JP2007221511A - 再生音の採音機能を備えた受話器、採音した再生音の記録機能を備えた音声再生装置、および、録音した音声の内容を解析する音声信号処理装置 - Google Patents

再生音の採音機能を備えた受話器、採音した再生音の記録機能を備えた音声再生装置、および、録音した音声の内容を解析する音声信号処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 外国語などのリスニング試験において、各試験受験者がそれぞれ1つのICプレーヤーを使用してヘッドホン等により設問の再生音声を聴く方法では、試験受験者が一定品質の再生音声を聴取していることの確認が出来ない。
【解決手段】 ヘッドホン内のスピーカー近くにマイクを設け、これにより試験実施中ヘッドホンを装着した試験受験者が聴取する音声を採音し、採音した音声信号を音声再生装置の内部に設けた記憶装置内に録音音声信号として蓄積する。試験終了後、音声品質に問題があるという申告があった場合、該録音音声信号を調べることにより、音声再生が正常に行われたか否か、さらに、どの程度の品質にて音声再生が行われたかを確認することが出来る。
【選択図】 図1

Description

本発明は、英語などの外国語語学のリスニング試験など、音声による出題を行う試験において、試験受験者が公平で公正な条件で該音声を聴取できるようにし、試験実施者が該音声聴取において公平で公正な条件を提供したことを証明するための、受話器、音声再生装置、および、音声信号処理装置と、これらの使用方法に関する。
従来、英語などの外国語語学のリスニング試験の一般的な実施方法としては、1台のカセットデッキやCDプレーヤーなどの音声再生装置のスピーカーから発せられた音声をそのまま試験会場全体に流し、該試験会場内で試験受験者がそれを聴取する方法が用いられてきた。
しかしながら、このように試験会場全体にスピーカーにて音声を流す方法では、会場内の着席位置により聴取のしやすさが一律ではなく、特定の試験受験者に不利が生じる恐れがある。また、異なる試験会場では聴取のしやすさが大きく異なる場合があり、これも不公平を生じる。ある試験受験者が発する騒音により他の試験受験者が不利を被る恐れも大きい。
試験会場全体にスピーカーにて音声を流す方法には上記のような問題点があるため、2006年度大学入試センター試験の外国語の英語に導入されたリスニング試験では、試験受験者ひとりひとりに1台、音声再生装置であるICプレーヤーと受話器であるイヤホンとを配付し、受験者本人による作動確認・音量調節等を行った後、音声による設問に解答する方法が採られた。
前記2006年度大学入試センター試験でのリスニング試験で用いられた、従来のリスニング試験の方法には、次のような問題点がある。
ひとつめの問題点は、試験実施者側は音声再生装置による再生に不具合が発生したことを、試験受験者の申告に拠って知るしかないことに起因する。実際には不具合が発生していないにも関わらず試験受験者が不具合を申告してきた場合にも、試験実施者側にはこれに反証を行う手立てはなく、申告に基づいて一律再試験・追試験等の対応を取らざるをえない。再試験・追試験を受験することを意図して音声再生装置の不具合の虚偽の申告を行った悪意の試験受験者に、再試験・追試験を受験させることは、試験の公正さの観点から問題がある。
二つめの問題点は、試験受験者が利用している音声再生装置の再生音声が劣化していたとしても、それが劣化であるということを確かに知る手段が試験受験者にも試験実施者にも無いことに起因する。試験の解答において不利になるような品質劣化を起こしていたとしても、受験者がそれと認識しない場合、あるいは、品質劣化の申告を見送った場合、該試験受験者は不利益を被ることになり、試験の公平さの観点から問題がある。
本発明は、音声による出題を行う試験において、試験受験者が公平で公正な条件で該音声を聴取できるようにし、試験実施者が該音声聴取において公平で公正な条件を提供したことを証明するための手段を与えることを目的とする。
上記目的を達成するために、リスニング試験で用いる本発明による受話器には、受話器内の音声発生部近くに、該音声発生部から発せられる音声を検出するマイクなどの採音部を設け、該採音部により音声から変換された電気信号を別装置に伝えるためのコードなどの接続部を設ける。
また、リスニング試験で用いる本発明による音声再生装置には、前記受話器の採音部にて検出した録音音声信号と、該音声装置の音量つまみにより設定された音量レベルなどの音声再生におけるパラメータ情報とを記録するための記憶部を設ける。
また、本発明による音声再生装置は、再生を行っている再生音声信号と前記採音部にて検出した採音音声信号とを、音量つまみにより設定された音量レベルなどの音声再生におけるパラメータを考慮してリアルタイムに比較する比較機能と、該比較により大きな差が検出された場合に通知を行う通知機能とを有する。
また、本発明による音声信号処理装置には、前記録音音声信号と前記パラメータ情報、および、前記再生音声信号とを入力する手段を有し、さらに、入力した該録音音声信号と該再生音声信号とを、該パラメータ情報に基づいて比較することにより、音声再生中に再生音の品質が劣化した範囲を同定する機能を有し、さらにその範囲を出力する手段を有する。
また、本発明による音声信号処理装置には、同定した該再生音声中で品質が劣化したと判定された範囲に基づき、該当する音声再生装置の使用者が再生音声の品質劣化により受けた影響を打ち消すために聴取すべき音声信号を作成する機能とその音声信号を出力する手段を有する。
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果がある。
受話器には、スピーカーにより発せられた音声の採音が可能なようにマイクが設けられているので、受話器を利用する人が聴取した音声そのものを採音することが出来る。
音声再生装置では、受話器中に設けられたマイクにより再生音声を採音した音声信号を記録するので、どのような音声再生が行われたかの証拠を残すことが出来る。
音声再生装置では、音声再生に用いられた再生音声信号と、受話器中に設けられたマイクにより再生音声を採音した音声信号とを、音声再生時にリアルタイムで比較するので、受話器を利用する人が聴取する音声の品質劣化を、リアルタイムで検出することが出来る。
音声信号処理装置では、音声再生装置で音声再生に用いられた再生音声信号と、受話器中に設けられたマイクにより再生音声を採音して記録した録音音声信号とを比較することで音声の品質劣化を検出し、その影響範囲を表示するので、品質劣化による影響を補填するための行為を迅速に行うことが出来る。さらに、該再生音声信号と、該録音音声信号との差の大小を尺度として、再生が行われた環境がどの程度音声の聴取に向いたものであったかの評価が可能となる。
音声信号処理装置では、音声再生装置で音声再生に用いられた再生音声信号と、受話器中に設けられたマイクにより再生音声を採音して録音した録音音声信号とを比較することで音声の品質劣化を検出し、その影響範囲に基づいて品質劣化による影響を補填するために聴取すべき音声信号を編集するので、該編集済の音声信号を用いて品質劣化による影響を補填する行為を迅速に行うことが出来る。
発明の実施の形態を、実装例にもとづき図面を参照して説明する。
図1は、本発明を適用した実施例での、受話器と音声再生装置の構成を示す。図1では、音声再生装置にICプレーヤーを、受話器には密閉型ヘッドホンをそれぞれ想定している。また、英語のリスニング試験を行う場合を想定している。
図1中、リスニング試験を受ける試験受験者(100)は、本発明による受話器であるヘッドホン(110)を装着し、該ヘッドホンが接続されたICプレーヤー(120)により再生された音声を聴取している。
ヘッドホン(110)は、ベルト(111)とこれにより支えられたヘッドホン筐体(112)、ヘッドホン筐体(112)とICプレーヤー(120)とを接続する再生コード(114)と録音コード(116)とから構成される。
ヘッドホン筐体(112)には、再生コード(114)に接続された音声発生部であるスピーカー(113)と、録音コード(116)に接続され、該スピーカーから発せられた音声を検出して採音する採音部であるマイク(115)とが内蔵されている。
ICプレーヤー(120)は、再生コード(114)を接続する再生ジャック(131)、録音コード(116)を接続する録音ジャック(132)を備え、さらに再生音声の音量を調整する音量つまみ(133)と、ICプレーヤーの使用者である試験受験者(100)へ通知を行うためのランプ(134)を備えている。また、可搬蓄積媒体であるICメモリ(140)を、記憶部であるICメモリドライブ(135)に収容するようになっている。
ICプレーヤー(120)の内部には、ICメモリ(140)中に蓄積された再生音声信号(141)を取り出してデジタル信号からアナログ信号への変換を行うDA変換器(122)あり、そのアナログ信号はアンプ(121)により増幅され、再生ジャック(131)より出力される。アンプ(121)による増幅の度合いは、音量つまみ(133)によって調節される。この音量調節のレベルは、パラメータ情報(143)としてICメモリ(140)内に記録する。
同じくICプレーヤー(120)の内部には、録音ジャック(132)から入力された音声のアナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換器(123)があり、そのデジタル信号はICメモリ(140)中に録音音声信号(142)として記録することが出来る。
同じくICプレイヤー(120)の内部には、2つの入力デジタル信号の比較が可能な電子回路である比較器(124)がある。ICメモリ(140)から読み出される再生音声信号(141)と、AD変換器(123)からICメモリ(140)へ書き込まれる録音音声信号(142)との2つの音声信号が、この比較器(124)の入力となっている。
さらに比較器(124)には音量つまみ(133)により設定された音量レベルが入力され、この音量レベルを考慮して2つの音声信号の比較を行うことが出来る。比較器(124)は入力した2つの音声信号の差が予め定められた範囲を超えている場合、ランプ(134)を点灯させて、試験受験者(100)に音声再生に問題があることを通知する。
リスニング試験が実施されている時、ICメモリ(140)中の再生音声信号(141)は、DA変換器(122)によりアナログ信号に変換され、アンプ(121)により増幅されたのち、再生ジャック(131)と再生コード(114)を経て、ヘッドホン筐体(112)内のスピーカー(113)により音声として発せられる。
この音声は試験受験者(100)により聴取されて、リスニング試験が進行する。同時にこの音声は、ヘッドホン筐体(112)内のマイク(115)により採音され、アナログ音声信号となって録音コード(116)を経て、録音ジャック(132)よりICプレーヤー(120)の内部に取り込まれる。このアナログ音声信号は、取り込まれた後にAD変換器(123)によりデジタル信号に変換され、ICメモリ(140)内に録音音声信号(142)として記録される。
リスニング試験中、上記のような録音音声信号の記録と並行して、ICメモリ(140)中には、音量つまみ(133)により設定されている音量レベルが、パラメータ情報(143)として記録される。パラメータ情報(143)中の音量レベルは、再生音声信号(141)のヘッドホン(110)での再生に対する時間的変化として記録されている。すなわち、再生時間中のすべての時点についての音量レベルが分かるように記録されている。例えば、音声再生開始から100秒後までは音量レベルが10であったものが、100秒後から再生終了までは音量レベルが15になったというような記録である。
以上説明したように、請求項1による受話器であるヘッドホン(110)と、請求項2による音声再生装置であるICプレーヤー(120)とが動作することにより、リスニング試験実施の後には、試験受験者(100)が実際に聴取した音声の記録として、ICメモリ(140)内に録音音声信号(142)とパラメータ情報(143)とが残される。すなわち、残された録音音声信号(142)が再生音声信号(141)と内容的に一致し、それが許容できる音声品質であれば、試験受験者(100)には再生音声信号(141)による音声が聴取されていたと証明される。録音音声信号(142)は確かに残っていたが、試験受験者(100)には再生音声信号(141)による音声が聴取されていなかったというようなことは、ヘッドホン(110)およびICプレーヤー(120)の構造上あり得ない。
リスニング試験中に試験受験者(100)が過誤により、もしくは故意により、音量つまみ(133)を低く設定したことにより、再生音声の音量が下がって低い音量レベルの録音音声信号(142)が記録された場合を考える。この場合には、ICメモリ(140)内のパラメータ情報(143)に、音量つまみ(133)を低く設定したという操作の記録が残っているため、これを根拠に試験受験者(100)の過誤であることを、試験実施者側は主張出来る。このような主張に対して、試験受験者(100)が、音量つまみ(133)を低く設定するような操作はしていないと申告した場合、機器の誤動作か否かが判定しがたい状況に陥る。しかしながら、このような状況においては、試験受験者(100)は実際に再生音声を十分に聴取できていないのであり、十分に聴取した上で再度の聴取を要求して不当に有利を得ようとする試みにはならない。
なお、図1では、受話器および音声再生装置中の、本発明に直接関係の無い要素については、省略して記していない。例えば、装置全体の動作を制御する制御部とこれに付随する結線は、図1中に記されていない。また、図1では、煩雑さを避けるために、ヘッドホン(110)について片側のみを記している。
図2は、本発明を適用した実施例での、図1中の比較器(124)の動作原理を説明する図である。図1にて説明したとおり、リスニング試験中に設問の音声が再生されている際、ICメモリ(140)では再生音声信号(141)が読み出され、録音音声信号(142)が書き込まれている。これら2つの信号が、比較器(124)に入力されている。さらに、音量つまみ(133)により設定された音量レベルも、比較器に入力されている。
比較器(124)では、最初に、入力された録音音声信号(210)の振幅を、音量レベル(220)により補正する(291)。具体的には、音量レベル(220)を録音音声信号(210)の振幅に乗じるような補正を実施することが考えられる。次に、補正された録音音声信号(230)と、再生音声信号(250)との相関(240)が計算される(292)。計算された相関の値(241)が、予め定められた基準値(242)よりも下回ると、比較器(124)は品質劣化を検出した(243)として、ランプ(134)の点灯を行う。これを見た試験受験者(100)は、音声再生に問題があることを知ることが出来る。
ICプレーヤー(120)とヘッドホン(110)とが正常に作動していれば、補正された録音音声信号(230)と再生音声信号(250)との相関の値(241)は、一定レベル以上になるはずである。また、再生音声信号(250)はデジタル信号であり、破損はあっても劣化ということはありえず、リスニング試験にて聴取すべき音声の原音と考えて良い。したがって、ヘッドホン筐体(112)内のマイク(115)により採音された録音音声信号(210)を補正した信号(230)と再生音声信号(250)との相関の値(241)は、試験受験者(100)が聴取した音声の品質そのものを表す尺度と見なし得る。
なお、図2は、図1に示した比較器(142)の動作原理を説明するための図であり、アナログ信号のイメージを使って図を描いている。実際の比較器(142)の実装では、すべてデジタル処理とすることが妥当である。また、図2では、音量レベル(220)を振幅に乗じる形で利用する単純なイメージを示しているが、実際には雑音レベルに対する相対的な評価に用いたり、周囲の騒音に対する相対的な評価に用いたりすることで、相関の値の計算の精度をあげるために利用される。
図3は、本発明を適用した実施例での、音声信号処理装置の構成を示す。図3中、試験受験者(100)、ヘッドホン(110)、ICプレーヤー(120)は、図1中に示したものと同じである。図3では、音声信号処理装置として、パーソナルコンピュータを想定している。
図3中、音声信号処理装置(320)は、ICメモリドライブ1(326)とICドライブ2(327)との、2つのICメモリドライブを備えている。リスニング試験にて用いた前記ICプレーヤー(120)に装着され、録音音声信号(142)とパラメータ情報(143)とを保持したICメモリ(140)が、抜き取られてICメモリドライブ1(326)に装着されている(391)。
ICメモリドライブ2(327)には別のICメモリ(330)が装着され、以下に説明する編集済音声信号(331)がここに記録される。該編集済音声信号が記録されたのち、該ICメモリ(330)は抜き取られて、ICプレーヤー(120)に装着され(392)、再生されることとなる。
音声信号処理装置(320)にはディスプレイ(310)が接続されている。このディスプレイ(310)には、試験実施者(300)向けの情報が表示される。
音声信号処理装置(320)の内部には、前記ICメモリドライブ1(326)に接続された比較器(322)があり、該比較器(322)にはICメモリ(140)中の前記録音音声信号(142)と前記パラメータ情報(143)とが入力される。
同じく音声信号処理装置(320)の内部には、蓄積装置(323)が設けられ、この内部に設問の時間情報(324)と再生音声信号(325)とが記録されている。該再生音声信号(325)は、図1に示した再生音声信号(141)と同じものである。再生音声信号(325)は、前記比較器(322)の入力となっている。
同じく音声信号処理装置(320)の内部には、比較器(322)の出力を入力とする編集器(321)が配置されている。編集器(321)への入力には、他に、前記蓄積装置(323)中の再生音声信号(325)と設問の時間情報(324)とがある。編集器(321)により、前記ICドライブ2(327)に装着されたICメモリ(330)内に編集済音声信号(331)が作成される。また、編集器からは、ディスプレイ(310)に表示される情報も生成される。
リスニング試験が終了し、該試験中にICプレーヤー(120)中のランプ(134)の点灯により再生音声の品質劣化が表示された場合、もしくは、試験受験者(100)が再生音声に問題があったと申告した場合に、音声信号処理装置(320)は使用される。そのような事態の際には、まず、該ICプレイヤー(120)からICメモリ(140)を抜き取り、音声信号処理装置(320)のICメモリドライブ1(326)に装着する(391)。同時に、ICメモリドライブ2(327)には、新品のICメモリ(330)を装着する。
ICメモリを装着したのち、比較器(322)により、再生音声信号(325)と録音音声信号(142)との比較を、パラメータ情報(143)中の値を考慮した上で行う。この動作原理は、図2で示した図1中の比較器の動作原理と同じである。比較器(322)により検出された音声の品質劣化は、音声劣化情報(328)として編集器(321)へ出力される。
編集器(321)では、比較器(322)よりの音声劣化情報(328)を受けて、蓄積装置(323)上の設問の時間情報(324)を参照し、音声品質劣化により聴取が困難となったリスニング試験の設問を同定し、これを音声再生状況情報(329)として、ディスプレイ(310)に表示する。さらに、音声品質劣化により試験受験者(100)が受けた不利益を補填するために試験受験者(110)が再テストで聴取すべき音声信号を編集し、これを編集済音声信号(331)として、ICメモリドライブ2(327)に装着されたICメモリ(330)に記録する。
ディスプレイ(310)にて音声再生状況情報を確認した試験実施者(300)は、ICメモリドライブ2(327)中のICメモリ(330)を抜き取り、試験受験者(100)が使用するICプレーヤー(120)に該ICメモリ(330)を装着させる(392)。該試験受験者(100)は、ICメモリ(330)中の編集済音声信号(331)を再生して、再テストを受験する。
なお、図3では、音声信号処理装置中の、本発明に直接関係の無い要素については、省略して記していない。例えば、装置全体の動作を制御する制御部とこれに付随する結線は、図3中に記されていない。また、メモリドライブを2つ用いる構成としたが、これを1つとして、ICメモリの装着・抜き取りを繰り返す手順としても良い。また、図3では録音音声信号と再生音声信号との差に関する情報を出力する部分を省略しているが、差に関する該情報を出力すれば、音声再生装置が使用された環境が音声の聴取にどの程度向いていたかを評価するための尺度となる。
図4は、本発明を適用した実施例での、図3中の編集器(321)の動作原理を説明する図である。前述のとおり、図3中の編集器(321)にては、設問の時間情報(324)、再生音声信号(325)、音声劣化情報(328)の3つが入力され、音声再生状況情報(329)と編集済音声信号(331)との2つが出力される。図4中に記されたこれらの入出力は、図3中に記されたものと同じである。
図4中、編集器では、まず、入力された設問の時間情報(324)と音声劣化情報(328)とを用いて、音声再生状況情報(329)を作成する(491)。図4中に記された例では、音声劣化情報(328)中に記録された音声品質劣化区間(421)は、設問の時間情報(324)中の設問1時間帯(411)と設問4時間帯(414)には時間的に重なっておらず、設問2時間帯(412)の後半部分に重なりを持ち、設問時間帯3(413)のすべてと重なっている。この結果、設問1は正常に再生され、設問2は後半が欠損し、設問3は全体が欠損し、設問4は正常に再生されたという内容をもつ、音声再生状況情報(329)が作成されている。この音声再生状況情報(329)が、図3中のディスプレイ(310)により試験実施者(300)向けに表示される。
図4中、引き続き編集器では、作成した音声再生状況情報(329)を用いて、再生音声信号(325)から、編集済音声信号(331)を作成する。図4中に記された例では、音声再生状況情報(329)中に設問2と設問3とが一部または全体が欠損しているとあるので、再生音声情報(325)から設問2の音声(442)と設問3の音声(443)とを取り出し、この2つの音声からなる編集済音声信号(331)を作成する。作成された編集済音声信号(331)は、再テストにおいて試験受験者が聴取する。
なお、図4は編集器(321)の動作原理を説明するための図であり、アナログ信号のイメージを使って図を描いている。実際の編集器(321)の実装では、すべてデジタル処理とすることが妥当である。また、図4では、一部分でも音声再生に欠損があった設問を単純に再出題する方法としているが、欠損の状況により編集済音声信号の構成を変更したり、再生音声信号以外からの音源を元に編集済音声信号を構成する方法も考えられる。
本発明を適用した実施例での、受話器と音声再生装置の構成である。 受話器および音声再生装置による、再生音声の品質劣化を検出する動作原理を説明する図である。 再生音声信号と録音音声信号とを処理する、音声信号処理装置の構成である。 音声信号処理装置による、再生音声の品質劣化の状況を示すデータと、品質劣化による影響を補填するための音声信号を生成する動作原理を説明する図である。
符号の説明
100 試験受験者
110 ヘッドホン
111 ベルト
112 ヘッドホン筐体
113 スピーカー
114 再生コード
115 マイク
116 録音コード
120 ICプレーヤー
121 アンプ
122 DA変換器
123 AD変換器
124 比較器
131 再生ジャック
132 録音ジャック
133 音量つまみ
134 ランプ
135 ICメモリドライブ
140 ICメモリ
141 再生音声信号
142 録音音声信号
143 パラメータ情報
210 録音音声信号
220 音量レベル
230 補正された録音音声信号
240 相関
241 相関の値
242 相関の基準値
243 品質劣化の検出
250 再生音声信号
300 試験実施者
310 ディスプレイ
320 音声信号処理装置
321 編集器
322 比較器
323 蓄積装置
324 設問の時間情報
325 再生音声信号
326 ICメモリドライブ1
327 ICメモリドライブ2
330 ICカード
331 編集済音声信号
391、392 ICカードの抜き取りと装着の動きを示す矢印線
411〜414 リスニング試験における設問の時間帯
421 音声品質劣化区間
441〜444 リスニング試験における設問の音声
491 再生状況の判定を表す矢印
492 音声信号の編集を表す矢印

Claims (5)

  1. 耳に差し込んだり被せることで装着して音声を聴取するイヤホンやヘッドホンのような受話器において、該受話器中にあるスピーカーのような音声発生部の近くにマイクのような採音部を設け、該音声発生部により発せられた音声が該採音部にて検出されるようにし、該採音部が検出した音声より変換した電気信号を蓄積したり処理したりする装置へ伝えるためのコードのような接続部を備えた、イヤホンやヘッドホンのような前記受話器。
  2. 蓄積された音声信号から音声に対応する電気信号を再生するテープデッキやICプレーヤーのような蓄積媒体中の信号を音源とする音声再生装置、もしくは、ラジオ受信機のような受信信号を音源とする音声再生装置において、請求項1の受話器を接続して音声を再生する際に、該音声再生装置の前記音源による再生音声信号の再生音は前記受話器の前記音声発生部にて発せられるようにし、該受話器の前記採音部よりの検出した音声から変換した電気信号は該音声再生装置内に設けた記憶部にて録音音声信号として記録するようにし、同時に該音声再生装置に設けられた音量つまみにより設定された音量レベルなどの音声再生におけるパラメータをパラメータ情報として前記記憶部に記録するようにし、音声の再生が終わった後に、前記記憶部に記録された前記録音音声信号と前記パラメータ情報を調べることにより、前記音声の再生が行われた否かと、どのような内容・品質の再生であったかとを証明することが出来るようにした、前記音声再生装置。
  3. 請求項2の音声再生装置において、音声の再生の際に、請求項1の受話器内の前記採音部からの電気信号より得られる採音音声信号と、再生されつつある再生音声信号とを、設定された音量レベルなどの音声再生におけるパラメータによる影響を考慮に入れて比較を行い、採音音声信号と再生音声信号との特徴量の差が予め定められた範囲を超えて大きくなった際に、機器の不具合や騒音等の影響により再生された音声は意図した品質よりも劣悪であると判定し、品質の劣化が発生したと判定されたことを、該音声再生装置に設けられたランプなどの表示装置や前記受話器等を用いて、リアルタイムに、もしくは、音声再生終了時に該音声再生装置の使用者に通知することを特徴とする、前記音声再生装置。
  4. 請求項2の音声再生装置内の記憶部内に記録された前記録音音声信号と前記パラメータ情報、および、前記音声再生装置にて利用された音源の再生音声信号とを入力する手段を有し、入力した該録音音声信号と該再生音声信号とを、該パラメータ情報に基づく音声再生におけるパラメータによる影響を考慮に入れて比較を行い、該録音音声信号と該再生音声信号との特徴量の差がどの程度であるかを出力し、さらに、その差が予め定められた範囲を超えて大きくなった際に、機器の不具合や騒音等の影響により再生された音声は意図した品質よりも劣悪であると判定し、該再生音声中で品質が劣化したと判定された範囲を同定して出力することを特徴とした、音声信号処理装置。
  5. 請求項4の音声信号処理装置において、同定した該再生音声中での品質劣化の範囲に基づき、前記録音音声信号と前記パラメータ情報との記録が行われた音声再生装置の使用者が再生音声の品質劣化により受けた影響を打ち消すために聴取すべき音声信号を、前記再生音声信号もしくは予め用意された代替の音声信号から編集して編集済音声信号として作成し、該編集済音声信号を請求項2の音声再生装置もしくは他の音声再生装置にて取り込んで再生出来る形式の音源にて出力することを特徴とした、前記音声信号処理装置。
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