JP2007211762A - 漏洩磁束の遮断方法

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【課題】磁気による活性化装置から外部に漏洩する漏洩磁束を遮断する。
【解決手段】相隣る複数の永久磁石の主磁束面が異極となる様に一直線状に構成した磁石列を強磁性体の鉄板上に吸着設置して構成する。
【選択図】図１

本発明は自動車及びボイラーに使用するエンジンの燃料油を活性化するための磁気による活性化装置に利用される。

従来から磁気による活性化装置を設置する場合には活性化装置に使用された永久磁石から外部に漏れる強い漏洩磁束によって周辺の導電物質である金属構造物等が特に振動する事によって金属構造物にノイズが発生し．この構造物につながるボイラーや車の制御装置を狂わせる恐れがあった。

従来．エンジンの燃料油などのの活性化に使用する磁気による活性化装置では燃料油などの活性効果を高めるため可能な限り強力なネオジ磁石などの永久磁石が使用されている。

従って車の燃料消費量の削減のため磁気による活性化装置を車の燃料ホースに取付けた場合には活性化装置から外部に漏洩する強力な磁力は非常に危険なものとなる。

すなわち車の走行時の振動により活性化装置から外部に漏洩する漏洩磁束を車の金属構造物が切断する事となり車の金属構造物内には誘導起電力が発生し微細な電流（ノイズ）が流れる。

そのため車の金属構造物に流れる微細な電流（ノイズ）が車の制御装置を構成するマイコン等の入力信号に影響を与え車の制御装置を狂わせ暴走などの重大な自動車事故などの原因となる恐れがある。

従って磁気による活性化装置に利用される永久磁石による活性化装置の外部への漏洩磁束を効果的に遮断する事が必要である。

さて永久磁石による磁束を単に一定の材質や物質の板材のみを利用して効果的に遮断することは殆ど不可能である。
従って永久磁石の漏洩磁束を遮断する効果的な特別な構成やシステムが必要となる。

いずれにせよ磁気による活性化装置を車に利用する場合では特に車の安全確保の観点から外部に漏洩する漏洩磁束のある活性置装置を使用する事は非常に危険である。

従って車に安全に使用することが出来る磁気による活性化装置の条件としては．その外部に漏洩磁束が漏れない様に遮断されている活性化装置であること必須条件となる。
以上の様に磁気による活性化装置からの漏洩磁束を遮断する事が課題である。

本発明による漏洩磁束の遮断方法では寸法形状や磁気特性などが全く等しい複数の永久磁石の主磁束面を同一面上に設置し且つ相隣る主磁束面が異極同士となる様に一列の直線状に強磁性体である鉄板上に配置した特殊な磁石列を構成させる。

以上の構成による磁石列において鉄板面に吸着し設置する側の個々の永久磁石による磁束の殆どはそれぞれ強磁性体の鉄板内に誘導される。

この場合．各永久磁石から強磁性体の鉄板内には殆ど正逆等量の磁束が誘導されるため誘導された磁束は強磁性体の鉄板内で打ち消され相殺され殆ど消滅する。
従って上記の鉄板の外部に更に漏洩する磁束は殆ど無くなる。

本発明による漏洩磁束の遮断方法によれば車の燃料ホースに磁気による活性化装置を設置し取り付けても磁気による活性化装置の外部に磁束が漏洩する事はない。

そのため車の電子装置やマイコンなどの制御装置の入力信号にノイズを発生させる入力信号を撹乱させる可能性はなく車に使用しても安全上何ら問題はない。

更に自動車のみならず巾広く他の機械装置などにおいても使用する燃料油の削減のために磁気による活性装置を利用する場合でも機械装置の制御装置に対しても同様にその制御信号に対してノイズの発生による悪影響を防止する事が出来るため非常に利用価値は大きい。

以下．本発明の形態を図１〜図２に基ずいて説明する。

図１は本発明による永久磁石による漏洩磁束の遮断方法の一実施例の平面図である。

１は永久磁石である。
複数の永久磁石１が一直線状の磁石列に構成し強磁性体の鉄板２上に吸着設置されている。
更に各永久磁石の相隣る主磁束面の極性がそれぞれ異なる極となる様に１直線上に構成され鉄板２上に配置されている。

２は鉄板であり磁石列を構成する各永久磁石１の磁束を鉄板２内に導入し導入した磁束を教示生態の鉄板２内に誘導し正逆等量の磁束を相殺し鉄板２の外部に漏洩する磁束をなくする様にするためのものである。

３はアルミケースであり磁気による活性化装置の外被である。

図２は本発明による永久磁石による漏洩磁束の遮断方法の一実施例の断面図である。

４は自動車のエンジンに燃料油を供給するために使用されているゴム製の燃料ホースである。
尚．磁気による活性化装置を取付ける燃料ホース４は非磁性体である事が必要である。

従って非磁性体の金属の銅管や樹脂製のチューブ及びシリコーンやガラス繊維等の無機質材料のチューブなどの非磁性体材料からなるチューブを使用する事も出来る。

磁気による活性化装置の内部に設けられた磁界内には耐油性のゴム製の燃料ホース４が設置され燃料ホース４の内部５には燃料油が導入され移動する事が出来る様になっている。

５は燃料ホース４の内部であり．燃料油が移送される通路である。

産業上の利用の可能性

世界的な石油の高騰や不足による石油の高騰はあらゆる産業に広く悪影響及ぼし経済を停滞させる元凶となっている。

本発明による漏洩磁束の遮断方法を利用する事によって磁気による活性化装置を安全に自動車の燃料ホースに取付け燃料消費量の削減に利用する事が出来る。

すなわち燃料消費量の削減と言う経済的効果及や有害排気ガス及びＣＯ２の削減等を達成する事が出来る。
また地球温暖化の防止や地球環境汚染の防止に貢献することが出来る。

は本発明による漏洩磁束の削減方法の一実施例の平面図。は本発明による漏洩磁束の削減方法の一実施の断面図。

符号の説明

１．永久磁石
２．鉄板
３．アルミケース
４．燃料ホース
５．燃料ホースの内部

寸法形状と磁気特性が同じ複数の永久磁石の主磁束面を同一平面とし且つ相隣る該主磁束面が異極となる様に一列に接触させた状態のままで強磁性体の金属板上に設置してなる漏洩磁束の遮断方法。