JP2007214487A - 固体レーザ発振装置 - Google Patents
固体レーザ発振装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007214487A JP2007214487A JP2006035023A JP2006035023A JP2007214487A JP 2007214487 A JP2007214487 A JP 2007214487A JP 2006035023 A JP2006035023 A JP 2006035023A JP 2006035023 A JP2006035023 A JP 2006035023A JP 2007214487 A JP2007214487 A JP 2007214487A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- laser
- laser medium
- doped
- solid
- medium
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Lasers (AREA)
Abstract
レーザ媒質2に向けて半導体レーザ4から励起光を照射すると、各ドープ部7の数だけレーザ光Laが発振され、それら複数のレーザ光Laはフロントミラー5を透過すると単一のレーザ光Laとして重畳されてから外部へ発振される。
【効果】 固体レーザ発振装置1の全長を短縮したとしても、良好な品質のレーザ光Laを得ることができる。
【選択図】 図3
Description
このような従来の装置において、装置を小型化するために上記距離Lを短縮すると、このレーザ発振器から発振されるレーザ光Laは、拡がり角が大きく、光軸に直交する方向の強度分布が台形状になるので、レーザ光Laの品質が悪くなるという欠点が生じる。
そこで、本発明の目的は、小型化のために全長を短縮しても良好な品質のレーザ光を発振できる固体レーザ発振装置を提供することである。
上記レーザ媒質に光軸と直交する方向に複数のドープ部を点在するように配設して、上記励起光源からレーザ媒質へ励起光を照射して各ドープ部から発生したレーザ光を上記両ミラー間でそれぞれ共振させるようにしたものである。
したがって、全長を短くして小型化しても良好な品質のレーザ光を発振できる固体レーザ発振装置を提供できる。
固体レーザ発振装置1は、冷却手段としての銅からなるヒートシンク3と、このヒートシンク3の鉛直方向に伸びる平坦な冷却面3aに左方側の端面を接着された上記レーザ媒質2と、レーザ媒質2の円周面の外方位置となる4箇所に配設されてレーザ媒質2に向けて励起光PLを照射する励起光源としての4個の半導体レーザ4と、上記レーザ媒質2の同軸上に対向して配置されてレーザ光Laを図面上の右方側に向けて出力するフロントミラー5とを備えている。
上述した固体レーザ発振器1の各構成部材は図示しないケーシング内に配置してあり、フロントミラー5を透過したレーザ光Laは図示しない開口部からケーシングの外部へ発振されるようになっている。
本実施例のレーザ媒質2は、その厚さ方向に複数の円柱状をしたドープ部7を埋設している。図4にドープエリアDAの要部を拡大して示したように、各ドープ部7は、媒質としてのYAG等に活性元素として希土類イオン又は遷移金属イオンを添加して構成されている。
本実施例においては、ドープエリアDAに複数のドープ部7を隣接させて並列となるように点在させてあり、それらドープ部7を挟んでフロントミラー5とリヤミラーとしての全反射膜8を配置している。つまり、実質的に各ドープ部7の数と対応する数の共振器を配設した構成となっている。
半導体レーザ4から放射されて入光部11からレーザ媒質へ入光する励起光PLは、非ドープ部6を通過して直接各ドープ部7に入射されるので各ドープ部7からレーザ光Laが発光されるとともに、この発光された複数のレーザ光Laはフロントミラー5とリヤミラーとしての全反射膜8とで共振された後に所定出力に達したらフロントミラー5から発振されるようになっている。その際、本実施例においては、上記各ドープ部7の配置はタルボット配置としてあるので、フロントミラー5を透過した各レーザ光Laは回折による拡がりが付与されて徐々に重畳されるようになっている(図3参照)。
このときのレーザ光Laの状態を模式図で示したものが図3である。この図3に示すように、レーザ光Laは、共振器の外部へ進行することに伴ってタルボット配置からの回折により徐々に重畳される。このように、レーザ光Laの光軸に直交する方向の強度分布はガウシアンモードに近いものとなっている。つまり、本実施例によれば、良好な品質のレーザ光Laを発振できるようになっている。
即ち、レーザ発振装置の共振器においては、フレネル数Kが小さいとレーザ光の品質が良くなることは知られている。数式で表現すると次のようになる。
K=a2/(λ*L)
ここで、aはレーザ媒質2から発光されたレーザ光の直径、λはそのレーザ光Laの波長であり、さらにLは共振器を構成するリヤミラーとフロントミラーとが隔てた距離である(図3、図12参照)。つまり、レーザ光の品質は共振器の長さを長くすれば良くなり、またレーザ光の断面積を小さくすれば良くなることを意味する。
そこで、本実施例においては、前述したようにドープエリアDAに複数のドープ部7を並列に点在させ、それらをフロントミラー5とリヤミラーとしての全反射膜8で挟むようにすることで、実質的に複数の共振器を並列に配置したものと同様な構成としたものである。
これに対して、図1ないし図4に示したように、本実施例においては、リヤミラーとしての全反射膜8とフロントミラー5とが隔てた距離Lを図12、図13に示した従来のものと同じ寸法に設定しても、レーザ光Laの強度分布がガウシアンモードに近いものとなる。そのため、本実施例によれば、共振器の全長(上記距離L)を短縮したとしても、良好な品質のレーザ光を発振させることができる。
この第2実施例においては、上述した第1実施例と比較して各ドープ部7の径を小さくすることで、ドープエリアDA内に多数のドープ部7を並列状態で点在させるようにしたものである。なお、各ドープ部7は上記第1実施例の場合と同様に同一種類のものを用いている。このような第2実施例においても、各ドープ部7の数と対応する共振器が構成されたものと同様の構成となる。その他の構成は、図1〜図4に示した第1実施例のものと同じである。
このような第2実施例であっても、上述した第1実施例と同様の作用・効果を得ることができる。
これにより、第3実施例では、異なる種類の半導体レーザからの励起光をタイミングをずらして別々にレーザ媒質2に照射することで、別々に波長が異なるレーザ光を発振させることができる。その他の構成は、上述した第1実施例と同じである。
このような第3実施例であっても、上記第1実施例と同様の作用・効果を得ることができる。しかも、この第3実施例においては波長が異なる2種類のレーザ光Laを得ることができる。
このような第4実施例によれば、材料が異なる二種類のドープ部7をドープエリアDAに設けているので、二種類のドープ部7を同時に励磁させることができる。これは、フラッシュランプの波長に幅があるために可能となるものである。そして、この第4実施例であっても上述した他の実施例と同様の作用・効果を得ることができる。
また、上述した実施例においては、レーザ媒質2は粉状のYAGを焼成したセラミックス製のものを用いているので、レーザ媒質2そのものを従来よりも安価に製造することができる。
また、円柱状とした各ドープ部7を嵌合させる複数の有底孔を母材のドープエリアDAに形成して、それら有底孔に各ドープ部7をはめ込んでから、母材としてのセラミックスを焼成することで、レーザ媒質2を容易に製造することができる。
4…半導体レーザ(励起光源) 5…フロントミラー
6…非ドープ部 7…ドープ部
8…全反射膜(リヤミラー) La…レーザ光
Claims (4)
- ドープ部と非ドープ部を有するレーザ媒質と、このレーザ媒質に励起光を照射する励起光源と、上記レーザ媒質を挟んで配設された一対のフロントミラーおよびリヤミラーとを備えて、上記レーザ媒質から発生したレーザ光を上記両ミラー間で共振させてフロントミラーから発振させるようにした固体レーザ発振装置において、
上記レーザ媒質に光軸と直交する方向に複数のドープ部を点在するように配設して、上記励起光源からレーザ媒質へ励起光を照射して各ドープ部から発生したレーザ光を上記両ミラー間でそれぞれ共振させることを特徴とする固体レーザ発振装置。 - 上記リヤミラーは、上記レーザ媒質の一方の端面にコーティングされた全反射膜からなることを特徴とする請求項1に記載の固定レーザ発振装置。
- 上記複数のドープ部を異なる材料から形成して、異なる波長を有するレーザ光を発振させることを特徴とする請求項1又は2に記載の固体レーザ発振装置。
- 上記レーザ媒質は、粉末を焼結して形成されたセラミックスからなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の固体レーザ発振装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006035023A JP2007214487A (ja) | 2006-02-13 | 2006-02-13 | 固体レーザ発振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006035023A JP2007214487A (ja) | 2006-02-13 | 2006-02-13 | 固体レーザ発振装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007214487A true JP2007214487A (ja) | 2007-08-23 |
Family
ID=38492625
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006035023A Pending JP2007214487A (ja) | 2006-02-13 | 2006-02-13 | 固体レーザ発振装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007214487A (ja) |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52104943A (en) * | 1976-02-28 | 1977-09-02 | Agency Of Ind Science & Technol | Image parallel processing unit using fiber laser plate |
JPS6254986A (ja) * | 1985-09-04 | 1987-03-10 | Fujikura Ltd | 光増幅素子 |
JP2001220223A (ja) * | 2000-02-08 | 2001-08-14 | Red Gold Kk | レーザー媒質およびその製造方法、ならびにそのレーザー媒質を用いたレーザー発振器 |
JP2002076480A (ja) * | 2000-08-24 | 2002-03-15 | Shibuya Kogyo Co Ltd | 固体レーザ発振装置 |
JP2003258350A (ja) * | 2002-02-27 | 2003-09-12 | Nec Corp | 複合レーザロッド、並びにその製造方法およびそれを用いたレーザ装置 |
JP2005019539A (ja) * | 2003-06-24 | 2005-01-20 | Fujikura Ltd | 希土類添加ファイバおよびこれを用いた光ファイバレーザ |
JP2006093386A (ja) * | 2004-09-24 | 2006-04-06 | Shibuya Kogyo Co Ltd | レーザ発振装置 |
-
2006
- 2006-02-13 JP JP2006035023A patent/JP2007214487A/ja active Pending
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52104943A (en) * | 1976-02-28 | 1977-09-02 | Agency Of Ind Science & Technol | Image parallel processing unit using fiber laser plate |
JPS6254986A (ja) * | 1985-09-04 | 1987-03-10 | Fujikura Ltd | 光増幅素子 |
JP2001220223A (ja) * | 2000-02-08 | 2001-08-14 | Red Gold Kk | レーザー媒質およびその製造方法、ならびにそのレーザー媒質を用いたレーザー発振器 |
JP2002076480A (ja) * | 2000-08-24 | 2002-03-15 | Shibuya Kogyo Co Ltd | 固体レーザ発振装置 |
JP2003258350A (ja) * | 2002-02-27 | 2003-09-12 | Nec Corp | 複合レーザロッド、並びにその製造方法およびそれを用いたレーザ装置 |
JP2005019539A (ja) * | 2003-06-24 | 2005-01-20 | Fujikura Ltd | 希土類添加ファイバおよびこれを用いた光ファイバレーザ |
JP2006093386A (ja) * | 2004-09-24 | 2006-04-06 | Shibuya Kogyo Co Ltd | レーザ発振装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20110150013A1 (en) | Resonant pumping of thin-disk laser with an optically pumped external-cavity surface-emitting semiconductor laser | |
JP5330801B2 (ja) | レーザ利得媒質、レーザ発振器及びレーザ増幅器 | |
JP6354725B2 (ja) | 蛍光光源装置 | |
JP7380602B2 (ja) | レーザ加工機及びレーザ加工方法 | |
US20110064112A1 (en) | Solid-state laser with waveguide pump path (z pump) | |
JP3503588B2 (ja) | 固体レーザ発振装置 | |
JP6114558B2 (ja) | レーザ装置 | |
CN111326944A (zh) | 调q固体激光器 | |
JPWO2006001063A1 (ja) | 固体レーザ励起モジュール | |
JPH1187816A (ja) | Ld励起固体レーザ発振装置 | |
JPH05335662A (ja) | 固体レーザ装置 | |
JP2007214487A (ja) | 固体レーザ発振装置 | |
JP2007300015A (ja) | 光学装置 | |
JP2009010066A (ja) | パルスレーザ発振器 | |
JP2010021486A (ja) | レーザ発振器 | |
JP2009094161A (ja) | アパーチャを備えたレーザ発振器 | |
JP4162936B2 (ja) | レーザー共振器及び調節方法 | |
JP2000277837A (ja) | 固体レーザ装置 | |
JP2004179412A (ja) | 半導体レーザ励起固体レーザ装置並びにその製造方法 | |
JP5831896B2 (ja) | 光渦レーザービーム発振装置及び発振方法 | |
JP4003726B2 (ja) | 固体レーザ装置およびレーザ加工装置 | |
JPH11284257A (ja) | 半導体レーザ励起固体レーザ装置 | |
JP4048429B2 (ja) | 固体レーザ発振装置 | |
JP6390863B2 (ja) | レーザ駆動光源装置 | |
RU2295183C2 (ru) | Твердотельный лазер с зигзагообразным ходом лучей |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20090130 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110906 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20111102 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20111201 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20120321 |