JP2007221847A - 電池システムの放電制御法ならびにそれを実行するためのプログラムおよび該プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

電池システムの放電制御法ならびにそれを実行するためのプログラムおよび該プログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】組電池間の容量低下のばらつきを回避し、電池の能力を有効活用しながら電力供給をする電池システムの放電制御法ならびにそれを実行するためのプログラムおよび該プログラムを記録した記録媒体を提供すること。
【解決手段】複数の電池を組合わせてなる組電池を複数組有し、組電池が出力する電力を、降圧動作、昇圧動作およびバイパス動作を行う複数の放電器を介して負荷に供給する電池システムの放電を制御する電池システムの放電制御法において、降圧動作中の放電器の出力電圧を52Vとし、昇圧動作中の放電器の出力電圧を45Vとし、降圧動作中の放電器に接続する組電池の電池電圧が51Vを下回ったときに該放電器の降圧動作からバイパス動作への移行を行い、負荷電圧が46Vを下回ったときに放電器のバイパス動作から昇圧動作への移行を行うことを特徴とする電池システムの放電制御法を構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、電池システムの放電制御法ならびにそれを実行するためのプログラムおよび該プログラムを記録した記録媒体に関する。
ニッケル水素蓄電池は、鉛蓄電池に比べてエネルギー密度が大きく、電池寿命の長さや環境負荷の少ないことが特長である。軽量、小型で持ち運びで有利であるため、車載バッテリーや災害対策用電源として近年急速に普及しつつある。
ニッケル水素蓄電池を電源として用いる場合には、例えば、単セルと呼ばれる1本(平均電圧1.2V、容量95Ah)を10直列にしたものを1単位(1モジュールと称する)とし、4モジュールを直列接続したものを2つ並列接続して用いる。
下記特許文献1、2、3には、複数の組電池と、充電制御手段と、放電制御手段とを備えた電源装置が記載され、特許文献1には、組電池の製造日付に基づいて組電池使用可能期間を算出して組電池交換日付を表示することが記載され、特許文献2には、組電池の放電容量試験を実行する電池監視手段を設けることが記載され、特許文献3には、前記電池監視手段が組電池の残存容量を算出し、その結果に基づいて当該組電池の補充電時期を決定することが記載されている。
特開2004-119112号公報 特開2004-120856号公報 特開2004-120857号公報
次世代のさらなる通信設備の電力需要に対応するため、より大容量、例えば出力30kWhのニッケル水素蓄電池システムが構成可能である。このようなシステムにおいては、例えば、定格1.2Vのセルを10本直列し、これを1モジュールとしてさらに4モジュールを直列して、これを1系(下記組電池に相当)とし、6系を搭載する。さらに、間欠充電を行うための充電器、電池電圧を負荷の電圧許容範囲に収めるための放電器、および制御部を備える。図4に上記システムの構成の一例を示す。
図4において、複数の組電池1が、充電器3を介して整流器2の出力によって充電され、複数の放電器4を介して負荷5へ電力を供給するようになっている。
放電器4は、電池電圧が負荷の電圧許容範囲を上回るときはコンバータによる降圧を行い(降圧動作)、許容範囲内のときは電池出力をコンバータ非経由でバイパスし(バイパス動作)、許容範囲を下回るときはコンバータによる昇圧を行う(昇圧動作)。
しかし、この30kWhニッケル水素蓄電池システムでは、3個の放電器4がそれぞれ昇圧、バイパスおよび降圧の判断を行っているため、各系の組電池1のわずかな容量ばらつきがわずかな電圧差となって現れ、放電器4の昇圧、降圧動作に入るタイミングが異なる。先にバイパス動作に入った放電器4の出力電圧は、未だ降圧動作にある他の放電器4の出力電圧より高くなる(これを「段戻り」と呼ぶ)ため、負荷5への電力供給の多くを先にバイパス動作に入った放電器4が担うことになる。従って、先にバイパス動作に入った放電器4の配下にある組電池は他よりも著しく容量低下が早い。その放電器4の組電池は先に切り離された後、残りの組電池の負担が大きくなり出力容量を超えるため残りの組電池も切り離され、結果として電池は余力を残したままシステムの放電は停止する。
上記の問題は、ニッケル水素蓄電池システムの場合に限らず、リチウムイオン電池などの二次電池を組合わせてなる組電池を複数個有し、前記組電池が出力する電力を複数のコンバータを介して負荷に供給する二次電池システム、さらには、一次電池を含めて、複数の電池を組合わせてなる複数の組電池が出力する電力を複数のコンバータを介して負荷に供給する電池システムにおいても生じる問題である。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、組電池間の容量低下のばらつきを回避し、電池の能力を有効活用しながら電力供給をする電池システムの放電制御法ならびにそれを実行するためのプログラムおよび該プログラムを記録した記録媒体を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明においては、請求項1に記載のように、
複数の電池を組合わせてなる組電池を複数組有し、前記組電池が出力する電力を、降圧動作、昇圧動作およびバイパス動作を行う複数の放電器を介して負荷に供給する電池システムの放電を制御する電池システムの放電制御法において、前記放電器の降圧動作からバイパス動作への移行およびバイパス動作から昇圧動作への移行を、移行後の前記放電器の出力電圧が移行前の前記放電器の出力電圧以下となるように行うことを特徴とする電池システムの放電制御法を構成する。
また、本発明においては、請求項2に記載のように、
請求項1に記載の電池システムの放電制御法において、前記電池がニッケル水素蓄電池を含む二次電池であることを特徴とする電池システムの放電制御法を構成する。
また、本発明においては、請求項3に記載のように、
請求項1または2に記載の電池システムの放電制御法において、前記放電器の動作を、電気回路が生成する動作信号に基づいて行わせることを特徴とする電池システムの放電制御法を構成する。
また、本発明においては、請求項4に記載のように、
請求項1または2に記載の電池システムの放電制御法において、前記放電器の動作を、マイクロプロセッサまたはコンピュータが生成する動作信号に基づいて行わせることを特徴とする電池システムの放電制御法を構成する。
また、本発明においては、請求項5に記載のように、
請求項1、2、3または4に記載の電池システムの放電制御法において、降圧動作中の前記放電器の出力電圧をVとし、昇圧動作中の前記放電器の出力電圧を、Vよりも低いVとし、αおよびβを予め設定した電圧としたときに、降圧動作中の前記放電器に接続する前記組電池の電池電圧がV−αを下回ったときに該放電器の降圧動作からバイパス動作への移行を行い、負荷電圧がV+βを下回ったときに前記放電器のバイパス動作から昇圧動作への移行を行うことを特徴とする電池システムの放電制御法を構成する。
また、本発明においては、請求項6に記載のように、
複数の電池を組合わせてなる組電池を複数組有し、前記組電池が出力する電力を、降圧動作、昇圧動作およびバイパス動作を行う複数の放電器を介して負荷に供給する電池システムの放電を制御する電池システムの放電制御法を実行するためのプログラムであって、降圧動作中の前記放電器の出力電圧をVとし、昇圧動作中の前記放電器の出力電圧を、Vよりも低いVとし、αおよびβを予め設定した電圧としたときに、前記組電池の電池電圧がV−α以上であるときに降圧動作を命令する動作信号を生成する手順と、前記組電池の電池電圧がV−αを下回り、かつ、負荷電圧がV+β以上であるときにバイパス動作を命令する動作信号を生成する手順と、前記負荷電圧がV+βを下回ったときに昇圧動作を命令する動作信号を生成する手順とをコンピュータに実行させることを特徴とする、電池システムの放電制御法を実行するためのプログラムを構成する。
また、本発明においては、請求項7に記載のように、
複数の電池を組合わせてなる複数の組電池を有し、前記組電池が出力する電力を、降圧動作、昇圧動作およびバイパス動作を行う複数の放電器を介して負荷に供給する電池システムの放電を制御する電池システムの放電制御法を実行するためのプログラムを記録した記録媒体であって、降圧動作中の前記放電器の出力電圧をVとし、昇圧動作中の前記放電器の出力電圧を、Vよりも低いVとし、αおよびβを予め設定した電圧としたときに、前記組電池の電池電圧がV−α以上であるときに降圧動作を命令する動作信号を生成する手順と、前記組電池の電池電圧がV−αを下回り、かつ、負荷電圧がV+β以上であるときにバイパス動作を命令する動作信号を生成する手順と、前記負荷電圧がV+βを下回ったときに昇圧動作を命令する動作信号を生成する手順とをコンピュータに実行させるプログラムを記録したことを特徴とする、コンピュータ読み取り可能な、電池システムの放電制御法を実行するためのプログラムを記録した記録媒体を構成する。
また、本発明においては、請求項8に記載のように、
請求項1または2に記載の電池システムの放電制御法において、降圧動作または昇圧動作からバイパス動作への移行と、バイパス動作から降圧動作または昇圧動作への移行とを手動操作によって行うことを特徴とする電池システムの放電制御法を構成する。
放電器の降圧動作からバイパス動作への移行およびバイパス動作から昇圧動作への移行を、移行後の放電器の出力電圧が移行前の放電器の出力電圧以下となるように行うことにより、組電池間の容量低下のばらつきを回避し、電池の能力を有効活用しながら電力供給をする電池システムの放電制御法ならびにそれを実行するためのプログラムおよび該プログラムを記録した記録媒体を提供することが可能となる。
本発明に係る電池システムの放電制御法においては、放電器の動作間移行(降圧動作と昇圧動作との間の移行を除く、以下同様)の際の電圧の「段戻り」を解消する。降圧動作からバイパス動作への移行時に出力電圧が下がるようにし、バイパス動作から昇圧動作への移行時にも出力電圧が下がるようにする。この電圧の低下を「段落ち」と表現することとする。
図1は、本発明に係る電池システムの放電制御法の実施を可能とする電池システムの一例を説明する図である。図において、複数の電池を組合わせてなる組電池1(1系電池から6系電池までの6個)が、3個の放電器4を経由して負荷5へ電力を供給するようになっている。
各放電器4はコンバータ(図示せず)を有し、組電池1が出力する電力は、前記コンバータを経由し、放電器4中のコンバータによって降圧または昇圧された後に負荷に供給されるか、あるいは、前記コンバータを介さずに放電器4を経由して負荷に供給される。
例えば、組電池1の電圧が負荷の電圧許容範囲を上回るときは、前記コンバータが降圧を行い(降圧動作)、降圧された電力が負荷に供給され、組電池1の電圧が負荷の電圧許容範囲を下回るときは、前記コンバータが昇圧を行い(昇圧動作)、昇圧された電力が負荷に供給され、組電池1の電圧が負荷の電圧許容範囲内のときは、放電器4が電池出力をバイパスし(バイパス動作)、組電池1が出力する電力は前記コンバータを介さずに放電器4を単に経由するのみで負荷に供給される。
本発明に係る電池システムの放電制御法においては、後述するように、前記コンバータは、降圧動作中、バイパス動作への移行直前には過渡的に昇圧動作を行い、昇圧動作中、バイパス動作からの移行直後には過渡的に降圧動作を行うが、これら名目とは異なる過渡的な動作を行う期間は、それぞれ、放電器の名目上の降圧動作期間または昇圧動作期間に含める。
本発明の実施の形態例
図2に、本発明に係る電池システムの放電制御法の一実施の形態例(電池としてはニッケル水素蓄電池を想定している)における放電器の出力電圧および入力電圧(その放電器に接続する組電池の電池電圧)の時間的推移を示す。図中、A時点までの間は降圧動作が行われ、A時点において降圧動作からバイパス動作への移行が行われ、A時点からB時点までの間はバイパス動作が行われ、B時点においてバイパス動作から昇圧動作への移行が行われている。
本実施の形態例においては、図2に示すように、放電器は、上記のA時点の直前においては、名目上の降圧動作中、過渡的に昇圧動作を行っており、上記のB時点の直後においては、名目上の昇圧動作中、過渡的に降圧動作を行っている。そこで、本発明に係る電池システムの放電制御法においては、放電器の降圧動作および昇圧動作の定義を若干変更する。例えば、放電器中のコンバータの出力電圧は、高い値V(図2においては52V)と低い値V(図2においては45V)の2つとし、電池電圧の如何にかかわらず、放電器のコンバータの出力電圧がVであるときに「放電器は降圧動作中である」とし、放電器中のコンバータの出力電圧がVであるときに「放電器は昇圧動作中である」とする。
あるいは、降圧動作と昇圧動作とを合わせて「変圧動作」と呼ぶことにすれば、本発明に係る電池システムの放電制御法においては、「放電器の変圧動作からバイパス動作への移行およびバイパス動作から変圧動作への移行を、移行後の放電器の出力電圧が移行前の放電器の出力電圧以下となるように行う」と表現することができる。
上記のように、放電器は、上記のA時点の直前においては実質的に昇圧動作を行い、上記のB時点の直後においては実質的に降圧動作を行うので、A時点での動作間移行に際しても、B時点での動作間移行に際しても、出力電圧の低下が必ず起こる。
このように、放電時、動作間移行前よりも後の方が必ず出力電圧が低いようにすると、たとえ放電器間に動作間移行のタイミングのずれがあったとしても、先に動作間移行となった放電器はより出力電圧が低くなり、他の放電器の電流が増加し、間もなく、他の放電器の動作間移行も行われる。これは、降圧動作からバイパス動作への移行とバイパス動作から昇圧動作への移行のどちらについても言えることである。
以下に、動作間移行の具体例を示す。
(1)降圧動作からバイパス動作への移行時の出力電圧設定
降圧を行う理由は次の2点である。
・満充電時の電池電圧は負荷装置の電圧入力範囲の上限(53V)より高い。
・満充電時の電池電圧は整流装置出力電圧(53V)より高い。
(降圧しないと、高い電池電圧の電池が並列接続される他の電池を充電してしまう。)
放電器の出力精度と安全性を考慮し、放電器出力電圧の上限を52Vに設定し、これを降圧時の出力電圧V(52V一定)とした。さらに、降圧動作からバイパス動作への移行条件を「電池電圧が51Vを下回ったとき」とする。降圧時、出力電圧は52Vで一定、バイパス時は51V以下となるため、移行時は必ず、電圧は「段落ち」となる。電圧の「段戻り」はこれで完全に回避される。すなわち、放電器出力に接続される負荷の大きさに関係なく、降圧時は出力52V、バイパス動作への移行後は51V以下になる。
バイパス動作から降圧動作への復帰は、電池電圧が52Vを上回ったときに行う。復帰の条件を、電池電圧が52Vを上回ったときとしているのは、電池電圧が51Vを上回ったときとすると、降圧動作からバイパス動作への移行時に負荷が軽くなるため電池電圧が回復し、すぐに復帰の条件が満足されて、移行と復帰とが繰返されることになるので、そのような繰返しを防ぐためである。
(2)バイパス動作から昇圧動作への移行時の出力電圧設定
昇圧を行う理由は次の1点である。
・直流48V給電の負荷装置の電圧許容範囲の下限が43Vであるが、ニッケル水素蓄電池(40セル)は40Vまで放電可能なため、昇圧してバックアップ時間を延長することが可能になる。
放電器出力から負荷装置までの電圧降下を考慮し、昇圧時の放電器出力電圧Vを45V一定とした。さらに、バイパス動作から昇圧動作への移行条件を「負荷電圧が46Vを下回ったとき」とする。
昇圧時の出力電圧は45Vであるから、「段落ち」となるが、移行時に必ず電圧が低下するのでたとえ移行のタイミングが異なるとしても先に切り替わった放電器へ電流が集中することはない。すなわち、放電器出力に接続される負荷の大小にかかわらず、電圧の段落ちとなり特定の放電器への負荷集中は回避できる。
昇圧動作からバイパスへ動作の復帰は、負荷電圧が47Vを超えたときに行う。この復帰のための電圧を46Vとしないのは、上記と同様に、移行と復帰とが繰返されることを防ぐためである。
以上で述べた出力電圧設定や移行条件に含まれる電圧値は、負荷設備の電圧許容範囲や負荷設備への配線の電圧降下に合わせて変更することが可能である。また放電器の出力精度(例えば±1%)や負荷条件も関わってくる。
上記の、降圧動作からバイパス動作への移行、および、バイパス動作から昇圧動作への移行を実行する時点は、一般に、例えば、つぎのようにすればよい。
降圧動作からバイパス動作への移行
降圧動作時の放電器出力電圧をVとし、降圧動作中の放電器に接続する組電池の電池電圧すなわち放電器入力電圧がV−αを下回ったとき、降圧動作からバイパス動作への移行を実行する。放電器出力電圧には精度(例えば±1%)があるため、その変動を考慮し、さらに負荷条件なども考えて、常にV≧バイパス時出力電圧となるようにαの値を予め設定する。
バイパス動作から昇圧動作への移行
昇圧動作時の放電器出力電圧を、Vより低いVとし、負荷電圧がV+βを下回ったとき、バイパス動作から昇圧動作への移行を実行する。放電器出力電圧には精度(例えば±1%)があるため、その変動を考慮し、さらに負荷条件なども考えて、常にバイパス時出力電圧≧Vとなるようにβの値を予め設定する。
本発明に係る電池システムの放電制御法を実施する際には、放電器の動作を、電気回路、マイクロプロセッサまたはコンピュータによって生成される動作信号(降圧動作を命令する動作信号、バイパス動作を命令する動作信号、昇圧動作を命令する動作信号)に基づいて行わせることが有用である。
上記動作信号の発生手段として電気回路を用いる場合は、例えば、電池電圧の大きさ、あるいは負荷電圧の大きさに応じて開閉するスイッチによって、動作信号を発生させればよい。そのようなスイッチは、電池電圧の大きさ、あるいは負荷電圧の大きさに応じて明滅する発光ダイオードと、その発光によってオン状態になるフォトトランジスタとの組み合わせによって実現させることができる。
降圧動作を命令する動作信号を生成する場合、例えば、電池電圧がV−α以上であるときに発光する発光ダイオードと、その発光によってオン状態になるフォトトランジスタとを組合わせ、そのフォトトランジスタを流れる電流によって発光する発光ダイオードからの光を動作信号(光信号)とすればよい。
バイパス動作を命令する動作信号を生成する場合、例えば、電池電圧がV−αを下回ったときに発光する発光ダイオードと、その発光によってオン状態になるフォトトランジスタとを組合わせ、負荷電圧がV+β以上であるときに発光する発光ダイオードと、その発光によってオン状態になるフォトトランジスタとを組合わせ、この2つの組み合わせのフォトトランジスタ側を直列接続してなる直列回路に流れる電流によって発光する発光ダイオードからの光を動作信号(光信号)とすればよい。
昇圧動作を命令する動作信号を生成する場合、例えば、負荷電圧がV+βを下回ったときに発光する発光ダイオードと、その発光によってオン状態になるフォトトランジスタとを組合わせ、そのフォトトランジスタを流れる電流によって発光する発光ダイオードからの光を動作信号(光信号)とすればよい。
上記3種類の動作信号(光信号)を、光ファイバによって、放電器の対応する光信号受信部に導けばよい。
上記動作信号の発生手段としてマイクロプロセッサまたはコンピュータを用いる場合は、例えば、図3に示す流れ図に従って動作信号を生成すればよい。ここに、電池電圧をV、負荷電圧をVLDとする。
ステップS1で、電池電圧VがV−α以上であるかないかを判断し、VがV−α以上であるときは、ステップS2で、降圧動作を命令する動作信号を発生してからステップS1に戻る。
電池電圧VがV−αを下回ったときには、ステップS3で、負荷電圧VLDがV+β以上であるかないかを判断し、VLDがV+β以上であるときは、ステップS4で、バイパス動作を命令する動作信号を発生してからステップS1に戻る。
負荷電圧VLDがV+βを下回ったときには、ステップS5で、制御を終了するかしないかを判断し、制御を終了しないときは、ステップS6で、昇圧動作を命令する動作信号を発生してからステップS1に戻る。
図3に例示した流れ図に従って動作信号を発生する手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを作成することができ、そのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を製造することができる。
本発明に係る電池システムの放電制御法は、手動によっても実施可能である。すなわち、複数の電池、例えばニッケル水素蓄電池、を組合わせてなる組電池を複数組有し、前記組電池が出力する電力を、降圧動作、昇圧動作およびバイパス動作を行う複数の放電器を介して負荷に供給する電池システムの放電を制御する電池システムの放電制御法において、前記組電池の電池電圧と負荷電圧とを監視し、監視結果に基づいて、前記放電器の動作間移行を手動操作によって行ってもよい。
この場合に、各放電器からそれぞれ放電器制御線を引き出し、2つのトグルスイッチ(降圧動作とバイパス動作との間の移行用と、バイパス動作と昇圧動作との間の移行用とにそれぞれ1つ)に集約し、これを手動で操作し、一斉に動作間移行ができるようにしてもよい。
本発明の実施を可能とする電池システムの一例を説明する図である。 本発明の実施の形態例における、放電器の出力電圧と、電池電圧との時間的推移を示す図である。 本発明を、マイクロプロセッサまたはコンピュータを利用して実施する場合の、マイクロプロセッサまたはコンピュータによる動作信号発生の流れ図である。 複数の組電池と複数の放電器とを用いる電池システムの構成図である。
符号の説明
1:組電池、2:整流器、3:充電器、4:放電器、5:負荷。

Claims (8)

  1. 複数の電池を組合わせてなる組電池を複数組有し、前記組電池が出力する電力を、降圧動作、昇圧動作およびバイパス動作を行う複数の放電器を介して負荷に供給する電池システムの放電を制御する電池システムの放電制御法において、
    前記放電器の降圧動作からバイパス動作への移行およびバイパス動作から昇圧動作への移行を、移行後の前記放電器の出力電圧が移行前の前記放電器の出力電圧以下となるように行うことを特徴とする電池システムの放電制御法。
  2. 請求項1に記載の電池システムの放電制御法において、前記電池がニッケル水素蓄電池を含む二次電池であることを特徴とする電池システムの放電制御法。
  3. 請求項1または2に記載の電池システムの放電制御法において、前記放電器の動作を、電気回路が生成する動作信号に基づいて行わせることを特徴とする電池システムの放電制御法。
  4. 請求項1または2に記載の電池システムの放電制御法において、前記放電器の動作を、マイクロプロセッサまたはコンピュータが生成する動作信号に基づいて行わせることを特徴とする電池システムの放電制御法。
  5. 請求項1、2、3または4に記載の電池システムの放電制御法において、
    降圧動作中の前記放電器の出力電圧をVとし、昇圧動作中の前記放電器の出力電圧を、Vよりも低いVとし、αおよびβを予め設定した電圧としたときに、
    降圧動作中の前記放電器に接続する前記組電池の電池電圧がV−αを下回ったときに該放電器の降圧動作からバイパス動作への移行を行い、
    負荷電圧がV+βを下回ったときに前記放電器のバイパス動作から昇圧動作への移行を行うことを特徴とする電池システムの放電制御法。
  6. 複数の電池を組合わせてなる組電池を複数組有し、前記組電池が出力する電力を、降圧動作、昇圧動作およびバイパス動作を行う複数の放電器を介して負荷に供給する電池システムの放電を制御する電池システムの放電制御法を実行するためのプログラムであって、
    降圧動作中の前記放電器の出力電圧をVとし、昇圧動作中の前記放電器の出力電圧を、Vよりも低いVとし、αおよびβを予め設定した電圧としたときに、
    前記組電池の電池電圧がV−α以上であるときに降圧動作を命令する動作信号を生成する手順と、
    前記組電池の電池電圧がV−αを下回り、かつ、負荷電圧がV+β以上であるときにバイパス動作を命令する動作信号を生成する手順と、
    前記負荷電圧がV+βを下回ったときに昇圧動作を命令する動作信号を生成する手順とをコンピュータに実行させることを特徴とする、電池システムの放電制御法を実行するためのプログラム。
  7. 複数の電池を組合わせてなる複数の組電池を有し、前記組電池が出力する電力を、降圧動作、昇圧動作およびバイパス動作を行う複数の放電器を介して負荷に供給する電池システムの放電を制御する電池システムの放電制御法を実行するためのプログラムを記録した記録媒体であって、
    降圧動作中の前記放電器の出力電圧をVとし、昇圧動作中の前記放電器の出力電圧を、Vよりも低いVとし、αおよびβを予め設定した電圧としたときに、
    前記組電池の電池電圧がV−α以上であるときに降圧動作を命令する動作信号を生成する手順と、
    前記組電池の電池電圧がV−αを下回り、かつ、負荷電圧がV+β以上であるときにバイパス動作を命令する動作信号を生成する手順と、
    前記負荷電圧がV+βを下回ったときに昇圧動作を命令する動作信号を生成する手順とをコンピュータに実行させるプログラムを記録したことを特徴とする、コンピュータ読み取り可能な、電池システムの放電制御法を実行するためのプログラムを記録した記録媒体。
  8. 請求項1または2に記載の電池システムの放電制御法において、降圧動作または昇圧動作からバイパス動作への移行と、バイパス動作から降圧動作または昇圧動作への移行とを手動操作によって行うことを特徴とする電池システムの放電制御法。
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WO2022064737A1 (ja) * 2020-09-28 2022-03-31 オムロン株式会社 モバイルロボット、モバイルマニピュレータ、およびモバイルロボットの制御方法

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