JP2007206519A - 画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数方向から同時に実像を視認可能とすることを、単一の画像表示装置により実現する。
【解決手段】画像表示面16aを複数に区分した複数の分割画面17上に、それぞれ二次元画像1を表示する表示手段11と、画像表示面16aの前方に配設され、且つ自身の前方空間2に複数の二次元画像1の実像3をそれぞれ結像させる単一の光学パネル12と、光学パネル12の前後いずれかに配設され、複数の二次元画像1の画像光4が光学パネル12に対し相互に異なる角度を為して実像3を結像するように、複数の画像光4のうち少なくとも一つの画像光4を光路変更する光路変更手段13とを備えた。
【選択図】図2

Description

本発明は、二次元画像の実像を結像して立体的二次元画像を表示する画像表示装置に関するものである。
従来、二次元画像を表示する表示手段(表示部)と、表示手段の画像表示面の前方に配設され、且つ自身の前方空間に二次元画像の実像(立体的二次元画像)を結像する光学パネル(画像伝達パネル)と、を備えた画像表示装置が提案されている。そして、複数台の画像表示装置を、画像表示面が所定角度を為すように並べることで、実像の視野角を見かけ上拡大させた立体的二次元画像表示システムが考えられている(例えば、特許文献1)。
特開2005−148234号公報
しかしながら、従来の立体的二次元画像表示システムでは、複数台の画像表示装置を設置する必要があるため、システム全体の大型化を避けられなかった。しかも、目視者にとっては、複数台の画像表示装置のうち、その目視者に向けて実像を表示している装置以外のものが、目障りとなっていた。
本発明は、複数方向から同時に実像を視認可能とすることを、単一の装置により実現することができる画像表示装置を提供することを目的とする。
本発明の画像表示装置は、画像表示面を複数に区分した複数の分割画面上に、それぞれ二次元画像を表示する表示手段と、画像表示面の前方に配設され、且つ自身の前方空間に複数の二次元画像の実像をそれぞれ結像させる単一の光学パネルと、光学パネルの前後いずれかに配設され、複数の二次元画像の画像光が光学パネルに対し相互に異なる角度を為して実像を結像するように、複数の画像光のうち少なくとも一つの画像光を光路変更する光路変更手段と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、複数の二次元画像の画像光が光学パネルに対し相互に異なる角度を為して実像を結像する。ここで、光学パネルに対する各画像光の角度、すなわち光学パネルに対して、光路変更手段により光路変更された画像光、あるいは光路変更手段からそのまま出射した画像光が為す角度が、その画像光に対応する実像の光学パネルに対する視認可能角度となる。このため、光学パネルに対する複数の実像の視認可能角度が互いに異なるものとなる。したがって、光学パネルに対して複数の方向から、それぞれ対応する実像を視認させることができる。つまり、複数方向から同時に実像を視認可能とすることを、単一の装置により実現することができる。
なお、複数の分割画面にそれぞれ表示する二次元画像を共通のものとすれば、複数の目視者に対して同時に共通の実像を視認させたり、装置の周囲を移動する目視者に対して共通の実像を見続けさせることが可能となる。これとは逆に、複数の二次元画像を相異なるものとすれば、複数の目視者に対して同時に相異なる実像を視認させたり、装置の周囲を移動する目視者に対して、その移動に従って変化する実像を視認させることが可能となる。このように、画像表示面に表示する複数の二次元画像の内容を目的に応じて変更することで、本装置を様々な分野に応用することができる。
この場合、光路変更手段を、光学パネルの前方に近接して配設したことが好ましい。
この構成によれば、光路変更手段が、結像対象である二次元画像(画像表示面)およびその結像位置のいずれからも離間した位置に配設される。このため、光路変更手段を配設したことにより光学パネルの結像性能に与える悪影響を、極力少なくすることができ、鮮明な実像を結像させることができる。また、光路変更手段を光学パネルの前方に離間して配設した場合のように、装置全体が大型化することがなく、目視者から目立ちにくいものとすることができる。さらに、光学パネルが、複数の単位レンズを各光軸が画像表示面に垂直になるようにして並べたレンズアレイユニットで構成されている場合には、光路変更手段を光学パネルの後方に配設したときのように、光路変更された画像光が各単位レンズの光軸に対して斜めに入射することなく、これと平行に入射するため、各二次元画像を適切に結像させることができる。
またこの場合、光路変更手段を、光学パネルの後方に近接して配設したことが好ましい。
この構成によっても、光路変更手段が、結像対象である二次元画像(画像表示面)およびその結像位置のいずれからも離間した位置に配設される。このため、画像光路中に光路変更手段を配設したことによる光学パネルの結像性能に与える悪影響を、極力少なくすることができ、鮮明な実像を結像させることができる。また、この構成では、光路変更手段が、光学パネルの後方に配設される。このため、光路変更手段を目視者から視認されないものとすることができる。
またこの場合、光路変更手段は、複数の実像の結像位置が略一致するように、画像光を光路変更することが好ましい。
この構成によれば、複数の実像がほとんど同じ位置に結像する。このため、実像を視認可能な複数方向間で目視者が移動した場合でも、目視者に対し複数の実像をほとんど同じ位置で視認させることができ、目視者に違和感を感じさせることがない。
またこの場合、光路変更手段は、各分割画面に対応して配設した一つ以上のプリズムシートで構成されていることが好ましい。
この構成によれば、例えば、画像表示面を2つに区分し、一方の分割画面上に表示した二次元画像の画像光が光学パネルに対しθ1の角度を為して実像を結像し、他方の分割画面上に表示した二次元画像の画像光が光学パネルに対しθ2の角度を為して実像を結像するようにする場合、一方の分割画面に対応して、光学パネルに対しθ1の角度を為すように画像光を光路変更させるプリズムシートを配設し、他方の分割画面に対応して、光学パネルに対しθ2の角度を為すように画像光を光路変更させるプリズムシートを配設すればよい。このように、光路変更手段を簡易な構成で実現することができる。また、プリズムシートを用いることで、光路変更手段を目立ちにくいものとすることができる。
またこの場合、表示手段は、各実像が、対応する画像光が光学パネルに対して為す角度に対応した姿勢の画像となるように、複数の分割画面に、同一表示物であって姿勢の相異なる複数の二次元画像を表示することが好ましい。
この構成によれば、各実像が目視者の視認可能角度に対応した姿勢の画像となる。例えば、光学パネルに対し向かって左側から視認される実像は、左視点の画像となり、右側から視認される実像は、右視点の画像となる。このため、目視者に対し、あたかも実物を見ているかのような臨場感を与えることができる。
またこの場合、表示手段は、横方向に区分した2つの分割画面に、両眼視差に基づく立体視を可能とする2個の二次元画像を表示し、光路変更手段は、2個の二次元画像の実像が両眼視差をもってそれぞれ結像するように、2個の二次元画像の画像光をそれぞれ光路変更することが好ましい。
この構成によれば、複数方向からの実像の視認を可能とすると共に、両眼視差に基づく立体視をも可能とすることができる。
またこの場合、光学パネルは、複数の単位レンズを、互いの光軸を平行にして平面内に並べて構成したレンズアレイユニットであることが好ましい。
この構成によれば、画像結像手段を複数の単位レンズから成るレンズアレイユニットで構成したことで、二次元画像のサイズが大きい場合にも、大きな単一のレンズで構成した場合のように作動距離が長くなることなく、装置全体の小型化を図ることができる。なお、単位レンズは、二次元画像の正立像を結像すべく、互いの光軸を一致させた複数の凸レンズ要素から成る合成レンズで構成することが好ましい。
この場合、光路変更手段は、各分割画面に対応して配設した一つ以上のプリズムシートで構成され、プリズムシートは、これを構成する複数のプリズム列のプリズムピッチが、複数の単位レンズのレンズピッチの略n倍または略1/n倍(nは1以上の整数)となるように、構成されていることが好ましい。
この構成によれば、プリズムピッチおよびレンズピッチのうちの一方のピッチが、他方のピッチの略整数倍となる。このため、プリズムシートおよびレンズアレイユニットによる干渉縞(モアレ)の発生を低減することができる。
以下、添付の図面を参照して、本発明の一実施形態に係る画像表示装置について説明する。この画像表示装置は、例えば、アミューズメントシアター、商品説明用ディスプレイ、ゲーム機器等に使用される立体表示対応の装置である。すなわち、画像表示面に表示した二次元画像を空間に結像することで、その実像を立体的に視認させる装置であって、特に、複数方向から同時に実像を視認可能とすることを、単一の装置により実現可能としたものである。
図1および図2に示すように、本実施形態の画像表示装置10は、二次元画像1(動画または静止画)を表示する表示部11と、表示部11の前方に配設され、自身の前方に拡がる前方空間2に二次元画像1の実像3を結像させる単一のレンズアレイユニット12と、レンズアレイユニット12の前方に近接して配設された複数のプリズムシート31から成る光路変更部13と、これらを相互に平行になるように支持する支持フレーム(図示省略)と、表示ドライバ15を介して表示部11を制御する制御部14とを備えている。
表示部11は、例えばカラー液晶表示装置で構成されたディスプレイ16を有している。そして、ディスプレイ16の画像表示面16aを複数に区分した複数の分割画面17(図2参照)上に、制御部14から供給された映像信号に基づいて、それぞれ二次元画像1を表示する。画像表示面16a上に表示する二次元画像1は、前方空間2に結像した実像3が立体的に見えるようにすべく、陰影や遠近法等の立体的な映像表現方法に基づいて作成されたものである。なお、ディスプレイ16は、陰極線管、プラズマディスプレイ、有機EL装置等であってもよい。
本実施形態では、画像表示面16aを横方向に3区分しており、3つの分割画面17上にそれぞれ二次元画像1を表示するようになっている。画像表示面16aに区分の仕方は任意であって、縦方向や斜め方向等に区分してもよく、縦方向および横方向にそれぞれ区分(マトリクス状)してもよく、その区分数も任意である。
なお、以下では、3つの分割画面17を、図2の左側から順に、左側分割画面17l、中央分割画面17m、右側分割画面17rと、これらの分割画面17に表示した二次元画像1に対応する画像光4を、それぞれ左側画像光4l、中央画像光4m、右側画像光4rと、さらに、これらの二次元画像1が結像した実像3を、それぞれ左側実像3l、中央実像3m、右側実像3rともいう。
レンズアレイユニット12は、2枚の板状レンズアレイ21と、これらを重ねて一体に支持するレンズ枠体22とを有し、2枚の板状レンズアレイ21が、それぞれディスプレイ16の画像表示面16aと平行になるように設けられている。
各板状レンズアレイ21は、複数の凸レンズ要素26を互いの光軸を平行にして平面内に並べて構成されており、各凸レンズ要素26は、互いの光軸を一致させた表裏一対の凸レンズ27から成っている。すなわち、各板状レンズアレイ21の両面には、それぞれ複数の凸レンズ27が互いの光軸を平行にして縦横マトリクス状に設けられており、光軸の一致する各一対の凸レンズ27が凸レンズ要素26を構成している。
そして、レンズアレイユニット12は、2枚の板状レンズアレイ21間で対応する2個の凸レンズ要素26がその光軸方向に並んで単位レンズ28を構成するように、2枚の板状レンズアレイ21を重合させている。複数の単位レンズ28は、互いの光軸を平行にすると共に、各光軸がレンズアレイユニット12(各板状レンズアレイ21)に垂直になるようにして、所定のレンズピッチPlで平面内に並べられている。
このように構成されたレンズアレイユニット12は、表示部11に対し、その画像表示面16aが各単位レンズ28の有効な作動距離内に収まるように、表示部11の前方に配設されている。そのため、前方空間2にピントが合った実像3が結像される。また、各単位レンズ28の光軸が、レンズアレイユニット12に対して垂直となっているため、例えば、画像表示面16aからレンズアレイユニット12に対して90°の角度を為して(垂直に)入射した画像光4は、そのレンズアレイユニット12に対する90°の角度を保って出射する。なお、実像3の視野角は、レンズアレイユニット12の設計により所定の角度(例えば±10°程度)となっている。
レンズアレイユニット12により結像する実像3は、2個の凸レンズ要素26により構成された各単位レンズ28により、二次元画像1の画像光4が2回反転され、二次元画像1の等倍正立像となる。また、この実像3は、実際には平面画像であるが、目視者にとっては、実像3が前方空間2に浮かんでいるかのように見えることで、実像3を立体的に感じ取ることができる。しかも、本実施形態では、上述したように、表示される二次元画像1が立体的な映像表現方法により作成されているため、結像した実像3を、より立体的な画像として視認させることができる。
制御部14は、CPUやメモリ等で構成され、表示部11の各分割画面17に所望の二次元画像1を表示させるための映像信号を生成する。そして、生成した映像信号を表示ドライバ15に出力し、表示部11を制御するようになっている。
光路変更部13は、3つの分割画面17に対応して配設した2枚のプリズムシート31で構成されている。すなわち、左側分割画面17lからの左側画像光4lが入射する位置には、左側プリズムシート31lが配設され、右側分割画面17rからの右側画像光4rが入射する位置には、右側プリズムシート31rが配設されている。なお、中央分割画面17mからの中央画像光4mが入射する位置には、プリズムシート31は配設されていない。
図1および図3に示すように、各プリズムシート31は、ポリエステル樹脂フィルム等から成る基材シートの一方の面に、紫外線硬化樹脂等から成り、所定角度の頂角を有する断面三角形状の複数のプリズム列32を、所定のプリズムピッチPpで並べて構成したものである。そして、平坦面33から入射した画像光4を所定の角度に屈折(光路変更)してプリズム面34から出射するようになっている。なお、図3(b)に示すように、プリズム面34を入射面とし、平坦面33を出射面として用いてもよい。
ここで、複数のプリズム列32のプリズムピッチPpとレンズアレイユニット12の複数の単位レンズ28のレンズピッチPl(図1参照)は、プリズムシート31およびレンズアレイユニット12による干渉縞(モアレ)の発生を低減することができるようなピッチを選択することが望ましい。例えば、プリズムピッチPpおよびレンズピッチPlのうちの一方のピッチを他方のピッチの略整数倍とすることなどが考えられる。
各プリズムシート31は、レンズアレイユニット12の前方に近接して、すなわち、結像対象である二次元画像1およびその結像位置のいずれからも離間した位置に配設される。このため、プリズムシート31を配設したことによりレンズアレイユニット12の結像性能に与える悪影響を、極力少なくすることができ、鮮明な実像3を結像させることができる。また、各プリズムシート31をレンズアレイユニット12の前方に離間して配設した場合のように、装置全体が大型化することがない。さらに、各プリズムシート31をレンズアレイユニット12の後方に配設したときのように(図5参照)、光路変更された画像光4が各単位レンズ28の光軸に対して斜めに入射することなく、これと平行に入射するため、各二次元画像1を適切に結像させることができる。
もっとも、各プリズムシート31をレンズアレイユニット12の後方に配設した場合には、各プリズムシート31を目視者から視認されないものとすることができる。そして、この場合も、レンズアレイユニット12に近接して配設したときには、前方に近接して配設した場合と同様にして、鮮明な実像3を結像させることができる。さらに、レンズアレイユニット12の後方に配設する場合には、光路変更された画像光4がレンズアレイユニット12に対して斜めに入射するため、必要に応じて、その分各二次元画像1の表示位置をずらす必要があるが、この点、レンズアレイユニット12の後方に近接して配設すれば、各二次元画像1の表示位置をほとんどずらす必要がない。
このようにして設けた左側プリズムシート31lおよび右側プリズムシート31rにより、光路変更部13を簡易な構成で実現することができる。また、プリズムシート31を用いることで、光路変更部13を目立ちにくいものとすることができる。
そして、光路変更部13は、3つの二次元画像1の画像光4がレンズアレイユニット12に対し相互に異なる角度を為して実像3を結像するように、3つの画像光4のうち2つのものをそれぞれ光路変更する。すなわち、左側画像光4lは、左側プリズムシート31lにより、レンズアレイユニット12に対し角度θlを為して左側実像3lを結像し、右側画像光4rは、右側プリズムシート31rにより、レンズアレイユニット12に対し角度θrを為して左側実像3lを結像する。他方、中央画像光4mは、プリズムシート31により光路変更されることなく、レンズアレイユニット12に対し90°の角度を為して中央実像3mを結像する。
ここで、レンズアレイユニット12に対する各画像光4の角度が、その画像光4に対応する実像3のレンズアレイユニット12に対する視認可能角度となる。例えば、左側実像3lのレンズアレイユニット12に対する視認可能角度は、レンズアレイユニット12に対する左側画像光4lの角度θlであり、目視者は、レンズアレイユニット12に対してθlの角度から、上記した所定の視野角の範囲内で、左側実像3lを視認することができる。
上述したように、3つの二次元画像1の画像光4がレンズアレイユニット12に対して相互に異なる角度を為しているため、レンズアレイユニット12に対する3つの実像3の視認可能角度が互いに異なるものとなる。したがって、レンズアレイユニット12に対して複数の方向から、それぞれ対応する実像3を同時に視認させることができる。すなわち、レンズアレイユニット12に対してθlの角度(向かって右側)から、左側実像3lを視認することができ、レンズアレイユニット12に対して90°の角度(正面)から、中央実像3mを視認することができ、レンズアレイユニット12に対してθrの角度(向かって左側)から、右側実像3rを視認することができる。なお、実像3を視認できない領域が生じないようにする場合には、各実像3の視野角を考慮して、画像表示面16aの区分の仕方や画像光4の光路変更角度等を設計する。
また、光路変更部13は、3つの実像3の結像位置が略一致するように、画像光4を光路変更している。すなわち、左側プリズムシート31lおよび右側プリズムシート31rは、プリズムシート31を介さない中央画像光4mが結像する位置に向けて、左側画像光4lおよび右側画像光4mを相互に向かい合う方向に光路変更させる。これによれば、実像3を視認可能な複数方向(向かって右側−正面−向かって左側)間で目視者が移動した場合でも、目視者に対し3つの実像3をほとんど同じ位置で視認させることができ、目視者に違和感を感じさせることがない。なお、図2では、3つの実像3が便宜上交差しているように図示したが、実際は略一致している。
なお、ここでは、3つの実像3の結像位置が略一致するようにしたが、必ずしも一致させる必要はなく、後述する応用例にも示したように、装置の使用目的等に応じて、各実像3の結像位置や各画像光4の光路変更角度を適宜設計変更してもよい。
一方、表示部11は、各実像3が、対応する画像光4がレンズアレイユニット12に対して為す角度に対応した姿勢の画像となるように、3つの分割画面17に、同一表示物「立方体」であって姿勢の相異なる3つの二次元画像1を表示している。すなわち、左側分割画面17lには、左側実像3lがレンズアレイユニット12に対してθlの角度(向かって右側)から視認されるため、右視点の立方体が表示され、中央分割画面17mには、中央実像3mがレンズアレイユニット12に対して90°の角度(正面)から視認されるため、正面視点の立方体が表示され、右側分割画面17rには、右側実像3rがレンズアレイユニット12に対してθrの角度(向かって左側)から視認されるため、左視点の立方体が表示される。これによれば、目視者に対し、あたかも実物を見ているかのような臨場感を与えることができる。
続いて、図4ないし図7を参照して、本実施形態の画像表示装置10の応用例について説明する。図4は、画像表示装置10により、両眼視差に基づく立体視を可能としたものである。例えば、画像表示面16aは、横方向に2区分されており、左側の分割画面17に、右目用の二次元画像1を表示し、右側の分割画面17に、左目用の二次元画像1を表示する。
そして、光路変更部13は、2個の二次元画像1の実像3が両眼視差をもってそれぞれ結像するように、2個の二次元画像1の画像光4をそれぞれ光路変更する。すなわち、光路変更部13を構成する2枚のプリズムシート31のうち、左側の分割画面17に対応して配設されたものは、左側の分割画面17に表示された右目用の二次元画像1が右目に視認されるように、その二次元画像1の画像光4を光路変更し、右側の分割画面17に対応して配設されたものは、右側の分割画面17に表示された左目用の二次元画像1が左目に視認されるように、その二次元画像1の画像光4を光路変更する。これによれば、両眼視差に基づく立体視を可能とすることができる。
図5は、画像表示装置10により、レンズアレイユニット12に対し異なる方向にいる二人の目視者に同時にそれぞれ実像3を視認させるものである。ここでは、左右2区分した2つの分割画面17にそれぞれ表示する二次元画像1を共通のもの「缶ビール」としている。これを広告宣伝に用いれば、多くの人に効率的に商品を紹介することができる。なお、ここでは、各プリズムシート31を、レンズアレイユニット12の前方に近接して配設することに代えて、レンズアレイユニット12の後方に近接して設けている。
また、ここでは、両プリズムシート31は、それぞれ対応する画像光4を、相互に向かい合う方向ではなく、相反する方向に光路変更させている。すなわち、2枚のプリズムシート31のうち、左側の分割画面17に対応して配設されたものは、左側の分割画面17に表示された二次元画像1の画像光4を、レンズアレイユニット12に向かって左側に光路変更し、右側の分割画面17に対応して配設されたものは、右側の分割画面17に表示された二次元画像1の画像光4を、レンズアレイユニット12に向かって右側に光路変更している。
図6は、画像表示装置10により、視認角度によって異なる実像3を視認させるものである。ここでは、左右2区分した2つの分割画面17にそれぞれ表示する二次元画像1を相互に関連するもの、つまり、いずれも「缶ビール」ではあるが、一方を「外観」、他方を「シースルー」としたものである。これを広告宣伝に用いれば、目視者がレンズアレイユニット12に対し左右方向に移動することで、「外観の缶ビール」と「シースルーの缶ビール」との双方を視認することになるため、高い宣伝効果を得ることができる。
図7は、図6と同様に、画像表示装置10により、視認角度によって表示内容が異なる実像3を視認させるものであるが、ここでは、左右2区分した2つの分割画面17にそれぞれ表示する二次元画像1を相互に関係のないもの、つまり、一方を「道路地図」、他方を「野球中継」としたものである。これを自動車のダッシュボードに設置すれば、運転者に「道路地図」を視認させ、助手席の同乗者に「野球中継」を視認させることができ、便利である。
以上のように、本実施形態の画像表示装置10によれば、レンズアレイユニット12に対して複数の方向から、それぞれ対応する実像3を視認させることができ、複数方向から同時に実像3を視認可能とすることを、単一の装置により実現することができる。
本発明の一実施形態に係る画像表示装置の基本構成を示す図である。 画像表示装置において、光路変更部により画像光を光路変更することを説明する概念図である。 画像表示装置に備えられるプリズムシートを示す図である。 両眼視差に基づく立体視を可能とした画像表示装置を説明する図である。 レンズアレイユニットに対し異なる方向にいる二人の目視者に同時にそれぞれ実像を視認可能とした画像表示装置を説明する図である。 複数方向からそれぞれ相互に関連性を有する実像を視認可能とした画像表示装置を説明する図である。 複数方向からそれぞれ相互に関連性のない実像を視認可能とした画像表示装置を説明する図である。
符号の説明
1…二次元画像 2…前方空間 3…実像 4…画像光 11…表示部 12…レンズアレイユニット 13…光路変更部 16a…画像表示面 17…分割画面 28…単位レンズ 31…プリズムシート Pl…レンズピッチ Pp…プリズムピッチ

Claims (9)

  1. 画像表示面を複数に区分した複数の分割画面上に、それぞれ二次元画像を表示する表示手段と、
    前記画像表示面の前方に配設され、且つ自身の前方空間に複数の前記二次元画像の実像をそれぞれ結像させる単一の光学パネルと、
    前記光学パネルの前後いずれかに配設され、前記複数の二次元画像の画像光が前記光学パネルに対し相互に異なる角度を為して前記実像を結像するように、前記複数の画像光のうち少なくとも一つの画像光を光路変更する光路変更手段と、を備えたことを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記光路変更手段を、前記光学パネルの前方に近接して配設したことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記光路変更手段を、前記光学パネルの後方に近接して配設したことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  4. 前記光路変更手段は、前記複数の実像の結像位置が略一致するように、前記画像光を光路変更することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  5. 前記光路変更手段は、前記各分割画面に対応して配設した一つ以上のプリズムシートで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  6. 前記表示手段は、前記各実像が、対応する前記画像光が前記光学パネルに対して為す角度に対応した姿勢の画像となるように、前記複数の分割画面に、同一表示物であって姿勢の相異なる前記複数の二次元画像を表示することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  7. 前記表示手段は、横方向に区分した2つの前記分割画面に、両眼視差に基づく立体視を可能とする2個の前記二次元画像を表示し、
    前記光路変更手段は、前記2個の二次元画像の実像が両眼視差をもってそれぞれ結像するように、前記2個の二次元画像の画像光をそれぞれ光路変更することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  8. 前記光学パネルは、複数の単位レンズを、互いの光軸を平行にして平面内に並べて構成したレンズアレイユニットであることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  9. 前記光路変更手段は、前記各分割画面に対応して配設した一つ以上のプリズムシートで構成され、
    前記プリズムシートは、これを構成する複数のプリズム列のプリズムピッチが、前記複数の単位レンズのレンズピッチの略n倍または略1/n倍(nは1以上の整数)となるように、構成されていることを特徴とする請求項8に記載の画像表示装置。
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