JP2007207207A - オンライン売買取引によるベクトル条件設定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 変動価格の性質を有する商品の取引をオンラインで行う場合の売買条件について顧客の経験値を感覚的かつ効率的に設定し、売買取引による発注タイミングのリスクヘッジを容易に行うための条件設定方法を提供することを課題とする。
【解決手段】 市場取引に於ける商品売買をインターネットなど通信回線を利用してオンラインで顧客端末と接続されたシステム上で、顧客の設定した傾向ベクトル値に従い市場価格の推移監視を行い条件が成立するか否かを判別する。この判別結果により設定条件の成立が確認された場合にのみ自動的に具体的行動を決起する。
【選択図】図1
【解決手段】 市場取引に於ける商品売買をインターネットなど通信回線を利用してオンラインで顧客端末と接続されたシステム上で、顧客の設定した傾向ベクトル値に従い市場価格の推移監視を行い条件が成立するか否かを判別する。この判別結果により設定条件の成立が確認された場合にのみ自動的に具体的行動を決起する。
【選択図】図1
Description
本発明は株式、債券など売買市場に於ける変動価格の性質を有する商品について、顧客の設定した特定条件による売買注文の委託を受けて市場取引を行うための売買注文の条件設定処理方法に関するものである。
近年インターネットによる商品取引は一般化し新種のオンラインショップが次々と考案されている。中でも変動価格の性質を有する商品の取引は、当事者がその時々の売買価格を的確に把握する必要性からインターネットによるオンライン取引の形態が打って付けの媒体であることから、農作物、鉱物などの商品先物取引を始め証券取引などにインターネットによるオンライン取引が活発に運用されており顧客は容易に売買取引を行えるようになった。このオンライン取引において具体的な注文の形態としては様々ではあるが共通しているのは、あるタイミングで一定の条件を満たした時にシステム上で注文を発する注文条件依存型の自動注文機能の提供が一般的である。
これらの注文形態を提供することにより顧客は市場動向の監視負担を軽減できる様になった。しかしながら、これら注文条件依存型の注文形態では画一的な事務処理でしかないので顧客の感覚的裁量や商品取引の売買実績など、人間的思考による判断処理についてまったく考慮がないという問題がある。
例えば、ある商品が現値900円だとして注文条件として“1000円になったら買い注文を発する“と設定したとする。ここで一時的な好材料により1000円の値を付けた瞬間に買い注文が確定する。そしてその後すぐに市場判断がこの好材料は限定的と判断され900円以下に値を下げることもあり得る。
画一的な条件はこれを打破するために次の一段を用意して“1000円になった後、1100円になったら買い注文を発する”とすればこの状況を回避できるとも考えるであろうがどこまで行っても画一的な事務処理でしかなくそのプロセスには顧客の人間的裁量がまったく生かされていない。
このような事態に対しては数多くのオプションを用意して顧客ごとの意向を細かくカスタマイズすることにより対処されうるが、あくまでも感覚的裁量を表現する方法ではなく事務的な判断基準であり顧客の思考を充足するには不十分である。
言い換えれば市場に於ける商品価格が変動するように、顧客の意向もその変動に伴い絶えず変化するものであるから一方的に市場動向を判断するのではなく顧客の意向を効率的に設定することでその意向を判断基準に取り入れることが望ましい。
本発明はこれらの課題に対してなされたものであり、条件オプションの一つとして人間的な思考に基づく一種の法則を取り入れることで判断基準の柔軟性を持たせようとするもである。ここで人間的な思考とは経験的観点によるものと感覚的観点によるものであると仮定した場合、共に過去から現在に至る変動傾向を微分することで得られた結果すなわち傾向ベクトルを考慮したものと考えられる。この傾向ベクトルを数値化することにより人間的な思考または未来予測的な分析による柔軟な状況判断が可能になるのである。
一般に現在に至るまでの経緯がどうだったのかにより現在の状況を分析し、この先一体どうなるのかを予測する場合その経緯を微分法により細分化して判断するものである。xがαに限りなく近づくとき数学的表現では、lim f(x)=αで示されるとおり、微分係数との関連性を探求することにより曲線グラフ上の傾斜角が求められ、これを傾向ベクトルとして簡易表記が可能である。
例えば、過去にtanθ1の傾向ベクトルを有する商品は現在tanθ2の傾向ベクトルを見せた場合、先行きtanθ3の傾向ベクトルを期待できると思考する。また逆に先行きtanθ3の傾向ベクトルが実現されない場合マイナス期待を予測することが可能なことからtanθ1、tanθ2、tanθ3の数値によりプラスマイナス両方向の注文を発することなどに応用することができる。
この傾向ベクトルの公式に代入する数値は顧客それぞれが経験値や感覚により決定されるのであって顧客の裁量もしくはノウハウとしている部分が多分にある。ここをあえて前記微分法の定数として自由設定することで顧客ごとのカスタマイズを実現し市場動向監視の負荷軽減と共に柔軟性のある状況判断が可能となる。
本発明の実施の形態について図面上で詳細に説明する。図1は本発明の概略図である。インターネットなど通信回線で接続された顧客端末は、入力インターフェイスを介して傾向ベクトル解析部へ連結されている。傾向ベクトル解析部では取引対象の商品データベースと過去の取引実績を格納した取引データベースからデータを参照してベクトルの解析を行う。ここで解析された結果は発注実行部に転送されて発注処理が起動される。
図2は傾向ベクトルの計算のための定数設定の汎用的な設定事例図である。過去の傾向ベクトル条件を満たし、かつ現在の傾向ベクトル条件を満たす、または現在の傾向ベクトル条件を満たすことを条件に指定するための定数が各々入力できるようにするための入力インターフェイスでここに定数(数値)を設定することで、図1のベクトルデータベースへ条件が設定される。ただし傾向ベクトル条件は取引商品ごとに設定されるものであり、商品データベースとの関連性が自動的に付加される。
図3は傾向ベクトルの数値化方法を示す概念図である。tanθを傾向ベクトルとし単位
下降傾向となるグラフイメージが表現できる。この数値を図1の傾向ベクトル解析部にて判別することで発注処理部を起動するか否かを決定することとなる。
下降傾向となるグラフイメージが表現できる。この数値を図1の傾向ベクトル解析部にて判別することで発注処理部を起動するか否かを決定することとなる。
Claims (3)
- 顧客が変動価格商品の市場取引に於ける売買注文条件を傾向ベクトル法によって設定する方法であって、前記顧客によりインターネットなどの通信回線を介して接続された端末装置から前記売買注文条件と前記変動価格商品の商品情報とを関連付けて、ベクトル条件格納部に記録する手段と、時系列に変動する商品価格情報を商品情報格納部に記録する手段と、時系列に変動する商品数量情報を数量情報格納部に記録する手段と、を有することを特徴とする売買注文条件の設定方法。
- 前記商品価格情報は、売買市場のリアルタイムデータを任意のサンプリング期間で、平均値、偏差値、ピーク値、中間値、フロアー値、対数値、微積分値、の少なくとも一つを用いて算出した結果であり、定期的に情報が更新されることを特徴とする請求項1記載の売買注文条件の設定方法。
- 前記商品数量情報は、売買市場のリアルタイムデータを任意のサンプリング期間で、平均値、偏差値、ピーク値、中間値、フロアー値、対数値、微積分値、の少なくとも一つを用いて算出した結果であり、定期的に情報が更新されることを特徴とする請求項1記載の売買注文条件の設定方法。
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JP2012514777A (ja) * | 2009-05-27 | 2012-06-28 | 株式会社日立製作所 | ストレージシステム及びストレージシステムの処理効率向上方法 |
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