JP2007211702A - 横置き型スクロール圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】横置き型スクロール圧縮機10において、可動基板と背面固定壁の間に背圧領域と吸入圧領域を遮断する環状シール部材34が介在され、環状シール部材34に背圧領域と吸入圧領域とを連通する複数の溝部34a〜34dが設けられ、
溝部34a〜34dは環状シール部材34の端面において径方向に形成された細溝であり、互いに最も離れた溝部34a〜34dについて、環状シール部材34の円周長上における溝部間の最短周上距離が環状シール部材34の円周長の3分の1以上に設定される。
【選択図】 図3
Description
そして、固定渦巻壁に噛合する可動渦巻壁が可動基板の正面に立設される可動スクロール体と、固定渦巻壁及び可動渦巻壁の間に区画した圧縮室を有している。
さらに、この種のスクロール圧縮機では、ハウジング内に、可動スクロール体の正面と摺接する正面固定壁が固定基板に設けられている。
また、可動スクロール体の背面に摺接する軸支部材が設けられるとともに、可動スクロール体の背面に背圧領域が区画されている。
スクロール圧縮機は、可動スクロール体の旋回運動による圧縮室内の容積の減少及び移動により圧縮性流体である冷媒を圧縮する。
圧縮室の圧力が高圧になるにつれて正圧力も大きくなり、正圧力が増大すると可動スクロール体における摺動部位に対する負荷が多大となり、スクロール圧縮機の信頼性を損なう要因となる。
そして、摺動部分のクリアランス(隙間)が、正面固定壁に対する可動スクロール体の接離方向への変位に応じて変化することにより、クリアランスにおけるガスの通過断面積が変更されて背圧領域における圧力が調節される。
つまり、可動スクロール体と正面固定壁との摺動部分のクリアランスが最小となり、クリアランスにおける吐出圧領域からのガスの導入が妨げられ、背圧領域の圧力は下降傾向となる。
このため、可動スクロール体と正面固定壁との隙間(クリアランス)が最大となり、最大開度のクリアランスへ冷媒の導入が促進され、背圧領域の圧力は上昇傾向となる。
このスクロール圧縮機は縦置き型であり、ハウジング内の背圧領域を2つの空間に分割するシール部材が設けられている。
シール部材は、固定スクロール体及び可動スクロール体との摺動部分に潤滑油を供給する溝を有している。
シール部材の溝の数、幅、深さを調節することにより潤滑油の供給量を制御することができるとしている。
これは、横置き型のスクロール圧縮機では、背圧領域及び吸入圧領域の雰囲気が上下方向において一様とならないという実情がある。
通常、背圧領域及び吸入圧領域の上部の雰囲気はガスになりがちであり、上部に対して下部では液あるいはミストになりがちである。
背圧領域及び吸入圧領域の雰囲気が一様でないと、背圧領域において吐出圧に応じた背圧を実現することができず、過度な背圧が生じたり背圧の不足を招く場合がある。
背圧領域において過剰な背圧が生じる場合、摺動部分における摩擦力が増大し、摩擦力の増大は動力損失の拡大を招き、また、背圧が不足すると圧縮室から媒体の漏れが生じて圧縮不良を招き、圧縮機としての性能が低下する。
特に、背圧領域と吸入領域に通路を設けて背圧を制御するようにしても、通路が下部に対応する箇所にのみ存在する場合は、通路における潤滑油や冷媒液の液詰り等により摺動部分の摩擦力増大や圧縮不良を招く可能性が高くなる。
このように、従来の横置き型のスクロール圧縮機では、導入通路の雰囲気が一様ではない場合、背圧領域において意図する背圧が設定されないおそれがあるという問題がある。
さらに言うと、この技術におけるシール材の溝は、吸入圧領域と背圧領域を連通する溝ではなく、シール材の溝を介して背圧領域の背圧を制御する思想は開示されていない。
溝部は絞り機能を有する細溝であり、背圧領域よりも低圧の吸入圧へ背圧領域の媒体を流すことで、背圧領域の背圧が調整される。
環状シール部材に溝部が設けられ、互いに最も離れた前記溝部について、環状シール部材の円周長上における溝部間の最短周上距離が3分の1以上に設定されることで、背圧領域や吸入圧領域の雰囲気が一様ではない状況で、可動スクロール体の公転運動に伴い環状シール部材が周方向に移動したとしても、いずれかの溝部が絞りとして機能する。
例えば、背圧領域及び吸入圧領域の雰囲気が下部で液、上部でガスの場合、下部に対応する溝部が液等により詰った状態でもガスに対応する上部の溝部の絞りにより背圧領域の背圧が適切に制御される。
この場合、微小間隔にて配設した複数の細溝が、シール部材の溝部を構成することにより、シール部材の溝部における強度低下を抑制しつつ、溝部の幅を実質的に自由に設定することができる有利性が存在する。
この場合、環状シール部材と第2環状シール部材に溝部が設けられるから、それぞれの溝部を通じて背圧領域の背圧を制御し、背圧領域において意図する背圧が設定されないおそれをより確実に低減することができる。
この場合、吐出圧領域にはオイルセパレータにより分離された潤滑油が貯留されるため、背圧領域及び吸入圧領域の雰囲気はより一様となり難い条件となるが、背圧領域において意図する背圧が設定されないおそれをより低減する効果がより顕著となる。
以下、本発明の第1の実施形態に係る横置き型スクロール圧縮機について説明する。
この実施形態の横置き型スクロール圧縮機(以下、単に「圧縮機」と表記する。)は、車載空調装置の冷凍回路の一部を構成する圧縮機である。
冷凍回路に使用される圧縮性流体としての冷媒は二酸化炭素を使用している。
図1は、第1の実施形態に係る圧縮機の縦断面図であり、図2は圧縮機の要部を拡大して示す拡大縦断面図であり、図3は環状シール部材を示す斜視図であり、図4は図1におけるA−A線の矢視図である。
第1ハウジング体12は、有底筒状の形態を呈しており、第1ハウジング体12の底部12aは図1における左側に配置されている。
第2ハウジング体13は、隔壁13aにより区画された複数の空間部を有する蓋状体であり、第1ハウジング体12における開口側の端部を覆っている。
第1ハウジング体12の開口側の端部付近には、軸支部材14が収容固定されている。
軸支部材14は、挿通孔15a及び軸受収容部15bを有する円筒部15と、円筒部15の第1ハウジング体12の開口側から拡径して形成されたフランジ部16を有する。
フランジ部16の外周部は、第1ハウジング体12の内周壁と密接嵌合されている。
このため、第1ハウジング体12内の空間部は、軸支部材14により底部12a側の空間部と開口側の空間部に2分割されている。
回転軸17の一方の軸端は、軸受用リブ12b内に装着される軸受18により回転自在に支持され、他方の端部付近は、軸支部材14の軸受収容部に収容される別の軸受19により回転自在に支持されている。
第1ハウジング体12の底部12a側の空間部はモータ室20を構成し、モータ室20の内周壁に沿ってステータ21が固定されている。
モータ室20における回転軸17には、ステータ21内に収容されるロータ22が固定されている。
このように、ステータ21及びロータ22により圧縮機10における電動モータが構成され、ステータ21への電力供給により、ステータ21と回転軸17の一体的な回転を実現している。
そして、固定スクロール体25と軸支部材14の間には、回転軸17の回転により旋回する可動スクロール体35が配置される。
固定スクロール体25について説明すると、固定スクロール体25は、円盤状の固定基板26と、固定基板26の正面において外周縁付近に立設された外周壁27と、外周壁27の内径側において固定基板26に立設した固定渦巻壁28から構成されている。
この発明では、固定基板26において、可動スクロール体35を臨む面を固定基板26若しくは固定スクロール体25の正面としている。
従って、図1に示すように、外周壁27及び固定渦巻壁28は固定基板26の正面に立設されている。
固定渦巻壁28の先端には、シール部材29が装着されている。
外周壁27の先端は、軸支部材14におけるフランジ部16の外周付近と接合されている。
偏芯軸30には円筒状のブシュ31が嵌挿され、ブシュ31の外周には偏芯用軸受32の内輪が装着されている。
偏芯用軸受32の外輪には可動スクロール体35が支持されている。
ブシュ31にはバランサ33が設けられており、バランサ33は、軸芯周りにおける可動スクロール体35の偏在による回転軸17の偏りを緩和するための部材である。
この発明では、固定スクロール体25を臨む可動基板36の一方の面を可動基板36若しくは可動スクロール体35の正面としている。
従って、図1に示すように、可動渦巻壁38は可動基板35の正面に立設されている。
可動渦巻壁38の先端には、シール部材40が装着されている。
この実施形態では、可動基板36の背面の最外周から立設される環状の外周壁37が設けられており、外周壁37の先端は軸支部材14のフランジ部16と摺動自在に当接する。
従って、軸支部材14は、可動スクロール体35に対する背面側摺接体に相当する。
可動スクロール体35における外周壁37の先端部には環状シール部材34が装着されている。
環状シール部材34については後に詳しく説明する。
そして、可動渦巻壁38の先端は固定基板26に対して当接し、固定基板26に対して摺動自在である。
他方、固定渦巻壁28の先端は可動基板36に対して同様に摺動自在に当接している。
このため、固定スクロール体25と可動スクロール体35との間には、固定基板26、可動基板36、固定渦巻壁28及び可動渦巻壁38により圧縮室41が区画されている。
可動基板36の背面と、軸支部材14のフランジ部16との間には、可動スクロール体35の自転回避手段としてのピン42が複数設けられている。
軸支部材14のフランジ部16には、吸入室43とモータ室20を連通する吸入通路44が設けられている。
第1ハウジング体12には、モータ室20と連通する吸入口45が形成されており、吸入口45は外部冷媒回路の低圧側と接続されている。
このため、圧縮機10が運転されると、低圧の冷媒は、吸入口45、モータ室20、吸入通路44を通じて吸入室43へ導入される。
従って、この実施形態では、モータ室20及び吸入室43は吸入圧領域に相当する。
固定スクロール体25における中心部には吐出孔26aが形成され、吐出室48を臨む吐出孔26aの出口側にはリード式の逆止弁46が設けられている。
この実施形態では、第2ハウジング体13と固定スクロール体25の間に区画部材47が介在されており、区画部材47は、第2ハウジング体13の隔壁13aとともに、吐出室48と油回収室50を区画する手段を構成している。
吐出室48と油分離室49は隔壁13aにより区画され、油分離室49と油回収室50も隔壁13aにより区画されている。
隔壁13aは吐出室48と油分離室49を連通する通路51と、油分離室49と油回収室50を連通する通路52を有する。
オイルセパレータ53は外部冷媒回路の高圧側と接続されている。
オイルセパレータ53により分離された潤滑油は、通路52を通じて油分離室49の潤滑油を油回収室50へ供給することができるものとなっている。
このため、圧縮機10が運転されると、圧縮された高圧の冷媒は、吐出孔26a、吐出室48、油分離室49、オイルセパレータ53を通じて外部冷媒回路へ導出される。
なお、吐出室48と、油分離室49と、油回収室50は吐出圧領域に相当する。
区画部材47は、油回収室50から固定基板26の背面における外周付近まで貫通する区画側通孔55を有している。
通孔55の油回収室50側はフィルタ56で覆われており、油回収室50から通孔55へ流れる潤滑油中の異物を分離するためのものである。
一方、固定スクロール体25の外周付近には、区画側通孔55と接続される固定側通孔57が形成され、固定側通孔57は固定基板26の背面から正面へ貫通している。
固定基板26の正面における外周付近(外周壁27の内径側)には、正面固定壁26bが形成され、固定側通孔57は正面固定壁26bに達している。
可動基板36の正面外周付近は、固定基板26の正面の外周付近である正面固定壁26bと摺接している。
可動基板36と固定基板26における正面固定壁26bとの間には微小な隙間(クリアランス)が設定されている。
この隙間は、旋回する可動スクロール体35の軸芯P方向の僅かな移動を実現する隙間を構成している。
図2に示すように、固定基板26における固定側通孔57の開口と吸入室43とを遮断するチップシール58と、固定側通孔57の開口と圧縮室41を遮断する別のチップシール59が設けられている。
可動基板36の背面を臨む可動側通孔60の開口は外周壁37の内側に位置する。
可動基板36の外周壁37の内側の空間部は、可動基板36の背面と軸支部材14の内壁面により区画される背圧領域としての背圧室61を構成する。
背圧室61とモータ室20を隔絶する軸シール部材62が、軸支部材14の内壁面に装着された止め輪63により保持されている。
導入通路は、吐出圧を利用した背圧調整のための通路であり、区画側通孔55、固定側通孔57と、固定基板26における正面固定壁26bと可動基板36との間の微小な隙間(クリアランス)と、可動側通孔60とから構成されている。
環状シール部材34は、外周壁37の先端面に刻設された装着溝37aに装着される。
この実施形態の環状シール部材34は、弾性を有するゴム系材料により形成されており、図3に示すように、環状シール部材34の円周において等間隔(環状シール部材34の円周長を1/4に分割する間隔)に設けられた4個の溝部34a、34b、34c、34dを有する。
因みに、この溝部が設定される条件は、溝部の数が2以上であって、互いに最も離れた溝部(図3において、例えば溝部34aに対して最も離れた溝部は34cであり、34bに対して最も離れた溝部は34dである)について、環状シール部材34の円周上における溝部間の最短周上距離が環状シール部材34の円周長の3分の1以上に設定され、かつ、最長周上距離が環状シール部材34の円周長の3分の2以内に設定されていればよい。
溝部34a、34b、34c、34dは、径方向に横断する細溝であり、これらの細溝は背圧室61と吸入室43を連通する。
溝部34a、34b、34c、34dの深さは、固定基板26の正面固定壁26bと可動基板36との間に設定される隙間に対応した深さに設定されている。
溝部34a、34b、34c、34dの溝幅は、背圧室61と吸入室43との関係において絞りの機能を保つように設定されている。
つまり、背圧室61と吸入室43の上部付近を連通する細溝と、両室の下部付近を連通する細溝が存在する。
背圧室61及び吸入室43の雰囲気が一様でない場合でも、例えば、図3に示す場合では、上部と下部に位置する溝部34a、34cが存在することにより、液詰りを生じることが殆どない上部の溝部34aと、中間部に存在する溝部34b、34dを介して背圧を調整し、背圧室61において意図する背圧が設定されないおそれを低減する。
また、環状シール部材34を装着する可動スクロール体35が軸支部材14と摺接しつつ旋回するが、環状シール部材34において等間隔に4個の溝部34a〜34dを設けたことにより、環状シール部材34が装着溝37aに沿って移動しても、背圧室61と吸入室43の上部付近を連通する溝部34a〜34dの少なくとも一つと、両室の下部付近を連通する溝部34a〜34dの少なくとも一つが存在する。
背圧室61及び吸入室43の上部は、冷媒がガス状態にあり、環状シール部材34の溝部34a〜34dが液詰り等を生じ難い領域である。
背圧室61及び吸入室43の下部は、冷媒がミストや液として存在する可能性が高いほか、潤滑油が溜まりやすく、環状シール部材34の溝部34a〜34dが液詰り等を起しやすい領域である。
圧縮機10における電動モータに電力が供給されるとロータ22と回転軸17が一体的に回転される。
回転軸17の回転に伴い、可動スクロール体35が自転を回避しつつ旋回し、圧縮室41への冷媒の吸入と圧縮を行う。
吸入行程では、低圧の冷媒は、外部冷媒回路から吸入口45、モータ室20、吸入通路44を通じて吸入室43へ導入される。
圧縮行程では、圧縮室41内の容積が減少されることにより冷媒が圧縮され、圧縮された高圧の冷媒は逆止弁46を開き、吐出孔26a、吐出室48、油分離室49、オイルセパレータ53を通じて外部冷媒回路へ導出される。
オイルセパレータ53では冷媒中の潤滑油が分離され油回収室50へ回収される。
背圧室61の冷媒は、環状シール部材34の溝部を通じて吸入室43へ導出される。
背圧室61の圧力は、導入通路を通じた油回収室50からの冷媒の導入量と、環状シール部材34の溝部34a〜34dを通じた冷媒の導出量のバランスにより決定される。
背圧による付勢力(背圧力)と、冷媒圧力による付勢力(圧縮力)は互いに逆方向の向きに作用する力である。
このため、背圧力と正圧力のバランスに応じて、固定スクロール体25に対する可動スクロール体35の軸芯方向の相対位置が決定される。
可動スクロール体35が軸支部材14から離れると、固定基板26における正面固定壁26bと可動基板36との隙間が最小(隙間無し)となる。
図5(a)に示すように、正面固定壁26bと可動基板36との隙間が最小となると、導入通路の一部を構成する隙間において吐出圧の冷媒の通過が妨げられる。
これにより、背圧室61に対して吐出圧の冷媒が導入されなくなる。
可動基板36が軸支部材14から離れる方向へ変位されることにより、逆に、可動基板36の外周壁37と軸支部材14との間には隙間が得られる。
この隙間は、可動基板36の変位前の固定基板26と可動基板36との隙間が最小となることにより生じる隙間である。
背圧室61よりも吸入室43の圧力が低いことから、背圧室61の冷媒が溝部34a〜34dによる絞りを受けながら吸入室43へ逃がされる。
このため、背圧が低下して可動スクロール体35を固定スクロール体25へ押して付ける背圧力も下降する。
このとき、背圧室61及び吸入室43の上部と下部の雰囲気が一様でない場合、例えば、上部の雰囲気がガスで下部の雰囲気が液であることがある。
この場合、下部に位置する溝部34a〜34dのいずれかが冷媒液が詰るなどして絞りとしての機能を果たさなくても、上部に位置する溝部34a〜34dのいずれかが絞り機能を果たしつつ背圧室61の圧力を調整する。
その結果、図5(b)に示すように、可動基板36の外周壁37と軸支部材14が隙間無く当接され、可動基板36の外周壁37と軸支部材14との間を冷媒が通ることができなくなる。
両スクロール体25、35の正面間において、隙間が生じるときにチップシール58、59により区画された空間は導入通路の一部であり、吐出圧の冷媒が導入通路を通じて背圧室61へ導入される。
これにより、背圧室61の圧力が上昇して可動スクロール体35を固定スクロール体25へ押し付ける背圧力が上昇する。
背圧力の上昇により、可動基板36の外周壁37と軸支部材14との当接圧が軽減され、可動基板36の背面側における摩擦力が低減される。
摩擦力の軽減により動力損失が軽減でき、動力損失の軽減は圧縮機10の性能の向上に寄与する。
可動スクロール体35と固定スクロール体25との密着度が向上することにより、圧縮室41からの冷媒漏れを防止する。
冷媒漏れの防止は圧縮効率を向上させ、圧縮効率の向上は圧縮機10の性能の向上に寄与する。
背圧室61内の圧力が制御されることにより可動スクロール体35の旋回運動に伴う摺動抵抗の低減と、圧縮室41の密閉度の向上による圧縮効率の向上を図ることができる。
(1)環状シール部材34が背圧室61と吸入室43を遮断する一方、環状シール部材に設けられた複数の溝部34a〜34dにより背圧室61と吸入室43とを連通される。溝部34a〜34dは絞り機能を有し、背圧領域よりも低圧の吸入室へ背圧室の媒体を流すことで、背圧室61の背圧を吐出圧に応じて調整する。環状シール部材34に複数の溝部34a〜34dが設けられることで、背圧室61や吸入室43の雰囲気が一様ではない場合であっても、溝部34a〜34dのいずれかが絞りとして適切に機能する。例えば、背圧室61及び吸入室43の雰囲気が下部で液、上部でガスの場合、下部に対応する溝部34a〜34dのいずれかが液等により詰った状態でもガスに対応する上部の溝部34a〜34dのいずれかの絞りにより背圧室61の背圧が適切に制御される。
(3)環状シール部材34を用いるだけで、背圧室61の背圧の制御を行うことができるという簡便性が存在する。また、環状シール部材34は溝部34a〜34dを設けるだけでよく、環状シール部材34の構造も簡単で製作しやすい。
次に、第2の実施形態に係る圧縮機について図6に基づき説明する。
この実施形態の圧縮機は第1の実施形態と同様の横置き型スクロール圧縮機である。
この実施形態の圧縮機は、可動スクロール体と軸支部材との間にのみ、背圧室が設定される圧縮機である。
図6は第2の実施形態に係る圧縮機の要部を示す拡大縦断面図である。
図6に示すように、有底筒状の第1ハウジング体72は、蓋状の第2ハウジング体73と接合されている。
第1ハウジング体72内の空間部は軸支部材74により区画され、第1ハウジング体72の底部側の空間部はモータ室75となっている。
固定基板77の背面側である第2ハウジング体73内の空間部は、吐出圧領域としての吐出室80が形成されている。
固定スクロール体76と軸支部材74の間には、可動スクロール体81が配置されている。
因みに軸支部材74は可動スクロール体81に対する背面側摺接体に相当する。
可動スクロール体81は、可動基板82と、可動基板82の正面に立設された可動渦巻壁83を有する。
可動スクロール体81と固定スクロール体76の噛合により圧縮室85が形成されている。
固定基板77における外周壁79と可動基板82の外周面の間には吸入圧領域としての吸入室86が形成されている。
吸入室86は、外周壁79及び第1ハウジング体72をともに貫通する吸入口96を通じて外部冷媒回路に接続されている。
固定基板77の正面壁77aには凹部77bが形成されており、凹部77bの内径側と外側の正面壁77aには2個のチップシール89が装着されている。
軸支部材74と摺接する可動基板82の背面には環状の凹部82aが形成されており、凹部82aは背圧室を構成している。
凹部82aによる背圧室の内径側と外径側は、可動基板82の背面と軸支部材74が夫々摺接するが、可動基板82における凹部82aの外径側には外径側環状シール部材90が装着されている。
また、軸支部材74において凹部82aに対応する内径側には内径側環状シール部材91が装着されている。
内径側環状シール部材91は、外径側環状シール部材90に対する第2の環状シール部材に相当し、細溝からなる複数の溝部91a(説明の便宜上、この実施形態では個々の溝部を区別しない。)を有し、内径側環状シール部材91は第2溝部としての溝部91aにより、凹部82aとモータ室75との連通を可能としている。
両環状シール部材90、91は、径の大小の差が存在するほかは第1の実施形態の環状シール部材34と同じ構成である。
固定側通孔92の吐出室80側の開口はフィルタ94により覆われている。
可動スクロール体81における可動基板82は、固定基板77の凹部77b、可動基板82の凹部82aと連通する可動側通孔95を有する。
つまり、吐出室80から凹部82aを連通する冷媒の導入通路が形成されており、換言すれば、導入通路は、固定基板77の固定側通孔92及び凹部77bと、可動基板82の可動側通孔95により構成される。
可動スクロール体81は、背圧室の背圧に応じて、固定スクロール体76へ押し付けられるスラスト方向の付勢力(背圧力)を受けるほか、圧縮室85内の冷媒圧力に応じて、軸支部材74へ押し付けられるスラスト方向の付勢力(圧縮力)を受ける。
可動スクロール体81が軸支部材74から離れると、固定基板77と可動基板82との隙間が最小(隙間無し)となる。
固定基板77と可動基板82との隙間が最小となると、導入通路における吐出圧の冷媒の通過を妨げられ、背圧室である凹部82aに対して吐出圧の冷媒が導入されなくなる。
一方、可動基板82と軸支部材74との間には、可動基板82の変位前の固定基板77と可動基板82との隙間に相当する隙間が得られることになる。
また、内径側においては、内径側環状シール部材91の溝部91aがモータ室75と連通する空間部と凹部82aを連通する。
凹部82aよりも吸入室86及びモータ室75の圧力が低いことから、溝部90a、91aを通じて凹部82aの冷媒が絞りを受けながら逃がされ、背圧が低下して可動スクロール体81を固定スクロール体76へ押して付ける背圧力も下降する。
このとき、凹部82aの上部の雰囲気がガスであって下部の雰囲気が液である場合、各環状シール部材90、91における下部に位置する溝部90a、91aが液により詰るなど、絞りとしての機能を果たさなくても、上部に位置する溝部90a、91aが絞り機能を果たしつつ背圧室の圧力を調整する。
その結果、可動基板82と軸支部材74が隙間無く当接され、可動基板82の外周壁と軸支部材74との間を冷媒が通ることができなくなる。
他方、可動スクロール体81における正面と固定スクロール体76における正面との間には隙間が生じる。
両スクロール体76、81の正面の間の凹部77bにおいて、チップシール89により区画された隙間は導入通路の一部であり、吐出圧の冷媒が導入通路を通じて凹部82aへ導入される。
これにより、凹部82aの圧力が上昇して可動スクロール体76を固定スクロール体81へ押し付ける背圧力が上昇する。
また、背圧力が上昇することにより、固定スクロール体76に対する可動スクロール体81の密着度が向上し、圧縮室85からの冷媒漏れを防止する。
さらに言うと、この場合、外径環状シール部材90と内径環状シール部材91による背圧領域としての凹部82aが形成され、それぞれのシール部材90、91に溝部90a、91aが設けられるから、背圧領域において意図する背圧が設定されないおそれをより確実に低減することができる。
次に、環状シール部材の別例について説明する。
第1の実施形態では、環状シール部材34の溝部である細溝をシール部材40の円周上において等間隔となるように4個の溝部34a、34b、34c、34dを設けた。
図7(a)に示す環状シール部材101は、細溝である溝部101a、101b、101cを設けた例である。
3個の溝部101a〜101cは互いに環状シール部材101の円周上において等間隔となるように配置されている。
隣合う溝部101a〜101cとの円周上の距離は、環状シール部材101の円周長の3分の1となっている。
この3個の溝部101a〜101cの配置によれば、例えば、1個の溝部101aが背圧室及び吸入室の上部を臨む場合、残りの2個の溝部101b、101cが両室の下部を臨むことになる。
この場合、背圧室及び吸入室の上部に溝部101aが、下部に溝部101b、101cが存在することにより、背圧室及び吸入室の雰囲気が一様でないことによる背圧制御の悪影響を低減することができる。
しかしながら、例えば、任意の溝部102aから最も離れた溝部102dに対する円周上の最短距離が、環状シール部材102の円周長の3分の1以上に設定され、この溝部102a、102d間の最長距離となる周上に別の溝部102eが配置されている。
このため、この例の溝部102a〜102eの配置によれば、背圧室及び吸入室の上部と下部に溝部102a〜102eいずれかが存在することになる。
このため一方の溝部103aが背圧室及び吸入室の下部を臨む場合、他方の溝部103bは上部に位置することになる。
なお、両溝部103a、103bがほぼ同じ高さ、すなわち、圧縮機の中心付近の高さに位置する場合が考えられる。
しかし、少なくとも、下部に細溝103a、103bが存在しないことから、液やミストが細溝103aに詰る可能性は殆どなく、背圧室及び吸入室の雰囲気が一様でないことによる背圧制御の悪影響を受ける可能性は極めて少ない。
さらに、好ましくは、溝部を3個以上設けるようにして、任意の溝部から最も離れた溝部との周上における最短距離を円周長の3分の1以上とするとともに、この溝部間の最長距離が設定される円周上に別の溝部を設けるようにすればよい。
次に、環状シール部材の溝部の別例について説明する。
第1の実施形態では、環状シール部材34において単一の細溝が溝部34a〜34dを実質的に構成するとした。
図8に示す溝部は径方向に刻設された3本の細溝105aが互いに平行に配置された環状シール部材105の例である。
細溝105a間に軸支部材と当接する溝間当接面105bが形成されることにより、細溝105a付近の剛性が維持され、溝部の変形を防止することができる。
なお、溝部の断面形態は、四角溝に限らず、円弧溝、逆三角溝等、溝として機能することができる断面であれば、特に限定されない。
○ 上記の第1、2の実施形態では、環状シール部材の4個の溝部は互いに環状シール部材の円周上において等間隔となるように配置したが、例えば、図7(a)〜図7(c)の環状シール部材を採用してもよい。
○ 第2の実施形態では内径側環状シール部材を採用したが、溝部のないチップシールを用いてもよい。この場合、吸入室と背圧室を連通する外径側シール部材の溝部により背圧を制御する。
また、内径側環状シール部材の溝部と、外径側環状シール部材の構成を互いに異なるようにしていもよく、例えば、溝部の数、溝部を構成する細溝の数を異なるようにしてもよい。
○ 第1の実施形態では、背圧室とモータ室を隔絶する軸シール部材を設け、モータ室を吸入圧領域としたが、軸シール部材を設けずにモータ室を背圧領域とするようにしてもよい。この場合、吸入口をモータ室と連通させず、吸入通路を設ける必要がある。
○ 第1の実施形態では、オイルセパレータを設けて冷媒中の潤滑油を分離して回収し、回収された潤滑油を導入通路にのみ通し、環状シール部材の溝部は潤滑油の通過させるようにしたが、導入通路とは別の潤滑油を通す通路を設けてもよい。これにより、環状シール部材の溝部における液詰りを生じにくくすることができる。
14 軸支部材
25、76 固定スクロール体
26、77 固定基板
26b 正面固定壁
27、79 外周壁
28、78 固定渦巻壁
34、101〜103 環状シール部材
34a、34b、34c、34d、90a、91a、101a、101b、101c、102a、102b、102c、102d、102e、103a、103b 溝部
35、81 可動スクロール体
36、82 可動基板
37 外周壁
37a 装着溝
38、83 可動渦巻壁
41 圧縮室
43、86 吸入室
48、80 吐出室
50 油回収室
53 オイルセパレータ
55 区画側通孔
57 固定側通孔
60 可動側通孔
61 背圧室
82a 凹部
90 外径環状シール部材
91 内径環状シール部材
P、Q 軸芯
Claims (4)
- ハウジング内に固定された固定基板及び該固定基板の正面に立設した固定渦巻壁を有する固定スクロール体と、前記固定渦巻壁に噛合する可動渦巻壁が可動基板の正面に立設される可動スクロール体と、前記固定渦巻壁と可動渦巻壁との間に区画した圧縮室を有し、可動基板の背面と摺接する背面側摺接体が設けられ、前記可動基板の背面に背圧領域が区画され、背圧領域と吐出圧領域は導入通路を介して連通され、前記背圧領域と別に吸入圧領域が区画され、前記可動スクロール体の旋回運動による前記圧縮室内の容積の減少及び移動により圧縮性流体を圧縮する横置き型スクロール圧縮機において、
前記可動基板と前記背面側摺接体との間に前記背圧領域と前記吸入圧領域を遮断する環状シール部材が介在され、
前記環状シール部材は、前記背圧領域と前記吸入圧領域とを連通する複数の溝部を有し、
前記溝部は、前記環状シール部材の端面において径方向に形成された細溝であり、
互いに最も離れた前記溝部について、前記環状シール部材の円周上における該溝部間の最短周上距離が前記環状シール部材の円周長の3分の1以上に設定されることを特徴とする横置き型スクロール圧縮機。 - 前記溝部は、微小間隔にて配設された複数の細溝から構成されることを特徴とする請求項1記載の横置き型スクロール圧縮機。
- 前記可動基板と前記背面側摺接体の間に前記環状シール部材より径が小さく設定された第2環状シール部材を介在させ、前記第2環状シール部材は、前記背圧領域と前記吸入圧領域とを連通する複数の第2溝部を有することを特徴とする請求項1又は2記載の横置き型スクロール圧縮機。
- 前記吐出圧領域にオイルセパレータが設けられ、前記導入通路は該オイルセパレータに回収された油分の通過を許容することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の横置き型スクロール圧縮機。
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