JP2007219957A - 触覚提示装置、その方法、およびプログラム - Google Patents
触覚提示装置、その方法、およびプログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007219957A JP2007219957A JP2006041663A JP2006041663A JP2007219957A JP 2007219957 A JP2007219957 A JP 2007219957A JP 2006041663 A JP2006041663 A JP 2006041663A JP 2006041663 A JP2006041663 A JP 2006041663A JP 2007219957 A JP2007219957 A JP 2007219957A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stage
- unit
- speed
- input
- viscosity
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- User Interface Of Digital Computer (AREA)
Abstract
【解決手段】ステージ102上の対象物106をユーザの指104がなぞり、長さ入力部122Lに知覚させたい長さLが入力され、予め決められていた標準長さLDとLの比を長さ比計算部126で計算し、長さパラメータ生成部138Lで、上記長さ比を基に、予め生成されたテーブル139Lから更新速度係数dを読み出し生成し、指104の座標情報P1を部位位置検出部114から生成し、部位速度計算部118でP1から指104の速度vfを計算し、vfとdを乗算することで求められる更新速度で、ステージ102を移動させ、ユーザに長さLの触覚を知覚させる。
【選択図】図5
Description
http://nihonnbinary.co.jp/virtual/Phantom/に開示されている日本バイナリー社のPHANToM Premium 3.0
また、これらの触覚を与える実施例においては、制御パラメータを取得するため、テーブルを予め作成する実験を行う。この実験は、基本的に、以下の手順に基づいて、行う。
(手順2)次に、1種類のデバイスを用意し、1次元的にもしくは、2次元的に移動させることが出来るステージの上に前記デバイスを乗せ、被験者が(手順1)で述べた同じリズムで、その上面をなぞり、(手順1)と同じ感触になるまで、ステージの速度等を変更させる。同じ感触と感じた時点で、ステージの速度等のデータとそのときの標準片自体の触覚の値をデータ記憶部に記憶させ、テーブルの1データとして作成していく。なお、パラメータ生成部に記憶させるデータは、実施例によって変更するものとし、ステージが動く様子は、被験者からは見えず、その音も聞こえないようにする。
また、以下の全ての実施例において、人間の部位は人間の指とし、上述した計測情報をテーブルして、説明する。なお、人間の部位は指に限らず、人間の足、頬などでもよい。
実施例1’
実施例1’では一定の凹凸面において、任意の長さの触覚をユーザに与える実施例に使用するテーブル作成の実施例を説明するが、その前にこの実施例で利用される錯覚現象を以下に説明する。
次に、ステージが動く構成、データ記憶部にデータが記憶される構成を説明する。なお、以下の説明では簡略化のため、標準片の凸部分200aの長さ、デバイスの凸部分105aの長さをそれぞれ、標準片の長さ、デバイスの長さと言及する。
まず部位位置検出部114により、被験者の指104の座標情報を取得し、その座標情報から、部位速度計算部118で、時間微分することにより指104の速度Vfを求める。
また、被験者の指104でなぞった標準片の長さLaを、図示していないランダム選択手段が選択した標準片の長さが標準片長さ入力部132を通して入力しておく。そして、(手順2)で述べたように、操作部130Lよりのステージの速度Vsの調整を繰り返し、標準片2001をなぞった時の感触(長さ)と、デバイス105をなぞった時の感触(長さ)が同じと感じれば、被験者は、書き込み指令部136を操作し、書き込み指令信号を生成させ、データ記憶部134に標準片長さLSAと速度比計算部115よりの速度比Vs/Vfが記憶される。
これらの処理を他の残りの標準片でも行い、各々のデータをデータ記憶部134、長さパラメータ生成部138Lにてグラフ化し、これらをそれぞれグラフA、グラフBとする。
以下で説明する実施例1は、パラメータ生成部により生成されたグラフBをテーブルのような計測情報として使用し、ユーザが希望した長さの触覚を与えるための速度を、この計測情報を基に求め、この速度で、ステージを移動させ、ステージ上の対象物の長さをユーザにあたかも所望した長さに感じさせるというものである。
任意の長さの触覚をユーザに与える触覚提示装置を図5に示す。なお、この実施例を含む以下の全ての実施例において、同一機能構成部分には同一参照番号を付ける。ステージ装置100Lはモータ駆動部108、モータ100、運動変換部112、ステージ102で構成され、制御部116Lは、部位速度計算部118、更新速度計算部120により構成されている。
ステージ102上に取付けられた対象物106Lを、指104の指腹下部でなぞるがユーザはステージ移動方向またはその逆方向に任意の速度でなぞる。ステージ102の移動は、モータ駆動部108により、モータ110を駆動させ、運動変換部112により、ステージ102を回転運動から1次元的な移動に変換させる。
一方、長さ入力部122Lにユーザに知覚させたい長さLを入力する。また、実施例1’で使用したデバイスの長さを標準長さLDとして、LDレジスタ124に予め格納させておく。この標準長さLDと、知覚させたい長さLとの比、すなわちL/LDを長さ比計算部126により求める。求められたL/LDは、長さパラメータ生成部138Lに入力され、更新速度係数dが生成される。この例では、長さパラメータ生成部138Lには実施例1’で作成されたテーブル139Lを格納しておき、長さ比L/LDでテーブル139Lを参照して更新速度係数dが読み出し生成される。
実施例2’
次に、一定の荒さ、つるつるさである表面の粗さ(テクスチャ)の触覚を知覚させる実施例で使用するテーブル作成の実施例を説明するが、その前に、この実施例で利用される錯覚現象を以下に説明する。
(手順1)用意されたn種類の標準片2051〜205nは、単位長さあたりの凹凸の数(以下ピッチと呼ぶ)が各々違うものであり、その各ピッチの値をそれぞれ、P1〜Pnとする。また、これら標準片の素材がそれぞれ鋼体で出来おり、本体の長さ、凹凸の高さが全て同じものとする。なお、nは1以上の整数とし、ピッチの値が大きいときは、ざらざらした触覚であり、ピッチの値が小さいものはつるつるとした触覚を知覚させることになる。
(手順2)次に標準片2051〜205nと同じ素材の鋼体製で厚さの薄いプレート状のなめらかな、デバイス201をステージ102上に固定して置く。なお、デバイス201は、この1種類のみしか使用しない。標準片205mに対する時と同様に、デバイス201の上面を指104の指腹下部でさわり、(手順1)で設定した同じリズムで端から端まで、なぞり動作を行う。また、前述したようにステージ102を指104のなぞり速度と同一速度で移動させることとステージ102の速度を0とすることを繰り返し、その繰り返し周期を変更し、上述した錯覚現象を利用して、被験者がなめらかなデバイス201をなぞっているにもかかわらず、あたかも凹凸があり、「粗い」と感じさせたり、「つるつる」と感じさせることが可能である。なお、繰返し周期の変更の経過は以下で述べる。
(手順3)残りの標準片についても、(手順1)〜(手順2)を繰り返す。なお、これらの順番はランダムにするものとする。
ステージ装置100Tはモータ駆動部108、モータ110、運動変換部112、ステージ102により構成され、入力部129Tは操作部130T、標準片ピッチ入力部204、書き込み指令部136により構成されている。
まず、部位位置検出部114により、被験者の指104の座標情報を取得し、その座標情報から、部位速度計算部118により、時間微分することにより指の速度Vfを求める。
一方、方形波生成部210で生成された方形波信号の周期Tmが周期変換部216により生成され、ピッチパラメータ生成部138Tに印加される。使用した標準片205mのピッチPmが図示していないランダム選択手段により、標準片ピッチ入力部204を通じて、ピッチパラメータ生成部138Tに印加される。デバイス201の上面をなぞった感覚と、標準片205mの上面をなぞった感覚とが同じと被験者が感じた場合は、被験者は書き込み指令部136から、書き込み指令信号を生成させ、その時の、周期Tmと、ピッチPmを制御パラメータ生成部138T記憶させる。残りの標準片に対しても上述した動作を全て行い、各周期Tmと各ピッチPmの関係を例えばグラフ化したものを制御パラメータ138Tに記憶する。このグラフが以下の実施例2でテーブルとして使用される。
つるつるさである表面の粗さ(テクスチャ)の触覚を知覚させる実施例を図8に示す。ステージ装置100Tはモータ駆動部108、モータ110、運動変換部112、ステージ102により構成され、入力部218はピッチ入力部122T,基準速度入力部220により構成され、制御部116Tは部位速度計算部118、補正係数生成部224、レジスタ226、補正部228、方形波生成部210、速度0部214、スイッチ212により構成され、入力部218はピッチ入力部122T、基準速度入力部220により構成されている。
部位位置検出部114によって、指104の位置を検出して指の座標情報Pfを部位速度計算部116に送り、部位速度計算部118において、座標情報Pfを時間微分して、指104の速度Vfを求める。
またピッチ入力部222から、ユーザに知覚させたい粗さの度合いすなわちピッチの値Pを入力する。この入力はキーボード入力やその他インターフェースを通じるデータ入力等が考えられる。入力されたピッチPより、ピッチパラメータ生成部138Tにより、周期Tが生成される。この例では、ピッチパラメータ138Tは、実施例2’で生成されたテーブル139TをピッチPにより、参照して周期Tを読み出し生成する。生成された周期Tは補正部228に入力され、補正係数生成部224により生成された補正係数gと周期Tとが補正部228により乗算され、補正された周期T’とされる。なお、補正係数生成部224では、補正係数gをVf/Vfdにより求めて、補正部228で周期Tを補正係数gで除算する構成も考えられる。
実施例3’
実施例3’では任意の粘性の触覚をユーザに与える実施例に使用するテーブル作成の実施例を説明するが、その前にこの実施例で利用される錯覚現象を以下に説明する。
そして、簡略化のため、指がなぞっている物体から離れないことを想定する。
(手順2)次に標準片300と同じ素材の鋼体製で厚さの薄いプレート状のなめらかなデバイス305をステージ102上に固定して置く。なお、デバイス305はこの1種類のみしか使用しない。デバイス305の上面を指104の指腹下部でさわり、(手順1)で設定した同じリズムで端から端まで、なぞり動作を行う。またステージ102を制御させることにより、ステージ102上のデバイス305から指104に推力を加えることが可能であり、この推力と、上述した錯覚現象を利用して、被験者が滑らかなデバイス305をなぞっているにもかかわらず、あたかも粘性があると感じさせることが可能である。なお推力の算出については以下で述べる。
(手順3)残りのオイル粘度を用いた各パターンについても、同様に、ランダムに選び(手順1)〜(手順2)を繰り返す。
(手順2)で述べたように、デバイス305なぞり動作時に、「粘性が強い」と感じた場合は、「強」ボタン130eを押し、「粘性が弱い」と感じた場合は、「弱」ボタン130fを押す。この「強」ボタン130eが押される毎に、出力が一定値増加し、「弱」ボタン130fが押される毎に、出力が一定値減少される。このボタン操作がなされた結果の出力が粘性係数変換部314により粘性係数Dmに変換され、粘性パラメータ生成部138Dに印加される。ただし、図示しないランダム選択手段により選択したオイルの粘性がWmであるとし、この粘性Wmは標準片粘性入力部320を通じて粘性パラメータ生成部138Dに印加される。
「強」ボタン130e、130fの操作により、被験者が、(手順1)すなわち、標準片300のなぞり動作で覚えた感覚(粘性)、と(手順2)の感覚、すなわちデバイス302のなぞり動作の感覚(粘性)が同じと感じた場合、被験者が、書き込み指令部136から書き込み指令信号を生成し、この書き込み指令信号が粘性パラメータ生成部138Dに入力され、その時の、標準片の粘性Wmとその時の粘性係数Dmが粘性パラメータ生成部138Dに記憶される。
実施例3
任意の粘性の触覚をユーザに与える触覚提示装置の実施例を図12に示す。ステージ装置100Dはモータ駆動部108、モータ110、ステージ位置検出部111、運動変換部112、ステージ102、ステージ開始部316により構成されている。
この実施例では、簡略化のため、対象物106Dと指104とが離れないことを想定する。まず、粘性入力部122Dからユーザに知覚させたい粘性Wを入力する。その粘性Wが粘性パラメータ生成部138Dに入力されて、粘性係数Dを生成する。この例は、実施例3’で生成されたテーブル139Dを粘性Wで参照して粘性係数Dを出力する。粘性係数Dは粘力計算部306に入力される。
実施例4’
実施例4’では任意の弾性の触覚をユーザに与える実施例に使用するテーブル作成の実施例を説明するが、その前にこの実施例で利用される錯覚現象を以下に説明する。
次にステージ102の推力FKを計算する構成、弾性パラメータ生成部138Kにデータが記憶される構成を説明する。ステージ装置100Kはモータ駆動部108、モータ110、ステージ位置検出部111、運動変換部112、ステージ102、ステージ開始部316により構成されている。
また入力部129Kは弾性操作部130K、標準片弾性入力部410、書き込み指令部136により構成されている。
一方、指104がデバイス402を動かした際に、ステージ開始部316により、ステージ開始信号が生成され、ステージ位置検出部111に入力される。ステージ位置検出部111により、ステージ102の初期の座標情報P0が生成され、初期位置記憶部303に記憶される。また、ステージ開始信号がモータ駆動部108に入力され、モータ110が駆動され、ステージ位置検出部111により、ステージ102の座標P1の情報が生成される。初期の座標情報P0と座標P1の情報が弾力計算部404に入力される。
「強」ボタン130g、「弱」ボタン130hの操作により、被験者が、(手順1)すなわち、標準片400mのなぞり動作で覚えた感覚(弾性)、と(手順2)の感覚、すなわちデバイス402のなぞり動作の感覚(弾性)が同じと感じた場合、被験者が、書き込み指令部136から書き込み指令信号を生成し、その書き込み指令信号が弾性パラメータ生成138Kに入力され、その時の標準片の弾性Hmと弾性係数Kmを記憶する。
実施例4
任意の弾性の触覚をユーザに与える触覚提示装置の実施例を図15に示す。ステージ装置100Kはモータ駆動部108、モータ110、ステージ位置検出部111、運動変換部112、ステージ102、ステージ開始部316により構成されている。
また、制御部116Kは初期位置記憶部303と弾力計算部404とで構成されている。
この実施例では、簡略化のため、対象物106Kと指104とが離れないことを想定する。まず、弾性入力部122Kからユーザに知覚させたい弾性Hを入力する。この入力された弾性Hに基づき、弾性パラメータ生成部138Kで、弾性係数Kを生成する。この例は、実施例4’で生成されたテーブル139Kを弾性Hで参照して弾性係数Kを出力する。弾性係数Kは弾力計算部404に入力される。
ステージ開始信号がモータ駆動部108に入力されると、ステージ102上の対象物106kから指104に推力FKを加えるよう、ステージ102の移動を制御する。この推力FKの求め方は以下に記す。モータ駆動部108によりモータ110が駆動され、運動変換部112により、ステージ102を1次元に運動変換し、ステージ102は移動する。
実施例5’
また、実施例3もしくは実施例4を組み合わせて、一定の粘力と弾力を組み合わせた推力をステージ102からユーザの指に与えることにより、粘性と弾性の両方の触覚を知覚させることも可能である。実施例5’では任意の粘性と弾性の触覚をユーザに与える実施例に使用するテーブル作成の実施例を図16に示す。なお、利用する錯覚情報は実施例3’と実施例4’で利用したものと同じである。
次にステージ102の推力を計算する構成、粘性パラメータ生成部138D、弾性パラメータ生成部138kにデータが記憶される構成を説明する。ステージ装置100DKはモータ駆動部108、モータ110、ステージ位置検出部111、運動変換部112、ステージ102、ステージ開始部316により構成されている。
また入力部129DKは粘性操作部130D、弾性操作部130K、標準片粘性入力部320、標準片弾性入力部412、書き込み指令部136により構成されている。
一方、指104がデバイス502を動かした際に、ステージ開始部316により、ステージ開始信号が生成され、このステージ開始信号はステージ位置検出部111とモータ駆動部108に入力される。この入力により、ステージ位置検出部111は、ステージ102の初期の座標情報P0を検出し、これを初期位置記憶部303に記憶する。そして、初期速度計算部304に初期座標P0の情報が入力され、初期の座標P0からステージ102が所定量移動したときのステージの速度を初期速度V0として計算される。当然、ステージ102が初期状態として静止していれば、初期速度は0となる。そして、ステージ開始信号がモータ駆動部108に入力されるとモータ110は駆動され、ステージ位置検出部111により、ステージ102の座標P1の情報が検出される。この座標P1の情報がステージ速度計算部302に入力され、これを時間微分することにより、ステージ速度V1が求められる。ステージの初期座標P0,ステージの座標P1、ステージの初期速度V0、ステージの速度V1が推力計算部504に入力される。
実施例5
任意の粘性、弾性の触覚をユーザに与える触覚提示装置の実施例を図17に示す。ステージ装置100DKはモータ駆動部108、モータ110、ステージ位置検出部111、運動変換部112、ステージ102、ステージ開始部316により構成されている。
入力部504は粘性入力部122Dと弾性入力部122Kとで構成され、パラメータ生成部138DKは粘性パラメータ生成部138Dと弾性パラメータ生成部138Kとで構成されている。
この実施例では、簡略化のため、対象物106DKと指104とが離れないことを想定する。まず、粘性入力部122Dからユーザに知覚させたい粘性Wを入力し、弾性入力部122Kからユーザに知覚させたい弾性Hを入力する。粘性パラメータ生成部138Dで、入力された粘性Wと対応する粘性係数Dを生成し、弾性パラメータ生成部138Kで、入力された弾性Hと対応する弾性係数Kを生成する。これらの生成は、実施例5’で生成された各テーブル139D、139Kを参照して読み出し生成を行う。粘性係数Dと弾性係数Kは推力計算部504に入力される。
なお、実施例1’〜5’で使用したデバイスの素材は全て同じ素材を用いても良く、またデバイスと実施例1〜5で使用した対象物とデバイスは同じ素材でもよい。また、上述した(1)〜(5)の触覚を組み合わせた触覚を知覚させるために、実施例1〜5で使用した装置を組み合わせて実施してもよい。
また、実施例1〜5では1次元的な触覚提示であったが、実施例1’〜実施例4’で作成されたテーブルを使用して、それぞれの触覚について2次元的な触覚提示を行うことも考えられる。なお、上述した(1)任意の長さ(2)任意の粗さ(3)任意の粘性・弾性、の3つに分けて説明する。
まず、なお、上述の実施例1’〜実施例4’と同一機能構成部分には同一参照番号をつけるが、2次元対象物のx、y座標におけるx軸と関連する部分には参照番号にxを付加し、y軸に関連する部分には参照番号にyを付加し、表すことにする。
x軸に関して説明すると、長さLmxが、x入力部122xLに入力され、このLmxによりxパラメータ生成部138xLに入力される。またx部位位置検出部114xで検出した、ユーザの指104のx軸の座標情報Pxが検出され、xパラメータ生成部138xLに入力される。LmxとPxからxパラメータ生成部138xLで、更新速度係数dxが生成され、x制御部116xLに入力され、更新速度Vxが生成され、これが速度指令信号としてxモータ駆動部108x(図示せず)に入力される。
(3)2次元的に任意の粘性、弾性の触覚を提示する装置を図20に示す。まず、前記(2)の場合と同様に、2次元対象物における各部分領域の知覚分割させたい領域分解能に応じて、その単位で、対象物の各部分領域をx、y座標で表示し、各部分領域を示すx、y座標ごとに、知覚させたい粘性、弾性の組[(Wx、Hx)、(Wy、Hy)]を初期入力部900に入力し、これら入力された情報、例えば表900aのような形式で、初期入力部900に記憶される。x部位位置検出部114xとy部位位置検出部114yとが検出した指104の座標(x、y)を用いて、表900aから[(Wx、Hx)、(Wy、Hy)]が読み出され、(Wx、Hx)はx入力部122xDKに入力され、xパラメータ生成部138xDKに入力され、粘性係数Dx、弾性係数Kxが生成され、制御部500xに入力され、推力Fxが生成される。この推力Fxが推力指令信号としてxモータ駆動部108xに入力される。
前記(1)〜(3)の説明では簡略化したが、詳細は、実施例1、実施例2、実施例5で示したとおりである。また前記(3)の例では、粘性、弾性がx方向、y方向において、同一の場合は、各座標に対し、W、Hが記憶され、図20中の例えば、xモータに対する推力指令信号のみを生成し、図21中のxモータ駆動部108xに入力し、xステージ102xのみを制御しても良い。
2次元対象物106xyの粗さを知覚させるためには図19中のx制御部116xTとy制御部116yTよりのx速度指令信号とy速度指令信号をそれぞれxモータ駆動部108xとyモータ駆動部108yに供給すればよい。
なお、メレスグリオ株式会社のサ−フェスリニアモーターステージを使用すれば、より精密な触覚を知覚することが可能である。
この発明の装置はコンピュータにより機能させることもできる。例えば、図22に示すように、コンピュータとしての基本動作させる基本動作プログラムが記憶された基本プログラムメモリ814、ユーザに知覚させたい触覚のデータを入れる入力部800、入力部800より入力されたデータからパラメータを生成するパラメータ生成部802、ステージ102を動作させる信号を出力する出力部806、ステージ102上の対象物をなぞっている指104の座標情報を検出する部位位置検出部114、ステージ102の座標位置を検出するステージ位置検出部111、入力部800から入力されたデータからステージ102を動作させる各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムが記憶されたアプリケーションメモリ812、作業用メモリ810、CPU816がバス818で互いに接続されている。アプリケーションメモリ812には、この発明によるプログラムをCD−ROM、磁気ディスク、半導体メモリなどからインストールし、又は、通信回線を介して、ダウンロードして、このプログラムを実行させればよい。
Claims (10)
- ステージを1次元または2次元に移動するステージ装置と、
上記ステージ装置のステージ上に乗せられ、人間の部位によってなぞられる対象物と、
上記なぞっている部位に与えたい知覚が入力される入力部と、
入力された知覚に応じて、上記ステージの運動を制御するパラメータを生成するパラメータ生成部と
上記パラメータ生成部により生成されたパラメータより、上記ステージの運動を制御する制御部と、
を有することを特徴とする触覚提示装置。 - 請求項1記載の触覚提示装置において、
上記入力部は、知覚させたい粘性が入力され、
上記パラメータ生成部は、上記粘性から粘性係数を生成し、
上記ステージ装置には、
上記ステージを移動させるモータと、
当該モータを駆動させるモータ駆動部と、
上記ステージに上記部位が触れると、上記モータ駆動を開始させるステージ開始信号を生成し、当該モータ駆動部に送るステージ開始部と、
上記ステージの初期の座標と、上記ステージの座標を、生成するステージ位置検証部が含まれ、
上記制御部は、
上記ステージの上記初期の座標を記憶する初期座標記憶部と、
上記初期の座標から上記ステージが所定量移動したステージの速度を初期速度として計算する初期速度計算部と、
上記ステージの座標からステージの速度を計算するステージ速度計算部と、
上記初期速度と上記ステージの速度の差に上記粘性係数を乗算して粘力を計算する粘力計算部と
上記粘力を推力として、上記ステージを移動させる推力指令部とを備える
ことを特徴とする触覚提示装置。 - 請求項1記載の触覚提示装置において、
上記入力部は、知覚させたい弾性が入力され、
上記パラメータ生成部は、上記弾性から、弾性係数を生成し、
上記ステージ装置には、
上記ステージを移動させるモータと、
当該モータを駆動させるモータ駆動部と、
上記ステージに上記部位が触れると、モータ駆動を開始させるステージ開始信号を生成し、当該モータ駆動部に送るステージ開始部と、
上記ステージの初期の座標と、上記ステージの座標を、生成するステージ位置検証部が含まれ、
上記制御部は、
上記ステージの上記初期の座標を記憶する初期座標記憶部と、
上記ステージの座標と、上記初期の座標の差に、上記弾性係数を乗算して弾性力を計算する弾性力計算部と、
上記弾性力を推力として、上記ステージを移動させる推力指令部とで構成されている
ことを特徴とする触覚提示装置。 - 請求項1記載の触覚提示装置において、
上記入力部は、知覚させたい粘性および弾性が入力され、
上記パラメータ生成部は、上記粘性から粘性係数を生成する粘性パラメータ生成部と、上記弾性から弾性係数を生成する弾性パラメータ生成部とを備え、
上記ステージ装置には、
上記ステージを移動させるモータと、
当該モータを駆動させるモータ駆動部と、
上記ステージに上記部位が触れると、モータ駆動を開始させるステージ開始信号を生成し、当該モータ駆動部に送るステージ開始部と、
上記ステージの初期の座標と、上記ステージの座標を、生成するステージ位置検証部が含まれ、
上記制御部は、
上記ステージの上記初期の座標を記憶する初期座標記憶部と、
上記初期の座標から上記ステージが所定量移動したステージの速度を初期速度として計算する初期速度計算部と、
上記ステージの座標からステージの速度を計算するステージ速度計算部と、
上記ステージの初期速度と上記ステージの速度の差に上記粘性係数を乗算し、上記ステージの座標と上記ステージの上記初期の座標との差に、上記弾性係数を乗算し、これら乗算結果の和を求めて、推力を計算する推力計算部と、
上記推力で上記ステージを移動させる推力指令部とで構成されている
ことを特徴とする触覚提示装置。 - 請求項1記載の触覚提示装置において、
上記なぞっている部位の運動を検出する部位位置検出部を備え、
上記制御部は、上記部位の運動を加味して、上記ステージの運動を制御するものであること
を特徴とする触覚提示装置。 - 請求項5記載の触覚提示装置において、
上記入力部は、知覚させたい長さが入力され、
上記パラメータ生成部は、上記知覚させたい長さと予め設定された標準長さから、更新速度係数を生成するものであり、
上記部位位置検出部は、部位の予め決められた運動領域における上記部位の座標情報を生成し、
上記制御部は、
上記部位の座標情報から、上記部位の速度を求める部位速度計算部と、
上記更新速度係数と上記速度から、上記ステージの更新速度を計算する更新速度計算部と、
上記更新速度で、上記ステージを移動させる速度指令信号を生成する速度指令部と、を備えている
ことを特徴とする触覚提示装置。 - 請求項5記載の触覚提示装置において、
上記入力部は知覚させたい粗さの度合いが入力され、
上記制御パラメータ生成部は上記入力された粗さの度合いから、周期を生成し、
上記部位位置検出部は、部位の予め決められた運動領域における上記部位の座標情報を生成し、
上記制御部は、
上記部位の座標情報から、上記部位の速度を求める部位速度計算部と、
予め設定された標準速度を上記部位の速度で除算して、補正係数を生成する補正係数生成部と、
上記補正係数と、上記周期を乗算して、上記周期を補正する補正部と、
補正部により、補正された上記周期の、方形波を生成する方形波生成部と、
上記方形波により制御され、上記標準速度と速度ゼロとを切替えて速度指令部へ供給する切替スイッチと、
上記入力された標準速度および速度ゼロでそれぞれ上記ステージを移動させる速度指令信号を生成する上記速度指令部と、を備える
ことを特徴とする触覚提示装置。 - ステージを1次元または2次元に移動するステージ装置と、
上記ステージ上に乗せられ、人間の部位によってなぞられる対象物とを備える触覚提示装置における触覚提示方法であって、
上記なぞっている部位に与えたい知覚が入力部に入力される過程と、
入力された知覚に応じて、上記ステージの運動を制御するパラメータをパラメータ生成部により生成する過程と、
上記生成されたパラメータに基づき、上記ステージの運動を制御部により制御するステージ制御過程と、
を有することを特徴とする特徴とする触覚提示方法。 - 請求項8記載の触覚提示方法において、
上記なぞっている部位の運動を部位位置検出部により検出する過程と、
上記ステージ制御過程は上記部位の運動も加味して、上記ステージの運動を制御する過程であること
を特徴とする触覚提示方法。 - 請求項1〜7に記載した触覚提示装置としてコンピュータを機能させるための触覚提示プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006041663A JP4737623B2 (ja) | 2006-02-17 | 2006-02-17 | 触覚提示装置、その方法、およびプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006041663A JP4737623B2 (ja) | 2006-02-17 | 2006-02-17 | 触覚提示装置、その方法、およびプログラム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007219957A true JP2007219957A (ja) | 2007-08-30 |
JP4737623B2 JP4737623B2 (ja) | 2011-08-03 |
Family
ID=38497173
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006041663A Active JP4737623B2 (ja) | 2006-02-17 | 2006-02-17 | 触覚提示装置、その方法、およびプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4737623B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014155727A1 (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-02 | 株式会社牧野フライス製作所 | ワークの加工面評価方法、制御装置および工作機械 |
JP2015197822A (ja) * | 2014-04-01 | 2015-11-09 | キヤノン株式会社 | 触感制御装置、触感制御方法及びプログラム |
JP2021197054A (ja) * | 2020-06-18 | 2021-12-27 | 日本電信電話株式会社 | 触覚提示物、触覚提示装置、触覚提示方法、プログラム |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004310518A (ja) * | 2003-04-08 | 2004-11-04 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像情報処理装置 |
-
2006
- 2006-02-17 JP JP2006041663A patent/JP4737623B2/ja active Active
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004310518A (ja) * | 2003-04-08 | 2004-11-04 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像情報処理装置 |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014155727A1 (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-02 | 株式会社牧野フライス製作所 | ワークの加工面評価方法、制御装置および工作機械 |
CN105051631A (zh) * | 2013-03-29 | 2015-11-11 | 株式会社牧野铣床制作所 | 工件的加工面评价方法、控制装置以及工作机械 |
JP6062533B2 (ja) * | 2013-03-29 | 2017-01-18 | 株式会社牧野フライス製作所 | ワークの加工面評価方法、制御装置および工作機械 |
US10018989B2 (en) | 2013-03-29 | 2018-07-10 | Makino Milling Machine Co., Ltd. | Method of evaluating a machined surface of a workpiece, a controlling apparatus and a machine tool |
JP2015197822A (ja) * | 2014-04-01 | 2015-11-09 | キヤノン株式会社 | 触感制御装置、触感制御方法及びプログラム |
JP2021197054A (ja) * | 2020-06-18 | 2021-12-27 | 日本電信電話株式会社 | 触覚提示物、触覚提示装置、触覚提示方法、プログラム |
JP7380439B2 (ja) | 2020-06-18 | 2023-11-15 | 日本電信電話株式会社 | 触覚提示物、触覚提示装置、触覚提示方法、プログラム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4737623B2 (ja) | 2011-08-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11287892B2 (en) | Haptic information presentation system | |
JP2005317006A (ja) | 力フィードバック装置、力フィードバックの生成方法、力フィードバック生成システム、及びプログラム | |
Casiez et al. | Surfpad: riding towards targets on a squeeze film effect | |
JP6203637B2 (ja) | 触覚型フィードバックを備えたユーザインタフェース | |
JP5352619B2 (ja) | 操作入力装置 | |
JP4445582B2 (ja) | 仮想感覚提示装置 | |
US20040169483A1 (en) | Haptic interface | |
JP4634975B2 (ja) | 視触覚融合提示装置 | |
US6225987B1 (en) | Drawing apparatus | |
US10481693B2 (en) | Input/output device and method for the computer-based display and exploration of real or virtual object surfaces | |
JP4737623B2 (ja) | 触覚提示装置、その方法、およびプログラム | |
JPH11203040A (ja) | 触力覚呈示装置 | |
Morisaki et al. | Midair haptic-optic display with multi-tactile texture based on presenting vibration and pressure sensation by ultrasound | |
Martinez et al. | Comparison of force and vibrotactile feedback with direct stimulation for texture recognition | |
JP5876733B2 (ja) | オブジェクトの高さに応じた触覚振動を付与可能なユーザインタフェース装置、触覚振動付与方法及びプログラム | |
JPH0990867A (ja) | 触覚呈示装置 | |
JP4085163B2 (ja) | 接触型情報入力装置 | |
JP2023164717A (ja) | 触力覚情報提示システム | |
JP2008242894A (ja) | スタイラスペン,及びこれを用いたコンピュータシミュレーション装置 | |
Ryu et al. | Perceptually transparent vibration rendering using a vibration motor for haptic interaction | |
JP2013114323A (ja) | 3次元空間座標入力装置 | |
Kim et al. | HAPmini: 2D haptic feedback generation using single actuator device | |
JP3937684B2 (ja) | 触感呈示装置 | |
Martínez et al. | Weight and size discrimination with vibrotactile feedback | |
JP2024150644A (ja) | 触力覚情報提示システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080128 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100331 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100420 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100615 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20101109 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101217 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20110111 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110420 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110421 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4737623 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140513 Year of fee payment: 3 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |