JP2007226732A - 通し番号の点検方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】各種の製品において個々に割り振られた固有番号中の通し番号部分について、誤り、抜けや重複などの異常の有無を容易かつ正確に点検できる。
【解決手段】各種の製品の製造履歴情報を管理するために、一定の通し番号が含まれている固有番号が各製品個々に割り振られている場合に、
各製品個々の固有番号を読み取りながら、各製品個々の固有番号と製造履歴情報とを、行ごとに記録する過程と、
所定の前記通し番号の順序で、前記行を並べかえる過程と、
前記並べかえのあとに前行または後行の通し番号との差をとる過程と、
その差があらかじめ決められた所定値以外の値になっている箇所を異常箇所として検出する過程とを含むことを特徴とする通し番号の点検方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、各種の製品において個々に割り振られた固有番号中の通し番号部分について、誤り、抜けや重複の有無などの異常を点検するための技術に関する。
現代の各種工業製品の生産では、製造ロットごとあるいはさらに細かくそのロット内の各製品個々に固有番号が割り振られていることがある。その固有番号を使って、各種の製造履歴情報や品質管理情報、検査結果情報などを記録しておけば、きめ細かな生産管理や異常発生時の追跡調査が行いやすくなるという利点がある。
この製造ロットごとあるいはさらに細かくそのロット内の各製品個々に割り振られた固有番号は、その製品の種類(品番など)や生産工場、生産時期、ロット番号、各製品個々の番号などの情報を表せるように、一定のルールによって生成された文字列が使われる事が多い。
ある製造ロット内の各製品ひとつずつに固有番号を割り振る場合、その固有番号を示す文字列のうち、各製品個々を示す部分に通し番号を使い、それ以外の部分はそのロット内で共通の文字列を使うことにより、「その製造ロットのうちの何番目の製品」という情報を表すことが一般的によく行われる方法である。
例えば、ある製造ロット「****」(****には任意の文字数の文字列が入る)の10番目の製品ということを表すために、
****0010
というような固有番号を示す文字列を割り振るという方法である。この例では「****」の部分は同一ロット内では共通の文字列を使い、「0010」の部分には各製品個々を示す通し番号である0000〜9999を入れれば、各製品個々と固有番号を1対1で対応させることができる。
このように各製品個々に1対1で対応するような固有番号を割り振る場合、各製品自体にその固有番号を表す文字列や各種コード(バーコードや2次元コードなど)を、直接書き込んだりシールにして貼り付けたりすることがよく行われている。そうしておけば、製造工程中に各製品個々がある工程に来た時に、その固有番号を読みとって各種履歴を記録することが出来るし、またある製品に何か異常があった時にはその固有番号から各種履歴情報を追跡調査することが出来るからである(例えば特許文献1参照)。
各製品個々に固有番号を割り振ってその固有番号を各製品自体に付け、製造工程中で利用する場合、その固有番号を正確に取得できることが必要になる。
各製品個々の固有番号の取得方法としては、作業者が目視で読み取って記録する、各種コードリーダー機材(OCRリーダー、バーコードリーダー、2次元コードリーダー等)で読み取って記録する、などがある。
各種コードリーダー機材による読み取りで各製品個々の固有番号を取得する場合に、固有番号を表す各種コードのパターンが正確に形成されていないなどの原因で読み取りエラーが起きる事がある。そのようなときのために固有番号を英数文字やカナ文字で併記しておき、作業者が目視で読み取って手入力できるようにしておくという方法がとられる事もある。
この各製品個々の固有番号取得の際に、固有番号をコードリーダー機材で読み取れなかったり、作業者が間違えて入力するようなことがあると、正しい履歴情報を残す事が出来ないなどの不都合が発生する。
各製品個々の固有番号を正しく取得出来るように、固有番号を表す各種コードのパターンを正確に形成するようにしたり、読み取りエラー(読み取り不能および読み取り間違い)を起こしにくいコードリーダー機材を選定したり、作業者による入力間違いを起こりにくくする工夫を行うことは重要である。
しかしそれでもなお、固有番号が取得できなかったり間違っていたりすることはあり得るので、読み取った内容のチェックを行うことも必要である。
特開平9−78446号公報
本発明は斯かる背景技術に鑑みてなされたもので、各種の製品において個々に割り振られた固有番号中の通し番号部分について、誤り、抜けや重複などの異常の有無を容易かつ正確に点検できるようにすることを課題とする。
本発明において上記課題を達成するために、本発明の請求項1に係る発明では、
各種の製品の製造履歴情報を管理するために、一定の通し番号が含まれている固有番号が各製品個々に割り振られている場合に、
各製品個々の固有番号を読み取りながら、各製品個々の固有番号と製造履歴情報とを、行ごとに記録する過程と、
所定の前記通し番号の順序で、前記行を並べかえる過程と、
前記並べかえのあとに前行または後行の通し番号との差をとる過程と、
その差があらかじめ決められた所定値以外の値になっている箇所を異常箇所として検出する過程とを含むことを特徴とする通し番号の点検方法としたものである。
本発明は、各種の製品において個々に割り振られた固有番号中の通し番号部分について、誤り、抜けや重複の有無を容易かつ正確に点検できるという効果がある。
以下に、本発明の通し番号の点検方法について、これを実施する最良の一形態を、具体的な例を示しながら、図1のフローチャートに従って説明する。
ステップS11;
各製品個々に通し番号を含む固有番号を割り振っておく。
例えば、ある製品のある製造ロットにABCDというロット番号を割り振り、その製造ロット内の各製品個々にはABCD0001〜ABCD0999という固有番号を割り振る。このとき、各製品個々の固有番号のうち0001〜0999の部分は通し番号になっていて抜けや重複はなく、製品1個につき1つの通し番号が1対1で対応するように割り振るものとする。以後に示す例では、この製造ロットを対象とし、各製品に、このような固有番号を割り振っているものとする。
ステップS12;
各製品自体に固有番号を表すパターン等を書き込んでおく。
例えば、固有番号を、コードリーダーで自動読み取り可能なパターンおよび作業者が読み取り可能な英数文字の2通りの形式で、各製品自体に書き込む。
ステップS13;
各製造工程で各製品個々の固有番号を読み取りながら製造履歴情報を記録していく。
例えば、各製造工程で固有番号をコードリーダーで自動的に読み取って、その時の各種製造履歴情報と共に記録する。製造履歴情報のなかの固有番号以外の項目の例としては、各製品個々がその工程を通過した順番や日時、その工程の各種工程条件(何らかの温度や圧力など)や各種の検査や測定の結果などがある。
図2に、この製造ロットのある製造工程で収集される製造履歴情報の例を示す。図2の製造履歴情報20には、通過順番欄21、固有番号欄22、通過日付欄23、通過時刻欄24、工程条件欄25、測定結果26等が含まれている。
図2の製造履歴情報20は、この製造工程を各製品個々が通過した時に1行ずつ追加されていく。従って各製品個々が分離可能な場合には、各製品個々の固有番号の通し番号部分とは異なった順序で製造履歴情報が作成されるのが一般的である。
また、各製品個々の固有番号が自動的に読み取れなかった場合は、読み取り失敗を示すコード(図2ではREADFAIL)が固有番号のかわりに記入されることになる。
この製造ロットの製品全てがこの製造工程を通過し終わった時点で、この製造ロットのこの製造工程での製造履歴情報の収集は完結し、この製造履歴情報について各種の処理が行われることになる。
収集した製造履歴情報に対して最初に、各製品個々の固有番号のうちのロット番号の部分が正しいかどうか点検する必要があればその処理を行う。他のロットの製品が混入する可能性がありえる場合にはこの点検を行って、以降の処理ではその製造履歴情報行を処理対象としないようにする必要がある。
次に、固有番号のかわりに読み取り失敗コードが入っている製造履歴情報行を検出する処理を行い、検出した行を最初または最後にまとめて置くようにする。
固有番号の自動読み取りに失敗した製品については、その製造工程を通過した順序がわかるように、工程出口の収納場所を分けておくとか、何らかのマークを付けておくなどしておけば、通過順番や通過日時の情報をもとに、作業者が英数字の固有番号を目視で読み取って入力し直すことが出来る。あるいは固有番号の自動読み取りに失敗した時点で作業者を呼び出して固有番号の目視読み取りと入力を要求してもよい。
ステップS14;
各製造工程の終了後、固有番号読み取り失敗の製造履歴情報行について正しい固有番号を作業者が入力したら、固有番号のうちの通し番号部分で、各製造履歴情報行を、一定の順序に並べ替え処理を行う。
図3は、図2の製造履歴情報20の各行を通し番号部分の昇順で並べかえ、並べかえ後の製造履歴情報30を例示したものである。並べかえ後の製造履歴情報30の31〜36
の各欄は、図2の製造履歴情報20の各欄21〜26と同様である。
ステップS15;
各行の固有番号のうちの通し番号部分と、隣り合う前行または後行の固有番号のうちの通し番号部分との差をとっていく。
図3の例では、並べかえ後の製造履歴情報30のなかの後行との差欄37には、各行の固有番号のうちの通し番号部分について後行の通し番号部分との差が記入されている。
ステップS16;
差が所定値以外の値になっている異常箇所を検出する。
この隣り合う前行または後行の固有番号のうちの通し番号部分との差は、通常は常に一定で、図3の例では通常は1となる。
しかしある通し番号が抜けていたり重複したりすると、この差の値が通常値とは異なる値となり、その付近の通し番号に何らかの異常があることを検知できる。図3の例では後行との差が1以外の値の箇所付近に、通し番号の異常があるとして異常箇所欄38に「*」印を記入している。
ステップ17;
作業者が異常箇所をチェックして適宜修正等を行なう。
ステップ16の差が所定値以外の値になっている異常箇所を検出する処理を行うことによって、収集した製造履歴情報中の固有番号に、抜けや重複などの異常の可能性がある箇所を、作業者にとってわかりやすい形で知らせる事が出来る。作業者はそれを見ながら、必要であれば製造履歴情報の固有番号の修正や、この製造工程に来なかったと思われる製品の個数や固有番号のチェックを効率よく行なうことが出来る。
本発明の通し番号点検法は、各種工業製品などの各製造工程において各種製造履歴情報を記録する場合に、各製品の固有番号の読み取り間違いや入力間違いおよび、どの固有番号がその製造工程に来なかったかを簡便にチェックする方法を提供するものである。
本発明の通し番号の点検方法を実施する過程の流れを説明するフローチャートである。 ある製造工程で作成される製造履歴情報の例を示したテーブルである。 図2の製造履歴情報を、固有番号の通し番号部分で並べかえ、さらに異常箇所の検出処理まで行なった後の、製造履歴情報の例である。
符号の説明
S11〜S17・・本発明の通し番号の点検方法を実施する個々の過程を示す各ステップ20・・・・・・・製造履歴情報
21、31・・・・通過順番欄
22、32・・・・固有番号欄
23、33・・・・通過日付欄
24、34・・・・通過時刻欄
25、35・・・・工程条件欄
26、36・・・・測定結果欄
30・・・・・・・並べかえ後の製造履歴情報
37・・・・・・・後行との差欄
38・・・・・・・異常箇所欄

Claims (1)

  1. 各種の製品の製造履歴情報を管理するために、一定の通し番号が含まれている固有番号が各製品個々に割り振られている場合に、
    各製品個々の固有番号を読み取りながら、各製品個々の固有番号と製造履歴情報とを、行ごとに記録する過程と、
    所定の前記通し番号の順序で、前記行を並べかえる過程と、
    前記並べかえのあとに前行または後行の通し番号との差をとる過程と、
    その差があらかじめ決められた所定値以外の値になっている箇所を異常箇所として検出する過程とを含むことを特徴とする通し番号の点検方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009050960A1 (ja) * 2007-10-16 2009-04-23 Omron Corporation 工程管理システム、工程管理方法、制御プログラム、および、記録媒体
JP2017111557A (ja) * 2015-12-15 2017-06-22 山九株式会社 入出荷管理装置
CN114881056A (zh) * 2022-04-08 2022-08-09 烟台东方威思顿电气有限公司 电能表装箱检测方法

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