JP2007219719A - 機能設定システム - Google Patents

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Abstract

【課題】携帯電話機で機能アプリをダウンロードする場合に、安全性を確保しながら認証処理などの面倒さをなくし、使い勝手の向上を図る。
【解決手段】携帯電話機1には、予め機能アプリをダウンロードするサーバ4が指定されている。サービス提供者は、サービスを提供するための機能アプリを、指定されたサーバ4に登録し、そのダウンロードと起動のためのQRコード5を発行する。携帯電話機1によりQRコード5を読取ると、サーバ4にアクセスして機能アプリをダウンロードする。ここでは指定されたサーバであるから認証のための入力操作は省略され、ダウンロード可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、携帯端末装置で実行可能なさまざまな機能プログラムを提供することができる携帯端末装置の機能設定システムに関する。
例えば携帯電話機や携帯情報端末などにおいては、予め装置内の記憶手段に各種のアプリケーションが準備されていて、種々の機能を実現できるようになりつつある。しかし、アプリケーションの内容も日々機能が向上されつつあり、装置の発売時には想定されていない新しい機能を有するアプリケーションについても、後から取得して利用することが望まれている。
この場合に、取得したいアプリケーションを提供するサーバにインターネットなどの通信回線を通じて接続し、所定の手続を経てダウンロードすることが考えられる。しかし、最近では、プログラム中に不正な処理をするような悪意を持ったものもあり、ユーザはその適否を判断することが難しいため、無名の運営者が提供しているサーバからダウンロードすることは回避することになる。このため、せっかく良いアプリケーションプログラムであっても、少数の悪意あるプログラムが混在していることでその有効な利用が阻害されてしまうものであった。
そこで、このような点を解消して信頼性の高いアプリケーションをユーザに提供できるようにするには、信頼性の高いアプリケーション提供者が、厳重なチェックを行った上でアプリケーションをダウンロード可能とするようにしたシステムが必要となる(例えば特許文献1参照)。
特開2005−70984号公報
しかしながら、上記のようなものでは、セキュリティの点では向上するものの、逆に利用する側の手続が複雑になり、所望するアプリケーションをダウンロードするために、サーバの信頼性を確認すると共に、そのアクセスのための手順が複雑になったり、特殊な機能を必要とする携帯端末が必要となったりするなど、使い勝手の点で不都合が生じてくるものであった。
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、その目的は、携帯端末が本来備えていない機能プログラムについても面倒な手続操作を省略することができ、簡単且つ迅速に機能プログラムを取得することができるようにした携帯情報端末で実行可能な機能設定システムを提供することにある。
請求項1の発明によれば、機能プログラム管理装置は、機能プログラム提供装置に新たな機能プログラムが設定されたときに、その機能プログラムを識別する機能プログラム識別情報を生成し情報媒体発行装置に送信すると共に、その機能プログラムを機能プログラム提供装置へ送信する。これにより、機能プログラム提供装置は、機能プログラム管理装置により管理された携帯情報端末が実行可能な機能プログラムを提供することができる状態となる。
携帯情報端末には、機能プログラムのダウンロード要求が発生したときに無線通信手段により上記した機能プログラム提供装置に接続するように指定されている。そして、携帯情報端末においては、使用者の操作により、自動認識手段が、情報媒体発行装置により発行された機能プログラム識別情報記録媒体に記録されている機能プログラム識別情報を読取ると、機能プログラム実行手段は、指定された機能プログラムが記憶手段に記憶されているかどうかを検索し、その機能プログラムが存在する場合には検索された機能プログラムを実行し、機能プログラムが存在しなかった場合には指定された機能プログラムを入手するように機能プログラム入手手段を起動する。機能プログラム入手手段は、予め指定されている機能プログラム提供装置に無線通信手段を用いて接続し、機能プログラムを入手する。
この機能設定システムを利用することで、携帯情報端末においては、機能プログラム管理装置により管理された機能プログラムだけをダウンロードすることができるようになり、換言すれば、機能プログラム管理装置により管理されていない機能プログラムを不用意にダウンロードすることがなくなるので、一般に行われるようなダウンロード手続の際の認証処理などを省略しても信頼性の高い機能プログラムの提供を受けることができるようになる。したがって、面倒な認証処理などを省略して迅速且つ簡単に安全な機能プログラムをダウンロードすることができるようになる。
請求項2の発明によれば、上記発明において、機能プログラムを、動作パラメータによって動作態様を設定し得るものとし、機能プログラム識別情報記録媒体を、機能プログラム識別情報とともに、当該機能プログラムの動作態様を決定する動作パラメータを記録するようにしたので、例えば機能プログラムが特定のメーカや機種の機器を制御するためのものである場合などにおいても、機能プログラム識別情報記録媒体の情報として利用する機器に対して特定のメーカや機種の機器に対応した固有の情報を記録設定するのではなく、メーカが異なっても共通する動作に対応した情報を記録することで済むので、簡単且つ確実に動作させることができるものとして設定できる。また、新しい機器が対象となる場合でも、その機器についての機能プログラムを提供することで、機能プログラム識別情報記録媒体をその機器に対応させる必要がないので、汎用性を高めることができる。
請求項3の発明によれば、上記各発明において、機能プログラム識別情報記録媒体を、携帯情報端末に設定して機能プログラムを実行しようとする対象物に記録または添付するようにしたので、携帯情報端末に記憶されていない新たな機能プログラムを実行する場合でも、その対象物に記録または添付されている機能プログラム識別情報記録媒体を読取ることで簡単且つ迅速にしかも確実に実施することができるようになる。
(第1の実施形態)
以下、本発明を携帯電情報端末としての携帯電話機に適用した場合の第1の実施形態について図1〜図4を参照して説明する。
図1はシステムの基本的な構成を示しており、以下の各実施形態で用いる構成の基本となるものである。携帯情報端末として例えば携帯電話機1を利用する利用者Aが、その携帯電話機1により実行可能な新しい機能プログラムである機能アプリケーション(以下機能アプリと略称する)の提供を受けてこれを実施するためのサービスを受けるシステムである。
このシステムで用いる携帯電話機1は、自動認識手段としてのQRコードの読取り機能を備え、具体的にはカメラが搭載され、撮影したQRコードを画像処理するなどして記録されている情報を解析することができる構成である。また、携帯電話機1は、無線通信機能により基地局2を通じて電話回線に接続可能であり、電話回線を通じてインターネット3などの通信ネットワークにも接続可能な構成とされている。また、内部に機能アプリを記憶するメモリを備え、制御回路により機能アプリの実行をすることが出来るように構成されている。さらには、赤外線通信機能を備えたものもあり、機能アプリを取得することにより後述するリモコン機能を実現することができるようになっている。
携帯電話機1には、機能アプリをダウンロードするための専用のサーバ4のアドレス情報が予め記憶されている。このサーバ4は、例えば、機能アプリを提供する業者あるいは携帯電話機1の供給者などの信頼のおける管理者の管理下に置かれるもので、ダウンロードの対象となる機能アプリは、予め安全に動作することが確認されたものが登録可能となっている。携帯電話機1からこのサーバ4へのアクセスは、インターネット3を介して行うように構成されている。
機能アプリを提供するサービス提供者Bは、機能プログラムとしての機能アプリの作成および機能プログラム識別情報記録媒体であるQRコード5を発行する情報媒体発行装置としての機能を備えた端末装置6を備えている。生成した機能アプリは、インターネット3を経由するなどしてサーバ4に登録される。また、QRコード5は、印刷物や電子情報としてサービス利用者が読取りを行うべき場所に配布する形で発行される。サービス提供者Bは、サービス利用者Aがアプリを実行したときに、これに対応するさまざまなサービスを提供し、サービス利用者はこれを受けることができる。
次に、上記した構成の機能設定システムの基本的な作用について、図2を参照して説明する。図2は、サービス利用者Aの携帯電話機1、システム管理者のサーバ4およびサービス提供者Bの端末装置6の相互間のやり取りを示すシーケンス図である。
まず、サービス提供者Bが新たに携帯電話機1を利用して実施できる機能アプリをサービス利用者Aに提供しようとする場合について説明する。この場合には、サービス提供者B側において、携帯電話機1により実施する機能アプリを作成する(P1)。この場合、機能アプリは、携帯電話機1の機種や型番などの違いに応じて対応できるように作成されると共に、実施するサービスの内容に応じて対象物やサービスの形態に適合するものを作成することが前提である。
次に、サービス提供者B側においては、作成した機能アプリをサーバ4に登録する処理を行う(P2)。これは、対象としている携帯電話機1の内部に予め記憶された指定のサーバ4に対して登録できるように処理をする。そして、機能アプリの登録処理に際しては、サーバ4もしくは登録する機能アプリの管理業務を行うシステム管理者が、登録の対象となる機能アプリが実際の携帯電話機1において実施する場合に、不正や不都合などが生じないことを確認するなどして安全性を確保した上で登録を行い(P3)、サーバ4から提供可能な状態つまりダウンロード可能な状態とする。続いて、サービス提供者B側においては、サーバ4に登録した機能アプリを起動するのに必要なQRコード5を生成し、これを発行する(P4)。
次に、サービス利用者Aが携帯電話機1を操作して機能アプリをダウンロードする場合の動作について説明する。サービス利用者Aが携帯電話機1によりQRコード5の読取りが行われると(S1)、内部に設けられている制御回路により、読取った情報を解析し、これによって機能アプリを起動する情報が含まれていることを認識する。
このとき、携帯電話機1は、内部のメモリに起動すべき機能アプリが存在するか否かを確認し(S2)、存在しない場合には(S3でNO)サーバ4に対してダウンロードの要求を実行する(S4)。ここでは、具体的には、起動すべき機能アプリが存在しない場合には、自動的にダウンロードを要求するように設定されており、そのとき要求する先として予め記憶保存されているサーバ4へアクセスするように構成されている。ここでは、たとえば、携帯電話機1は、インターネット3を通じてサーバ4にアクセスするように構成されており、通信回線機能とインターネット3の通信機能を利用してサーバ4にアクセスする処理を行う。
次に、サーバ4においては、アクセスされた携帯電話機1が機能アプリのダウンロードを要求するものとして予定されているので、認証処理を行うことなくダウンロードの可能な状態に移行する。携帯電話機1側からダウンロードの指示がなされると、指定された機能アプリをダウンロードするようになる(S5、S6)。これにより、携帯電話機1においては、ダウンロードした機能アプリを実行することが出来る状態となり、起動処理がなされることで実行をする(S7)。なお、携帯電話機1は、QRコードを読み込んで解析をした時点で、メモリ内に起動対象となる機能アプリが存在している場合には、上記したS3でYESとなってS4〜S6を経ずにS7にジャンプして機能アプリの実行を行うようになっている。
次に、上記した基本構成を前提として、機能設定システムによりビデオデッキ7に対するリモコン機能を実行可能な機能アプリをダウンロードする場合の例を図3および図4を参照して説明する。この場合には、図3に示すように、上記したサービス提供者BはビデオメーカーB1であり、製造販売しているビデオデッキ7について携帯電話機1によりリモコンとして操作を可能にする機能アプリを作成して提供するものである。また、ビデオメーカーB1は、その機能アプリをダウンロードするためのQRコード5をビデオデッキ7に付した状態で提供している。
図4は、携帯電話機1、サーバ4および端末装置6の間でのやり取りを示すシーケンス図である。前述同様にして、サービス提供者としてのビデオメーカーB1は、ビデオ用リモコンの機能アプリを作成し(P1a)、これをサーバ4に登録処理する(P2,P3)。また、ビデオメーカーB1はこのリモコンの機能アプリをダウンロードするためのQRコードを生成し、ビデオデッキ7に貼付することで発行をする(P4a)。
次に、テレビ8と共に設置されたビデオデッキ7の前面パネルの表面に貼り付けられたQRコード5を、携帯電話機1のカメラで撮影すると(S1a)、携帯電話機1においては、読取ったQRコード5に記載されている情報を解析してビデオ用リモコンの機能アプリがメモリに格納されているか否かを判断する(S2a)。
機能アプリが存在している場合にはその機能アプリを実行することになるが(S7)、存在しない場合には、サーバ4に対してダウンロード要求を送信する(S4)。サーバ4は、ダウンロード要求を受けた携帯電話機1のIDコードやパスワードなどは使用者に入力させるといった面倒な操作入力をさせることなく、携帯電話機1側から自主的に送信されてくる機種情報などを参照してダウンロード要求を受け付けるようになる。
続いて、サーバ4は、要求されている携帯電話機1から送信された機種情報から、その機種や型番などリモコンとしての信号の情報に変換するためのデータを含んだ機能アプリを携帯電話機1に提供する(S5a)。携帯電話機1は、ダウンロードが終了すると(S6)、その機能アプリを実行する。
ビデオデッキ7のリモコンとして機能させるための機能アプリは、実行すると、例えば携帯電話機1の表示画面に実際のリモコンと同じような画面として表示させ、対応するボタンをキーバッドのキーを操作することにより、リモコンとして操作することができるようになっている。この場合、携帯電話機1からビデオデッキ7への信号の送信は、例えば予め組み込まれている赤外線通信機能を使用して赤外線信号として出力する。
このような本実施形態によれば、携帯電話機1をビデオデッキ7のリモコンとして機能させるための機能アプリをIDコードやパスワードなどの入力操作を行なうことなく、簡単且つ迅速に使用者の携帯電話機1に提供することができ、その場合でも、不審な動作をするアプリをダウンロードしてしまうことを防止することができ、安全に使用することができるものである。
上記実施形態においては、QRコード5をビデオデッキ7に貼付して利用するようにしているが、これ以外にも、取扱説明書に印刷しておく方法や、別途にQRコード5を印刷したカードなどを設けておくなどの方法によりQRコードを発行することができる。
リモコン機能を実現する機能アプリのサービス提供者は、ビデオデッキメーカーB1以外のサービス提供者であっても良い。
(第2の実施形態)
図5〜図9は本発明の第2の実施形態を示すもので、以下、第1の実施形態と異なる部分について説明する。この実施形態においては、携帯電話機1が実行可能な機能アプリとして、ビデオデッキ7の録画予約の設定を予約用に発行されたQRコード5の読取りにより行うことができるようにしたものである。
すなわち、機能設定システムの基本構成は第1の実施形態と同様であり、ダウンロードする機能アプリが異なる。ダウンロードするためのQRコード5は、前述同様にビデオデッキ7に貼付されている場合で説明するが、この場合には、録画予約のアプリについて必ずしもビデオメーカーB1が提供するとは限らないので、他の媒体などにQRコードを記載したものを読取るようにすることもできる。
したがって、ビデオ用予約用の機能アプリを提供するサービス提供者は、機能アプリを作成して(P1b)、サーバ4への登録処理を行うと共に、QRコード5の発行をする(P2、P3、P4、P4b)。サービス利用者が操作をして、携帯電話機1によりQRコード5を読取ると(S1b)、これを解析してビデオ用予約用の機能アプリがメモリに格納されているか否かを確認し(S2b)、無い場合には(S3でNO)サーバ4へのダウンロード要求を行う(S4)。
サーバ4側では、携帯電話機1から要求を受けると、予め登録されている携帯電話機1のメーカや機種であることを確認すると、サービス利用者による入力が必要となる認証処理を行うことなく、要求された機種に対応する機能アプリを提供する(S5b、S6)。これにより、携帯電話機1にはビデオ用予約用の機能アプリがダウンロードすることができる。ダウンロードした機能アプリは、メモリに格納され、以後、録画予約用のQRコード5を読取ると、自動的にこの機能アプリが起動するようになる。
次に、録画予約を行う場合の動作について説明する。図5はその状態を示すもので、図5(a)には、例えば録画する番組のポスターや雑誌の紙面などに印刷されているQRコード5を示しており、携帯電話機1によりこれを読取っている状態を示している。QRコード5には、録画に必要な情報として、番組の名称や、提供している局、放送時間などの一般的な予約データが動作パラメータとして記録されると共に、録画予約用の機能アプリを起動する情報が記録されている。なお、ここではQRコード5には、ビデオデッキ7の機種や型番などの個別の情報に関連する情報は含まれていない。
サービス利用者が、携帯電話機1によりQRコード5を読取ると、その中に含まれる情報に基づいて携帯電話機1の制御回路が録画予約用の機能アプリを起動する。図8はそのときの機能アプリの動作を示すフローチャートである。携帯電話機1の制御回路は、まず、予約用QRコード5の予約データを取得し(T1)、動作パラメータとしての予約データに基づいて対象としているビデオデッキ7の機種や型番に対応する予約コードを作成する(T2)。
携帯電話機1の制御回路は、作成した予約コードをリモコン機能により送信するか否かをサービス利用者の指示に応じて実施する(T3)。リモコン機能を用いて直接ビデオデッキ7に送信する場合には(T3でYES)、この予約用の機能アプリにリモコン機能も備えているか、別途に取得したリモコン機能の機能アプリを備えていることが必須条件となる。ここではリモコン機能を備えていることを前提として説明する。
携帯電話機1の制御回路は、取得した予約コードをビデオデッキ7のリモコンに対応した信号に変換し(T4)、図5(b)に示すように、これを赤外線通信機能などを用いて送信する(T5)。これにより、簡単且つ迅速に所望する番組の録画予約をすることができる。この赤外線通信機能は、一般的なビデオデッキなどのリモコンで使用されているものと同様のもので、携帯電話機1が備えているものとする。
次に、QRコード5の読取りを外出先などで行った場合で、ビデオデッキ7がリモコン機能で送信できる範囲に存在していない場合の送信について説明する。なお、この場合には、図6に示すように、ビデオデッキ7がゲートウェイ10などを介してインターネット3に接続された構成となっていることが前提となる。このように構成されていることで、携帯電話機1から基地局2を介してインターネット3に接続することができ、インターネット3を介してゲートウェイ10から自宅のビデオデッキ7にアクセスすることができる。
携帯電話機1の制御回路は、遠隔送信が選択されている場合には(T6でYES)、インターネット3経由で送信する場合の予約コード信号を作成し(T7)、次にインターネット3に接続する処理を行い(T8)、ビデオデッキ7にアクセスして予約コード信号を送信する(T9)。これにより、遠隔の場所にいる場合でも携帯電話機1によりビデオの録画予約を行うことができる。
また、上記したようなインターネット3経由の録画予約をせずに、自宅に戻ってから直接送信する場合には(T6でNO)、携帯電話機1の制御回路は、作成した予約コードのデータをメモリに記憶させ(T10)機能アプリの動作を終了する。そして、自宅に戻ってから、図9に示すように、使用者が録画予約の機能アプリを手動で起動させると、携帯電話機1の制御回路は、予約コードがメモリに記憶されているか否かを判断し(T11)、ある場合にはこれを読み出して図8に示したフローチャートのT3にジャンプする。携帯電話機1の制御回路は、リモコンで信号を送信することが指示されると、予約コードをリモコン信号に変換し、これを図5(b)に示すようにしてビデオデッキ7に送信する。これによりビデオデッキ7への録画予約の処理が完了する。
このような第2の実施形態によれば、ビデオデッキ7の録画予約用の機能アプリをダウンロードすることにより、録画予約用のQRコードを読み込めば、これを自動的に録画予約のコードに対応した信号に変換してビデオデッキ7に直接あるいはインターネット3を経由して送信することができるので、簡単且つ迅速に録画予約を行うことができるようになる。この場合でも、認証処理としてIDコードを入力したり、パスワードを入力したりするなどの煩わしい入力処理をする必要がないので使い勝手が向上する。
(第3の実施形態)
図10は本発明の第3の実施形態を示すもので、第1の実施形態と異なるところは、そのサービスの提供の形態である。システムの基本構成は同じであるが、ダウンロードする機能アプリとして、店舗などで利用する会員証を提示するための機能アプリを提供するものである。
一般に、店舗で利用するための会員証の提示に際して、インターネット3などを通じて取得して提示する場合には、携帯電話機1により店舗のレジ横に掲示されたQRコードを読取り、復号したデータから店舗が運営しているホームページにアクセスし、会員番号などのIDコードおよびパスワードを入力して会員証のダウンロードの要求をするように必要なキー操作をするように設定されている。したがって、会員証を提示するために毎回IDコードやパスワードの入力処理をする必要があり煩わしいものであった。
これに対して、このシステムでは、図10(a)に示すように、テンポのレジ11の横などに掲示部12が設けられ、ここに会員証提示用のQRコード5が表示されている。サービス利用者が携帯電話機1によりこのQRコード5を読取ると、前述同様にして機能アプリのダウンロード要求をするようになる。予め店舗側により、サーバ4に機能アプリが登録されていると共にこれを起動するためのQRコード5が提示部12に提示(発行)されているので、ダウンロード要求に応じてサーバ4から機能アプリをダウンロードして取得することができる。
これにより、携帯電話機1においては、制御回路が機能アプリを起動して会員証の情報をQRコードとして作成し、図10(b)に示すように携帯電話機1の表示部1bに表示させるようになる。サービス利用者は、図10(c)に示すように、表示部1bに表示された会員証の番号情報に対応するQRコードを店舗に備えられている専用リーダ13にか ざすことで読み込ませることができるようになる。
また、このようにその店舗に対応した会員証提示用の機能アプリを一旦ダウンロードすれば、次回以降にその店舗で会員証の提示をする場合には、レジ11の横に示されたQRコード5を読み込むと自動的に機能アプリを起動させることができるようになり、これによって、認証処理を行うことなく迅速且つ簡単に会員証を表示して提示を行うことができるようになる。
このような第3の実施形態によれば、店舗で買い物などの際に利用する会員証の提示の処理も、本システムを採用することで、簡単且つ迅速に行うことができ、IDコードやパスワードの入力などの煩わしい操作をする必要がないので、利便性の向上を図ることができるようになる。
(他の実施形態)
本発明は、上記実施形態にのみ限定されるものではなく、次のように変形また拡張できる。
上記した機能アプリのほかに、次のような機能を携帯電話機1で実現する機能アプリを提供することもできる。例えば、タクシー乗り場や案内板などの種々の場所にタクシーの呼び出しのための機能アプリをダウンロードもしくは起動するQRコードを表示することで、携帯電話機1でそのQRコードを読取るだけで自動的に設定されているタクシー会社に連絡をとって配車をしてもらうようにすることができる。この場合に、携帯電話機1が現在位置情報を送信することが可能であれば、位置情報も送信することで対応可能なタクシーを迅速に手配するなどのサービスを提供することが出来る。また、配車に際しては、タクシー会社側から電話やメールなどで連絡をすることで確実にサービスを提供することができる。
他に、バス停などにバスの運行状況を確認するための機能アプリを起動するためのQRコードを表示しておくことで、携帯電話機でこれを読取れば、バス会社から現在のバスの運行状況に関する情報を取得してサービス利用者に提供することができる。
さらに、無線LAN搭載の携帯電話機1を利用している場合に、街中に設置された無線アクセスポイント(ホットスポット)を介してインターネット3に接続することもできるようになる。この場合に、ホットスポットに接続用の機能アプリをダウンロードもしくは起動するためのQRコードを表示しておき、これを携帯電話機1で読取ると、無線設定を変更するための機能アプリがダウンロードされ、パラメータとして記された情報(SSIDや暗号化キーなど接続に必要なパラメータ)を自動設定し、アクセスポイントに接続することができるようになる。
なお、上記実施形態では、携帯情報端末として携帯電話機1を用いる場合で説明したが、無線通信機能を備えた電子手帳などのPDA(Personal Digital Assistance)に適用することもできるし、ノート型パソコンなどのモバイル機器に適用することもできる。
機能プログラム識別情報記録媒体としてQRコードを利用した場合で説明したが、バーコードを利用することもできるし、あるいはRFIDタグなどを利用することもできる。この場合には、携帯情報端末側においても読取りが可能な機能を備えることが前提条件となる。
本発明の第1の実施形態を示すシステムの基本構成図 システムの基本動作を示すシーケンス図 ビデオデッキのリモコン機能の機能アプリをダウンロードする場合のシステム構成図 図2相当図 本発明の第2の実施形態を示すビデオ録画予約の機能アプリをダウンロードする場合のシステム構成図 ビデオ録画予約を遠隔で行う場合の構成図 図2相当図 録画予約用アプリのフローチャート(その1) 録画予約用アプリのフローチャート(その2) 本発明の第3の実施形態を示す構成と作用説明図
符号の説明
図面中、1は携帯電話機(携帯情報端末、自動認識手段、無線通信手段、記憶手段、機能プログラム入手手段、機能プログラム実行手段)、2は基地局、3はインターネット、4はサーバ(機能プログラム提供装置、機能プログラム管理装置)、5はQRコード(機能プログラム識別情報記録媒体)、6は端末装置(情報媒体発行装置)、7はビデオデッキである。

Claims (3)

  1. 自動認識可能な情報記録媒体に記録された情報を読取る自動認識手段と、無線によりインターネットや電話回線などの広域通信網に接続して機能プログラムを受信可能な無線通信手段とを備えた携帯情報端末が実行可能な機能を設定する機能設定システムであって、
    前記携帯情報端末に所定の機能プログラムを起動させるための機能プログラム識別情報を記録した機能プログラム識別情報記録媒体を発行する情報媒体発行装置と、
    前記携帯情報端末から機能プログラムのダウンロード要求があったときに、要求された機能プログラムを提供する機能プログラム提供装置と、
    前記携帯情報端末が実行し得る機能プログラムを管理する機能プログラム管理装置とを構成に含み、
    前記携帯情報端末は、
    前記機能プログラムを記憶するための記憶手段と、
    予め指定されている前記機能プログラム提供装置に前記無線通信手段を用いて接続し、前記機能プログラムを入手するための機能プログラム入手手段と、
    前記自動認識手段によって機能プログラム識別情報を読取った場合、前記記憶手段に指定された機能プログラムが記憶されているかどうかを検索し、その機能プログラムが存在する場合には検索された機能プログラムを実行し、当該機能プログラムが存在しなかった場合には指定された機能プログラムを入手するように前記機能プログラム入手手段を起動する機能プログラム実行手段とを備え、
    前記機能プログラム管理装置は、
    前記機能プログラム提供装置に新たな機能プログラムが設定されたときに、その機能プログラムを識別する機能プログラム識別情報を生成し前記情報媒体発行装置に送信すると共に、その機能プログラムを前記機能プログラム提供装置へ送信することを特徴とする機能設定システム。
  2. 請求項1に記載の機能設定システムにおいて、
    前記機能プログラムは、動作パラメータによって動作態様を設定し得るものであって、
    前記機能プログラム識別情報記録媒体は、前記機能プログラム識別情報とともに、当該機能プログラムの動作態様を決定する動作パラメータを記録していることを特徴とする機能設定システム。
  3. 請求項1または2に記載の機能設定システムにおいて、
    前記機能プログラム識別情報記録媒体は、前記携帯情報端末に設定して機能プログラムを実行しようとする対象物に記録または添付されていることを特徴とする機能設定システム。
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