JP2007203675A - ルータ - Google Patents
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Abstract
【課題】ルータ用刃物を取付けたときゼロ設定作業を行えば、途中で電源がオフしたかどうかに関らず、デジタル表示が切込深さに等しいストッパポールの位置で、本体にストッパポールを固定するだけで、所定の切込深さが得られるルータを提供する。
【解決手段】本体4に対するストッパポール9の位置を検出するための検出手段として、絶対位置検出器を用い、ストッパポールの任意の位置をゼロとする相対位置を表示可能とし、相対位置ゼロの位置の絶対位置検出器の値を記憶する手段を備えた。
【選択図】 図1
【解決手段】本体4に対するストッパポール9の位置を検出するための検出手段として、絶対位置検出器を用い、ストッパポールの任意の位置をゼロとする相対位置を表示可能とし、相対位置ゼロの位置の絶対位置検出器の値を記憶する手段を備えた。
【選択図】 図1
Description
本発明はルータに関し、特に、本体をベースに対して相対的に移動させることによって刃物の被削材への切込深さを調整することができる(フランジ)ルータに関する。
ルータは、木材等の被削材に細長い溝や、縁や、様々な形状を加工するための電動工具として知られている。加工形状は、ルータ用刃物の種類や形状と、該ルータ用刃物の被切削材に対する垂直方向への移動によってもたらされる切込深さと、該ルータ用刃物の被切削材に対する水平方向の移動軌跡で、形成される。
ルータは、上記機能の実現のため、ベースと本体とを備え、該ベースは開口部を有し、被削材上を摺動可能であり、該ベース上には2本の円柱部材たるコラムが垂直に起立していて、該本体は、コラムによってベースの摺動面に対して垂直に上下動自在に挿通支持されており、コラムに縮装された少なくとも1つのスプリングによって常時上方へ、即ちベースから本体へ向う方向へ付勢されている。本体には電動機が内蔵されており、電動機から垂直下方へ、即ち本体からベースへ向う方向へ延出する出力軸(モータ軸)の下端には、コレットチャックを介してルーター用刃物(ルータビット)が着脱可能に装着されている。前記開口部は前記ベースを貫通して被削材側と反被削材側とに開口し、前記ルータ用刃物は、前記本体の上下動により該ベースの該摺動面よりも該被削材側に該開口部から突出可能になっている。
上記構造のルータでは、ルータ用刃物は、上記電動機の運転により回転を付与されて被切削材加工を可能にし、ルータ用刃物の垂直方向移動は、本体をベースに向かって垂直方向へ押下げることで行い、水平方向の移動は、被削材上を摺動可能であるベースを被切削材上を摺動させることで、ルータ全体を水平方向に被切削材上を摺動させることで行っている。
また、一般に、本体に垂直に上下動自在に挿通支持され、その下端がベースの本体側の面に設けた突き当て台に突当るストッパポールと、該ストッパポールを本体に設けられた蝶ボルトで締め付けて本体に対して固定する垂直方向の切込深さ調整機構を設け、切込深さを調整できるようになっている。
切込深さ調整作業は、ルータ用刃物のベースの被切削材摺動面からの突出量なので、切込深さと同じ長さ分、ベースの被切削材摺動面からルータ用刃物が突出した位置で、ストッパポールがベースの突き当て台に当接するように蝶ボルトで本体に締め付け締め付けで該ストッパポールを本体に対して固定する作業である。
また本体にロックレバーを設け、コラムに本体を固定し、本体のベースに対する位置が固定できるようになっている。このロックレバーは、操作する人が必要に応じて、本体のベースに対する位置を固定するのに用いる。
以上のような構造のルータで加工する典型的な、ストレートビットを使用して図2に示す被切削材に長穴を加工するときの操作の例を以下説明する。溝の深さはルータ用刃物の長さより浅く、ルータ用刃物はコレットチャックに装着済、本体のベースに対する位置は、ルータ用刃物の先端がベース摺動面から突出していない位置にあり、ストッパポールは、本体にもベースにも拘束されず突き当て台に当接しているとする。
まず、切込深さの調整作業を行う。
次に、ロックレバーを操作して本体をコラムに固定していたのを解除すると、本体はスプリングによって常時上方へと付勢されているため、ベースからさらに離れ、ルータ用刃物は被切削材の表面から距離をおくことになる。
電動機をオンにし、ルータ用刃物を回転させた状態で、本体をストッパポールの下端がベースの突き当て台に接触してそれ以上下降しない位置まで下降させる。この位置で、ロックレバーを回して本体をコラムに固定すると次の作業がやり易い。
ルータ全体を被切削材の上を加工する溝の方向に、溝の長さの距離を横移動させる。以上で、深さがルータ用刃物の長さより浅い溝の加工は終わりである。
次に、ロックレバーを操作して本体をコラム固定していたのを解除し、本体を少なくともルータ用刃物が被切削材表面の位置まで上昇させる。このとき、本体はスプリングによって常時上方へと付勢されているため、本体を上昇させるのが簡単になっている。この作業は、ルータを溝加工していない場所に横移動又は載せることができるようにするためである。
以上で、図2に示したような長穴の加工が終わる。次に、ストッパポールの相対的な移動量を利用する方法による切込深さの調整法について説明する。
ストッパポールの相対的な移動量を利用する方法による切込深さの調整は、ルータ用刃物が被切削材の上面に当接したとき、突き当て台とストッパポールの下端とが当接するストッパポールの本体に対する移動量を基準(ゼロ)とし、その位置から切込深さに相当するストッパポールの本体に対する移動量の分だけストッパポールの下端が突き当て台より上昇させた位置で、ストッパポールを本体に設けられた蝶ボルトを締め付けて本体に固定することによってなされる。
従来の切込深さ調整機構の第1の例として、例えば、特許文献1に示されているように、本体のストッパポールの近くに、ストッパポールの移動量を示すスケールを設け、ストッパポールには、これに沿って上下に移動可能なデプスマーカを取り付けたルータがある。
この構造のルータの切込深さの調整は、まず、ルータを被切削材の上に載せ、本体をベースに向って押下げてルータ用刃物の先端が被切削材に当接した位置で本体をロックレバーでコラムに固定し、次に、ストッパポールをベースの突き当て台に当接させた状態で前述のスケールのゼロをストッパポールのデプスマーカに一致するように、該スケールを動かして、一致した位置でスケールを本体に固定する。
次に、前述のストッパポールを動かして、該ストッパポールのデプスマーカが、前記スケールの目盛の切込深さの値を指し示す位置で、蝶ボルトを締付けて、該ストッパポールを本体に固定することで切込深さ調整を行う。
また、従来の切込深さ調整機構の第2の例として、ストッパポールの位置をデジタル表示器に表示するようにしたルータがある。
第2の例のルータは、ストッパポールが本体に対し移動したとき、少なくとも移動量表示の分解能の4倍以下の間隔で、2相パルスを出力するエンコーダと、ストッパポールの移動量をデジタル表示するLCD(液晶表示装置)と、ルータの操作者が指示するためのゼロ指示スイッチとを備え、該エンコーダの出力と該ゼロ指示スイッチの状態を入力し、該エンコーダの出力した2相パルスを計数し、該ストッパポールの位置を算出して該LCDに表示させる手段を有しているデジタル表示器付ルータである。
かかるデジタル表示器付ルータの切込深さ調整作業は、まず、ルータを被切削材の上に載せ、ストッパポールをベースの突き当て台に当接させた状態で本体をベースに向って押下げてルータ用刃物の先端が被切削材に当接した位置でゼロ指示スイッチを押して、LCDの表示をゼロにする。
次に、前述のストッパポールを動かして、LCDの表示している数字が切込深さの値を指し示す位置で、蝶ボルトを締付けて、該ストッパポールを本体に固定することで切込深さ調整を行う。
特願2005−151349
上記した従来の第1の例のルータでは、ストッパポールの移動量を示すスケールをを動かして、一致した位置で固定するゼロ調整を行い、次に、ストッパポールを動かして、該ストッパポールのデプスマーカが、前記スケールの目盛の切込深さの値を指し示す位置で、蝶ボルトを締付けて、該ストッパポールを本体に固定することで切込深さ調整を行うという煩雑な作業であった。
第2の例のデジタル表示器付ルータでは、第1の例のルータの煩雑な作業は改善され、ゼロ指示スイッチを押すだけでゼロ調整を行えるが、ストッパポールが移動した量を2相エンコーダで検出し、その2相パルスを計数し、表示単位に見合った移動量に変換し、LCD(液晶表示装置)に表示させる手段を採っているため、電源を投入する度にゼロ設定作業を行う必要があるという欠点があった。
本発明の目的は、上記従来の欠点を解消し、ルータ用刃物を取付けたときゼロ設定作業を行えば、途中で電源がオフしたかどうかに関らず、デジタル表示が切込深さに等しいストッパポールの位置で、本体にストッパポールを固定するだけで、所定の切込深さが得られるルータを提供することである。
上記目的は、本体に対するストッパポールの位置を検出するための検出手段として、絶対位置検出器を用い、ストッパポールの任意の位置をゼロとする相対位置を表示可能とし、該相対位置ゼロの位置の該絶対位置検出器の値を記憶する手段を備えるという構成とすることにより達成することができる。
また、電動機から延出する出力軸のルータ用刃物装着側の端面が、該ベースの被切削材と接触する側の位置と一致するときの、該ストッパポールがベースに当接する位置を絶対位置検出器のゼロの位置とすることが、好ましい。
また、予め記憶させた、ルータ用刃物の端面と電動機から延出する出力軸にルータ用刃物を装着したときの絶対位置検出器のゼロ位置との寸法を基に、該ルータ用刃物の端面が該ベースの被切削材と接触する側の位置と一致するときの、該ストッパポールがベースに当接する位置を相対的ゼロとすることが、好ましい。
また、ルータ用刃物の個体識別手段と、該ルータ用刃物の端面と電動機から延出する出力軸にルータ用刃物を装着したときの絶対位置検出器のゼロ位置との寸法を入力する手段と、該ルータ用刃物の個体識別コードを指示する手段を備え、該ルータ用刃物の端面が、該ベースの被切削材と接触する側の位置と一致するときの、該ストッパポールがベースに当接する位置を相対的ゼロとすることが、好ましい。
また、一定時間経過しても、表示内容に変化がないとき、LCDモジュールの表示を消すことが、好ましい。
本発明によれば、ルータ用刃物を取付けたときゼロ設定作業を行えば、途中で電源がオフ状態になったかどうかに関らず、そのルータ用刃物での作業中はゼロ設定作業を省略でき、単にデジタル表示の値が切込深さの値になる位置にストッパポールの位置を合せてストッパポールを本体に固定するだけで、所望の切込深さを得る事ができる。
請求項2記載のルータによれば、電動機から延出する出力軸のルータ用刃物装着側の端面が、該ベースの被切削材と接触する側の位置と一致するときの、該ストッパポールがベースに当接する位置を絶対位置検出器のゼロの位置としているため、ルータ用刃物を取付け、該ルータ用刃物の端面が該ベースの被切削材と接触する位置で、ストッパポールがベースに当接する位置にしたとき絶対値を表示しているデジタル表示器の値は、ルータ用刃物の取付け寸法を示すので、ルータ用刃物の取り付け寸法を簡単に測定できる。
請求項3記載のルータによれば、予め記憶させた、ルータ用刃物の端面と電動機から延出する出力軸にルータ用刃物を装着したときの絶対位置検出器のゼロ位置との寸法を基に、該ルータ用刃物の端面が該ベースの被切削材と接触する側の位置と一致するときの、該ストッパポールがベースに当接する位置を相対的ゼロとすることにしたため、ルータ用刃物を取り付け、該ルータ用刃物の端面が該ベースの被切削材と接触する位置で、ストッパポールがベースの突き当て台に当接する位置にしたとき相対値を表示しているデジタル表示器の値は、そのままゼロ設定値とおなじになるので、ゼロ設定作業を省略できる。
請求項4記載のルータによれば、ルータ用刃物の個体識別手段と、該ルータ用刃物の端面と電動機から延出する出力軸にルータ用刃物を装着したときの絶対位置検出器のゼロ位置との寸法を入力する手段と、該ルータ用刃物の個体識別コードを指示する手段を備え、該ルータ用刃物の端面が、該ベースの被切削材と接触する側の位置と一致するときの、該ストッパポールがベースに当接する位置を相対的ゼロとすることにしたため、ルータ用刃物を取付けたとき、ルータ用刃物の個体識別コード、或は寸法を入力するだけで、本体を動かしてのゼロ設定作業することなく、単にデジタル表示の値が切込深さの値になる位置にストッパポールの位置を合せてストッパポールを本体に固定するだけで、所望の切込深さを得る事ができる。
請求項5記載のルータによれば、一定時間経過しても、表示内容に変化がないとき、LCDモジュールの表示を消すようにしたため、LCDに同一パターンを長時間表示したときに発生する焼付け(長時間表示していたドット或はセグメントが、消灯しても薄く点灯状態になる現象)が発生しにくくなる。
本発明ルータの一実施形態を図1〜図3を用いて説明する。
図1に示すように、ルータ1は、図示せぬ被削材上を摺動する摺動面2aを有する水平なベース2を備えており、ベース2上には2本の円筒状のコラム3が互いに平行を成して垂直に起立している。コラム3には本体4がベース2の摺動面2aに対して垂直に上下動自在に挿通支持されている。
図1に示すように、ルータ1は、図示せぬ被削材上を摺動する摺動面2aを有する水平なベース2を備えており、ベース2上には2本の円筒状のコラム3が互いに平行を成して垂直に起立している。コラム3には本体4がベース2の摺動面2aに対して垂直に上下動自在に挿通支持されている。
本体4は、コラム3に沿って上下動自在に支持されており、一方(図1の左側)のコラム3内と本体4内に縮装されたスプリング5によって常時上方へと付勢されている。ベース2及びコラム3に対する本体4の固定は、本体4に設けられたロックレバー6を回して本体4を一方(図1の左側)のコラム3に固定することによってなされる。
本体4には図示せぬ電動機が内蔵されており、図示せぬ電動機から垂直下方へ延出する図示せぬ出力軸(モータ軸)の下端には、図1に示されるように、コレットチャック7を介してルータ用刃物(ルータビット)8が着脱可能に装着されている。
本体4の他方(図1の右側)のコラム3が設けられた側には、ストッパポール9が組み込まれたデジタル表示ユニット10が設けられている。デジタル表示ユニット10は、ビス11によって本体4に取り付けられたカバー12によってその周囲が覆われている。そしてストッパポール9の本体4に対する固定は、本体4に設けられた蝶ボルト13による締め付けによってなされる。
デジタル表示ユニット10の正面には、図3に詳細に示すように表示部が設けられており、この表示部には、ストッパポール9の位置をデジタル表示するためのLCD(液晶表示装置)14と、ON/OFFスイッチ15、ゼロ設定スイッチ16、絶対値/相対値切替スイッチ17、メニュースイッチ18及び表示情報切替及び情報入力キー19が設けられている。LCD(液晶表示装置)14には、位置表示、ビット識別コード表示、ビット情報表示、メニュー表示、入力のための数値表示、等状況に応じた情報が表示できる。
ON/OFFスイッチ15は、表示をする/しないを切り替えるスイッチである。ゼロ設定スイッチ16は、LCD14にデジタル表示される数値を「0」にリセットするためのスイッチである。絶対値/相対値切替スイッチ17はストッパポールの位置表示を予め定められたルータ固有の位置をゼロ基準(絶対値)にするか、設定したゼロ基準(相対値)にするかを選択するスイッチである。電源投入の直後は、図示せぬ記憶装置のゼロ設定位置を記憶している領域がゼロのとき絶対値表示、それ以外は、ゼロ位置設定値の記憶内容を基準とする相対値表示になる。メニュースイッチ18は、メニュー選択処理モードにするスイッチである。このスイッチが押され、メニュー選択処理に入ると、表示情報切替及び情報入力キー19が有効になる。
デジタル表示ユニット10のカバー12内にストッパポール9が垂直方向に移動可能に挿通支持されている。ストッパポール9には、最小表示単位以下のピッチで位置コードが書込まれたスケールが取付けられており、カバー12にはスケールの位置コードを検出するコード検出器が備えられている。スケールとコード検出器は絶対位置検出器を形成する。図示せぬマイクロプロセッサは表示の書換えが必要な任意のタイミングで絶対位置検出器の出力を読込むことにより、ストッパポールの位置情報を検出できる。2相エンコーダでは、常に2相の信号状態を監視し、信号の変化がある度に記憶位置の更新をするのに比べ、マイクロプロセッサの位置情報を得るための処理負担は軽くなる。
ベース2上のストッパポール9の下方位置には、ストッパポール9の下端が当接するための突き当て台20が設けられている。
以上のような構造のデジタル表示器付ルータで加工する典型的な、ストレートビットを使用して図2に示す被切削材に長穴を加工するときの操作の例を以下説明する。溝の深さはルータ用刃物8の長さより浅く、ルータ用刃物8はコレットチャック7に装着済、本体4のベース2に対する位置は、ルータ用刃物8の先端がベース摺動面2aから突出していない位置にあり、ストッパポール9は、本体4にもベース2にも拘束されず突き当て台20に当接しているとする。
先ず、電源コードを電源コンセントに入れ、 デジタル表示ユニット10の電源をオンにする。このとき図示せぬ電動機はオフで、ルータ用刃物8は回転していない。
次に、ゼロ設定作業を行う。ゼロ設定作業の詳細は後述する。すでにゼロ設定が成されているときはこの作業は省略できる。
ゼロ設定が成されているときは、LCD14に表示される数値を見ながらその値が所望の切込深さに一致するまでストッパポール9を上下動させ、デジタル表示と所望の切込深さとが一致した時点で蝶ボルト13を締め付けてストッパポール9を本体4に固定することにより、切込深さの調整が完了する。
次に、穴加工作業に入る。ロックレバー6を操作して本体4を一方(図1の左側)のコラム3に固定していたのを解除すると、本体4はスプリング5によって常時上方へと付勢されているため、ベース2からさらに離れ、ルータ用刃物8は被切削材の表面から距離をおくことになる。
電動機をオンにし、ルータ用刃物8を回転させた状態で、本体4をストッパポール9の下端がベース2の突き当て台20に接触してそれ以上下降しない位置まで下降させる。この位置で、ロックレバー6を回して本体4を一方(図1の左側)のコラム3に固定すると次の作業がやり易い。
ルータ1全体を被切削材の上を加工する溝の方向に、溝の長さの距離を横移動させる。以上で、深さがルータ用刃物8の長さより浅い溝の加工は終わりである。
次に、ロックレバー6を操作して本体4を一方(図1の左側)のコラム3に固定していたのを解除し、本体4を少なくともルータ用刃物8が被切削材表面の位置まで上昇させる。このとき、本体4はスプリング5によって常時上方へと付勢されているため、本体4を上昇させるのが簡単になっている。この作業は、ルータ1を溝加工していない場所に横移動又は載せることができるようにするためである。
ルータ用刃物8が少なくとも被切削材の表面の位置まで上昇したのを確認して電動機をオフにし、ルータ用刃物8を回転を停止させる。 以上で、図2に示したような長穴の加工が終わる。次に、ゼロ設定作業について、説明する。
最初にビットの情報がなにもなく、本体4を動かしてゼロ設定いる場合を説明する。ルータ1を図示せぬ被切削材の上に載せ、本体4を下降させ、ルータ用刃物8が被切削材の表面に接触する位置で、ゼロ設定スイッチ16を押し、デジタル表示ユニット10の表示をゼロにする。このとき、ストッパポール9の下端は、少なくともベース2にある突き当て台20に接触している。このとき、図示せぬマイクロプロセッサは、絶対位置検出器の出力を読込み、例えばフラッシュメモリのような電源オフ時でもデータ保存が可能な記憶装置にゼロ位置として書込んでおく。また、表示は相対値表示になる。(ゼロ設定) 以上の操作は、従来の2相エンコーダによる位置検出のデジタル表示付ルータの場合と同じであるが、本発明による場合は、電源をオフにしても、再度電源がオンしたとき、絶対位置検出器の出力を読込んで、記憶しているゼロ位置の値と比較することにより、自動的にストッパポールの現在位置を再現できる。また、記憶したゼロ位置は、ビットの取付け高さに等しいため、ビット識別符号と一緒に記憶しておくことで、次に示すように、本体4を動かさないでゼロ設定ができる。
次に、ビット識別符号とそのビットを取付けたときのゼロ位置を記憶させているときの、ゼロ設定方法を説明する。電源をオンにした後、メニュースイッチ18を押すとメニュー選択処理に入る。次に、表示情報切替え及び情報入力キーを操作して、ビット識別番号によるゼロ設定を選択すると、LCD14には、ビット識別コードとビット情報が表示されるので、表示情報切替え及び情報入力キーを操作して、該当するビット識別コードを選択すると、LCD14には選択したビットのゼロ位置を基準とするストッパポール9の相対値が表示され、相対値表示になって、ゼロ設定作業が終了する。
ビット識別コードとそのビットを取付けたときのゼロの位置の情報の入力は、前記した本体4を動かして計測して記憶させる他に、表示情報切替え及び情報入力キーを操作して数値を入力する方法もある。また、ビット流通段階で、ビットメーカから情報が提供できるようにすれば、例えば、バーコード読取装置を付加し、ビット梱包材に印刷したバーコードによって入力できるようにすることもできる。ビットメーカからの情報提供は、バーコードだけでなく、ICタグなど、も考えられる。
すでにゼロ設定を終えたビットが装着されていて、電源をオフにした後に、再び装着しているビットで作業を行う場合は、電源を投入するだけで、以前のゼロ設定になっているので、何もしないで、すぐに、切込深さ設定作業を行える。
1はルータ、2はベース、3はコラム、4は本体、5はスプリング、6はロックレバー、7はコレットチャック、8はルータ用刃物、9はストッパボール、10はデジタル表示ユニット、11はビス、12はカバー、13は蝶ボルト、14はLCD(液晶表示装置)、15はON/OFFスイッチ、16はゼロ設定スイッチ、17は絶対値/相対値切替スイッチ、18はメニュースイッチ、19は表示情報切替及び情報入力キー、20は突き当て台である。
Claims (5)
- 開口部と被削材上を摺動する摺動面とを備えるベースと、該摺動面の反被削材側において該摺動面に垂直の方向に上下動可能に支持され、電動機を内蔵し、該摺動面に略垂直の方向であって該ベースへ向かう方向へ該電動機から延出する出力軸を有する本体と、該出力軸の端部に装着され、該電動機が駆動することにより回転する刃物と、該摺動面に垂直の方向へ該本体又は該ベースに対して相対的に移動可能に支持され、一端が該ベースに当接可能なストッパポールと、該本体に対する該ストッパポールの位置を検出するための検出手段と、該検出手段によって検出された該ストッパポールの位置をデジタル表示するデジタル表示手段とを備え、該開口部は該ベースを貫通して該被削材側と反被削材側とに開口し、該刃物は、該本体の上下動により該ベースの該摺動面よりも該被削材側に該開口部から突出可能なルータにおいて、該本体に対する該ストッパポールの位置を検出するための検出手段として、絶対位置検出器を用い、ストッパポールの任意の位置をゼロとする相対位置を表示可能とし、該相対位置ゼロの位置の該絶対位置検出器の値を記憶する手段を備えたことを特徴とするルータ。
- 電動機から延出する出力軸の刃物装着側の端面が、該ベースの被切削材と接触する側の位置と一致するときの、該ストッパポールがベースに当接する位置を絶対位置検出器のゼロの位置としたことを特徴とする請求項1のルータ。
- 予め記憶させた、刃物の端面と電動機から延出する出力軸に刃物を装着したときの絶対位置検出器のゼロ位置との寸法を基に、該刃物の端面が該ベースの被切削材と接触する側の位置と一致するときの、該ストッパポールがベースに当接する位置を相対的ゼロとすることを特徴とする請求項1及び2のルータ。
- 刃物の個体識別手段と、該刃物の端面と電動機から延出する出力軸に刃物を装着したときの絶対位置検出器のゼロ位置との寸法を入力する手段と、該刃物の個体識別コードを指示する手段を備え、該刃物の端面が、該ベースの被切削材と接触する側の位置と一致するときの、該ストッパポールがベースに当接する位置を相対的ゼロとすることを特徴とする請求項3のルータ。
- デジタル表示手段としてLCDモジュールを用い、一定時間経過しても、表示内容に変化がないとき、該LCDモジュールの表示を消すことを特徴とする請求項3のルータ。
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US7726918B2 (en) * | 2005-05-24 | 2010-06-01 | Hitachi Koki Co., Ltd. | Power tool |
WO2021085018A1 (ja) | 2019-10-31 | 2021-05-06 | 工機ホールディングス株式会社 | ルータ |
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Legal Events
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A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20080929 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
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A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20081107 |