JP2007211726A - 排出ガスセンサの応答性劣化診断装置 - Google Patents

排出ガスセンサの応答性劣化診断装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ブレーキ操作による空燃比センサ応答性劣化誤診断を未然に防止する。
【解決手段】ブレーキの制動力を増大させる吸気管負圧式のブレーキブースタ26は、吸気管12と接続されているため、運転者がブレーキを操作してブレーキブースタ26を作動させると、その影響で吸気管負圧が変動して実空燃比が変動する。このため、運転者がブレーキを操作した直後に空燃比センサ32の応答性劣化診断を実行すると、ブレーキ操作によって生じる空燃比の変動によって空燃比センサ32の応答性劣化を誤診断する可能性がある。この対策として、ブレーキスイッチ29によってブレーキ操作開始(OFF→ON)が検出されてから所定期間及びブレーキ操作終了(ON→OFF)が検出されてから所定期間については、空燃比センサ32の応答性劣化診断を禁止する。これにより、ブレーキ操作による空燃比センサ32の応答性劣化の誤診断を未然に防止できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、空燃比の変化に対する排出ガスセンサの出力の変化特性に基づいて該排出ガスセンサの応答性劣化を診断する排出ガスセンサの応答性劣化診断装置に関する発明である。
近年の電子制御化が進んだ内燃機関の空燃比制御システムにおいては、排出ガスの空燃比又はリッチ/リーンを検出する排出ガスセンサ(空燃比センサ、酸素センサ等)を排気管に設置し、この排出ガスセンサの出力に基づいて排出ガスの空燃比が触媒の浄化率の高い空燃比範囲内(理論空燃比付近)に収まるように混合気の空燃比(燃料噴射量)を制御するようにしている。この空燃比制御システムでは、排出ガスセンサの応答性が劣化すると、空燃比制御精度ひいては排出ガス浄化率が低下するため、この排出ガスセンサの応答性劣化を診断する技術が開発されている。
例えば、特許文献1(特開2003−13792号公報)に記載された排出ガスセンサ(酸素センサ)の応答性劣化診断技術においては、目標空燃比のリッチ/リーンの切り換えによって生じる排出ガスセンサの出力変化速度を検出し、この出力変化速度が判定値よりも小さいか否かで排出ガスセンサの応答性劣化の有無を判定するようにしている。
特開2003−13792号公報(第2頁等)
一般に、近年の自動車は、ブレーキの制動力を増大させるために、倍力源として吸気管負圧を導入するブレーキブースタが搭載されている。従って、運転者がブレーキを操作してブレーキブースタを作動させると、その影響で吸気管負圧が変動して空燃比が変動することになる。このため、運転者がブレーキを操作した直後に排出ガスセンサの応答性劣化診断を実行すると、ブレーキ操作によって生じる空燃比の変動によって応答性劣化診断期間中の排出ガスセンサの出力が変動するため、応答性劣化診断期間中の目標空燃比のリッチ/リーンの切り換えに応答する排出ガスセンサの出力変化速度(応答性)を正確に検出できなくなってしまい、排出ガスセンサの応答性劣化を誤診断する可能性がある。
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、従ってその目的は、ブレーキ操作による排出ガスセンサの応答性劣化の誤診断を未然に防止できて、応答性劣化診断の信頼性を向上できる排出ガスセンサの応答性劣化診断装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、内燃機関の排出ガスの空燃比又はリッチ/リーンを検出する排出ガスセンサの応答性劣化を診断する排出ガスセンサの応答性劣化診断装置において、空燃比の変化に対する前記排出ガスセンサの出力の変化特性(応答性)に基づいて該排出ガスセンサの応答性劣化を診断する診断手段と、吸気管負圧式のブレーキブースタを用いたブレーキの操作を検出するブレーキ操作検出手段とを備え、前記ブレーキ操作検出手段でブレーキ操作が検出されてから所定期間は、前記診断手段による前記排出ガスセンサの応答性劣化診断を診断禁止手段によって禁止するようにしたものである。この構成では、ブレーキ操作が検出されてから所定期間が経過するまで排出ガスセンサの応答性劣化診断が禁止されるため、運転者がブレーキを操作した直後の空燃比が大きく乱れている期間に排出ガスセンサの応答性劣化診断が実行されることが防止され、その後、空燃比の乱れが収まって空燃比が安定した状態になってから応答性劣化診断が許可されるようになる。これにより、ブレーキ操作による排出ガスセンサの応答性劣化の誤診断を未然に防止できて、応答性劣化診断の信頼性を向上できる。
ところで、ブレーキ操作による空燃比の変動は、ブレーキ操作の開始時(ON→OFF)と終了時(OFF→ON)に大きくなり、停車等で比較的長い時間連続してブレーキが操作し続けられる(ブレーキが踏み続けられる)場合は、ブレーキ操作時間が長くなるに従って徐々に空燃比の変動が小さくなる。このため、ブレーキ操作時間がある程度長くなると、ブレーキが操作し続けられている状態でも、空燃比の乱れが収まって、精度の良い応答性劣化診断を実行可能な安定した空燃比状態となる。
この点を考慮して、請求項2のように、ブレーキ操作検出手段は、ブレーキの操作の開始(ON→OFF)と終了(OFF→ON)を検出し、このブレーキ操作検出手段でブレーキの操作開始(ON→OFF)が検出されてから所定期間及びブレーキの操作終了(OFF→ON)が検出されてから所定期間は、排出ガスセンサの応答性劣化診断を禁止するようにしても良い。このようにすれば、ブレーキ操作による排出ガスセンサの応答性劣化の誤診断の可能性がある必要最小限の期間のみ応答性劣化診断を禁止することができ、停車等で比較的長い時間連続してブレーキが操作し続けられる場合は、ブレーキ操作時間が所定期間を超えて、空燃比が安定した状態になれば、応答性劣化診断が許可されるようになるため、ブレーキが操作し続けられている状態でも、精度の良い応答性劣化診断を実行することが可能となり、応答性劣化の誤診断を防止しながら、応答性劣化診断の実行頻度を増加させることができる。
また、請求項3のように、ブレーキ操作検出手段は、ブレーキの操作量を検出し、このブレーキ操作検出手段で検出されたブレーキの操作量が所定値以上変化してから所定期間は、排出ガスセンサの応答性劣化診断を禁止するようにしても良い。ここで、ブレーキの操作量の検出方法は、例えば、ブレーキペダルの踏み込み量を検出したり、マスタシリンダ内の圧力を検出したり、ブレーキブースタ内の圧力を検出すれば良い。要するに、ブレーキの操作量が所定値以上変化したときには、ブレーキの操作による空燃比の変動が発生したと判断して、排出ガスセンサの応答性劣化診断を禁止するものである。
また、ブレーキ操作による空燃比の変動によって排出ガスセンサの出力挙動が変動するという事情を考慮して、請求項4のように、ブレーキ操作検出手段は、排出ガスセンサの出力挙動に基づいてブレーキの操作を検出し、このブレーキ操作検出手段でブレーキ操作が検出されてから所定時間が経過するまでの期間又は排出ガスセンサの出力挙動が所定の挙動に収まるまでの期間は、排出ガスセンサの応答性劣化診断を禁止するようにしても良い。このようにすれば、ブレーキ操作を検出するセンサやスイッチを搭載していない車両でも、ブレーキ操作を検出するセンサやスイッチを新たに設けることなく、本発明を実施することができ、低コスト化の要求を満たすことができる。
この場合、例えば、排出ガスセンサの出力変動の振幅が大きいか小さいかでブレーキの操作の有無を判定するようにしても良いが、応答性劣化診断の実行に適した安定した空燃比状態では、実空燃比が目標空燃比付近にフィードバック制御されていて排出ガスセンサの出力と目標空燃比との偏差が小さくなるという事情を考慮して、請求項5のように、排出ガスセンサの出力と目標空燃比との偏差が所定の判定値よりも大きいか否かでブレーキの操作の有無を判定するようにすると良い。このようにすれば、排出ガスセンサの出力挙動からブレーキ操作を比較的精度良く検出することができる。
また、請求項6のように、前記排出ガスセンサの応答性劣化診断を実行している期間中にブレーキ操作検出手段でブレーキ操作が検出されたときには当該応答性劣化診断を中止するようにすると良い。これにより、ブレーキ操作による排出ガスセンサの応答性劣化の誤診断をより確実に防止できる。
また、請求項7のように、内燃機関の吸入空気量が所定値以下であることを排出ガスセンサの応答性劣化診断の実行条件の1つとするようにすると良い。このようにすれば、内燃機関の運転条件の中で発生頻度が比較的高く、かつ、空燃比が安定した運転条件であるアイドル運転時に応答性劣化診断を実行することができるため、応答性劣化診断の実行頻度を増加させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を具体化した3つの実施例1〜3を説明する。
本発明の実施例1を図1乃至図7に基づいて説明する。まず、図1に基づいてエンジン制御システム全体の概略構成を説明する。内燃機関であるエンジン11の吸気管12の最上流部には、エアクリーナ13が設けられ、このエアクリーナ13の下流側には、吸入空気量を検出するエアフローメータ14が設けられている。このエアフローメータ14の下流側には、モータ10等のアクチュエータによって駆動されるスロットルバルブ15と、スロットル開度を検出するスロットル開度センサ16とが設けられている。
更に、スロットルバルブ15の下流側には、サージタンク17が設けられ、このサージタンク17に、吸気管負圧(吸気管圧力)を検出する吸気管圧力センサ18が設けられている。また、サージタンク17には、エンジン11の各気筒に吸入空気を導入する吸気マニホールド19が設けられ、各気筒の上部には、それぞれ燃料を筒内に直接噴射する燃料噴射弁20が取り付けられている。エンジン11のシリンダヘッドには、各気筒毎に点火プラグ21が取り付けられ、各点火プラグ21の火花放電によって各気筒内の混合気に点火される。また、エンジン11のシリンダブロックには、冷却水温を検出する冷却水温センサ22や、エンジン回転速度を検出するためのクランク角センサ23が取り付けられている。
一方、サージタンク17には、逆止弁24を有する負圧導入管25を介して吸気管負圧式のブレーキブースタ26が接続され、吸気管負圧が負圧導入管25を通してブレーキブースタ26内に導入されるようになっている。ブレーキペダル27が踏み込まれていない状態では、ブレーキブースタ26内のダイヤフラムの両側の圧力室に吸気管負圧が導入されて、ブレーキブースタ26は作動しないが、ブレーキペダル27が踏み込まれると、ダイヤフラムの大気側の圧力室に外気を導入して、ダイヤフラムの両側に吸気管負圧と大気圧との圧力差を生じさせ、その圧力差によってブレーキペダル27の踏込み力を増幅して、その力でマスターシリンダ28のピストンを押し込み、ブレーキペダル27の踏込み力に応じたブレーキ制動力を発生させるようになっている。また、ブレーキペダル27には、ブレーキペダル27の踏み込み(ブレーキ操作)の有無(ON/OFF)を検出するブレーキスイッチ29がブレーキ操作検出手段として設けられている。
一方、エンジン11の排気管30には、排出ガスを浄化する三元触媒等の触媒31が設けられ、この触媒31の上流側に排出ガスの空燃比を検出する空燃比センサ32が排出ガスセンサとして設けられている。
上述した各種センサやスイッチの出力は、エンジン制御回路(以下「ECU」と表記する)33に入力される。このECU33は、マイクロコンピュータを主体として構成され、そのROM(記憶媒体)に記憶されたエンジン制御用の各ルーチンを実行することで、点火時期、燃料噴射量、スロットル開度(吸入空気量)、アイドル回転速度(アイドル時の吸入空気量)等を制御する。
ところで、ブレーキの制動力を増大させる吸気管負圧式のブレーキブースタ26は、負圧導入管25を介して吸気管12のサージタンク17と接続されているため、運転者がブレーキペダル27の操作(以下単に「ブレーキ操作」という)を行ってブレーキブースタ26を作動させると、その影響で吸気管負圧が変動して実空燃比が変動することになる。従って、図2に示すように、ブレーキ操作が行われていない時(ブレーキスイッチ29のOFF時)には、目標空燃比のリッチ/リーンの切り換えに追従して実空燃比がリッチ/リーンに交互に変化するのに対応して空燃比センサ32の出力がリッチ/リーンに交互に変化するが、図3に示すように、ブレーキ操作が行われた時(ブレーキスイッチ29のON時)には、ブレーキブースタ26の作動により吸気管負圧が変動して実空燃比が大きく変動するため、その影響で空燃比センサ32の出力が大きく変動して、目標空燃比のリッチ/リーンの切り換えに応答する空燃比センサ32の出力変化速度(応答性)を正確に検出できなくなってしまう。従って、運転者がブレーキ操作を行った直後に空燃比センサ32の応答性劣化診断を実行すると、空燃比センサ32の応答性劣化を誤診断する可能性がある。
この対策として、本実施例1では、後述する図4のブレーキ状態判定ルーチンを実行することで、ブレーキスイッチ29によってブレーキ操作が検出されてから所定期間が経過するまで空燃比センサ32の応答性劣化診断を禁止するようにしている。
ところで、ブレーキ操作による実空燃比の変動は、ブレーキ操作の開始時(ON→OFF)と終了時(OFF→ON)に大きくなり、停車等で比較的長い時間連続してブレーキペダル27が操作し続けられる(ブレーキペダル27が踏み続けられる)場合は、ブレーキ操作時間が長くなるに従って徐々に空燃比の変動が小さくなる。このため、ブレーキ操作時間がある程度長くなると、ブレーキペダル27が操作し続けられている状態でも、空燃比の乱れが収まって、精度の良い応答性劣化診断を実行可能な安定した空燃比状態となる。
この点を考慮して、本実施例1では、後述する図4のブレーキ状態判定ルーチンを実行することで、ブレーキ操作開始(ON→OFF)が検出されてから所定期間及びブレーキ操作終了(OFF→ON)が検出されてから所定期間についてのみ、空燃比センサ32の応答性劣化診断を禁止するようにしている。従って、停車等で比較的長い時間連続してブレーキペダル27が操作し続けられる場合は、ブレーキ操作時間が所定期間を超えて、空燃比が安定した状態になれば、応答性劣化診断が許可されるようになる。以下、図4のブレーキ状態判定ルーチンの処理内容を説明する。
図4のブレーキ状態判定ルーチンは、ECU33によってエンジン運転中に所定周期(例えば16ms周期)で実行され、特許請求の範囲でいう診断禁止手段としての役割を果たす。本ルーチンが起動されると、まずステップ101で、ブレーキスイッチ29のON/OFF状態が前回と今回で同じであるか否かを判定し、ブレーキスイッチ29のON/OFF状態が前回と今回で異なれば、ブレーキスイッチ29のON→OFF又はOFF→ONの切り換えがあったと判断して、ステップ105に進み、禁止期間カウンタSCを0にリセットして本ルーチンを終了する。
この後は、ブレーキスイッチ29のON→OFF又はOFF→ONの切り換えが行われるまで、上記ステップ101で「Yes」と判定されて、ステップ102に進み、禁止期間カウンタSCを1ずつインクリメントする。これにより、ブレーキ操作開始(ON→OFF)又はブレーキ操作終了(OFF→ON)からの経過時間がカウントされる。
この後、ステップ103に進み、禁止期間カウンタSCのカウント値が所定値以上になったか否か、つまり、ブレーキ操作開始(ON→OFF)又はブレーキ操作終了(OFF→ON)からの経過時間が所定時間以上になったか否かを判定し、「No」と判定されれば、ステップ104の空燃比センサ32の応答性劣化診断処理を行うことなく、本ルーチンを終了する。これにより、ブレーキ操作開始(ON→OFF)又はブレーキ操作終了(OFF→ON)から所定時間が経過するまでの期間は、空燃比センサ32の応答性劣化診断処理が禁止される。
その後、ブレーキ操作開始(ON→OFF)又はブレーキ操作終了(OFF→ON)から所定時間が経過した時点で、上記ステップ103で「Yes」と判定されて、ステップ104に進み、図5及び図6の空燃比センサ応答性劣化診断ルーチンを実行して、空燃比センサ32の応答性劣化の有無を判定する。
ここで、図5及び図6の空燃比センサ応答性劣化診断ルーチンによる応答性劣化診断方法を図7を用いて説明する。本ルーチンでは、目標空燃比をリッチからリーンに切り換えたときとリーンからリッチに切り換えたときの両方で空燃比センサ32の応答性劣化の有無を次のようにして判定する。
まず、目標空燃比のリッチ/リーンを切り換える時点(又はその直前)の空燃比センサ32の出力λL1,λR1と、その時点から所定時間t1 が経過した時点の空燃比センサ32の出力λL2,λR2との差分ΔλL ,ΔλR を算出し、当該差分ΔλL ,ΔλR が劣化判定値以上であれば、正常(劣化無し)と判定し、当該差分ΔλL ,ΔλR が劣化判定値よりも小さければ、異常(劣化有り)と判定する。以下、図5及び図6の空燃比センサ応答性劣化診断ルーチンの処理内容を説明する。
図5及び図6の空燃比センサ応答性劣化診断ルーチンは、前述した図4のブレーキ状態判定ルーチンによってブレーキ操作開始(ON→OFF)又はブレーキ操作終了(OFF→ON)から所定時間が経過した時点で実行され、特許請求の範囲でいう診断手段としての役割を果たす。本ルーチンが起動されると、まずステップ201で、応答性劣化診断の実行条件が成立しているか否かを例えば次の2つの条件(1) 、(2) によって判定する。
(1) エンジン運転状態が安定していること
(2) 吸入空気量が所定値以下であること(又はアイドル運転中であること)
これら2つの条件(1) 、(2) のいずれか一方でも満たさない条件があれば、応答性劣化診断の実行条件が不成立となり、以降の処理を行うことなく、そのまま本ルーチンを終了する。
これに対して、上記2つの条件(1) 、(2) を同時に満たせば、応答性劣化診断の実行条件が成立して、ステップ202に進み、リーン側診断フラグxLEANが「0」であるか否かを判定する。このリーン側診断フラグxLEANは、リーン側の応答性劣化診断が行われているか否かを示すフラグであり、リーン側診断フラグxLEAN=0は、リーン側の応答性劣化診断がまだ実行されていないことを意味し、リーン側診断フラグxLEAN=1は、リーン側の応答性劣化診断が実行済みであることを意味する。
上記ステップ202で、リーン側診断フラグxLEANが「0」と判定されれば、ステップ203〜216の処理によってリーン側の応答性劣化診断を次のようにして実行する。まず、ステップ203で、λL1検出フラグxLAMDL が「0」であるか否かを判定する。このλL1検出フラグxLAMDL は、目標空燃比がリッチからリーンに切り換えられる時点(又はその直前)の空燃比センサ32の出力λL1が検出されているか否かを示すフラグであり、λL1検出フラグxLAMDL =0は、空燃比センサ32の出力λL1がまだ検出されていないことを意味し、λL1検出フラグxLAMDL =1は、空燃比センサ32の出力λL1が検出済みであることを意味する。
上記ステップ203で、λL1検出フラグxLAMDL が「0」と判定されれば、ステップ204に進み、その時点の空燃比センサ32の出力λをλL1としてECU33のメモリに記憶し、次のステップ205で、λL1検出フラグxLAMDL を「1」にセットしてステップ206に進む。尚、上記ステップ203で、λL1検出フラグxLAMDL が「1」と判定されれば、ステップ204、205を飛び越してステップ206に進む。
そして、このステップ206で、目標空燃比を強制的にリッチからリーンに切り換え、次のステップ207で、経過時間カウンタCountを1ずつインクリメントする。これにより、目標空燃比を強制的にリーンに切り換えた時点からの経過時間がカウントされる。この後、ステップ208に進み、経過時間カウンタCountのカウント値が所定値t1 以上になったか否か(つまり目標空燃比を強制的にリーンに切り換えてから所定時間t1 以上が経過したか否か)を判定し、経過時間カウンタCountのカウント値が所定値t1 未満であれば、ステップ201に戻って、上述した処理を繰り返す。
その後、経過時間カウンタCountのカウント値が所定値t1 以上になった時点で、ステップ209に進み、その時点の空燃比センサ32の出力λをλL2としてECU33のメモリに記憶する。そして、次のステップ210で、目標空燃比の強制的にリーンに切り換えた時点(又はその直前)の空燃比センサ32の出力λL1と、その時点から所定時間t1 が経過した時点の空燃比センサ32の出力λL2との差分ΔλL (=λL2−λL1)を応答性評価パラメータとして算出する。この差分ΔλL が大きいほど、応答性が速いことを意味する。
この後、ステップ211に進み、差分ΔλL が劣化判定値kFALT以上であるか否かを判定し、差分ΔλL が劣化判定値kFALT以上であれば、ステップ212に進み、空燃比センサ32のリーン側の応答性が正常(劣化無し)と判定する。そして、次のステップ213で、リーン側診断フラグxLEANを「1」にセットして、ステップ201に戻り、上述した処理を繰り返す。
これに対して、上記ステップ211で、差分ΔλL が劣化判定値kFALTよりも小さいと判定されれば、ステップ214に進み、空燃比センサ32のリーン側の応答性が異常(劣化有り)と判定し、次のステップ215で、運転席のインストルメントパネルに設けられた警告ランプ34を点灯又は点滅したり、或は、インストルメントパネルの表示部に警告表示して、運転者に警告すると共に、ECU33のバックアップRAM等の書き換え可能な不揮発性メモリにリーン側応答性異常のダイアグ情報を記憶する。そして、次のステップ216で、リーン側診断フラグxLEANを「1」にセットして、ステップ201に戻り、上述した処理を繰り返す。
このようにして、リーン側診断フラグxLEANが「1」にセットされた後は、上記ステップ202で、「No」と判定されて、図6のステップ222に進み、リッチ側診断フラグxRICHが「0」であるか否かを判定する。このリッチ側診断フラグxRICHは、リッチ側の応答性劣化診断が行われているか否かを示すフラグであり、リッチ側診断フラグxRICH=0は、リッチ側の応答性劣化診断がまだ実行されていないことを意味し、リッチ側診断フラグxRICH=1は、リッチ側の応答性劣化診断を実行済みであることを意味する。
上記ステップ222で、リッチ側診断フラグxRICHが「0」と判定されれば、ステップ223〜236の処理によってリッチ側の応答性劣化診断を次のようにして実行する。まず、ステップ223で、λR1検出フラグxLAMDR が「0」であるか否かを判定する。このλR1検出フラグxLAMDR は、目標空燃比がリーンからリッチに切り換えられる時点(又はその直前)の空燃比センサ32の出力λR1が検出されているか否かを示すフラグであり、λR1検出フラグxLAMDR =0は、空燃比センサ32の出力λR1がまだ検出されていないことを意味し、λR1検出フラグxLAMDR =1は、空燃比センサ32の出力λR1を検出済みであることを意味する。
上記ステップ223で、λR1検出フラグxLAMDR が「0」と判定されれば、ステップ224に進み、その時点の空燃比センサ32の出力λをλR1としてECU33のメモリに記憶し、次のステップ225で、λR1検出フラグxLAMDR を「1」にセットしてステップ226に進む。尚、上記ステップ223で、λR1検出フラグxLAMDR が「1」と判定されれば、ステップ224、225を飛び越してステップ226に進む。
そして、このステップ226で、目標空燃比を強制的にリーンからリッチに切り換え、次のステップ227で、経過時間カウンタCountを1ずつインクリメントする。これにより、目標空燃比を強制的にリッチに切り換えた時点からの経過時間がカウントされる。この後、ステップ228に進み、経過時間カウンタCountのカウント値が所定値t1 以上になったか否か(つまり目標空燃比を強制的にリッチに切り換えてから所定時間t1 以上が経過したか否か)を判定し、経過時間カウンタCountのカウント値が所定値t1 未満であれば、ステップ201に戻って、上述した処理を繰り返す。尚、この所定値t1 は、図5のステップ208(リーン側応答性劣化診断)で用いる所定値t1 と異なる値に設定しても良い。
その後、経過時間カウンタCountのカウント値が所定値t1 以上になった時点で、ステップ229に進み、その時点の空燃比センサ32の出力λをλR2としてECU33のメモリに記憶する。そして、次のステップ230で、目標空燃比の強制的にリッチに切り換える時点(又はその直前)の空燃比センサ32の出力λR1と、その時点から所定時間t1 が経過した時点の空燃比センサ32の出力λR2との差分ΔλR (=λR1−λR2)を算出する。
この後、ステップ231に進み、差分ΔλR が劣化判定値kFALT以上であるか否かを判定し、差分ΔλR が劣化判定値kFALT以上であれば、ステップ232に進み、空燃比センサ32のリッチ側の応答性が正常(劣化無し)と判定する。尚、この劣化判定値kFALTは、図5のステップ211(リーン側応答性劣化診断)で用いる劣化判定値kFALTと異なる値に設定しても良い。その後、ステップ233に進み、リッチ側診断フラグxRICHを「1」にセットして、ステップ201に戻り、上述した処理を繰り返す。
これに対して、上記ステップ231で、差分ΔλR が劣化判定値kFALTよりも小さいと判定されれば、ステップ234に進み、空燃比センサ32のリッチ側の応答性が異常(劣化有り)と判定し、次のステップ235で、運転席のインストルメントパネルに設けられた警告ランプ34を点灯又は点滅したり、或は、インストルメントパネルの表示部に警告表示して、運転者に警告すると共に、ECU33のバックアップRAM等の書き換え可能な不揮発性メモリにリッチ側応答性異常のダイアグ情報を記憶する。そして、次のステップ236で、リッチ側診断フラグxRICHを「1」にセットして、ステップ201に戻り、上述した処理を繰り返す。
以上説明した本実施例1によれば、ブレーキスイッチ29によってブレーキ操作が検出されてから所定時間が経過するまでの期間は、空燃比センサ32の応答性劣化診断を禁止するようにしたので、運転者がブレーキペダル27を操作した直後の空燃比が大きく乱れている期間に空燃比センサ32の応答性劣化診断が実行されることが防止され、その後、空燃比の乱れが収まって空燃比が安定した状態になってから応答性劣化診断が許可されるようになる。これにより、ブレーキ操作による空燃比センサ32の応答性劣化の誤診断を未然に防止できて、応答性劣化診断の信頼性を向上できる。
しかも、本実施例1では、ブレーキ操作開始(ON→OFF)が検出されてから所定期間及びブレーキ操作終了(OFF→ON)が検出されてから所定期間についてのみ、空燃比センサ32の応答性劣化診断を禁止するようにしているので、停車等で比較的長い時間連続してブレーキペダル27が操作し続けられる場合は、ブレーキ操作時間が所定期間を超えて、空燃比が安定した状態になれば、応答性劣化診断が許可されるようになる。このため、ブレーキペダル27が操作し続けられている状態でも、精度の良い応答性劣化診断を実行することが可能となり、応答性劣化の誤診断を防止しながら、応答性劣化診断の実行頻度を増加させることができる。
また、本実施例1では、吸入空気量が所定値以下であることを空燃比センサ32の応答性劣化診断の実行条件の1つとするようにしたので、エンジン運転条件の中で発生頻度が比較的高く、かつ、空燃比が安定した運転条件であるアイドル運転時に応答性劣化診断を実行することが可能となり、応答性劣化診断の実行頻度を増加させることができる利点がある。
しかしながら、本発明は、吸入空気量が所定値よりも多い運転領域で空燃比センサ32の応答性劣化診断を実行するようにしても良いことは言うまでもない。
上記実施例1では、ブレーキスイッチ29によってブレーキ操作を検出するようにしたが、ブレーキの操作量を検出し、検出したブレーキの操作量が所定値以上変化してから所定期間は、排出ガスセンサの応答性劣化診断を禁止するようにしても良い。ここで、ブレーキの操作量の検出方法は、例えば、ブレーキペダル27の踏み込み量を検出したり、マスタシリンダ28内の圧力を検出したり、ブレーキブースタ26内の圧力を検出すれば良い。
以下、これを具体化した本発明の実施例2を図8を用いて説明する。本実施例2では、ブレーキブースタ26内の圧力を検出するブレーキブースタ内圧力センサ(図示せず)を設けて、当該圧力センサの出力変化量をブレーキ操作量の情報として検出するようにしている。
本実施例2では、ECU33によってエンジン運転中に図8のブレーキ状態判定ルーチンを所定周期(例えば16ms周期)で実行する。本ルーチンが起動されると、まずステップ301で、前回の本ルーチン実行時にステップ309の処理によってECU33のメモリに記憶された前回のブレーキブースタ内圧力センサ出力PMbkold を読み込み、次のステップ302で、今回のブレーキブースタ内圧力センサ出力PMbkを読み込む。この後、ステップ303に進み、ブレーキブースタ内圧力センサ出力の前回値PMbkold から今回値PMbkまでの変化量ΔPMbk(絶対値)を算出する。
ΔPMbk=|PMbk−PMbkold |
この後、ステップ304に進み、ブレーキブースタ内圧力センサ出力の変化量ΔPMbkが判定値kPMBK以上であるか否かでブレーキ操作の有無を判定する。その結果、ブレーキブースタ内圧力センサ出力の変化量ΔPMbkが判定値kPMBK以上と判定されれば、ブレーキ操作有りと判断して、ステップ308に進み、禁止期間カウンタSCを0にリセットした後、ステップ309に進み、上記ステップ302で読み込んだブレーキブースタ内圧力センサ出力の今回値PMbkを前回値PMbkold としてECU33のメモリに記憶して本ルーチンを終了する。
この後は、ブレーキブースタ内圧力センサ出力の変化量ΔPMbkが判定値kPMBKよりも小さくなるまで(つまりブレーキ操作無しと判断されるまで)、上記ステップ304で「Yes」と判定されて、ステップ305に進み、禁止期間カウンタSCを1ずつインクリメントする。これにより、上記ステップ304の判定によってブレーキ操作が検出されてからの経過時間がカウントされる。この後、ステップ306に進み、禁止期間カウンタSCのカウント値が所定値以上になったか否か、つまり、ブレーキ操作が検出されてからの経過時間が所定時間以上になったか否かを判定し、「No」と判定されれば、ステップ307の空燃比センサ32の応答性劣化診断処理を行うことなく、本ルーチンを終了する。これにより、ブレーキ操作が検出されてから所定時間が経過するまでの期間は、空燃比センサ32の応答性劣化診断処理が禁止される。
その後、ブレーキ操作が検出されてから所定時間が経過した時点で、上記ステップ306で「Yes」と判定されて、ステップ307に進み、前記実施例1と同様に、図5及び図6の空燃比センサ応答性劣化診断ルーチンを実行して、空燃比センサ32の応答性劣化の有無を判定する。
以上説明した本実施例2でも、運転者がブレーキペダル27を操作した直後の空燃比が大きく乱れている期間に空燃比センサ32の応答性劣化診断が実行されることが防止され、その後、空燃比の乱れが収まって空燃比が安定した状態になってから応答性劣化診断が許可されるようになるため、ブレーキ操作による空燃比センサ32の応答性劣化の誤診断を未然に防止できて、応答性劣化診断の信頼性を向上できる。
また、本発明は、ブレーキ操作による空燃比の変動によって空燃比センサ32の出力挙動が変動するという事情を考慮して、空燃比センサ32の出力挙動に基づいてブレーキ操作を検出し、ブレーキ操作が検出されてから所定時間が経過するまでの期間(又は空燃比センサ32の出力挙動が所定の挙動に収まるまでの期間)は、空燃比センサ32の応答性劣化診断を禁止するようにしても良い。
この場合、例えば、空燃比センサ32の出力変動の振幅が大きいか小さいかでブレーキ操作の有無を判定するようにしても良いが、応答性劣化診断の実行に適した安定した空燃比状態では、実空燃比が目標空燃比付近にフィードバック制御されていて空燃比センサ32の出力と目標空燃比との偏差が小さくなるという事情を考慮して、空燃比センサ32の出力と目標空燃比との偏差が所定の判定しきい値よりも大きいか否かでブレーキの操作の有無を判定するようにすると良い。
以下、これを具体化した本発明の実施例3を説明する。本実施例3では、ECU33によってエンジン運転中に図9のブレーキ状態判定ルーチンを所定周期(例えば16ms周期)で実行する。本ルーチンが起動されると、まずステップ401で、現在の目標空燃比TGTLMDを読み込み、次のステップ402で、現在の実空燃比(空燃比センサ32の出力)LMD を読み込む。この後、ステップ403に進み、現在の目標空燃比TGTLMDと実空燃比LMD との偏差(絶対値)が判定値kLMDBK 以上であるか否かでブレーキ操作の有無を判定する。その結果、目標空燃比TGTLMDと実空燃比LMD との偏差が判定値kLMDBK 以上と判定されれば、ブレーキ操作有りと判断して、ステップ407に進み、禁止期間カウンタSCを0にリセットして本ルーチンを終了する。
この後は、目標空燃比TGTLMDと実空燃比LMD との偏差が判定値kLMDBK よりも小さくなるまで(つまりブレーキ操作無しと判断されるまで)、上記ステップ403で「Yes」と判定されて、ステップ404に進み、禁止期間カウンタSCを1ずつインクリメントする。これにより、上記ステップ403の判定によってブレーキ操作が検出されてからの経過時間がカウントされる。この後、ステップ405に進み、禁止期間カウンタSCのカウント値が所定値以上になったか否か、つまり、ブレーキ操作が検出されてからの経過時間が所定時間以上になったか否かを判定し、「No」と判定されれば、ステップ406の空燃比センサ32の応答性劣化診断処理を行うことなく、本ルーチンを終了する。これにより、ブレーキ操作が検出されてから所定時間が経過するまでの期間は、空燃比センサ32の応答性劣化診断処理が禁止される。
その後、ブレーキ操作が検出されてから所定時間が経過した時点で、上記ステップ404で「Yes」と判定されて、ステップ406に進み、前記実施例1と同様に、図5及び図6の空燃比センサ応答性劣化診断ルーチンを実行して、空燃比センサ32の応答性劣化の有無を判定する。
以上説明した本実施例3でも、運転者がブレーキペダル27を操作した直後の空燃比が大きく乱れている期間に空燃比センサ32の応答性劣化診断が実行されることが防止され、その後、空燃比の乱れが収まって空燃比が安定した状態になってから応答性劣化診断が許可されるようになるため、ブレーキ操作による空燃比センサ32の応答性劣化の誤診断を未然に防止できて、応答性劣化診断の信頼性を向上できる。
しかも、本実施例3では、空燃比センサ32の出力挙動に基づいてブレーキ操作を検出するため、ブレーキ操作を検出するセンサやスイッチを搭載していない車両でも、ブレーキ操作を検出するセンサやスイッチを新たに設けることなく、本発明を実施することができ、低コスト化の要求を満たすことができる。
尚、上記実施例1〜3において、空燃比センサ32の応答性劣化診断を実行している期間中にブレーキ操作が検出されたときには当該応答性劣化診断を中止するようにすると良い。これにより、ブレーキ操作による排出ガスセンサの応答性劣化の誤診断をより確実に防止できる。
また、上記各実施例1〜3は、排出ガスセンサとして空燃比センサ32を用いたシステムに本発明を適用した実施例であるが、リッチ/リーンを検出する酸素センサを用いたシステムにも本発明を適用できることは言うまでもない。
その他、本発明は、応答性劣化診断の方法を適宜変更しても良い等、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。
本発明の実施例1を示すエンジン制御システム全体の概略構成図である。 ブレーキ操作が行われていない時(ブレーキスイッチOFF時)の目標空燃比と空燃比センサの出力の挙動を示すタイムチャートである。 ブレーキ操作が行われた時(ブレーキスイッチON時)の目標空燃比と空燃比センサの出力の挙動を示すタイムチャートである。 実施例1のブレーキ状態判定ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1〜3で使用する空燃比センサ応答性劣化診断ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである(その1)。 実施例1〜3で使用する空燃比センサ応答性劣化診断ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである(その2)。 空燃比センサの応答性劣化診断の処理方法を説明する図である。 実施例2のブレーキ状態判定ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 実施例3のブレーキ状態判定ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
11…エンジン(内燃機関)、12…吸気管、14…エアフローメータ、15…スロットルバルブ、18…吸気管圧力センサ、24…逆止弁、25…負圧導入管、26…ブレーキブースタ、27…ブレーキペダル、28…マスタシリンダ、29…ブレーキスイッチ(ブレーキ操作検出手段)、30…排気管、31…触媒、33…ECU(診断手段,診断禁止手段)

Claims (7)

  1. 内燃機関の排出ガスの空燃比又はリッチ/リーンを検出する排出ガスセンサの応答性劣化を診断する排出ガスセンサの応答性劣化診断装置において、
    空燃比の変化に対する前記排出ガスセンサの出力の変化特性に基づいて該排出ガスセンサの応答性劣化を診断する診断手段と、
    吸気管負圧式のブレーキブースタを用いたブレーキの操作を検出するブレーキ操作検出手段と、
    前記ブレーキ操作検出手段でブレーキ操作が検出されてから所定期間は前記診断手段による前記排出ガスセンサの応答性劣化診断を禁止する診断禁止手段と
    を備えていることを特徴とする排出ガスセンサの応答性劣化診断装置。
  2. 前記ブレーキ操作検出手段は、前記ブレーキの操作の開始と終了を検出し、
    前記診断禁止手段は、前記ブレーキ操作検出手段で前記ブレーキの操作開始が検出されてから所定期間及び前記ブレーキの操作終了が検出されてから所定期間は前記診断手段による前記排出ガスセンサの応答性劣化診断を禁止することを特徴とする請求項1に記載の排出ガスセンサの応答性劣化診断装置。
  3. 前記ブレーキ操作検出手段は、前記ブレーキの操作量を検出し、
    前記診断禁止手段は、前記ブレーキ操作検出手段で検出された前記ブレーキの操作量が所定値以上変化してから所定期間は前記診断手段による前記排出ガスセンサの応答性劣化診断を禁止することを特徴とする請求項1に記載の排出ガスセンサの応答性劣化診断装置。
  4. 前記ブレーキ操作検出手段は、前記排出ガスセンサの出力挙動に基づいて前記ブレーキの操作を検出し、
    前記診断禁止手段は、前記ブレーキ操作検出手段でブレーキ操作が検出されてから所定時間が経過するまでの期間又は前記排出ガスセンサの出力挙動が所定の挙動に収まるまでの期間は、前記診断手段による前記排出ガスセンサの応答性劣化診断を禁止することを特徴とする請求項1に記載の排出ガスセンサの応答性劣化診断装置。
  5. 前記ブレーキ操作検出手段は、前記排出ガスセンサの出力と目標空燃比との偏差が所定の判定値よりも大きいか否かで前記ブレーキの操作の有無を判定することを特徴とする請求項4に記載の排出ガスセンサの応答性劣化診断装置。
  6. 前記診断禁止手段は、前記診断手段が前記排出ガスセンサの応答性劣化診断を実行している期間中に前記ブレーキ操作検出手段でブレーキ操作が検出されたときには当該応答性劣化診断を中止することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の排出ガスセンサの応答性劣化診断装置。
  7. 前記診断手段は、内燃機関の吸入空気量が所定値以下であることを前記排出ガスセンサの応答性劣化診断の実行条件の1つとすることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の排出ガスセンサの応答性劣化診断装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009103121A (ja) * 2007-10-25 2009-05-14 Denso Corp 酸素センサの監視装置

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