JP2007221289A - 高速フーリエ変換ポイント数を適応的に制御する送信装置、受信装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】伝送遅延を最小にすることができる、OFDM方式を適用した送信装置、受信装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】リンク層フレーム長に対応付けてFFT(高速フーリエ変換)ポイント数を規定したテーブル情報を蓄積するテーブル情報蓄積部111と、設定されたリンク層フレーム長に対応するFFTポイント数を検索するFFTポイント数検索部112と、検索されたFFTポイント数に応じて、IFFT機能のFFTポイント数を適応的に制御するFFTポイント数制御部113とを有する。テーブル情報は、リンク層フレーム長毎に、伝送遅延が最小となるFFTポイント数を規定する。また、送信するパケットのリンク層フレーム長に対応するFFTポイント数を、受信装置へ送信するFFTポイント数送信部114を更に有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、直交周波数分割多元接続(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiple Access)方式を適用した送信装置、受信装置及びプログラムに関する。
セルラーシステムのような無線システムによれば、送信装置のリンク層処理部は、レイヤ3パケットをリンク層フレームに分割して(フラグメント化)、物理層処理部へ通知する。例えば、3GPP2で標準化されているcdma2000システムによれば、レイヤ3パケットをRadio Link Protocol Frameに分割する。物理層処理部は、分割されたリンク層フレーム毎に符号化し、更にパイロット信号等を付与し、物理層フレームとして無線回線へ送信する。
受信装置の物理層処理部は、受信した物理層フレームを復号し、そのフレームをリンク層処理部へ通知する。リンク層処理部は、レイヤ3パケットを構成する全てのリンク層フレームが到着するまで、受信したリンク層フレームをバッファする。リンク層処理部は、全てのリンク層フレームを受信した際に、レイヤ3パケットを組み立てて(デフラグメント化)、上位層処理部へ通知する。
一般に、セルラーシステムは、移動可能な端末を対象としている。ドップラー周波数が大きく且つフェージングによる変動が厳しい電波伝搬環境を想定している。従って、リンク層フレーム長を短くすることによって、パケット損失の発生と、無駄な再送データ量とを低減し、フェージングに対する耐性を強化していた。
従来、受信レベルに応じて、調整データに基づいてパケット長を調整することにより、常に、通信環境に対応した最適のパケット長を決定する技術がある(例えば特許文献1参照)。これにより、パケット誤り率(PER:Packet Error Rate)を低減することができる。また、受信環境に応じて、フレーム長を変更することなく、ガードインターバル長を変化させる技術もある(例えば特許文献2参照)。
特開平11−331175号公報 特開2005−150850号公報
従来の無線システムによれば、リンク層フレーム長は一般に固定長である。しかしながら、通信環境に応じて、リンク層フレーム長によってはPERが増加する場合がある。この場合、自動再送要求(ARQ:Automatic Repeat reQuest)が発生し、レイヤ3パケットの伝送遅延も大きくなる。
そこで、本発明は、伝送遅延を最小にすることができる、OFDM方式を適用した送信装置、受信装置及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明によれば、直交周波数分割多元接続方式を適用した送信装置において、
リンク層フレーム長に対応付けて高速フーリエ変換ポイント数を規定した第1のテーブル情報を蓄積する第1のテーブル情報蓄積手段と、
第1のテーブル情報蓄積手段を用いて、設定されたリンク層フレーム長に対応する高速フーリエ変換ポイント数を検索する高速フーリエ変換ポイント数検索手段と、
検索された高速フーリエ変換ポイント数に応じて、高速フーリエ変換機能の高速フーリエ変換ポイント数を適応的に制御する高速フーリエ変換ポイント数制御手段と
を有することを特徴とする。
本発明の送信装置における他の実施形態によれば、第1のテーブル情報は、リンク層フレーム長毎に、伝送遅延が最小となる高速フーリエ変換ポイント数を規定することも好ましい。
また、本発明の送信装置における他の実施形態によれば、送信するパケットのリンク層フレーム長に対応する高速フーリエ変換ポイント数情報を、受信装置へ送信する高速フーリエ変換ポイント数送信手段を更に有することも好ましい。
更に、本発明の送信装置における他の実施形態によれば、
移動速度及びマルチパス数に対応付けて、パケット誤り率が最小となるリンク層フレーム長を規定した第2のテーブル情報を蓄積する第2のテーブル情報蓄積手段と、
第2のテーブル情報蓄積手段を用いて、検出された移動速度及びマルチパス数に対応するリンク層フレーム長を検索するフレーム長検索手段と
を更に有し、
高速フーリエ変換ポイント数検索手段は、フレーム長検索手段によって検索されたリンク層フレーム長に対応する高速フーリエ変換ポイント数を検索することも好ましい。
本発明によれば、前述した送信装置と通信する受信装置であって、
高速フーリエ変換ポイント数情報を受信する高速フーリエ変換ポイント数受信手段と、
受信した高速フーリエ変換ポイント数情報に応じて、高速フーリエ変換機能の高速フーリエ変換ポイント数を適応的に制御する高速フーリエ変換ポイント数制御手段と
を有することを特徴とする。
本発明によれば、直交周波数分割多元接続方式を適用した送信装置に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムにおいて、
リンク層フレーム長に対応付けて高速フーリエ変換ポイント数を規定した第1のテーブル情報を蓄積する第1のテーブル情報蓄積手段と、
第1のテーブル情報蓄積手段を用いて、設定されたリンク層フレーム長に対応する高速フーリエ変換ポイント数を検索する高速フーリエ変換ポイント数検索手段と、
検索された高速フーリエ変換ポイント数に応じて、高速フーリエ変換機能の高速フーリエ変換ポイント数を適応的に制御する高速フーリエ変換ポイント数制御手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とする。
本発明の送信装置用のプログラムにおける他の実施形態によれば、
第1のテーブル情報は、リンク層フレーム長毎に、伝送遅延が最小となる高速フーリエ変換ポイント数を規定するようにコンピュータを機能させることも好ましい。
また、本発明の送信装置用のプログラムにおける他の実施形態によれば、
送信するパケットのリンク層フレーム長に対応する高速フーリエ変換ポイント数情報を、受信装置へ送信する高速フーリエ変換ポイント数送信手段として更にコンピュータを機能させることも好ましい。
更に、本発明の送信装置用のプログラムにおける他の実施形態によれば、
移動速度及びマルチパス数に対応付けて、パケット誤り率が最小となるリンク層フレーム長を規定した第2のテーブル情報を蓄積する第2のテーブル情報蓄積手段と、
第2のテーブル情報蓄積手段を用いて、検出された移動速度及びマルチパス数に対応するリンク層フレーム長を検索するフレーム長検索手段と
を更に有し、
高速フーリエ変換ポイント数検索手段は、フレーム長検索手段によって検索されたリンク層フレーム長に対応する高速フーリエ変換ポイント数を検索することも好ましい。
本発明によれば、前述したプログラムを搭載した送信装置と通信する受信装置に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムにおいて、
高速フーリエ変換ポイント数情報を受信する高速フーリエ変換ポイント数受信手段と、
受信した高速フーリエ変換ポイント数情報に応じて、高速フーリエ変換機能の高速フーリエ変換ポイント数を適応的に制御する高速フーリエ変換ポイント数制御手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とする。
本発明におけるOFDM方式を適用した送信装置、受信装置及びプログラムによれば、リンク層フレーム長に応じて最適なFFTポイント数を選択することにより、伝送遅延を最小にすることができる。
以下では、図面を用いて、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
OFDMを適用した無線通信システムの場合、選択すべきパラメータとして、高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)ポイント数が存在する。FFTとは、時間領域のデータを周波数領域のデータに変換する技術をいう。FFTポイント数は、FFTの入出力信号の並列信号数をいう。一般に、FFTポイント数は、2のべき乗2となるように設計される。
従来技術として、例えば、802.16−2004のOFDM方式によれば、「OFDM−256」、即ち固定FFTポイント数256(2)を用いる規格となっている。また、802.16−2004のOFDMA方式によれば、固定FFTポイント数2048(211)を用いる規格となっている。更に、802.16−2004アメンドメントによれば、可変FFTポイント数128、512、1024、2048のいずれかを選択する規格となっている。
しかしながら、FFTポイント数によっては、通信環境に応じて、伝送遅延も異なる場合がある。以下では、伝送遅延を最小にするFFTポイント数をどのようにして決定するか、について説明する。
図1は、リンク層フレーム長に対するFFTポイント数と伝送遅延との対応関係を表すグラフである。
以下の表1は、図1のグラフを表す数値である。
Figure 2007221289
図1は、以下のパラメータ諸元を用いたシミュレーション結果である。
レイヤ3パケットサイズ:1500Byte
ベースクロック:120MHz
FFTポイント数に対する使用サブキャリアの数の割合:0.75
データ部の変調方式:64QAM
データ部の伝送における1シンボル当たりのビット数:6bit/symbol
コーディングレート:1/2
シンボルレート:20MHz
1FFTポイント当たりのOFDMシンボル長:0.05μs
ガードインターバル:0.8μs
物理ヘッダサイズ:24bit
物理ヘッダ部の変調方式:BPSK
物理ヘッダ部の伝送における1シンボル当たりのビット数:1bit/symbol
図1によれば、リンク層フレーム長に応じて、伝送遅延を最小とするFFTポイント数が異なることが理解できる。リンク層フレーム長50Byteの場合、FFTポイント数32のときに伝送遅延が最も小さいのに対し、リンク層フレーム長1500Byteの場合、FFTポイント数256のときに伝送遅延が最も小さくなる。
ここで、図1のような状態が生じる理由について簡単に説明する。FFTポイント数の増加に比例して、OFDMシンボル当たりのビット数も増加する。
OFDMシンボル当たりのビット数∝FFTポイント数
OFDMシンボル当たりのビット数が多いほど、一度に送信できるデータ量が増加する。1つのレイヤ1フレームを送信する場合、複数のOFDMシンボルを用いて送信する。ここで、レイヤ1フレームの最終データをOFDMシンボルへ格納すると、その最後のOFDMシンボルの中で余った空きのビットは、パディングによって埋めることとなる。レイヤ3のパケットの受信を完了するためには、パディングの部分の受信も完了する必要があるため、レイヤ1フレームの送信毎にパディングを送信するという無駄な動作は、伝送遅延につながる。
一方で、1つのレイヤ1フレームを送信する場合、前述したシミュレーション諸元に記載したように、レイヤ1フレームのヘッダには、別途、OFDMシンボルを割り当てる必要がある。これは、一般に、ヘッダ部とデータ部で変調方式が異なるためである。この場合、レイヤ1フレームの数が多くなるほど、その数に応じたヘッダ用のOFDMシンボルが必要となり、オーバヘッドの増加につながる。このように、オーバヘッドが増加すると、レイヤ3パケットの送受信に必要な伝送量が増えるため、伝送遅延が増加する。
以上をまとめると、以下の表2のような関係が成り立つ。
Figure 2007221289
前述したように、発明者らは、OFDMシンボル当たりのビット数と比例関係にあるFFTポイント数と、レイヤ2フレーム長(レイヤ1フレーム長)との関係に注目し、本発明を想到するに至った。
図2は、本発明における送信装置の機能構成図である。
送信装置1は、OFDM方式を適用する通信装置である。図2によれば、送信装置1は、上位層処理部101と、リンク層処理部102と、符号化部103と、インタリーブ部104と、直並列変換部105と、複数のサブキャリア変調部106と、逆高速フーリエ変換部107と、並直列変換部108と、デジタルアナログ変換部109と、無線送信部110と、テーブル情報蓄積部111と、FFTポイント数検索部112と、FFTポイント数制御部113と、FFTポイント数送信部114とを有する。これら機能部は、送信装置に搭載されたコンピュータを実行させるプログラムによっても実現できる。
上位層処理部101は、レイヤ3パケット、例えばIPパケットを処理することが可能であって、レイヤ3パケットをリンク層処理部102へ通知する。リンク層処理部102は、所定のリンク層フレーム長に基づいて、レイヤ3パケットを分割する。符号化部103は、リンク層フレーム毎に物理層フレームを構成し、符号化する。インタリーブ部104は、誤り訂正能力を高めるために、データの順序を撹拌する。
直並列変換部105は、インタリーブ部104からの入力データ系列を、サブキャリア数のデータ系列に分割する。FFTポイント数制御部113から通知されたFFTポイント数に応じて、サブキャリア数が制御される。
サブキャリア変調部106は、サブキャリア毎に、I/Q平面上への信号点のマッピングをする。サブキャリア変調部106は、各サブキャリアの中心周波数がそれぞれ、互いに直交しながら隣接間隔が最小となるように決定される。FFTポイント数制御部113から通知されたFFTポイント数に応じて、サブキャリア数が制御される。
逆高速フーリエ変換部107は、各サブキャリアのベースバンド信号を、それぞれの中心周波数のキャリア周波数となるように変調し、それらを全て合成したOFDMの時間領域データを生成する。FFTポイント数制御部113から通知されたFFTポイント数に応じて制御される。
並直列変換部108は、逆高速フーリエ変換部107からの複数の出力データ系列を、1つのデータ系列に復元する。FFTポイント数制御部113から通知されたFFTポイント数に応じて、サブキャリア数が制御される。
デジタルアナログ変換部109は、並直列変換部108から出力された1つのデータ系列に対して、デジタル−アナログ変換をする。無線送信部110は、デジタルアナログ変換部109から出力されたアナログ信号を、アンテナから無線回線へ送信する。
テーブル情報蓄積部111は、リンク層フレーム長に対応付けてFFTポイント数を規定したテーブル情報を蓄積する。テーブル情報は、リンク層フレーム長毎に、伝送遅延が最小となるFFTポイント数を規定する。以下の表3は、図1に基づくテーブル情報を表す。
Figure 2007221289
FFTポイント数検索部112は、テーブル情報蓄積部111を用いて、設定されたリンク層フレーム長に対応するFFTポイント数を検索する。リンク層フレーム長は、リンク層処理部102から取得する。リンク層フレーム長が可変である場合、リンク層フレーム長が変更される毎に、FFTポイント数を新たに検索する。リンク層フレーム長が固定である場合、通信開始時にのみ、FFTポイント数を新たに検索する。検索されたFFTポイント数は、FFTポイント数制御部113及びFFTポイント数送信部114へ通知される。
FFTポイント数制御部113は、検索されたFFTポイント数に応じて、高速フーリエ変換機能のFFTポイント数を適応的に制御する。FFTポイント数制御部113は、直並列変換部105と、サブキャリア変調部106と、逆高速フーリエ変換部107と、並直列変換部108とに対して、FFTポイント数を通知する。
FFTポイント数送信部114は、送信するパケットのリンク層フレーム長に対応するFFTポイント数情報を、受信装置へ送信する。上位層処理部101は、FFTポイント数検索部112から通知されたFFTポイント数情報を含む所定の制御パケットを、受信装置へ送信する。これにより、受信装置は、送信装置によって変更されたFFTポイント数に対応して、自らのFFTポイント数を変更することができる。
図3は、本発明における受信装置の機能構成図である。
図3によれば、受信装置2は、上位層処理部201と、リンク層処理部202と、復号部203と、デインタリーブ部204と、並直列変換部205と、複数のサブキャリア復調部206と、高速フーリエ変換部207と、直並列変換部208と、アナログデジタル変換部209と、無線受信部210と、FFTポイント数制御部213と、FFTポイント数受信部214とを有する。これら機能部は、受信装置に搭載されたコンピュータを実行させるプログラムによっても実現できる。
無線受信部210は、アンテナによってアナログ信号を受信し、そのアナログ信号をアナログデジタル変換部209へ通知する。アナログデジタル変換部209は、アナログ信号をデジタル信号へ変換し、そのデジタル信号のデータ系列を直並列変換部208へ通知する。
直並列変換部208は、アナログデジタル変換部209からの入力データ系列を、サブキャリア数のデータ系列に分割する。FFTポイント数制御部213から通知されたFFTポイント数に応じて、サブキャリア数が制御される。
高速フーリエ変換部207は、OFDMの時間領域データを、各サブキャリアのキャリア周波数に復調し、ベースバンド信号を出力する。FFTポイント数制御部213から通知されたFFTポイント数に応じて制御される。
サブキャリア復調部206は、サブキャリア毎に復調する。FFTポイント数制御部213から通知されたFFTポイント数に応じて、サブキャリア数が制御される。
並直列変換部205は、複数のサブキャリアを、1つのデータ系列に復元する。FFTポイント数制御部213から通知されたFFTポイント数に応じて、サブキャリア数が制御される。
デインタリーブ部204は、撹拌されたデータの順序を元に戻す。復号部203は、物理層フレーム毎に復号する。リンク層処理部202は、複数のリンク層フレームを合成し、元のレイヤ3パケットを復元する。復元されたレイヤ3パケットは、上位層処理部201へ通知される。上位層処理部201は、リンク層処理部202から通知されたレイヤ3パケットを処理する。
FFTポイント数受信部214は、上位層処理部201を用いて、送信装置1によって送信されたFFTポイント数情報を取得する。FFTポイント数は、FFTポイント数制御部213へ通知される。
FFTポイント数制御部213は、受信したFFTポイント数に応じて、高速フーリエ変換機能のFFTポイント数を適応的に制御する。FFTポイント数制御部113は、直並列変換部105と、サブキャリア変調部106と、逆高速フーリエ変換部107と、並直列変換部108とに対して、FFTポイント数を通知する。
前述した本発明と組み合わせることによって、更なる効果を奏する実施形態について説明する。この技術は、同一出願人による特願2006−000368号「リンク層フレーム長を適応的に変更する通信装置、端末、基地局及びプログラム」に基づく。
図4は、端末の移動が低速(3.6km/h)であって、フェージングによる電波伝搬環境の変動が少ない(ドップラー周波数16.6Hz)場合に、リンク層フレーム長に対するフレーム誤り率(FER:Frame Error Rate)及びPERの変化を表すグラフである。
図5は、端末の移動が高速(108km/h)であって、フェージングによる電波伝搬環境の変動が激しい(ドップラー周波数500Hz)場合に、リンク層フレーム長に対するFER及びPERの変化を表すグラフである。
図4及び図5は、IPパケット長:1500Byte、使用周波数帯:5GHzとする。その他のパラメータは、IEEE802.11aの標準規格に準拠する。
図4によれば、PERが最小となるリンク層フレーム長は、IPパケット長と同じ1500Byteである。これは、リンク層フレーム長が増加することによって、(FERの増加に伴う)PERの増加よりも、リンク層フレーム数の減少によるPERの改善度が支配的になっていることを意味する。従って、リンク層フレーム長の増加によって、PERが増加する。
一方、図5によれば、PERが最小となるリンク層フレーム長は、250Byteである。これは、リンク層フレーム長が短い場合は、図1と同様の傾向となるが、リンク層フレーム長がある長さ(250Byte)を超えると、リンク層フレーム数の減少によるPERの改善度よりも、リンク層フレーム長の増加によるPERの増加が支配的になることを意味する。従って、リンク層フレーム長の増加によって、PERが増加する。この場合、PERを最小にするリンク層フレーム長が存在する。
図4及び図5によれば、リンク層処理部102が、IPパケットをリンク層フレームに分割する際に、通信環境に応じて最適なリンク層フレーム長を選択することによって、PERを最小とすることができる。
送信装置1が、移動速度及びマルチパス数に対応付けてリンク層フレーム長を規定した第2のテーブル情報を蓄積する第2のテーブル情報蓄積部と、検出された移動速度及びマルチパス数に対応するリンク層フレーム長を検索するフレーム長検索部とを更に有することも好ましい。ここで、第2のテーブル情報は、移動速度及びマルチパス数の組み合わせ毎に、パケット誤り率が最小となるリンク層フレーム長を規定する。
これにより、移動速度及びマルチパス数に応じてパケット誤り率を最小とするリンク層フレーム長を決定し、次に、そのリンク層フレーム長について伝送遅延を最小とするFFTポイント数を決定することができる。パケット誤り率の低減と、伝送遅延の低減との2つの効果を奏する。
以上、詳細に説明したように、本発明におけるOFDM方式を適用した送信装置等によれば、リンク層フレーム長に応じて最適なFFTポイント数を選択することにより、伝送遅延を最小にすることができる。
前述した本発明における種々の実施形態によれば、当業者は、本発明の技術思想及び見地の範囲における種々の変更、修正及び省略を容易に行うことができる。前述の説明はあくまで例であって、何ら制約しようとするものではない。本発明は、特許請求の範囲及びその均等物として限定するものにのみ制約される。
リンク層フレーム長に対するFFTポイント数と伝送遅延との対応関係を表すグラフである。 本発明における送信装置の機能構成図である。 本発明における受信装置の機能構成図である。 端末の移動が低速であって、フェージングによる電波伝搬環境の変動が少ない場合に、リンク層フレーム長に対するFER及びPERの変化を表すグラフである。 端末の移動が高速であって、フェージングによる電波伝搬環境の変動が激しい場合に、リンク層フレーム長に対するFER及びPERの変化を表すグラフである。
符号の説明
1 送信装置
101 上位層処理部
102 リンク層処理部
103 符号化部
104 インタリーブ部
105 直並列変換部
106 サブキャリア変調部
107 逆高速フーリエ変換部
108 並直列変換部
109 デジタルアナログ変換部
110 無線送信部
111 テーブル情報蓄積部
112 FFTポイント数検索部
113 FFTポイント数制御部
114 FFTポイント数送信部
2 受信装置
201 上位層処理部
202 リンク層処理部
203 復号部
204 デインタリーブ部
205 並直列変換部
206 サブキャリア復調部
207 高速フーリエ変換部
208 直並列変換部
209 アナログデジタル変換部
210 無線受信部
213 FFTポイント数制御部
214 FFTポイント数受信部

Claims (10)

  1. 直交周波数分割多元接続方式を適用した送信装置において、
    リンク層フレーム長に対応付けて高速フーリエ変換ポイント数を規定した第1のテーブル情報を蓄積する第1のテーブル情報蓄積手段と、
    前記第1のテーブル情報蓄積手段を用いて、設定されたリンク層フレーム長に対応する高速フーリエ変換ポイント数を検索する高速フーリエ変換ポイント数検索手段と、
    検索された高速フーリエ変換ポイント数に応じて、高速フーリエ変換機能の高速フーリエ変換ポイント数を適応的に制御する高速フーリエ変換ポイント数制御手段と
    を有することを特徴とする送信装置。
  2. 前記第1のテーブル情報は、前記リンク層フレーム長毎に、伝送遅延が最小となる高速フーリエ変換ポイント数を規定することを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
  3. 送信するパケットのリンク層フレーム長に対応する高速フーリエ変換ポイント数情報を、受信装置へ送信する高速フーリエ変換ポイント数送信手段を更に有することを特徴とする請求項1又は2に記載の送信装置。
  4. 移動速度及びマルチパス数に対応付けて、パケット誤り率が最小となるリンク層フレーム長を規定した第2のテーブル情報を蓄積する第2のテーブル情報蓄積手段と、
    前記第2のテーブル情報蓄積手段を用いて、検出された前記移動速度及び前記マルチパス数に対応するリンク層フレーム長を検索するフレーム長検索手段と
    を更に有し、
    前記高速フーリエ変換ポイント数検索手段は、前記フレーム長検索手段によって検索された前記リンク層フレーム長に対応する高速フーリエ変換ポイント数を検索する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の送信装置。
  5. 請求項3に記載の送信装置と通信する受信装置であって、
    前記高速フーリエ変換ポイント数情報を受信する高速フーリエ変換ポイント数受信手段と、
    受信した前記高速フーリエ変換ポイント数情報に応じて、高速フーリエ変換機能の高速フーリエ変換ポイント数を適応的に制御する高速フーリエ変換ポイント数制御手段と
    を有することを特徴とする受信装置。
  6. 直交周波数分割多元接続方式を適用した送信装置に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムにおいて、
    リンク層フレーム長に対応付けて高速フーリエ変換ポイント数を規定した第1のテーブル情報を蓄積する第1のテーブル情報蓄積手段と、
    第1のテーブル情報蓄積手段を用いて、設定された前記リンク層フレーム長に対応する高速フーリエ変換ポイント数を検索する高速フーリエ変換ポイント数検索手段と、
    検索された高速フーリエ変換ポイント数に応じて、高速フーリエ変換機能の高速フーリエ変換ポイント数を適応的に制御する高速フーリエ変換ポイント数制御手段と
    してコンピュータを機能させることを特徴とする送信装置用のプログラム。
  7. 第1のテーブル情報は、前記リンク層フレーム長毎に、伝送遅延が最小となる高速フーリエ変換ポイント数を規定するようにコンピュータを機能させることを特徴とする請求項6に記載の送信装置用のプログラム。
  8. 送信するパケットのリンク層フレーム長に対応する高速フーリエ変換ポイント数情報を、受信装置へ送信する高速フーリエ変換ポイント数送信手段として更にコンピュータを機能させることを特徴とする請求項6又は7に記載の送信装置用のプログラム。
  9. 移動速度及びマルチパス数に対応付けて、パケット誤り率が最小となるリンク層フレーム長を規定した第2のテーブル情報を蓄積する第2のテーブル情報蓄積手段と、
    前記第2のテーブル情報蓄積手段を用いて、検出された前記移動速度及び前記マルチパス数に対応するリンク層フレーム長を検索するフレーム長検索手段と
    を更に有し、
    前記高速フーリエ変換ポイント数検索手段は、前記フレーム長検索手段によって検索された前記リンク層フレーム長に対応する高速フーリエ変換ポイント数を検索する
    ことを特徴とする請求項6から8のいずれか1項に記載の送信装置用のプログラム。
  10. 請求項8に記載の送信装置と通信する受信装置に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムにおいて、
    前記高速フーリエ変換ポイント数情報を受信する高速フーリエ変換ポイント数受信手段と、
    受信した前記高速フーリエ変換ポイント数情報に応じて、高速フーリエ変換機能の高速フーリエ変換ポイント数を適応的に制御する高速フーリエ変換ポイント数制御手段と
    してコンピュータを機能させることを特徴とする受信装置用のプログラム。
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JP2009105722A (ja) * 2007-10-24 2009-05-14 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 無線通信システム、無線通信システムの周波数および帯域可変方法、送信装置、受信装置
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