JP2007229164A - 携帯型個人生体情報取得装置 - Google Patents

携帯型個人生体情報取得装置 Download PDF

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JP2007229164A JP2006053863A JP2006053863A JP2007229164A JP 2007229164 A JP2007229164 A JP 2007229164A JP 2006053863 A JP2006053863 A JP 2006053863A JP 2006053863 A JP2006053863 A JP 2006053863A JP 2007229164 A JP2007229164 A JP 2007229164A
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博 小西
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Abstract

【課題】装置内部へのゴミの滞留を低減するとともに併せて個人生体情報撮像時の利用者の操作性を高めつつ、残留生体情報を利用したなりすましを防止することを課題とする。
【解決手段】指紋を撮像するカメラ14及び照明用のLED15を本体部11の内部に設けるとともに、該本体部11の表面の一部に形成された開口に対してスライド可能に指載置部を配設するとともに、下部が穴となる指ガイド12とカバー13により指載置部を形成し、指載置部の指ガイド12の穴が開口と一致する位置に所在する場合には、指ガイド12の穴及び開口を介して指ガイド12上に載置された利用者の指とカメラ14を対向させ、指載置部が基本状態にある場合には、カバー13により開口を覆う。
【選択図】 図3

Description

本発明は、個人ごとに異なる個人生体情報を取得するとともに、該取得した個人生体情報を個人生体情報に基づく認証を行う認証装置に対して送信する携帯型個人生体情報取得装置に関し、特に、装置内部へのゴミの滞留を低減するとともに併せて個人生体情報撮像時の利用者の操作性を高めつつ、残留生体情報を利用したなりすましを防止することができる携帯型個人生体情報取得装置に関する。
従来、携帯型端末装置にて指紋を読み取り、この携帯型端末装置の操作者が正当な人物であるか否かを認証する技術が知られている。例えば、特許文献1(特開平10−69125号公報)には、リモコンに配設される電源スイッチに指紋認証手段を設けて操作者の正当性を認証する入力装置が開示されている。
また、特許文献2(特開昭62−101777号公報)には、操作者の指紋を分析し、その指紋の特徴点の組み合わせに基づいてキーコードデータを作ることにより、自動車等のドアのロック、アンロックを遠隔操作によって行う際に、指紋によってキーチェンジを可能にした電子キー装置が開示されている。
これら特許文献1及び2に代表されるように、最近の指紋認証技術の高度化に伴って、従来よりリモコンや車両キー等の携帯型端末装置に指紋を読み取る読取装置を設け、この読取装置により読み取られた指紋を利用して操作者の正当性等が認証されつつある。
特開平10−69125号公報 特開昭62−101777号公報
しかしながら、上記特許文献1及び2に代表される従来技術では、利用者が指をコンタクトガラス等に載置した状態で該利用者の指紋画像を取得するため、このコンタクトガラス表面に付着した残留指紋が悪用されるおそれがある。具体的には、かかる残留指紋がコンタクトガラス面上に残る携帯型端末装置を盗用した悪意のある第三者は、この残留指紋を手掛かりに偽造指を製造し、この偽造指を用いて第三者が正当者になりすます不正が考えられる。
特に、かかるコンタクトガラスが固定型端末装置ではなく携帯型端末装置に設けられている場合には、残留指紋が付着したコンタクトガラスを含む装置全体を容易に盗用することができるため、かかる残留指紋に起因する問題が顕在化するおそれが高い。
なお、かかる携帯型端末装置からコンタクトガラスを除外して残留指紋を排除することも考えられるが、単純にコンタクトガラスをなくすと装置内部にゴミが滞留するという問題や指紋撮像時の操作性が低下するという問題もある。
これらのことから、残留指紋を利用したなりすまし並びに装置内部へのゴミの滞留及び指紋報撮像時の利用者の操作性の低下をいかにして防止するかが極めて重要な課題となっている。なお、かかる課題は、指紋認証にのみ発生する課題ではなく、指紋以外の指関節部分の節に生ずる筋等の個人生体情報を用いる場合にも同様に生ずる課題である。
この発明は、上記課題(問題点)に鑑みてなされたものであり、装置内部へのゴミの滞留を低減するとともに併せて個人生体情報撮像時の利用者の操作性を高めつつ、残留生体情報を利用したなりすましを防止することができる携帯型個人生体情報取得装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、個人生体情報を撮像する撮像部が本体内部に設けられ、該本体表面の一部に形成された開口を介して利用者の生体の一部を前記撮像部により撮像して利用者の個人生体情報を取得する個人生体情報取得装置であって、前記開口に対してスライド可能に配設されるとともに、その一端に前記利用者の生体の一部を載置する穴からなるガイド部が形成されるとともに他端に前記開口を覆う覆部が形成された生体載置手段を備え、前記生体載置手段が第1の位置に所在する場合には、前記ガイド部の穴及び前記開口を介して前記ガイド部上に載置された利用者の生体の一部と前記撮像部を対向させ、前記生体載置手段が第2の位置に所在する場合には、前記覆部により前記開口を覆うことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記生体載置手段が前記第1の位置に所在するか否かを検知する検知手段と、前記検知手段により前記生体載置手段が前記第1の位置に所在することが検知された場合に、前記撮像部の電源を投入する電源制御手段をさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記電源制御手段により前記撮像部の電源が投入された場合に、前記ガイド部上に載置された利用者の生体情報の一部を撮像するよう制御する制御手段をさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記開口方向に照明を照射する照明手段をさらに備え、前記制御手段は、前記電源投入手段により前記撮像部の電源が投入された場合に、前記照明手段から照明を照射させるとともに、前記照明手段による照明の照射後に前記ガイド部上に載置された利用者の生体の一部を撮像するよう制御することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記電源制御手段は、前記検知手段により前記生体載置手段が前記第1の位置に所在しないことが検知された場合に、前記撮像部の電源を断にするよう制御することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記撮像部により撮像された生体情報画像を一時記憶する記憶手段と、生体情報に基づいて利用者の正当性を認証する認証装置に対して前記記憶手段に一時記憶された生体情報画像を転送する転送手段とをさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記ガイド部上に載置された生体の一部が偽造物であるか否かを判定する偽造生体判定手段をさらに備え、前記転送手段は、前記偽造生体判定手段により前記ガイド部上に載置された生体の一部が偽造物であると判定された場合には、前記認証装置に対して前記記憶手段に一時記憶された生体情報画像を転送しないことを特徴とする。
本発明によれば、開口に対してスライド可能に配設されるとともに、その一端に利用者の生体の一部を載置する穴からなるガイド部が形成されるとともに他端に開口を覆う覆部が形成された生体載置手段を設けるとともに、この生体載置手段が第1の位置に所在する場合には、ガイド部の穴及び開口を介してガイド部上に載置された利用者の生体の一部と撮像部を対向させ、生体載置手段が第2の位置に所在する場合には、覆部により開口を覆うよう構成したので、通常時には覆部によりゴミ等が開口部に混入する事態を防止することができ、また利用者が生体載置手段をスライドさせるだけで該生体載置手段のガイド部に載置された生体の一部を撮像部に対向させ、もって効率良く生体を撮像することができる。さらに、ガイド部にはコンタクトガラス等が設けられていないので残留指紋による偽造指の使用等を未然に防ぐことができる。
また、本発明によれば、生体載置手段が第1の位置に所在することが検知された場合に、撮像部の電源を投入するよう構成したので、利用者が生体載置手段を第1の位置にスライドさせるだけで撮像部を撮像可能状態とすることができ、もって操作性を高めることができる。
また、本発明によれば、撮像部の電源が投入された場合に、ガイド部上に載置された利用者の生体情報の一部を撮像制御するよう構成したので、利用者が生体載置手段を第1の位置にスライドさせるだけで、撮像部により生体の一部を自動的に撮像し、もって操作性を高めることができる。
また、本発明によれば、撮像部の電源が投入された場合に照明を照射させるとともに、この照明の照射後にガイド部上に載置された利用者の生体の一部を撮像制御するよう構成したので、利用者が生体載置手段を第1の位置にスライドさせるだけで、照明の照射及び撮像を自動的に行い、もって操作性を高めることができる。
また、本発明によれば、生体載置手段が第1の位置に所在しないことが検知された場合に、撮像部の電源を断にする制御を行うよう構成したので、生体を撮像しない状況では電源を断にし、もって充電回数若しくは電池入替回数等を低減し、もって効率的に装置運用することができる。
また、本発明によれば、撮像部により撮像された生体情報画像を一時記憶するとともに、生体情報に基づいて利用者の正当性を認証する認証装置に対して一時記憶された生体情報画像を転送するよう構成したので、生体情報に基づく認証を別装置である認証装置で行う場合にも効率良く対応することができる。
また、本発明によれば、ガイド部上に載置された生体の一部が偽造物であると判定された場合には、認証装置に対して一時記憶された生体情報画像を転送しないよう構成したので、残留指紋を用いた偽造指対策を重畳に行い、もってより確実に他人へのなりすましを防止することができる。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る携帯型個人生体情報取得装置の好適な実施例を詳細に説明する。なお、ここでは生体情報として指紋を対象とした場合を示すこととする。
まず、本実施例に係る携帯型指紋器10の外観構成等について図1〜図5を用いて説明する。図1は、本実施例に係る携帯型指紋器10の基本状態を示す外観斜視図であり、図2は、図1に示した携帯型指紋器10の指ガイド12をずらした状態を示す外観斜視図である。図3は、携帯型指紋器10に設けられた穴内の構成を示す斜視図であり、図4及び図5は、利用者による携帯型指紋器10の操作態様を説明するための説明図である。
図1に示すように、この携帯型指紋器10では、利用者が指を載置する指ガイド12とカバー13とを一体化して指載置部を形成し、形成した指載置部をスライド可能に本体部11上に配設している。
ここで、この指ガイド12には穴が形成されており、この指ガイド12に設けられた穴の下部にはコンタクトガラスの役割を担うガラス面は存在していない。指ガイド12に載置される指が接触し得るガラス面を設けてしまうと、このガラス面に残留指紋が残り、該残留指紋を利用した偽造指の生成が可能となるからである。
カバー13は、本体部11に設けられる開口を覆うためのカバーであり、ゴミや埃等が開口内部に混入するのを防止するために設けられている。このため、図1に示す基本状態では、開口上にはカバー13が所在しており、開口内にゴミ等が混入することはない。
その後、図2に示すように、かかる指載置部を本体部11内に設けられたカメラ14が所在する開口の位置までスライドすると、カメラ14で指の指紋を撮像可能な状態となる。
具体的には、図3に示すように、本体部11には開口が設けられており、この開口の下部にはカメラ14が設けられている。このカメラ14は、指の指紋を撮像するための撮像装置であり、C−MOSカメラやCCDカメラ等により形成される。また、開口の下部には、開口方向に光を照射して照明するLED15が設けられている。
このため、図4に示すように、利用者が携帯型指紋器10の指ガイド12の位置に指を載置して該携帯型指紋器10を保持し、この指の位置を図5に示す位置までずらすと、指ガイド12の穴の位置が開口の位置と一致し、指ガイド12上に載置された指に対してLED15から照明を照射しつつ。この指の指紋をカメラ14で撮像することが可能になる。なお、かかる指紋の撮像を終了すると、利用者は図4に示す位置まで指ガイド12をずらし、これにより開口をカバー13で覆うことになる。
このように、本実施例では、指紋を撮像するカメラ14及び照明用のLED15を本体部11の内部に設けるとともに、該本体部11の表面の一部に形成された開口に対してスライド可能に指載置部を配設するとともに、下部が穴となる指ガイド12とカバー13により指載置部を形成し、指載置部の指ガイド12の穴が開口と一致する位置(第1の位置)に所在する場合には、指ガイド12の穴及び開口を介して指ガイド12上に載置された利用者の指とカメラ14を対向させ(図2に示す状態)、指載置部が図1に示した基本状態にある場合には、カバー13により開口を覆うよう構成しているので、基本状態では開口をカバー13で覆って開口内へのゴミ等の混入を防止することができる。また、指ガイド12の下部に指が接触するガラス面を設けていないため、ガラス面に残る残留指紋を用いた偽造指の生成を未然に防止することができる。
また、この本体部11の上部にはスイッチが設けられており、指載置部が開口位置(第1の位置)までスライドされたならば、このスイッチがオンとなり、カメラ14及びLED15の電源が投入され、指紋画像が撮像されるよう構成している。したがって、利用者が指載置部を第1の位置にスライドさせるだけで、カメラ14により指紋が自動撮像されることになる。
一方、指載置部が元の位置までスライドされたならば、このスイッチがオフとなり、カメラ14及びLED15の電源が自動的に断にされるよう構成している。したがって、利用者は電源オン・オフの操作を意図的に行わなくとも、指載置部をスライドさせるだけで電源オン〜指紋画像の撮像〜電源オフの一連の処理を行わせることができる。
また、この携帯型指紋器10は、上記カメラ14で撮像された画像から指紋領域を切り出した後にこれを圧縮処理して記憶部33に一時記憶するとともに、この記憶部33に一時記憶した圧縮画像を別装置である認証装置に送信するよう構成している。
次に、図1〜図5に示した携帯型指紋器10の内部構成について説明する。図6は、図1〜図5に示した携帯型指紋器10の内部構成を示す機能ブロック図である。図6に示すように、この携帯型指紋器10は、スイッチ(SW)21及び電池22を有する電源部20と、画像入力部31、送受信部32、記憶部33及び信号処理部34を有する制御部30とからなる。
電源部20は、電池22の電力を制御部30並びにカメラ14及びLED15に供給する電源であり、スイッチ21のオン・オフにより電力の供給及び断が制御される。このスイッチ21は、すでに説明した指ガイド12及びカバー13からなる指載置部のスライドに応じてオン・オフされ、図1に示した基本状態ではオフ状態にあり、図2に示した指ガイド12の下部の穴が開口の位置と一致する場合にはオン状態となる。
このため、指載置部が図1に示した状態から図2に示した状態にスライドされると、制御部30並びにカメラ14及びLED15に電力が供給され、指ガイド12上に載置された指の指紋を撮像して認証装置に送信できる状態となる。
制御部30は、携帯型指紋器10の全体制御を行う制御部であり、カメラ14及びLED15を用いた指紋画像の撮像、指紋領域の切り出し、画像の圧縮、圧縮画像の一時記憶、圧縮画像の読み取り、圧縮画像の送信等を行う。
画像入力部31は、カメラ14及びLED15を用いて指紋画像の撮像制御を行うデバイスドライバであり、具体的には、電力の供給を受けてこの画像入力部31が起動したならば直ちにLED15を点灯させ、このLEDから光を照射した後にカメラ14に対して撮像指示を行う。そして、撮像された指紋画像を信号処理部34に対して出力する。
送受信部32は、圧縮画像を認証装置に送信するための通信手段であり、赤外線通信等を用いることができる。記憶部33は、圧縮画像を一時的に記憶するためのフラッシュメモリ等の記憶デバイスである。圧縮画像をそのまま送信せずに一時記憶する理由は、圧縮処理と送信処理の処理速度差を吸収するとともに、圧縮画像の再送等に対応可能ならしめるためである。
信号処理部34は、指紋領域切出部34aと圧縮処理部34bとを有する。この指紋領域切出部34aは、画像入力部31から受け取った指紋画像の中から指紋対象領域を切り出す処理を行う処理部である。カメラ14で撮像した画像の中には、指紋領域以外の領域が含まれているからである。かかる切り出し処理とともに、回転補正、平行移動や倍率補正(または倍率調整)等の処理を併せて行うこともできる。
圧縮処理部34bは、指紋領域切出部34aによって切り出された指紋領域の画像を圧縮処理する処理部である。かかる圧縮処理を行う理由は、携帯型指紋器10に設けることが可能な記憶部33の記憶領域は制限されており、かつ、この携帯型指紋器10から認証装置に対して送信するデータ量を低減するためである。なお、かかる圧縮処理部34bが行う圧縮処理はいかなるものであっても良く、例えばJPEG処理等の公知の圧縮技術を利用することができる。
このように、かかる信号処理部34は、画像の切出処理及び圧縮処理を行うことになるが、かかる処理以外にも、記憶部33に対する圧縮画像の一時記憶処理や読出処理等も行う。
次に、本実施例に係る携帯型指紋器10の処理手順について説明する。図7は、本実施例に係る携帯型指紋器10の処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、この携帯型指紋器10は、指ガイド12及びカバー13からなる指載置部が図1に示した状態から図2に示した状態にスライド操作されると、そのスライドに応じてスイッチ21がオンとなり、制御部30に電力が供給されるとともに(ステップS101)、LED15が点灯制御される(ステップS102)。
そして、かかるLED15による照明下でカメラ14に対する撮像指示が行われ、指ガイド12上に載置された指の指紋画像が撮像される(ステップS103)。その後、指紋領域切出部34aによってこの指紋画像から指紋領域が切り出され(ステップS104)、切り出された指紋領域が圧縮処理部34bによって圧縮処理される(ステップS105)。
その後、圧縮画像を記憶部33に一時記憶するとともに(ステップS106)、圧縮画像を逐次記憶部33から読み出して別装置である認証装置に対して送信する(ステップS107)。
かかる圧縮画像の送信を終えたならば、LED15を消灯するとともに(ステップS108)、指載置部の元の位置へのスライドに応じてスイッチ21がオフとなり、カメラ14及び制御部30への電力供給が停止される(ステップS109)。
上述してきたように、本実施例では、指紋を撮像するカメラ14及び照明用のLED15を本体部11の内部に設けるとともに、該本体部11の表面の一部に形成された開口に対してスライド可能に指載置部を配設するとともに、下部が穴となる指ガイド12とカバー13により指載置部を形成し、指載置部の指ガイド12の穴が開口と一致する位置(第1の位置)に所在する場合には、指ガイド12の穴及び開口を介して指ガイド12上に載置された利用者の指とカメラ14を対向させ(図2に示す状態)、指載置部が図1に示した基本状態にある場合には、カバー13により開口を覆うよう構成しているので、基本状態では開口をカバー13で覆って開口内へのゴミ等の混入を防止することができる。また、指ガイド12の下部に指が接触するガラス面を設けていないため、ガラス面に残る残留指紋を用いた偽造指の生成を未然に防止することができる。
ところで、上記実施例では、コンタクトガラス等を採用していないので残留指紋が取得されるおそれはないが、悪意のある第三者が他の方法で偽造指を作る可能性もある。例えば、第三者は、正当な利用者の持ち物(例えば、携帯電話等)から残留指紋を取得し、この残留指紋から偽造指を生成することができる。
このため、かかる偽造指への対応について説明すると、例えば、図8に示すように、制御部40内の信号処理部41に偽造指判定部42を設け、この偽造指判定部42が偽造指ではないと判定した場合にのみ、圧縮画像を認証装置に送信するよう構成することができる。
この偽造指判定部42は、例えば、特定波長の光(例えば赤外光)を照射した際の反射光成分の分析に基づいて偽造指であるか否かを検出する処理や、インピーダンス測定等の電気的特性によるものに基づいて偽造指であるか否かを検出する処理や、人の体温と偽造指の温度差を利用して偽造指であるか否かを検出する処理や、人の指の生ずる脈拍に基づいて偽造指であるか否かを検出する処理等いかなる偽造指判定処理を行っても構わない。なお、かかる偽造指判定処理を行うと、本来の残留指紋の除去と相まって、より一層偽造指対策を顕在化することが可能となる。
また、上記したように、特定波長の光を照射し、その反射光成分の分析により偽造指判定処理を行う場合には、この反射光を得るために必要なハードウェア、すなわち発光部および受光部をLED15と同様の位置に組み込みこむことで、携帯型指紋器10をより小型に構成することができる。なお、この場合、偽造指判定処理に必要な反射光を得るための照射光(例えば赤外光)と同一の光を照射するLED15が設けられている場合には、照射光を発光する発光機能をLED15に兼務させてもよい。
また、上記実施例では、本体部11に設けられた開口の下部に単一のLED15を配設するLEDの配置例(図3参照)を説明したが、カメラ14を中心とする円環状にLED15を複数配設するように構成してもよい。なお、かかるLEDの配置を採用すると、利用者により指載置部がスライドされ、利用者の指が開口部に露出した際に、利用者の指の指紋を多方向から万遍なく照射することができ、より高画質な認証用画像を得ることが可能となる。
なお、上記実施例では、別装置である認証装置に対して指紋画像を自動的に送信することとしたが、利用者(被撮像者)の送信要求を受け付けた後にはじめて指紋画像を送信するようにしてもよい。例えば、送信ボタンを別途設けて、これを押下することに事により、指紋画像を認証装置に送信するようにしてもよい。
また、上記実施例では、利用者の指を載置する指載置部を凹形状に形成して、利用者の指が上方向に反るように載置させる携帯型指紋器10について説明したが、この携帯型指紋器10の指載置部を凸形状に形成して、利用者の指が下方向(指間接の屈曲方向)に曲がるように載置させてもよい。
なお、上記実施例では、指の指紋を撮像対象とした場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、人の指関節に生じる節を撮像対象とした場合に適用することもできる。かかる節に生ずる筋は、最近では個人ごとに異なる個人生体情報の一種であると考えられているからである。この場合には、図9に示すように、指ガイド12及びカバー13からなる指載置部をスライド操作すると、開口に指関節が現れ、この指関節の画像を撮像できる構成にすれば良い。
また、カバーと連動する毛ブラシなどを設ける構成を採用することにより、内部をセルフクリーニングすることもできる。また、本実施例では、ユーザが指ガイドを元の位置にスライドさせた場合に電源をオフすることとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、圧縮画像を送信した後所定期間経過後に自動的に電源オフ(自動パワーオフ)するよう構成することもできる。
本発明にかかる携帯型個人生体情報取得装置は、装置内部へのゴミの滞留を低減するとともに併せて個人生体情報撮像時の利用者の操作性を高めつつ、残留生体情報を利用したなりすましを防止する場合に有用である。
本実施例に係る携帯型指紋器の基本状態を示す外観斜視図である。 図1に示した携帯型指紋器の指載置部をずらした状態を示す外観斜視図である。 図1に示した携帯型指紋器に設けられた穴内の構成を示す斜視図である。 利用者による携帯型指紋器の操作態様を説明するための説明図(1)である。 利用者による携帯型指紋器の操作態様を説明するための説明図(2)である。 携帯型指紋器の内部構成を示す機能ブロック図である。 本実施例に係る携帯型指紋器の処理手順を示すフローチャートである。 偽造指対策を行う場合の内部構成を示す機能ブロック図である。 指関節に生ずる節を認証対象とする場合の操作概要を説明する説明図である。
符号の説明
10 携帯型指紋器
11 本体部
12 指ガイド
13 カバー
14 カメラ
15 LED
20 電源部
21 スイッチ(SW)
22 電池
30 制御部
31 画像入力部
32 送受信部
33 記憶部
34 信号処理部
34a 指紋領域切出部
34b 圧縮処理部
40 制御部
41 信号処理部
42 偽造指判定部

Claims (7)

  1. 個人生体情報を撮像する撮像部が本体内部に設けられ、該本体表面の一部に形成された開口を介して利用者の生体の一部を前記撮像部により撮像して利用者の個人生体情報を取得する個人生体情報取得装置であって、
    前記開口に対してスライド可能に配設されるとともに、その一端に前記利用者の生体の一部を載置する穴からなるガイド部が形成されるとともに他端に前記開口を覆う覆部が形成された生体載置手段を備え、
    前記生体載置手段が第1の位置に所在する場合には、前記ガイド部の穴及び前記開口を介して前記ガイド部上に載置された利用者の生体の一部と前記撮像部を対向させ、前記生体載置手段が第2の位置に所在する場合には、前記覆部により前記開口を覆う
    ことを特徴とする携帯型個人生体情報取得装置。
  2. 前記生体載置手段が前記第1の位置に所在するか否かを検知する検知手段と、前記検知手段により前記生体載置手段が前記第1の位置に所在することが検知された場合に、前記撮像部の電源を投入する電源制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の携帯型個人生体情報取得装置。
  3. 前記電源制御手段により前記撮像部の電源が投入された場合に、前記ガイド部上に載置された利用者の生体情報の一部を撮像するよう制御する制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求項2に記載の携帯型個人生体情報取得装置。
  4. 前記開口方向に照明を照射する照明手段をさらに備え、前記制御手段は、前記電源投入手段により前記撮像部の電源が投入された場合に、前記照明手段から照明を照射させるとともに、前記照明手段による照明の照射後に前記ガイド部上に載置された利用者の生体の一部を撮像するよう制御することを特徴とする請求項3に記載の携帯型個人生体情報取得装置。
  5. 前記電源制御手段は、前記検知手段により前記生体載置手段が前記第1の位置に所在しないことが検知された場合に、前記撮像部の電源を断にするよう制御することを特徴とする請求項2、3又は4に記載の携帯型個人生体情報取得装置。
  6. 前記撮像部により撮像された生体情報画像を一時記憶する記憶手段と、生体情報に基づいて利用者の正当性を認証する認証装置に対して前記記憶手段に一時記憶された生体情報画像を転送する転送手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の携帯型個人生体情報取得装置。
  7. 前記ガイド部上に載置された生体の一部が偽造物であるか否かを判定する偽造生体判定手段をさらに備え、前記転送手段は、前記偽造生体判定手段により前記ガイド部上に載置された生体の一部が偽造物であると判定された場合には、前記認証装置に対して前記記憶手段に一時記憶された生体情報画像を転送しないことを特徴とする請求項6に記載の携帯型個人生体情報取得装置。
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KR200449294Y1 (ko) * 2008-06-26 2010-06-29 주식회사 아이레보 문 잠금장치의 외측본체
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