JP2007205613A - 加湿器及び燃料電池システム - Google Patents
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Abstract
【課題】装置の大型化を抑制し、さらに好ましくは、加湿制御の複雑化をも抑制する。
【解決手段】加湿モジュール2を内蔵し、この加湿モジュール2内を湿度の異なるガスが流通することにより、高湿度側のガスにて低湿度側のガスが加湿される加湿器において、前記加湿モジュール2は、前記高湿度側のガスから前記低湿度側のガスへの加湿量を制御するため、ガス流出口側に回動可能に設けられて前記高湿度側のガスの流通量を変更可能な仕切板8を備える。
【選択図】図2
【解決手段】加湿モジュール2を内蔵し、この加湿モジュール2内を湿度の異なるガスが流通することにより、高湿度側のガスにて低湿度側のガスが加湿される加湿器において、前記加湿モジュール2は、前記高湿度側のガスから前記低湿度側のガスへの加湿量を制御するため、ガス流出口側に回動可能に設けられて前記高湿度側のガスの流通量を変更可能な仕切板8を備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、燃料電池に供給するガスを加湿する加湿器及び該加湿器を備えた燃料電池システムに関する。
燃料ガスと酸化ガス(以下、これらを反応ガスという。)との電気化学反応によって発電する燃料電池をエネルギ源とした燃料電池システムにおいて、燃料電池に供給される酸化ガスとしてのエアは、効率よい発電を行うために加湿量を適切に調整する必要がある。そこで、加湿器を用い、燃料電池から排出された高湿度の排気エア(オフガス)から水分を取りだし、この水分により燃料電池に供給される低湿度のエアを加湿している。
特開2002‐66265号公報
特許文献1には、エア調湿方法として、加湿器内の加湿モジュールの入口と出口とにエアとエアオフガスの流通を制御するためのバルブをそれぞれ設け、これらのバルブを用いて加湿状態を制御する技術が開示されている。しかしながら、このような構成では、バルブが多数設けられているため、加湿器の大型化と加湿制御の複雑化を招く、という課題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、装置の大型化を抑制することが可能な、さらに好ましくは、加湿制御の複雑化をも抑制することが可能な加湿器及び燃料電池システムの提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の加湿器は、加湿モジュールを内蔵し、この加湿モジュール内を湿度の異なるガスが流通することにより、高湿度側のガスにて低湿度側のガスが加湿される加湿器であって、前記加湿モジュールに、前記高湿度側のガスから前記低湿度側のガスへの加湿量を制御する加湿量制御機構が設けられているものである。
この構成によれば、加湿量制御機構が加湿器に内蔵された加湿モジュールに設けられているので、加湿器全体の大型化を抑制することができる。
前記加湿量制御機構は、前記高湿度側のガスと前記低湿度側のガスのうち少なくとも一方のガスの流通量を制御するものでもよい。例えば、前記加湿量制御機構は、前記加湿モジュールにおけるガス流入口とガス流出口のうち少なくとも一方に設けられて前記高湿度側のガスと前記低湿度側のガスのうち少なくとも一方のガスの流通量を変更可能な仕切りバルブを備えて構成される。
この構成によれば、仕切りバルブの開閉によって、高湿度側のガスと低湿度側のガスのうち少なくとも一方のガスの加湿モジュール内での流通量が変更され、これにより加湿量が制御されるので、多数のバルブ開閉動作を必要とする従来構成に比して、加湿制御が容易化される。
また、前記加湿モジュールは、前記高湿度側のガスまたは前記低湿度側のガスのうちいずれか一方のガスが一端から供給されて他端側から排出される内側ハウジングと、該内側ハウジングの外側に配設されて前記高湿度側のガスまたは前記低湿度側のガスのうち他方のガスの前記内側ハウジング内への流通を許可または制限する外側ハウジングとを備え、前記内側ハウジングと前記外側ハウジングの周壁には、該周壁の外側から前記他方のガスの前記内側ハウジング内への流通を可能とする孔がそれぞれ貫通形成されており、これら孔の一方の位置を他方に対して相対移動させることにより、前記他方のガスの流通量が変更可能とされたものでもよい。
かかる構成においては、例えば、前記内側ハウジングと前記外側ハウジングのうち少なくとも一方が他方に対して周方向に相対回転可能とされていてもよいし、長手方向に相対移動可能とされていてもよい。
以上の構成によれば、内側ハウジングと外側ハウジングの相対移動(例えば、周方向の相対回転、長手方向の相対移動)によって、高湿度側のガスと低湿度側のガスのうち一方のガスの加湿モジュール内での流通量が変更され、これにより加湿量が制御されるので、多数のバルブ開閉動作を必要とする従来構成に比して、加湿制御が容易化される。
前記加湿モジュールは、中空糸を備え、該中空糸の内外のいずれか一方を流通する前記高湿度側のガスと他方を流通する前記低湿度側のガスとの間で水分移動が可能とされたものでもよい。
また、本発明の燃料電池システムは、燃料電池と、上記いずれかの構成からなる加湿器と、を備えた燃料電池システムにおいて、前記燃料電池に供給される前記低加湿側のガスとしての反応ガスが、該燃料電池から排出された前記高加湿側のガスとしての反応オフガスにより加湿されるものである。
この構成によれば、加湿器ひいては燃料電池システムを小型化することができると共に、燃料電池に供給するガスの加湿制御を容易化することもできる。
本発明によれば、装置の大型化と加湿制御の複雑化を抑制することができる。
次に、本発明に係る燃料電池システムの一実施の形態を説明する。以下、この燃料電池システムを燃料電池車両の車載発電システムに適用した場合について説明するが、本発明はこのような適用例に限らず、船舶,航空機,電車、歩行ロボット等のあらゆる移動体への適用や、例えば燃料電池が建物(住宅、ビル等)用の発電設備として用いられる定置用発電システムへの適用も可能である。
図1に示した燃料電池システム1において、酸化ガスとしての空気(外気)は、空気供給路71を介して燃料電池20の空気供給口に供給される。空気供給路71には、空気から微粒子を除去するエアフィルタA1、空気を加圧するコンプレッサA3、供給空気圧を検出する圧力センサP4、及び空気に所要の水分を加える加湿器A21が設けられている。コンプレッサA3は、モータ(補機)によって駆動される。このモータは、後述の制御部50によって動作が制御される。なお、エアフィルタA1には、空気流量を検出する図示省略のエアフローメータ(流量計)が設けられている。
燃料電池20から排出される空気オフガスは、排気路72を経て外部に放出される。排気路72には、排気圧を検出する圧力センサP1、圧力調整弁A4、及び加湿器A21の熱交換器が設けられている。圧力センサP1は、燃料電池20の空気排気口近傍に設けられている。圧力調整弁A4は、燃料電池20への供給空気圧を設定する調圧(減圧)器として機能する。
圧力センサP4,P1の図示しない検出信号は、制御部50に送られる。制御部50は、コンプレッサA3のモータ回転数及び圧力調整弁A4の開度面積を調整することによって、燃料電池20への供給空気圧や供給空気流量を設定する。
燃料ガスとしての水素ガスは、水素供給源30から燃料供給路(燃料供給系)74を介して燃料電池20の水素供給口に供給される。水素供給源30は、例えば高圧水素タンクが該当するが、これに代えて、炭化水素系の燃料から水素リッチな改質ガスを生成する改質器と、この改質器で生成した改質ガスを高圧状態にして蓄圧する高圧ガスタンクと、を水素供給源30として採用することもできる。また、水素吸蔵合金を有するタンクを水素供給源30として採用してもよい。
燃料供給路74には、水素供給源30から水素を供給しあるいは供給を停止する遮断弁H100、水素供給源30からの水素ガスの供給圧力を検出する圧力センサP6、燃料電池20への水素ガスの供給圧力を減圧して調整する水素調圧弁H9〜H11、各々水素調圧弁H9、H10の下流の水素ガス圧力を検出する圧力センサP9、P10、燃料電池20の水素供給口と燃料供給路74間を開閉する遮断弁H21、及び水素ガスの燃料電池20の入口圧力を検出する圧力センサP5が設けられている。
水素調圧弁H9〜H11としては、例えば機械式の減圧を行う調圧弁を使用できるが、パルスモータで弁の開度がリニアあるいは連続的に調整される弁であっても良い。圧力センサP5,P6,P9,P10の図示しない検出信号は、制御部50に供給される。
燃料電池20で消費されなかった水素ガスは、水素オフガスとして水素循環路75に排出され、燃料供給路74の水素調圧弁H11の下流側に戻される。水素循環路75には、水素オフガスの温度を検出する温度センサT31、燃料電池20と水素循環路75を連通/遮断する遮断弁H22、水素オフガスから水分を回収する気液分離器H42、回収した生成水を水素循環路75外の図示しないタンク等に回収する排水弁H41、水素オフガスを加圧する水素ポンプH50、及び逆流阻止弁H52が設けられている。
遮断弁H21,H22は、燃料電池20のアノード側を閉鎖する。温度センサT31の図示しない検出信号は、制御部50に供給される。水素ポンプH50は、制御部50によって動作が制御される。
水素オフガスは、燃料供給路74で水素ガスと合流し、燃料電池20に供給されて再利用される。逆流阻止弁H52は、燃料供給路74の水素ガスが水素循環路75側に逆流することを防止する。遮断弁H100,H21,H22は、制御部50からの信号で駆動される。
水素循環路75は、排出制御弁H51を介して、パージ流路76によって排気路72に接続されている。排出制御弁H51は、電磁式の遮断弁であり、制御部50からの指令によって作動することにより、水素オフガスを外部に排出(パージ)する。このパージ動作を間欠的に行うことによって、水素オフガス中の不純物濃度が増加することによるセル電圧の低下を防止することができる。
燃料電池20の冷媒出入口には、冷媒を循環させる冷却路73が設けられている。冷却路73には、燃料電池20から排水される冷媒の温度を検出する温度センサT1、冷媒の熱を外部に放熱するラジエータ(熱交換器)C2、冷媒を加圧して循環させるポンプC1、及び燃料電池20に供給される冷媒の温度を検出する温度センサT2が設けられている。ラジエータC2には、モータによって回転駆動される冷却ファンC13が設けられている。
燃料電池20は、燃料ガスと酸化ガスの供給を受けて発電する単セルを所要数積層してなる燃料電池スタックとして構成されている。燃料電池20が発生した電力は、図示しないパワーコントロールユニットに供給される。パワーコントロールユニットは、燃料電池20と車両の駆動モータ(トラクションモータ)との間に配置されるインバータやDC‐DCコンバータ等を備えている。
制御部50は、車両に設けられた加速操作装置(アクセル等)の操作量を検出し、加速要求値(例えば車両の駆動モータ等の負荷装置からの要求発電量)等の制御情報を受けて、システム内の各種機器の動作を制御する。
なお、負荷装置とは、車両の駆動モータのほかに、燃料電池20を作動させるために必要な補機装置(例えば、コンプレッサA3、水素ポンプH50、冷却ポンプC1のモータ等)、車両の走行に関与する各種装置(変速機、車輪制御装置、操舵装置、懸架装置等)で使用されるアクチュエータ、乗員空間の空調装置(エアコン)、照明、オーディオ等を含む電力消費装置を総称したものである。
制御部50は、図示しない制御コンピュータシステムによって構成されている。この制御コンピュータシステムは、CPU、ROM、RAM、HDD、入出力インタフェース及びディスプレイなどの公知構成から成り、市販されている制御用コンピュータシステムによって構成されている。
次に、加湿器A21に内蔵された加湿モジュールについて詳細に説明する。図2は、本実施形態の加湿モジュール2の部分的な構造を示す斜視図である。この加湿モジュール2は、多数の中空糸3からなる中空糸束4と、中空糸束4の周囲を取り囲むボディ5と、ボディ5の長手方向一端に設けられた仕切板(仕切りバルブ)8と、仕切板8を駆動する図示しない仕切板駆動機構と、図示しないガス給排用のマニホールドと、を備える。
ガス給排用のマニホールドは、燃料電池20に供給される空気(図2では、供給エア)を当該加湿モジュール2に供給するための空気供給マニホールドと、当該加湿モジュール2から前記空気を排出するための空気排出マニホールドと、燃料電池20から排出された空気オフガス(図2では、オフガス)を当該加湿モジュール2に供給するための空気オフガス供給マニホールドと、当該加湿モジュール2から前記空気オフガスを排出するための空気オフガス排出マニホールドと、備える。
本実施形態のボディ5は、長手方向の両端(ガス流入口、ガス流出口)が共に開口する円筒状をなしており、その周壁には、空気供給用の孔6がボディ5の周方向に所定の間隔をおいて複数形成されていると共に、空気排出用の孔7がボディ5の周方向に所定の間隔をおいて、かつ、孔6に対してはボディ5の長手方向に所定の間隔をおいて複数形成されている。
大気中からエアフィルタA1を介して取り込まれて燃料電池20に供給される、水分含有量の少ない低湿度の空気(低湿度側のガス)は、空気供給マニホールドを介して孔6からボディ5内に導入された後、ボディ5と中空糸3との隙間、及び、中空糸3同士の隙間を流れ、孔7から空気排出マニホールドを介してボディ5外に排出された後、燃料電池20に供給される。
一方、各中空糸3の中空部には、ボディ5の長手方向の一端から他端(図2では下端から上端)へ向けて、燃料電池20から排出されて空気オフガス供給マニホールドを介してボディ5内に導入された、水分含有量の多い高湿度の空気オフガス(高湿度側のガス)が流れる。この高湿度の空気オフガスは、燃料電池20に供給される前記低湿度の空気よりも水分含有量の多いガスであり、中空糸3の外側を流れる前記低湿度の空気の加湿に供される。
なお、中空糸束4の軸線方向両端部には、中空糸3と中空糸3との隙間および中空糸3とボディ5との隙間を、気密および液密に封止するためのシール部4aが、例えば樹脂等により形成されている。このシール部4aにより、中空糸3の中空部を流れる空気オフガスと、中空糸3の外側を流れる空気とが直接触れ合うことはなく、両ガス間の水分交換は中空糸3を介して行われることになる。
ボディ5の長手方向他端(図2では上端)には、該他端の開口面積を可変制御するための仕切板8が図示しない回動軸を中心に回動可能に設けられている。仕切板8は、前記高湿度の空気オフガスが空気オフガス排出マニホールドを介してボディ5から排出される長手方向他端側の開口(以下、オフガス排出口)の一部を被う閉位置10aと、この閉位置10aから開方向に回動して当該オフガス排出口を全開にする全開位置10bとの間で、自由な回動位置を取ることができる。
仕切板8は、制御部50によって動作が制御される図示しない仕切板駆動機構によって駆動される。仕切板駆動機構としては、例えば流体圧や電磁力等を利用した公知のアクチュエータ等が採用される。
仕切板8が全開位置10bに位置する全開状態では、加湿に貢献する中空糸3の本数、言い換えれば、高湿度の空気オフガスが流通する中空糸3の本数が多くなるので、燃料電池20には最も加湿された空気が供給されることになる。また、仕切板8による絞りが存在しなくなるので低圧損であり、例えば燃料電池20への発電要求が大きい高負荷域のように、ドライアップによる膜の乾きが想定される条件では、低圧損で空気を加湿することができるという利点がある。
一方、仕切板8が閉位置10aに位置する、本実施形態ではオフガス排出口が最も閉じた状態では、加湿に貢献する中空糸3の本数、言い換えれば、高湿度の空気オフガスが流動する中空糸3の本数が少なくなるので、燃料電池20に供給される空気の加湿量は前記全開状態と比較して低下する。
したがって、加湿を多く繰り返すことによる中空糸3の性能低下が抑制され、耐久性が向上するという利点がある。また、仕切板8による絞りによって圧損は増加するものの、例えば燃料電池20への発電要求が小さい低負荷域では、要求される空気流量や空気流速も少ないため、特に問題とはならない。
このように、本実施形態においては、ボディ5のオフガス排出口に回動可能に設けられた仕切板8のみを回動させることにより、加湿モジュール2内を流通する高湿度の空気オフガスの流通量を変化させることができるので、燃料電池20に供給される空気の加湿量を容易に制御することができる。よって、加湿制御の簡略化を実現することができると共に、加湿器A21ひいては燃料電池システム1の小型化を実現することができる。
なお、本実施形態においては、少なくとも仕切板8,仕切板駆動機構,及び制御部50を備えることによって、本発明における加湿量制御機構の一構成例が構成されている。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は上記第1実施形態の加湿モジュール2の変形例であり、他の構成については上記と同じであるため、説明を省略する。また、上記加湿モジュール2と同様に構成されている部分については、同一符号を付す等してその説明を省略する。
図3は、本実施形態の加湿モジュール11の部分的な構造を示す斜視図である。この加湿モジュール11は、多数の中空糸3からなる中空糸束4と、中空糸束4の周囲を取り囲む内側ボディ(内側ハウジング)15と、内側ボディ15の周囲を取り囲む外側ボディ(外側ハウジング)12と、外側ボディ12に対して内側ボディ15を周方向に相対回転させる図示しないボディ駆動機構と、図示しない給排用マニホールドと、を備える。
外側ボディ12は、長手方向の両端が共に開口する円筒状をなしており、その周壁には、空気供給用の孔13が外側ボディ12の周方向に所定の間隔をおいて複数形成されていると共に、空気排出用の孔14が外側ボディ12の周方向に所定の間隔をおいて、かつ、孔13に対しては外側ボディ12の長手方向に所定の間隔をおいて複数形成されている。
内側ボディ15は、長手方向の両端が共に開口する円筒状をなしており、その周壁には軸方向(長手方向)に沿って延びるスリット(孔)16が周方向に所定の間隔をおいて形成されている。そして、内側ボディ15が外側ボディ12に対して周方向に相対回転すると、その回転角に応じてスリット16と孔13,14との連通度合い(重複度合い)が変化し、これにより、孔13,14の開度が全閉状態と一部開状態との間で変化する。
よって、大気中からエアフィルタA1を介して取り込まれて燃料電池20に供給される低湿度の空気は、空気供給用マニホールドを介して外側ボディ12の孔13と連通する内側ボディ15のスリット16から内側ボディ15内に導入された後、内側ボディ15と中空糸3との隙間、及び、中空糸3同士の隙間を流れ、内側ボディ15のスリット16と連通する外側ボディ12の孔14から空気排出マニホールドを介して外側ボディ12外に排出された後、燃料電池20に供給される。
このように、本実施形態においては、外側ボディ12に対して内側ボディ15を相対回転させることにより、孔13,14の開度面積を変え、これにより、加湿モジュール11内を流通する低湿度の空気の流通量を変化させることができるので、燃料電池20に供給される空気の加湿量を容易に制御することができる。よって、加湿制御の簡略化を実現することができると共に、加湿器A21ひいては燃料電池システム1の小型化を実現することができる。
なお、外側ボディ12に対する内側ボディ15の相対回転は、制御部50によって動作が制御される図示しないボディ駆動機構によって実現される。ボディ駆動機構としては、例えば流体圧や電磁力等を利用した公知のアクチュエータ等が採用される。また、本実施形態では、外側ボディ12に対して内側ボディ15を回転させたが、内側ボディ15に対して外側ボディ12を回転させてもよいことは勿論である。
また、本実施形態においては、少なくとも内側ボディ15,外側ボディ12,ボディ駆動機構,及び制御部50を備えることによって、本発明における加湿量制御機構の一構成例が構成されている。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態は上記第2実施形態の加湿モジュール11の変形例であり、他の構成については上記と同じであるため、説明を省略する。また、上記加湿モジュール2,11と同様に構成されている部分については、同一符号を付す等してその説明を省略する。
図4は、本実施形態の加湿モジュール21の部分的な構造を示す斜視図である。この加湿モジュール21は、多数の中空糸3からなる中空糸束4と、中空糸束4の周囲を取り囲む内側ボディ(内側ハウジング)25と、内側ボディ25の周囲を取り囲む外側ボディ(外側ハウジング)22と、外側ボディ22に対して内側ボディ25を長手方向(軸線方向)に相対移動させる図示しないボディ駆動機構と、図示しない給排用マニホールドと、を備える。
外側ボディ22は、長手方向の両端が共に開口する円筒状をなしており、その周壁には、空気供給用の孔23が外側ボディ22の周方向に所定の間隔をおいて複数形成されていると共に、空気排出用の孔24が外側ボディ22の周方向に所定の間隔をおいて、かつ、孔23に対しては外側ボディ22の長手方向に所定の間隔をおいて複数形成されている。
内側ボディ25は、長手方向の両端が共に開口する円筒状をなしており、その周壁には上記第2実施形態におけるスリット16と同様の図示しないスリットが周方向に所定の間隔をおいて形成されている。そして、内側ボディ25が外側ボディ22に対して長手方向に相対移動すると、その移動距離に応じてスリットと孔23,24との連通度合い(重複度合い)が変化し、これにより、孔23,24の開度が全閉状態と一部開状態との間で変化する。
この実施形態においても、外側ボディ22に対して内側ボディ25をその長手方向に相対移動させることにより、上記第2実施形態と同様に、孔23,24の開度面積を変え、これにより、加湿モジュール11内を流通する低湿度の空気の流通量を変化させることができるので、燃料電池20に供給される空気の加湿量を容易に制御することができる。よって、加湿制御の簡略化を実現することができると共に、加湿器A21ひいては燃料電池システム1の小型化を実現することができる。
なお、本実施形態においても、外側ボディ22に対する内側ボディ25の相対移動は、制御部50によって動作が制御される図示しないボディ駆動機構によって実現される。ボディ駆動機構としては、例えば流体圧や電磁力等を利用した公知のアクチュエータ等が採用される。また、本実施形態では、外側ボディ22に対して内側ボディ25を回転させたが、内側ボディ25に対して外側ボディ22を回転させてもよいことは勿論である。
また、本実施形態において、少なくとも内側ボディ15,外側ボディ12,ボディ駆動機構,及び制御部50を備えることによって、本発明における加湿量制御機構の一構成例が構成されている。
なお、上記第2及び第3実施形態において、内側ボディ15,25と外側ボディ12,22の内外の位置関係は、逆でもよい。また、上記実施形態では、空気の入口側及び出口側の孔13,14,23,24の開口面積をスリット16,26で変動させているが、入口側の孔13,23のみ、または出口側の孔14,24のみの開口面積をスリット16,26で変動させてもよい。
3…中空糸、2,11,21…加湿モジュール、8…仕切板(仕切りバルブ)、12,22…外側ボディ(外側ハウジング)、13,14,23,24…孔、15,25…内側ボディ(内側ハウジング)、16,26…スリット(孔)、20…燃料電池、A21…加湿器
Claims (8)
- 加湿モジュールを内蔵し、この加湿モジュール内を湿度の異なるガスが流通することにより、高湿度側のガスにて低湿度側のガスが加湿される加湿器であって、
前記加湿モジュールに、前記高湿度側のガスから前記低湿度側のガスへの加湿量を制御する加湿量制御機構が設けられている加湿器。 - 前記加湿量制御機構は、前記高湿度側のガスと前記低湿度側のガスのうち少なくとも一方のガスの流通量を制御する請求項1に記載の加湿器。
- 前記加湿量制御機構は、前記加湿モジュールにおけるガス流入口とガス流出口のうち少なくとも一方に設けられて前記高湿度側のガスと前記低湿度側のガスのうち少なくとも一方のガスの流通量を変更可能な仕切りバルブを備える請求項1又は2に記載の加湿器。
- 前記加湿モジュールは、前記高湿度側のガスまたは前記低湿度側のガスのうちいずれか一方のガスが一端から供給されて他端側から排出される内側ハウジングと、該内側ハウジングの外側に配設されて前記高湿度側のガスまたは前記低湿度側のガスのうち他方のガスの前記内側ハウジング内への流通を許可または制限する外側ハウジングとを備え、
前記内側ハウジングと前記外側ハウジングの周壁には、該周壁の外側から前記他方のガスの前記内側ハウジング内への流通を可能とする孔がそれぞれ貫通形成されており、これら孔の一方の位置を他方に対して相対移動させることにより、前記他方のガスの流通量が変更可能とされた請求項1又は2に記載の加湿器。 - 前記内側ハウジングと前記外側ハウジングのうち少なくとも一方が他方に対して周方向に相対回転可能とされた請求項4に記載の加湿器。
- 前記内側ハウジングと前記外側ハウジングのうち少なくとも一方が他方に対して長手方向に相対移動可能とされた請求項4に記載の加湿器。
- 前記加湿モジュールは、中空糸を備え、該中空糸の内外のいずれか一方を流通する前記高湿度側のガスと他方を流通する前記低湿度側のガスとの間で水分移動が可能とされた請求項1から6のいずれかに記載の加湿器。
- 燃料電池と、請求項1から7のいずれかに記載の加湿器と、を備えた燃料電池システムであって、
前記燃料電池に供給される前記低加湿側のガスとしての反応ガスが、該燃料電池から排出された前記高加湿側のガスとしての反応オフガスにより加湿される燃料電池システム。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009064766A (ja) * | 2007-09-06 | 2009-03-26 | Hyundai Motor Co Ltd | 燃料電池用加湿装置 |
KR101163814B1 (ko) | 2009-12-02 | 2012-07-09 | 현대자동차주식회사 | 공기차단밸브 일체형 연료전지 가습기 |
KR101459907B1 (ko) * | 2013-05-20 | 2014-11-07 | 현대자동차주식회사 | 연료전지 막가습기 |
CN111293334A (zh) * | 2018-12-07 | 2020-06-16 | 现代自动车株式会社 | 用于燃料电池的加湿器 |
-
2006
- 2006-01-31 JP JP2006023584A patent/JP2007205613A/ja active Pending
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JP7438692B2 (ja) | 2018-12-07 | 2024-02-27 | 現代自動車株式会社 | 燃料電池用加湿器 |
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