JP2007226882A - 光ディスク記録再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】未知の光ディスクのディスク情報をメーカーに送ってメーカー側で記録ストラテジ情報を開発できるようにした光ディスク記録再生装置を提供する。
【解決手段】未記録の光ディスクが挿入されると、当該光ディスクのMIDがFW内のライトストラテジ情報に有るMIDと一致するか否かによって、挿入された当該光ディスクがライトストラテジの未登録で未知の光ディスクであるか否かが判定される。当該光ディスクが未知の光ディスクであると判定されたときは、当該光ディスクは未知ディスクであるというメッセージが表示され、この後、当該光ディスクのMIDを含むディスク情報をサーバーに送るかどうかのメッセージが表示される。そして送信する方が選択されると、当該光ディスクのディスク情報がサーバーに送信される。これにより、メーカー側で未知の光ディスクに対するライトストラテジ情報の開発に役立てることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、挿入された光ディスクの種類を判別し、この判別した光ディスクに適したライトストラテジに従って光ディスクに対して情報の書き込みを行う光ディスク記録再生装置に関し、特に、未知の光ディスクに対するライトストラテジ情報の開発を可能にする光ディスク記録再生装置に関する。
近年、映画等のような大量の映像音声データなどの情報を記録することができる光ディスクとしてDVD(デジタル・バーサタイル・ディスク)が普及しつつある。DVDの種類としては、メーカー側で情報が記録され、ユーザー側では書き換えができないDVD−ROM、ユーザー側で情報を1回だけ書き込み可能なDVD−R、ユーザー側で書き換え可能なDVD−RW(DVD−RAM)などが知られている。
DVD−RやDVD−RWの光ディスクは、情報を記録する溝からなるグループ部と、溝と溝との間のランド部とから構成されており、ディスクメーカーの推奨ライトストラテジなどがランド部に記録されている。これらの光ディスクには、ピットとランドとの組み合わせでデータが記録されるが、例えば、DVD−Rの光ディスクに情報を記録する場合は、所定のパルス幅のライトパルスによる駆動電流がレーザ駆動部から光ピックアップのレーザダイオードに印加され、そのレーザ光を所定の記録速度で回転する光ディスクの記録面に照射することで行われる。この光ディスクに情報を書き込む場合、ライトストラテジと呼ばれるレーザパルス制御が利用される。このライトストラテジには、ディスク再生時に最適になるようにレーザパルスを制御するための情報が含まれ、光ディスクの記録特性に応じてライトパルス幅を増減させたり、ライトパルスのタイミングを最適化させたりする情報が含まれる。
ところで、DVD−Rなどのような書き込み可能な光ディスクは様々なディスクメーカーから提供されている。それらの光ディスクはディスクメーカーによって記録特性が異なるため、それぞれに適したライトストラテジで書き込みを行う必要がある。従来の光ディスク記録再生装置では、予め各種ディスクの書き込みテストを行って、各ディスク毎に最適なライトストラテジを調べ、光ディスク毎のMID(Manufacture ID)と、それに適したライトストラテジ情報を対応付けてファームウェア内に格納する。そして、システムコントローラは、光ディスクがローディングされた際にMIDを読み込み、このMIDと対応付けられるライトストラテジ情報に基づきデータの記録制御を行っている。
特開2004−192707号公報 特開2005−50411号公報 特開2005−293673号公報
しかしながら、光ディスク記録再生装置では、世間の全ての光ディスクを網羅できるわけではないため、ファームウェアで持っているライトストラテジ情報に該当しない光ディスクが挿入される可能性があり、そのため、もし、その光ディスクにおいて、ファームウェアが持っているライトストラテジ情報内で一致するMIDがなければ、その光ディスクは未知の光ディスクとして扱われる。したがって、光ディスク記録装置においては、フラッシュメモリに登録されている一律のライトストラテジで光ピックアップのレーザパルスを制御し、その光ディスクに情報を記録するが、最適なライトストラテジで記録を行うわけではないので、記録品質が低下し、これにより再生品質も低下することになる。
そこで、このような未知の光ディスクが挿入された場合、MIDを含むディスク情報を光ディスク記録再生装置のメーカーに伝えて、メーカーでライトストラテジ情報の開発に役立てることができるようにしたいが、従来の光ディスク記録再生装置では、未知の光ディスクが挿入されてもユーザーは、その光ディスクが未知の光ディスクであることを知ることができないし、そのMIDを含むディスク情報をメーカーに送る手段がないため、メーカーで未知の光ディスクに対するライトストラテジ情報の開発を行うことができないという課題があった。
なお、特許文献1の従来技術では、光ディスク装置がホストコンピュータと接続され、ホストコンピュータに記憶されているライトストラテジ情報から最適なライトストラテジを受信し、受信したライトストラテジに従って光ディスクへの情報の書き込みを行っているが、未知の光ディスクに対するライトストラテジ情報がホストコンピュータに記憶されているわけではなく、また、未知の光ディスクに対するライトストラテジ情報は、装置のメーカーで開発しない限り、精度の高いものが得られないが、この従来技術は、未知の光ディスクのディスク情報をメーカーに送って、メーカー側でライトストラテジ情報を開発することができるようにしたものではないので、上記のような課題を解決することができない。
特許文献2の従来技術では、識別した光ディスクの最適記録条件が記憶されていないとき(未知の光ディスクであるとき)、試し書きを行い、その記録条件を評価し、評価した結果により、最適記録パワーを決定して、そのときの記録速度と記録ストラテジパラメータ(ライトストラテジ情報)をストラテジ記憶手段に格納するものであるが、未知の光ディスクに対するライトストラテジ情報は、装置のメーカーで開発しない限り、精度の高いものが得られないが、この従来技術は、未知の光ディスクのディスク情報をメーカーに送って、メーカー側でライトストラテジ情報を開発することができるようにしたものではないので、上記のような課題を解決することができない。
特許文献3の従来技術では、ディスクに記録されているディスクIDを認識することによって、記録ストラテジデータが記憶されている記憶手段に記憶されているディスクIDと合致しないディスクIDが記録されているディスクを使用するとき、そのディスクにテスト信号を、記録ストラテジを変更しながら記録した後、記録された信号を再生し、記録特性が最適と判定された信号を記録した記録ストラテジデータをコンピューター装置に設けられているメモリー手段に記憶させるようにしているが、未知の光ディスクに対する記録ストラテジデータは、装置のメーカーで開発しない限り、精度の高いものが得られないが、この従来技術は、未知の光ディスクのディスク情報をメーカーに送って、メーカー側で記録ストラテジ情報を開発することができるようにしたものではないので、上記のような課題を解決することができない。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、未知の光ディスクのMIDを含むディスク情報をメーカーに送って、メーカー側でライトストラテジ情報を開発することができるようにした光ディスク記録再生装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、挿入された光ディスクの種類を判別し、この判別した光ディスクに適したライトストラテジに従って光ディスクに対して情報の書き込みを行う光ディスク記録再生装置において、当該光ディスクの製造者識別情報がファームウェア内のライトストラテジ情報に有る製造者識別情報と一致するか否かによって、挿入された当該光ディスクがライトストラテジの未登録で未知の光ディスクであるか否かを判定するディスク判定手段と、当該光ディスクはライトストラテジが未登録で未知の光ディスクであると判定されたとき、当該光ディスクは未知の光ディスクであるというメッセージを表示手段に表示させる未知ディスクメッセージ表示手段と、当該光ディスクは未知の光ディスクであるというメッセージを表示手段に表示させた後、当該光ディスクの製造者識別情報を含むディスク情報をネットワーク経由でサーバーに送るかどうかのメッセージを表示手段に表示させる送信メッセージ表示手段と、当該光ディスクのディスク情報をサーバーに送ることが指示されたときに、当該光ディスクのディスク情報を前記サーバーに送信させるディスク情報送信手段とを有するシステムコントローラを備えたことを特徴とする光ディスク記録再生装置を提供する。
この構成において、未記録の光ディスクが挿入されると、ディスク判定手段は、当該光ディスクの製造者識別情報がファームウェア内のライトストラテジ情報に有る製造者識別情報と一致するか否かによって、挿入された当該光ディスクがライトストラテジの未登録で未知の光ディスクであるか否かを判定する。当該光ディスクが未知の光ディスクであると判定されたときは、未知ディスクメッセージ表示手段は、当該光ディスクは未知ディスクであるというメッセージを表示手段に表示する。
この後、送信メッセージ表示手段は、当該光ディスクの製造者識別情報を含むディスク情報をサーバーに送るかどうかのメッセージを表示手段に表示させる。そして、ユーザー操作により、送信する方が選択されると、ディスク情報送信手段は、フラッシュメモリに記憶されている当該光ディスクのディスク情報を読み出し、サーバーに送信する。
したがって、この構成によれば、光ディスク記録再生装置からの未知の光ディスクのディスク情報をサーバー側のデータベースに登録しておくことにより、世間に出回っている未知の光ディスクの状況を把握し、未知の光ディスクに対するライトストラテジ情報の開発に役立てることができる。即ち、ユーザーの使用している光ディスク記録再生装置に未知の光ディスクが挿入された場合、そのディスク情報をメーカーに送って、メーカー側で、その光ディスクのライトストラテジ情報を開発することができるようになり、これにより、多種の光ディスクに対しても記録品質の高い光ディスク記録再生装置の製品を提供することができる。
請求項2の発明は、挿入された光ディスクの種類を判別し、この判別した光ディスクに適したライトストラテジ情報に従って光ディスクに対して情報の書き込みを行う光ディスク記録再生装置において、挿入された当該光ディスクがライトストラテジ情報の未登録で未知の光ディスクであると判定したとき、当該光ディスクは未知の光ディスクであるというメッセージを表示手段に表示させ、この後、当該光ディスクの製造者識別情報を含むディスク情報をサーバーに送るかどうかのメッセージを表示手段に表示させ、当該光ディスクのディスク情報をサーバーに送ることが指示されたときに、当該光ディスクのディスク情報を前記サーバーに送信させる制御を行うシステムコントローラを備えたことを特徴とする光ディスク記録再生装置を提供する。
この構成において、挿入された当該光ディスクがライトストラテジ情報の未登録で未知の光ディスクであると判定されたとき、当該光ディスクは未知の光ディスクであるというメッセージが表示手段に表示される。この後、当該光ディスクの製造者識別情報を含むディスク情報をサーバーに送るかどうかのメッセージが表示手段に表示され、当該光ディスクのディスク情報をサーバーに送ることが指示されたときに、当該光ディスクのディスク情報が前記サーバーに送信される。
したがって、この構成によれば、光ディスク記録再生装置からの未知の光ディスクのディスク情報をサーバー側のデータベースに登録しておくことにより、世間に出回っている未知の光ディスクの状況を把握し、未知の光ディスクに対するライトストラテジ情報の開発に役立てることができる。即ち、ユーザーの使用している光ディスク記録再生装置に未知の光ディスクが挿入された場合、そのディスク情報をメーカーに送って、メーカー側で、その光ディスクのライトストラテジ情報を開発することができるようになり、これにより、多種の光ディスクに対しても記録品質の高い光ディスク記録再生装置の製品を提供することができる。
請求項3の発明では、請求項2の発明において、前記システムコントローラは、当該光ディスクの製造者識別情報がファームウェア内のライトストラテジ情報に有る製造者識別情報と一致するか否かによって、挿入された当該光ディスクがライトストラテジの未登録で未知の光ディスクであるか否かを判定するディスク判定手段と、当該光ディスクはライトストラテジが未登録で未知の光ディスクであると判定されたとき、当該光ディスクは未知の光ディスクであるというメッセージを表示手段に表示させる未知ディスクメッセージ表示手段と、当該光ディスクは未知の光ディスクであるというメッセージを表示手段に表示させた後、当該光ディスクの製造者識別情報を含むディスク情報をネットワーク経由でサーバーに送るかどうかのメッセージを表示手段に表示させる送信メッセージ表示手段と、当該光ディスクのディスク情報をサーバーに送ることが指示されたときに、当該光ディスクのディスク情報を前記サーバーに送信させるディスク情報送信手段とを有する。
したがって、前記システムコントローラは、ディスク判定処理、未知ディスクメッセージ表示処理、送信メッセージ表示処理、およびディスク情報送信処理を実現でき、これにより、光ディスク記録再生装置からの未知の光ディスクのディスク情報をサーバー側に送ることが可能になる。
以上のように本発明によれば、挿入された光ディスクの種類を判別し、この判別した光ディスクに適したライトストラテジに従って光ディスクに対して情報の書き込みを行う光ディスク記録再生装置において、当該光ディスクの製造者識別情報がファームウェア内のライトストラテジ情報に有る製造者識別情報と一致するか否かによって、挿入された当該光ディスクがライトストラテジの未登録で未知の光ディスクであるか否かを判定するディスク判定手段と、当該光ディスクはライトストラテジが未登録で未知の光ディスクであると判定されたとき、当該光ディスクは未知の光ディスクであるというメッセージを表示手段に表示させる未知ディスクメッセージ表示手段と、当該光ディスクは未知の光ディスクであるというメッセージを表示手段に表示させた後、当該光ディスクの製造者識別情報を含むディスク情報をネットワーク経由でサーバーに送るかどうかのメッセージを表示手段に表示させる送信メッセージ表示手段と、当該光ディスクのディスク情報をサーバーに送ることが指示されたときに、当該光ディスクのディスク情報を前記サーバーに送信させるディスク情報送信手段とを有するシステムコントローラを備えたので、光ディスク記録再生装置からの未知の光ディスクのディスク情報をサーバー側のデータベースに登録しておくことにより、世間に出回っている未知の光ディスクの状況を把握し、未知の光ディスクに対するライトストラテジ情報の開発に役立てることができる。即ち、ユーザーの使用している光ディスク記録再生装置に未知の光ディスクが挿入された場合、そのディスク情報をメーカーに送って、メーカー側で、その光ディスクのライトストラテジ情報を開発することができるようになり、これにより、多種の光ディスクに対しても記録品質の高い光ディスク記録再生装置の製品を提供することができる。
また、本発明によれば、挿入された光ディスクの種類を判別し、この判別した光ディスクに適したライトストラテジに従って光ディスクに対して情報の書き込みを行う光ディスク記録再生装置において、挿入された当該光ディスクがライトストラテジの未登録で未知の光ディスクであると判定したとき、当該光ディスクは未知の光ディスクであるというメッセージを表示手段に表示させ、この後、当該光ディスクの製造者識別情報を含むディスク情報をサーバーに送るかどうかのメッセージを表示手段に表示させ、当該光ディスクのディスク情報をサーバーに送ることが指示されたときに、当該光ディスクのディスク情報を前記サーバーに送信させる制御を行うシステムコントローラを備えたので、光ディスク記録再生装置からの未知の光ディスクのディスク情報をサーバー側のデータベースに登録しておくことにより、世間に出回っている未知の光ディスクの状況を把握し、未知の光ディスクに対するライトストラテジ情報の開発に役立てることができる。即ち、ユーザーの使用している光ディスク記録再生装置に未知の光ディスクが挿入された場合、そのディスク情報をメーカーに送って、メーカー側で、その光ディスクのライトストラテジ情報を開発することができるようになり、これにより、多種の光ディスクに対しても記録品質の高い光ディスク記録再生装置の製品を提供することができる。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の一実施形態に係る光ディスク記録再生装置の構成を示すブロック図である。
この光ディスク記録再生装置Aは、挿入された光ディスク1、光ピックアップ2、スピンドルモータ3、スピンドルモータ駆動回路4、レーザ駆動回路5、ライトストラテジ回路6、エンコーダ7、インタフェース回路8、オートパワー制御回路9、サーボプロセッサ10、システムコントローラ11、フラッシュメモリ12、および操作部13から構成される。インタフェース回路8には、外部の接続先であるサーバーB側のホストコンピュータ21が接続され、ホストコンピュータ21には、ライトストラテジのデータを蓄積・管理するライトストラテジデータ管理部22が所定のバスを介して接続される。
システムコントローラ11は、本実施形態の特徴とする構成要素として、当該光ディスクの製造者識別情報がファームウェア内のライトストラテジ情報に有る製造者識別情報と一致するか否かによって、挿入された当該光ディスクがライトストラテジの未登録で未知の光ディスクであるか否かを判定するディスク判定手段と、当該光ディスクはライトストラテジが未登録で未知の光ディスクであると判定されたとき、当該光ディスクは未知の光ディスクであるというメッセージをディスプレイ装置14に表示させる未知ディスクメッセージ表示手段と、当該光ディスクは未知の光ディスクであるというメッセージをディスプレイ装置14に表示させた後、当該光ディスクの製造者識別情報を含むディスク情報をネットワーク経由でサーバーBに送るかどうかのメッセージをディスプレイ装置14に表示させる送信メッセージ表示手段と、当該光ディスクのディスク情報をサーバーBに送ることが指示されたときに、当該光ディスクのディスク情報をサーバーBに送信させるディスク情報送信手段とを有する。
このように構成された光ディスク記録再生装置Aにおいて、光ディスク1が挿入されると、記録/再生動作時に、スピンドルモータ3によって一定線速度(CLV)もしくは一定角速度(CAV)で回転駆動される。そして、光ピックアップ2によって光ディスク1上のピットデータ(相変化ピットあるいは有機色素変化(反射率変化))によるピット)の読み出しが行われる。サーボプロセッサ10は、図示しないRFアンプからのフォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号などに基づいて、フォーカス、トラッキング、スレッド、スピンドルの各種サーボドライブ信号を生成し、サーボ動作を実行させる。
サーボプロセッサ10は、更にスピンドルモータ駆動回路4に対してスピンドルエラー信号に応じて生成されたスピンドル駆動信号を供給する。スピンドルモータ駆動回路4は、スピンドル駆動信号に応じて、例えば3相駆動信号をスピンドルモータ3に印加してスピンドルモータ3のCLV回転またはCAV回転を実行させる。オートパワー制御回路9は、光ピックアップ2内のレーザダイオードからの出力光の一部が受光されるモニタ用ディテクタの出力によりレーザ出力パワーをモニタしながらレーザの出力が温度などによらず一定になるように制御する。
エンコーダ7は、データ記録時におけるエンコード機能を有し、所定のEFM(Eight to Fourteen Modulation)信号を生成する。EFM信号は、「3T」から「11T」までの物理的な長さとスペースから成り立つ信号で、例えば、図2(a)に示しように表される。図2(a)は、EFM信号の一例を示したもので、3Tの長さのパルスで構成されたEFM信号(3T−EFM信号)を示したものである。また、EFV信号は、OPC(光パワーコントロール)において、テストエリアへの試し書きの際のレーザ出力調整に用いられる。
ライトストラテジ回路6は、エンコーダ7から出力されるEFM信号を、システムコントローラ11を介してフラッシュメモリ12から読み出されたライトストラテジ情報を考慮して図2(b)に示すような波形を有する記録パルス信号に変換する。この記録パルス信号は、記録信号波形(書き込み波形)と呼ばれ、EFM信号の立ち上がりから時間T1の遅れを持って立ち上がり、T2の期間に渡り、記録パワーPWよりレベルP1だけ高い記録パワーを維持し、その後、EFM変調信号の立ち下がりまで、記録パワーPWのレベルが保たれるようになっている。ライトストラテジ回路6は、前記記録パルス信号を基にレーザ駆動パルスを生成し、レーザ駆動回路5に送る。このレーザ駆動回路5は、光ピックアップ2のレーザ光のライトパルス幅を光ディスク1の記録特性に応じて増減させたり、ライトパルスのタイミングを最適化させたりして、光ディスク1に情報を書き込む。
図3は本実施形態の光ディスク記録再生装置において記録処理を説明するためのフローチャートである。このフローチャートおよび図1を参照して記録処理について説明する。
ここでは、光ディスク1が未記録の光ディスクであるとして説明する。この未記録の光ディスク1が光ディスク記録再生装置Aに挿入されると、システムコントローラ22は、光ディスク1の挿入を検知し(ステップS1)、光ディスク1を少し回転させると共に光ピックアップ2を駆動させ、リードイン(Lead−in)領域 からディスク情報を読み出す処理である所謂ディスクスピンアップ処理を行い(ステップS2)、そのディスク情報をフラッシュメモリ12に記憶しておく。
システムコントローラ22のディスク判定手段は、当該光ディスク1のMID(製造者識別情報)がフラッシュメモリ12に記憶されているFW(ファームウェア)内のライトストラテジ情報に有るMIDと一致するか否かによって、挿入された当該光ディスク1がライトストラテジの未登録で未知の光ディスクであるか否かを判定する(ステップS3)。当該光ディスク1のMIDがFWのMIDと一致すると判定されたときは、ディスク判定手段は、当該光ディスク1はライトストラテジ情報がFWに登録されている光ディスクであると判定する(ステップS4)。
この後、操作部13の記録キーが押下されることにより(ステップS5)、システムコントローラ11は、記録操作がされたことを検知すると(ステップS6)、フラッシュメモリ12に予め登録されている最適なライトストラテジ情報で光ピックアップ2のレーザパルスを制御し、当該光ディスク1に情報を記録する(ステップS6)。この記録が終了すると(ステップS7)、本処理は終了する。
一方、ステップS3において、当該光ディスク1のMIDがFW内のMIDと一致しなかったと判定されたときは、ディスク判定手段は、当該光ディスク1はライトストラテジ情報が未登録で未知の光ディスクであると判定する(ステップS8)。このとき、システムコントローラ11の未知ディスクメッセージ表示手段は、当該光ディスク1は未知ディスクであるというメッセージをディスプレイ装置14に表示する(ステップS9)。
この後、システムコントローラ11の送信メッセージ表示手段は、当該光ディスク1のMIDを含むディスク情報をネットワーク経由でサーバーBに送るかどうかのメッセージをディスプレイ装置20に表示させる(ステップS10)。そして、ユーザーによる操作部13の操作により、送信する方が選択されると(ステップS11)、システムコントローラ11のディスク情報送信手段は、フラッシュメモリ12に記憶されている当該光ディスク1のディスク情報を読み出し、サーバーBに送信する(ステップS12)。
なお、ステップS9において、当該光ディスク1が未知ディスクであると表示されているときに、システムコントローラ11は、ユーザーによる操作部13の操作により記録操作がされたことを検知すると(ステップS13)、フラッシュメモリ12に登録されている一律のライトストラテジ情報で光ピックアップ2のレーザパルスを制御し、当該光ディスク1に情報を記録する(ステップS14)。この記録が終了すると(ステップS15)、本処理は終了する。
図4は本実施形態においてサーバー側の受信処理を説明するためのフローチャートである。このフローチャートおよび図1を参照してサーバー側の受信処理について説明する。
前述したように、当該光ディスク1は未知ディスクであるというメッセージがディスプレイ装置14に表示され、当該光ディスク1のMIDを含むディスク情報がネットワーク経由でサーバーBに送るかどうかのメッセージがディスプレイ装置20に表示され、そして、ユーザーによる操作部13の操作により、送信する方が選択されて、当該光ディスク1のディスク情報が光ディスク記録再生装置AからサーバーB側に送信されると、サーバーB側のホストコンピュータ21は、そのディスク情報を受信すると(ステップN1)、ライトストラテジ情報管理部22のデータベースに、そのディスク情報を登録する(ステップN2)。
このようにサーバーB側で未知の光ディスクのディスク情報をデータベースに登録しておくことにより、世間に出回っている未知の光ディスクの状況を把握し、未知の光ディスクに対するライトストラテジ情報の開発に役立てることができる。
以上説明したように本実施形態によれば、光ディスク記録再生装置Aからの未知の光ディスクのMIDを含むディスク情報をサーバーBへ送信できるようにすることにより、サーバーBでは、未知の光ディスクのMIDを含むディスク情報をライトストラテジ情報管理部22のデータベースに登録しておくことができ、これにより、世間に出回っている未知の光ディスクの状況を把握でき、未知の光ディスクに対するライトストラテジ情報の開発に役立てることができる。即ち、ユーザーの使用している光ディスク記録再生装置に未知の光ディスクが挿入された場合、そのディスク情報をメーカーに送って、メーカー側で、その光ディスクのライトストラテジ情報を開発することができるようになり、これにより、多種の光ディスクに対しても記録品質の高い光ディスク記録再生装置の製品を提供することができるようになる。
本発明は、ネットワーク機能を有するDVDレコーダなどの光ディスク記録再生装置に、未知の光ディスクに対するMIDを含むディスク情報をサーバーに送信するようにしたことにより、メーカー側で、その光ディスクのライトストラテジ情報を開発することができるようになり、多種の光ディスクに対しても記録品質の高い光ディスク記録再生装置の製品を提供するために利用できる。
本発明の一実施形態に係る光ディスク記録再生装置の構成を示すブロック図である。 前記実施形態においてエンコーダから出力されるEFM信号とライトパルスの対応関係を説明するための信号波形図である。 前記実施形態の光ディスク記録再生装置において記録処理を説明するためのフローチャートである。 前記実施形態においてサーバー側の受信処理を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
A 光ディスク記録再生装置
B サーバー
1 光ディスク
11 システムコントローラ(ディスク判定手段、未知ディスクメッセージ表示手段、送信メッセージ表示手段、ディスク情報送信手段)
14 ディスプレイ装置(表示手段)

Claims (3)

  1. 挿入された光ディスクの種類を判別し、この判別した光ディスクに適したライトストラテジに従って光ディスクに対して情報の書き込みを行う光ディスク記録再生装置において、
    当該光ディスクの製造者識別情報がファームウェア内のライトストラテジ情報に有る製造者識別情報と一致するか否かによって、挿入された当該光ディスクがライトストラテジの未登録で未知の光ディスクであるか否かを判定するディスク判定手段と、
    当該光ディスクはライトストラテジが未登録で未知の光ディスクであると判定されたとき、当該光ディスクは未知の光ディスクであるというメッセージを表示手段に表示させる未知ディスクメッセージ表示手段と、
    当該光ディスクは未知の光ディスクであるというメッセージを表示手段に表示させた後、当該光ディスクの製造者識別情報を含むディスク情報をネットワーク経由でサーバーに送るかどうかのメッセージを表示手段に表示させる送信メッセージ表示手段と、
    当該光ディスクのディスク情報をサーバーに送ることが指示されたときに、当該光ディスクのディスク情報を前記サーバーに送信させるディスク情報送信手段と、を有するシステムコントローラを備えたことを特徴とする光ディスク記録再生装置。
  2. 挿入された光ディスクの種類を判別し、この判別した光ディスクに適したライトストラテジに従って光ディスクに対して情報の書き込みを行う光ディスク記録再生装置において、
    挿入された当該光ディスクがライトストラテジの未登録で未知の光ディスクであると判定したとき、当該光ディスクは未知の光ディスクであるというメッセージを表示手段に表示させ、この後、当該光ディスクの製造者識別情報を含むディスク情報をサーバーに送るかどうかのメッセージを表示手段に表示させ、当該光ディスクのディスク情報をサーバーに送ることが指示されたときに、当該光ディスクのディスク情報を前記サーバーに送信させる制御を行うシステムコントローラを備えたことを特徴とする光ディスク記録再生装置。
  3. 前記システムコントローラは、当該光ディスクの製造者識別情報がファームウェア内のライトストラテジ情報に有る製造者識別情報と一致するか否かによって、挿入された当該光ディスクがライトストラテジの未登録で未知の光ディスクであるか否かを判定するディスク判定手段と、当該光ディスクはライトストラテジが未登録で未知の光ディスクであると判定されたとき、当該光ディスクは未知の光ディスクであるというメッセージを表示手段に表示させる未知ディスクメッセージ表示手段と、当該光ディスクは未知の光ディスクであるというメッセージを表示手段に表示させた後、当該光ディスクの製造者識別情報を含むディスク情報をネットワーク経由でサーバーに送るかどうかのメッセージを表示手段に表示させる送信メッセージ表示手段と、当該光ディスクのディスク情報をサーバーに送ることが指示されたときに、当該光ディスクのディスク情報を前記サーバーに送信させるディスク情報送信手段とを有することを特徴とする請求項2に記載の光ディスク記録再生装置。
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