JP2007233905A - 要求仕様作成支援方法、そのプログラム及び要求仕様作成支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 開発者が顧客との意思の疎通を図り、後戻り工数の発生を抑える。
【解決手段】 開示される要求仕様作成支援方法は、開発するシステムが果たすべき機能をUMLを用いて表現するユースケース図を作成するステップSP1と、開発するシステムが果たすべき基本機能の概要及び基本的な処理の流れを含むユースケース記述を作成するステップSP2と、開発するシステムに要求される機能及び機能と、ユースケース図と、ユースケース記述とに基づいて、アクティビティ図又はシーケンス図を作成し、表示するステップSP3と、表示されたアクティビティ図又はシーケンス図とともに、操作部の操作により入力された文字を表示するステップSP4とを有している。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば、ソフトウェア等のシステム開発で用いる要求仕様の作成を支援する要求仕様作成支援方法、そのプログラム及び要求仕様作成支援装置に関する。
従来、ソフトウェアを開発する際、顧客からの要求内容は、簡略化された文章(仕様書)で提示されていた。ソフトウェア開発者は、上記仕様書に記載された内容に基づいて、顧客の要求を分析し、機能分割を行うことにより、ソフトウェアを作成するための要求分析結果表や設計書を作成していた。上記設計書は、ソフトウェア開発者がソフトウェアを作成することを主眼として作成されているため、顧客は、上記設計書に記述された内容で自己が要求した内容がすべて含まれているか否か理解しにくい場合がある。
そのため、ソフトウェア開発者がソフトウェアを構成する1つの機能を作成する場合でも、顧客との意思の疎通が困難となるとともに、作成されたソフトウェアについて、顧客の要求を満たすために見直しや後戻りが多数発生することとなった。以上説明した事情から、顧客とソフトウェア開発者とが同じレベルでソフトウェアを構成する機能に関して容易に理解することができる表記法が要望されていた。
この点、近年、統一モデリング言語(UML:Unified Modeling Language)を利用したソフトウェア設計手法が検討され、以下に示すように、部分的に利用されている。ここで、UMLとは、オブジェクト指向のソフトウェア開発におけるプログラム設計図の統一的な表記法の1つである。
従来の要求仕様作成支援装置には、文章ベースの要求仕様記述部と、図ベースの要求仕様記述部と、関係解析部とを備えているものがある。文章ベースの要求仕様記述部は、要求仕様モデルの各構成要素(ユースケース、アクタなど)が全て含まれるように、要求仕様の定義を文章ベースで記述する。一方、図ベースの要求仕様記述部は、図ベース(ユースケース図)で要求仕様を記述する。関係解析部は、要求仕様モデルの構成要素間の関係を解析し、解析結果をユースケース図として表示する。(例えば、特許文献1参照。)以下、この技術を第1の従来例と呼ぶ。
また、従来のビジネスシステムの開発システムには、システム化基本アーキテクチャを決定した後、ビジネスをシステム化により実現するために、詳細化ルールを参照して、スコーピングモデルを詳細設計し、デザインモデルに変換するものがある。このとき生成されるデータの1つとしては、アクティビティ図がある(例えば、特許文献2参照。)。以下、この技術を第2の従来例と呼ぶ。
特開2000−353083号公報([0028],[0055],[0061],[0063],[0064],[0066],[0095]、図9,図10) 特開2003−337697号公報([0048],[0049]、図1)
上記した第1及び第2の従来例は、いずれもUMLを用いてはいるが、作成されたユースケース図やアクティビティ図を開発を依頼した顧客が参照することまでは想定していない。従って、ソフトウェア開発者と顧客との意思の疎通を図る、顧客の要求を満たすための見直しや後戻りの発生を抑えるという要望には十分に応えるものではない。
以上説明した不都合は、ソフトウェア以外のシステム開発においても同様に生じるおそれがある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、上述のような課題を解決することができる要求仕様作成支援方法、そのプログラム及び要求仕様作成支援装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明に係る要求仕様作成支援方法は、開発するシステムが果たすべき機能をUMLを用いて表現するユースケース図を作成する第1のステップと、前記開発するシステムが果たすべき基本機能の概要及び基本的な処理の流れを含むユースケース記述を作成する第2のステップと、前記開発するシステムに要求される機能及び機能と、前記ユースケース図と、前記ユースケース記述とに基づいて、アクティビティ図又はシーケンス図を作成し、表示する第3のステップと、表示された前記アクティビティ図又はシーケンス図とともに、操作部の操作により入力された文字を表示する第4のステップとを有することを特徴としている。
また、請求項2記載の発明は、請求項1に記載の要求仕様作成支援方法に係り、前記第1のステップでは、前記開発するシステムが果たすべき機能について、前記ユースケース図に、基本的な機能から順次細分化して表現することを特徴としている。
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載の要求仕様作成支援方法に係り、前記第4のステップでは、前記文字の入力の仕方について説明した案内を表示することを特徴としている。
また、請求項4記載の発明に係る要求仕様作成支援プログラムは、コンピュータに請求項1乃至3のいずれかに記載の機能を実現させることを特徴としている。
また、請求項5記載の発明に係る要求仕様作成支援装置は、表示部と、操作部と、前記操作部の操作により入力されるデータに基づいて、開発するシステムが果たすべき機能をUMLを用いて表現するユースケース図を作成する第1の作成手段と、前記操作部の操作により入力されるデータに基づいて、前記開発するシステムが果たすべき基本機能の概要及び基本的な処理の流れを含むユースケース記述を作成する第2の作成手段と、前記操作部の操作により入力される前記開発するシステムに要求される機能及び機能と、前記ユースケース図と、前記ユースケース記述とに基づいて、アクティビティ図又はシーケンス図を作成し、前記表示部に表示する第3の作成手段と、前記表示部に表示された前記アクティビティ図又はシーケンス図とともに、前記操作部の操作により入力された文字を表示する第4の作成手段とを有することを特徴としている。
また、請求項6記載の発明は、請求項5に記載の要求仕様作成支援装置に係り、前記第1の作成手段は、前記開発するシステムが果たすべき機能について、前記ユースケース図に、基本的な機能から順次細分化して表現することを特徴としている。
また、請求項7記載の発明は、請求項5又は6に記載の要求仕様作成支援装置に係り、前記第4の作成手段は、前記文字の入力の仕方について説明した文を前記表示部に表示することを特徴としている。
本発明によれば、要求仕様を固める段階(設計の前段階)において、開発すべきシステムに対する顧客の要求をUMLを用いてユースケース図、ユースケース記述及びアクティビティ図に図式化するとともに、アクティビティ図を用いて、要求される機能の洗い出し、要求される機能の不明点の明確化、顧客と開発者との考え方のレベルあわせ(意識あわせ)を行うことができる。これにより、開発者は、顧客との意思の疎通を図ることが可能となり、システム開発の前段階において、開発すべきシステムに対する顧客の要求をより明確かつより具体的にシステム開発に取り込むことができる。この結果、後戻りにかかる工数を抑えることができる。一方、顧客は、開発すべきシステムに対して、要求した機能が盛り込まれていることを直接確認することができるため、現在開発者が作成しているシステムへの不安を解消することができる。
また、本発明によれば、顧客と直接面談しながら、顧客が開発すべきシステムに要求する各機能の細部内容の調整を行うことも可能であるため、この顧客との検討時間を有効に利用することができる。
さらに、本発明によれば、国際標準化された表記言語であるUMLを用いているため、作成されたユースケース図、ユースケース記述及びアクティビティ図から得られたデータについて、要求分析から設計、製造ひいては試験までの流れの中で、共通化、標準化を図ることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。本発明の実施の形態では、ソフトウェアの開発を依頼した顧客の要求を表現するために、上記したUMLを用いる。特に、要求仕様を固める段階(設計の前段階)において、顧客の要求をUMLを用いて図式化するとともに、要求される機能の洗い出し、要求される機能の不明点の明確化、顧客とソフトウェア開発者との考え方のレベルあわせ(意識あわせ)を目的として、UMLを用いる。これにより、開発すべきソフトウェアに対する顧客の要求をより明確にソフトウェア開発に取り込むことができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る要求仕様作成支援装置1の概略構成を示すブロック図である。この要求仕様作成支援装置1は、制御部2と、操作部3と、表示部4と、通信制御部5と、記憶部6等を有するコンピュータ等の情報処理装置によって構成されている。制御部2は、CPU(中央処理装置)等からなり、記憶部6に記憶されている要求仕様作成支援プログラム等の各種プログラムに基づいて、要求仕様作成支援処理等を実行し、要求仕様作成支援装置1の各部を制御する。
即ち、例えば、要求仕様作成支援プログラムが記憶部6から読み出されると、制御部2に読み込まれ、制御部2の動作を制御する。制御部2は、要求仕様作成支援プログラムが起動されると、要求仕様作成支援プログラムの制御により、要求仕様作成支援処理を実行するのである。なお、要求仕様作成支援処理については後述する。
操作部3は、文字キー、エンターキー、あるいはファンクションキー等からなるキーボードや、マウス、タッチパッド、あるいはペンデバイス等のポインティングデバイスなどを有する。表示部4は、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD;Liquid Crystal Display)、エレクトロルミネセンス(EL:electroluminescence)ディスプレイ、あるいはプラズマディスプレイパネル(PDP;Plasma Display Panel)等からなる。通信制御部5は、モデムやルータ等からなり、制御部2がこの通信制御部5及び図示せぬネットワークを介して外部の装置とデータ通信を行う。
記憶部6は、RAMやROM、あるいはフラッシュメモリ等の半導体メモリ、FD(フレキシブルディスク)が装着されるFDドライブ、HD(ハード・ディスク)が装着されるHDドライブ、MO(光磁気)ディスクが装着されるMOディスクドライブ、あるいはCD(コンパクト・ディスク)−ROM、CD−R(Recordable)、CD−RW(Rewritable)や−ROM、DVD−R、DVD−RW等が装着されるCD/DVDドライブ等からなる。
記憶部6は、上記した制御部2が実行すべき要求仕様作成支援プログラムその他の各種プログラムが予め記憶されているとともに、制御部2が上記した要求仕様作成支援プログラムその他の各種プログラムを実行する際に作業用として用いられる。尚、上記要求仕様作成支援プログラムは、アプリケーション・プログラムの1つとして記憶部6に予めインストールされているものとする。
次に、上記構成を有する要求仕様作成支援装置1が要求仕様作成支援処理を実行して、例えば、シミュレーション・ソフトウェアを開発する場合について、図2に示すフローチャートを参照して説明する。前提として、ソフトウェア開発者は、開発すべきシミュレーション・ソフトウェアに対して顧客が要求する機能・項目を記述した仕様書を入手しているものとする。
ソフトウェア開発者は、まず、要求仕様作成支援装置1に電源を投入して、起動する(立ち上げる)。これにより、要求仕様作成支援装置1の制御部2がパスワードの入力を促す画面を表示部4に表示するので、ソフトウェア開発者は、操作部3を操作して、所定のパスワードを入力した後、ログイン(login)を指示する。
入力されたパスワードが正しければ、要求仕様作成支援装置1がアクセス可能な状態(ログイン)になるので、ソフトウェア開発者は、操作部3を操作して、上記要求仕様作成支援プログラムの起動を指示する。これにより、要求仕様作成支援装置1の制御部2は、上記要求仕様作成支援プログラムを起動する。
従って、ソフトウェア開発者は、予め入手したシミュレーション・ソフトウェアに関する仕様書に基づいて、操作部3を操作して、開発すべきソフトウェアが果たす機能を表現するユースケース図の作成を指示する(図2のステップSP1)。このステップSP1では、まず、ソフトウェアが果たす基本的な機能をユースケース図に表現した後、順次細分化していく。図3は、ユースケース図を含む表示の一例を示す図、図4は、図3に示す表示がノートパソコンからなる要求仕様作成支援装置1の表示部4に表示された例を示す図である。
図3及び図4に示す表示は、ツリー11と、ユースケース図12と、ログ13とから構成されている。ツリー11は、「ユースケースビュー」と「論理ビュー」とに大別されている。「ユースケース・ビュー」は、「アクタ」がソフトウェアにしてほしいこと又はソフトウェアが「アクタ」に提供しなくてはならない機能を記述したものである。ここで、「アクタ」とは、実際にソフトウェアと会話する相手のことであり、ソフトウェアを利用するユーザや開発されたソフトウェアと連帯する他のソフトウェアのことをいう。
一方、「論理ビュー」は、「ユースケース・ビュー」で抽出した機能をいかに実現するか、即ち、ソフトウェアの内部を記述したものである。この「論理ビュー」は、主に、ソフトウェア設計者とソフトウェア開発者のためのものであり、ソフトウェアの内部は静的な構造と動的な協調関係によって記述される。
「ユースケースビュー」は、さらに、「ビジネスユースケースモデル」と「ユースケースモデル」とに分類されている。「ビジネスユースケースモデル」は、ソフトウェアの機能の一覧をモデルで記述したものである。一方、「ユースケースモデル」は、顧客の当該ソフトウェアに対する要求を表現するモデルである。「ユースケースモデル」は、さらに、「アクタ」、「ユースケース」、「シミュレーションを制御」、「シミュレーション状況を記録」、「シミュレーション内の演算を実行」及び「シミュレーション状況を表示」に分類されている。
「ユースケース」は、開発対象のソフトウェアが業務上どのように利用されるのかという点に着目して、ソフトウェアの稼働時にアクタが行う一連のアクション(イベント)等を、一連のまとまりのある処理であるトランザクションごとに各構成要素が明確になるように自然言語で記述したものである。
一方、「論理ビュー」は、さらに、「ビジネスオブジェクトモデル」と「設計モデル」とに分類されている。このうち、「設計モデル」は、「レイヤ」、「プロセスビュー」及び「ユースケースの実現」に分類されている。「ビジネスオブジェクトモデル」は、ビジネスの実体の相互作用を表現したものである。ここで、ビジネスの実体とは、ビジネスのプロセスに現れる行為者やその行為者の生産物のことをいう。
また、図3及び図4において、ユースケース図12は、システムの動的な構造を表すために記述する振る舞い図の一種であり、外部環境とシステムの機能との関係を記述するものである。このユースケース図12において、楕円で示した部分はそれぞれ単位要求仕様のユースケースを示し、人の形をした部分はアクタであるオペレータを示している。ログ13は、処理の内容をその処理した時刻とともに記録したものである。
ただし、ユースケース図12は、上記したように、あくまで開発すべきソフトウェアが果たす機能についてを表現するものであるから、各機能の概要等はユースケース記述によって表現される必要がある。そこで、ソフトウェア開発者は、作成されたユースケース図12に基づいて、各ユースケース図の概要、ユースケース図の中では表現できない処理をユースケース記述として整理するために、操作部3を操作して、ユースケース記述の作成を指示する(図2のステップSP2)。
図5は、ユースケース記述の一例を示す図、図6は、図5に示すユースケース記述を含む表示例がノートパソコンからなる要求仕様作成支援装置1の表示部4に表示された例を示す図である。ユースケース記述には、基本機能の概要、実行条件、基本的な処理の流れ、エラー時の処理、終了条件などが記載される。図5及び図6の例は、図3及び図4に示す「シミュレーション状況を表示」という「ユースケースモデル」に関するユースケース記述である。このユースケース記述は、(1)概要説明と、(2)事前条件(設定)と、(3)基本フローと、(4)代替フローと、(5)例外フローと、(6)事後条件と、(7)特殊要件とから構成されている。
次に、ソフトウェア開発者は、開発すべきシミュレーション・ソフトウェアに対して顧客が要求する機能・項目を記述した仕様書と、ステップSP1で作成されたユースケース図と、ステップSP2で作成されたユースケース記述とに基づいて、操作部3を操作して、一連の作業を構成するアクティビティ間の関係を記述するアクティビティ図の作成を指示する(図2のステップSP3)。
図7は、アクティビティ図を含む表示の一例を示す図、図8は、図7に示す表示がノートパソコンからなる要求仕様作成支援装置1の表示部4に表示された例を示す図である。図7及び図8に示す表示は、ツリー21と、アクティビティ図22と、ログ23とから構成されている。ツリー21は、図3及び図4に示すツリー11と同じものであり、「ユースケースビュー」の一部と「論理ビュー」の大部分が示されている。また、ログ23も、図3及び図4に示すログ13と同じものである。
図7及び図8に示すアクティビティ図22には、図3及び図4に示すユースケース図12の中に表現されているモデル(アクタ)と機能との間でどのような処理の流れとなるのかが表現されている。即ち、図7及び図8に示すアクティビティ図22の例では、開発すべきシミュレーション・ソフトウェアにおいて、初期設定後、役割判定が行われ、表示部の役割と判定された場合には、表示部では、シミュレーション表示処理が行われることを示している。一方、シミュレーション(Sim)制御・記録部の役割と判定された場合には、シミュレーション(Sim)制御・記録部では、シミュレーション及びその記録処理が行われることを示している。また、運動計算部の役割と判定された場合には、運動計算部では、シミュレーションの運動計算処理が行われることを示している。
次に、ソフトウェア開発者又は顧客は、表示部4に表示された図7及び図8に示すアクティビティ図22を参照して、顧客が要求する機能ごとの処理の流れに矛盾がないか、顧客が処理上必要する情報が抜けていないか、不足している部分がないか、処理の流れ(運用の流れ)に過不足はないかを確認する。この場合、ソフトウェア開発者又は顧客は、必要に応じて、操作部3を操作して、図7及び図8に示すアクティビティ図22の中に、不明確な点について、コメント又は質問内容31〜33を追記する(図2のステップSP4)。図9は、コメント又は質問内容31〜33の追記方法を説明するポップアップ34が表示された図である。
図7〜図9において、コメント又は質問内容31には、「Q1.記録先は?、Q2.記録先の空き容量の確認は行わないのか?、Q3.エラー処理はここに記述しないのか?」と記載されている。コメント又は質問内容32には、「Q4.終了処理は各処理ともすべて共通化?、Q5.ここで同期を取る理由は?」と記載されている。また、コメント又は質問内容33には、「Q6.イベントは計算処理からだけでよいか?、Q7.逆の流れはないか?」と記載されている。さらに、図9に示すポップアップ34には、「コメントや質問内容ほかを色分けし表示する。質問の場合は、設計を進める上での疑問点や記述されている内容の矛盾などを明確にする。」と記載されている。
このように、図7及び図8に示すアクティビティ図22には、図3及び図4に示すユースケース図12の中に表現されているモデル(アクタ)と機能との間でどのような処理の流れとなるのかが表現されている。従って、ステップSP4の要素仕様検討処理では、ソフトウェア開発者は、アクティビティ図22に表現されているモデル(アクタ)と機能との間における処理の流れの中において、必要な情報は何か、どのタイミングで当該処理を行うのかなどについて、確認することができる。
一方、顧客は、ステップSP4の要素仕様検討処理では、自己が要求する機能がどのような計算式でどのような情報に基づいて処理されているか、その処理がシステム運用上に妥当な処理か否かについて確認することができる。また、ソフトウェア開発者及び顧客は、相互に不明確な点について、ポップアップ34による案内に従って、アクティビティ図22の中に、コメント又は質問内容31〜33として追記することができる。これにより、ソフトウェア開発者及び顧客は、相互に情報交換することが可能となり、異なる視点で要素仕様を検討することができる。
以上説明した要素仕様検討処理を行った以降は、ソフトウェア開発者は、クラス設計やコンポーネント設計などを進める際に、上記ステップSP1〜SP3の処理で作成されたユースケース図、ユースケース記述及びアクティビティ図から得られるデータを利用することができる。また、当該ソフトウェア開発者、当該顧客の他、他のソフトウェア開発者や他の顧客が以上説明した要求仕様作成支援プログラムと同様の要求仕様作成支援プログラムを用いることにより、上記ステップSP1〜SP3の処理で作成されたユースケース図、ユースケース記述及びアクティビティ図から得られたデータの共有化を図ることができる。
このように、本発明の実施の形態1によれば、要求仕様を固める段階(設計の前段階)において、開発すべきソフトウェアに対する顧客の要求をUMLを用いてユースケース図、ユースケース記述及びアクティビティ図に図式化するとともに、アクティビティ図を用いて、要求される機能の洗い出し、要求される機能の不明点の明確化、顧客とソフトウェア開発者との考え方のレベルあわせ(意識あわせ)を行っている。これにより、ソフトウェア開発者は、顧客との意思の疎通を図ることが可能となり、ソフトウェア開発の前段階において、開発すべきソフトウェアに対する顧客の要求をより明確かつより具体的にソフトウェア開発に取り込むことができる。この結果、後戻りにかかる工数を抑えることができる。一方、顧客は、開発すべきソフトウェアに対して、要求した機能が盛り込まれていることを直接確認することができるため、現在ソフトウェア開発者が作成しているソフトウェアへの不安を解消することができる。
また、本発明の実施の形態1によれば、要求仕様記述支援装置1において要求仕様作成支援プログラムを起動することにより、顧客と直接面談しながら、顧客が開発すべきソフトウェアに要求する各機能の細部内容の調整を行うことも可能であるため、この顧客との検討時間を有効に利用することができる。さらに、本発明の実施の形態1によれば、国際標準化された表記言語であるUMLを用いているため、作成されたユースケース図、ユースケース記述及びアクティビティ図から得られたデータについて、要求分析から設計、製造ひいては試験までの流れの中で、共通化、標準化を図ることができる。
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
例えば、上述の実施の形態では、要求仕様を検討する際に、アクティビティ図を用いる例を示したが、これに限定されず、オブジェクト間のメッセージの送受信関係を時系列で記述するシーケンス図を用いても良い。
また、上述の実施の形態では、本発明をシミュレーション・ソフトウェアの開発に適用する例を示したが、これに限定されず、本発明は、通信インターフェイスを有するソフトウェアや組み込み用信号処理モジュールを用いたソフトウェアの開発にも適用することができる。
また、上述の実施の形態では、本発明をソフトウェアの開発に適用する例を示したが、これに限定されず、本発明は、ソフトウェア以外のシステムの開発にも適用することができる。
本発明の実施の形態に係る要求仕様作成支援装置の概略構成を示すブロック図である。 図1に示す要求仕様作成支援装置が実行する要求仕様作成支援処理を説明するためのフローチャートである。 ユースケース図を含む表示の一例を示す図である。 図3に示す表示が要求仕様作成支援装置の表示部に表示された例を示す図である。 ユースケース記述の一例を示す図である。 図5に示すユースケース記述を含む表示例が要求仕様作成支援装置の表示部に表示された例を示す図である。 アクティビティ図を含む表示の一例を示す図である。 図7に示す表示が要求仕様作成支援装置の表示部に表示された例を示す図である。 要素仕様検討処理におけるコメント又は質問内容の追記方法を説明するポップアップが表示された図である。
符号の説明
1 要求仕様作成支援装置
2 制御部(第1〜第4の作成手段)
3 操作部
4 表示部
5 通信制御部
6 記憶部
11,21 ツリー
12 ユースケース図
13,23 ログ
22 アクティビティ図
31〜33 コメント又は質問内容
34 ポップアップ

Claims (7)

  1. 開発するシステムが果たすべき機能をUMLを用いて表現するユースケース図を作成する第1のステップと、
    前記開発するシステムが果たすべき基本機能の概要及び基本的な処理の流れを含むユースケース記述を作成する第2のステップと、
    前記開発するシステムに要求される機能及び機能と、前記ユースケース図と、前記ユースケース記述とに基づいて、アクティビティ図又はシーケンス図を作成し、表示する第3のステップと、
    表示された前記アクティビティ図又はシーケンス図とともに、操作部の操作により入力された文字を表示する第4のステップと
    を有することを特徴とする要求仕様作成支援方法。
  2. 前記第1のステップでは、前記開発するシステムが果たすべき機能について、前記ユースケース図に、基本的な機能から順次細分化して表現することを特徴とする請求項1に記載の要求仕様作成支援方法。
  3. 前記第4のステップでは、前記文字の入力の仕方について説明した案内を表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の要求仕様作成支援方法。
  4. コンピュータに請求項1乃至3のいずれかに記載の機能を実現させるための要求仕様作成支援プログラム。
  5. 表示部と、
    操作部と、
    前記操作部の操作により入力されるデータに基づいて、開発するシステムが果たすべき機能をUMLを用いて表現するユースケース図を作成する第1の作成手段と、
    前記操作部の操作により入力されるデータに基づいて、前記開発するシステムが果たすべき基本機能の概要及び基本的な処理の流れを含むユースケース記述を作成する第2の作成手段と、
    前記操作部の操作により入力される前記開発するシステムに要求される機能及び機能と、前記ユースケース図と、前記ユースケース記述とに基づいて、アクティビティ図又はシーケンス図を作成し、前記表示部に表示する第3の作成手段と、
    前記表示部に表示された前記アクティビティ図又はシーケンス図とともに、前記操作部の操作により入力された文字を表示する第4の作成手段と
    を有することを特徴とする要求仕様作成支援装置。
  6. 前記第1の作成手段は、前記開発するシステムが果たすべき機能について、前記ユースケース図に、基本的な機能から順次細分化して表現することを特徴とする請求項5に記載の要求仕様作成支援装置。
  7. 前記第4の作成手段は、前記文字の入力の仕方について説明した文を前記表示部に表示することを特徴とする請求項5又は6に記載の要求仕様作成支援装置。
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