JP2007219957A - 触覚提示装置、その方法、およびプログラム - Google Patents

触覚提示装置、その方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】所望の長さを1次元的にまたは2次元的にユーザに知覚させる。粗さ、粘性、弾性の知覚にも同様の解決を可能とする。
【解決手段】ステージ102上の対象物106をユーザの指104がなぞり、長さ入力部122に知覚させたい長さLが入力され、予め決められていた標準長さLとLの比を長さ比計算部126で計算し、長さパラメータ生成部138で、上記長さ比を基に、予め生成されたテーブル139から更新速度係数dを読み出し生成し、指104の座標情報Pを部位位置検出部114から生成し、部位速度計算部118でPから指104の速度vを計算し、vとdを乗算することで求められる更新速度で、ステージ102を移動させ、ユーザに長さLの触覚を知覚させる。
【選択図】図5

Description

本発明は人間が対象物をある部位でなぞる時、1次元もしくは2次元的に、任意の凹凸面や連続的な直線や曲線の触覚、つるつるやざらざらといったテクスチャ(表面の粗さ)の触覚、粘性や弾性の触覚、を人間に前記の部位を通じて知覚させる装置、その方法およびそのプログラムに関するものである。
従来の技術では、仮想の物体の硬さ、硬い壁の表面や水の濃厚な抵抗の感覚をコンピュータが作り出す装置として非特許文献に示されている装置が存在した。この装置は指に特定の装備を装着し、この指に非連続的に触覚を与えるものである。
http://nihonnbinary.co.jp/virtual/Phantom/に開示されている日本バイナリー社のPHANToM Premium 3.0
しかし、この従来の装置では、(1)指に特定の装置を装着して、使用しなければならず、ユーザにとって面倒であること、(2)装置を装着した指に点として触覚を与えるため、連続的な線による形状等の再現が困難であり、用途が狭まること、という問題点があった。
この発明によれば、ステージ特定の1次元または2次元に移動するステージ上に対象物が乗せられ、その対象物は人間の部位によってなぞられるものであり、上記なぞっている部位に与えたい知覚が入力部に入力され、入力された知覚に応じて、上記ステージの運動を制御するパラメータがパラメータ生成部により生成され、上記パラメータ生成部により生成されたパラメータより、上記ステージの運動が制御部により制御される。
以上の構成は、情報提示のユーザの部位が運動するのと同時に、部位に接触している対象物が運動を起こしても、ユーザは対象物が動いたことに気づかないという触覚の錯覚現象を利用している。そして、対象物は同一物であるが、ステージの移動状態に応じて、対象物が本来持つ物理的値と異なる知覚が上記部位に与えられる。これにより、(1)一定の凹凸面の長さ、有限の長さの直線や曲線の触覚(2)一定の荒さ、つるつるさであるテクスチャの触覚(3)一定の粘性の力学特性の触覚(4)一定の弾性の力学特性の触覚(5)一定の粘性や弾性を複合させた力学特性の触覚、を対象物が触れているユーザの部位に与えることが出来、当該部位には、特定の装置を装着しなくともよい。またこの触覚は連続的かつ1次元的または、2次元的に与えることが出来る。
以下では、大きく分けて5種類の触覚、つまり上述した(1)〜(5)の触覚をユーザに与えることが出来る。そして、以下の実施形態の説明では、(1)一定の凹凸面の長さ、有限の長さの直線や曲線の触覚、(2)一定の荒さ、つるつるさであるテクスチャの触覚、(3)一定の粘性の力学特性の触覚、(4)一定の弾性の力学特性の触覚、(5)一定の粘性や弾性を複合させた力学特性の触覚、の5種類の触覚をそれぞれユーザの部位に与える各場面に分けて説明する。
また、これらの触覚を与える実施例においては、制御パラメータを取得するため、テーブルを予め作成する実験を行う。この実験は、基本的に、以下の手順に基づいて、行う。
(手順1)知覚させたい触覚についてその大きさが異なる複数の標準片を用意し、当該複数の標準片のうち、ランダムに選ばれた1つの標準片を被験者が、例えば指でその標準片の上面をある一定のリズムでなぞり、その感触を覚えておく。選ばれた標準片がどのようなものかを被験者は知らないが、この実験装置自体はわかるようにしてある。
(手順2)次に、1種類のデバイスを用意し、1次元的にもしくは、2次元的に移動させることが出来るステージの上に前記デバイスを乗せ、被験者が(手順1)で述べた同じリズムで、その上面をなぞり、(手順1)と同じ感触になるまで、ステージの速度等を変更させる。同じ感触と感じた時点で、ステージの速度等のデータとそのときの標準片自体の触覚の値をデータ記憶部に記憶させ、テーブルの1データとして作成していく。なお、パラメータ生成部に記憶させるデータは、実施例によって変更するものとし、ステージが動く様子は、被験者からは見えず、その音も聞こえないようにする。
(手順3)残りの標準片についても、ランダムに選び出し、(手順1)(手順2)を繰り返し、テーブルを作成していく。
また、以下の全ての実施例において、人間の部位は人間の指とし、上述した計測情報をテーブルして、説明する。なお、人間の部位は指に限らず、人間の足、頬などでもよい。
実施例1’
実施例1’では一定の凹凸面において、任意の長さの触覚をユーザに与える実施例に使用するテーブル作成の実施例を説明するが、その前にこの実施例で利用される錯覚現象を以下に説明する。
図1(A)に示すように、指104を速度Vで移動中に、この指104が指腹下部でなぞっている対象物106を、速度Vで指の移動方向と同じ方向に移動させる。ただしV>Vとする。すると、その人間に動く様子が見えず、その音も聞こえないならば、指が対象物106の端aからもう一方の端bに到達するまでの指の移動距離が増加し、知覚させる長さが長くなり、すなわちその人間は対象物106の実際の長さよりも長く感じることになる。何故なら、接触している人間の指104が移動するのと同時に、対象物106が運動を起こしても、人間は、対象物106が動いたことに気づかないという触覚の錯覚現象が利用されているからである。
逆に図1(B)に示すように、指104を速度Vで動かし、指104の移動方向と反対方向に対象物106を速度Vで動かすと、指104が対象物106の端aからもう一方の端bに到達するまでの移動距離が短縮され、知覚させる長さが短くなり、すなわちユーザは対象物の実際の長さよりも短く感じることになる。この現象を利用して、本願発明の実施例1’を以下に説明する。なお、下記の実施例1に示す任意の長さをユーザに与えるために利用する計測情報(テーブル)を生成することが、実施例1’の目的であることに注意されたい。
(手順1)本願発明の実施例1’を図2に示す。ステージ装置100はモータ駆動部108、モータ110、ステージ位置検証部111、運動変換部112、ステージ102で構成されており、入力部129は、標準片長さ入力部132、書き込み指令部136、デバイス長さ入力部133、操作部130により構成されている。複数の例えば5つの標準片200〜200を用意する。これら標準片は長方形状であり、上面に凸部分200aが形成されており、それぞれの標準片の素材、長さ、凸部分200aの高さ、は同じであるが、各々の凸部分200aの長さがLSA、LSB、LSC、LSD、LSEと互いに異なっている。これらの中から使用する標準片を選択するのであるが、選択する際に、ランダムに選ぶものとし、選ばれた標準片を例えば、200とする。この選ばれた標準片200上に、被験者の指104を置き、標準片の凸部分200aを指腹下部で、なぞり動作を行う。一定の速度でなぞり動作を行うために、メトロノーム202が提示する任意のリズムで標準片200の端から端まで、往復させる。この動作により得られる感覚、この例で長さを被験者本人が覚えておく。
(手順2)次に、標準片と同様に上面が凸部分105aを備え、標準片本体と同じ素材、長さであり、凸部分105aの長さのみが違い、その長さがLであるデバイス105を、ステージ102上に固定して置く。なお、デバイス105は標準片と違い、この1種類のみしか使用しない。デバイス105の上面を被験者の指104の指腹下部で、凸部分105aをさわり、標準片の時と同様、(手順1)で設定した同じリズムでデバイス105の端から端まで、なぞり動作を行う。図3にこのなぞり動作の詳細を示し、(A)は正面から見た図、(B)は上から見た図である。ステージ102上のデバイス105はデバイス可動範囲x内であれば移動でき、指104の指移動可範囲yはデバイス105本体の長さ、つまりステージ102の移動方向の長さと同値である。ステージ102の速度は、変更することが可能であり、変更の経過は以下で述べる。(手順1)で覚えた感覚、つまり長さと比較して、長いと感じた場合は、入力部中129中の操作部130の、「長」ボタン130を、短いと感じた場合は「短」ボタン130を押す。「長」ボタン130が押されると、ステージ102の移動速度が一定値だけ速く制御され、「短」ボタン130が押されるとステージ102の移動速度が一定値だけ遅く制御される。(手順1)で覚えた感覚(長さ)とデバイス105のなぞりにより与えられる感覚(長さ)が同じと感じるまで、(手順2)を繰り返す。なお、ステージ102が動く様子は被験者からは見えないようにし、音も被験者に聞こえないようにした。
(手順3)上記ランダムの選択により残り4つ標準片200〜200も1つが選ばれる毎に、(手順1)〜(手順2)を繰り返す。
次に、ステージが動く構成、データ記憶部にデータが記憶される構成を説明する。なお、以下の説明では簡略化のため、標準片の凸部分200aの長さ、デバイスの凸部分105aの長さをそれぞれ、標準片の長さ、デバイスの長さと言及する。
まず部位位置検出部114により、被験者の指104の座標情報を取得し、その座標情報から、部位速度計算部118で、時間微分することにより指104の速度Vを求める。
一方(手順2)で述べたように、デバイスなぞり動作時に、入力部129の操作部130から、長いと感じた場合は、「長」ボタン130を押し、短いと感じた場合は「短」ボタン130を押す。そのボタン操作を基に速度係数生成部132間の速度係数が所定値から加算または減算され、その結果更新された速度係数eが出力される。部位速度計算部118により求められた速度Vと当該速度係数eを乗算部117により乗算してステージ102の更新すべき速度指令を求める。つまり指の速度Vに対し、速度係数eが乗算されて指の速度Vとステージの速度Vとの相対速度が更新されることになる。この速度指令がモータ駆動部108に入力され、この速度指令に基づき、モータ110が駆動され、モータ111の回転運動が運動変換部112で直線運動に変換され、ステージ102が更新された速度で移動する。ボタン130、ボタン130の繰り返し操作により、デバイスなぞり動作時に、標準片なぞり動作時に得た感触(長さ)と、同じ感触(長さ)が与えられるようにする。
一方、例えば、エンコーダのようなステージ位置検出部111により、ステージの座標情報を検出し、その座標情報をスタージ速度計算部113により時間微分することにより、ステージの速度Vを求める。部位速度計算部118で求められた被験者の指の速度Vとステージ速度計算部113により求められたステージの速度Vの比、例えば、V/Vが速度比計算部115により、計算される。
また、被験者の指104でなぞった標準片の長さLを、図示していないランダム選択手段が選択した標準片の長さが標準片長さ入力部132を通して入力しておく。そして、(手順2)で述べたように、操作部130よりのステージの速度Vの調整を繰り返し、標準片200をなぞった時の感触(長さ)と、デバイス105をなぞった時の感触(長さ)が同じと感じれば、被験者は、書き込み指令部136を操作し、書き込み指令信号を生成させ、データ記憶部134に標準片長さLSAと速度比計算部115よりの速度比V/Vが記憶される。
なお、このようにして得られたデータが正しいものであることを確認するため、予め被験者の指でなぞって得られたデバイスの感覚長さLをデバイス長さ入力部133から被験者等が入力しておく。そして、デバイスの長さLは長さ比計算部126に入力され、データ記憶部134よりの標準片の長さLも、長さ比計算部126に入力され、デバイスの長さLと標準片の長さLの比、例えば、L/Lが計算され、長さパラメータ生成部138に入力される。また、速度比V/Vは、直接、長さパラメータ生成部138に入力され、長さ比と、速度比が記憶される。
また、被験者が複数人いる場合は、指をなぞる速さや標準片から得る感触と、デバイスから得る感触が同じと感じる感覚にも個人差があるので、速度比にもばらつきが生じる。その場合は、特性速度比計算部137により、例えば、速度比の平均値を計算して、その値を速度比として長さパラメータ生成部138に記憶させるようにしても良い。
これらの処理を他の残りの標準片でも行い、各々のデータをデータ記憶部134、長さパラメータ生成部138にてグラフ化し、これらをそれぞれグラフA、グラフBとする。
ちなみに、男性被験者3名で、年齢はそれぞれ26歳、26歳、31歳であり、5種類の標準片の凸部分200aの長さが15、20、30、40、50mmの5個の標準片をランダムに使用し、凸部分105aの長さを30mmのデバイス105を用い、それぞれの凸部分105aの高さを0,5mm、標準片、デバイスそれぞれ本体の長さ100mm、SEIKO社製メトロノームSQ70のテンポ120の場合で実験を行った。その結果の、グラフAは図4A、グラフBは図4Bとなった。図4Aのグラフの縦軸はV/Vで表される速度比、横軸は標準片の長さを表している。各プロットはそれぞれの被験者の平均を表し、エラーバーは分散を表している。3人の被験者のデータをみやすくする(特に分散)ため、3人の横軸をわずかにずらしてプロットした。3人のデータとも、標準片の長さが大きくなるに従って、調整されたステージの速度比が大きくなり、凸部分の知覚長さが長くなっていることが分かる。
図4Bのグラフは縦軸は、標準片の凸部分の長さ(以下、標準片の長さと示す)と、デバイスの凸部分の長さ(以下、デバイスの長さと示す)との比L/L、横軸は、上述した速度比V/Vである。このグラフはステージの速度比と知覚される凸面の拡大率、つまり、各標準片の長さをデバイスの長さ30mmで割った値をプロットした。○、△、×はそれぞれの被験者の平均を表し、点線は理想的に予想される値を結んだものである。
以下で説明する実施例1は、パラメータ生成部により生成されたグラフBをテーブルのような計測情報として使用し、ユーザが希望した長さの触覚を与えるための速度を、この計測情報を基に求め、この速度で、ステージを移動させ、ステージ上の対象物の長さをユーザにあたかも所望した長さに感じさせるというものである。
実施例1
任意の長さの触覚をユーザに与える触覚提示装置を図5に示す。なお、この実施例を含む以下の全ての実施例において、同一機能構成部分には同一参照番号を付ける。ステージ装置100はモータ駆動部108、モータ100、運動変換部112、ステージ102で構成され、制御部116は、部位速度計算部118、更新速度計算部120により構成されている。
ステージ102上に取付けられた対象物106を、指104の指腹下部でなぞるがユーザはステージ移動方向またはその逆方向に任意の速度でなぞる。ステージ102の移動は、モータ駆動部108により、モータ110を駆動させ、運動変換部112により、ステージ102を回転運動から1次元的な移動に変換させる。
一方、部位位置検出部114によって、指104の座標を検出して指の座標情報Pを部位速度計算部118に送り、部位速度計算部118において、座標情報Pを時間微分して、指104の速度Vを求める。速度Vは更新速度計算部120に入力される。
一方、長さ入力部122にユーザに知覚させたい長さLを入力する。また、実施例1’で使用したデバイスの長さを標準長さLとして、Lレジスタ124に予め格納させておく。この標準長さLと、知覚させたい長さLとの比、すなわちL/Lを長さ比計算部126により求める。求められたL/Lは、長さパラメータ生成部138に入力され、更新速度係数dが生成される。この例では、長さパラメータ生成部138には実施例1’で作成されたテーブル139を格納しておき、長さ比L/Lでテーブル139を参照して更新速度係数dが読み出し生成される。
更新速度係数dは更新速度計算部120に入力され、上述した指104の速度Vと更新速度係数dが乗算され、その乗算結果として、更新された速度指令が求められる。この速度指令に基づきステージ102が移動され、所望した長さの触覚をユーザに知覚させることが出来る。なお、長さ入力部122としては、キーボードなど直接人手により操作されるものや、例えば、ある画像の一部と対応する長さを示すデータが入力されるインターフェースなどでもよい。この場合の長さデータは前記画像を表すデータから作られる。
実施例2’
次に、一定の荒さ、つるつるさである表面の粗さ(テクスチャ)の触覚を知覚させる実施例で使用するテーブル作成の実施例を説明するが、その前に、この実施例で利用される錯覚現象を以下に説明する。
図6で示すように、指104の初期位置をP、なぞり動作により移動したあとの、指104の位置をPとしたときに、PからPまで移動する過程において、対象物106の速度Vと指104の速度Vが等しい場合と、対象物106の速度Vが速度0の場合とを交互に任意に繰り返すことで、移動に対して、断続的に、追従、停止が繰り返されることになり、これによって、指腹下部と接触凸部分面との間のスティック・スリップ(固着状態とすべり状態)を任意に操作可能である。このときなぞっている感覚としてその人間に対象物106が動く様子が見えず、その音も聞こえないならば、ざらざら、つるつるといったテクスチャの触覚を与えることが出来る。なお、下記の実施例2に示す任意のテクスチャの触覚をユーザに与えるために利用するテーブルを得ることが、実施例2’の目的であることに注意されたい。
一定の荒さ、つるつるさである表面の粗さ(テクスチャ)の触覚を知覚させる実施例で使用するテーブル作成の実施例を図7に示す。ステージ装置100は、モータ駆動部108、モータ110、運動変換部112、ステージ102により構成され、入力部129は操作部130、標準片ピッチ入力部204、書き込み指令部136により構成されている。
(手順1)用意されたn種類の標準片205〜205は、単位長さあたりの凹凸の数(以下ピッチと呼ぶ)が各々違うものであり、その各ピッチの値をそれぞれ、P〜Pとする。また、これら標準片の素材がそれぞれ鋼体で出来おり、本体の長さ、凹凸の高さが全て同じものとする。なお、nは1以上の整数とし、ピッチの値が大きいときは、ざらざらした触覚であり、ピッチの値が小さいものはつるつるとした触覚を知覚させることになる。
まず、ランダムに標準片を選び、選ばれた標準片を205、ピッチをPとし、被験者が、標準片205の上面すなわち凹凸面に、被験者の指104を置き、標準片205の端から端まで、なぞり動作を行う。なおmは1以上n以下の整数とする。一定の速度でなぞり動作を行うために、メトロノーム202を用意し、任意のリズムに設定し、このリズムでなぞり動作を行う。この時の指104の速度をVfdとする。この感覚(粗さ)を被験者本人が覚えておく。
(手順2)次に標準片205〜205と同じ素材の鋼体製で厚さの薄いプレート状のなめらかな、デバイス201をステージ102上に固定して置く。なお、デバイス201は、この1種類のみしか使用しない。標準片205に対する時と同様に、デバイス201の上面を指104の指腹下部でさわり、(手順1)で設定した同じリズムで端から端まで、なぞり動作を行う。また、前述したようにステージ102を指104のなぞり速度と同一速度で移動させることとステージ102の速度を0とすることを繰り返し、その繰り返し周期を変更し、上述した錯覚現象を利用して、被験者がなめらかなデバイス201をなぞっているにもかかわらず、あたかも凹凸があり、「粗い」と感じさせたり、「つるつる」と感じさせることが可能である。なお、繰返し周期の変更の経過は以下で述べる。
(手順1)で覚えた感覚と比較して「粗い」と感じた場合は、操作部130の「粗い」ボタン130を押し、「つるつる」と感じた場合は、「つるつる」ボタン130を押し、(手順1)で覚えた感覚とデバイス201のなぞりにより与えられた感覚とが同じと感じるまで、(手順2)を繰り返す。なお、ステージ102が動く様子は被験者からは見えないようにし、音も被験者に聞こえないようにした。
(手順3)残りの標準片についても、(手順1)〜(手順2)を繰り返す。なお、これらの順番はランダムにするものとする。
次に、ステージ102が動く構成、ピッチパラメータ生成部138に制御パラメータ情報を記憶する構成を説明する。
ステージ装置100はモータ駆動部108、モータ110、運動変換部112、ステージ102により構成され、入力部129は操作部130、標準片ピッチ入力部204、書き込み指令部136により構成されている。
まず、部位位置検出部114により、被験者の指104の座標情報を取得し、その座標情報から、部位速度計算部118により、時間微分することにより指の速度Vを求める。
一方(手順2)で述べたように、デバイスなぞり動作時に、「粗い」と感じた場合は、「粗い」ボタン130を押し、「つるつる」と感じた場合は、「つるつる」ボタン130を押す。「粗い」ボタン130が押される毎に、その操作された出力は一定値小とされ、「つるつる」ボタン130が押される毎に、その操作された出力は一定値大とされる。その更新された操作出力と、指の速度Vを乗算部208で乗算し、その乗算結果に対応する周期、つまり操作出力が大であれば、大きな周期の方形波信号を方形波生成部210で生成する。この方形波信号のデューティ50%であり、この方形波信号により、スイッチ212が制御される。つまり、方形波信号の「1」レベルで部位速度計算部118よりの指104のなぞり速度vが速度指定としてモータ駆動部108へ供給され、方形波信号が「0」レベルで、速度0部214よりの速度0指令がモータ駆動部108へ供給される。
この方形波信号の周期と対応する周期数の変化範囲は例えば10Hz〜1kHzであり、周期数が高くなるほど粗さが細やかに感じる。例えば、被験者が「つるつる」と感じ、「つるつる」ボタン130を押すと、方形波信号の周期が大きくなり、被験者の「つるつる」感が減少する。「粗い」ボタン130を押すと、方形波信号の周期が小さくなり、「粗さ」感が減少される。
一方、方形波生成部210で生成された方形波信号の周期Tが周期変換部216により生成され、ピッチパラメータ生成部138に印加される。使用した標準片205のピッチPが図示していないランダム選択手段により、標準片ピッチ入力部204を通じて、ピッチパラメータ生成部138に印加される。デバイス201の上面をなぞった感覚と、標準片205の上面をなぞった感覚とが同じと被験者が感じた場合は、被験者は書き込み指令部136から、書き込み指令信号を生成させ、その時の、周期Tと、ピッチPを制御パラメータ生成部138記憶させる。残りの標準片に対しても上述した動作を全て行い、各周期Tと各ピッチPの関係を例えばグラフ化したものを制御パラメータ138に記憶する。このグラフが以下の実施例2でテーブルとして使用される。
実施例2
つるつるさである表面の粗さ(テクスチャ)の触覚を知覚させる実施例を図8に示す。ステージ装置100はモータ駆動部108、モータ110、運動変換部112、ステージ102により構成され、入力部218はピッチ入力部122,基準速度入力部220により構成され、制御部116は部位速度計算部118、補正係数生成部224、レジスタ226、補正部228、方形波生成部210、速度0部214、スイッチ212により構成され、入力部218はピッチ入力部122、基準速度入力部220により構成されている。
ステージ102上に対象物106が取付けられ、この対象物106は実施例2’で用いたデバイス201と同一の材質、および同一表面粗さのものとする。対象物106上を、指104の指腹下部でステージ102の移動方向またはその逆方向にユーザの任意の速度でなぞる。ステージ装置100中のモータ駆動部108により、モータ110を駆動させ、運動変換部112により、モータ110の回転を1次元的な移動に変換させて、この直線運動によりステージ102は移動する。
部位位置検出部114によって、指104の位置を検出して指の座標情報Pを部位速度計算部116に送り、部位速度計算部118において、座標情報Pを時間微分して、指104の速度Vを求める。
一方、基準速度入力部220から上述した実施例2’における指の速度Vfdを基準速度Vfdとして入力し、レジスタ226に格納しておく。基準速度Vfdと部位速度計算部118により計算された速度Vから補正係数生成部224で、Vfd/Vを計算して補正係数gを生成する。
またピッチ入力部222から、ユーザに知覚させたい粗さの度合いすなわちピッチの値Pを入力する。この入力はキーボード入力やその他インターフェースを通じるデータ入力等が考えられる。入力されたピッチPより、ピッチパラメータ生成部138により、周期Tが生成される。この例では、ピッチパラメータ138は、実施例2’で生成されたテーブル139をピッチPにより、参照して周期Tを読み出し生成する。生成された周期Tは補正部228に入力され、補正係数生成部224により生成された補正係数gと周期Tとが補正部228により乗算され、補正された周期T’とされる。なお、補正係数生成部224では、補正係数gをV/Vfdにより求めて、補正部228で周期Tを補正係数gで除算する構成も考えられる。
補正された周期T’が、方形波生成部210に入力され、周期T’、デューティー50%の方形波信号が生成される。この方形波信号により、スイッチ212が制御される。方形波は実施例2’の時と同様に、速度0部214よりの速度0信号とレジスタ226に格納されている標準速度Vfdの速度指令とが、モータ駆動部108に切替入力される。これら交互の速度指令に基づき、モータ110が駆動され、モータの回転は、運動変換部112により、1次元的に運動変換され、ステージ102が移動する。この構成により、入力されたピッチPと対応する粗さの触覚が指104に与えられる。
なお、指104のなぞり動作が速くなると、補正係数gが小さくなり、補正された周期T’が小さくなり、スイッチ212の切替周波数が高くなり、指104に与えられ粗さの触覚は入力されたものと変わらない。このようにして、ピッチ入力部122より、入力された知覚させたい粗さと対応するピッチに応じて、ユーザにその粗さを知覚させることが可能である。逆に、指のなぞり動作が遅くなると、補正係数gが大きくなり補正された周期T’が大きくなる。すなわち、「0」の状態の間隔が広くなり、ステージの動く頻度が小さくなる。この調整により、粗さ入力部222により、入力されたピッチを保ち、ユーザに入力されたピッチの粗さを知覚させることが可能である。
実施例3’
実施例3’では任意の粘性の触覚をユーザに与える実施例に使用するテーブル作成の実施例を説明するが、その前にこの実施例で利用される錯覚現象を以下に説明する。
図9に示すように、指104を速度Vで移動中に、この指が指腹下部でなぞっている対象物106がFの力を指104に与える。その人間に対象物が動く様子が見えず、その音も聞こえないとし、F=DVを満たす時、この人間は粘性係数Dの粘性のある対象物をなぞっている触覚が知覚されるという錯覚現象を利用する。なお、下記の実施例3に示す任意の粘性をユーザに知覚させる為に利用するテーブルを得ることが、実施例3’の目的であることに注意されたい。
そして、簡略化のため、指がなぞっている物体から離れないことを想定する。
(手順1)任意の粘性の触覚を知覚させる実施例で使用するテーブル作成の実施例を図10に示す。上述した各実施例では複数種類の標準片を用意したが、この場合は1つの標準片を使用し、使用する状況を数場面用意する。具体的には、図11に示す。標準片300はその底面中央部に垂直かつ標準片の移動方向と直角に垂直片300aが立てられている。この標準片300は、部位(指104)になぞられる面を上側として、オイル槽301内のオイル301a上に浮かべられる。標準片を変更するのではなく、オイル槽301のオイル301aの粘性をnパターン用意し、これらの粘性をW〜Wとし、ランダムに変更する。ちなみに、粘性とはSAE(米国自動車技術者協会)で定められているオイル粘度分類などを示すものであり、nは1以上の整数である。選ばれたオイル301aの粘性をWとし、この標準片300上を被験者の指104で標準片300と離れないように、左右になぞり動作を行う。このなぞり動作は、一定の速度で行うために、メトロノーム202が提示する一定のリズムで行う。被験者はこの時、指104に与えられる感覚(粘性)を覚えておく。
なお、この場合、n種類の標準片300〜300を用意し、それぞれの標準片として、大きさが同じで、粘性の値がそれぞれW〜Wであり、つまり粘性が互いに異なるものを用意して、それぞれを指でなぞって、粘性テーブルを作成しても良い。
(手順2)次に標準片300と同じ素材の鋼体製で厚さの薄いプレート状のなめらかなデバイス305をステージ102上に固定して置く。なお、デバイス305はこの1種類のみしか使用しない。デバイス305の上面を指104の指腹下部でさわり、(手順1)で設定した同じリズムで端から端まで、なぞり動作を行う。またステージ102を制御させることにより、ステージ102上のデバイス305から指104に推力を加えることが可能であり、この推力と、上述した錯覚現象を利用して、被験者が滑らかなデバイス305をなぞっているにもかかわらず、あたかも粘性があると感じさせることが可能である。なお推力の算出については以下で述べる。
(手順1)で覚えた感覚と比較して、操作部130より「粘性が強い」と感じた場合は、「強」ボタン130を押し、「粘性が弱い」と感じた場合は、「弱」ボタン130を押し、(手順1)で覚えた感覚(粘性)とデバイス305により与えられる感覚(粘性)が同じと感じるまで、(手順2)を繰り返す。なお、ステージ102が動く様子は被験者からは見えないようにし、音も被験者に聞こえないようにした。
(手順3)残りのオイル粘度を用いた各パターンについても、同様に、ランダムに選び(手順1)〜(手順2)を繰り返す。
次にステージ102の推力を計算する構成、粘性パラメータ生成部138にデータを記憶される構成を説明する。ステージ装置100はモータ駆動部108、モータ110、ステージ位置検出部111、運動変換部112、ステージ102、ステージ開始部316により構成されており、入力部129は操作部130、標準片粘性入力部320、書き込み指令部136により構成されている。
(手順2)で述べたように、デバイス305なぞり動作時に、「粘性が強い」と感じた場合は、「強」ボタン130を押し、「粘性が弱い」と感じた場合は、「弱」ボタン130を押す。この「強」ボタン130が押される毎に、出力が一定値増加し、「弱」ボタン130が押される毎に、出力が一定値減少される。このボタン操作がなされた結果の出力が粘性係数変換部314により粘性係数Dに変換され、粘性パラメータ生成部138に印加される。ただし、図示しないランダム選択手段により選択したオイルの粘性がWであるとし、この粘性Wは標準片粘性入力部320を通じて粘性パラメータ生成部138に印加される。
一方、指104がデバイス305を動かした際に、ステージ開始部316により、これが検出されてステージ開始信号が生成され、ステージ位置検出部111とモータ駆動部108に入力される。ステージ位置検出部111により、ステージ102の初期の座標情報Pが生成され、初期位置記憶部303に記憶される。そして、初期速度計算部304に初期座標Pの情報が入力され、初期の座標Pからステージ102が所定量移動したステージの速度を初期速度Vとして計算される。当然、ステージ102が初期状態として静止していれば、初期速度は0となる。そして、ステージ開始信号が入力されるとモータ110は駆動され、ステージ位置検出部111により、ステージ102の座標Pの情報が生成される。この座標Pの情報がステージ速度計算部320に入力され、時間微分することにより、ステージ速度Vが求められる。ステージの初期速度Vとステージの速度Vが粘力計算部306に入力される。
また、粘性係数変換部314により変換された粘性係数Dは粘力計算部306に入力され、F=D(V−V)により粘力が計算され、この粘力を推Fとし、推力Fが推力指令としてモータ駆動部108に入力され、モータ110を駆動させ、運動変換部112により、1次元的に運動を変換し、ステージ102上のデバイス305から指104に推力Fをあたえ、被験者に粘性を知覚させる移動を行う。
「強」ボタン130、130の操作により、被験者が、(手順1)すなわち、標準片300のなぞり動作で覚えた感覚(粘性)、と(手順2)の感覚、すなわちデバイス302のなぞり動作の感覚(粘性)が同じと感じた場合、被験者が、書き込み指令部136から書き込み指令信号を生成し、この書き込み指令信号が粘性パラメータ生成部138に入力され、その時の、標準片の粘性Wとその時の粘性係数Dが粘性パラメータ生成部138に記憶される。
これらの動作を他のオイル槽301の粘性のパターンについても行い、粘性パラメータ生成部138に、上述した実施例と同様にグラフ化などをし、テーブルを作成して記憶する。
実施例3
任意の粘性の触覚をユーザに与える触覚提示装置の実施例を図12に示す。ステージ装置100はモータ駆動部108、モータ110、ステージ位置検出部111、運動変換部112、ステージ102、ステージ開始部316により構成されている。
また、制御部116はステージ速度計算部302と初期位置記憶部303と初期速度計算部304と粘力計算部306で構成されている。
この実施例では、簡略化のため、対象物106と指104とが離れないことを想定する。まず、粘性入力部122からユーザに知覚させたい粘性Wを入力する。その粘性Wが粘性パラメータ生成部138に入力されて、粘性係数Dを生成する。この例は、実施例3’で生成されたテーブル139を粘性Wで参照して粘性係数Dを出力する。粘性係数Dは粘力計算部306に入力される。
一方、ステージ102上に、指104の指腹下部の対象物106の上面を指の移動方向またはその逆方向にユーザの任意の速度でなぞる。指104が対象物106をなぞり始めた際、ステージ開始部316がステージ開始信号を生成し、ステージ位置検出部111とモータ駆動部108に入力される。ステージ開始信号がステージ位置検出部111に入力されると、ステージ位置検出部111により、ステージ112の初期座標Pが生成され、初期座標Pが初期位置記憶部303に記憶される。初期速度計算部304で初期座標Pから所定量移動したステージ102の速度を初期速度Vとして計算される。当然、ステージ102が初期状態として静止していれば、初期速度は0となる。そして、ステージ開始信号がモータ駆動部108に入力されると、ステージ102から指104に推力Fを加えて粘性を感じさせるために、ステージ102の移動を制御する。この推力Fの求め方は以下に記す。モータ駆動部108によりモータ110が駆動され、運動変換部112により、ステージ102の運動を1次元的に変換し、ステージ102は移動する。
ある一定時間経過すると、ステージ102の座標Pがステージ速度計算部302に入力され、その時の速度Vが計算される。そして初期速度計算部304で計算された初期速度Vとステージ速度計算部302で計算された速度Vが粘力計算部306に入力される。粘力計算部306はF=D(V−V)により粘力を計算し、この粘力を推力Fとし、この推力Fが推力指令としてモータ駆動部108に入力され、上述の通り、ステージは移動される。
実施例4’
実施例4’では任意の弾性の触覚をユーザに与える実施例に使用するテーブル作成の実施例を説明するが、その前にこの実施例で利用される錯覚現象を以下に説明する。
図13に示すように、指104が指腹下部で対象物106を速度Vでなぞっていると、対象物106が力Fをこの指104に与える。なお、その人間には対象物が動く様子が見えず、音も聞こえないとする。指104の初期位置をP、移動した時の指の位置をPとし、F=K(P―P)を満たす時、この人間は弾性係数Kの弾性のある対象物を移動させている触覚が与えられるという錯覚現象を利用する。なお、下記の実施例4に示す任意の粘性をユーザに知覚させるために利用するテーブルを得ることが、実施例4’の目的であることに注意されたい。
そして、簡略化のため、指104がなぞっている対象物106から離れないことを想定する、(手順1)任意の粘性の触覚を知覚させる実施例で使用するテーブル作成の実施例を図14に示す。まず弾性が互いに異なる標準片をn種類用意し、これらを400〜400とする。これらは、本体の大きさが全て同じであるが、弾力を示す弾性がそれぞれ違い、弾性をそれぞれH〜Hとする。弾性とは例えば、JISK6253で認められているゴム硬度などを示すものであり、nは1以上の整数とする。n個の標準片400〜400の中からランダムに1つ標準片を選び、選ばれた標準片を400、この標準片400の弾性をHとする。mは1以上n以下の整数とする。標準片400上を被験者の指104で標準片400と離れないように、左右になぞり動作を行う。このなぞり動作は、一定の速度で行うために、メトロノーム202が提示する一定のリズムで行う。そして被験者はこの標準片400から感覚(弾性)を覚えておく。
(手順2)次に標準片鋼体製で厚さの薄いプレート状のなめらかなデバイス402をステージ102上に固定して置く。なお、デバイス402はこの1種類のみしか使用しない。デバイス402の上面を指104の指腹下部でさわり、(手順1)で設定した同じリズムで端から端まで、なぞり動作を行う。またステージ102を制御させることにより、ステージ102から指104に推力Fを加えることが可能であり、この指104が受ける推力Fと、上述した錯覚現象を利用して、被験者が滑らかなデバイス402をなぞっているにもかかわらず、あたかも弾性があると感じさせることが可能である。推力Fの算出については以下で述べる。(手順1)で覚えた感覚と比較して、「弾性が強い」と感じた場合は、弾性操作部130中の「強」ボタン130を押し、「弾性が弱い」と感じた場合は、「弱」130を押し、(手順1)で覚えた感覚(弾性)とデバイス402から受ける感覚(弾性)が同じと感じるまで、(手順2)を繰り返す。なお、ステージ102が動く様子は被験者からは見えないようにし、音も被験者に聞こえないようにした。
(手順3)残りの標準片についても、ランダムに選び、(手順1)〜(手順2)を繰り返す。
次にステージ102の推力Fを計算する構成、弾性パラメータ生成部138にデータが記憶される構成を説明する。ステージ装置100はモータ駆動部108、モータ110、ステージ位置検出部111、運動変換部112、ステージ102、ステージ開始部316により構成されている。
また入力部129は弾性操作部130、標準片弾性入力部410、書き込み指令部136により構成されている。
(手順2)で述べたように、デバイスなぞり動作時に、「弾性が強い」と感じた場合は、「強」ボタン130を押し、「弾性が弱い」と感じた場合は、「弱」ボタン130を押す。このボタン操作毎に出力が所定値増加または減少する。この出力が弾性係数変換部414により弾性係数Kに変換され、弾性パラメータ生成部138に印加される。ただし図示していないランダム選択手段から選ばれた標準片400の弾性Hが弾性入力部410を通じて弾性パラメータ生成部138に印加される。
一方、指104がデバイス402を動かした際に、ステージ開始部316により、ステージ開始信号が生成され、ステージ位置検出部111に入力される。ステージ位置検出部111により、ステージ102の初期の座標情報Pが生成され、初期位置記憶部303に記憶される。また、ステージ開始信号がモータ駆動部108に入力され、モータ110が駆動され、ステージ位置検出部111により、ステージ102の座標Pの情報が生成される。初期の座標情報Pと座標Pの情報が弾力計算部404に入力される。
また、弾性係数変換部414により生成された弾性係数Kは弾力計算部404に入力され、弾力計算部404はF=K(P−P)を計算して弾力Fを出力する。この弾力Fが推力指令信号として、モータ駆動部108に入力され、モータ110を駆動させ、運動変換部112により、1次元的に運動を変換し、ステージ102上のデバイス402から指104に推力Fがあたえられ、被験者に弾性を知覚させるデバイス402の移動を行う。
「強」ボタン130、「弱」ボタン130の操作により、被験者が、(手順1)すなわち、標準片400のなぞり動作で覚えた感覚(弾性)、と(手順2)の感覚、すなわちデバイス402のなぞり動作の感覚(弾性)が同じと感じた場合、被験者が、書き込み指令部136から書き込み指令信号を生成し、その書き込み指令信号が弾性パラメータ生成138に入力され、その時の標準片の弾性Hと弾性係数Kを記憶する。
これらの動作を残りの標準片についても同様に行い、弾性パラメータ生成部138に、例えばHとKとを、グラフ化などをし、テーブルとして記憶する。
実施例4
任意の弾性の触覚をユーザに与える触覚提示装置の実施例を図15に示す。ステージ装置100はモータ駆動部108、モータ110、ステージ位置検出部111、運動変換部112、ステージ102、ステージ開始部316により構成されている。
また、制御部116は初期位置記憶部303と弾力計算部404とで構成されている。
この実施例では、簡略化のため、対象物106と指104とが離れないことを想定する。まず、弾性入力部122からユーザに知覚させたい弾性Hを入力する。この入力された弾性Hに基づき、弾性パラメータ生成部138で、弾性係数Kを生成する。この例は、実施例4’で生成されたテーブル139を弾性Hで参照して弾性係数Kを出力する。弾性係数Kは弾力計算部404に入力される。
一方、ステージ102上に、取付けられた対象物106の上面を指104の指腹下部で対象物106の移動方向またはその逆方向に任意の速度でなぞる。指104が対象物をなぞり始めた際、ステージ開始部316がステージ開始信号を生成し、ステージ位置検出部111とモータ駆動部108に入力される。ステージ開始信号がステージ位置検出部111に入力されると、ステージ位置検出部111により、ステージ112の初期座標Pが検出され、初期座標Pが初期位置記憶部303に記憶される。
ステージ開始信号がモータ駆動部108に入力されると、ステージ102上の対象物106から指104に推力Fを加えるよう、ステージ102の移動を制御する。この推力Fの求め方は以下に記す。モータ駆動部108によりモータ110が駆動され、運動変換部112により、ステージ102を1次元に運動変換し、ステージ102は移動する。
ある一定時間経過すると、ステージの座標Pと初期座標Pが弾力計算部404に入力される。そして弾力をFとすると、弾力計算部404はF=K(P−P)で弾力を計算し、この弾力を推力Fとして、この推力Fは推力指令信号として、モータ駆動部108に入力され、上述の通り、ステージは移動される。つまり、指104が入力された弾性Hと対応した弾力(推力F)を受けたと知覚される。
実施例5’
また、実施例3もしくは実施例4を組み合わせて、一定の粘力と弾力を組み合わせた推力をステージ102からユーザの指に与えることにより、粘性と弾性の両方の触覚を知覚させることも可能である。実施例5’では任意の粘性と弾性の触覚をユーザに与える実施例に使用するテーブル作成の実施例を図16に示す。なお、利用する錯覚情報は実施例3’と実施例4’で利用したものと同じである。
(手順1)粘性と弾性を併せ持つn個の標準片500〜500を用意し、全ての標準片において、大きさは全て同じであるが、粘性をW、弾性をHとし、粘性、弾性の組み合わせを(粘性、弾性)で表すと、(W〜W、H〜H)であって互いに異なるものとする。n個の標準片の中からランダムに1つ標準片を選び、選ばれた標準片を500、この標準片500の(粘性、弾性)を(W、H)とする。mは1以上n以下の整数とする。そして、標準片500上を被験者の指104で標準片500と離れないように、左右になぞり動作を行う。このなぞり動作は、一定の速度で行うために、メトロノーム202が提示する一定のリズムで行う。この時、被験者は指104が受けた感覚を覚えておく。
(手順2)次に鋼体製で厚さの薄いプレート状のなめらかなデバイス502をステージ102上に固定して置く。なお、デバイス502はこの1種類のみしか使用しない。デバイス502の上面を指104の指腹下部でさわり、(手順1)で設定した同じリズムで端から端まで、なぞり動作を行う。またステージ102を制御させることにより、ステージ102上のデバイス502から指104に推力Fを加えることが可能であり、この推力Fと、上述した錯覚現象を利用して、被験者が滑らかなデバイス502をなぞっているにもかかわらず、あたかも粘性、弾性があると感じさせることが可能である。なお推力Fの算出については以下で述べる。
(手順1)で覚えた感覚と比較して、「粘性が強い」と感じた場合は、粘性操作部130中の「強」ボタン130を押し、「粘性が弱い」と感じた場合は、「弱」ボタン130を押し、「弾性が強い」と感じた場合は、弾性操作部130中の「強」ボタン130を押し、「弾性が弱い」と感じた場合は、「弱」ボタン130を押し、(手順1)で覚えた感覚(粘性と弾性)とデバイス502により与えられる感覚(粘性と弾性)が同じと感じるまで、(手順2)を繰り返す。なお、ステージ102が動く様子は被験者からは見えないようにし、音も被験者に聞こえないようにした。
(手順3)残りの標準片についても、ランダムに選び、(手順1)〜(手順2)を繰り返す。
次にステージ102の推力を計算する構成、粘性パラメータ生成部138、弾性パラメータ生成部138にデータが記憶される構成を説明する。ステージ装置100DKはモータ駆動部108、モータ110、ステージ位置検出部111、運動変換部112、ステージ102、ステージ開始部316により構成されている。
また入力部129DKは粘性操作部130、弾性操作部130、標準片粘性入力部320、標準片弾性入力部412、書き込み指令部136により構成されている。
(手順2)で述べたように、デバイスなぞり動作時に、「粘性が強い」と感じた場合は、「強」ボタン130を押し、「粘性が弱い」と感じた場合は、「弱」ボタン130を押し、「弾性が強い」と感じた場合は、「強」ボタン130を押し、「弾性が弱い」と感じた場合は、「弱」ボタン130を押す。「強」ボタン130又は「弱」ボタン130の操作毎に出力が所定値が増加または減少し、この変更された出力が粘性係数変換部314により粘性係数Dが変換され、この粘性係数Dが粘性パラメータ生成部138に印加される。「強」ボタンボタン130又は130の操作毎に出力が所定値が増加または減少し、この変更された出力が弾性係数変換部414により弾性係数Kが変換され、この弾性係数Kが弾性パラメータ生成部138に印加される。
図示しないランダム選択手段により選ばれた標準片500の粘性W、弾性Hがそれぞれ、標準片粘性入力部320、標準片弾性入力部412を通じて、粘性パラメータ生成部138、弾性パラメータ生成部138へ印加される。
一方、指104がデバイス502を動かした際に、ステージ開始部316により、ステージ開始信号が生成され、このステージ開始信号はステージ位置検出部111とモータ駆動部108に入力される。この入力により、ステージ位置検出部111は、ステージ102の初期の座標情報Pを検出し、これを初期位置記憶部303に記憶する。そして、初期速度計算部304に初期座標Pの情報が入力され、初期の座標Pからステージ102が所定量移動したときのステージの速度を初期速度Vとして計算される。当然、ステージ102が初期状態として静止していれば、初期速度は0となる。そして、ステージ開始信号がモータ駆動部108に入力されるとモータ110は駆動され、ステージ位置検出部111により、ステージ102の座標Pの情報が検出される。この座標Pの情報がステージ速度計算部302に入力され、これを時間微分することにより、ステージ速度Vが求められる。ステージの初期座標P,ステージの座標P、ステージの初期速度V、ステージの速度Vが推力計算部504に入力される。
また、粘性係数変換部314で生成された粘性係数Dと弾性係数変換部414で生成された弾性係数Kが推力計算部504に入力され、推力計算部504はF=K(P−P)+D(V−V)を計算して、推力Fを求める。この推力Fは推力指令信号としてモータ駆動部108に入力され、モータ110を駆動させ、運動変換部112により、モータ110の回転運動を直線運動に変換し、ステージ102が移動し、ステージ102上のデバイス502から指104に推力Fをあたえ、被験者に粘性、弾性を知覚させられる。
粘性操作部130の「強」ボタン130、「弱」130および弾性操作部130の「強」ボタン130、「弱」130を操作して、被験者が、(手順1)の感覚すなわち、標準片のなぞり動作で覚えた感覚(粘性と弾性)、と(手順2)の感覚、すなわちデバイスのなぞり動作で受けた感覚(粘性と弾性)が同じと感じた時に、被験者が、書き込み指令部136から書き込み指令信号を生成し、書き込み指令信号が粘性パラメータ生成部138と弾性パラメータ生成部138に入力され、粘性パラメータ生成部138にその時の標準片500の粘性Wとその時の粘性係数Dを記憶し、弾性パラメータ生成部138にその時の標準片500の弾性Hとその時の弾性係数Kを記憶する。
これらの動作を他の標準片についても行い、粘性パラメータ生成部138では、粘性のテーブルを、弾性パラメータ生成部138では、弾性のテーブルをそれぞれ、グラフ化などをし、作成する。そしてこれらのテーブルを以下の実施例5で使用する。
実施例5
任意の粘性、弾性の触覚をユーザに与える触覚提示装置の実施例を図17に示す。ステージ装置100DKはモータ駆動部108、モータ110、ステージ位置検出部111、運動変換部112、ステージ102、ステージ開始部316により構成されている。
また、制御部500はステージ速度計算部302と初期位置記憶部303と初期速度計算部304と推力計算部502とで構成されている。
入力部504は粘性入力部122と弾性入力部122とで構成され、パラメータ生成部138DKは粘性パラメータ生成部138と弾性パラメータ生成部138とで構成されている。
この実施例では、簡略化のため、対象物106DKと指104とが離れないことを想定する。まず、粘性入力部122からユーザに知覚させたい粘性Wを入力し、弾性入力部122からユーザに知覚させたい弾性Hを入力する。粘性パラメータ生成部138で、入力された粘性Wと対応する粘性係数Dを生成し、弾性パラメータ生成部138で、入力された弾性Hと対応する弾性係数Kを生成する。これらの生成は、実施例5’で生成された各テーブル139、139を参照して読み出し生成を行う。粘性係数Dと弾性係数Kは推力計算部504に入力される。
一方、ステージ102上に、対象物106DKを取付け、指104の指腹下部で対象物106DKの上面をステージ102の移動方向またはその逆方向にユーザの任意の速度でなぞる。指104が対象物106DKをなぞり始めた際、ステージ開始部316がステージ開始信号を生成し、ステージ開始信号をステージ位置検出部111とモータ駆動部108に入力する。ステージ開始信号がステージ位置検出部111に入力されると、ステージ位置検出部111は、ステージ102の初期座標Pを検出して、初期座標Pを初期位置記憶部303に記憶する。初期速度計算部304で初期座標Pから所定量移動したステージ102の速度を初期速度Vとして計算される。当然、ステージ102が初期状態として静止していれば、初期速度は0となる。ステージ開始信号がモータ駆動部108に入力されると、ステージ102上の対象物106DKが指104に推力Fを加えるよう、ステージ102の移動を制御する。この推力Fの求め方は後述する。モータ駆動部108によりモータ110が駆動され、運動変換部112により、モータ110の回転運動が直線運動に変換され、その直線運動でステージ102が移動する。
ある一定時間経過すると、ステージ102の座標Pがステージ速度計算部302に入力され、その時の速度Vが計算される。初期速度V、前記速度V、初期位置P、前記位置Pが推力計算部504に入力される。推力計算部502は、F=K(P−P)+D(V−V)を計算して、推力Fを出力する。この推力Fが推力指令信号として、モータ駆動部108に入力され、上述の通り、ステージは移動される。この結果、指104には対象物106から、前記入力された粘性W、弾性Hの触覚が知覚される。
なお、実施例1’〜5’で使用したデバイスの素材は全て同じ素材を用いても良く、またデバイスと実施例1〜5で使用した対象物とデバイスは同じ素材でもよい。また、上述した(1)〜(5)の触覚を組み合わせた触覚を知覚させるために、実施例1〜5で使用した装置を組み合わせて実施してもよい。
実施例6
また、実施例1〜5では1次元的な触覚提示であったが、実施例1’〜実施例4’で作成されたテーブルを使用して、それぞれの触覚について2次元的な触覚提示を行うことも考えられる。なお、上述した(1)任意の長さ(2)任意の粗さ(3)任意の粘性・弾性、の3つに分けて説明する。
まず、なお、上述の実施例1’〜実施例4’と同一機能構成部分には同一参照番号をつけるが、2次元対象物のx、y座標におけるx軸と関連する部分には参照番号にxを付加し、y軸に関連する部分には参照番号にyを付加し、表すことにする。
(1)2次元的に任意の長さの触覚を提示する装置を図18に示す。初期入力部700に知覚させたい曲線上の長さを示す曲線700aを入力する。近似部702でその曲線700aを直線の集合L〜L、すなわち折れ線に近似し、この各折れ線に線分である直線L(m=1、...、n)を曲線700aの一部から順次、分解部704でx軸方向長Lmxと、y軸方向長Lmyに分解する。
x軸に関して説明すると、長さLmxが、x入力部122xに入力され、このLmxによりxパラメータ生成部138xに入力される。またx部位位置検出部114xで検出した、ユーザの指104のx軸の座標情報Pxが検出され、xパラメータ生成部138xに入力される。LmxとPxからxパラメータ生成部138xで、更新速度係数dxが生成され、x制御部116xに入力され、更新速度Vxが生成され、これが速度指令信号としてxモータ駆動部108x(図示せず)に入力される。
またy軸方向も同様に、長さLmyが、入力部y122yに入力され、更に、yパラメータ生成部138yに入力される。またy部位位置検出部114yで検出した、ユーザの指104のy軸の座標情報Pyが検出され、yパラメータ生成部138yに入力される。LmyとPyからyパラメータ生成部138yで、更新速度係数dyが生成され、これがy制御部116yに入力され、更新速度Vyが生成され、これが速度指令信号としてモータ駆動信号として、この信号がyモータ駆動部108y(図示せず)に入力される。これ以後のモータが駆動され、ステージが移動する構成は後ほど説明する。
(2)2次元的に、任意のテクスチャの触覚を提示する装置を図19に示す。まず2次元対象物における各部分領域の知覚区別させたい領域の分解能に応じてその単位で対象物の各部分領域をx、y座標で表示し、各部分領域を示すx、y座標ごとに知覚させたいピッチPx、Pyを初期入力部800に入力し、これを表800aのような形式で記憶しておく。x部位位置検出部114xとy部位位置検出部114yとが検出した指104の座標(x、y)を用いて、表800aから該当するピッチ(Px、Py)を読み出し、読み出されたPxはx入力部122xに入力され、更に、xパラメータ生成部138xに入力され、周期Txが生成され、これがx制御部116xに入力される。一方、x部位位置検出部114xよりの座標xもx制御部116xに入力され、周期Txと座標xより、実施例2の図8に示すスイッチ212の切り替え周期を示す方形波が生成され、この方形波によりスイッチ212x(図示せず)が制御され、x方向指定速度に応じた速度指令信号と速度0指令信号とが交互にxモータ駆動部108xへ入力される。
y軸方向も同様にPyはy入力部122yに入力され、yパラメータ生成部138yに入力され、周期Tyが生成され、y制御部116yに入力される。一方、y部位位置検出部114yよりの座標yもy制御部116yに入力され、周期Tyと座標yより、実施例2の図8に示すスイッチ212の切り替え周期を示す方形波生成され、この方形波によりスイッチ212y(図示せず)が制御され、y方向指定速度に応じた速度指令信号と速度0指令信号とが交互にyモータ駆動部108yへ入力される。これ以後のモータ回転による、ステージが移動する構成は後ほど説明する。
(3)2次元的に任意の粘性、弾性の触覚を提示する装置を図20に示す。まず、前記(2)の場合と同様に、2次元対象物における各部分領域の知覚分割させたい領域分解能に応じて、その単位で、対象物の各部分領域をx、y座標で表示し、各部分領域を示すx、y座標ごとに、知覚させたい粘性、弾性の組[(Wx、Hx)、(Wy、Hy)]を初期入力部900に入力し、これら入力された情報、例えば表900aのような形式で、初期入力部900に記憶される。x部位位置検出部114xとy部位位置検出部114yとが検出した指104の座標(x、y)を用いて、表900aから[(Wx、Hx)、(Wy、Hy)]が読み出され、(Wx、Hx)はx入力部122xDKに入力され、xパラメータ生成部138xDKに入力され、粘性係数Dx、弾性係数Kxが生成され、制御部500xに入力され、推力Fxが生成される。この推力Fxが推力指令信号としてxモータ駆動部108xに入力される。
y軸方向も同様で、(Wy、Hy)はy入力部122yDKに入力され、yパラメータ生成部138yDKに入力され、粘性係数Dy、弾性係数Kyが生成され、制御部500yに入力され、推力Fyが生成される。この推力Fyが推力指令信号としてyモータ駆動部108yに入力される。これ以後のモータが駆動され、ステージが移動する構成は後ほど説明する。
前記(1)〜(3)の説明では簡略化したが、詳細は、実施例1、実施例2、実施例5で示したとおりである。また前記(3)の例では、粘性、弾性がx方向、y方向において、同一の場合は、各座標に対し、W、Hが記憶され、図20中の例えば、xモータに対する推力指令信号のみを生成し、図21中のxモータ駆動部108xに入力し、xステージ102xのみを制御しても良い。
2次元的触覚提示装置の機構部分の具体的実施例を図21に示す。x軸上に運動するxステージ102x、xステージを動かすためのxモータ110x、xモータ110xを駆動させるxモータ駆動部108x、xモータ110の運動を回転運動から直線運動に変換してxステージ102xを移動させるx運動変換部112x、xステージ102のx軸上の位置を検出するxステージ位置検出部111xが基盤600上に設けられている。またxステージ102xの上に、y軸上に運動するyステージ102y、yステージ102yを動かすためのyモータ110y、yモータ110yの回転運動を直線運動に変換してyステージ102yを移動させるy運動変換部112y、yステージ102yのy軸上の位置を検出するyステージ位置検出部111、yモータ110yを駆動させるyモータ駆動部108y、指104のx軸上の座標を検出するx部位位置検出部114xが乗せられ、yステージ102y上に指104のy軸上の座標を検出するy部位位置検出部114yが乗せられている。
yステージ102y上に2次元対象物106xyが取付けられる。曲線長さの触覚を知覚させるためには、図18中のx制御部116xとy制御部116yよりのx速度指令信号とy速度指令信号をxモータ駆動部108xとyモータ駆動部108yにそれぞれ供給すればよい。
2次元対象物106xyの粗さを知覚させるためには図19中のx制御部116xとy制御部116yよりのx速度指令信号とy速度指令信号をそれぞれxモータ駆動部108xとyモータ駆動部108yに供給すればよい。
2次元対象物106xyの各部の粘性、弾性を知覚させるには、図20中のx制御部500xとy制御部500yからの各x推力指令信号とy推力指令信号をxモータ駆動部108xとyモータ駆動部108yにそれぞれ供給すればよい。
なお、メレスグリオ株式会社のサ−フェスリニアモーターステージを使用すれば、より精密な触覚を知覚することが可能である。
この発明の装置はコンピュータにより機能させることもできる。例えば、図22に示すように、コンピュータとしての基本動作させる基本動作プログラムが記憶された基本プログラムメモリ814、ユーザに知覚させたい触覚のデータを入れる入力部800、入力部800より入力されたデータからパラメータを生成するパラメータ生成部802、ステージ102を動作させる信号を出力する出力部806、ステージ102上の対象物をなぞっている指104の座標情報を検出する部位位置検出部114、ステージ102の座標位置を検出するステージ位置検出部111、入力部800から入力されたデータからステージ102を動作させる各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムが記憶されたアプリケーションメモリ812、作業用メモリ810、CPU816がバス818で互いに接続されている。アプリケーションメモリ812には、この発明によるプログラムをCD−ROM、磁気ディスク、半導体メモリなどからインストールし、又は、通信回線を介して、ダウンロードして、このプログラムを実行させればよい。
任意の長さを知覚させるために利用する錯覚現象を簡単に説明しており、Aは指104と対象物106とが同方向に動いた場合、Bは指104と対象物106とが逆方向に動いた場合である。 任意の長さを知覚させるために使用するテーブルを作成するための具体的機能構成例のブロック図。 図2中のデバイス105をなぞるAは正面図とBは上面図である。 図2に示した構成により、被験者が3人の場合に得られたデータを示し、Aは標準片の長さと、ステージ102の速度と指104の速度の速度比、との関係を表すグラフ、Bはこの速度比と、標準片200の凸200aの長さとデバイス105の凸105aの長さの長さ比、との関係を表すグラフである。 1次元的に任意の長さを知覚させるための具体的機能構成例のブロック図。 任意の粗さを知覚させるために利用する錯覚現象を簡単に説明するための図。 任意の粗さを知覚させるために使用するテーブルを作成するための具体的機能構成例のブロック図。 1次元的に任意の粗さを知覚させるための具体的機能構成例のブロック図。 任意の粘性を知覚させるために利用する錯覚現象を簡単に説明するための図。 任意の粘性を知覚させるために使用するテーブルを作成するための具体的機能構成例のブロック図。 任意の粘性を知覚させるために使用するテーブルを作成する際、標準片300をなぞる具体的機能構成例を示す図。 1次元的に任意の粘性を知覚させるための具体的機能構成例のブロック図。 任意の弾性を知覚させるために利用する錯覚現象を簡単に説明するための図。 任意の弾性を知覚させるために使用するテーブルを作成するための具体的機能構成例のブロック図。 1次元的に任意の弾性を知覚させるための具体的機能構成例のブロック図。 任意の粘性・弾性を知覚させるために使用するテーブルを作成するための具体的機能構成例のブロック図。 1次元的に任意の粘性・弾性を知覚させるための具体的機能構成例のブロック図。 2次元的に任意の長さを知覚させるための具体的機能構成例のブロック図。 2次元的に任意の粗さを知覚させるための具体的機能構成例のブロック図。 2次元的に任意の粘性・弾性を知覚させるための具体的機能構成例のブロック図。 2次元的に任意の長さ、粗さ、粘性、弾性を知覚させるための具体的機能構成例の斜視図。 この発明装置をコンピュータで構成した場合の簡略構成を示すブロック図。

Claims (10)

  1. ステージを1次元または2次元に移動するステージ装置と、
    上記ステージ装置のステージ上に乗せられ、人間の部位によってなぞられる対象物と、
    上記なぞっている部位に与えたい知覚が入力される入力部と、
    入力された知覚に応じて、上記ステージの運動を制御するパラメータを生成するパラメータ生成部と
    上記パラメータ生成部により生成されたパラメータより、上記ステージの運動を制御する制御部と、
    を有することを特徴とする触覚提示装置。
  2. 請求項1記載の触覚提示装置において、
    上記入力部は、知覚させたい粘性が入力され、
    上記パラメータ生成部は、上記粘性から粘性係数を生成し、
    上記ステージ装置には、
    上記ステージを移動させるモータと、
    当該モータを駆動させるモータ駆動部と、
    上記ステージに上記部位が触れると、上記モータ駆動を開始させるステージ開始信号を生成し、当該モータ駆動部に送るステージ開始部と、
    上記ステージの初期の座標と、上記ステージの座標を、生成するステージ位置検証部が含まれ、
    上記制御部は、
    上記ステージの上記初期の座標を記憶する初期座標記憶部と、
    上記初期の座標から上記ステージが所定量移動したステージの速度を初期速度として計算する初期速度計算部と、
    上記ステージの座標からステージの速度を計算するステージ速度計算部と、
    上記初期速度と上記ステージの速度の差に上記粘性係数を乗算して粘力を計算する粘力計算部と
    上記粘力を推力として、上記ステージを移動させる推力指令部とを備える
    ことを特徴とする触覚提示装置。
  3. 請求項1記載の触覚提示装置において、
    上記入力部は、知覚させたい弾性が入力され、
    上記パラメータ生成部は、上記弾性から、弾性係数を生成し、
    上記ステージ装置には、
    上記ステージを移動させるモータと、
    当該モータを駆動させるモータ駆動部と、
    上記ステージに上記部位が触れると、モータ駆動を開始させるステージ開始信号を生成し、当該モータ駆動部に送るステージ開始部と、
    上記ステージの初期の座標と、上記ステージの座標を、生成するステージ位置検証部が含まれ、
    上記制御部は、
    上記ステージの上記初期の座標を記憶する初期座標記憶部と、
    上記ステージの座標と、上記初期の座標の差に、上記弾性係数を乗算して弾性力を計算する弾性力計算部と、
    上記弾性力を推力として、上記ステージを移動させる推力指令部とで構成されている
    ことを特徴とする触覚提示装置。
  4. 請求項1記載の触覚提示装置において、
    上記入力部は、知覚させたい粘性および弾性が入力され、
    上記パラメータ生成部は、上記粘性から粘性係数を生成する粘性パラメータ生成部と、上記弾性から弾性係数を生成する弾性パラメータ生成部とを備え、
    上記ステージ装置には、
    上記ステージを移動させるモータと、
    当該モータを駆動させるモータ駆動部と、
    上記ステージに上記部位が触れると、モータ駆動を開始させるステージ開始信号を生成し、当該モータ駆動部に送るステージ開始部と、
    上記ステージの初期の座標と、上記ステージの座標を、生成するステージ位置検証部が含まれ、
    上記制御部は、
    上記ステージの上記初期の座標を記憶する初期座標記憶部と、
    上記初期の座標から上記ステージが所定量移動したステージの速度を初期速度として計算する初期速度計算部と、
    上記ステージの座標からステージの速度を計算するステージ速度計算部と、
    上記ステージの初期速度と上記ステージの速度の差に上記粘性係数を乗算し、上記ステージの座標と上記ステージの上記初期の座標との差に、上記弾性係数を乗算し、これら乗算結果の和を求めて、推力を計算する推力計算部と、
    上記推力で上記ステージを移動させる推力指令部とで構成されている
    ことを特徴とする触覚提示装置。
  5. 請求項1記載の触覚提示装置において、
    上記なぞっている部位の運動を検出する部位位置検出部を備え、
    上記制御部は、上記部位の運動を加味して、上記ステージの運動を制御するものであること
    を特徴とする触覚提示装置。
  6. 請求項5記載の触覚提示装置において、
    上記入力部は、知覚させたい長さが入力され、
    上記パラメータ生成部は、上記知覚させたい長さと予め設定された標準長さから、更新速度係数を生成するものであり、
    上記部位位置検出部は、部位の予め決められた運動領域における上記部位の座標情報を生成し、
    上記制御部は、
    上記部位の座標情報から、上記部位の速度を求める部位速度計算部と、
    上記更新速度係数と上記速度から、上記ステージの更新速度を計算する更新速度計算部と、
    上記更新速度で、上記ステージを移動させる速度指令信号を生成する速度指令部と、を備えている
    ことを特徴とする触覚提示装置。
  7. 請求項5記載の触覚提示装置において、
    上記入力部は知覚させたい粗さの度合いが入力され、
    上記制御パラメータ生成部は上記入力された粗さの度合いから、周期を生成し、
    上記部位位置検出部は、部位の予め決められた運動領域における上記部位の座標情報を生成し、
    上記制御部は、
    上記部位の座標情報から、上記部位の速度を求める部位速度計算部と、
    予め設定された標準速度を上記部位の速度で除算して、補正係数を生成する補正係数生成部と、
    上記補正係数と、上記周期を乗算して、上記周期を補正する補正部と、
    補正部により、補正された上記周期の、方形波を生成する方形波生成部と、
    上記方形波により制御され、上記標準速度と速度ゼロとを切替えて速度指令部へ供給する切替スイッチと、
    上記入力された標準速度および速度ゼロでそれぞれ上記ステージを移動させる速度指令信号を生成する上記速度指令部と、を備える
    ことを特徴とする触覚提示装置。
  8. ステージを1次元または2次元に移動するステージ装置と、
    上記ステージ上に乗せられ、人間の部位によってなぞられる対象物とを備える触覚提示装置における触覚提示方法であって、
    上記なぞっている部位に与えたい知覚が入力部に入力される過程と、
    入力された知覚に応じて、上記ステージの運動を制御するパラメータをパラメータ生成部により生成する過程と、
    上記生成されたパラメータに基づき、上記ステージの運動を制御部により制御するステージ制御過程と、
    を有することを特徴とする特徴とする触覚提示方法。
  9. 請求項8記載の触覚提示方法において、
    上記なぞっている部位の運動を部位位置検出部により検出する過程と、
    上記ステージ制御過程は上記部位の運動も加味して、上記ステージの運動を制御する過程であること
    を特徴とする触覚提示方法。
  10. 請求項1〜7に記載した触覚提示装置としてコンピュータを機能させるための触覚提示プログラム。





















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