JP2007229471A - 上部がばね状のネック下部のハンガのサイザ - Google Patents

Abstract

【課題】ハンガと表示器との組合せ体又はこれらの一方を提供すること。
【解決手段】ハンガが、本体と、この本体から上向きに延びている柱部とを有し、この柱部と本体との交差部が、このハンガのネック下部領域を規定し、この柱部は、ハンガの本体から離れた位置で柱部から外向きに延びているフランジを有している、組合せ体を提供する。表示器は、１対の対向する端部壁により接続されている、１対の対向する側面壁を有し、この表示器の上部に開口部を備え、この開口部は、少なくとも部分的に変位可能な弾性的なタブにより規定され、タブは、側面壁又は端部壁の一方に取り付けられて表示器の対向する側に２つ位置していることが好ましく、タブを変位させると開口部が拡大しフランジが入ることができる。フランジと本体との間の柱部の少なくともいくらかの部分は、このフランジより小さくタブの変位は低減される。
【選択図】 図１

Description

本発明は、衣料用ハンガの分野に関する。特に、本発明は、フックと本体との接続部のところでサイズ表示器を受け入れ、保持するように適合された衣料用ハンガに関する。

衣料の小売販売の分野では、いわゆるガーメント・オン・ハンガ（ＧＯＮ）プログラムが小売業者により好まれるようになった。ＧＯＮプログラムでは、衣料品は、小売商人に既にハンガに掛けられて配送され、小売の場所に到着するとすぐに、これら衣料品は、直接、販売のためのディスプレイに置かれる。以前は、小売業者が、彼らの自費で行われる労働で衣料品をハンガに掛ける仕事を完成させていた。

特に、小売業者は、彼らの販売フロアで目を楽しませるような一様さが得られるように、複数の供給業者の中から特定のハンガ又はハンガの特性を特定してきた。この目的のために、ハンガのサイズ、形状、性能特性などについての規格が、例えば、ヴォランタリ・インタインダストリ・コマース・スタンダーズ・アソシエーション（Voluntary Inter-industry Commerce Standards Association）（ＶＩＣＳ）などのような組織により維持されている。ある特定の企画化されたハンガの特徴は、複数のハンガのモデルにわたって極めてよく知られている。すなわち、プラスチックのハンガに組み合わされた回転可能な針金のフックである。

加えて、ＧＯＨプログラムの推奨に相互に関連して、小売業者とかれらの顧客とは、ハンガそれ自身にハンガに掛けられている物品に関する複数の印を表示させることを望んでいる。これら印のカテゴリは、製造者、素材及び値段を含むことができるが、衣料品に関しては、とりわけそれらのサイズを含むことができる。このことを達成するために様々な手段が開発されてきた。それらは、Ｍａｒｓｈａｌらへの特許文献１と、Ｇｏｕｌｄｓｏｎへの特許文献２を含んでいる。とりわけ、これらの特許の両方が、本出願と共に共通に譲受された。これらの間でちょうど述べた後者の特許に開示されているタイプが普及している。すなわち、フックとハンガ本体との交差点に隣接して、フックの一方の側で、ハンガに固定されるもので、適当に名づけるならば、サイドサイザタブ、又は単に、サイドサイザ、ネック下部サイザ又は表示器である。
米国特許Ｎｏ．５，８８４，４２２号公報 米国特許Ｎｏ．６，０１９，２６０号公報

しかしながら、これらのハンガは、それらの機能を果たさせるために特別にデザインされており、形態、サイズ、及び外観のための工業規格に合わない。さらに、これらハンガは、独特の外観を有しており、それは、望ましくないかもしれない。したがって、適切な工業規格にほぼ合致する衣料用ハンガとそれに固定されるネック下部の表示器とは、望ましいであろう。

したがって、本発明によると、ハンガと表示器との組合せ体であって、この組合せ体は、本体と、この本体から上向きに延びている柱部とを備えているハンガを有し、この柱部と本体との交差部が、このハンガのネック下部領域を規定し、前記柱部は、このハンガの本体から離れた位置でこの柱部から外向きに延びているフランジを有している、組合せ体が提供される。表示器は、１対の対向する端部壁により接続されている、１対の対向する側面壁を有し、この表示器の上部に開口部を備え、この開口部は、少なくとも部分的に変位可能な弾性的なタブにより規定され、このタブは、前記側面壁又は端部壁の一方に取り付けられて前記表示器の対向する側に２つ位置していることが好ましく、前記タブを変位させると前記開口部が拡大し前記フランジが入ることができる。前記フランジと本体との間の前記柱部の少なくともいくらかの部分は、このフランジより小さく前記タブの変位は低減される。

前記ハンガは、前記弾性的なタブの自由端を受けるようにサイズが取られ位置している、前記フランジの凹部をさらに有し、この結果、前記表示器の垂直方向及び横方向の動きが制限されてもよい。この凹部は、段状の凹部、くぼんだ凹部、凸状のフィレット、又は細い溝であってよい。

前記表示器の側面壁は、輪郭がほぼ台形であってよい。前記弾性的なタブは、この表示器の端部壁でこの表示器に取り付けられていることが好ましく、この端部壁の上部から離れてこの端部壁に取り付けられ、少なくとも２つのスロットによりこの表示器から分離されていることはより好ましい。

前記ハンガは、前記表示器の壁から内向きに延びている突出部を受けるようにサイズが取られ位置している、第１のほぼ水平な面を備えている隙間を前記柱部に有することができる。この突出部は、第２のほぼ水平な面を有している。

本発明は、別々に説明されるハンガ又は表示器のいずれかをさらに有している。

本発明の、これらのそして他の特徴、態様、及び利点は、以下の明細書と添付されている図面を参照して明らかとされる。図面では、同一の参照符号は、複数の図にわたって同一の特徴を指している。

ここで図１を参照すると、本発明の第１の実施形態による、ハンガと上部がばね状の(spring-top)のネック下部のサイザ(sizer)との組立体の全体１００が斜視図で示されている。この組立体１００は、上部がばね状の表示器１１０とハンガ１２０とを有している。ハンガ１２０が、例えばＶＩＣＳにより推奨されているような、形状の確立された工業規格に一致していることは好ましい。この実施形態では、ハンガ１２０は、ハンガ１２０の本体１４０から延びる回転可能な金属のフック（図示されていない）を受け入れるためのネック下部部分１３０を有している。上部がばね状の表示器１１０は、ネック下部部分１３０をほぼ囲んでいる。例示的な実施形態では、この上部がばね状の表示器１１０は、ほぼ台形の前方及び後方側面１１２を有し、これら側面は、端部１１４により接続されている。上部がばね状の表示器１１０の少なくとも一方の側面１１２又は端部１１４、しかし好ましくは両方の端部１１４、の弾性的な保持タブ１１６は、ハンガ１２０のネック下部部分１３０にそこに固定されるように係合している。

ここで図２を参照すると、図１の２−２線に沿った、ネック下部部分１３０と上部がばね状の表示器１１０とにわたる断面図が示されている。ネック下部部分１３０は、回転可能な金属のフック（図示されていない）を受け入れるための穴１３４を備えている柱部１３２を有していることができる。この柱部１３２は、いずれの側からも脚部１３６に支持され、柱部１３２と、脚部１３６と、ハンガ本体１４０とにより境界付けられている空間で複数のウェブ１３８に支持されている。ネック下部部分の上部近くでは、フランジ１５０が柱部１３２から外向きに延びている。このフランジ１５０は、前記上部がばね状の表示器１１０の保持タブ１１６に係合するように、サイズが取られ、位置する凹部１５２を有している。

フランジ１５０は、特に、凹部１５２は、保持タブ１１６と協働して、前記表示器１１０を外側にそして同時に下向きに付勢する。凹部１５２は、段のような凹部として図示されているが、くぼんだ凹部、凸のフィレット(filet)、又は小さな溝として実施してもよい。さらに、フランジ１５０と凹部１５２とは、常にこの表示器に係合しているのではなく、前記表示器１１０からいくらか隙間を許容することができるが、一度ハンガ１２０と係合するとこの表示器１１０の側方並びに／もしくは上方の動きを禁止する。さらに、この凹部１５２により柱部１３２を比較的細くすることができ、この結果、材料を節約する。しかしながら、フランジ１５０は、凹部なしで設けられてもよく、この場合、柱部１３２と表示器１１０とは、表示器１１０が側方に安定して維持されるために凹部が必要とされないように、サイズが取られている。

加えて、ネック下部部分１３０のみの斜視図である図３を参照すると見られるように、図示されている実施形態におけるフランジ１５０は、柱部１３２から側方のみに延びている。すなわち、ハンガのアーム並びに／もしくは前記表示器の端部１１４の方向にだけ延びている。代わりに、このフランジは、柱部１３２から径方向外側の全ての方向に延びていてもよい。また、代わりに、凹部１５２を、フランジ１５０のない柱部１３２で形成してもよく、その例では、この凹部１５２は、段状、細い溝、又は放射状のものでよく、側方のみ又は柱部１３２を中心として径方向に全ての方向であってよい。

弾性的な保持タブ１１６を端部壁１１４から「取り除く」と考えてもよく、この保持タブ１１６は、表示器１１０から複数のスロット１１８だけ分離されていてよく、表示器１１０に基部１１６ａで取りつけられている。これらスロット１１８によるように、基部１１６ａを凹部１５２から離すことにより、弾性的な保持タブ１１６をより柔軟にできる。この保持タブ１１６の柔軟性の度合いを、このタブ１１６の素材、厚さ、並びに／もしくは寸法を調節することにより容易に操作することができる。

再び図３を参照すると、ネック下部部分１３０のこの斜視図には、さらに、ハンガ本体１４０に隣接している柱部１３２の下方部分でのこの柱部１３２のノッチ１５４が示されている。ノッチ１５４は、ノッチ１５４の上方部分で、ノッチ１５４に挿入される突出部と相互作用するように働く面である水平面１５６を有する。この突出部は、例えば、本発明者により２００５年３月１４日に出願され、本出願と同一出願人により、ここで開示の全体が全ての目的のために参照により組み込まれている、米国仮特許出願Ｎｏ．６０／６６１，５８８（代理人整理番号 １８６９７）で開示されているような、表示器に設けられていてもよい。

したがって、表示器１１０は、取外し可能にハンガ１２０に固定され、ほとんどの工業規格、例えば、ビューロ・ベリタス・コンシューマ・プロダクト・サービスイズ有限会社(Bureau Veritas Consumer Product Services, Inc)により推奨されている工業規格、により規定されているような子供にとって安全な方法で固定されていることは好ましい。

ここで図４を参照すると、本発明の第２の実施形態による、サイズ表示器の全体２００が斜視図で示されている。第２の実施形態が第１の実施形態と共通に有する特徴、又はそうでなければ直ちに明らかな特徴、の詳細な説明を省略して進む。表示器２００の第２の実施形態では、弾性的なタブ２１６は、端部壁２１４から対応する複数のスロット２１８を備えて水平方向に延びている。

ここで図５を参照すると、図４の５−５線に沿った表示器２００の断面図が示されている。内向きの突出部２２０が、側面壁２１２の内面から延びている。使用に際しては、内向きの突出部２２０は、柱部３１２のノッチ１５４の中に位置し、表示器２００をさらに固定する。凹部２２２が、前記内向きの突出部２２０の上向きの水平面から延び、射出成形されたプラスチック材料から表示器２００を製造する過程で用いられる鋳型の一部により形成される。表示器１１０、２００の両方、又はハンガ１４０のための射出成形される典型的なプラスチックは、とりわけ、ポリスチレン、ＳＡＮ、ＡＢＳ、ＰＰＯ、ナイロン、ポリプロピレン（ＰＰ）、ポリエチレン、ＰＥＴ、ポリカーボネート（ＰＣ）、複数のアクリル、ケイレシン（K-resin,ＫＲＥＳＩＮ（登録商標））、ポリ塩化ビニルのうち１つ以上であってよい。

本発明は、ここでは、複数の例示的な又は好ましい実施形態に関して、説明されてきた。この開示の観点から、複数の改変並びに／もしくは変更が、本発明の精神と範囲とを逸脱することなく当業者にとって明らかである。これらの実施形態は、本発明の範囲を単に示すように、非限定的に与えられている。本発明は、添付されている請求項のみを参照して規定されている。

本発明の第１の実施形態によるハンガと上部がばね状のネック下部のサイザとの組立体の斜視図を示している。 図１の２−２線に沿った、ネック下部部分と上部がばね状の表示器とにわたる断面図を示している。 図１のハンガのネック下部部分の斜視図を示している。 本発明の第２の実施形態によるサイズ表示器の斜視図を示している。 図４の５−５線に沿った、表示器の断面図を示している。

符号の説明

１００…組立体、 １１０…表示器、 １１２…側面、 １１４…端部、 １１６…タブ（保持タブ）、 １１６ａ…基部、 １１８…スロット、 １２０…ハンガ、 １３０…ネック下部部分、 １３２…柱部、 １３４…穴、 １３６…脚部、 １３８…ウェブ、 １４０…ハンガ本体（本体）、 １５０…フランジ、 １５２…凹部、 １５４…ノッチ、 １５６…水平面、 ２００…全体、 ２１２…側面壁、 ２１４…端部壁、 ２１６…タブ、 ２１８…スロット、 ２２０…突出部、 ２２２…凹部、 ３１２…柱部。

Claims (28)

1. ハンガと表示器との組合せ体であって、この組合せ体は、
   本体とこの本体から上向きに延びている柱部とを備えているハンガと、
   １対の対向する端部壁により接続されている、１対の対向する側面壁を有し、上部に開口部を備えている表示器と、を具備し、
   前記柱部と本体との交差部が、このハンガのネック下部領域を規定し、この柱部は、前記ハンガの本体から離れた位置でこの柱部から外向きに延びているフランジを有し、前記開口部は、少なくとも部分的に、前記側面壁又は端部壁の一方に取り付けられている変位可能な弾性的なタブにより規定され、このタブを変位させると前記開口部が拡大し前記フランジを入れることができ、前記フランジと本体との間の、前記柱部の少なくともいくらかの部分はこのフランジより小さく前記タブの変位は低減される、ハンガと表示器との組合せ体。
2. 前記ハンガは、前記弾性的なタブの自由端を受けるようにサイズが取られ位置している、前記フランジの凹部をさらに有し、この結果、前記表示器の垂直方向及び横方向の動きが制限される請求項１に係るハンガと表示器との組合せ体。
3. 前記凹部は、段状の凹部、くぼんだ凹部、凸状のフィレット、又は細い溝のいずれか１つである請求項２に係るハンガと表示器との組合せ体。
4. 前記表示器の側面壁は、輪郭がほぼ台形状である請求項１に係るハンガと表示器との組合せ体。
5. 前記弾性的なタブは、前記表示器の端部壁でこの表示器に取りつけられている請求項１に係るハンガと表示器との組合せ体。
6. 前記弾性的なタブは、前記端部壁の上部から離れてこの端部壁で前記表示器に取りつけられている請求項５に係るハンガと表示器との組合せ体。
7. 前記弾性的なタブは、少なくとも２つのスロットにより前記表示器から分離されている請求項１に係るハンガと表示器との組合せ体。
8. 前記ハンガは、前記表示器の壁から内向きに延びている突出部を受け入れるようにサイズが取られ位置している隙間を前記柱部にさらに有する請求項１に係るハンガと表示器との組合せ体。
9. 前記隙間は、第１のほぼ水平な面を有している請求項１０に係るハンガと表示器との組合せ体。
10. 前記表示器は、少なくとも１つの側面壁から内向きに延びている突出部をさらに有する請求項１に係るハンガと表示器との組合せ体。
11. 前記突出部は、第２のほぼ水平な面を有する請求項１０に係るハンガと表示器との組合せ体。
12. 前記表示器は、２つの変位可能な弾性的なタブを有する請求項１に係るハンガと表示器との組合せ体。
13. 前記２つの変位可能な弾性的なタブは、前記表示器の対向する側に位置する請求項１２に係るハンガと表示器との組合せ体。
14. 前記２つの変位可能な弾性的なタブは、前記表示器の対向する端部壁に位置する請求項１２に係るハンガと表示器との組合せ体。
15. ネック下部領域で本体に取りつけられているフックを有しているハンガのための表示器であって、この表示器は、
    １対の対向する端部壁により接続されている、１対の対向する側面壁と、
    この表示器の上部の開口部と、を具備し、この開口部は、少なくとも部分的に、前記側面壁又は端部壁の一方に取りつけられている変位可能な弾性的なタブにより規定され、このタブを変位させると、前記開口部が拡大して、前記ハンガのネック下部領域の少なくとも一部分を中に入れることができる、表示器。
16. 前記表示器の側面壁は、輪郭がほぼ台形状である請求項１５に係る表示器。
17. 前記弾性的なタブは、前記表示器の端部壁でこの表示器に取りつけられている請求項１５に係る表示器。
18. 前記弾性的なタブは、前記端部壁の上部から離れてこの端部壁で前記表示器に取りつけられている請求項１７に係る表示器。
19. 前記弾性的なタブは、少なくとも２つのスロットにより前記表示器から分離されている請求項１５に係る表示器。
20. 少なくとも一方の側面壁から内向きに延びている突出部をさらに具備する請求項１５に係る表示器。
21. 前記突出部は、ほぼ水平な面を有する請求項２０に係る表示器。
22. ２つの変位可能な弾性的なタブをさらに具備する請求項１５に係る表示器。
23. 前記２つの変位可能な弾性的なタブは、前記表示器の対向する側に位置している請求項２２に係る表示器。
24. 前記２つの変位可能な弾性的なタブは、前記表示器の対向する端部壁に位置している請求項２２に係るハンガと表示器との組合せ体。
25. ハンガであって、
    ハンガの本体と、
    この本体から上向きに延びている柱部と、を具備し、この柱部と本体との交差部が、前記ハンガのネック下部部分を規定し、
    前記柱部は、前記ハンガの本体から離れた位置でこの柱部から外向きに延びているフランジを有している、ハンガ。
26. 前記ハンガに取り付けられる表示器の垂直方向及び横方向の動きを制限するようにサイズが取られ位置している、前記フランジの凹部をさらに具備する請求項２５に係るハンガ。
27. 前記フランジは、このフランジの下側に凹部を有する請求項２５に係るハンガ。
28. 前記凹部は、段状の凹部、くぼんだ凹部、凸状のフィレット、又は細い溝のいずれか１つである請求項２７に係るハンガ。

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