JP2007224624A - 凹凸模様付きエキスパンデッドメタル及びその製造方法 - Google Patents

凹凸模様付きエキスパンデッドメタル及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】凹凸模様によってこれまでの金属のもつ冷たいイメージが変わり景観向上に寄与し、またいずれの方向に対しても滑り止め効果を発揮し、さらに安全性向上にも貢献する凹凸模様付きエキスパンデッドメタル及びその製造方法を提供する。
【解決手段】圧延ロール221の表面43aに凹凸がある刻み目を入れて鋼板の片面に滑り止めに役立つ凹凸模様が浮き出る模様鋼板43を造る第1工程と、該第1工程の後、前記模様鋼板43に切れ目を入れ引き伸ばすことにより凹凸模様が付いたまま網目形状に形成されるエキスパンデッドメタルを造る第2工程と、を具備する。
【選択図】図1

Description

本発明はグレーチング等に用いることのできる凹凸模様付きエキスパンデッドメタル及びその製造方法に関する。
エキスパンデッドメタル(通称、エキスパンドメタル)は、『軟鋼薄板に切れ目を入れ引伸して網状としたもの。塗壁下地に用いる。菱目(ダイヤモンドメッシュ)の平ラス、リブのあるもの、平ラスに径5mmの丸棒を溶接したバーラスなどがある[JIS A 5505]。また厚さ6〜13mmの鋼板からつくったものはコンクリートの補強に用いる。』(「建築用語辞典(第二版)」,技報堂,74頁,(1995))とある。このエキスパンデッドメタルはメッシュ状の金属板で、床面等に使用した場合に高い滑り止め効果を発揮する。
こうしたことから、本出願人は該エキスパンデッドメタルをグレーチングに適用した発明技術を既に提案している(例えば特許文献1)。
特開平7−189422号公報
しかしながら、特許文献1に使用した従来のエキスパンデッドメタルは、図6のSWの方向には効果があるが、LWの方向は特に水に濡れた場合には滑りやすくなる問題があった(第1の問題点)。
また、これまでのエキスパンドメタルは表面が平滑な金属製鋼板等に切れ目を入れ引き伸ばされて網目形状に加工されていたので、その景観は見るものに冷たいイメージを感じさせていた(第2の問題)。
さらに、従来のエキスパンドメタルは、鋼板に千鳥状にスリットを切った後、この鋼板をスリットと直交する方向へ引き延ばし変形せしめて網目模様を作った板材で、スリットの拡開に伴いこれを縁どる鋼板部分(ボンド72やストランド71)が捩じられて急峻な凹凸を形成した。ボンド72及びストランド71の部分の角度θが強く立っていたので、万一、その上に人が転倒した際に手をついたりしたら下ろし金で削るのと同様の結果になり問題があった(第3の問題)。
本発明は上記問題点を解決するもので、その凹凸模様によってこれまでの金属のもつ冷たいイメージが変わり景観向上に寄与し、またいずれの方向に対しても滑り止め効果を発揮し、さらに安全性向上にも貢献する凹凸模様付きエキスパンデッドメタル及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、請求項1に記載の発明の要旨は、鋼板の片面に凹凸のある模様が設けられた模様鋼板に切れ目を入れ引き伸ばされて網目形状に形成されてなることを特徴とする凹凸模様付きエキスパンデッドメタルにある。
請求項2に記載の発明の要旨は、圧延ロールの表面に凹凸がある刻み目を入れて鋼板の片面に滑り止めに役立つ凹凸模様が浮き出る模様鋼板を造る第1工程と、該第1工程の後、前記模様鋼板に切れ目を入れ引き伸ばすことにより凹凸模様が付いたまま網目形状に形成されるエキスパンデッドメタルを造る第2工程と、を具備することを特徴とする凹凸模様付きエキスパンデッドメタルの製造方法にある。
請求項3に記載の凹凸模様付きエキスパンデッドメタルの製造方法の発明は、請求項2で、ストランド及びボンドの両上向き傾斜角度θを5°〜40°の範囲に保って網目形状に形成される凹凸模様付きエキスパンデッドメタルを造ることを特徴とする。
請求項1,2の発明のごとく、鋼板の片面に凹凸のある模様が設けられた模様鋼板に切れ目を入れ引き伸ばされて網目形状に形成されると、凹凸模様が付されたままの凹凸模様付きエキスパンデッドメタルができ、凹凸によっていずれの方向に対してもノンスリップ効果が得られる。そして、この凹凸模様によって和らぎ、これまでの金属のもつ冷たいイメージが払拭される。
請求項3の発明のごとく、ストランド及びボンドの両上向き傾斜角度θを5°〜40°の範囲に保って網目形状に形成されると、ストランド及びボンドが寝かされた状態になるので、該凹凸模様付きエキスパンデッドメタルをグレーチング等に使用した場合に、人がこの上で転倒しても怪我から免れることができる。
本発明の凹凸模様付きエキスパンデッドメタル及びその製造方法は、いずれの方向に対しても滑り止め効果を発揮し、またグレーチング等に用いた場合に人が転倒しても安全で、さらにその凹凸模様によってこれまでの金属のもつ冷たいイメージが変わり、景観向上にも寄与するなど多大な効を奏する。
以下、本発明に係る凹凸模様付きエキスパンデッドメタル及びその製造方法について詳述する。図1〜図5は本発明のエキスパンデッドメタル及びその製造方法の一形態で、図1はその第1工程図、図2は第1工程で得た模様鋼板をエキスパンディデメタルにする第2工程図、図3は(イ)が模様鋼板の縦断面拡大図、(ロ)がその平面図である。図4は凹凸模様付きエキスパンデッドメタルの部分拡大図、図5は凹凸模様付きエキスパンデッドメタルの説明画像図である。
(1)凹凸模様付きエキスパンデッドメタルの製造方法
凹凸模様付きエキスパンデッドメタル7の製造方法は第1工程と第2工程を備える。第1工程は、圧延ロール221の一つ223の表面に凹凸がある刻み目を入れて鋼板の片面に滑り止めに役立つ凹凸模様が浮き出る模様鋼板43を造る製造工程である。
例えば、スラブ表面キズを酸素-アセチレン炎(又はプロパン炎)によってスカーフィングし、図1の概略工程図に示すごとく該スラブ41を加熱炉1内で加熱する。続いて、加熱炉1から取出されたスラブ41を粗圧延機21で幅出し圧延し、この幅出し圧延された仕掛板42を仕上げ圧延機22によって規格寸法まで圧延する。仕上げ圧延機22は四段圧延機22a〜22dが複数直列に配設され、各圧延ロール221の間に前記仕掛板42が通され圧延されるが、圧延ロール221の間隔を次第に狭めることで所定のサイズの圧延板に形成していく。
ここでは、複数配列される仕上げ圧延機22a〜22dのうちの最後の仕上げ圧延機22d(又はその手前に配される仕上げ圧延機22c)の上側圧延ロール221はその表面に凹凸模様の刻み目を入れた転写ロール223とし、鋼板の片面に滑り止めに役立つ凹凸模様のある模様鋼板43ができるようにしている。仕上げ圧延機22を通った後の圧延鋼板の表面43aには凸部431と凹部432が例えば図1の円内の拡大図のごとく形成された模様鋼板43になる。その後、ローラ31を千鳥配列した熱間矯正機3の間を通して平坦な模様鋼板43に矯正する。矯正した模様鋼板43は高温であるので、冷却し規格の大きさに切断し、所望の凹凸模様が浮き出る模様鋼板43を造る。
本実施形態の凹凸模様が浮き出る模様鋼板43は、図1の円内拡大図に示すようにソフトな感じの梨地模様に仕上がっている。各模様状体は図3(イ)に示すごとく、凹部432にあたる板厚tの表面43aから凸部431が高さtで突出して梨地模様を形成する。滑り止め機能を発揮するエキスパンデッドメタル用には、凸部431の高さtが0.2mm〜1.0mm、より好ましくは0.4mm〜0.6mmの範囲にある。図3(ロ)に示すごとく各凸部431の縦Y,横Xの大きさに関しては特に制限ないが、縦Y,横X共に10mm以下に設定するのが好ましく、5mm以下とするのがより好ましい。10mm以下、さらに5mm以下に設定すると、梨地模様のソフトな景観が得られるのみならず細かく凹凸模様を配することができるようになって、摩擦係数が大きくなり一層の滑り止め効果が期待できるからである。ここでの模様鋼板43は株式会社中山製鋼所の梨地の模様鋼板を用いる。模様鋼板43の板厚には3mm,4.5mm,6mm,9mm等があるが、本実施形態では4.5mm厚の模様鋼板43を採用し、これを凹凸模様付きエキスパンデッドメタル7とする。
ここで、模様鋼板43は上記梨地模様の模様鋼板に代え、例えば公知の縞鋼板を用いることができる。該縞鋼板も、圧延ロール221の表面に凹凸がある刻み目を入れて鋼板の片面に滑り止めに役立つ縞状の凹凸模様が浮き出る縞模様の模様鋼板43に造られる。該縞鋼板は平鋼板よりも摩擦係数が大きく、本エキスパンデッドメタル用の模様鋼板43として採用できる。ただ、縞目の長手方向の長さが30mm以上と大きいために凹凸模様付きエキスパンデッドメタルとした際に滑り止めとして十分満足する効果が得られず、滑り止め機能は梨地の模様鋼板43の方が一段と優れている。原板の状態下の摩擦係数は、平鋼板が0.781μであるのに対し、縞鋼板が0.774μで、梨地の模様鋼板43は0.812μである。さらに撒水状態下での摩擦係数は、平鋼板が0.338μであるのに対し、縞鋼板が0.370μで、梨地の模様鋼板43は0.617μである(株式会社中山製鋼所の鋼板カタログより抜粋)。エキスパンデッドメタルになったときにも凹凸の表面形状が殆どそのまま残るので、梨地の模様鋼板43がより好適となる。
第2工程は、前記第1工程で得た模様鋼板43に切れ目を入れ引き伸ばすことにより凹凸模様が付いたまま網目形状に形成されるエキスパンデッドメタルを造る製造工程である。第1工程で得られた前記模様鋼板43を、例えば図2に示すような公知のエキスパンデッドメタル製造機によって網目状に加工する。図2中、符号51,52は鋼板の送り用ローラ、符号61,62はその前方に配される固定下刃61と可動上刃62を示す。下面側が山部62aと谷部62bとで波状に形成される上刃62が、固定下刃61とで所定の刻み幅だけを広げ、さらにローラ51,52で鋼板が固定下刃61と可動上刃62を具備する刃型の方へ順次送り込まれることによって網目Oを形成していく。
ここで、図2に示すような公知のエキスパンデッドメタル製造機に送り込む材料として、本発明は従来の平鋼板と違い、凹凸模様が浮き出る前記模様鋼板43を用いることによって凹凸模様付きエキスパンデッドメタル7に仕上げる。具体的には、図2(イ)で、まず模様鋼板43の凹凸模様がある表面43aを上側にして、ローラ51,52で下刃61,上刃62の位置へ送り込み、次いで上刃62を下降させる。この上刃62の下降によって、上刃62の波状の山部62aが模様鋼板43に切れ目を入れ、山部62aの当接部分をさらに引き伸ばしていく。次に、下降した上刃62を上昇させる(図2のロ)。その後、ローラ51,52で下刃61,上刃62間に新たな模様鋼板43を送り込み、これと相前後して上刃62を横移動させる(図2のハ)。上刃62の横移動は図4に示すメッシュOの長目方向の中心間距離LWの1/2だけ移動した時点で停止する(図2のニ)。続いて、上刃62を下降させ、上刃62の波状の山部62aが模様鋼板43に切れ目を入れ、山部62aの当接部分をさらに引き伸ばしていくようにする。上刃62の位置がメッシュの長目方向の中心間距離LWの1/2だけ移動しているために、模様鋼板43に千鳥状の切れ目Oを形成することになる。斯る図2(イ)〜(ニ)の作業工程を繰り返すことによって凹凸模様付きエキスパンデッドメタル7を造ることができる。尚、説明を分かり易くするため、図2では模様鋼板43の凹凸模様がある表面43aを上側にしたが、上刃62が模様鋼板43に向け下降押圧したときに凹凸模様が変形する虞があるので、凹凸模様のある表面43aを下側にするのが好ましい。
本実施形態は、凹凸模様付きエキスパンデッドメタル7を製造するにあたって、ローラ51,52で模様鋼板43を送り込む送り幅、すなわち刻み幅Wを従来品よりも大きくとり、従来品よりもエキスパンデッドメタルのストランド71及びボンド72の角度を寝かせる構成にしている。ストランド71とはメッシュの細い部分、ボンド72とはメッシュの交差している太い部分をいう。従来品がメッシュの長目方向中心間距離LWを30.5mm、メッシュの短目方向中心間距離LWを12mmにする場合、標準タイプで刻み幅Wが1.5mmであるのに対し、本実施形態品では刻み幅Wを大きくとって(ここでの刻み幅Wは4mm〜5mm)、ストランド71及びボンド72の角度θを寝かせている。従来品の上向き傾斜角度θが図6(ロ)のごとく急峻な60°程度あるのに対し、本凹凸模様付きエキスパンデッドメタル7に係るストランド71及びボンド72の両上向き傾斜角度θは図4(ロ)のごとく5°〜40°の範囲、より好ましい範囲として15°〜35°の範囲に設定される。本凹凸模様付きエキスパンデッドメタル7はストランド71及びボンド72の両上向き傾斜角度θが小さく、該ストランド71及びボンド72を寝かせた姿態になることによって、その上に人が転倒した際に手をついたりしても手を傷つけない。安全面の配慮もなされた所望の凹凸模様付きエキスパンデッドメタル7が造られている。刻み幅Wを従来品よりも大きくとられているので、耐久性も向上した凹凸模様付きエキスパンデッドメタル7が造られる(図4,図5)。尚、図6の凹凸模様付きエキスパンデッドメタル7はその表面に銀メッキ塗装を施したものになっている。
(2)凹凸模様付きエキスパンデッドメタル
例えば前記製法を用いて造られた凹凸模様付きエキスパンデッドメタル7は、鋼板の片面に凹凸のある模様が設けられた模様鋼板43に切れ目を入れ引き伸ばされて網目形状に形成されてなる凹凸模様付きエキスパンデッドメタル7である。
凹凸模様付きエキスパンデッドメタル7の表面43aには梨地模様の凹凸が形成され、凹部432に相当する基板面43aから凸部431の高さtが0.2mm〜1.0mm、より好ましくは0.4mm〜0.6mmの範囲に設けられている。且つ、各梨地の縦Y,横Xの大きさは共に、10mm以下、より好ましい数値として5mm以下に設定されている。そのため、グレーチングに用いた場合に梨地模様の凹凸が滑り止め機能を発揮し、グレーチング用凹凸模様付きエキスパンデッドメタル7に打ってつけとなっている。
また、凹凸模様付きエキスパンデッドメタル7は、ストランド71とボンド72によって網目Oが形成されるが、該ストランド71及びボンド72の両上向き傾斜角度θが5°〜40°の範囲に設けられている。ここで、下限を5°とするのは、上向き傾斜角度が5°よりも小さいと、エキスパンデッドメタルを寝かしすぎになり、また網目Oの目が小さくなりすぎ、エキスパンデッドメタルのもつ利点が十分得られ難くなるからである。例えば、網目Oの目が小さくなることによって重量が増し、また美観も低下してしまう。さらに例えばグレーチング等として用いた場合、水はけが悪くなるといった問題も出てくる。一方、上限を40°とするのは、上向き傾斜角度が40°を越えると、従来品と同様、スリットの拡開度合いが高まり、ストランド71が大きく捩じられてしまい、例えばグレーチングに使用したときに、その上で人が転倒した際に下ろし金で削るのと同じように傷つく虞があるからである。ストランド71及びボンド72の両上向き傾斜角度のより好ましい範囲は15°〜35°である。ストランド71及びボンド72をこの範囲の寝かせた姿態にすれば、その上で人が転倒して手をついてもストランド71やボンド72で切傷し難くなる。
本実施形態の凹凸模様付きエキスパンデッドメタル7は刻み幅Wを大きくとり、ストランド71及びボンド72の両上向き傾斜角度を5°〜40°(より好ましい範囲は15°〜35°)としているが、これがまたメッシュの拡開を途中で抑える姿態へとつながる。従来品は図6のごとくストランド71が目いっぱい拡開されて鋭角状の菱形になり、さらに捩られたストランド71は起立状態に近くなり急峻な凹凸を形成していた。一方、本実施形態品は図4,図5のように各ストランド71が菱形手前の扇状にとどまり、この丸みを帯びた形状も安全面から優れものになっている。加えて、図4,図5のごとく菱形手前のなだらかな山伏の扇状にとどまることが製品に優しいイメージを醸し出させている。
(3)効果
このように構成した凹凸模様付きエキスパンデッドメタル及びその製造方法によれば、その表面43aに形成された凹凸模様が滑り止め効果を発揮する。従来のエキスパンデッドメタルはLWの方向に滑り易く、とりわけ水に濡れた場合に滑り易い問題があったが、表面43aに凹凸模様が形成されることによってこれが解消される。特に、本実施形態のような梨地模様の凹凸がある凹凸模様付きエキスパンデッドメタル7にすると、摩擦係数が大きくなり、より一層の威力を発揮できるようになる(第1の効果)。
また、梨地模様の凹凸模様付きエキスパンデッドメタル7になると、梨地模様の凹凸によって鋼板のもつ金属製の冷たい感じが払拭され、見た目にもまた肌触りも柔らかな雰囲気を作り出す。その景観は見るものに安らぎを感じさせる(第2の効果)。従来品は平鋼板を加工していただけなので、景観的に冷たいイメージを与えていた。これに対し、本凹凸模様付きエキスパンデッドメタル7は模様が入ることによってイメージが変わり、スリップ用途にとどまらずフェンスなどの景観製品等にも用いることが可能で、用途の拡大に貢献できる。
さらに、ストランド71及びボンド72を寝かせた姿態にしているので、その上に人が転倒した際に手をついたりしても手を傷つけない。安全面から極めて優れたものになる(第3の効果)。人に優しい安全なノンスリップエキスパンデッドメタルになっている。従来のエキスパンデッドメタルは、鋼板に千鳥状にスリットを切った後、この鋼板をスリットと直交する方向へ目いっぱいに引き延ばし変形せしめて菱形に近い網目模様を作るために、鋭角状のメッシュOができ、且つ拡開に伴いこれを縁どるストランド71,ボンド72が捩じられて、上向き傾斜角度θが急峻な角度を形成し、グレーチング等に用いた場合、安全性等の面から不安があったが、本凹凸模様付きエキスパンデッドメタル7ではストランド71及びボンド72を寝かせているためにそれらの不安が取り除かれている。しかも、各ストランド71,ボンド72がつくる網目Oが菱形手前でとどまり、扇状に丸みを帯びて安全面から優れものになっている。菱形手前のなだらかな山伏の扇状にとどまることが、梨地の凹凸模様も加わって製品に和らぐ雰囲気を一層与え効果的になっている。
本凹凸模様付きエキスパンデッドメタル7は、これまでのエキスパンデッドメタルにない滑り止め機能を発揮するだけでなく、美感向上,安全性向上に寄与するため、グレーチングに打ってつけとなる。従来のエキスパンデッドメタルと違って、その上を走行する車両タイヤが不必要に摩耗されてしまうこともない。さらに例えばフェンス,足場部、特に鉄塔,橋,遊園地等のジェットコースター点検足場,立体駐車場,車を運ぶキャリアカーなど幅広い分野で使用可能で用途の広がりからも極めて有益なものとなる。
尚、本発明においては前記実施形態に示すものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で種々変更できる。加熱炉1,圧延機,圧延ローラ,模様鋼板43,凸部431,凹部432,送りローラ,下刃61,上刃62,ストランド71,ボンド72等の形状,大きさ,個数,材質等は用途に合わせて適宜選択できる。例えば、第2工程は特開平11-10250号公報,特開平8-135127号公報等のエキスパンデッドメタルの製造方法で造られたものを採用できる。グレーチングには特許文献1の他、特開2006-2425公報のグレーチング等に適用できる。
本発明のエキスパンデッドメタル及びその製造方法の一形態で、その製造方法の第1工程説明図である。 第1工程で得た模様鋼板をエキスパンディデメタルにする第2工程説明図である。 (イ)が模様鋼板の縦断面拡大図、(ロ)がその平面図である。 (イ)が凹凸模様付きエキスパンデッドメタルの部分拡大図、(ロ)が(イ)のI-I線矢視図である。 凹凸模様付きエキスパンデッドメタルの説明画像図である。 従来技術のエキスパンデッドメタルの部分拡大図で、(イ)がそのエキスパンデッドメタルの部分拡大図、(ロ)が(イ)のII-II線矢視図である。
符号の説明
43 模様鋼板
43a 表面
431 凸部
432 凹部
7 模様付きエキスパンデッドメタル
71 ストランド
72 ボンド
O 網目(切れ目)

Claims (3)

  1. 鋼板の片面に凹凸のある模様が設けられた模様鋼板に切れ目を入れ引き伸ばされて網目形状に形成されてなることを特徴とする凹凸模様付きエキスパンデッドメタル。
  2. 圧延ロールの表面に凹凸がある刻み目を入れて鋼板の片面に滑り止めに役立つ凹凸模様が浮き出る模様鋼板を造る第1工程と、該第1工程の後、前記模様鋼板に切れ目を入れ引き伸ばすことにより凹凸模様が付いたまま網目形状に形成されるエキスパンデッドメタルを造る第2工程と、を具備することを特徴とする凹凸模様付きエキスパンデッドメタルの製造方法。
  3. ストランド及びボンドの両上向き傾斜角度θを5°〜40°の範囲に保って、前記網目形状に形成されるエキスパンデッドメタルを造る請求項2に記載の凹凸模様付きエキスパンデッドメタルの製造方法。
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