JP2007231752A - 内燃機関用スロットルバルブ装置 - Google Patents

内燃機関用スロットルバルブ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】簡単な構成にも拘わらず、スロットルバルブの空気通路のボア壁面との干渉を回避できる内燃機関用スロットルバルブ装置の提供。
【解決手段】空気通路内に配置されたスロットルシャフトを中心として回転させることにより該空気通路を開閉するスロットルバルブを備えるものであって、
該スロットルバルブを平面的に観た場合に前記スロットルシャフトに対して一方の側のバルブに屈曲部が形成され、この屈曲部によって、
前記一方の側のバルブに対する他方の側のバルブは、前記スロットルシャフトの中心軸を含み前記空気通路の中心軸を垂直軸とする仮想面に対し、該他方のバルブの開方向に角度を有して位置づけられるのに対して、
前記一方のバルブは、前記仮想面に対し、平行かつ該一方のバルブの開方向側に位置づけられる関係にある。
【選択図】図1

Description

本発明は内燃機関用スロットルバルブ装置に係り、改良されたスロットルバルブを備える内燃機関用スロットルバルブ装置に関する。
内燃機関に吸入される空気量を調整する内燃機関用スロットルバルブ装置として、その空気通路内にスロットルシャフトに取り付けられたスロットルバルブが配置され、このスロットルバルブはいわゆるバタフライバルブと称され、前記スロットルシャフトを中心として回転することにより前記空気通路を開閉できるようになっているものが知られている。
そして、このような構成からなる内燃機関用スロットルバルブ装置は、回転作動時におけるスロットルバルブが空気通路壁(ボア壁面)に対していわゆる喰い付き易くなる現象(干渉)を極力抑制することが試みられている。
このようにスロットルバルブの空気通路壁に対する食い込みが生じると、スロットルバルブと空気通路壁との間のクリアランスを拡大しなければならず、バルブ全閉時(アイドル運転時)の全閉漏れ流量が大きくなり、内燃機関のアイドル回転速度が高くなるという不都合が生じるからである。
スロットルバルブの空気通路壁に対する食い込みは、たとえば前記スロットルバルブの肉厚を大きくした場合等に発生し易くなり、その解決策としては、たとえば下記特許文献1に開示されているように、スロットルバルブの外周において空気通路壁と干渉する部位を削除(面取り)したり、あるいは、スロットルシャフトを間にして一方の側のバルブと他方の側のバルブとを平行配置させるがそれらを互いにずらした配置とするようにしたものが知られている。
特開2004−251238号公報
しかし、上述した特許文献1に記載されているスロットバルブの構成は、いずれも構成が複雑であり加工を困難にするものとして把握される。
すなわち、スロットルバルブの外周における面取りは精密な切削加工または成形加工が必要とされ、さらに、その面取りを行う部分は、スロットルシャフトを境にして一方の側のバルブでは一方の側の面であり、他方の側のバルブでは他方の側の面であって、それぞれ異なるようになっている。
また、スロットルシャフトを間にして一方の側のバルブと他方の側のバルブとを平行配置させるがそれらを互いにずらした配置とする場合にあっても、そのずらし量の適切な設定を行わなければならず、精密な切削加工または成形加工が必要とされる。そして、スロットルシャフトに対するスロットルバルブの固定にあって、たとえば、該スロットルバルブをスロットルシャフトに形成したスリットに挿入した状態で行う場合、ほとんど加工が不可能となる構成となってしまうことを免れない。
本発明は、このような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、簡単な構成にも拘わらず、スロットルバルブの空気通路のボア壁面との干渉を回避できる内燃機関用スロットルバルブ装置を提供することにある。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
(1)本発明による内燃機関用スロットルバルブ装置は、たとえば、空気通路内に配置されたスロットルシャフトを中心として回転させることにより該空気通路を開閉するスロットルバルブを備えるものであって、
該スロットルバルブを平面的に観た場合に前記スロットルシャフトに対して一方の側のバルブに屈曲部が形成され、この屈曲部によって、
前記一方の側のバルブに対する他方の側のバルブは、前記スロットルシャフトの中心軸を含み前記空気通路の中心軸を垂直軸とする仮想面に対し、該他方のバルブの開方向に角度を有して位置づけられるのに対して、
前記一方のバルブは、前記仮想面に対し、平行かつ該一方のバルブの開方向側に位置づけられる関係にあることを特徴とする。
(2)本発明による内燃機関用スロットルバルブ装置は、たとえば、(1)の構成を前提とし、前記スロットルバルブは、スロットルシャフトにその中心軸を含む面内に形成されたスリットに挿入されて、該スロットルシャフトに固定されていることを特徴とする。
(3)本発明による内燃機関用スロットルバルブ措置は、たとえば、(1)の構成を前提とし、前記スロットルバルブは合成樹脂で構成されていることを特徴とする。
(4)本発明による内燃機関用スロットルバルブ装置は、たとえば、(2)の構成を前提とし、前記スロットルバルブはその一方の側の表面にスロットルシャフトに交叉する方向に延在するリブを備える合成樹脂材で構成され、
前記スロットルシャフトは、そのスリット内に該スロットルバルブを挿入する際に前記リブが該スロットルシャフトと干渉が生じる部分において、切り欠き部を備えていることを特徴とする。
(5)本発明による内燃機関用スロットルバルブ装置は、たとえば、(1)の構成を前提とし、前記他方の側のバルブは、その開方向と反対側の面であって、スロットルバルブの中心を通りスロットルシャフトに対する垂線と交叉する周辺あるいはその近傍の周辺に凸部が形成されていることを特徴とする。
(6)本発明によるスロットルバルブは、たとえば、スロットルシャフトに固定されるスロットルバルブであって、
該スロットルバルブを平面的に観た場合に前記スロットルシャフトに対して一方の側のバルブに屈曲部が形成され、
前記一方の側のバルブは、該一方の側のバルブを除く他方の側のバルブに対して角度を有することを特徴とする。
なお、本発明は以上の構成に限定されず、本発明の技術思想を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
上述した構成からなる内燃機関用スロットルバルブ装置によれば、平面的に観たスロットルバルブのスロットルシャフトに対する一方の側のバルブおよび他方の側のバルブのそれぞれにおいて、前記スロットルシャフトの中心軸を含み空気通路の中心軸を垂直軸とする仮想面に対し、それら各バルブの開方向側にいずれも位置づけられており、これにより、スロットルバルブの空気通路のボア壁面との干渉を回避させることができる。
そして、このようなスロットルバルブは、それに屈曲部を形成するように構成すればよいことから、極めて簡単な構成とすることができる。
以下、本発明による内燃機関用スロットルバルブ装置の実施例を図面を用いて説明をする。
図1および図2は本発明による内燃機関用スロットルバルブ装置の一実施例を示す構成図で、図1はその空気通路2Aの中心軸方向を含む面を断面とした図、図2は該空気通路2Aの中心軸方向に直交する面を断面とした図である。
まず、スロットルボディ2を備え、このスロットルボディ2にはエンジン(図示せず)に向って吸入空気が流れる空気通路2Aが形成されている。この空気通路2Aの断面形状(空気通路2Aの中心軸X−Xに直交する断面形状)はたとえば円形状となっており、その空気通路壁面はボア壁面と称される。また、この空気通路2Aは、図1の図面に下側において空気出口部を上側において空気入口部を構成し、空気は該空気入口部からエアクリーナ(図示せず)、吸気管(図示せず)を介して流入され、さらに前記空気出口部を通してエンジンのサージタンクまたはインテークマニホールド(図示せず)へ流入されるようになっている。
そして、このスロットルボディ2の空気通路2A内にこの空気通路2Aを横切るようにしてスロットルシャフト3が配置されている。このスロットルシャフ3は後述のスロットルバルブ1を固定させる支持軸となるもので、その両端はスロットルボディ2に回転自在に支持されている。
スロットルシャフト3の両端は、それぞれ、スロットルボディ2内のボールベアリング5および軸ブッシュ6を介して該スロットルボディ2に支持され、該ボールベアリング5によって支持された端部はさらに延在されてスロットルギア8が取り付けられている。
なお、このスロットルシャフト3は、アクセルペダル(図示せず)の踏み込み量に応じて回転されるようになっており、該アクセルペダルの踏み込み量に応じて回転するモータ12の回転が、そのシャフト12Aに設けられたモータギア11、このモータギア11に噛合する中間ギア9、この中間ギア9に噛合する前記スロットルギア8を介して、前記スロットルシャフト3に伝達されるようになっている。なお、図2中において符号10は前記中間ギア9を回転自在に支持する中間ギアシャフトである。
前記スロットルシャフト3にはスロットルバルブ1が取り付けられている。このスロットルバルブ1はいわゆるバタフライバルブと称されるもので、前記スロットルシャフト3を中心として回転することにより前記空気通路2Aを開閉できるようになっている。
換言すれば、スロットルバルブ1は、前記スロットルシャフト3の回転に伴って前記空気通路2Aの開閉を行ういわゆるバタフライ弁として機能するようになっている。
このため、該スロットルバルブ1は前記空気通路2Aの断面形状(空気通路2Aの中心軸X−Xに直交する断面形状)に合わせたほぼ円形状をなし、たとえば、スロットルシャフト3にその中心軸を含む面に形成されたスリットを通して挿入され、該スリットの面と交叉する方向から該スロットルシャフト3に螺入される螺子4によって該スロットルシャフト3に固定されている。
そして、この実施例に示すスロットバルブ1は、それを平面的に観て、前記スロットルシャフト3に対して一方の側のバルブを第1バルブ1Aと称し他方の側のバルブを第2バルブ1Bと称した場合に、前記第1バルブ1Aには、前記スロットルシャフト3に近接し、かつ該スロットルシャフト3の長手方向に沿って、屈曲部BDが形成されたものとなっている。
さらに、このように屈曲部BDが設けられたスロットルバルブ1は、図1に示す断面側から観た場合に、第2バルブ1Bは、前記スロットルシャフト3の中心軸を含み前記空気通路2Aの中心軸X−Xを垂直軸とする仮想面2Cに対し、該第2バルブ1Bの開方向側(図中矢印α方向)に角度を有して位置づけられているのに対し、第1バルブ1Aは、前記仮想面2Cに対し、平行かつ該第1バルブ1Aの開方向側(図中矢印α方向)に位置づけられている。
これにより、第1バルブ1Aおよび第2バルブ1Bのそれぞれにおいて、前記仮想面2Cに対し、それら第1バルブ1Aおよび第2バルブ1Bの開方向側にいずれも位置づけられる構成となる。換言すれば、前記スロットルバルブ1の全ての領域において、前記仮想面2Cに対し、該スロットルバルブ1の閉方向側に位置づけられる部分の存在を皆無とすることができる構成となっている。このことは、該スロットバルブ1は、その回転の過程において、空気通路2Aのボア壁面との干渉を回避できることを意味する。
すなわち、図1に示すスロットルバルブ1は機械的な全閉状態にあり、この状態から図中矢印α方向の回転ができるのみで、それと反対方向の回転ができないものとなっている。そして、この状態における前記第2バルブ1Bの前記仮想面2Cに対する角度θはたとえば約6°に設定されている。
第2バルブ1Bの前記仮想面2Cに対する角度θを例えば0°から順次大きくなるようにそれぞれ設定した場合、該第2バルブ1Bの周辺において前記空気通路のボア壁面との干渉する個所は、第2バルブ1Bの全周からスロットルバルブ1の中心を通り前記スロットルシャフト3に対する垂線と交叉する周辺部からその周辺部に沿って無くなり該スロットルシャフト3側の周辺部のみに範囲が小さくなる傾向にあり、前記角度θを約6°とすることにより、前記個所はスロットルシャフト3内に位置づけられ、結果として、該第2バルブ1Bと空気通路のボア壁面との干渉を回避することができる。
これに対し、第1バルブ1Aは前記仮想面2Cに対する角度θが約0°となっており、該第1バルブ1Aは、スロットルバルブ1の中心を通りスロットルシャフト3に対する垂線と交叉する周辺あるいはその近傍の周辺において、空気通路2Aのボア壁面と干渉してしまうことになるが、この不都合は該第1バルブ1Aを前記仮想面2Cに対し該第1バルブ1Aの開方向側(図中矢印α方向)に位置づけることによって解消でき、結果として、該第1バルブ1Aと空気通路のボア壁面との干渉を回避することができるようになっている。
なお、上述したスロットバルブ1は、前記ボールベアリング5とスロットルギア8の間のスロットルシャフト3の回りに配置されたリターンスプリング7によって、モータ12に電力が供給されていない時、機械的に車種毎に異なる特定の開き角度にストッパによって保持されるように付勢された状態となっている。
図3は、前記スロットルシャフト3とこのスロットルシャフト3に取り付けられたスロットルバルブ1の一実施例を示す斜視図である。また、図3のIV−IV線における断面図を図4に示している。
この実施例におけるスロットルバルブ1はたとえば合成樹脂材で構成されている。内燃機関用スロットルバルブ装置の軽量化あるいは低コスト化を図るためである。
まず、スロットルバルブ1は円板状をなし、スロットルシャフト3に対して一方の側(図中、スロットルシャフト3に対して手前側)は第1バルブ1Aを構成し、他方の側は第2バルブ1Bを構成している。
第1バルブ1Aは、図1に示したように屈曲部BDを有し、これにより該第1バルブ1Aを含む面は該屈曲部BDを境にして第2バルブ1Bを含む面に対して角度を有するようになっている。
また、スロットルバルブ1の一方の側の面(たとえば空気入口部側の面)には、スロットルシャフト3と交叉する方向に合成樹脂からなるリブ1Lが一体に取り付けられ、合成樹脂材からなるスロットルバルブ1の機械的強度の増大を図っている。
すなわち、該スロットルバルブ1は、前記屈曲部BDおよびリブ1Lとともに、合成樹脂の一体成型により形成されるようになっている。
また、前記リブ1Lは並設されたたとえば3本の各リブ1Lから構成され、これら各リブ1Lは、第2バルブ1B上において互いに平行に配置されているのに対し、第1バルブ1A上においてその周辺に向かうにつれ互いに離間するように放射状に広がったパターンとして形成されている。第1バルブ1A上の各リブ1Lを放射状に広げるようにしたのは、スロットルバルブ1上においてなるべく広範囲に該リブ1Lの効果を及ぼすようにするためである。
そして、第2バルブ1B上における各リブ1Lを平行に配置させるようにしたのは、スロットルバルブ1をスロットルシャフト3のスリットSLに支障なく挿入させるためである。すなわち、スロットルシャフト3のスリットSLに対するスロットルバルブ1の挿入は、その第2バルブ1B側からなされるようになっており、その挿入の際に第2バルブ1B上のリブ1Lが該スロットルシャフト3と干渉が生じる部分において切り欠き部CPを設けることにより、該スロットルバルブ1をスロットルシャフト3のスリットに挿入できるようになる。
なお、スロットルシャフト3に形成される前記切り欠き部CPは、図3では明確に描画されていないが、前記スリットSLと接続されたものとして形成され、これにより、該スリットSLは、前記スロットルバルブ1の挿入の際の入口および出口の他に前記切り欠き部CPをもその開口部として形成されることになる。
なお、このようにしてスロットルシャフト3のスリットSLに挿入されたスロットルバルブ1は、たとえば該スロットルシャフト3を通して該スロットルバルブ1に対して垂直方向に螺入される螺子4によって、スロットルシャフト3に固定されるようになっている。
図5は、本発明による内燃機関用スロットルバルブ装置の他の実施例を示す構成図で、図1と対応した図となっている。
図1の場合と比較して異なる構成は、スロットルバルブ1の第2バルブ1Bにあり、ボア壁面に対向する周辺にてたとえば曲げ部1Cが形成されたものとなっている。
すなわち、該第2バルブ1Bのボア壁面側の周辺のうちスロットルバルブ1の中心を通りスロットルシャフト3に対する垂線と交叉する周辺あるいはその近傍の周辺にて、該第2バルブ1Bの開方向と反対側の面側が凸部となるように曲げ部1Cが形成された構成となっている。前記凸部は、スロットルバルブ1が図5に示す位置にある場合(全閉状態)において、その頂部を前記仮想面2Cにできるだけ近づけるようにして形成されている。
前記凸部を形成しない場合にあって、前記スロットルバルブ1(第2バルブ1B)が開方向に回転した場合、通過する空気量の変化が大きくなってしまうことに鑑み、これを防止せんとする趣旨である。
第2バルブ1Bとボア壁面の間において、通過する空気量の変化が最も大きい個所は、該第2バルブ1Bの周辺のうちスロットルバルブ1の中心を通りスロットルシャフト3に対する垂線と交叉する周辺あるいはその近傍の周辺においてであることから、少なくともこの部分において前記凸部を形成した構成となっている。
図6は、このような構成からなるスロットルバルブを合成樹脂材で形成した場合における斜視図で、図3と対応した図となっている。
図6において、第2バルブ1Bに形成した凸部(曲げ部1C)の幅は、たとえば、並設される複数(図では3本)のリブ1Lからなるリブ群の幅に対応して形成されたものとなっている。これは、スロットルシャフト3のスリットSLにスロットルバルブ1をその第2バルブ1B側から挿入して固定させる場合に、前記リブ1Lとともに前記凸部においても、スロットルシャフト3に設けた前記切り欠き部CPに対して干渉することなく通過できるようにさせるためである。
このように構成された内燃機関用スロットルバルブ装置によれば、平面的に観たスロットルバルブ1のスロットルシャフト3に対する一方の側の第1バルブ1Aおよび他方の側の第2バルブ1Bのそれぞれにおいて、前記スロットルシャフト3の中心軸を含み空気通路の中心軸を垂直軸とする仮想面2Cに対し、それら第1バルブ1Aおよび第2バルブ1Bの開方向側にいずれも位置づけられており、これにより、スロットルバルブ1の空気通路のボア壁面との干渉を回避させることができる。
このことから、たとえば該スロットルバルブ1の周辺端において面取り等の構成を施す必要はなく、屈曲部を設けるだけの簡単な構成で済むようにできる。
そして、上述したように、スロットルバルブ1の周辺端において面取りをする必要のない構成とした場合、該スロットルバルブ1をスロットルシャフト3に取り付ける際において、その取り付け作業を良好にするという効果を奏するようになる。すなわち、該スロットルバルブ1は気通路のボア壁面に食い込むことなく円滑にスロットルシャフト3内の定位置に納まることができるという効果を有する。
図7(a)ないし(d)は、スロットルシャフト3にスロットルバルブ1を取り付ける際の簡単な行程を示したものである。まず、図7(a)に示すように、空気通路2Aのボア壁面1wに支持されているスロットルシャフト3のスリットSLの開口部を空気通路2Aの空気入口部側に指向させ、スロットルバルブ1をその表裏面を空気通路に対しほぼ垂直にして該空気出口部側から挿入させ、図7(b)に示すように、スロットルシャフト3のスリット内に位置づける。さらに、図7(c)に示すように、スロットルシャフト3の回転とともにスロットルバルブ1の表裏面を空気通路2Aに対し水平にすることにより、スロットルシャフト3およびスロットルバルブ1の各螺子挿入孔1p、3pを空気出口部側に指向させる。そして、図7(d)に示すように、空気出口部側を通して螺子4をスロットルシャフト3およびスロットルバルブ1の各螺子挿入孔1p、3pに螺入し該スロットルシャフト3に対するスロットバルブ1の固定を行う。
この場合、図7(b)から図7(c)へ移行する際の行程であって、スロットルバルブ1を空気通路2Aに対して水平にする場合、該スロットルバルブ1のスロットルシャフト3に近接する部分において、空気通路2Aのボア壁面1wから作用する力によって、それまで定位置に定まっていなかったスロットルバルブ1が定位置に戻されるという現象が生じることになる。
すなわち、図8は、図7(b)に相当する図で、スロットルシャフト3に対してスロットルバルブ1が若干Z方向側へ定位置以上に移動していることを示しているとともに、スロットルバルブ1のスロットルシャフト3に近接する部分に相当する個所を点線丸で示している。この場合においてスロットルバルブ1を空気通路2Aに対して水平にする際の、図中IX(a)−IX(a)線における断面図を図9(a)に示している。
図9(a)において図中スロットルシャフト3の回りの矢印aはスロットルバルブ1を空気通路2Aに対して水平にする際の回転方向を示している。スロットルバルブ1の端部は空気通路2Aのボア壁面1wに当接しており、該ボア壁面1wからスロットルシャフト3側の方向に力Fsが作用するとともに、この力Fsによってボア壁面1w側へ作用する力Fpが小さくなることが判る。ここで、前記力Fsは、スロットバルブ1を前記Z方向とは逆の方向に移動させるように働き、該スロットバルブ1を定位置に戻すように作用することになる。
ちなみに、図9(b)は、スロットルバルブ1としてその周辺の端面に面取りを形成しなければならないものを用いているもので、図9(a)と対応した図となっている。
図9(a)、(b)のいずれの場合も、スロットルバルブ1はボア壁面1wに対する角度を等しくして位置づけられているが、スロットルシャフト3の中心からボア壁面1wとの接触部に至るまでの線分のボア壁面とのなす角度は、図9(b)の方が小さくなっている。このことは、スロットルバルブ1を空気通路2Aに対して水平にする方向(図中a方向)に回転させようとした場合に、ボア壁面1w側へ作用する力Fpが大きく、スロットルバルブ1がボア壁面1wに食い込むようなことがあっても、スロットルバルブ1のスロットルシャフト3のスリットへの挿入方向(Z方宇)と逆方向へ充分移動させることはないことを意味する。
したがって、図9(a)に示した構成のスロットルバルブ1によれば、それをスロットルシャフト3に取り付ける際において、空気通路2Aのボア壁面1wに食い込ませることなく円滑にスロットルシャフト3内の定位置に納めることができる。
なお、上述した各実施例では、スロットルバルブ1として合成樹脂で形成したものを示したものであるが、これに限らず金属であってもよいことはいうまでもない。金属でスロットバルブ1を形成した場合、その屈曲部はたとえばプレスを用いて容易に構成することができる。
また、上述した各実施例では、スロットルシャフト3に対するスロットルバルブ1の固定は、スロットルバルブ1をスロットルシャフト3に形成したスリットSLに挿入した状態で行ったものであるが、これに限定されることはなく、たとえば、前記スロットルバルブ1にスロットルシャフト3を内挿させる筒状部材を一体的に設け、該筒状部材において該スロットルシャフト3との固定を図るようにしてもよいことはもちろんである。
上述した各実施例はそれぞれ単独に、あるいは組み合わせて用いても良い。それぞれの実施例での効果を単独であるいは相乗して奏することができるからである。
本発明による内燃機関用スロットルバルブ装置の一実施例を示す構成図で、その空気通路の中心軸方向を含む断面図である。 本発明による内燃機関用スロットルバルブ装置の一実施例を示す構成図で、その空気通路の中心軸と交叉する面における断面図である。 本発明による内燃機関用スロットルバルブ装置に具備されるスロットルバルブの一実施例を示す斜視図である。 図3のIV−IV線における断面図である。 本発明による内燃機関用スロットルバルブ装置の他の実施例を示す構成図で、その空気通路の中心軸と交叉する面における断面図である。 本発明による内燃機関用スロットルバルブ装置に具備されるスロットルバルブの他の実施例を示す斜視図である。 本発明による内燃機関用スロットルバルブ装置にあって、そのスロットルシャフトにスロットルバルブを取り付ける際の行程の一実施例を示す工程図である。 図7(b)に相当する図であり、図9に示す断面図の断面個所を示す図である。 本発明による内燃機関用スロットルバルブ装置にあって、そのスロットルシャフトにスロットルバルブを取り付ける際の効果を示す説明図である。
符号の説明
1……スロットルバルブ、1A……第1バルブ、1B……第2バルブ、1C……曲げ部、1L……リブ、1w……ボア壁面、2……スロットルボディ、2A……空気通路、2C……仮想面(スロットルシャフト3の中心軸を含み前記空気通路2Aの中心軸X−Xを垂直軸とする仮想面)3……スロットルシャフト、4……螺子、5……ボールベアリング、6……軸ブッシュ、7……スプリング、8……スロットルギア、9……中間ギア、10……中間ギアシャフト、11……モータギア、12……モータ、BD……屈曲部、CP……切り欠き部。

Claims (6)

  1. 空気通路内に配置されたスロットルシャフトを中心として回転させることにより該空気通路を開閉するスロットルバルブを備えるものであって、
    該スロットルバルブを平面的に観た場合に前記スロットルシャフトに対して一方の側のバルブに屈曲部が形成され、この屈曲部によって、
    前記一方の側のバルブに対する他方の側のバルブは、前記スロットルシャフトの中心軸を含み前記空気通路の中心軸を垂直軸とする仮想面に対し、該他方のバルブの開方向に角度を有して位置づけられるのに対して、
    前記一方のバルブは、前記仮想面に対し、平行かつ該一方のバルブの開方向側に位置づけられる関係にあることを特徴とする内燃機関用スロットルバルブ装置。
  2. 前記スロットルバルブは、スロットルシャフトにその中心軸を含む面内に形成されたスリットを通して挿入されて、該スロットルシャフトに固定されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用スロットルバルブ装置。
  3. 前記スロットルバルブは合成樹脂材で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用スロットルバルブ装置。
  4. 前記スロットルバルブはその一方の側の表面にスロットルシャフトに交叉する方向に延在するリブを備える合成樹脂材で構成され、
    前記スロットルシャフトは、そのスリット内に該スロットルバルブを挿入する際に前記リブが該スロットルシャフトと干渉が生じる部分において、切り欠き部を備えていることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関用スロットルバルブ装置。
  5. 前記他方の側のバルブは、その開方向と反対側の面であって、スロットルバルブの中心を通りスロットルシャフトに対する垂線と交叉する周辺あるいはその近傍の周辺に凸部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用スロットルバルブ装置。
  6. スロットルシャフトに固定されるスロットルバルブであって、
    該スロットルバルブを平面的に観た場合に前記スロットルシャフトに対して一方の側のバルブに屈曲部が形成され、
    前記一方の側のバルブは、該一方の側のバルブを除く他方の側のバルブに対して角度を有することを特徴とするスロットルバルブ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012122382A (ja) * 2010-12-07 2012-06-28 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の吸気装置
JP2013029082A (ja) * 2011-07-29 2013-02-07 Denso Corp 内燃機関用バタフライバルブ装置

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