JP2007221724A - 画像処理装置及びその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像処理装置において、本来なら編集後の画像を記録するのに十分な容量が記憶媒体に残っていても、十分な容量が記憶媒体に残っていないと判断される場合を減らす。
【解決手段】デジタルカメラ100は、編集前の画像がどのような圧縮パラメータを用いて圧縮されているか(あるいは、どのような圧縮情報を持つか)に基づいて、編集後データサイズの予測値P1を求める。また、デジタルカメラ100は、P1が最大予測値PMを超えないようにする。デジタルカメラ100は、P1が記憶媒体の空き容量以下である場合に、画像の編集を許可する。
【選択図】図2
【解決手段】デジタルカメラ100は、編集前の画像がどのような圧縮パラメータを用いて圧縮されているか(あるいは、どのような圧縮情報を持つか)に基づいて、編集後データサイズの予測値P1を求める。また、デジタルカメラ100は、P1が最大予測値PMを超えないようにする。デジタルカメラ100は、P1が記憶媒体の空き容量以下である場合に、画像の編集を許可する。
【選択図】図2
Description
本発明は、画像を編集して保存する画像処理装置及びその制御方法に関する。
撮像した画像や記憶媒体に記録されている画像(以下、単に「画像」と呼ぶ)を単に表示(再生)したり印刷したりするのみではなく、編集する機能を備える画像処理装置(例えばデジタルカメラやプリンタ)が普及している。このような画像処理装置は、編集した画像を、新たな画像ファイルとして記憶媒体に記録することが可能である。
このような画像処理装置で画像を編集する場合、編集後の画像を記録するのに十分な容量が記憶媒体に残っているか否かを確認する必要があるが、編集前に確認を行うことは困難である。なぜなら、記録される画像は一般的にJPEG符号化等により圧縮されるが、圧縮後の画像のデータサイズは、実際に圧縮してみなければ分からないからである。
そこで、従来の画像処理装置は、編集前の画像ファイルのデータサイズ(以下、「編集前データサイズ」)に所定の倍率(例えば1.2倍など)を掛けることにより、編集後の画像ファイルのデータサイズ(以下、「編集後データサイズ」)を予想していた。これは、編集前データサイズにある程度のマージンを持たせれば、実際の編集後データサイズは予想による編集後データサイズを越える可能性は低いという考えに基づいている。
また、特許文献1は、多様な形式(例えばバイナリ形式やテキスト形式)のファイルを多様な圧縮方式で圧縮してテープ媒体に記録する装置を開示する。特許文献1の装置は、ファイル形式及び圧縮方式ごとに固有の推定圧縮率が記録された圧縮率テーブルを備え、圧縮後のファイルを記録するのに十分な容量がテープ媒体に残っているかを推定圧縮率に基づいて判断する。
特開平8−191427号公報
編集した画像を圧縮した場合に、編集後データサイズが編集前データサイズの何倍になるか(倍率)を考える。編集した画像に対する圧縮方式(例えばJPGE符号化)及び圧縮パラメータ(例えば量子化テーブル)を共通にしても、編集前の画像の圧縮状態(圧縮されているか否か、圧縮方式、圧縮パラメータなど)が異なれば、倍率は大きく異なることが多い。しかしながら、従来の画像処理装置は、編集前の画像がどのような圧縮状態であるかに関わらず、一律の倍率を用いて編集後データサイズを予想していた。
そのため、予想した編集後データサイズのマージンが必要以上に大きく、編集後の画像を記録するのに十分な容量が記憶媒体に残っていても、十分な容量が記憶媒体に残っていないと判断されてしまうという問題があった。
また、特許文献1の装置は、ファイル形式や記録時の圧縮方式の違いに起因する推定圧縮率の変化は考慮しているが、記録対象のファイルが元々どのような圧縮状態であるかは考慮していない。さらに、特許文献1の装置はバックアップを目的としているため、記録対象のファイルをJPEG符号化のような非可逆な方式で圧縮することを考慮していない。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、画像処理装置において、編集後の画像を記録するのに十分な容量が記憶媒体に残っていても、十分な容量が記憶媒体に残っていないと判断される場合を減らすことを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、以下の特徴を備える画像処理装置を提供する。すなわち、記憶部に記録されている画像を編集し、編集した画像を圧縮して記録することができる画像処理装置であって、
前記記憶部に記録されている画像のうち、編集対象画像を選択する選択手段と、
前記選択された編集対象画像の圧縮情報及びデータサイズを取得する取得手段と、
複数の圧縮情報と複数の予測倍率とをそれぞれ対応させて記憶している倍率記憶手段と、
前記倍率記憶手段に記憶されている複数の予測倍率のうち、前記編集対象画像の圧縮情報に対応した予測倍率を、前記編集対象画像のデータサイズに掛けることにより、前記編集対象画像を編集して圧縮した後のデータサイズの予測値を取得する予測手段と、
前記予測手段により取得された予測値が、前記記憶部の空き容量よりも大きい場合に前記編集対象画像をユーザが編集することを禁止するように制御する編集制御手段と、
を備え、
前記予測倍率は、前記複数の圧縮情報それぞれについて、編集前の画像のデータサイズに対する、編集及び圧縮後の予測されるデータサイズの倍率を示す値であることを特徴とする画像処理装置。
前記記憶部に記録されている画像のうち、編集対象画像を選択する選択手段と、
前記選択された編集対象画像の圧縮情報及びデータサイズを取得する取得手段と、
複数の圧縮情報と複数の予測倍率とをそれぞれ対応させて記憶している倍率記憶手段と、
前記倍率記憶手段に記憶されている複数の予測倍率のうち、前記編集対象画像の圧縮情報に対応した予測倍率を、前記編集対象画像のデータサイズに掛けることにより、前記編集対象画像を編集して圧縮した後のデータサイズの予測値を取得する予測手段と、
前記予測手段により取得された予測値が、前記記憶部の空き容量よりも大きい場合に前記編集対象画像をユーザが編集することを禁止するように制御する編集制御手段と、
を備え、
前記予測倍率は、前記複数の圧縮情報それぞれについて、編集前の画像のデータサイズに対する、編集及び圧縮後の予測されるデータサイズの倍率を示す値であることを特徴とする画像処理装置。
また、本発明は、以下の特徴を備える画像処理装置の制御方法を提供する。すなわち、記憶部に記録されている画像を編集し、編集した画像を圧縮して記録することができる画像処理装置の制御方法であって、
前記記憶部に記録されている画像のうち、編集対象画像を選択する選択工程と、
前記選択された編集対象画像の圧縮情報及びデータサイズを取得する取得工程と、
複数の圧縮情報と複数の予測倍率とをそれぞれ対応させて記憶している倍率記憶部における複数の予測倍率のうち、前記編集対象画像の圧縮情報に対応した予測倍率を、前記編集対象画像のデータサイズに掛けることにより、前記編集対象画像を編集して圧縮した後のデータサイズの予測値を取得する予測工程と、
前記予測工程において取得された予測値が、前記記憶部の空き容量よりも大きい場合に前記編集対象画像をユーザが編集することを禁止するように制御する編集制御工程と、
を備え、
前記予測倍率は、前記複数の圧縮情報それぞれについて、編集前の画像のデータサイズに対する、編集及び圧縮後の予測されるデータサイズの倍率を示す値であることを特徴とする制御方法。
前記記憶部に記録されている画像のうち、編集対象画像を選択する選択工程と、
前記選択された編集対象画像の圧縮情報及びデータサイズを取得する取得工程と、
複数の圧縮情報と複数の予測倍率とをそれぞれ対応させて記憶している倍率記憶部における複数の予測倍率のうち、前記編集対象画像の圧縮情報に対応した予測倍率を、前記編集対象画像のデータサイズに掛けることにより、前記編集対象画像を編集して圧縮した後のデータサイズの予測値を取得する予測工程と、
前記予測工程において取得された予測値が、前記記憶部の空き容量よりも大きい場合に前記編集対象画像をユーザが編集することを禁止するように制御する編集制御工程と、
を備え、
前記予測倍率は、前記複数の圧縮情報それぞれについて、編集前の画像のデータサイズに対する、編集及び圧縮後の予測されるデータサイズの倍率を示す値であることを特徴とする制御方法。
なお、その他の本発明の特徴は、添付図面及び以下の発明を実施するための最良の形態における記載によってさらに明らかになるものである。
以上の構成により、本発明によれば、画像処理装置において、編集後の画像を記録するのに十分な容量が記憶媒体に残っていても、十分な容量が記憶媒体に残っていないと判断される場合を減らすことが可能となる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。以下で説明される個別の実施形態は、本発明の上位概念、中位概念および下位概念など種々の概念を理解するために役立つであろう。
なお、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせすべてが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
[第1の実施形態]
<デジタルカメラ100の構成>
図1は、本発明を適用可能な画像処理装置であるデジタルカメラ100の構成を示す機能ブロック図である。なお、本実施形態ではデジタルカメラ100に本発明を適用することとして説明するが、撮像機能を備えないプリンタなどの画像処理装置にも本発明を適用可能である。また、例えば、デジタルムービーカメラ、デジタルスチルカメラ、又は、それらの複合機などにも本発明を適用可能である。
<デジタルカメラ100の構成>
図1は、本発明を適用可能な画像処理装置であるデジタルカメラ100の構成を示す機能ブロック図である。なお、本実施形態ではデジタルカメラ100に本発明を適用することとして説明するが、撮像機能を備えないプリンタなどの画像処理装置にも本発明を適用可能である。また、例えば、デジタルムービーカメラ、デジタルスチルカメラ、又は、それらの複合機などにも本発明を適用可能である。
デジタルカメラ100は、光学系10(撮像用レンズ)を介して被写体像を撮像するように構成されている。光学系10は、ズームレンズ(撮像画角を変更可能なレンズ)を用いて構成されうる。これにより光学的なズーム機能(いわゆる光学ズーム)がデジタルカメラ100に提供される。
デジタルカメラ100はまた、撮像素子14を用いて、撮像された画像を電子的に切り取る(トリミング)ことによる電子的なズーム機能(いわゆる電子ズーム)を有するように構成されうる。
なお、デジタルカメラ100は、光学ズーム及び電子ズームのいずれか一方の機能のみを有するように構成される場合もある。また、光学系10は、交換可能であってもよく、この場合は、デジタルカメラ100のズーム制御部44からデジタルカメラ100に対して電気信号を送ることにより、光学系10内の駆動機構が変倍用のレンズを駆動してズーム機能を実現してもよい。又は、デジタルカメラ100に光学系10内の変倍用のレンズを機械的に駆動する駆動機構を設けてもよい。
光学系10を通る被写体からの光線(光学的な画角内から入射する光線)は、絞り機能を備えるシャッター12の開口を通して撮像素子14の撮像面に被写体の光学像を形成する。撮像素子14には、例えば、CCDセンサやCMOSセンサなどを用いることができる。撮像素子14は、この光学像を電気的なアナログ画像信号に変換して出力する。
A/D変換器16は、撮像素子14から提供されるアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換する。
撮像素子14及びA/D変換器16は、タイミング発生回路18から提供されるクロック信号や制御信号によって制御される。タイミング発生回路18は、メモリ制御部22及びシステム制御部50により制御される。
画像処理部20は、A/D変換器16から提供される画像データ(デジタル画像信号)又はメモリ制御部22から提供される画像データに対して画素補間処理や色変換処理等の画像処理を行う。また、画像処理部20は、撮像素子14で撮像された画像データに基づいて、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光による自動調光)処理のためのデータを演算する。画像処理部20は、演算により得られたデータをシステム制御部50に提供する。
システム制御部50は、このデータに基づいて露光制御部40、測距制御部42(AF制御部)を制御し、自動露出やオートフォーカス機能を実現する。さらに、画像処理部20は、撮像素子14で撮像された画像データに基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理も実行する。
メモリ制御部22は、A/D変換器16、タイミング発生回路18、画像処理部20、画像表示メモリ24、D/A変換器26、メモリ30、圧縮・伸長部32を制御する。
A/D変換器16から出力される画像データは、画像処理部20及びメモリ制御部22を介して、又は、画像処理部20を介することなく直接メモリ制御部22を介して、画像表示メモリ24又はメモリ30に書き込まれる。
画像表示メモリ24に書き込まれた表示用の画像データは、D/A変換器26によって表示用のアナログ画像信号に変換されて画像表示部28に提供され、これにより画像表示部28に撮像画像が表示される。また、画像表示部28に撮像画像を連続的に表示することにより、電子ビューファインダ(EVF)機能が実現される。画像表示部28は、システム制御部50からの指令によって任意に表示をON/OFFされうる。表示をOFFにして使用することにより、デジタルカメラ100の電力消費を低減することができる。
メモリ30は、撮像(記憶媒体に記録する画像として撮像)した静止画像や動画像を格納するために使用される。メモリ30の容量やアクセス速度(書き込み速度、読み出し速度)は、任意に設計されうるが、複数枚の静止画像を連続して撮像する連写撮像やパノラマ撮像を可能にするためには、それに応じた容量やアクセス速度を与える必要がある。メモリ30は、システム制御部50の作業領域としても使用されうる。
圧縮・伸長部32は、例えば適応離散コサイン変換(ADCT)等により画像データを圧縮・伸長する回路である。圧縮・伸長部32は、メモリ30に格納された画像データを読み込んで圧縮処理又は伸長処理を行い、処理を終えた画像データをメモリ30に書き込むように構成される。
露光制御部40は、システム制御部50から提供される情報に基づいて、絞り機能を備えるシャッター12を制御する。露光制御部40はまた、フラッシュ48(発光装置)と連携したフラッシュ調光機能も有しうる。フラッシュ48は、フラッシュ調光機能及びAF補助光の投光機能を有する。
測距制御部42は、システム制御部50から提供される情報に基づいて、光学系10のフォーカシング用レンズを制御する。
ズーム制御部44は、光学系10のズーミングを制御する。
バリア制御部46は、光学系10を保護するバリア102の動作を制御する。
フラッシュ48は、屋内などの暗所での撮影時に光を投光したり、AF補助光を投光したりする。
システム制御部50は、デジタルカメラ100全体を制御する。
メモリ52は、システム制御部50の動作用の定数、変数、プログラム、さらには、画像表示部28にオブジェクトを表示するためのオブジェクトデータ等を記憶する。オブジェクトデータは、撮像によって生成される画像データとは異なり、画像データを一時的に保持するメモリ領域とは異なるメモリ領域に保持される。オブジェクトデータは、典型的には、デジタルカメラ100の出荷前にメモリ52に書き込まれる。オブジェクトデータはまた、デジタルカメラ100の出荷後に、電気通信回線を通じてダウンロードされるデータ又は記憶媒体に収めてユーザに提供されるデータに基づいてユーザによって書き換えられてもよい。さらに、オブジェクトデータは、サービスセンター等において書き換えられてもよい。
表示部54は、例えば、LCDやLEDによって構成される。表示部54は、1又は複数の素子で構成され、システム制御部50におけるプログラムの実行に応じて、文字、画像等により動作状態やメッセージ等を出力するように構成され、デジタルカメラ100の適所に配置される。表示部54を構成する一部の表示素子は、光学ファインダ104内に配置されうる。
表示部54に表示される情報のうち、LCD等に表示される情報としては、例えば、シングルショット/連写撮像表示、セルフタイマー表示、圧縮率表示、記録画素数表示、記録枚数表示、残撮像可能枚数表示、シャッタースピード表示などがある。この他にも、絞り値表示、露出補正表示、フラッシュ表示、赤目緩和表示、マクロ撮像表示、ブザー設定表示、時計用電池残量表示、電池残量表示、エラー表示、複数桁の数字による情報表示などがある。さらには、記憶媒体200及び210の着脱状態表示、通信I/F110の動作表示、日付・時刻表示などがある。
また、表示部54に表示される情報のうち、光学ファインダ104内に表示される情報としては、例えば、合焦表示、手振れ警告表示、フラッシュ充電表示、シャッタースピード表示、絞り値表示、露出補正表示などがある。
不揮発性メモリ56は、例えばEEPROM等の、電気的に消去・記録が可能なメモリである。前述のオブジェクトデータは、不揮発性メモリ56に格納されてもよい。
モードダイアル60は、デジタルカメラ100の状態を「撮像モード」「再生モード」「PC接続モード」などに設定(切り替え)するためのダイアルである。
第1シャッタースイッチSW1(62)は、シャッターボタン310の操作途中(半押し)でONとなり、AF処理、AE処理、AWB処理、EF処理等の開始をシステム制御部50に指示する。
第2シャッタースイッチSW2(64)は、シャッターボタン310の操作完了(全押し)でONとなる。SW2(64)は、撮像素子14から画像信号を読み出してA/D変換器16でデジタル画像データに変換した後にこれを画像処理部20で処理し、メモリ制御部22を介してメモリ30に書き込む処理の開始をシステム制御部50に指示する。SW2(64)はまた、メモリ30から画像データを読み出して圧縮・伸長部32で圧縮し、その圧縮された画像データを記憶媒体200又は210に書き込む処理を含む一連の処理(撮像処理)の開始をシステム制御部50に指示する。
画像表示ON/OFFスイッチ66は、画像表示部28のON/OFFを制御するためのスイッチである。
クイックレビューON/OFFスイッチ68は、撮像後すぐにユーザが撮像した画像を確認できるように、撮像した画像を画像表示部28に短時間表示する、クイックレビュー機能のON/OFFを切り替えるためのスイッチである。
操作部70は、各種ボタンやタッチパネル等から構成され、例えば、メニューボタン、セットボタン、マクロボタン、マルチ画面再生改ページボタン、フラッシュ設定ボタン、単写/連写/セルフタイマー切り替えボタンなどを含む。操作部70はまた、メニュー移動+(プラス)ボタン、メニュー移動−(マイナス)ボタン、再生画像移動+(プラス)ボタン、再生画像−(マイナス)ボタン、撮影画質選択ボタン、露出補正ボタン、日付/時間設定ボタンなども含む。
電源制御部80は、例えば、電源検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等を含む。電源制御部80は、電源の有無、電源の種類、電池残量の検出を行い、その検出結果とシステム制御部50からの指令に従ってDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間に各ブロックに供給する。デジタルカメラ100の本体、電源86は、それぞれコネクタ82、84を有し、これによって接続される。電源86は、例えば、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池や、NiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプタ等である。
記憶媒体200、210は、コネクタ206、216によってデジタルカメラ100の本体のコネクタ92、96に接続される。記憶媒体210、210は、例えば、半導体メモリ又はハードディスク等の記録部202、212と、インタフェース204、214とを含み、デジタルカメラ100のインタフェース90、94を介してデジタルカメラ100内のバスに接続される。記憶媒体着脱検知部98は、コネクタ92、96に記憶媒体200、210が接続されているか否かを検知する。
なお、この例では、記憶媒体を取り付けるインタフェース及びコネクタを2系統有するものとして説明したが、これらは1系統でもよいし、3系統以上でもよい。複数系統のインタフェース及びコネクタを備える場合は、それらは互いに異なる仕様を有していてもよい。インタフェース及びコネクタとしては、例えば、PCMCIAカードやCF(コンパクトフラッシュ(登録商標))カード等の規格に準拠したものを用いることができる。
インタフェース90及び94、並びにコネクタ92及び96としてPCMCIAカードやCFカード等の規格に準拠したものを採用する場合、次に列挙するカード等を用いて外部機器との間で画像データや画像データに付属した管理情報を相互に転送できる。そのカードとは、LANカードやモデムカード、USBカード、IEEE1394カード、P1284カード、SCSIカード、PHS等の通信カード、等の各種通信カードである。また、外部機器には、コンピュータやプリンタ等の周辺機器を使用できる。
バリア102は、光学系10に含まれるレンズ等を覆うことにより、光学系10の汚れや破損を防止する。
光学ファインダ104は、画像表示部28によるEVF機能を使用することなしに撮像を行うことを可能にする。光学ファインダ104内には、表示部54の一部を構成する表示素子、例えば、合焦表示、手振れ警告表示、フラッシュ充電表示、シャッタースピード表示、絞り値表示、露出補正表示などを行うための表示素子が配置されうる。
通信I/F110は、USB、IEEE1394、P1284、SCSI、モデム、LAN、RS232C、無線通信等の各種通信機能を提供する。通信I/F110には、デジタルカメラ100を他の機器と接続するためのコネクタ112、又は、無線通信機能を提供する際にはアンテナが接続されうる。
<デジタルカメラ100を用いた画像の編集・圧縮処理>
デジタルカメラ100は、記憶媒体200及び210に記録されている画像を再生し、再生している画像から編集対象画像を選択することができる。そして、デジタルカメラ100は、編集対象画像を編集し、圧縮・伸長部32を用いて圧縮し、記憶媒体200又は210に記録することができる。編集対象画像が圧縮されている場合は、編集する前に、圧縮・伸長部32により編集対象画像を伸長する。
デジタルカメラ100は、記憶媒体200及び210に記録されている画像を再生し、再生している画像から編集対象画像を選択することができる。そして、デジタルカメラ100は、編集対象画像を編集し、圧縮・伸長部32を用いて圧縮し、記憶媒体200又は210に記録することができる。編集対象画像が圧縮されている場合は、編集する前に、圧縮・伸長部32により編集対象画像を伸長する。
デジタルカメラ100は、圧縮方式としてJPEG符号化を、圧縮パラメータとして圧縮率の低い方からスーパーファイン、ファイン、ノーマルの3種類を使用可能であるものとする。スーパーファイン、ファイン、ノーマルはそれぞれ、所定の値を持つ量子化テーブルに対応付けられている。
<画像の再生・編集処理の流れ>
図2は、第1の実施形態における、画像の再生・編集処理の流れを示すフローチャートである。記憶媒体200又は210に記録されている画像を再生するための再生モードにモードダイアル60が設定されると、本フローチャートの処理が開始する。
図2は、第1の実施形態における、画像の再生・編集処理の流れを示すフローチャートである。記憶媒体200又は210に記録されている画像を再生するための再生モードにモードダイアル60が設定されると、本フローチャートの処理が開始する。
なお、本実施形態では、編集前の画像の圧縮状態に関わらず、デジタルカメラ100は、圧縮方式としてJPEG符号化、圧縮パラメータとしてファインを用いて編集後の画像を圧縮するものとする。
ステップS2001で、制御部50は、操作部70に対してなされた操作を受け付けて、画像を画像表示部28に再生表示する。
ステップS2002で、制御部50は、操作部70に対してなされた操作を受け付けて、ステップS2001で再生表示されている画像が編集対象画像として決定されたか否かを判定する。決定された場合はステップS2003に進み、決定されていない場合はステップS2001に戻る。編集対象画像が決定されることにより、デジタルカメラ100は、再生モードから編集モードに移行する。
ステップS2003で、制御部50は、編集対象画像の画像情報を取得する。取得する画像情報には、例えば、データサイズ、画像サイズ、圧縮情報(圧縮されているか否か、圧縮方式、圧縮パラメータなど)などが含まれる。
ステップS2004で、制御部50は、デジタルカメラ100が編集対象画像を編集可能か否かを判定する。編集可能な場合はステップS2005に進む。編集可能でない場合はステップS2017に進み、制御部50は、画像表示部28等にメッセージを表示するなどして、編集対象画像が編集可能でないことをユーザに通知する。
なお、編集対象画像が編集可能でない場合とは、例えば、編集対象画像が他のデジタルカメラやパーソナルコンピュータ(PC)上の画像編集ソフトで生成されており、編集に必要な情報がJPEGファイルのExif領域に含まれていない場合などがある。
ステップS2005で、制御部50は、編集対象画像の圧縮パラメータがノーマルであるか否かを判定する。ノーマルである場合はステップS2006に進み、ノーマルでない場合はステップS2007に進む。
なお、ステップS2005では、制御部50は、圧縮パラメータがノーマルであるか否かのみを判定して処理を2つに分岐しているが、圧縮パラメータがノーマル、ファイン、スーパーファインのいずれであるかに応じて処理を3通りに分岐してもよい。本実施形態で重要なことは、圧縮パラメータに応じて処理を分岐することであり、デジタルカメラ100の構成に応じて、様々な数に処理を分岐することが可能である。
また、本実施形態では、編集対象画像が圧縮されていることを前提として説明しているが、編集対象画像は例えばRAW画像(圧縮されていない画像)でもよい。この場合、ステップS2005では、制御部50は、編集対象画像の圧縮パラメータに加えて、圧縮情報も判定して処理を分岐すればよい。
ステップS2006で、制御部50は、編集後データサイズの予測値を算出するための予測倍率である変数RにR1を代入する。ステップS2007では、制御部50は、変数RにR2を代入する。R1及びR2は、編集対象画像の圧縮情報に対応付けられた予測倍率である。すなわち、編集対象画像の圧縮方式がJPEG符号化であり、圧縮パラメータがノーマルの場合、編集後データサイズは編集前データサイズのR1倍になると予測される。同様に、編集対象画像の圧縮方式がJPEG符号化であり、圧縮パラメータがファイン又はスーパーファインの場合、編集後データサイズは編集前データサイズのR2倍になると予測される。本実施形態では、編集対象画像の圧縮パラメータがファインとスーパーファインの場合の予測倍率を同じ値としているが、もちろん、異なる値としてもよい。
R1及びR2は、例えばメモリ52に記録されている。R1及びR2の値をどのように定めるかは、後に詳述する。ステップS2006及びステップS2007において重要なことは、編集対象画像の圧縮パラメータに応じて変数Rを変化させることである。
ステップS2008で、制御部50は、編集前データサイズに予測倍率Rを掛けることにより、編集後データサイズの予測値P1を求める。
ステップS2009で、制御部50は、編集対象画像の横サイズ(ピクセル数)、縦サイズ(ピクセル数)、及び、単位データサイズUDを掛け合わせることにより、編集後データサイズの最大予測値PMを求める。最大予測値PMは、例えば編集対象画像が極めて多くの高周波成分を含む場合などであっても、編集後データサイズは最大予測値PM以下に収まるであろうと考えられる値である。単位データサイズUDは、圧縮後の画像のデータサイズが大きくなる場合のデータサイズを、その画像の画素数で割ることにより、1画素あたりのデータサイズに正規化した値であり、例えばメモリ52に記録されている。最大予測値PMはUDに依存して求められるが、UDの値をどのように定めるかは、後に詳述する。
ステップS2010で、制御部50は、予測値P1が最大予測値PMよりも大きいか否かを判定する。大きい場合はステップS2011に進み、そうでない場合はステップS2012に進む。
ステップS2011で、制御部50は、予測値P1に最大予測値PMを代入する。
ステップS2010及びS2011において重要なことは、次のことである。すなわち、予測値P1は、編集後データサイズを、ある程度のマージンを持たせて予測した値である。しかし、R1やR2の値によっては、予測値P1が必要以上に大きいマージンを持ってしまう場合もある。そこで、予測値P1が最大予測値PMを超えることが無いように、予測値P1を制御するのである。
ステップS2012で、制御部50は、予測値P1が記憶媒体200又は210の空き容量(残り容量)以下であるか否かを判定する。空き容量以下であればステップS2013に進む。空き容量以下で無い場合は、編集後の画像を記憶媒体200又は210に記録できない可能性が高いということであり、ステップS2016に進み、制御部50は編集対象画像の編集を禁止する。ステップS2016で、制御部50は、画像表示部28等に記憶媒体が一杯である旨のメッセージを表示するなどして、編集対象画像を編集できないことをユーザに通知する。
ステップS0213で、制御部50は、操作部70などに対してなされた操作を受け付けて、編集対象画像を編集する。制御部50が編集対象画像に対してどのような編集を行えるかは、デジタルカメラ100の設計によって任意に定めることができるが、一般的には、輝度補正やホワイトバランス補正などが行える程度である。もちろん、画像を画素単位で編集するような高度な編集が可能なようにデジタルカメラ100を構成してもよい。
なお、編集対象画像を編集可能にするために、制御部50は、圧縮・伸長部32を用いて編集対象画像を伸長し、メモリ30などに展開する。もちろん、編集対象画像が圧縮されていない場合は、編集対象画像を伸長する必要は無い。
ステップS2015で、制御部50は、圧縮・伸長部32を用いて編集後の画像を、圧縮パラメータとしてファインを用いて圧縮し、記憶媒体200又は210に記録する。ステップS2015における処理は、後に図3を参照してさらに詳細に説明する。
なお、ステップS2015で編集後の画像を圧縮する際の圧縮パラメータは、例えば常にファインであるものとして説明したが、ユーザが任意に設定できるようにしてもよい。ただし、この場合は、ユーザが選択可能な圧縮パラメータに応じて、予測倍率R1、R2を変更する必要がある。
<R1、R2、及びUDについて>
R1、R2、及びUD値を決定する方法を説明する。ここで説明する方法はあくまでも一例であることに注意されたい。予測値P1や最大予測値PMにおけるマージンが、従来の一律に計算されていたマージンよりも小さくなり、かつ、実際の編集後データサイズが予測値P1や最大予測値PMを超えてしまうことが頻発しないようになれば、いかなる方法を用いてもよい。
R1、R2、及びUD値を決定する方法を説明する。ここで説明する方法はあくまでも一例であることに注意されたい。予測値P1や最大予測値PMにおけるマージンが、従来の一律に計算されていたマージンよりも小さくなり、かつ、実際の編集後データサイズが予測値P1や最大予測値PMを超えてしまうことが頻発しないようになれば、いかなる方法を用いてもよい。
(R1)
圧縮パラメータがノーマルである画像を多数用意する。これらの画像を一度伸長し、圧縮パラメータをファインとして再度圧縮する。再度圧縮された画像各々のデータサイズが、元の画像のデータサイズと比べて何倍になったかを求める。求められた倍率(予測倍率)の最大値や平均値、最頻値などをR1とする。R1の値は、デジタルカメラ100の製造時や工場出荷時などに、メモリ52等に記録される。
圧縮パラメータがノーマルである画像を多数用意する。これらの画像を一度伸長し、圧縮パラメータをファインとして再度圧縮する。再度圧縮された画像各々のデータサイズが、元の画像のデータサイズと比べて何倍になったかを求める。求められた倍率(予測倍率)の最大値や平均値、最頻値などをR1とする。R1の値は、デジタルカメラ100の製造時や工場出荷時などに、メモリ52等に記録される。
なお、画像を再度圧縮する際に圧縮パラメータとしてファインを用いるのは、本実施形態では、編集後の画像を圧縮パラメータ=ファインで圧縮するからである。したがって、例えばユーザが任意の圧縮パラメータで編集後の画像を圧縮できる場合は、ユーザが選択可能な圧縮パラメータの数だけR1を用意してもよい。当業者であれば、例えば変数Rを行列形式にするなどの修正を加えることにより、容易に本実施形態に適応させることができるであろう。
(R2)
圧縮パラメータがファインである画像を多数用意する。これらの画像を一度伸長し、圧縮パラメータをファインとして再度圧縮する。これ以降はR1と同様である。
圧縮パラメータがファインである画像を多数用意する。これらの画像を一度伸長し、圧縮パラメータをファインとして再度圧縮する。これ以降はR1と同様である。
なお、予測倍率R2は、編集対象画像の圧縮パラメータがファインの場合だけではなく、スーパーファインの場合にも使用可能である。なぜなら、編集前にスーパーファインであった画像を編集後にファインで圧縮すれば、編集前にファインであった場合よりも編集後データサイズの倍率は小さくなるはずであり、編集前データサイズにR2を掛ければ十分大きな予測値P1が得られるからである。
(UD)
デジタルカメラ100が編集可能な画像の最大サイズを横WMピクセル、縦HMピクセルとし、このサイズで高周波成分を多く含み、圧縮パラメータがスーパーファインで圧縮されている画像を多数用意する。これらの画像を一度伸長し、圧縮パラメータをスーパーファインとして再度圧縮する。再度圧縮された画像各々のデータサイズのうち最大値をDMとする。
デジタルカメラ100が編集可能な画像の最大サイズを横WMピクセル、縦HMピクセルとし、このサイズで高周波成分を多く含み、圧縮パラメータがスーパーファインで圧縮されている画像を多数用意する。これらの画像を一度伸長し、圧縮パラメータをスーパーファインとして再度圧縮する。再度圧縮された画像各々のデータサイズのうち最大値をDMとする。
本実施形態のデジタルカメラ100で編集された画像の編集後データサイズは、このようにして得られたDMを超えることはほとんど無いと考えられる。なぜなら、DMは極めて低い圧縮率に対応付けられた圧縮パラメータであるスーパーファインを用いて、高周波成分が多いために圧縮してもあまりデータサイズが小さくならない画像を圧縮して求めた値だからである。そこで、最大予測値PMを求めるための単位データサイズであるUDを、DM/WM/HMとする。これにより、任意のサイズ(横W×縦H)の画像についてW×H×UDを求めることにより、最大予測値PMを求めることが可能となる。
<編集後の画像を記録する処理の流れ>
図3は、図2のステップS2015において、編集された画像を記憶媒体200又は210に記録する処理の流れを示すフローチャートである。
図3は、図2のステップS2015において、編集された画像を記憶媒体200又は210に記録する処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS3001で、制御部50は、編集後の画像を記録するためのファイルを記憶媒体200又は210に新規にオープンする。
ステップS3002で、制御部50は、変数Counterに0を代入する。変数Counterは、圧縮・伸長部32で圧縮された画像が記憶媒体200又は210に入りきらなかった場合に、制御部50が圧縮パラメータを変更するなどして編集後の画像を再度記録しようと挑戦した回数を示す。
ステップS3003で、制御部50は、圧縮・伸長部32を用いて、圧縮パラメータを例えばファインとして編集後の画像を圧縮する。ただし、編集後の画像全体を一度に圧縮すると、作業スペースとして例えばメモリ30を大量に消費してしまうので、メモリ30の使用量を減らすために、画像全体を複数に分割して分割画像とし、分割画像の1つを圧縮する。
ステップS3004で、制御部50は、ステップS3003で圧縮した分割画像をステップS3001でオープンしたファイルに書き込む。
ステップS3005で、制御部50は、ステップS3004における書き込みが、記憶媒体200又は210の容量オーバーにより失敗したか否かを判定する。容量オーバーの場合はステップS3008に進み、そうでなければステップS3006に進む。
ステップS3006で、制御部50は、分割画像をすべて圧縮してファイルに書き込む処理が完了したか否かを判定する。完了した場合はステップS3007に進む。完了していない場合はステップS3003に戻り、次の分割画像に対して同様の処理を繰り返す。
ステップS3007で、制御部50は、ステップS3001でオープンしたファイルにExif情報などの必要なヘッダ情報を付加し、そのファイルをクローズする。これにより、編集後の画像の書き込みが完了する。
ステップS3008で、制御部50は、Counterの値があらかじめ定められた最大回数に達しているか否かを判定する。あらかじめ定められた最大回数に達している場合はステップS3009に進み、そうでなければステップS3011に進む。最大回数としては、後述するように圧縮パラメータや画像サイズを変更することにより、編集後データサイズをさらに小さくして記憶媒体に記録できるように挑戦するのに十分であると考えられる回数があらかじめ定められている。
ステップS3009で、制御部50は、ステップS3001でオープンしたファイルを削除する。
ステップS3010で、制御部50は、画像表示部28等に記憶媒体が一杯である旨のメッセージを表示するなどして、編集後の画像を記憶媒体に記録できなかったことをユーザに通知する。
ステップS3011で、制御部50は、変数Counterの値に1を加える。
ステップS3012で、制御部50は、編集後データサイズが小さくなるように圧縮パラメータを変更する。例えば、最初は圧縮パラメータをファインとして編集後の画像を圧縮していた場合、圧縮パラメータをノーマルに変更するなどする。圧縮パラメータを変更する以外にも、例えば、圧縮方式を変更したり、画像サイズを小さくしたり、画像が動画であればフレームレートを小さくしたりしてもよい。
ステップS3013で、制御部50は、ステップS3001でオープンしたファイルをシークして、次の書き込み位置をファイルの先頭に持ってくる。次いでステップS3003に戻り、分割画像の1つめから再び同様の処理を繰り返す。これにより、変更後の圧縮パラメータで編集後の画像を記憶媒体に再度記録することを試みることができる。
なお、ステップS3013においてステップS3001でオープンしたファイルをシークするだけでは、書きかけのデータが記憶媒体に残ってしまう場合もある。しかし、ファイルサイズはFAT(ファイルアロケーションテーブル)などの管理テーブルによって管理されているため、書きかけのデータが残っている領域は空き領域として扱われる。
<第1の実施形態のまとめ>
以上説明したように、本実施形態によれば、デジタルカメラ100は、編集前の画像がどのような圧縮パラメータを用いて圧縮されているか(あるいは、どのような圧縮情報を持つか)に基づいて、編集後データサイズの予測値P1を求める。また、デジタルカメラ100は、P1が最大予測値PMを超えないようにする。デジタルカメラ100は、P1が記憶媒体の空き容量以下である場合に、画像の編集を許可する。
以上説明したように、本実施形態によれば、デジタルカメラ100は、編集前の画像がどのような圧縮パラメータを用いて圧縮されているか(あるいは、どのような圧縮情報を持つか)に基づいて、編集後データサイズの予測値P1を求める。また、デジタルカメラ100は、P1が最大予測値PMを超えないようにする。デジタルカメラ100は、P1が記憶媒体の空き容量以下である場合に、画像の編集を許可する。
これにより、予測値P1に含まれるマージンを小さくし、本来なら編集後の画像を記録するのに十分な容量が記憶媒体に残っていても、十分な容量が記憶媒体に残っていないと判断される場合を減らすことが可能となる。
[その他の実施形態]
上述した実施の形態の処理は、各機能を具現化したソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体をシステム或は装置に提供してもよい。そして、そのシステム或は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによって、前述した実施形態の機能を実現することができる。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピィ(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスクなどを用いることができる。或いは、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることもできる。
上述した実施の形態の処理は、各機能を具現化したソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体をシステム或は装置に提供してもよい。そして、そのシステム或は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによって、前述した実施形態の機能を実現することができる。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピィ(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスクなどを用いることができる。或いは、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることもできる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した各実施の形態の機能が実現されるだけではない。そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した各実施の形態の機能が実現される場合も含まれている。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書きこまれてもよい。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した各実施の形態の機能が実現される場合も含むものである。
Claims (9)
- 記憶部に記録されている画像を編集し、編集した画像を圧縮して記録することができる画像処理装置であって、
前記記憶部に記録されている画像のうち、編集対象画像を選択する選択手段と、
前記選択された編集対象画像の圧縮情報及びデータサイズを取得する取得手段と、
複数の圧縮情報と複数の予測倍率とをそれぞれ対応させて記憶している倍率記憶手段と、
前記倍率記憶手段に記憶されている複数の予測倍率のうち、前記編集対象画像の圧縮情報に対応した予測倍率を、前記編集対象画像のデータサイズに掛けることにより、前記編集対象画像を編集して圧縮した後のデータサイズの予測値を取得する予測手段と、
前記予測手段により取得された予測値が、前記記憶部の空き容量よりも大きい場合に前記編集対象画像をユーザが編集することを禁止するように制御する編集制御手段と、
を備え、
前記予測倍率は、前記複数の圧縮情報それぞれについて、編集前の画像のデータサイズに対する、編集及び圧縮後の予測されるデータサイズの倍率を示す値であることを特徴とする画像処理装置。 - 前記編集対象画像の画像サイズを横Wピクセル、縦Hピクセルとし、W×Hにあらかじめ定められた単位データサイズを掛けることにより、第2の予測値を取得する第2の予測手段をさらに備え、
前記予測手段は、前記予測値が前記第2の予測値よりも大きい場合、該予測値として該第2の予測値を用いることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 編集後の前記編集対象画像をあらかじめ定められた数に分割して複数の分割画像を取得する分割手段と、
あらかじめ定められた圧縮情報を用いて圧縮された前記複数の分割画像を前記記憶部に順次記録する記録手段と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。 - 前記記録手段が前記圧縮された複数の分割画像を前記記憶部に順次記録している途中で該記憶媒体の空き容量が足りなくなった場合、前記あらかじめ定められた圧縮情報を、より圧縮率が高くなる圧縮情報に変更し、前記変更後の圧縮情報を用いて圧縮された前記複数の分割画像を前記記憶部の同じ領域に順次記録し直すように前記記録手段を制御する記録制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
- 前記記録制御手段は、前記あらかじめ定められた圧縮情報を変更する代わりに、前記編集後の編集対象画像の画像サイズを小さくすることを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
- 前記記録制御手段は、前記変更をあらかじめ定められた回数行っても前記編集後の編集対象画像を前記1つの圧縮された画像として前記記憶部に記録できなかった場合、前記記録手段による記録を中止することを特徴とする請求項4又は5に記載の画像処理装置。
- 記憶部に記録されている画像を編集し、編集した画像を圧縮して記録することができる画像処理装置の制御方法であって、
前記記憶部に記録されている画像のうち、編集対象画像を選択する選択工程と、
前記選択された編集対象画像の圧縮情報及びデータサイズを取得する取得工程と、
複数の圧縮情報と複数の予測倍率とをそれぞれ対応させて記憶している倍率記憶部における複数の予測倍率のうち、前記編集対象画像の圧縮情報に対応した予測倍率を、前記編集対象画像のデータサイズに掛けることにより、前記編集対象画像を編集して圧縮した後のデータサイズの予測値を取得する予測工程と、
前記予測工程において取得された予測値が、前記記憶部の空き容量よりも大きい場合に前記編集対象画像をユーザが編集することを禁止するように制御する編集制御工程と、
を備え、
前記予測倍率は、前記複数の圧縮情報それぞれについて、編集前の画像のデータサイズに対する、編集及び圧縮後の予測されるデータサイズの倍率を示す値であることを特徴とする制御方法。 - 記憶部に記録されている画像を編集し、編集した画像を圧縮して記録することができる画像処理装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記制御方法は、
前記記憶部に記録されている画像のうち、編集対象画像を選択する選択工程と、
前記選択された編集対象画像の圧縮情報及びデータサイズを取得する取得工程と、
複数の圧縮情報と複数の予測倍率とをそれぞれ対応させて記憶している倍率記憶部における複数の予測倍率のうち、前記編集対象画像の圧縮情報に対応した予測倍率を、前記編集対象画像のデータサイズに掛けることにより、前記編集対象画像を編集して圧縮した後のデータサイズの予測値を取得する予測工程と、
前記予測工程において取得された予測値が、前記記憶部の空き容量よりも大きい場合に前記編集対象画像をユーザが編集することを禁止するように制御する編集制御工程と、
を備え、
前記予測倍率は、前記複数の圧縮情報それぞれについて、編集前の画像のデータサイズに対する、編集及び圧縮後の予測されるデータサイズの倍率を示す値であることを特徴とするプログラム。 - 請求項8に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006043166A JP2007221724A (ja) | 2006-02-20 | 2006-02-20 | 画像処理装置及びその制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006043166A JP2007221724A (ja) | 2006-02-20 | 2006-02-20 | 画像処理装置及びその制御方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8295616B2 (en) | 2008-01-29 | 2012-10-23 | Seiko Epson Corporation | Image processing device and method for image processing |
JP2015136072A (ja) * | 2014-01-17 | 2015-07-27 | キヤノン株式会社 | 撮像装置およびその制御方法 |
-
2006
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