JP2007218623A - 精測進入レーダ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】サイドローブの影響を軽減し、これにより航空機の位置検出の精度劣化に影響を与えない精測進入レーダ装置を提供する。
【解決手段】信号処理装置15における航空機の位置検出処理を、方位空中線13及び高低空中線14のアンテナパターン特性のみに頼らず、無指向性を有する方位空中線16及び高低空中線17を用いるようにし、そして、信号処理装置15では、方位空中線13及び高低空中線14で得られた受信信号の信号レベルと方位空中線16及び高低空中線17で得られた受信信号の信号レベルとを比較して、方位空中線13及び高低空中線14で得られた受信信号の信号レベルが方位空中線16及び高低空中線17で得られた受信信号の信号レベルを基準にサイドローブの信号レベル以上であるか否かを判定し、サイドローブの信号レベル以上である場合に、航空機の飛行位置の検出処理を実行するようにしている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、航空機の着陸誘導に使用する精測進入レーダ装置に関する。
従来から、各地の空港には、旅客機などの航空機の着陸を支援するために、精測進入レーダ装置(PAR:Precision Approach Radar)が利用されている(例えば、非特許文献1)。
このPARは、着陸しようとする航空機に対しレーダ波を送信し、航空機からのレーダ反射波を受信検波することで、航空機の飛行位置の検出を行なうものである。また、PARは、アンテナパターンのメインローブを航空機方向に向けて航空機の追尾を行なう。
レーダ技術 財団法人電子情報通信学会
ところで、上記PARでは、メインローブの他にアンテナパターンのサイドローブで受信された信号も信号処理部にて処理されるので、航空機の位置検出の精度劣化に影響を与える可能性がある。
そこで、この発明の目的は、サイドローブの影響を軽減し、これにより航空機の位置検出の精度劣化に影響を与えない精測進入レーダ装置を提供することにある。
この発明は、上記目的を達成するために、以下のように構成される。
着陸すべく航空機に対しレーダ波を送信し、航空機から反射されるレーダ反射波を受信検波して航空機の飛行位置を検出し、アンテナパターンのメインローブを航空機方向に向けて航空機を追尾する精測進入レーダ装置において、アンテナパターン特性を有し、レーダ反射波を受信する第1のアンテナと、無指向性の特性を有し、レーダ反射波を受信する第2のアンテナと、第1のアンテナで得られた受信検波信号と第2のアンテナで得られた受信検波信号とを比較し、この比較結果から第1のアンテナで得られた受信検波信号の信号レベルが第2のアンテナで得られた受信検波信号の信号レベルを基準に所定値以上である場合に、航空機の飛行位置の検出処理を実行する信号処理手段とを備えるようにしたものである。
この構成によれば、航空機の位置検出処理をアンテナパターン特性を有する第1のアンテナのみに頼らず、無指向性を有する第2のアンテナを用いるようにし、信号処理時に、第1のアンテナで得られた受信検波信号の信号レベルと第2のアンテナで得られた受信検波信号の信号レベルとを比較することで、第1のアンテナで得られた受信検波信号の信号レベルが第2のアンテナで得られた受信検波信号の信号レベルを基準にサイドローブの信号レベル以上であるか否かが判定され、サイドローブの信号レベル以上である場合に、航空機の飛行位置の検出処理を実行するようにしている。
従って、サイドローブにて受信された信号について処理を行うことなく、これにより航空機の位置検出の精度劣化に影響を与えない方式を実現できる。
以上詳述したようにこの発明によれば、サイドローブの影響を軽減し、これにより航空機の位置検出の精度劣化に影響を与えない精測進入レーダ装置を提供することができる。
以下、この発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係るPARの構成を示すブロック図である。
図1において、送受信装置11にて発生した送信波は切換スイッチ12により方位空中線13または高低空中線14に供給されレーダ波として空間に放射される。航空機にて反射されたレーダ受信波は、方位空中線13または高低空中線14にて受信され、切換スイッチ12を経由し送受信装置11に入力される。送受信装置11では、受信信号の増幅、周波数変換が行なわれた後、信号処理装置15に入力され、航空機の位置の検出が行われる。
また、航空機にて反射されたレーダ受信波は、方位空中線16または高低空中線17においても受信され、切換スイッチ18を経由し受信装置19に入力される。受信装置19では、受信信号の増幅、周波数変換が行われた後、信号処理装置15に入力される。
信号処理装置15は、送受信装置11で得られた受信信号の信号レベルと受信装置19で得られた受信信号の信号レベルとを比較し、受信装置19で得られた受信信号の信号レベルを基準に、送受信装置11で得られた受信信号の信号レベルが所定値以上である場合のみ航空機の位置検出を実行する。
上記切換スイッチ12は、切換制御器20により所定時間ごとに方位空中線13及び高低空中線14を交互に切り換える。また、この切換スイッチ12の切換え動作に同期して、上記切換スイッチ18は、方位空中線16及び高低空中線17を交互に切り換える。
次に、上記構成における動作について説明する。
以前は、図2に示すPARが使用されていた。なお、図2において、上記図1と同一部分には同一符号を付して説明する。
図2に示すPARでは、図3に示すように、方位空中線13及び高低空中線14のみに頼っており、サイドローブで受信された信号レベルはメインローブの信号レベルを基準としてサイドローブまでの信号レベル(A)分低下することになるが、サイドローブで受信された信号も信号処理装置21にて処理され、これにより航空機の位置検出の精度劣化に影響を与える可能性があった。
そこで、本実施形態では、方位空中線13及び高低空中線14の他に、無指向性の方位空中線16及び高低空中線17を備えるようにしている。
図4は、方位空中線13及び高低空中線14(以下、空中線1と称する)と方位空中線16及び高低空中線17(以下、空中線2と称する)のアンテナパターンの関係を示す。
「空中線1」は図3に示したアンテナパターン特性と同じであり、「空中線2」は無指向性の特性をもつ。また、「空中線1」のサイドローブレベルと「空中線2」のアンテナゲインの差をBとする。
信号処理装置15では「空中線1」にて受信された「受信信号1」と「空中線2」にて受信された「受信信号2」を比較し、
受信信号1≧受信信号2+B+α
ここでαは設定可能な係数の条件が成り立つ場合に、有効な信号であると判断し航空機の位置の検出を行う。
本方式は「方位空中線」および「高低空中線」について有効である。
以上のように上記実施形態では、信号処理装置15における航空機の位置検出処理を、方位空中線13及び高低空中線14のアンテナパターン特性のみに頼らず、無指向性を有する方位空中線16及び高低空中線17を用いるようにし、そして、信号処理装置15では、方位空中線13及び高低空中線14で得られた受信信号の信号レベルと方位空中線16及び高低空中線17で得られた受信信号の信号レベルとを比較することで、方位空中線13及び高低空中線14で得られた受信信号の信号レベルが方位空中線16及び高低空中線17で得られた受信信号の信号レベルを基準に信号レベル(B+α)以上であるか否かを判定し、信号レベル以上である場合に、航空機の飛行位置の検出処理を実行するようにしている。
従って、信号処理装置15ではサイドローブにて受信された信号について処理を行うことなく、これにより航空機の位置検出の精度劣化に影響を与えない方式を実現できる。
なお、本発明は、高低方向及び方位方向の一方のみについて航空機の位置検出処理を実行することも可能である。
また、本発明を実施形態に基づき説明したが、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
この発明の一実施形態に係るPARの構成を示すブロック図。 以前に使用されていたPARの構成を示すブロック図。 以前のPARにおけるアンテナパターン特性を示す図。 本実施形態におけるアンテナパターン特性を示す図。
符号の説明
11…送受信装置、12,18…切換スイッチ、13,16…方位空中線、14,17…高低空中線、15…信号処理装置、19…受信装置、20…切換制御器。

Claims (2)

  1. 着陸すべく航空機に対しレーダ波を送信し、前記航空機から反射されるレーダ反射波を受信検波して前記航空機の飛行位置を検出し、アンテナパターンのメインローブを航空機方向に向けて前記航空機を追尾する精測進入レーダ装置において、
    前記アンテナパターン特性を有し、前記レーダ反射波を受信する第1のアンテナと、
    無指向性の特性を有し、前記レーダ反射波を受信する第2のアンテナと、
    前記第1のアンテナで得られた受信検波信号と前記第2のアンテナで得られた受信検波信号とを比較し、この比較結果から前記第1のアンテナで得られた受信検波信号の信号レベルが前記第2のアンテナで得られた受信検波信号の信号レベルを基準に所定値以上である場合に、前記航空機の飛行位置の検出処理を実行する信号処理手段とを具備したことを特徴とする精測進入レーダ装置。
  2. 前記第1のアンテナは、第1の高低方向用アンテナと第1の方位方向用アンテナとを備え、
    前記第2のアンテナは、第2の高低方向用アンテナと第2の方位方向用アンテナとを備え、
    前記第1の高低方向用アンテナと前記第1の方位方向用アンテナとを所定時間間隔で切り替えるとともに、前記第1の高低方向用アンテナと前記第1の方位方向用アンテナとの切替に同期させて、第2の高低方向用アンテナと第2の方位方向用アンテナとを切り替える切替制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の精測進入レーダ装置。
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JP2012522227A (ja) * 2009-04-01 2012-09-20 ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 間隔を決定するためのマルチビームレーダセンサ及び方法

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