JP2007203834A - 幼児用乗り物 - Google Patents

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真一郎 桐渕
Susumu Endo
進 遠藤
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Abstract

【課題】 低年齢の幼児であっても極めて容易に漕ぐことが可能な幼児用乗り物を提供すること。
【解決手段】 幼児用三輪車は、一対のペダルと、チェーンと、一対の後輪16,18とを備える。一対のペダルは、クランク軸に固定された一対のクランクアームのそれぞれに回動可能に取り付けられており、シートの下方に配置されている。チェーンは、ペダル及びクランクアームを介してクランク軸に発生する回転力を後輪軸110に伝達する。一対の後輪16,18は、後輪軸110に挿通されている。後輪16は、後輪軸110に固定され、後輪18は、後輪軸110に対して回動自在とされている。
【選択図】 図10

Description

本発明は、後輪駆動方式の幼児用乗り物に関する。
従来から、前輪駆動方式の幼児用の三輪車が知られている(例えば、特許文献1参照)。この三輪車は、クランク軸が前輪に直に固定され、ペダルが前輪に配置された前輪駆動方式となっている。
特開平10−119859号公報
上述した前輪駆動方式の三輪車に幼児が乗る場合、幼児は、前輪に配置されているペダルに足を載せた後、そのペダルを漕ぐことによって三輪車を推進させる。従って、従来の前輪駆動方式の三輪車では、ペダルを漕ぐためにペダルに向かって足を前方に投げ出す必要があり、幼児がある程度成長していることを要するから、その対象年齢が2歳6月〜4歳程度(伸長が90cm〜100cm程度)となっていた。
ところが、近年、ライフスタイルの変化に伴い、幼児が1〜2歳程度(伸長が77cm程度)になると幼児に三輪車を買い与える保護者が増えており、三輪車の購入時における幼児の低年齢化が進んでいる。しかしながら、このような状況にあっても、三輪車が子供の成長に伴い必ず購入される玩具であるという特性を有することにより、今まではキャラクタ等の付属物による幼児に与える興趣性の工夫や、保護者が三輪車を押して移動することを考慮して幼児を保護するためのガードを設けるといった安全上の工夫に止まり、幼児自らが三輪車を漕いで移動するための三輪車の本質的な機能を工夫することについてはほとんど重視されていなかった。そのため、1〜2歳程度の幼児では、足を前方にあるペダルに載せたときに足が突っ張ってしまい、三輪車を漕ぐことができず、三輪車が玩具として十分に活用されていないという問題があった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、低年齢の幼児であっても極めて容易に漕ぐことが可能な幼児用乗り物を提供することを目的とする。
本発明に係る幼児用乗り物は、回動可能に支持されたクランク軸、そのクランク軸に固定された一対のクランクアーム、及びそのクランクアームのそれぞれに回動可能に取り付けられた一対のペダルを有する駆動機構と、後輪軸に挿通されている一対の後輪と、ペダル及びクランクアームを介してクランク軸に発生する回転力を後輪軸に伝達する伝達機構とを備え、駆動機構は着座部の下方に設けられており、後輪のうち一方は、後輪軸に固定され、後輪のうち他方は、後輪軸に対して回動自在とされていることを特徴とする。
本発明に係る幼児用乗り物では、駆動機構が着座部の下方に設けられ、駆動機構において発生した回転力が伝達機構によって後輪軸に伝達される後輪駆動方式となっている。そのため、従来の前輪駆動方式の三輪車等に比べて、ペダルがより幼児に近い位置に配置されており、低年齢の幼児でも極めて容易に漕ぐことが可能となる。また、本発明に係る幼児用乗り物では、一対の後輪のうち一方が後輪軸に接続されており、駆動手段により発生した回転力が片輪のみに伝達される片輪駆動となっている。両方の後輪を駆動させる両輪駆動とした場合には、内輪の回転半径が外輪の回転半径よりも小さいにもかかわらず両輪とも同じ回転速度で回ろうとするから、旋回が困難であるという問題が生じるが、本発明に係る幼児用乗り物では片輪駆動を採用しているため、極めてスムーズな旋回が可能となる。
また、ナットと螺合する螺合部と、その螺合部と一体的に形成されると共に螺合部の延在方向と交差する方向に突出する鍔部とを有し、螺合部及び鍔部を貫通するように後輪軸が挿通される挿通孔が形成されており、挿通孔に挿通された後輪軸を回動可能に支持する後輪軸支持部材を更に備え、鍔部が係合することにより、挿通孔の軸線を中心とした後輪軸支持部材の回動を規制する係合手段が本体に設けられていることが好ましい。このようにすると、後輪軸支持部材の鍔部が係合手段と係合して回動が規制されるから、後輪軸支持部材を本体に取り付ける際に作業者が鍔部を押さえる必要がなくなる。その結果、作業者が片手でナットを締め付けることで後輪軸支持部材を本体に固定することができるので、作業効率の向上を図ることが可能となる。
また、係合手段は、後輪軸支持部材の鍔部を摺動可能にガイドする案内部材によって構成されていることが好ましい。このようにすると、案内部材に沿って後輪軸支持部材の鍔部を摺動させることで、容易に後輪軸の位置を調整することが可能となる。
本発明によれば、低年齢の幼児であっても極めて容易に漕ぐことが可能な幼児用乗り物を提供することができる。
本発明の好適な実施形態について、図面を参照して説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
(幼児用三輪車の全体構成)
図1〜図6を参照して、本実施形態に係る幼児用三輪車10の全体構成について説明する。本実施形態に係る幼児用三輪車10は、図1及び図2に示されるように、例えば金属製のパイプによって形成されたフレーム体12を中心に、1つの前輪14と左右一対の後輪16,18とを備えて構成されている。
まず、幼児用三輪車10の前方部分の具体的な構成について、図1〜図3を参照しながら説明する。フレーム体12の前端には、略円筒形状のヘッドパイプ20がフレーム体12に一体的に設けられている。ヘッドパイプ20には、同じく略円筒形状の前ホークステム22が挿通され、前輪14を前輪軸24によって回動可能に保持する前ホーク26が取り付けられている。前ホークステム22の上端は、ヘッドパイプ20に挿通された状態でヘッドパイプ20の上端から突出した突出部分22aとなっている。突出部分22aには、上下方向に延在する一対のすり割(スリット状の切欠き)28が形成されており、径方向に締め付け可能な固定金具30が取り付けられている。
また、前ホークステム22には、ハンドルバー32を備えるハンドルポスト34の下端部分が挿入されている。前ホークステム22にハンドルポスト34が挿入された状態で固定金具30が締め付けられると、一対のすり割28の間隔が共に狭められ、前ホークステム22とハンドルポスト34とが固定される。そのため、前ホークステム22及びハンドルポスト34が一体となり、ハンドルバー32の操作に連動して前輪14が回動するようになり、前輪14の操舵が可能となる。なお、ハンドルポスト34の前ホークステム22への挿入量を変えることにより、幼児の体格に合わせてハンドルバー32の高さ位置を調整することが可能である。また、ハンドルポスト34には固定金具30を覆う固定金具カバー36が取り付けられているので、幼児が直接固定金具30に触れることがなくなり、幼児に対する安全性が確保されている。さらに、ハンドルバー32には、同じく安全性を主目的としてベル38が取り付けられている(図1参照)。
さらに、前ホークステム22の基端部分には、略円形状を呈する板状部材40が、前ホークステム22と嵌合した状態で溶接等によって接合されている。この板状部材40は、前ホークステム22の軸線に交差する方向に延びる張出部42を有している。張出部42には、後述する棒状体90の一端が連結される連結孔42aが形成されている。
続いて、幼児用三輪車10の中央部分の具体的な構成について、図1、図2及び図4を参照しながら説明する。フレーム体12の略中央部分には、上方に向かって延びる略円筒形状のシートパイプ44がフレーム体12に一体的に設けられている。シートパイプ44の上端部分には、上下方向に延在するすり割46が形成されており、径方向に締め付け可能なクイックリレースレバー48及びクランプバンド50が取り付けられている。また、シートパイプ44には、シート52を備えるシートポスト54の下端部分が挿入されている。シートパイプ44にシートポスト54が挿入された状態でクイックリレースレバー48によってクランプバンド50が締め付けられることで、すり割り46の間隔が狭められ、シートパイプ44とシートポスト54とが固定される。なお、シートポスト54のシートパイプ44への挿入量を変えることにより、幼児の体格に合わせてシート52の高さ位置を調節することが可能である。
シート52は、幼児の体を拘束してシート52からの転落を防ぐためのベルト56を備えている。ベルト56には図示しない調節部材が取り付けられており、幼児の体格に合わせてベルト56の長さが調節可能となっている。このため、ベルト56によっても幼児に対する安全性が確保されている。なお、ベルト56は、幼児の成長に伴い必要でなくなった場合を考慮して、シート52から取り外しできるものとなっている。
また、フレーム体12の略中央部分には、フレーム体12の左右方向に延びるボトムブラケットチューブ58がフレーム体12に一体的に設けられている。ボトムブラケットチューブ58は、内部に挿入されたクランク軸60を回動可能に軸支している。クランク軸60の両端には、ペダル62がそれぞれ回動可能に取り付けられた一対のクランクアーム64が固定されている。なお、ボトムブラケットチューブ58は、ペダル62がシート52の略下方に配置されるような位置に設けられていると、幼児にとって幼児用三輪車10がより漕ぎやすいものとなるため好ましい。
続いて、幼児用三輪車10の後方部分の具体的な構成について、図1、図2、図5及び図6を参照しながら説明する。フレーム体12の後端部分には、上方に向かって延びる略円筒形状のリアパイプ66がフレーム体12に一体的に設けられている。リアパイプ66には、その周方向に切り欠かれた略長円形状の開口68が形成されている。また、リアパイプ66には、リアパイプ66と後述する押し手棒82とを連結する連結パイプ70が回動可能に挿通されている。
連結パイプ70には、略楕円形状を呈する板状部材72が、リアパイプ66と嵌合した状態で溶接等によって上端部分に接合されている。この板状部材72の先端部分には、棒状体90の他端が連結される連結孔72aが形成されている。また、板状部材70の先端部分には、連結パイプ70の上部の開口を塞ぐためのキャップ74が取り付けられている。連結パイプ70は、上方からリアパイプ66に挿入され、さらに連結パイプ70の下方から円環部材76が挿入された状態でボルト78とナット80とが締着されることで、リアパイプ66に装着され、円環部材76によってリアパイプ66からの抜けが防止されている(図6参照)。
また、連結パイプ70には、幼児や保護者が幼児用三輪車10を後方から押し引きし、幼児用三輪車10の進行方向を制御することが可能な押し手棒82が挿入されている。押し手棒82は、それぞれ略円筒形状を呈する押し手部材84、内側パイプ86及び外側パイプ88によって構成されている。
押し手部材84は、幼児や保護者が把持して幼児用三輪車10を操舵するための部材である。内側パイプ86は、押し手部材84の中央部分と溶接等によって接合されており、外側パイプ88に挿入されている。内側パイプ86の上端部分には、ねじ86aが螺合されている。内側パイプ86の下端部分には、図示しない付勢手段によって内側パイプ86の内部から外側に向かって付勢された突起86bが設けられている。外側パイプ88の先端部分には、ねじ86aのねじ頭部分が係合される切欠き88aが形成されている(図6参照)。外側パイプ88の先端部分及び下端部分には、内側パイプ86の突起86bが嵌合して固定される固定孔88b,88cがそれぞれ形成されている。外側パイプ88の下端部分には、図示しない付勢手段によって外側パイプ88の内部から外側に向かって付勢された突起88dが設けられている。この突起88dは、連結パイプ70に形成された固定孔70aと嵌合し、更にリアパイプ66の開口68と係合している(図6参照)。
押し手棒82は、以上のような構成を有しているため、連結パイプ70と共に、図6に示される矢印A方向にリアパイプ66に対して回動可能となっている。このとき、突起88dが開口68と係合しているために、開口68の幅によって押し手棒82の回動範囲が規制される。また、内側パイプ86が外側パイプ88に案内されて外側パイプ88の内面を摺動し、内側パイプ86の突起86bが外側パイプ88の上端部分に位置する固定孔88b又は下端部分に位置する固定孔88cに固定されることで、押し手棒82が上下方向(図6に示される矢印B方向)に伸縮自在となっている。なお、幼児が押し手棒82によって幼児用三輪車10を押す場合には、押し手棒82を縮めた状態で使用し、保護者が押し手棒82によって幼児用三輪車10を押す場合には、押し手棒82を伸ばした状態で使用すると好ましい。
なお、ハンドルポスト34、シートパイプ44及び押し手棒82の内側パイプ86には、それぞれに限界表示線が刻まれている。この限界表示線は、強度上、十分に安全を確保することのできる嵌め合わせ代の最小長さを示すものである。そのため、幼児用三輪車10の組み立て等を行う作業者に対して、限界表示線を越えてハンドルポスト34、シートパイプ44及び押し手棒82の内側パイプ86を取り付けないように注意喚起することができ、それによって各部材が突出することが防止され、安全性が十分に確保される。
(幼児用三輪車の棒状体の構成)
続いて、図2、図7及び図8を参照して、幼児用三輪車10の棒状体90の構成について説明する。棒状体90は、前ホーク26と押し手棒82とを連結し、前ホーク26又は押し手棒82の一方の回動に伴い他方を回動させるものである。棒状体90は、第1棒状部材92、第2棒状部材94、連結ナット96、固定ナット98によって構成されている。
第1棒状部材92は、略L字形状の丸棒であり、右ねじが切られた右ねじ部分92aを一方の端部に有しており、左ねじが切られた左ねじ部分92bを他方の端部に有している。第1棒状部材92は、右ねじ部分92aが前ホークステム22に接合された板状部材40の連結孔42aに嵌め込まれ、図示しないナットが右ねじ部分92aに螺合されることで前ホーク26と連結される。
第2棒状部材94は、略L字形状の丸棒であり、略半球状のカシメ部94aが一方の端部に形成されており、右ねじが切られた右ねじ部分94bを他方の端部に有している。第2棒状部材94は、連結パイプ70に接合された板状部材72の連結孔72aに嵌め込まれ、カシメ部94aが連結孔72aと係合することで押し手棒82と連結される。
連結ナット96は、六角筒状の部材である。連結ナット96には、第1棒状部材92の左ねじ部分92bと螺合する第1螺合部96aが内周面の一方に設けられ、第2棒状部材94の右ねじ部分94bと螺合する第2螺合部96bが内周面の他方に設けられている。このため、連結ナット96は、第1棒状部材92の左ねじ部分92b及び第2棒状部材94の右ねじ部分94bとそれぞれ螺合することで、第1棒状部材92及び第2棒状部材94を連結する。固定ナット98は、第2棒状部材94の右ねじ部分94bと螺合し、共締めによって第1及び第2棒状部材92,94に対して動かないように連結ナット96を固定する。
棒状体90は、以上のような構成を有しているために、前ホーク26及び押し手棒82を連結しており、前ホーク26又は押し手棒82の一方の回動に伴い他方を回動させる。また、棒状体90は、連結ナット96が締緩されることで、棒状体90の延在方向に伸縮する。そのため、棒状体90が伸びる場合には、棒状体90によって連結されている前ホーク26及び押し手棒82がそれぞれ矢印C方向に回転し、棒状体90が縮まる場合には、棒状体90によって連結されている前ホーク26及び押し手棒82がそれぞれ矢印D方向に回転する。
(幼児用三輪車の被駆動機構の構成)
続いて、図1、図2及び図9〜図11を参照して、幼児用三輪車10の被駆動機構100の構成を中心に説明する。被駆動機構100は、クランク軸60において発生した回転力を受けて、後輪16を回転させるものである。そのために、被駆動機構100は、図9に示されるように、クランク軸60に固定された駆動スプロケット102と後述する従動スプロケット112とに掛け渡されたチェーン104によってクランク軸60と連結されている。
また、被駆動機構100は、フレーム体12の後端部分から後方に向かって二叉に分岐するように設けられた一対のチェーンステイ106によって支持されている。チェーンステイ106は、後端から水平方向に延びる溝106aが形成されたツメ部106bを後端部分に有している。チェーンステイ106の後端部分には、一対の突条108がチェーンステイ106に一体的に形成されている。この一対の突条108は、溝106aに沿うと共に互いに平行になるように配置されている。
さらに、被駆動機構100は、後輪軸110と、その後輪軸110に挿通された従動スプロケット112、一対の後輪軸支持部材114、一対のチェーン引き116及び複数のスペーサ118とによって構成されている。
後輪軸110には、後輪16,18がそれぞれ挿通されている。後輪軸110の後輪16側の端部には、後輪軸110の軸線と交差するように突出する鍔部110aが設けられている。鍔部110aの両端には、一対の突条110bが後輪16に向かって突設されている。各突条110bは、後輪16に形成された一対の凹溝16aと嵌合し、後輪16と後輪軸110とを固定する(図11参照)。一方、後輪18は、後輪軸110に固定されておらず、後輪軸110に対して回動自在となっている。
従動スプロケット112は、筒状部材120に固定されており、チェーン104の一部と噛合し、チェーン104を介して伝達されたクランク軸60の回転力を受けるものである。筒状部材120は、その軸線と交差する方向に貫通するように設けられた係止部材122によって後輪軸110に係止されている。そのため、後輪軸110は、従動スプロケット112が回動するのに伴って、従動スプロケット112と一体的に回動する(図11参照)。なお、係止部材122としては、例えば軸に沿う方向に全長に亘って切り欠かれた切り欠きを有する円筒を用いると、筒状部材120と後輪軸110とのガタつきを抑制することができるため好ましい。
後輪軸支持部材114は、ナット124と螺合する螺合部114aと、螺合部114aと一体的に形成されると共に螺合部114aの延在方向と交差するように突出する鍔部114bとを有している。後輪軸支持部材114には、螺合部114a及び鍔部114bを貫通するように後輪軸110が挿通される挿通孔114cが形成されている。後輪軸支時部材114の鍔部114bは、略矩形状の厚肉板となっており、ベアリング126が嵌合される凹部114dを有している。このため、後輪軸支持部材114は、ベアリング126と共に、挿通孔114cに挿通された後輪軸110を回動可能に支持している。
また、鍔部114bは、螺合部114aがチェーンステイ106の溝106aに挿通された状態で一対の突条108と係合され、挿通孔114cの軸線を中心とした後輪軸支持部材114の回動を規制する(図11参照)。さらに、鍔部114bは、一対の突条108に沿って摺動可能となっている。なお、チェーンステイ106と当接する側における鍔部114bの稜が面取りされており、鍔部114bと突条108とが係合したときに鍔部114bが突条108に密着するようになっているため、後輪軸110がほとんどブレないようになっている。
チェーン引き116は、ナット116aを締緩することにより、その円環部116bに挿通された後輪軸支持部材114の螺合部114a、ひいては後輪軸110の位置決めを行うためのものである。また、各スペーサ118は、従動スプロケット112、後輪軸支持部材114及びチェーン引き116の各部材の位置を調整するためのものであり、それぞれ所定位置に配置されている。
なお、被駆動機構100やチェーン104は、図1及び図2に示されるように、後輪軸カバー128及びチェーンカバー130によって覆われている。そのため、幼児は被駆動機構100やチェーン104に触れることがなく、幼児に対する安全性が確保されている。
以上のように、本実施形態においては、ペダル62がシート52の下方に設けられ、クランク軸60において発生した回転力がチェーン104及び従動スプロケット112を介して後輪軸110に伝達される後輪駆動方式となっている。そのため、前輪に固定されたクランク軸と、ペダルとが接続された従来の前輪駆動方式の幼児用三輪車等に比べて、ペダル62がより幼児に近い位置に配置され、低年齢の幼児でも極めて容易に漕ぐことが可能となる。
また、本実施形態においては、後輪16が後輪軸110に固定され、後輪18が後輪軸110に対して回動自在とされた、片輪駆動となっている。両方の後輪を駆動させる両輪駆動とした場合には、内輪の回転半径が外輪の回転半径よりも小さいにもかかわらず両輪とも同じ回転速度で回ろうとするから、旋回が困難であるという問題が生じるが、本実施形態に係る幼児用三輪車10では片輪駆動を採用しているため、極めてスムーズな旋回が可能となる。
また、本実施形態においては、螺合部114aと鍔部114bとを有する後輪軸支持部材114によって後輪軸110が支持されている。また、螺合部114aがチェーンステイ106の溝106aに挿通された状態で、一対の突条108と鍔部114bとが係合されている。そのため、後輪軸支持部材114の回動が規制されるから、後輪軸支持部材114をナット124によってチェーンステイ106に取り付ける際に、作業者が鍔部114aを押さえる必要がなくなる。その結果、作業者が片手でナットを締め付けて後輪軸支持部材114をチェーンステイ106に固定することができるので、作業効率の向上を図ることが可能となる。
また、本実施形態においては、一対の突条108が、溝106aに沿うと共に互いに平行になるように配置された状態で、チェーンステイ106に一体的に形成されている。そのため、一対の突条108に沿って後輪軸支持部材114の鍔部114aを摺動させることで、後輪軸110の位置を容易に調整することが可能となる。
ところで、従来から、フレーム体の後端部分に手押杆が回動可能に設けられ、手押杆と前ホークとが棒状体によって連結された幼児用の三輪車が知られている。この三輪車では、棒状体によって、前ホーク又は手押杆の一方の回動に伴い他方が回動されるようになっているため、ハンドルバーに加え手押杆によっても進行方向の制御が可能となっている。
しかしながら、上述した三輪車には次のような問題が存在する。すなわち、例えば、手押杆、前ホーク、連結棒等の加工精度が低いことに起因して、手押杆が回動していないにもかかわらず三輪車が徐々に曲がるなどというように、手押杆による三輪車の進行方向の制御を精度良く行えないという問題がある。
この問題を解決するために、幼児用乗り物は、操舵輪を操舵させる操舵軸と、本体に対して回動可能とされた手押杆と、操舵軸と手押杆とを連結し、操舵軸又は手押杆の一方の回動に伴い他方を回動させる棒状体とを備え、棒状体は、その延在方向に伸縮可能とされていることを特徴とする。
すなわち、本実施形態においては、棒状体90によって前ホーク26と押し手棒82とが連結されていると共に、棒状体90がその延在方向に伸縮可能となっている。幼児用三輪車10はこのような他の三輪車に見られない独特の構成を有しているため、押し手棒82を回動させると前ホーク26も共に回動するので、押し手棒82による幼児用三輪車10の進行方向の制御が可能となる。また、幼児用三輪車10の製造工程において各部材の加工にばらつきがある場合であっても、幼児用三輪車10の組立後に棒状体90による調整ができるから、各部材について精密な加工を行わない場合でも、幼児用三輪車10の直進性を極めて向上させることができる。
さらに、本発明に係る幼児用乗り物の棒状体は、右ねじが形成された右ねじ部分を端部に有する第1の棒状部材と、左ねじが形成された左ねじ部分を端部に有する第2の棒状部材と、右ねじ部分と螺合する第1の螺合部及び左ねじ部分と螺合する第2の螺合部を有する連結部材とを有することが好ましい。
すなわち、本実施形態においては、棒状体90が、第1棒状部材92、第2棒状部材94及び第1及び第2棒状部材92,94を連結する連結ナット96を有し、連結ナット96が締緩されることでその延在方向に伸縮可能となっている。そのため、連結ナット96を締緩させて棒状体90を伸縮させることで、前ホーク26と手押し棒82とを極めて容易に所望の関係に調節することができる。その結果、手押し棒82による幼児用三輪車10の進行方向の制御を精度良く行うことが可能となる。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記した実施形態に限定されるものではない。例えば、本実施形態では連結ナット96によって棒状体90の伸縮を行ったが、伸縮可能な棒状体であれば適宜用いることができる。
また、本実施形態ではチェーン104によりクランク軸60で発生した回転力を後輪軸110に伝達していたが、チェーン104の代わりにベルトやシャフト等を用いてもよい。
また、本実施形態では本発明を幼児用三輪車10に適用したが、一対の後輪を有し、後輪のうち一方が後輪軸に固定され、後輪のうち他方が後輪軸に対して回動自在となっているものであれば、四輪車等のその他の幼児用乗り物についても本発明を適用可能である。
本実施形態に係る幼児用三輪車の前方斜視図である。 本実施形態に係る幼児用三輪車の後方斜視図である。 本実施形態に係る幼児用三輪車の前方部分を中心に示す分解斜視図である。 本実施形態に係る幼児用三輪車の中央部分を中心に示す分解斜視図である。 本実施形態に係る幼児用三輪車の後方部分を中心に示す分解斜視図である。 手押杆の組立状態を示す斜視図である。 フレーム体及び棒状体を中心に示す上面図である。 棒状体の分解図である。 被駆動機構の分解斜視図である。 被駆動機構の断面図である。 被駆動機構を中心に示す斜視図である。
符号の説明
10…幼児用三輪車、12…フレーム体、14…前輪、16,18…後輪、22…前ホークステム、26…前ホーク、40…板状部材、42…張出部、42a…連結孔、60…クランク軸、62…ペダル、64…クランクアーム、66…リアパイプ、72…板状部材、72a…連結孔、82…押し手棒、84…押し手部材、86…内側パイプ、88…外側パイプ、88a…切欠き、88b,88c…固定孔、88d…突起、90…棒状体、92…第1棒状部材、92a…右ねじ部分、92b…左ねじ部分、94…第2棒状部材、94b…右ねじ部分、96…連結ナット、96a…第1螺合部、96b…第2螺合部、100…被駆動機構、102…駆動スプロケット、104…チェーン、106…チェーンステイ、108…突条、110…後輪軸、110a…鍔部、110b…突条、112…従動スプロケット、114…後輪軸支持部材、114a…螺合部、114b…鍔部、122…係止部材。

Claims (3)

  1. 回動可能に支持されたクランク軸、該クランク軸に固定された一対のクランクアーム、及び該クランクアームのそれぞれに回動可能に取り付けられた一対のペダルを有する駆動機構と、
    後輪軸に挿通されている一対の後輪と、
    前記ペダル及び前記クランクアームを介して前記クランク軸に発生する回転力を前記後輪軸に伝達する伝達機構とを備え、
    前記駆動機構は着座部の下方に設けられており、
    前記後輪のうち一方は、前記後輪軸に固定され、前記後輪のうち他方は、前記後輪軸に対して回動自在とされていることを特徴とする幼児用乗り物。
  2. ナットと螺合する螺合部と、該螺合部と一体的に形成されると共に前記螺合部の延在方向と交差する方向に突出する鍔部とを有し、前記螺合部及び前記鍔部を貫通するように前記後輪軸が挿通される挿通孔が形成されており、前記挿通孔に挿通された前記後輪軸を回動可能に支持する後輪軸支持部材を更に備え、
    前記鍔部が係合することにより、前記挿通孔の軸線を中心とした前記後輪軸支持部材の回動を規制する係合手段が本体に設けられていることを特徴とする請求項1に記載された幼児用乗り物。
  3. 前記係合手段は、前記後輪軸支持部材の前記鍔部を摺動可能にガイドする案内部材によって構成されていることを特徴とする請求項2に記載された幼児用乗り物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011084244A (ja) * 2009-10-19 2011-04-28 Imannen Kokusai Yugenkoshi 押手棒付き自転車
JP2011201500A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Aidesu Kk 幼児用乗物
JP2013144506A (ja) * 2012-01-16 2013-07-25 Yamaha Motor Engineering Kk 車両

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