JP2007221476A - 移動体通信端末、および、プログラム - Google Patents

移動体通信端末、および、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】正確なチャンネルリストを効率的に作成する。
【解決手段】制御部110は、複数の基地局から受信した、テレビ放送受信機能で受信可能なテレビ放送のチャンネル情報をチャンネル情報格納領域172から取得する。制御部110は、基地局情報格納領域171に格納されている基地局履歴に基づいて、移動体通信端末100の移動速度を判別する。また、制御部110は、放送エリア情報格納領域175に格納されている放送エリア情報と移動体通信端末100の現在位置とに基づいて、放送エリアに対する移動体通信端末100の位置を判別する。移動速度が所定の速度を超えていると判別された場合、もしくは、移動体通信端末100の位置が放送エリアの外縁部付近に位置していると判別された場合、制御部110は、複数の基地局から取得したチャンネル情報に重複するチャンネルに基づいてチャンネルリストを作成する
【選択図】図8

Description

本発明は、移動体通信端末、および、プログラムに関し、特に、移動体通信端末によるテレビ放送受信に好適な移動体通信端末、および、プログラムに関する。
携帯電話などの移動体通信端末では、基本機能である音声通話以外の種々の付加機能が備えられており、近時では、テレビ放送を受信して視聴できるテレビ放送受信機能を備えた移動体通信端末が実現されている。特に最近では、地上デジタル放送に対応した移動体通信端末が実用化されており、いわゆる1セグメント放送の実施などによって、移動体通信端末であっても高品質なテレビ放送受信が可能となっている。
ここで、テレビ放送の放送エリアは地域毎に規定されているので、地域毎に受信可能チャンネルが異なる。据え置き型のテレビ受像機の場合、設置した場所に対応するチャンネル設定をおこなえばよいが、携行される移動体通信端末は位置が固定されないので、受信可能なチャンネルが随時変化する場合がある。よって、テレビ放送受信機能を有する移動体通信端末では、基地局と通信する際に、当該基地局が存在する地域での放送チャンネル情報を基地局から取得して、移動体通信端末の現在位置において受信可能なチャンネルリストを作成している(例えば、特許文献1)。
特開2004−312164号公報
しかしながら、例えば、交通手段を利用した高速移動時などにテレビ放送を受信する場合、移動に伴って変化する周囲の地形や建物の影響などによって、テレビ放送の受信電力が著しく変化する場合がある。また、移動体通信端末の位置が放送エリアの周辺部付近であるか中央部付近であるかによって、安定的に受信できるチャンネル数やチャンネルが異なる場合がある。特に、放送エリアの周辺部付近では受信電力が低い傾向があり、移動体通信端末の位置によって受信可能なチャンネルが異なってくる場合がある。
このように、移動体通信端末の移動や位置によってチャンネル毎の受信電力が変化すると、その時々のチャンネルサーチ結果が異なってしまうことがあり、正確なチャンネルリストを作成することができない。特許文献1などの従来技術においては、移動体通信端末の移動や位置を考慮していないため、高速移動時や放送エリアの周辺部付近に位置する場合には、正確なチャンネルリストを作成できなかった。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、正確なチャンネルリストを作成することができる移動体通信端末等を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点にかかる移動体通信端末は、
テレビ放送受信手段を有する移動体通信端末であって、
前記テレビ放送受信手段で受信可能なテレビ放送チャンネルを示すチャンネル情報を複数の基地局から取得するチャンネル情報取得手段と、
前記移動体通信端末の移動速度が所定の速度を超えているかを判別する移動速度判別手段と、
前記移動速度判別手段により移動速度が所定の速度を超えていると判別された場合、前記複数の基地局から取得したチャンネル情報のいずれにも重複して示されるチャンネルに基づいて、前記テレビ放送受信手段で視聴可能なテレビ放送のチャンネルリストを作成するチャンネルリスト作成手段と、
を備えることを特徴とする。
このような構成によれば、移動体通信端末が高速で移動している場合、複数の基地局から得られるチャンネル情報に重複しているチャンネルに基づいてチャンネルリストを作成するので、受信電力が低下しやすい高速移動時でも受信可能性の高いチャンネルから構成された正確なチャンネルリストを効率的に作成することができる。
上記移動体通信端末において、
前記チャンネルリスト作成手段は、前記移動速度判別手段により移動速度が所定の速度を超えていないと判別された場合、前記複数の基地局から取得したチャンネル情報に含まれるすべてのチャンネルに基づいて前記チャンネルリストを作成することが望ましい。
このような構成によれば、移動体通信端末が低速移動(移動していない場合を含む)している場合は、複数の基地局から得られるチャンネル情報が示すすべてのチャンネルに基づいてチャンネルリストを作成するので、受信可能性のあるすべてのチャンネルから構成された正確なチャンネルリストを効率的に作成することができる。
上記移動体通信端末において、
前記移動速度判別手段は、前記移動通信端末の移動にともなうハンドオフによる基地局の切替頻度に基づいて、前記移動速度が所定の速度を超えているかを判別することが望ましい。
このような構成によれば、移動体通信端末が通常おこなう基地局の切り替えに基づいて、移動速度を判別することができる。
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点にかかる移動体通信端末は、
テレビ放送受信手段を有する移動体通信端末であって、
前記テレビ放送受信手段で受信可能なテレビ放送の放送エリアを示す放送エリア情報を取得する放送エリア情報取得手段と、
前記テレビ放送受信手段で受信可能なテレビ放送チャンネルを示すチャンネル情報を複数の基地局から取得するチャンネル情報取得手段と、
前記複数の基地局から位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記放送エリア情報取得手段が取得した放送エリア情報と、前記位置情報取得手段が取得した位置情報とに基づいて、前記移動体通信端末の放送エリアに対する位置を判別する位置判別手段と、
前記位置判別手段により、前記移動体通信端末が放送エリアの外縁部付近に位置していると判別された場合、前記複数の基地局から取得したチャンネル情報のいずれにも重複して示されるチャンネルに基づいて、前記テレビ放送受信手段で視聴可能なテレビ放送のチャンネルリストを作成するチャンネルリスト作成手段と、
を備えることを特徴とする。
このような構成によれば、移動体通信端末が放送エリアの外縁部付近に位置している場合、複数の基地局から得られるチャンネル情報に重複しているチャンネルに基づいてチャンネルリストを作成するので、受信電力が低下しやすい放送エリアの外縁部付近であっても受信可能性の高いチャンネルから構成された正確なチャンネルリストを効率的に作成することができる。
上記移動体通信端末において、
前記チャンネルリスト作成手段は、前記位置判別手段により、前記移動体通信端末が放送エリアの外縁部付近に位置していないと判別された場合、前記複数の基地局から取得したチャンネル情報に含まれるすべてのチャンネルに基づいて前記チャンネルリストを作成することが望ましい。
このような構成によれば、安定的に受信できる放送エリアの外縁部付近以外の場所に位置している場合は、複数の基地局から得られるチャンネル情報が示すすべてのチャンネルに基づいてチャンネルリストを作成するので、受信可能性のあるすべてのチャンネルから構成された正確なチャンネルリストを効率的に作成することができる。
上記目的を達成するため、本発明の第3の観点にかかるプログラムは、
テレビ放送受信手段を有する移動体通信端末を制御するコンピュータに、
前記テレビ放送受信手段で受信可能なテレビ放送チャンネルを示すチャンネル情報を複数の基地局から取得するチャンネル情報取得機能と、
前記移動体通信端末の移動速度が所定の速度を超えているかを判別する移動速度判別機能と、
前記移動速度判別機能により移動速度が所定の高速を超えていると判別された場合、前記複数の基地局から取得したチャンネル情報のいずれにも重複して示されるチャンネルに基づいて、前記テレビ放送受信手段で視聴可能なテレビ放送のチャンネルリストを作成するチャンネルリスト作成機能と、
を実現させることを特徴とする。
このようなプログラムを適用することで、例えば、既存の移動体通信端末などを本発明にかかる移動体通信端末として機能させることができる。
上記目的を達成するため、本発明の第4の観点にかかるプログラムは、
テレビ放送受信手段を有する移動体通信端末を制御するコンピュータに、
前記テレビ放送受信手段で受信可能なテレビ放送の放送エリアを示す放送エリア情報を取得する放送エリア情報取得機能と、
前記テレビ放送受信手段で受信可能なテレビ放送チャンネルを示すチャンネル情報を複数の基地局から取得するチャンネル情報取得機能と、
前記複数の基地局から位置情報を取得する位置情報取得機能と、
前記放送エリア情報取得機能が取得した放送エリア情報と、前記位置情報取得機能が取得した位置情報とに基づいて、前記移動体通信端末の放送エリアに対する位置を判別する位置判別機能と、
前記位置判別機能により、前記移動体通信端末が放送エリアの外縁部付近に位置していると判別された場合、前記複数の基地局から取得したチャンネル情報のいずれにも重複して示されるチャンネルに基づいて、前記テレビ放送受信手段で視聴可能なテレビ放送のチャンネルリストを作成するチャンネルリスト作成機能と、
を実現させることを特徴とする。
このようなプログラムを適用することで、例えば、既存の移動体通信端末などを本発明にかかる移動体通信端末として機能させることができる。
本発明によれば、移動体通信端末の移動速度や放送エリアに対する位置に基づいてチャンネルリストの作成を最適化するので、正確なチャンネルリストを効率的に作成することができる。
(実施形態1)
以下、図面を参照して本発明にかかる実施形態を説明する。まず、本発明の実施形態1にかかる移動体通信端末について説明する。本実施形態にかかる移動体通信端末100は、例えば、携帯電話やPHS(Personal Handyphone System)などといった移動体通信用の端末装置(電話機)である。本実施形態にかかる移動体通信端末100は、基本機能である音声通話機能の他に、例えば、移動体通信端末向けの地上デジタルテレビ放送である1セグメント放送を受信して視聴可能とするテレビ放送受信機能を備えているものとする。以下、本実施形態において「テレビ放送」とは、地上デジタルテレビ放送の1セグメント放送を指すものとする。
このような移動体通信端末100の構成を、図1を参照して説明する。図1は移動体通信端末100の構成を示すブロック図である。図示するように、移動体通信端末100は、制御部110、無線通信部120、アンテナ121、操作部130、表示部140、音声処理部150、テレビ放送受信部160、アンテナ161、記憶部170、などから構成される。
制御部110は、例えば、CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)やワークエリアとなるRAM(Random Access Memory)などから構成され、所定の動作プログラムを実行することで移動体通信端末100の各部を制御する。すなわち、移動体通信端末100の各構成は制御部110によって制御されるとともに、各構成間の情報伝達などは制御部110を介しておこなわれる。
無線通信部120は、例えば、移動体通信用の無線通信デバイスなどから構成され、基地局と無線通信するためのアンテナ121による電波送受信を制御することで、基地局との無線通信により音声通話やデータ通信をおこなう。また、本実施形態では、各基地局が送信するテレビ放送のチャンネル情報を無線通信部120が受信する。
操作部130は、移動体通信端末100の外面上に構成されたボタンやキーなどから構成され、移動体通信端末100のユーザによって操作される。操作部130は、各ボタンやキーなどと接続された入力回路などを備え、ユーザの操作に応じた入力信号を生成して制御部110に入力する。
表示部140は、例えば、液晶表示装置などから構成された表示出力装置であり、制御部110の制御によって種々の画面を表示出力する。また、本実施形態では、テレビ放送受信部160によって受信されるテレビ放送の映像信号が表示部140に入力されるものとし、この場合、表示部140によってテレビ放送の映像が表示出力される。
音声処理部150は、例えば、音声入出力用のマイクロフォンやスピーカ、および、コーデック回路などから構成され、移動体通信端末100の通話機能などにかかる音声の処理をおこなう。本実施形態では、マイクロフォン151から入力されたユーザの発話音声をデジタル音声データに変換して無線通信部120に送出する送話動作や、無線通信部120で受信したデジタル音声データをアナログ音声信号に変換してスピーカ152から出力する受話動作などをおこなう。また、本実施形態では、テレビ放送受信部160によって受信されるテレビ放送の音声信号が音声処理部150に入力されるものとし、この場合、音声処理部150によってテレビ放送の音声がスピーカ152から出力される。
テレビ放送受信部160は、例えば、地上デジタル放送用の受信装置などから構成され、1セグメント放送によって送信された放送電波を受信する。テレビ放送受信部160は、所定のチューナ回路や復調回路などを含んでおり、1セグメント放送受信用のアンテナ161によって受信される放送電波の復号処理などをおこなうことで、テレビ放送受信機能が実現される。
記憶部170は、例えば、フラッシュメモリなどの記憶装置から構成され、制御部110が実行する動作プログラムを格納する他、本発明を実現するために必要な種々のデータを格納する。本実施形態では、図1に示すように、基地局情報格納領域171、チャンネル情報格納領域172、チャンネルリスト格納領域173、プログラム格納領域174、などの記憶領域が構成される。
基地局情報格納領域171は、無線通信部120が通信する基地局の切替履歴を示す情報を格納する。基地局情報格納領域171に格納される情報の例を図2(a)に示す。図示するように、基地局情報格納領域171には、切り替えた基地局を示す基地局IDをキーとしたレコードが作成されており、各レコードには、当該基地局の位置を示す位置情報、切り替えた日時を示す日時情報(「切替日時」)、などが記録される。すなわち、移動体通信端末100が移動した際に、最も通信状態のよい基地局(着信を待ち受ける基地局を含む)に切り替える、いわゆるハンドオフ(ハンドオーバー)により切り替えられた基地局の履歴が基地局情報格納領域171に記録される。以下、基地局情報格納領域171に格納されている情報を「基地局履歴情報」とする。
チャンネル情報格納領域172は、基地局から受信したテレビ放送のチャンネル情報を格納する。チャンネル情報格納領域172に格納される情報の例を図2(b)に示す。図示するように、チャンネル情報格納領域172には、受信した基地局を示す基地局IDをキーとしたレコードが作成されており、各レコードには、受信日時を示す日時情報(「受信日時」)、受信したチャンネル情報、などが記録される。このチャンネル情報は、各基地局が予め保持している情報であり、当該基地局が存在する場所が放送エリアとなっているチャンネルについてのチャンネル番号や周波数などを示す情報が示されている。
チャンネルリスト格納領域173は、チャンネル情報格納領域172に格納されたチャンネル情報に基づいて作成されたチャンネルリストを格納する。このチャンネルリストは、その時点で移動体通信端末100によって視聴可能なテレビ放送チャンネルを示したリストである。チャンネルリスト格納領域173に格納される情報の例を図2(c)に示す。図示するように、チャンネルリスト格納領域173には、チャンネル番号をキーとしたレコードが作成され、各レコードには、当該チャンネルの周波数を示す情報、当該チャンネルの放送データに多重化されている付加情報、などが格納される。移動体通信端末100のテレビ放送受信機能は、チャンネルリスト格納領域173に格納されたチャンネルリストに基づいた選局動作をおこなう。
プログラム格納領域174は、制御部110が実行するプログラムを格納するための領域である。プログラム格納領域174には、移動体通信端末100全体の動作を制御するための基本ソフトウェア(いわゆる、OSなど)や、移動体通信端末100の種々の機能を実現するためのアプリケーションソフトウェアなどが格納される。
本実施形態では、制御部110がプログラム格納領域174に格納されているプログラムを実行することで本実施形態にかかる各処理(詳細後述)を実行する。このときに制御部110によって実現される機能構成を図3に示す。図3は、制御部110によって実現される機能構成を示す機能ブロック図である。
図示するように、制御部110は、放送受信制御部111、チャンネルリスト作成部112、移動速度判別部113、などとして機能する。
放送受信制御部111は、無線通信部120、操作部130、表示部140、テレビ放送受信部160、記憶部170などと協働し、操作部130からの入力に応じてテレビ放送受信部160を制御することで、テレビ放送受信機能にかかる動作を実行する。この場合において、チャンネルリスト格納領域173に格納されているチャンネルリストに基づいて、テレビ放送受信機能における選局動作などをおこなう。また、無線通信部120がハンドオフをおこなった際、切替後の基地局から無線通信部120が受信した位置情報などを、放送受信制御部111が基地局情報格納領域171に格納する。
チャンネルリスト作成部112は、無線通信部120や記憶部170などと協働し、チャンネル情報格納領域172に格納されているチャンネル情報に基づいてチャンネルリストを作成してチャンネルリスト格納領域173に格納する。本実施形態では、チャンネルリストを作成する際に、移動速度判別部113に移動体通信端末100の移動速度が所定の速度を超えているかを判別させ(詳細後述)、この判別内容に応じて、チャンネルリストの作成方法を異ならせる(詳細後述)。また、チャンネルリスト作成部112は、無線通信部120によってハンドオフがおこなわれた時にチャンネルリストの作成をおこなう。このとき、無線通信部120を制御することで、基地局にチャンネル情報の提供を要求するとともに、提供されたチャンネル情報をチャンネル情報格納領域172に格納する。
移動速度判別部113は、記憶部170などと協働し、基地局情報格納領域171に格納されている基地局の切替履歴に基づいて、移動体通信端末100の移動速度が所定の速度を超えているかを判別する。本実施形態では、所定時間内における切替頻度と所定の閾値とを比較することで、移動体通信端末100の移動体通信端末速度が所定の速度を超えているかを判別する。すなわち、一定時間内における切替頻度が多いほど、移動体通信端末100がより高速に移動していることになるため、切替頻度が所定値以上であれば所定の速度を超えていると判別し、切替頻度が所定値より低ければ所定の速度を超えていないと判別する。この閾値は、例えば、テレビ放送の受信電力が著しく変化してしまう移動体通信端末100の移動速度に基づいて定められるものとする。
本実施形態では、制御部110がプログラムを実行することによって、上記機能構成が論理的に実現されるものとするが、これらの機能を、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit:特定用途向け集積回路)などの物理的な構成によって実現してもよい。
なお、上記各構成は、移動体通信端末100によって本発明を実現するために必要な主要な構成であり、移動体通信端末として必要なその他の構成については、必要に応じて備えられているものとする。
以上のような構成を有する移動体通信端末100の動作を以下説明する。まず、テレビ放送受信機能の実行時に必要となるチャンネルリストを作成するための「チャンネルリスト作成処理(1)」を、図4に示すフローチャートを参照して説明する。このチャンネルリスト作成処理(1)は、ハンドオフにより基地局が切り替わったことを契機に開始されるものとする。より詳細には、複数の基地局と通信可能である場合に、例えば、着信を待ち受ける基地局を無線通信部120が切り替え、或いは、現在通信している基地局よりも通信強度が高い基地局との通信に無線通信部120が切り替えることで、ハンドオフがおこなわれ、その履歴情報が基地局情報格納領域171に格納されたことを契機に処理が開始される。
処理が開始されると、チャンネルリスト作成部112は、無線通信部120を制御し、ハンドオフによって切り替えられた基地局に対し、当該基地局が保持しているチャンネル情報の提供を要求する(ステップS101)。この場合、チャンネル情報の提供を要求する所定のコマンドを無線通信部120が基地局に送信することで、チャンネル情報の提供を基地局に要求する。
要求に応じて基地局からチャンネル情報が送信されると、無線通信部120によって受信され制御部110に入力される(ステップS102)。チャンネルリスト作成部112は、受信したチャンネル情報をチャンネル情報格納領域172に格納する(ステップS103)。
次にチャンネルリスト作成部112は、移動速度判別部113に現在の移動速度を判別するよう指示する。移動速度判別部113は、チャンネルリスト作成部112からの指示に応じて、移動体通信端末100の移動速度を判別するための「移動速度判別処理」を実行する(ステップS200)。この移動速度判別処理を、図5に示すフローチャートを参照して説明する。
処理が開始されると、移動速度判別部113は、基地局情報格納領域171にアクセスし、基地局履歴情報を取得する(ステップS201)。
移動速度判別部113は、取得した基地局履歴情報に基づいて、単位時間当たりの基地局の切替頻度を計数する(ステップS202)。ここでは、基地局履歴情報が示す切替日時に基づいて、直近の切替履歴から遡りながら、所定の単位時間当たりに何回基地局が切り替えられたかを計数することで、切替頻度を求める。
切替頻度を求めると、移動速度判別部113は、所定の閾値と比較し(ステップS203)、切替頻度が閾値以上であれば(ステップS204:Yes)、現在の移動体通信端末100の移動速度が所定の速度を超えている「高速レベル」と判別し(ステップS205)、閾値より低ければ(ステップS204:No)、移動速度が所定の速度を超えていない「低速レベル」であると判別する(ステップS206)。
移動速度判別部113は、ステップS205或いはステップS206の判別内容をチャンネルリスト作成部112に通知して(ステップS207)、図4に示すチャンネルリスト作成処理(1)のフローに戻る。
チャンネルリスト作成処理(1)では、チャンネルリスト作成部112がチャンネルリスト格納領域173にアクセスし、既に格納されているチャンネルリストの内容をクリアする(ステップS104)。
次に、チャンネルリスト作成部112は、チャンネル情報格納領域172にアクセスし、チャンネル情報受信日時に基づいて、現在時刻から所定時間内に取得された複数のチャンネル情報を取得する(ステップS105)。ここでは、ハンドオフの都度チャンネル情報を取得しているので、複数の基地局から受信したチャンネル情報を取得することになる。
次に、上述した移動速度判別処理において判別された移動速度が「高速レベル」である場合(ステップS106:Yes)、チャンネルリスト作成部112は、ステップS105で取得した複数のチャンネル情報に重複して示されているチャンネルに対し、順次チャンネル検索を実行する(ステップS107)。
ここでは、チャンネルリスト作成部112が、複数のチャンネル情報に重複しているチャンネルから、例えば、チャンネル番号順に順次選択し、選択したチャンネルの放送受信を、放送受信制御部111よりテレビ放送受信部160に指示する。より詳細には、当該チャンネルの周波数を、放送受信制御部111よりテレビ放送受信部160に通知して、当該チャンネルの受信動作を実行させる。そして、リトライを含む所定回数の受信試行を各チャンネルでおこない、これによって受信に成功したチャンネルと、受信を失敗したチャンネルとを峻別する。ここで、受信成功したチャンネルについては、当該チャンネルの放送データに多重化されている付加情報(例えば、PSI(Program Specific Information:番組特定情報)など)が取得される。
チャンネルリスト作成部112は、このような受信試行(チャンネル検索)の過程において、受信に成功したチャンネルについてのチャンネル情報と取得した付加情報とを、チャンネルリスト格納領域173のチャンネルリストに順次追加することで、現時点で視聴可能なチャンネルで構成されたチャンネルリストを作成して(ステップS108)、処理を終了する。
一方、判別された移動速度が「低速レベル」である場合(ステップS106:No)、チャンネルリスト作成部112は、ステップS105で取得した複数のチャンネル情報に示されているすべてのチャンネルに対し、順次チャンネル検索を実行する(ステップS109)。
ここでは、「高速レベル」の場合と同様に、チャンネルリスト作成部112が、複数のチャンネル情報に示されているすべてのチャンネルを順次選択し、放送受信制御部111を通して指示されたテレビ放送受信部160が、選択されたチャンネル受信試行を複数回おこなって、受信に成功したチャンネルと、受信を失敗したチャンネルとを峻別する。この場合も、受信成功したチャンネルについては、PSIなどの付加情報を取得する。
チャンネルリスト作成部112は、受信に成功したチャンネルについてのチャンネル情報と付加情報とを、チャンネルリスト格納領域173のチャンネルリストに順次追加することで、現時点で視聴可能なチャンネルで構成されたチャンネルリストを作成して(ステップS108)、処理を終了する。
このような処理により、移動体通信端末100が高速移動している場合は、複数の基地局から得られたチャンネル情報に重複しているチャンネルについてチャンネル検索をおこない、受信が成功したチャンネルのチャンネル情報から構成されたチャンネルリストが作成され、移動体通信端末100が低速移動している場合(移動していない場合を含む)は、複数の基地局から得られたチャンネル情報に示されているすべてのチャンネルについてチャンネル検索をおこない、受信が成功したチャンネルのチャンネル情報から構成されたチャンネルリストが作成される。
次に、このようにして作成されたチャンネルリストを用いてテレビ放送を受信する「テレビ放送受信処理」を、図6に示すフローチャートを参照して説明する。このテレビ放送受信処理は、ユーザが操作部130を操作することにより、移動体通信端末100のテレビ放送受信機能が起動されたことを契機に開始されるものとする。
処理が開始されると、放送受信制御部111は、チャンネルリスト格納領域173にアクセスし、格納されているチャンネルリストを取得する(ステップS301)。
チャンネルリストに記録されている付加情報には、例えば、各チャンネルを選局するために予めアサインされている番号キーを示す情報や放送局名を示す情報などが含まれている。放送受信制御部111は、ステップS301で取得したチャンネルリストに基づいて、現在視聴可能なテレビ放送の選局表を作成し、表示部140に表示する(ステップS302)。この選局表の表示例を図7に示す。図示するように、選局表には、操作部130に含まれている数字キーに対応する放送局名情報などが一覧表示されている。ユーザは、視聴を所望する放送局に対応する操作部130を操作することで選局する。
選局による操作部130の操作があると(ステップS303:Yes)、放送受信制御部111は、ステップS301で取得したチャンネルリストから、操作された操作部130の数字キーに対応しているチャンネルの周波数をテレビ放送受信部160に通知し、選局動作を実行させる(ステップS304)。ここでは、予め取得したチャンネルリストを用いることで、ユーザ操作に応じた迅速な選局動作がおこなわれる。
このような動作を、テレビ放送受信機能の終了指示(ユーザ操作による終了指示やバッテリ残量に基づく割込など)があるまで実行することで(ステップS305:No)、テレビ放送受信機能によるテレビ放送受信が続けられる。また、終了指示があれば(ステップS305:Yes)、放送受信制御部111は、テレビ放送受信部160によるテレビ放送受信動作を停止させるなどにより、処理を終了する。
以上説明したように、本発明を上記実施形態の如く適用することで、移動体通信端末100の移動速度に応じてチャンネルリストの作成を最適化させているので、正確なチャンネルリストを効率的に作成することができる。つまり、受信電力が著しく変化する高速移動時には、複数の基地局から得られたチャンネル情報に重複しているチャンネルは受信可能性が高いため、このような重複チャンネルに基づいてチャンネルリストを作成することで、周囲の地形や建物の影響が少ない正確なチャンネルリストを作成することができる。また、重複しているチャンネルに対してのみチャンネル検索をおこなうので、効率的にチャンネルリストを作成することができる。
(実施形態2)
上記実施形態1では、移動体通信端末の移動速度に応じてチャンネルリストの作成を最適化させたが、放送エリアに対する移動体通信端末の位置に応じて最適化させてもよい。この場合を以下実施形態2として説明する。
本実施形態にかかる移動体通信端末のハードウェア構成は実施形態1にかかる移動体通信端末100と同様である。よって、本実施形態にかかる移動体通信端末も移動体通信端末100とする。なお、記憶部170に格納される情報および制御部110によって実現される機能構成などが実施形態1の場合と異なる。よって、実施形態1の移動体通信端末100と相違する部分について以下説明する。
まず、記憶部170に格納される情報が異なるので、記憶部170に構成される記憶領域が実施形態1とは異なる。すなわち、図8に示すように、本実施形態にかかる移動体通信端末100の記憶部170には、実施形態1の記憶部170に構成されている各記憶領域に加え、放送エリア情報を格納するための放送エリア情報格納領域175が構成されている。
放送エリア情報格納領域175に格納される情報の例を図9に示す。図示するように、放送エリア情報格納領域175には、予め規定されている放送エリア毎に一意に割り当てられている放送エリアIDをキーとしたレコードが作成されており、各レコードには、当該放送エリアで放送されているチャンネルを示すチャンネル情報、当該放送エリアの中心を示す複数の位置情報、当該放送エリアの半径を示す範囲情報、などが放送エリア毎に記録される。本実施形態では、位置情報として緯度・経度情報が記録されるものとする。また、チャンネル情報として、チャンネル番号と周波数を示す情報が記録される。
次に、プログラム格納領域174に格納されているプログラムを制御部110が実行することにより実現される機能構成を図10に示す。本実施形態では、図示するように、実施形態1における移動速度判別部113に代えて、位置判別部114が構成される。
位置判別部114は、記憶部170などとの協働により、放送エリアに対する移動体通信端末100の位置を判別する。ここで、本実施形態では、基地局が発信する位置情報として、当該基地局が所在する場所の緯度・経度情報が発信されているものとし、基地局情報格納領域171の位置情報には、該当する基地局の緯度・経度情報が記録されているものとする。この場合、直近に取得した基地局の位置情報を移動体通信端末100の位置情報とする。よって、位置判別部114は、このように特定される移動体通信端末100の現在位置と、放送エリア情報格納領域175に格納されている放送エリアの位置情報とに基づいて、放送エリアに対する移動体通信端末100の位置を判別する。本実施形態では、移動体通信端末100が、放送エリアの外縁部付近に位置している否かを判別するものとする。
上記実施形態1の場合と同様、位置判別部114は、制御部110がプログラムを実行することで実現されるが、ASICなどのハードウェアによって構成されてもよい。
以上のような構成を有する移動体通信端末100の動作を以下説明する。まず、本実施形態にかかる「チャンネルリスト作成処理(2)」を、図11に示すフローチャートを参照して説明する。このチャンネルリスト作成処理(2)は、実施形態1におけるチャンネルリスト作成処理(1)と同様、移動体通信端末100の移動に伴うハンドオフにより基地局が切り替わったことを契機に開始されるものとする。
処理が開始されると、チャンネルリスト作成部112は、実施形態1のチャンネルリスト作成処理(1)の場合と同様に、無線通信部120を制御し、ハンドオフによって切り替えられた基地局に対し、当該基地局が保持しているチャンネル情報の提供を要求する(ステップS401)。要求に応じて基地局から送信されたチャンネル情報は、チャンネルリスト作成部112によってチャンネル情報格納領域172に格納される(ステップS402)。
次にチャンネルリスト作成部112は、位置判別部114に、移動体通信端末100の現在位置が、放送エリアの周辺部付近であるか否かを判別するよう指示する。位置判別部114は、チャンネルリスト作成部112からの指示に応じて、放送エリアに対する移動体通信端末100の位置を判別するための「位置判別処理」を実行する(ステップS500)。この位置判別処理を、図12に示すフローチャートを参照して説明する。
処理が開始されると、位置判別部114は、基地局情報格納領域171にアクセスし、直近のハンドオフで切り替わった基地局の位置情報を取得することで、移動体通信端末100の現在位置を特定する(ステップS501)。
次に位置判別部114は、チャンネル情報格納領域172にアクセスし、現在通信している基地局から取得したチャンネル情報を取得する(ステップS502)。そして、放送エリア情報格納領域175にアクセスし、取得したチャンネル情報に含まれているチャンネルが放送されている放送エリアの放送エリア情報を取得する(ステップS503)。
位置判別部114は、ステップS503で取得した放送エリア情報に含まれている放送エリアの中心位置を示す位置情報と、ステップS501で特定した移動体通信端末100の現在位置とに基づいて、放送エリアの中心と移動体通信端末100との距離を算出する(ステップS504)。
次に位置判別部114は、ステップS503で取得した放送エリア情報に含まれている範囲情報に対する、ステップS504で算出した距離の比を算出する。ここでは、算出した距離を範囲情報に示される半径で除することで、放送エリア半径に対する、中心から移動体通信端末100までの距離の比を求める(ステップS505)。
位置判別部114は、ステップS505で求めた比が、所定の閾値(例えば、0.8など)以上である場合(ステップS506:Yes)、放送エリアの外縁部付近に移動体通信端末100が位置していると判別する(ステップS507)。
一方、ステップS505で求めた比が、所定の閾値未満である場合(ステップS506:No)、移動体通信端末100の位置は放送エリアの外縁部付近ではないと判別する(ステップS508)。
位置判別部114は、判別内容をチャンネルリスト作成部112に通知して(ステップS509)、図11に示すチャンネルリスト作成処理(2)のフローに戻る。
チャンネルリスト作成処理(2)では、チャンネルリスト作成部112がチャンネルリスト格納領域173にアクセスし、既に格納されているチャンネルリストの内容をクリアする(ステップS403)。
次に、チャンネルリスト作成部112は、チャンネル情報格納領域172にアクセスし、チャンネル情報受信日時に基づいて、現在時刻から所定時間内に取得された複数のチャンネル情報を取得する(ステップS404)。ここでは、ハンドオフの都度チャンネル情報を取得しているので、複数の基地局から受信したチャンネル情報を取得することになる。
次に、上述した位置判別処理において判別された移動体通信端末100の位置が放送エリアの外縁部付近である場合(ステップS405:Yes)、チャンネルリスト作成部112は、ステップS404で取得した複数のチャンネル情報に重複して示されているチャンネルに対し、順次チャンネル検索を実行する(ステップS406)。
ここでは、実施形態1の場合と同様にチャンネルリスト作成部112が、複数のチャンネル情報に示されているすべてのチャンネルを順次選択し、テレビ放送受信部160が、選択されたチャンネル受信試行を複数回おこなって、受信に成功したチャンネルと、受信を失敗したチャンネルとを峻別する。この場合も、受信成功したチャンネルについては、PSIなどの付加情報を取得する。
チャンネルリスト作成部112は、このような受信試行(チャンネル検索)の過程において、受信に成功したチャンネルについてのチャンネル情報と取得した付加情報とを、チャンネルリスト格納領域173のチャンネルリストに順次追加することで、現時点で視聴可能なチャンネルで構成されたチャンネルリストを作成して(ステップS407)、処理を終了する。
一方、判別された移動体通信端末100の位置が放送エリアの外縁部付近ではない場合(ステップS405:No)、チャンネルリスト作成部112は、ステップS404で取得した複数のチャンネル情報に示されているすべてのチャンネルに対し、順次チャンネル検索を実行する(ステップS408)。
ここでは、外縁部付近の場合と同様に、チャンネルリスト作成部112が、複数のチャンネル情報に示されているすべてのチャンネルを順次選択し、テレビ放送受信部160が、選択されたチャンネル受信試行を複数回おこなって、受信に成功したチャンネルと、受信を失敗したチャンネルとを峻別する。この場合も、受信成功したチャンネルについては、PSIなどの付加情報を取得する。
チャンネルリスト作成部112は、受信に成功したチャンネルについてのチャンネル情報と付加情報とを、チャンネルリスト格納領域173のチャンネルリストに順次追加することで、現時点で視聴可能なチャンネルで構成されたチャンネルリストを作成して(ステップS407)、処理を終了する。
このような処理により、移動体通信端末100が放送エリアの外縁部付近に位置している場合は、複数の基地局から得られたチャンネル情報に重複しているチャンネルについてチャンネル検索をおこない、受信が成功したチャンネルのチャンネル情報から構成されたチャンネルリストが作成され、移動体通信端末100が放送エリアの外縁部付近よりも中心に近い場所に位置している場合は、複数の基地局から得られたチャンネル情報に示されているすべてのチャンネルについてチャンネル検索をおこない、受信が成功したチャンネルのチャンネル情報から構成されたチャンネルリストが作成される。
本実施形態では、上述のチャンネルリスト作成処理(2)によって作成されたチャンネルリストを用いて、テレビ放送受信機能実行時の選局動作がおこなわれる。この場合の処理は、実施形態1におけるテレビ放送受信処理(図6)と同様である。
以上説明したように、本発明を上記実施形態の如く適用することで、移動体通信端末100の位置に応じてチャンネルリストの作成を最適化させているので、正確なチャンネルリストを効率的に作成することができる。つまり、受信電力が著しく変化する放送エリアの外縁部付近に位置しているときには、複数の基地局から得られたチャンネル情報に重複しているチャンネルは受信可能性が高いため、このような重複チャンネルに基づいてチャンネルリストを作成することで、安定して受信できるチャンネルを含んだ正確なチャンネルリストを作成することができる。また、重複しているチャンネルに対してのみチャンネル検索をおこなうので、効率的にチャンネルリストを作成することができる。
上記実施形態は一例であり、本発明の適用範囲はこれに限られない。すなわち、種々の応用が可能であり、あらゆる実施の形態が本発明の範囲に含まれる。
例えば、上記実施形態では、移動速度に基づく場合と放送エリアに対する位置に基づく場合とを別の実施形態として説明したが、同一の移動体通信端末において双方の概念に基づく処理をおこなってもよい。この場合、例えば、まず移動速度の判別をおこない、移動速度が所定の速度を超えていないと判別された場合に、放送エリアに対する位置に基づいたチャンネルリスト作成をおこなうように動作してもよい。
上記実施形態1では、基地局の切替頻度に基づいて移動速度を判別したが、移動体通信端末の移動速度を判別できるのであれば、判別方法は任意である。例えば、GPS計測システムを備えた移動体通信端末であれば、当該GPS計測システムによる位置計測結果から移動速度を判別してもよい。
上記実施形態2では、基地局および放送エリアの中心を示す緯度・経度に基づいて、放送エリアに対する移動体通信端末の位置を判別したが、放送エリアに対する移動体通信端末の位置が判別できるのであれば、判別方法は任意である。例えば、GPS計測システムを備えた移動体通信端末であれば、当該GPS計測システムによる位置計測結果から放送エリアに対する移動体通信端末の位置を判別してもよい。あるいは、周辺の複数の基地局から受信した無線チャンネルの伝播遅延などに基づいて位置情報を取得するようにしてもよい。また、放送エリア情報は、移動体通信端末100が予め保持していなくてもよく、例えば、基地局や、移動通信網に接続された外部装置などといった外部から随時取得するものであってもよい。
なお、上述した移動体通信端末100のように、本発明を実現するための機能を予め備えている移動体通信端末として提供できることはもとより、これらの機能を備えていない既存の移動体通信端末にプログラムを適用することで、本発明にかかる移動体通信端末として機能させることもできる。この場合、少なくとも、テレビ放送受信機能を有している移動体通信端末に、上述した移動体通信端末100の各処理を実行させるためのプログラムを適用し、当該移動体通信端末を制御するコンピュータ(CPUなど)がそのプログラムを実行することで、本発明にかかる端末装置として機能させることができる。
このようなプログラムの適用方法は任意であり、例えば、インターネットなどの通信媒体を介して提供することで任意の移動体通信端末に適用できる他、所定の記録媒体(例えば、メモリカードなど)にプログラムを格納して配布することでも適用可能である。
本発明の実施形態1にかかる移動体通信端末の構成を示す図である。 図1に示す記憶部に格納される情報の例を示す図であり、(a)は基地局情報格納領域に格納される情報の例を示し、(b)はチャンネル情報格納領域に格納される情報の例を示し、(c)はチャンネルリスト格納領域に格納される情報の例を示す。 図1に示す制御部によって実現される実施形態1にかかる機能構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施形態1にかかる「チャンネルリスト作成処理(1)」を説明するためのフローチャートである。 図4に示すチャンネルリスト作成処理(1)で実行される「移動速度判別処理」を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態にかかる「テレビ放送受信処理」を説明するためのフローチャートである。 図6に示すテレビ放送受信処理において表示される「選局表」の表示例を示す図である。 本発明の実施形態2にかかる移動体通信端末の構成を示す図である。 図8に示す放送エリア情報格納領域に格納される情報の例を示す図である。 図8に示す制御部によって実現される実施形態2にかかる機能構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施形態2にかかる「チャンネルリスト作成処理(2)」を説明するためのフローチャートである。 図11に示すチャンネルリスト作成処理(2)で実行される「位置判別処理」を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
100…移動体通信端末、110…制御部、111…放送受信制御部、112…チャンネルリスト作成部、113…移動速度判別部、114…位置判別部、120…無線通信部、121…アンテナ、130…操作部、140…表示部、150…音声処理部、151…マイクロフォン、152…スピーカ、160…テレビ放送受信部、161…アンテナ、170…記憶部、171…基地局情報格納領域、172…チャンネル情報格納領域、173…チャンネルリスト格納領域、174…プログラム格納領域、175…放送エリア情報格納領域

Claims (7)

  1. テレビ放送受信手段を有する移動体通信端末であって、
    前記テレビ放送受信手段で受信可能なテレビ放送チャンネルを示すチャンネル情報を複数の基地局から取得するチャンネル情報取得手段と、
    前記移動体通信端末の移動速度が所定の速度を越えているかを判別する移動速度判別手段と、
    前記移動速度判別手段により移動速度が所定の速度を超えていると判別された場合、前記複数の基地局から取得したチャンネル情報のいずれにも重複して示されるチャンネルに基づいて、前記テレビ放送受信手段で視聴可能なテレビ放送のチャンネルリストを作成するチャンネルリスト作成手段と、
    を備えることを特徴とする移動体通信端末。
  2. 前記チャンネルリスト作成手段は、前記移動速度判別手段により移動速度が所定の速度を超えていないと判別された場合、前記複数の基地局から取得したチャンネル情報に含まれるすべてのチャンネルに基づいて前記チャンネルリストを作成する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の移動体通信端末。
  3. 前記移動速度判別手段は、前記移動通信端末の移動にともなうハンドオフによる基地局の切替頻度に基づいて、前記移動速度が所定の速度を超えているかを判別する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載に移動体通信端末。
  4. テレビ放送受信手段を有する移動体通信端末であって、
    前記テレビ放送受信手段で受信可能なテレビ放送の放送エリアを示す放送エリア情報を取得する放送エリア情報取得手段と、
    前記テレビ放送受信手段で受信可能なテレビ放送チャンネルを示すチャンネル情報を複数の基地局から取得するチャンネル情報取得手段と、
    前記複数の基地局から位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    前記放送エリア情報取得手段が取得した放送エリア情報と、前記位置情報取得手段が取得した位置情報とに基づいて、前記移動体通信端末の放送エリアに対する位置を判別する位置判別手段と、
    前記位置判別手段により、前記移動体通信端末が放送エリアの外縁部付近に位置していると判別された場合、前記複数の基地局から取得したチャンネル情報のいずれにも重複して示されるチャンネルに基づいて、前記テレビ放送受信手段で視聴可能なテレビ放送のチャンネルリストを作成するチャンネルリスト作成手段と、
    を備えることを特徴とする移動体通信端末。
  5. 前記チャンネルリスト作成手段は、前記位置判別手段により、前記移動体通信端末が放送エリアの外縁部付近に位置していないと判別された場合、前記複数の基地局から取得したチャンネル情報に含まれるすべてのチャンネルに基づいて前記チャンネルリストを作成する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の移動体通信端末。
  6. テレビ放送受信手段を有する移動体通信端末を制御するコンピュータに、
    前記テレビ放送受信手段で受信可能なテレビ放送チャンネルを示すチャンネル情報を複数の基地局から取得するチャンネル情報取得機能と、
    前記移動体通信端末の移動速度が所定の速度を超えているかを判別する移動速度判別機能と、
    前記移動速度判別機能により移動速度が所定の高速を超えていると判別された場合、前記複数の基地局から取得したチャンネル情報のいずれにも重複して示されるチャンネルに基づいて、前記テレビ放送受信手段で視聴可能なテレビ放送のチャンネルリストを作成するチャンネルリスト作成機能と、
    を実現させることを特徴とするプログラム。
  7. テレビ放送受信手段を有する移動体通信端末を制御するコンピュータに、
    前記テレビ放送受信手段で受信可能なテレビ放送の放送エリアを示す放送エリア情報を取得する放送エリア情報取得機能と、
    前記テレビ放送受信手段で受信可能なテレビ放送チャンネルを示すチャンネル情報を複数の基地局から取得するチャンネル情報取得機能と、
    前記複数の基地局から位置情報を取得する位置情報取得機能と、
    前記放送エリア情報取得機能が取得した放送エリア情報と、前記位置情報取得機能が取得した位置情報とに基づいて、前記移動体通信端末の放送エリアに対する位置を判別する位置判別機能と、
    前記位置判別機能により、前記移動体通信端末が放送エリアの外縁部付近に位置していると判別された場合、前記複数の基地局から取得したチャンネル情報のいずれにも重複して示されるチャンネルに基づいて、前記テレビ放送受信手段で視聴可能なテレビ放送のチャンネルリストを作成するチャンネルリスト作成機能と、
    を実現させることを特徴とするプログラム。
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