JP2007221616A - 動画撮影可能なカメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】 静止画撮影後に動画撮影を行った場合でも静止画撮影時点からの動画を鑑賞可能なカメラを提供することを目的とする。
【解決手段】 カメラは、被写体を撮像する撮像部4と、撮像部4からの画像信号に基づく動画撮影の開始を指示する動画撮影操作部9と、撮像部4からの画像信号に基づく静止画撮影を指示する静止画撮影操作部12と、動画撮影操作部9が操作される前に静止画撮影操作部12が操作されたかどうかで動画再生の開始状況を異ならしめる制御部1とを備えている。
【選択図】 図1
【解決手段】 カメラは、被写体を撮像する撮像部4と、撮像部4からの画像信号に基づく動画撮影の開始を指示する動画撮影操作部9と、撮像部4からの画像信号に基づく静止画撮影を指示する静止画撮影操作部12と、動画撮影操作部9が操作される前に静止画撮影操作部12が操作されたかどうかで動画再生の開始状況を異ならしめる制御部1とを備えている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、動画を撮影することができる動画撮影可能なカメラに関するものである。
従来より、静止画のみならず、動画の撮影も可能なデジタルカメラが広く知られている。こうしたカメラには、静止画と動画を独立して撮影するものの他、動画の撮影中に静止画を撮影することができるものも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載されたカメラにおいては、動画の撮影中に静止画撮影用のスイッチを操作したときに、スイッチ操作のタイミングを示す識別信号を動画情報とともに記録し、静止画再生を望む場合には、識別信号に基づいて動画情報からスイッチが操作されたときの画像を取り出して再生するように構成されている。こうしたカメラによれば、例えば、連続的に被写体を撮影して動画を記録しながら、同時に動画で撮影している被写体の静止画を記録することもでき、撮影の自由度を高めることが可能になる。
特開平2−312364号公報
撮影者は、撮影した動画のすべてではなく、印象の強かった部分を中心とした動画を鑑賞したい場合がある。しかしながら、特許文献1に記載されたカメラにおいては、動画として再生しようとした場合、動画の記録部分をすべて再生することになる。
従って、本発明の目的は、操作者が後に観賞を希望する可能性の高い動画を再生することができるカメラを提供することにある。
本発明の前記目的は、被写体を撮像する撮像部と、前記撮像部からの画像信号に基づく動画撮影の開始を指示する動画撮影操作部と、前記撮像部からの画像信号に基づく静止画撮影を指示する静止画撮影操作部と、前記動画撮影操作部が操作される前に前記静止画撮影操作部が操作されたかどうかで動画再生の開始状況を異ならしめる制御部とを有することを特徴とする動画撮影可能なカメラによって達成される。
本発明の前記目的はまた、被写体を撮像する撮像部と、前記撮像部からの画像信号に基づく動画撮影の開始を指示する動画撮影操作部と、前記撮像部からの画像信号に基づく静止画撮影を指示する静止画撮影操作部と、前記動画撮影操作部および前記静止画撮影操作部の少なくとも一方の操作に基づいて前記撮像部からの画像信号を記録する記録部と、前記静止画撮影操作部の操作の後で前記動画撮影操作部が操作されたときは前記静止画撮影操作部の操作に基づく前記記録部の機能を継承して動画撮影に移行する制御部とを有することを特徴とする動画撮影可能なカメラによって達成される。
本発明の前記目的はまた、被写体を撮像する撮像部と、前記撮像部からの画像信号に基づく動画撮影の開始を指示する動画撮影操作部と、前記撮像部からの画像信号に基づく静止画撮影を指示する静止画撮影操作部と、前記動画撮影操作部および前記静止画撮影操作部の少なくとも一方の操作に基づいて前記撮像部からの画像信号を記録する記録部と、前記静止画撮影操作部の操作の後で前記動画撮影操作部が操作されたときは前記静止画撮影操作部の操作に基づく情報を前記動画撮影操作部の操作による動画記録に付加する制御部とを有することを特徴とする動画撮影可能なカメラによって達成される。
本発明によれば、操作者が後に観賞を希望する可能性の高い動画を再生することができるカメラを提供することが可能になる。
図1は、本発明の動画撮影可能なカメラの実施例に関するブロック図であり、制御部1が全体の機能を統括する。電源・録/再操作部2は、電源のオン/オフ、および、録画モードと再生モードとの切換を行う手動操作部であり、その詳細構造の一例は後述の図2に示す。モード選択操作部3は、カメラの動作モードを、その詳細を後述の図3に示す種々のモードに切換えるための操作を行う手動操作部である。
電源・録/再操作部2により録画モードで電源がオンされると、撮像部4による撮像が開始され、撮像された動画像が出力部5の画像表示部6に表示される。撮像部4によって撮像された動画データは、同時にバッファ部7に取り込まれる。バッファ部7は、所定時間、例えば10秒間分の動画データを保持可能であり、10秒経過する都度、バッファ部7に保持されるデータは、次々に新しいデータに置き換えられる。このため、バッファ部7には、常に最新の10秒間の動画データが保持されることになる。また、録画モードで電源がオンされることにより、並行してマイクロフォン8による音声データの取得も開始され、動画データと関連付けられてバッファ部7に取り込まれる。音声データも動画データと同様にして最新10秒間分が常にバッファ部7に保持される。
動画撮影操作部9が操作されると動画撮影が開始され、バッファ部7に保持されている動画データが圧縮部10で動画圧縮されて記録部11に記録される。このとき、バッファ部7の音声データも連動して圧縮され、記録部11に記録される。バッファ部7に保持されている動画データおよび音声データをどう採用して動画圧縮するかは、撮影モードによって異なり、その詳細は後述する。
一方、静止画撮影操作部12が操作されると、そのタイミングにおいて撮像部4からバッファ部7に取り込まれた静止画データが圧縮部10で静止画圧縮され、記録部11に記録される。静止画撮影操作部12が操作されたときの機能は、このような通常の静止画記録だけでなく、後述する種々の撮影モードがある。例えば、静止画撮影操作部12の操作によって、所定時間、例えば15秒間のショートムービーを記録する機能や、動画撮影中に静止画撮影操作部12を操作した際に動画データ中に静止画タイミング信号を付加記録する機能などがある。
動画撮影中に動画データ中に付加記録される静止画タイミング信号については、上記のように静止画撮影操作部12による手動操作に応じて発生させる場合の他、撮像部4からの画像データに基づく被写界の明るさの変化や、画像データ解析によるシーンの変化、またはマイクロフォン8からの信号による被写界の音の変化など、動画撮影状況の変化に応じて自動的に発生させることが可能である。本実施例にかかるカメラには、動画撮影状況の変化に応じて静止画タイミング信号を自動的に発生させるための撮影状況検知部13が設けられており、撮影状況検知部13には、撮影者の視線変化、カメラを持つ撮影者の手の発汗の変化、撮影者の脳波など生体信号の変化、カメラの姿勢の変化、カメラにかかる加速度の変化などを検知する複数の検知部が含まれている。
また、電源・録/再操作部2により再生モードへの切換えを行い、再生操作部14で再生指示を行うと、記録部11からのサムネイルデータが画像表示部6に表示される。その後、再生操作部14で、その一つを選択すると、記録部11からの画像データが伸張部15で伸張され、画像が画像表示部6に、また、音声データがあればスピーカ16にそれぞれ出力される。なお、再生モードについてもモード選択操作部3で切換え可能な種々のモードがある。
図2は、電源・録/再操作部2の詳細構造の一例を示す正面図である。電源・録/再操作部2は、スライド可能な操作ボタン2aを有し、図2では、この操作ボタン2aは、電源オフの位置にある。操作ボタン2aが破線で示す位置2bにスライドさせられると、電源がオンになるとともに、カメラは撮影モードで立ち上がる。一方、操作ボタン2aが破線で示す位置2cにスライドさせられると、電源がオンになるとともに、カメラは再生モードで立ち上がる。なお、電源・録/再操作部2は、図2に示すような構造に限らず、電源のオン/オフボタンと、撮影モードおよび再生モードを切換えるモード切換えボタンとに分けて構成してもよい。
図3は、撮影モードと再生モードの詳細を示す概念図である。図3において、モードは大別して「撮影」モードと「再生」モードに区分され、更に、「撮影」モードは「単純静止画」モード以下5つのモードに細分化されている。説明の便宜上、本明細書においては、例えば、「撮影」モードにおける「単純静止画」モードを「単純静止画撮影モード」と称し、以下、他のモードにおいても、再生モードにおける細分化モードも含め、同様の要領の読み方で表の説明を行う。
「単純静止画撮影モード」は、静止画撮影操作部12が操作されたタイミングで静止画を撮影するモードであり、圧縮部10における画像記録方式は「静止画圧縮」モードとなる。なお、この際、静止画撮影タイミングの数秒前から静止画撮影タイミングの数秒後までの間の音声データを同時に記録し、音声付静止画データとすることも可能である。
また、動画の撮影中に、カメラの動作モードを「単純静止画撮影モード」に切り換えて、静止画を撮影することも可能である。この場合には、静止画圧縮データが記録される他、静止画撮影操作部12の操作を行った操作タイミングを示す静止画タイミング信号が、動画撮影による動画圧縮データ中に記録される。
「ショートムービー撮影モード」は、静止画撮影操作部12の操作によって、その前後の所定時間、例えば操作前7秒、操作後8秒の合計15秒間のショートムービーを記録するモードである。合計時間の長さ、および、これを操作前後にどのように配分するかは予め選択して設定しておくことが可能である。操作前の設定時間は、バッファ部7の容量限界、例えば10秒まで可能である。また、ショートムービーの合計時間の全てを静止画撮影操作部12の操作後とすること、換言すれば、静止画撮影操作部12の操作時点から所定時間のショートムービーの作成を開始するような設定も可能である。圧縮部10における画像記録方式は「動画圧縮」モードとなり、音声付動画が記録されるが、これに加え、静止画タイミング信号が動画圧縮データに付加して記録される。
「単純動画撮影モード」は、動画撮影操作部9の操作によって、動画を記録するモードであり、本モードでは、動画撮影操作部9が操作されたタイミングにおいて撮像部4からバッファ部7に取り込まれた動画データから動画撮影が開始される。また、「単純動画撮影モード」では、動画撮影操作部9が操作されたタイミングを示す撮影操作タイミング信号が、動画データ中に付加されて記録される。「単純動画撮影モード」での圧縮部10における画像記録方式は「動画圧縮」モードとなり、音声付動画が記録される。
なお、「単純動画撮影モード」に設定された状態での動画の撮影中に、撮影モードが「単純静止画撮影モード」に切り換えられた場合には、動画撮影が継続された状態で、「単純静止画撮影モード」による静止画の撮影が可能な状態となる。
「動画/手動静止画撮影モード」は、動画を撮影するとともに、その動画撮影中に、手動操作によって静止画を撮影するモードである。「動画/手動静止画撮影モード」では、「単純動画撮影モード」の場合とは異なり、撮影モードを切換えなくても、動画の撮影中に静止画を撮影することが可能である。
動画の撮影に際しては、動画撮影操作部9が操作されたタイミングでバッファ部7に保持されている全ての音声付動画データに、動画撮影操作部9の操作タイミング時点からの音声付動画データを繋げた形の動画データが記録される。例えば、バッファ部7に、その容量一杯の動画データが保持されているとすると、動画撮影操作部9の操作タイミングの10秒前から始まる動画データが記録されることになる。圧縮部10における画像記録方式は「動画圧縮」モードである。なお、「動画/手動静止画撮影モード」においても、「単純動画撮影モード」と同様に、動画撮影操作部9が操作されたタイミングを示す撮影操作タイミング信号が、動画データ中に付加されて記録される。
一方、静止画の撮影に際しては、「単純静止画撮影モード」の場合と異なり、静止画圧縮データが生成されることはなく、静止画タイミング信号のみが生成され、音声付動画データに付加して記録される。
また、「動画/手動静止画撮影モード」では、動画の撮影に際し、静止画タイミング信号の発生時点の数秒前から発生時点の数秒後までの間の所定時間分の動画圧縮データと、その他の時間帯の動画圧縮データとが区分して生成される。これらの動画圧縮データは、時間的には連続した動画データとなるが、動画データとしては、それぞれ、独立したデータとなるため、動画撮影の開始から終了までの間に、一つの動画圧縮データが生成されるのではなく、複数の動画圧縮データが生成される。
「動画/自動静止画撮影モード」は、上記のような「動画/手動静止画撮影モード」と同一の機能にさらに自動静止画撮影機能を付加したものである。すなわち、動画撮影中に静止画撮影操作部12の操作によって静止画タイミング信号が発生した場合だけでなく、動画撮影状況の変化に応じて静止画タイミング信号が自動的に発生した場合でも、これを音声付動画圧縮データに付加して記録する。圧縮部10における画像記録方式は「動画圧縮」モードである。
これらの撮影モードの切換えは、モード選択操作部3を操作して行う他、動画撮影操作部9を操作することによっても可能である。従って、例えば、「単純静止画撮影モード」に設定されているときに、動画撮影操作部12を操作した場合には、カメラの動作モードは、「単純動画撮影モード」、「動画/手動静止画撮影モード」または「動画/自動静止画撮影モード」のいずれかに変更される。なお、動画撮影操作部12が操作されたときに、どの動画撮影モードに切り換えられるかは、予め設定しておくことが可能である。
以上で「撮影モード」の概略説明を終わり、次に「再生モード」について説明する。
「静止画再生モード」は、再生操作部14の操作によって、静止画を再生するモードである。本モードでは、「単純静止画撮影モード」において記録された静止画圧縮データだけでなく、動画圧縮データに付加された静止画タイミング信号に基づき、そのタイミングでの静止画を動画圧縮データに基づいて再生することも可能である。
「音声付静止画再生モード」は、再生操作部14の操作によって、音声付静止画を再生するモードであり、本モードでは、「ショートムービー撮影モード」で記録された音声付動画データに基づく再生が行われる。具体的には、記録された静止画タイミング信号に基づく静止画が、動画圧縮データに基づくショートムービー期間の音声とともに再生される。また、同様の再生を「動画/手動静止画撮影モード」または「動画/自動静止画撮影モード」で記録された音声付動画圧縮データに基づき、個々の静止画タイミング信号を利用して行うこともできる。なお、「音声付静止画再生モード」では、上記のように再生操作部14の操作の都度、動画圧縮データに基づいて静止画を作成するのに代え、後述する編集操作によって静止画が確定すれば、これを関連する音声データとともに音声付静止画圧縮データとして再記録し、以後は再生操作部14の操作で直接この音声付静止画圧縮データを再生することもできる。また、編集操作によれば、このような音声付静止画圧縮データを「ショートムービー撮影モード」で記録された音声付動画圧縮データからだけではなく、「単純動画撮影モード」、「動画/手動静止画撮影モード」、「動画/自動静止画撮影モード」において記録された音声付動画圧縮データから作成することもできる。更に、「音声付静止画再生モード」では、当然ながら、再生操作部14の操作によって、「単純静止画撮影モード」で記録された音声付静止画圧縮データの再生をすることも可能である。
「ショートムービー再生モード」は、再生操作部14の操作によって、「ショートムービー撮影モード」で記録された音声付動画データに基づく再生を行うモードである。
「ハイライト動画再生モード」は、「動画/手動静止画撮影モード」または「動画/自動静止画撮影モード」において記録された音声付動画圧縮データを再生するモードである。「ハイライト動画再生モード」では、動画の再生に際し、記録された動画データが全編再生されるのではなく、記録されている動画データの中から、動画撮影操作部9の操作タイミングを基準とした所定時間分の動画データ、および、静止画タイミング信号を基準とした所定時間、例えば静止画タイミング信号前の10秒と静止画タイミング信号後の10秒の合計20秒間の動画データのみが読み出され、これらが繋ぎ合わされて連続再生される。
「単純動画再生モード」は、「単純動画撮影モード」、「動画/手動静止画撮影モード」または「動画/自動静止画撮影モード」において記録された音声付動画圧縮データを全編再生するモードである。
図4は、図1に示した実施例における制御部1の動作を示すフローチャートであり、電源オフ状態から電源オン状態になった場合の動作を示す。電源のオン/オフは、電源・録/再操作部2によって行われるが、操作ボタン2aが図2のオン位置2bまたは2cにスライドさせられていても、所定時間、カメラの無操作状態が続くと、省電設計により回路的に電源オフになる。この状態から電源オンするには電源・録/再操作部2を一度オフ位置に戻して再度オン位置にする場合の他、モード選択操作部3、動画撮影操作部9、静止画撮影操作部12、再生操作部14等、他の操作部の操作によっても電源オン状態に復帰する。
フローがスタートすると、ステップS1で上記のいずかにより電源オン状態となるのを待つ。オン状態が検出されると、ステップS2に進んで無操作タイマーにリセットスタートをかける。なお、この無操作タイマーは、後のステップにおいて、ユーザによって何らかの操作が行われた場合には、その時点で改めてリセットされ、そこからカウントが開始される。次にステップS3で、カメラの動作モードが撮影モード、つまり図2の操作ボタンの位置が2bにあるかがチェックされる。
ステップ3において撮影モードであった場合は、ステップS4に進み、撮影モード初期値設定を行う。撮影モードの設定は、電源をオフしても記憶しておくことが可能であり、以前に設定されているモードがあれば、それを呼び出して初期値として設定する。設定の記憶がない場合は、ステップS4では、デフォルトで「動画/自動静止画撮影モード」に設定する。次にステップS5で、撮影モード選択操作を可能とし、モード選択操作部3による初期値以外の撮影モードへの変更ができるようにする。
ステップS6では、後述する画像キャプチャー開始処理を行い、撮像部4による撮像、その画像の画像表示部6での表示、およびバッファ部7への動画データの蓄積を開始する。次いでステップS7で、動画撮影の操作受付を可能とするとともに、ステップS8で、静止画撮影の操作受付を可能とする。これによって、動画撮影操作部9または静止画撮影操作部12が操作されたときに撮影が可能となる。
ステップS9では、電源オフ操作の受付を可能にし、電源・録/再操作部2の操作ボタン2の操作でカメラをオフできるようにする。次いで、ステップS10で、無操作タイマーがスタートしてからカメラの無操作状態が所定時間以上続いたかどうかをチェックする。所定時間経過でタイムアップとなれば、ステップS11に進んで電源を回路的にオフし、ステップS1に戻る。
一方、ステップS3において、撮影モードでなかったときは再生モードであるから、再生モード初期表示処理を行い、初期画面を画像表示部6に表示する。この初期画面としては、例えばモード選択操作部3や再生操作部14の操作と関連付けられたユーザーインターフェース画面を表示する。次いでステップS13で、再生モード選択操作を受付可能とし、モード選択操作部3による再生モードでのモード選択操作ができるようにする。更に、ステップS14において、再生操作を受付可能とし、再生操作部14による再生操作ができるようにするとともに、ステップS9に移行する。
図5は、図4のステップS6における画像キャプチャー開始処理の詳細を示すフローチャートである。フローがスタートすると、ステップS21で、撮像部4による撮像を開始する。そして、ステップS22で、バッファ部7への音声付動画データの蓄積を開始する。更に、ステップS23において、撮影開始から所定時間、例えば10秒経過した時点でバッファ部7に保持されているデータ(以下、「バッファ部7に保持されているデータ」を「バッファデータ」ということがある)を、撮影部4から新しく入力されるデータに、順次、上書きさせる処理を開始させて、ステップS7に移行する。
図6は、図4のステップS7で受付可能となった動画撮影操作部9の操作によってスタートする動画撮影フローである。動画撮影の操作が受付けられると、カメラの動作モードが、「単純動画撮影モード」、「動画/手動静止画撮影モード」または「動画/自動静止画撮影モード」のいずれかに設定され、フローがスタートする。フローがスタートすると、まず、ステップS31において、動画撮影の操作受付の前に、カメラの動作モードが「ショートムービー撮影モード」に設定されていたかどうかをチェックする。ステップS31で、「ショートムービー撮影モード」に設定されていた場合には、ステップS32に進む。
ステップS32では、「ショートムービー撮影モード」に設定された状態で静止画撮影操作部12を操作してから、所定時間内に動画撮影操作部9が操作されたかどうかをチェックする。ステップS32の判定結果がYESであれば、ステップS33に移行し、そのショートムービーデータを動画撮影モードで撮影した動画データにシームレスに繋いだ動画データを作成するための処理の準備を行う。そして、ステップS34に移行し、動画記録開始処理を行う。ステップS34の詳細は後述する。
なお、ステップS32における所定時間は、「単純動画撮影モード」においては、「ショートムービー撮影モード」で設定されている状態で、静止画撮影操作部12を操作した後の設定記録時間に対応する。一方、「動画/手動静止画撮影モード」または「動画/自動静止画撮影モード」においては、「ショートムービー撮影モード」で設定されている状態で、静止画撮影操作部12を操作した後の設定記録時間と、バッファ部7に保存されている音声付動画の時間との和になる。これらのいずれを所定時間とするかは、ステップS32内において撮影モードを判定し、自動的に決定する。これについては、後述の図8で詳述する。
一方、ステップS31で「ショートムービー撮影モード」でなかった場合には、ステップS31から直接ステップS34に移行する。また、ステップS32において、静止画撮影操作部12を操作してから所定時間内に動画撮影操作部9が操作されなかったときは、ステップS32から直接ステップS34に移行する。
ステップS34の処理の後、ステップS35に進み、「動画/自動静止画撮影モード」設定であるかどうかをチェックする。該当すればステップS36に進み、静止画タイミング信号の自動発生指示処理を行った後、ステップS37に移行する。一方、該当しなければステップS35から直接ステップS37に移行する。
ステップS37では、静止画撮影操作部12の操作を受付けたかどうかをチェックする。受付けていなければステップS38に移行し、静止画タイミング信号が自動発生したかどうかをチェックする。自動発生があれば、ステップS39に移行して静止画タイミング記録処理を行う。ステップS39の詳細は、後述する。
一方、ステップS37において静止画撮影操作部12の操作を受け付けていれば、これに基づき静止画タイミング信号が発生しているので、直接ステップS39に移行し、静止画タイミング記録処理を行う。
いずれの場合も処理が済めば、ステップS40に移行する。また、ステップS38に至っても静止画タイミング信号が発生していなければ、静止画タイミング記録処理は不要なので、直接ステップS40に移行する。
ステップS40では、画像表示部6において動画撮影中に実行すべき表示のための処理を行う。また続くステップS41では、動画撮影中における記録部11の残容量の表示処理を行う。
ステップS41の処理が終了すると、ステップS42に移行して動画撮影操作部9によって動画撮影終了のための操作が行われたかどうかをチェックし、操作が行われていれば、ステップS43に移行して、動画撮影終了後の表示処理を行う。この処理が終われば、動画撮影処理を終了する。
一方、ステップS42において動画撮影の終了操作が行われていなかった場合は、ステップS37に戻り、動画撮影を継続する。
図7は、図6のステップS34における動画記録開始処理の内容を示すフローチャートである。処理がスタートすると、ステップS51で「単純動画撮影モード」設定状態であるかどうかをチェックする。該当しなければ、「動画/手動静止画撮影モード」または「動画/自動静止画撮影モード」であるが、この場合は、ステップS52に進み、静止画タイミング信号の受付を可能とする。
次にステップS53に進み、撮影開始から所定時間(例えば10秒)経過するか又は静止画タイミング信号が入るまでは、バッファデータの圧縮処理を保留する処理を開始させる。ステップS53の意義は、「動画/手動静止画撮影モード」または「動画/自動静止画撮影モード」においては、撮像開始時点でバッファ部7に保持されている音声付画像データを、撮影開示時点からの音声付き画像データに繋げた形の動画データを記録する必要があるため、このようにしてバッファデータの圧縮処理を保留することにある。
バッファデータの圧縮処理の保留時間が経過すると、ステップS54に進み、動画撮影操作部9の撮影タイミングを基準とした所定時間分の動画データを圧縮して、独立した動画圧縮データとして作成するとともに、撮影操作タイミング信号を付加する処理をさせて動画記録開始処理を終了し、図6のステップS35に移行する。ステップS54において、動画撮影タイミングを基準とした所定時間分の動画圧縮データを生成するのは、動画撮影の開始前後の画像は撮影者の関心が高い部分であり、ハイライト動画再生モードにおいて、この部分も再生対象とするためである。また、動画撮影操作部9の撮影操作タイミング信号の情報を動画ファイルに付加しておくことにより、動画開始前後の動画部分をショートムービー記録と同様に扱うことも可能になる。
一方、ステップS51において「単純動画撮影モード」設定であったときは、ステップS55に進み、動画撮影操作部9の操作後、速やかにバッファデータの圧縮処理を開始させて動画記録開始処理を終了し、図6のステップS35に移行する。
図8は、図6のフローにおけるステップS32からステップS34、および図7の機能を説明するためのタイミングチャートであり、左から右に時間が経過するように時間軸を設けている。図中、静止画撮影操作部12の操作タイミングを矢印sで、動画撮影操作部9の操作タイミングを矢印mでそれぞれ示す。また、以下の説明においては、「ショートムービー撮影モード」に設定された状態で静止画撮影操作部12を操作してから、ショートムービーの撮影が終了するまでの時間を「後半時間」と称する。
図8の(a)、(b)は「ショートムービー撮影モード」において静止画撮影操作部12の操作をした後に、「単純動画撮影モード」にて動画撮影操作部9を操作した場合である。図8の(a)は、図6のステップS32から直接ステップS34に移行し、図7では、ステップS51からステップS55に移行した場合に該当する。つまり、静止画撮影操作タイミングsから後半時間の経過後、すなわち、ショートムービー撮影の時間帯の経過後に「単純動画撮影モード」にて動画撮影が開始されているため、ショートムービーと動画は繋がらず、それぞれ、そのまま独立した動画ファイルとして記録される。
一方、図8の(b)は、図6のステップS32からステップS33経由でステップS34に移行し、ステップS34の内容を示す図7では、ステップS51からステップS55に移行した場合に該当する。つまり、静止画撮影操作タイミングsの後、後半時間の経過前、すなわち、ショートムービー撮影の時間帯の終了前に「単純動画撮影モード」にて動画撮影が時刻mで開始されている。この場合は、ショートムービー動画をシームレスに繋げた動画ファイル23を作成する。この動画ファイル23には、静止画撮影操作部12が操作されたタイミングを示す静止画タイミング信号21sと、動画撮影操作部9が操作されたタイミングを示す撮影操作タイミング信号22mが付加される。これらのタイミング信号21s、22mは、静止画撮影操作部12が操作された後の所定時間内に動画撮影操作部9が操作されたかどうかを示す情報となる。なお、当初の時間帯どおりのショートムービー21も独立して作成される。
図8の(c)、(d)は、モード及びフローの流れとも図8の(a)、(b)と共通であるが、「ショートムービー撮影モード」において静止画タイミング前の時間帯がゼロに設定されている場合を示したものである。図8の(c)は、静止画撮影操作タイミングsの後、後半時間の経過後に「単純動画撮影モード」にて動画撮影が時刻mで開始されているため、ショートムービー24と動画22は繋がらず、それぞれ、そのまま独立した動画ファイルとして記録される。一方、図8の(d)は、静止画撮影操作タイミングs後の後半時間の経過前、すなわち、ショートムービー撮影の時間帯の終了前に「単純動画撮影モード」にて動画撮影が時刻mで開始されているため、ショートムービー24と動画22をシームレスに繋げた動画ファイル25が作成される。動画ファイル25においても、動画ファイル23と同様に、静止画タイミング信号24sおよび撮影操作タイミング信号22mが付加される。
図8の(a)、(b)および図8の(c)、(d)のいずれの場合においても、ショートムービー21、24と動画22がシームレスに繋がるかどうかは、図6のステップS32のチェック、つまり、静止画撮影操作タイミングsの後の所定時間内に、動画撮影が開始されるかどうかで決まる。
図8の(e)、(f)は、「ショートムービー撮影モード」において静止画撮影操作部12の操作をした後に、「動画/手動静止画撮影モード」または「動画/自動静止画撮影モード」にて動画撮影操作部9を操作した場合である。なお、図8の(e)、(f)の場合、図6のステップS32における「所定時間」は、ショートムービーにおける静止画撮影操作部12の操作タイミングs後の時間帯21b(後半時間)と、動画撮影操作部9の操作タイミングm前の時間帯26aとの和になる。時間帯26aは、バッファ部7に保存され、圧縮処理を保留されている音声付動画の時間に該当しており、「動画/手動静止画撮影モード」または「動画/自動静止画撮影モード」における動画ファイル26では、動画撮影操作部9の操作タイミングm前のこの時間帯の動画データも取り込まれるからである。
図8の(e)は、図6のステップS32から直接ステップS34に移行し、図7では、ステップS51からステップS52を経由してステップS53に移行した場合に該当する。図8の(e)の場合、静止画撮影操作部12の操作タイミングsの後、時間帯21bと時間帯24aの和よりも長い時間が経過した後の時刻mで動画撮影操作部9が操作されているため、ショートムービー21と動画26は繋がらない。従って、それぞれそのまま独立した動画ファイルとして記録される。
一方、図8の(f)は、図6のステップS32からステップS33経由でステップS34に移行し、図7では、ステップS51からステップS52を経由してステップS55に移行した場合に該当する。つまり、時間帯21bと時間帯24aの和の時間内の時刻mにて動画撮影操作部9が操作されている。この場合は、時間帯21bと時間帯24の重複部分を除いて、ショートムービー21と動画26をシームレスに繋げた動画ファイル27を作成する。なお、当初の時間帯どおりのショートムービー21も独立して作成される。
図8で説明した以上の機能の意義は、当初、静止画撮影の意図で撮影を始めたところ、途中から動画の撮影を望んだときに、関心の高かった静止画撮影時点のデータも含めて動画ファイルを作成することを可能にし、シームレスに静止画撮影モードから動画撮影モードに移行することができるようにすることにある。
図9は、図6のステップS39における静止画タイミング記録処理の内容を示すフローチャートであり、図10は、静止画タイミング記録処理に際しての動画ファイルの作成状態を示すタイミングチャートである。
フローの説明に先立って、まず、静止画タイミング記録処理の概要を説明する。この処理は、ハイライト動画再生モードのために行われる処理であり、動画の撮影中に、静止画タイミング信号を基準とした所定時間分の動画を独立した動画ファイルとして作成することを主眼とする。このようにすることにより、ハイライト動画再生の際に静止画タイミング信号を基準とした所定時間分の動画のみを容易に抽出し、これらを繋ぎ合わせて再生することを可能とする。通常、静止画タイミング前後の記録時間は、ショートムービー撮影モードにおける静止画タイミング前後の記録時間と等しく設定するが、異なるように設定することも可能である。
さて、図9において静止画タイミング記録処理がスタートすると、ステップS61で前回の静止画タイミング信号sn−1の発生から所定時間(bn―1+an)内に、今回の静止画タイミング信号snが発生したかどうかをチェックする。ここに、時間aは静止画タイミング前の所定時間であり、時間bは静止画タイミング後の所定時間である。つまり、ステップS61は、前回の静止画タイミング信号sn−1の発生から時間bn−1が経過し、その後さらに、時間anが経過してから今回の静止画タイミング信号snが発生したかどうか、換言すれば、静止画タイミング信号が時間的に近接して発生し、前回の静止画タイミング信号を基準とした所定時間分の動画と、今回の静止画タイミング信号を基準とした所定時間分の動画とが時間的に重ならないかどうかをチェックしていることになる。
ステップS61で、前回の静止画タイミング信号sn−1の発生から所定時間(bn―1+an)内に今回の静止画タイミング信号snが発生していなければ、ステップS62に進み、図10(a)に示されるように、今回の静止画タイミング信号snの発生タイミングよりも時間anだけ前からのバッファデータを取得する。そして、ステップS63では、取得したデータに基づき今回の動画圧縮処理を開始する。ステップS64では、動画圧縮データに静止画タイミング信号を記録する。
ステップS65では、今回の静止画タイミング信号snの発生から時間bnが経過したかどうかをチェックしており、経過していなければステップS66で動画撮影が強制打ち切りされていないかどうかをチェックする。そして、強制打ち切りがない限り、ステップS66からステップS65に戻り、ステップS65とステップS66を繰り返しながら時間bnの経過を待つ。そして、時間bnが経過すれば、ステップS65からステップS67に移行し、今回の動画ファイルの作成を完了して、図6のステップS40に進む。
ここに、ステップS66は、次回の静止画タイミング信号sn+1が近接して入った場合に、時間bnの経過待ちのループから抜け、次回の動画ファイルの作成開始を優先するためのものである。ステップS66において強制打ち切りを検知すれば、時間bnの経過前であっても即座にステップS67に移行する。
一方、ステップS61において、前回の静止画タイミング信号sn−1の発生から所定時間(bn―1+an)内に今回の静止画タイミング信号snが発生したときは、前回の静止画タイミング信号を基準とした所定時間分の動画と、今回の静止画タイミング信号を基準とした所定時間分の動画とが時間的に重なることになる。このため、ステップS68に移行し、図10(b)に示されるように、今回の動画ファイルの作成を優先し、時間anの開始時点で前回の動画ファイルの作成を打ち切る。この結果、前回の動画ファイルの静止画タイミング後の動画長さは、時間bn−1より短くなり、最短ではゼロになる。但し、前回の静止画タイミングを越えて今回の動画ファイルの時間が、前回の動画ファイルの時間に食い込むことはない。
次にステップS69で前回の静止画タイミング信号sn−1の発生から時間an以内に今回の静止画タイミング信号snが発生したかどうかをチェックする。図10(b)に示されるケースは、前回の静止画タイミング信号sn−1の発生から時間anが経過した後に、今回の静止画タイミング信号snが発生しているため、ステップS62に移行し、通常通り、今回の静止画タイミング信号snの発生タイミングよりも時間anだけ前からの動画ファイルの作成に入る。
一方、図10(c)に示されるように、前回の静止画タイミング信号sn−1の発生から時間an内に今回の静止画タイミング信号snが発生した場合には、ステップS70に進み、前回の静止画タイミング信号sn−1の発生タイミングで、前回の動画ファイルの作成を打ち切るとともに、前回の静止画タイミング信号sn−1の発生タイミングから、今回の動画ファイル作成のためのバッファデータを取得する。この結果、前回の動画ファイルにおける静止画タイミング後の動画長さはゼロとなり、また、今回の動画ファイルにおける静止画タイミング前の動画長さは時間anより短くなる。
図11は、以上のような図9のフローにおける機能を説明するためのタイミングチャートであり、左から右に時間が経過するように時間軸を設けている。図11(a)、(b)、(c)におけるそれぞれの帯は、矢印mのタイミングにて動画撮影操作部9を操作することによって撮影された動画を示し、太線は、独立した動画ファイルとして区切られている部分を示す。また図中の破線は、動画撮影操作部9の操作タイミングまたは静止画タイミング信号が入ったタイミングを示す。
図11の(a)で上記の機能を具体的に説明すると、動画ファイル31には、時刻mにおける動画撮影操作部9の撮影操作タイミング信号が付加されている。この動画ファイル31は、ショートムービー記録と同列に扱うため、時刻mから所定時間が経過したところで区切られ、一つの動画ファイルとされる。図11においては、時間的に、動画ファイル31に続いて動画ファイル32が作成されているが、この動画ファイルには静止画タイミング信号が付加されていないため、動画ファイル32は、動画ファイル31とは別の動画ファイルとして作成される。その後、時刻s1で静止画タイミング信号が入り、静止画タイミング信号を付加した動画ファイル33が作成されている。動画ファイル33中の部分33bは、静止画タイミングs1から所定時間bが経過する時点までに対応する。続く動画ファイル34には静止画タイミング信号が付加されていない。次に時刻s2で発生した静止画タイミング信号に基づきこの静止画タイミング信号を付加した動画ファイル35が作成されている。動画ファイル35の作成が終わると動画ファイル36が作成されるが、この動画ファイル36には静止画タイミング信号が付加されていない。因みに、「ハイライト動画再生モード」では、動画撮影操作部9の撮影操作タイミング信号が付加されている動画ファイル31および静止画タイミング信号が付加されている動画ファイル33、35等が抽出され、繋ぎ合わせて再生される。一方、静止画タイミング信号が付加されていない動画ファイル32、34、36等は、「ハイライト動画再生モード」では、再生処理の対象から省かれる。
以上の図11(a)は、図9のフローにおいて、ステップS61からステップS62を経由してステップS63に至り、ステップS65から直接ステップS67に移行する動作に該当する。
次に図11(b)は、図9のフローにおいて、動画ファイル35に注目した場合、前回の静止画タイミング信号s1の発生から所定時間(bn−1+an)以内に今回の静止画タイミング信号s2が発生した結果、ステップS61からステップS68に進む場合に該当する。また、前回の静止画タイミング信号s1の発生から所定時間(an)以上経過して今回の静止画タイミング信号s2が発生した結果、ステップS69からはステップS62に進む場合に該当している。図11(b)で言うと、今回の動画ファイル35が前回の動画ファイル33の時間帯に重複して発生しているが、今回の動画ファイル35を優先し、前回の動画ファイル33の作成を強制打ち切りしている。この結果、動画ファイル33の静止画タイミング以降の部分33bの時間が短くなっている。この機能は、図9のステップS68に該当する。
次に図11(c)は、静止画タイミング信号がさらに近接して発生している場合であって、図9のフローにおいて、ステップS61からステップS68に進んだ後、ステップS69からステップS70に進む場合に該当する。つまり、今回の動画ファイル35の本来の時間帯が前回の静止画タイミングよりも前の領域に食い込む状況である。図9のフローでは、ステップS69の判定結果がYESとなる場合に相当する。このような場合でも今回の動画ファイルを優先すると、前回の静止画タイミング信号に基づく動画ファイルがなくなってしまう。そこで、ステップS70では、今回の動画ファイルを前回の静止画タイミング時点から作成するようにしている。この結果、図11(c)における動画ファイル33は、その終端部で静止画タイミングs1が来るよう作成されるとともに、動画ファイル35の静止画タイミング以前の部分35aが本来よりも短くなっている。
図12は、図4のステップS8で受付可能となった静止画撮影操作部12の操作によってスタートする静止画撮影フローである。静止画操作が受け付けられると、フローがスタートし、ステップS81において、カメラの動作モードが「単純静止画撮影モード」かどうかをチェックする。「単純静止画撮影モード」以外のモードである場合には、ステップS82において動画撮影中かどうかをチェックする。ステップS82で動画撮影中でなければ「ショートムービー撮影モード」であることが確定するのでステップS83に進む。
ステップS83では、静止画撮影操作部12の操作タイミングを基準とした所定時間分の動画データをバッファ部7から取り込み、ステップS84に進む。ステップS84では、静止画撮影操作部12の操作後、図6のステップS32で設定されている時間に相当する所定時間が経過したかどうかをチェックしている。経過していなければステップS85に進み、動画撮影操作部9の操作があるかどうかをチェックし、操作がなければステップS84に戻る。以下、所定時間の経過まで、このループを繰り返す。
ステップS85において所定時間の経過前に動画撮影操作部9の操作があればステップS86に進み、ステップS83で取り込んだ動画データを、動画撮影操作部9の操作に応じて取得される動画データにシームレスに繋げるために、前編の動画データとして記録部11に記録しておく。そして、ステップS87のショートムービー記録開始に移行する。一方、ステップS84で動画撮影操作部9の操作がないまま所定時間が経過すればステップS87に進む。
ステップS87においては、ステップS83で取り込んだ動画データに基づきショートムービー記録を開始し、ステップS88に進む。ここに、ステップS88は、図9で示した動画撮影における静止画タイミング記録処理に対応するものである。このようにしてショートムービーファイルを作成した後、ステップS89に移行して静止画撮影中の残容量表示処理を行い、静止画撮影処理を終了する。
一方、ステップS81において「単純静止画撮影モード」設定であった場合は、ステップS90に進み、静止画圧縮で静止画ファイルを作成する。そして、ステップS91で、動画撮影中かどうかをチェックし、動画撮影中であれば、静止画圧縮記録と併せて、静止画撮影部12の操作に基づく静止画タイミング信号を動画ファイル中にも記録するため、ステップS88に移行する。これに対し、ステップS91において動画撮影中でなければ直接ステップS89に進み、静止画撮影中の残容量表示処理を行って静止画撮影処理を終了する。
図13は、図4のステップS14で受付可能となった再生操作部14の操作によってスタートする再生フローである。再生操作が受け付けられると、フローがスタートし、ステップS101において、編集操作を受付可能としたあと、ステップS102でサムネイル表示処理を行う。ステップS102では、静止画タイミング信号が記録されている動画ファイルについては、静止画タイミング信号の発生時点の画像が静止画サムネイルとして表示される。また、「動画/手動静止画撮影モード」または「動画/自動静止画撮影モード」で動画が撮影され、動画の撮影開始から撮影終了までの間に、複数の動画ファイルが生成されている場合には、これらの動画ファイルのサムネイルを混合して表示することが可能である。例えば、互いに異なる時間帯に撮影された動画Aと動画Bがあり、動画Aの撮影に伴って静止画タイミング信号が記録された動画ファイルa1、a2、a3、a4が発生し、一方で動画Bの撮影に伴って静止画タイミング信号が記録された動画ファイルb1、b2、b3が発生したとする。このとき、動画発生の由来に拘わらず、動画ファイルa1、a2、a3、a4、b1、b2、b3のサムネイルを混合して一覧表示することが可能である。また、これらの動画ファイルのうちから特定の動画ファイルを所定の検索条件で抽出し、検索条件に合致する動画ファイルのサムネイルのみを表示することも可能である。
ステップS102のサムネイル表示処理によりサムネイルが表示されると、ステップS103で静止画再生モードかどうかをチェックする。静止画再生モードでなければ動画再生モードであるため、ステップS104に移行し、画像表示部6に表示されているサムネイルのうちから、静止画圧縮されたデータのサムネイル(静止画専用サムネイル)の表示を停止する。これは、静止画圧縮されたデータのサムネイルは、静止画情報のみに対応しているため、動画再生モードに設定されている状態で、かかるサムネイルが選択されても画像データを再生することができないからである。
静止画専用サムネイルの表示を停止すると、ステップS105に移行し、「単純動画再生モード」であるかどうかチェックする。「単純動画再生モード」設定であることが確定するとステップS106に移行し、サムネイルを選択する操作を待ち、操作があれば、ステップS107に移行して、選択されたサムネイルから始まる動画データを、その終端まで連続的に読み出して、再生処理を開始する。この際、再生対象となる動画データが、「動画/手動静止画撮影モード」または「動画/自動静止画撮影モード」で生成された複数の独立した動画ファイルから構成されるデータである場合には、それらの複数の独立した動画ファイルが生成順序の早いものから順に再生され、切れ目のない連続した動画となるように再生される。
ステップS108では、動画再生の終了を待ち、終了すればステップS109に進んで再生操作部14によって再生終了の操作がなされたかをチェックする。ステップS109において再生終了の操作が検出されれば再生処理を終了し、検出がなければステップS102に戻る。
ステップS105において「単純動画再生モード」以外であればステップS110に移行し、サムネイルを選択する操作を待ち、操作があれば、ステップS107に移行して、選択されたサムネイルに対応する動画ファイルを読出す処理を行う。「単純動画再生モード」以外であったときは、「ショートムービー再生モード」または「ハイライト動画再生モード」のいずれかに設定されているため、ステップS111では、撮影操作タイミング信号または静止画タイミング信号を基準とした所定時間分の動画データが記録された動画ファイルが読出し対象とされる。
ステップS111で読出し終了を待ち、終了すればステップS112で「ショートムービー再生モード」設定かどうかをチェックする。判定結果がNOであれば、「ハイライト動画再生モード」であることが確定するので、ステップS113に進む。ステップS113では、動画撮影操作部9の操作によって動画の撮影開始と撮影終了が指定された一連の動画の中で、時間的に次のタイミング信号を含む動画ファイルがあるかどうかをチェックする。該当する動画ファイルがあればステップS111に戻り、以下、一連の動画中の静止画タイミング信号を含む最後の動画ファイルを読み出すまで、ステップS111からステップS114のループを繰り返す。これによって、一連の動画中に存在する静止画タイミング信号が記録された動画ファイルのすべてが抽出される。ステップS114で、これ以上、静止画タイミング信号が記録された動画ファイルがないことがわかると、それまで抽出した動画ファイルを繋げて再生する処理を開始し、ステップS108に移行する。
ステップS113で、「ショートムービー再生モード」設定であることが確定した場合は、選択されたサムネイルに該当する動画ファイルの読出し完了後、その動画ファイルの再生を行う処理を開始してステップS108に移行する。
これらに対し、ステップS103で静止画再生モード設定が検出された場合は、ステップS115に移行し、画像表示部6に表示されているサムネイルのうちから、撮影操作タイミング信号または静止画タイミング信号が記録されていない動画ファイルのサムネイル(動画専用サムネイル)の表示を停止する。ステップS115において、撮影操作タイミング信号または静止画タイミング信号が記録された動画ファイルのサムネイルを表示対象としているのは、静止画圧縮された画像データのみならず、撮影操作タイミング信号または静止画タイミング信号が記録された動画ファイルからも静止画を表示することが可能だからである。
動画専用サムネイルの表示を停止すると、ステップS116に移行し、サムネイルを選択する操作を待ち、操作があれば、ステップS117に移行して、選択されたサムネイルに対応する静止画の読み出しおよび表示の処理を行う。ステップS117では、選択されたサムネイルが静止画圧縮されたものである場合だけでなく、選択されたサムネイルに対応する静止画を動画ファイルから切り出しで静止画処理し、表示する処理も行う。
静止画の表示処理が完了すると、ステップS118に移行し、「音声付静止画再生モード」設定であるかどうかをチェックする。「音声付静止画再生モード」である場合は、ステップS119に進み、音声データを読み出して静止画とともに再生する。ステップS120では、音声付静止画の再生において、音声再生が終了したかどうかを見ており、音声の再生が終了すると、ステップS121に進んで、同時に静止画の再生表示も終了させる。このように、音声付静止画再生モードでは、音声の終了に伴って静止画の表示も自動的に終了させる。
一方、ステップS118において、「音声付き静止画再生モード」ではなく、音声無しの「静止画再生モード」であることがチェックされたときは、ステップS122に移行する。ステップS122では、静止画の再生が再生操作部14によって手動で終了操作されたかどうかを見ており、終了操作があれば、ステップS121に移行し、静止画の再生表示を終了する。
本発明は、以上の実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、前記実施例においては、カメラの動作モードが「動画/手動静止画撮影モード」または「動画/自動静止画撮影モード」に設定されているときには、静止画タイミング信号のみを記録するように構成されているが、静止画タイミング信号と併せて静止画圧縮データも記録するように構成されてもよい。
また、前記実施例においては、図10および図11に示されるように、静止画タイミング信号が記録された動画ファイルを、タイミング信号が記録されていない動画ファイルと区分して作成しておき、ハイライト動画再生の際に、タイミング信号が記録された複数の動画ファイルを抽出して繋ぎ併せて再生するよう構成しているが、一連の動画撮影において静止画タイミング信号が発生しても、動画ファイルを分割して作成せず、単に静止画タイミング信号のみを記録するに留めることも可能である。このような動画記録に基づいてハイライト動画再生を行うには、再生の際に静止画タイミング信号前後の所定時間のタイムスタンプを一対検出し、これらのタイムスタンプの間の動画データを抽出する。そして、複数のタイムスタンプに対応して同様の動画データを抽出し、繋ぎ併せて再生すればよい。
さらに、前記実施例においては、図8に示されるように、ショートムービーと動画データを繋ぎ合わせた動画データを生成するに際し、ショートムービーの動画データを独立して生成しているが、必ずしも、ショートムービーの動画データを独立して生成する必要はない。この場合、ショートムービーの再生に際しては、ショートムービーと動画データを繋ぎ合わせた動画データから、動画データ中に付加される静止画タイミング信号に基づいて所定時間分の動画データを抽出し、ショートムービー用の動画データとして再生すればよい。
また、必ずしも、ショートムービーと動画データを繋ぎ合わせた動画データを生成する必要もなく、図10および図11に示される場合と同様に、ショートムービーと動画データを区別して生成するようにしてよい。このような構成において、ショートムービーの後半時間内に動画撮影が開始された場合には、動画撮影の開始タイミングでショートムービーの撮影を打ち切り、動画撮影の開始タイミングから動画データを生成するようにすればよい。
1 制御部
2 電源・録/再操作部
3 モード選択操作部
4 撮像部
5 出力部
6 画像表示部
7 バッファ部
8 マイクロフォン
9 動画撮影操作部
10 圧縮部
11 記録部
12 静止画撮影操作部
13 撮影状況検知部
14 再生操作部
15 伸張部
16 スピーカ
2 電源・録/再操作部
3 モード選択操作部
4 撮像部
5 出力部
6 画像表示部
7 バッファ部
8 マイクロフォン
9 動画撮影操作部
10 圧縮部
11 記録部
12 静止画撮影操作部
13 撮影状況検知部
14 再生操作部
15 伸張部
16 スピーカ
Claims (13)
- 被写体を撮像する撮像部と、前記撮像部からの画像信号に基づく動画撮影の開始を指示する動画撮影操作部と、前記撮像部からの画像信号に基づく静止画撮影を指示する静止画撮影操作部と、前記動画撮影操作部が操作される前に前記静止画撮影操作部が操作されたかどうかで動画再生の開始状況を異ならしめる制御部とを有することを特徴とする動画撮影可能なカメラ。
- 前記制御部は、前記動画撮影操作部が操作される前に前記静止画撮影操作部が操作された場合の動画の再生が、操作されなかった場合よりも時間的に前の時点から開始されるように制御することを特徴とする請求項1に記載の動画撮影可能なカメラ。
- 前記制御部は、前記動画撮影操作部が操作される前に前記静止画撮影操作部が操作された場合の動画記録の開始が、操作されなかった場合よりも時間的に前の時点からとなるように制御することを特徴とする請求項2に記載の動画撮影可能なカメラ。
- 前記撮像部からの動画情報を一時記録可能な一時記録部と、前記一時記録部からの画像情報を圧縮記録処理する圧縮記録部とを有し、
前記制御部は、前記動画撮影操作部が操作される前に前記静止画撮影操作部が操作されたかどうかで前記圧縮記録部による処理対象となる前記一時記録部の画像情報を異ならしめるように制御することを特徴とする請求項3に記載の動画撮影可能なカメラ。 - 前記制御部は、前記動画撮影操作部が操作される前に前記静止画撮影操作部が操作された場合の前記圧縮記録部による処理対象が、前記静止画撮影操作部が操作されなかった場合よりも、前記一時記録部に一時記録されている画像情報より前の時点に記録された画像情報からとなるように制御されることを特徴とする請求項4に記載の動画撮影可能なカメラ。
- 前記動画撮影操作部が操作される前に前記静止画撮影操作部が操作されなかった場合に、前記動画撮影操作部が操作された時点以降に前記一時記録部に記録された画像情報について前記圧縮記録部による圧縮記録処理が行われ、前記動画撮影操作部が操作される前に前記静止画撮影操作部が操作された場合に、前記動画撮影操作部が操作された時点よりも前に前記一時記録部に記録された画像情報以降の画像情報について圧縮記録が行われることを特徴とする請求項5に記載の動画撮影可能なカメラ。
- 前記制御部は、前記動画撮影操作部が操作される前に前記静止画撮影操作部が操作されたかどうかの情報を画像情報とともに記録させることを特徴とする請求項1に記載の動画撮影可能なカメラ。
- 前記撮像部からの動画情報を一時記録可能な一時記録部と、前記一時記録部からの画像情報を圧縮記録処理する圧縮記録部とを有し、
前記制御部は、前記動画撮影操作部が操作される前に前記静止画撮影操作部が操作されたかどうかの情報を圧縮記録された画像情報に付加するとともに、再生の際、前記動画撮影操作部が操作される前に前記静止画撮影操作部が操作された場合の再生開始が、操作されなかった場合よりも時間的に前の時点の画像情報からとなるように制御することを特徴とする請求項7に記載の動画撮影可能なカメラ。 - 被写体を撮像する撮像部と、前記撮像部からの画像信号に基づく動画撮影の開始を指示する動画撮影操作部と、前記撮像部からの画像信号に基づく静止画撮影を指示する静止画撮影操作部と、前記動画撮影操作部および前記静止画撮影操作部の少なくとも一方の操作に基づいて前記撮像部からの画像信号を記録する記録部と、前記静止画撮影操作部の操作の後で前記動画撮影操作部が操作されたときは前記静止画撮影操作部の操作に基づく前記記録部の機能を継承して動画撮影に移行する制御部とを有することを特徴とする動画撮影可能なカメラ。
- 前記制御部は、前記静止画撮影操作部の操作に基づいて前記記録部に記録された情報を動画撮影に継承することを特徴とする請求項9に記載の動画撮影可能なカメラ。
- 前記動画撮影操作部によって開始された動画撮影中に前記静止画撮影操作部が操作されたときは、動画撮影とともに静止画撮影も行うことを特徴とする請求項9または10に記載の動画撮影可能なカメラ。
- 被写体を撮像する撮像部と、前記撮像部からの画像信号に基づく動画撮影の開始を指示する動画撮影操作部と、前記撮像部からの画像信号に基づく静止画撮影を指示する静止画撮影操作部と、前記動画撮影操作部および前記静止画撮影操作部の少なくとも一方の操作に基づいて前記撮像部からの画像信号を記録する記録部と、前記静止画撮影操作部の操作の後で前記動画撮影操作部が操作されたときは前記静止画撮影操作部の操作に基づく情報を前記動画撮影操作部の操作による動画記録に付加する制御部とを有することを特徴とする動画撮影可能なカメラ。
- 前記制御部は、前記動画撮影操作部によって開始された動画撮影中に前記静止画撮影操作部が操作されたときは、前記静止画撮影操作部の操作に基づく情報を前記動画撮影操作部の操作による動画記録に付加することを特徴とする請求項12に記載の動画撮影可能なカメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006041868A JP2007221616A (ja) | 2006-02-20 | 2006-02-20 | 動画撮影可能なカメラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006041868A JP2007221616A (ja) | 2006-02-20 | 2006-02-20 | 動画撮影可能なカメラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007221616A true JP2007221616A (ja) | 2007-08-30 |
Family
ID=38498345
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006041868A Pending JP2007221616A (ja) | 2006-02-20 | 2006-02-20 | 動画撮影可能なカメラ |
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Country | Link |
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-
2006
- 2006-02-20 JP JP2006041868A patent/JP2007221616A/ja active Pending
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