JP2007202070A - 無線通信装置及び無線通信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】無線通信の資源を有効利用する。
【解決手段】通信回線の通信品質を特定する品質特定手段と、送信するべき第1の情報を符号化して符号化情報を生成する符号化手段と、通信品質に応じて、第1の情報を符号化した符号化情報に対して情報の誤りを加えることにより第1の情報に対して送信するべき第2の情報を合成した送信情報を生成する情報合成手段と、送信情報を送信する送信手段と、送信手段により送信された送信情報を受信する受信手段と、受信手段により受信した送信情報を復号することにより、送信情報の誤りを検出する誤り検出手段と、誤り検出の結果に基づいて、第2の情報を復元する情報復元手段と、誤り検出の結果に基づいて、誤りを訂正することにより第1の情報を復元する誤り訂正手段とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】通信回線の通信品質を特定する品質特定手段と、送信するべき第1の情報を符号化して符号化情報を生成する符号化手段と、通信品質に応じて、第1の情報を符号化した符号化情報に対して情報の誤りを加えることにより第1の情報に対して送信するべき第2の情報を合成した送信情報を生成する情報合成手段と、送信情報を送信する送信手段と、送信手段により送信された送信情報を受信する受信手段と、受信手段により受信した送信情報を復号することにより、送信情報の誤りを検出する誤り検出手段と、誤り検出の結果に基づいて、第2の情報を復元する情報復元手段と、誤り検出の結果に基づいて、誤りを訂正することにより第1の情報を復元する誤り訂正手段とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、誤り訂正処理を使用して情報の送信を行う無線通信装置及び無線通信方法に関する。
従来から、一般に無線通信によるデータ伝送の品質を高めるために、伝送途中で生じる伝送データの誤りを訂正する誤り訂正技術が適用されている。この誤り訂正技術は、データに誤り訂正符号を付加して伝送し、受信装置において、この誤り訂正符号に基づいて、伝送途中で生じた伝送データの誤りを訂正するものである。
しかしながら、従来の誤り訂正技術は、送信するべき情報であるデータに対して冗長な誤り訂正符号を付加するため、誤り訂正能力を高めるためには付加する冗長ビットが多くなり情報の伝送効率は低下してしまう場合がある。また、回線品質の良い場所であるにも関わらず一律固定の誤り訂正符号を適用していたため、付加した冗長ビットにより情報ビットの伝送効率が低下するという問題がある。
しかしながら、従来の誤り訂正技術は、送信するべき情報であるデータに対して冗長な誤り訂正符号を付加するため、誤り訂正能力を高めるためには付加する冗長ビットが多くなり情報の伝送効率は低下してしまう場合がある。また、回線品質の良い場所であるにも関わらず一律固定の誤り訂正符号を適用していたため、付加した冗長ビットにより情報ビットの伝送効率が低下するという問題がある。
このような問題を解決するために、個々の移動局及び基地局間の回線品質を測定し、この回線品質に対応した誤り訂正符号の符号化率を制御することにより、無線区間のトラフィックを適正な伝送効率でダイナミックに管理することができるようにした移動体通信の誤り訂正制御方式が知られている(例えば、特許文献1参照)。この誤り訂正制御方式は、移動局装置からの下り回線品質報告及びこの下り回線品質報告を受信する基地局装置からの上り回線品質報告を、回線制御局装置自体が有する管理テーブルで管理することにより、通信における上り、下り回線の誤り訂正符号化率をリアルタイムで変えるようにしたものである。
特開2003−188855号公報
ところで、誤り訂正符号を用いた情報通信は、伝送路において誤りビットが発生すると、再送要求をすることなく受信側において誤り訂正を行うことができるため、無線通信のように、通信品質が変化しやすい伝送路を使用する場合には有効な手段である。
しかしながら、使用中の伝送路の通信品質が高品質である場合、誤り訂正符号による冗長ビットは無駄になってしまうという問題がある。
しかしながら、使用中の伝送路の通信品質が高品質である場合、誤り訂正符号による冗長ビットは無駄になってしまうという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、無線通信の資源を有効利用して、送信するべき情報に対して、異なる情報を加えて情報送信することが可能な無線通信装置及び無線通信方法を提供することを目的とする。
本発明は、通信回線の通信品質を特定する品質特定手段と、送信するべき第1の情報を符号化して符号化情報を生成する符号化手段と、前記通信品質に応じて、前記第1の情報を符号化した前記符号化情報に対して情報の誤りを加えることにより前記第1の情報に対して送信するべき第2の情報を合成した送信情報を生成する情報合成手段と、前記送信情報を送信する送信手段と、前記送信手段により送信された前記送信情報を受信する受信手段と、前記受信手段により受信した前記送信情報を復号することにより、前記送信情報の誤りを検出する誤り検出手段と、前記誤り検出の結果に基づいて、前記第2の情報を復元する情報復元手段と、前記誤り検出の結果に基づいて、誤りを訂正することにより前記第1の情報を復元する誤り訂正手段とを備えたことを特徴とする。
本発明は、前記情報復元手段は、誤りが検出されたビット位置に基づいて、所定の情報を復元することを特徴とする。
本発明は、前記情報復元手段は、連続する所定数のフレームにおいて検出された誤りビット位置に基づいて、所定の情報を復元することを特徴とする。
本発明は、前記第2の情報は、制御情報であることを特徴とする。
本発明は、通信回線の通信品質を特定する品質特定手段と、送信するべき第1の情報を符号化して符号化情報を生成する符号化手段と、前記通信品質に応じて、前記第1の情報を符号化した前記符号化情報に対して情報の誤りを加えることにより前記第1の情報に対して送信するべき第2の情報を合成した送信情報を生成する情報合成手段と、前記送信情報を送信する送信手段とを備えたことを特徴とする。
本発明は、無線送信装置から送信された送信情報を受信する受信手段と、前記受信手段により受信した前記送信情報を復号することにより、前記送信情報の誤りを検出する誤り検出手段と、前記誤り検出の結果に基づいて、前記送信情報中に合成されている第2の情報を復元する情報復元手段と、前記誤り検出の結果に基づいて、誤りを訂正することにより前記送信情報中に合成されている第1の情報を復元する誤り訂正手段とを備えたことを特徴とする。
本発明は、通信端末装置と、該通信端末装置との間で無線通信回線を確立する基地局装置とからなる無線通信システムにおける基地局装置であって、前記無線通信回線の通信品質を特定する品質特定手段と、送信するべき第1の情報を符号化して符号化情報を生成する符号化手段と、前記通信品質に応じて、前記第1の情報を符号化した前記符号化情報に対して情報の誤りを加えることにより前記第1の情報に対して送信するべき第2の情報を合成した送信情報を生成する情報合成手段と、前記送信情報を送信する送信手段とを備えたことを特徴とする。
本発明は、通信端末装置と、該通信端末装置との間で無線通信回線を確立する基地局装置とからなる無線通信システムにおける通信端末装置であって、前記基地局装置から送信された送信情報を受信する受信手段と、前記受信手段により受信した送信情報を復号することにより、前記送信情報の誤りを検出する誤り検出手段と、前記誤り検出の結果に基づいて、前記送信情報中に合成されている第2の情報を復元する情報復元手段と、前記誤り検出の結果に基づいて、誤りを訂正することにより前記送信情報中に合成されている第1の情報を復元する誤り訂正手段とを備えたことを特徴とする。
本発明は、通信回線の通信品質を特定する品質特定ステップと、送信するべき第1の情報を符号化して符号化情報を生成する符号化ステップと、前記通信品質に応じて、前記第1の情報を符号化した符号化情報に対して情報の誤りを加えることにより前記第1の情報に対して送信するべき第2の情報を合成した送信情報を生成する情報合成ステップと、前記送信情報を送信する送信ステップと、前記送信ステップにより送信された前記送信情報を受信する受信ステップと、前記受信ステップにより受信した前記送信情報を復号することにより、前記送信情報の誤りを検出する誤り検出ステップと、前記誤り検出の結果に基づいて、前記第2の情報を復元する情報復元ステップと、前記誤り検出の結果に基づいて、誤りを訂正することにより前記第1の情報を復元する誤り訂正ステップとを有することを特徴とする。
本発明によれば、通信に誤り訂正符号を用いており、伝送路の通信品質が高品質であると判定された場合、送信側で意図的に誤ったデータを送信し、受信側では受信したデータから第1の情報を復元するとともに、誤りビットの位置から第2の情報を得るようにしたため、無線通信の資源を有効活用することができるという効果が得られる。特に、送信するべき情報を送信しつつ、制御情報等を同時に送信することができるため、制御情報等の送信を行うために特別な制御チャネル使用することなく送信することが可能になるという効果が得られる。
以下、本発明の一実施形態による無線通信装置を図面を参照して説明する。図1は同実施形態の構成を示すブロック図である。ここでは、無線通信装置の一例として、移動通信システムにおける基地局装置と通信端末装置を例にして説明する。なお、ここでは、上りと下りに同一周波数を使用しているTDD方式を使用しているものとし、上りの回線品質状態を下りにも適用できるものとする。この図において、符号1は、移動通信システムにおける基地局装置(以下、基地局と称する)である。符号2は、基地局1との間で無線通信を確立して情報通信を行う通信端末装置(以下、通信端末と称する)である。符号3は、基地局1が接続されるネットワークである。
符号11は、基地局1の処理動作を統括して制御する制御部である。符号12は、通信端末2との間で無線通信を行うための無線信号の授受を行う無線通信部である。符号13は、各通信端末2のそれぞれとの間で確立した通信回線(伝送路)の通信品質を特定するために、無線通信部12において受信した信号の状態に基づいて、通信回線の品質を特定し、通信品質の状態を示す状態値を出力する通信品質特定部である。符号14は、通信端末2に対して情報送信するために、ネットワーク3を介して取得した情報を記憶する情報記憶部である。符号15は、情報記憶部14に記憶されている情報を通信端末2に送信する処理を行う情報送信部である。符号16は、通信端末2に対して送信するべき情報の誤り訂正を行うために、送信するべき情報の符号化を行う符号化部である。
符号21は、通信端末2の処理動作を統括して制御する制御部である。符号22は、基地局1との間で無線通信を行うための無線信号の授受を行う無線通信部である。符号23は、基地局1の符号化部16において符号化された情報を、誤り訂正を行うために復号化する復号部である。符号24は、符号化された情報に付与された冗長ビットに基づいて、受信した情報の誤りを検出する誤り検出部である。符号25は、誤り検出部24における誤り検出結果に基づいて、誤り訂正を行う誤り訂正部である。符号26は、誤り訂正部25において誤りが訂正された情報を記憶する情報記憶部である。
次に、図2を参照して、図1に示す基地局1が通信端末2に対して情報を送信する動作を説明する。ここでは、基地局1は、通信端末2に対して、情報記憶部14に記憶されている情報(第1の情報)を送信するとともに、通信端末の送信電力を制御する制御データ(第2の情報)を通信端末2に対して送信するものとして説明する。
まず、通信端末2との通信が開始されると、制御部11は、無線通信部12を介して、通信端末2に対して、最大電力による送信を行うことを指示する制御データを送信する(ステップS1)。続いて、制御部11は、通信品質特定部13から出力される通信品質を特定する状態値が所定値以上であるか否かを判定することにより、通信端末2との間の伝送路高品質状態であるか否かを判定する(ステップS2)。この判定の結果、伝送路が高品質状態である場合、制御部11は、情報記憶部14に記憶されている情報を読み出し、情報送信部15へ出力する。これを受けて、情報送信部15は、制御部11から出力された情報に送信先のヘッダを付加して、符号化部16へ出力する。符号化部16は、情報送信部15から出力された情報に対して、誤り訂正を行うための符号化処理を施し、符号化された情報を内部に保持するとともに、符号化処理が終了したことを制御部11へ通知する。
これを受けて制御部11は、符号化された情報のビット列のうち、特定の位置のビットを反転することにより、意図的に誤りを加える。この処理によって、符号化部16内には、情報記憶部14に記憶されていた情報を符号化した情報(第1の情報)に対して、意図的に特定位置のビットが誤っている状態(第2の情報)になっている送信するべき情報(送信情報)が生成されたことになる。特定位置のビットが誤っている状態により表現される情報は、通信端末2に対して、省電力による送信を行うことを指示する制御データである。制御部11は、符号化部16に対して、内部に保持している送信するべき情報を送信させる指示を出力する。これを受けて、符号化部16は、無線通信部12を介して、内部に保持している情報を送信する。これにより、通信端末2に対して、情報記憶部14に記憶されている情報に対して、送信電力を省電力にして送信を行うことを指示する制御データが合成されて送信されることになる(ステップS3)。そして、制御部11は、特定位置のビットを意図的に誤らせた情報を連続して3フレーム分送信する。通信端末2においては、特定位置のビットを意図的に誤らせたフレームが連続して3フレーム分受信された場合に、電力を省電力にして送信を行うことを指示する制御データが送られたものと認識する。
一方、通信端末2との間の伝送路高品質状態でない場合、制御部11は、情報記憶部14に記憶されている情報を読み出し、情報送信部15へ出力する。これを受けて、情報送信部15は、制御部11から出力された情報に送信先のヘッダを付加して、符号化部16へ出力する。符号化部16は、情報送信部15から出力された情報に対して、誤り訂正を行うための符号化処理を施し、符号化された情報を内部に保持するとともに、符号化処理が終了したことを制御部11へ通知する。
これを受けて制御部11は、符号化部16に対して、内部保持している送信するべき情報を送信させる指示を出力する。これを受けて、符号化部16は、無線通信部12を介して、内部に保持している情報を送信する。これにより、通信端末2に対して、情報記憶部14に記憶されている情報に、送信電力を最大電力にして送信を行うことを指示する制御データが合成されて送信されることになる(ステップS4)。送信電力を最大電力にして送信を行うことを指示する制御データは、特定位置のビットを誤らせない状態で表現したデータある。したがって、通信端末2においては、特定位置のビットを意図的に誤らせたフレームが連続して3フレーム分受信されない場合に、電力を最大電力にして送信を行うことを指示する制御データが送られたものと認識する。
次に、制御部11は、ステップS2〜S4の処理を通信が終了するまで繰り返す(ステップS5)。これにより、情報記憶部14に記憶されている情報を送信しながら、特別な制御チャネルを使用することなく送信電力の制御データを通信端末2に対して送信することができる。
次に、図3を参照して、図1に示す通信端末2が基地局1から情報を受信する動作を説明する。まず、基地局1との通信が開始されると、制御部21は、送信電力を最大電力にして送信を行う(ステップS11)。続いて、無線通信部22は、基地局1から送信された情報を受信し、受信した情報を復号部23の誤り検出部24へ出力する。これを受けて、誤り検出部24は、受信した情報を復号化することにより、受信した情報のビット誤りを検出し、誤り検出されたビット位置の情報を制御部21へ出力する。また、誤り検出部24は、誤り検出結果と受信した情報を誤り訂正部25へ出力する。これを受けて、誤り訂正部25は、誤り検出結果に基づいて、受信した情報の誤りビットを訂正することにより、基地局1が送信した情報を復元し、復元した情報を情報記憶部26へ記憶する。
一方、制御部21は、誤り検出部24から出力されたビット位置の情報に基づいて、誤りが検出されたビット位置が予め決められた位置であったか否かにより、特定ビットのみの誤りが検出されたか否かを判定する(ステップS12)。この判定の結果、特定の位置のビット誤りでなければ、送信電力の制御データは送信されていないものと見なし、制御部21は、無線通信部22に対して、最大電力で送信を行う指示を出力する(ステップS15)。
次に、ビット誤り位置が予め決められた位置であった場合、制御部21は、ビット誤り位置が予め決められた位置であるフレームが連続して3フレーム受信されたか否かにより特定のビット誤りが3回連続したか否かを判定する(ステップS13)。この判定の結果、特定のビット誤りが3回連続していなければ、送信電力の制御データは送信されていないものと見なし、制御部21は、無線通信部22に対して、最大電力で送信を行う指示を出力する(ステップS15)。一方、特定のビット誤りが3回連続していた場合、制御部21は、送信電力の制御データは送信されたものと見なし、制御部21は、無線通信部22に対して、省電力で送信を行う指示を出力する(ステップS14)。
次に、制御部21は、ステップS12〜S15の処理を通信が終了するまで繰り返す(ステップS16)。これにより、情報記憶部14に記憶されている情報を受信しながら、特別な制御チャネルを使用することなく送信された電力の制御データに基づいて、送信電力の制御を行うことができる。
次に、図4を参照して、基地局1と通信端末2との間で情報の授受を行う動作を説明する。ここでは、通信に用いる誤り訂正符号は1フレームあたり2bitの誤りデータを訂正できるものとする。この通信において、基地局1は、通信品質特定部13が出力する通信品質の状態値に基づいて、通信回線が高品質(誤っても稀に1フレームあたり1bit)であるか否かを判定することができるものとする。また、基地局1は、この通信中に通信端末2のバッテリの電力消費量を減らすために通信端末に対して送信電力を落とす制御を行うものとする。なお、上り(通信端末2から基地局1への送信)と下り(基地局1から通信端末2への送信)に同一周波数を使用しているものとし、通信品質特定部13が出力した上りの回線品質状態値がそのまま下りの通信にも適応できるものとする。
図4において、符号D1〜D12は、上りまたは下りの通信におけるフレームデータを表している。フレームデータは、基地局1と通信端末2間において同期を取るための同期パターンデータと、送信するべき情報である情報ビットと、誤り訂正を行うための冗長ビットとから構成されている。
まず、基地局1は、意図的にビット誤りを加えないフレームデータD1を通信端末2へ送信する。このフレームデータD1の情報ビット部分には、基地局1が通信端末2に対して、送信するべき情報が格納されている。通信端末2は、受信したフレームデータD1中に特定位置のビット誤りが検出されないため、最大送信電力によりフレームデータD2を基地局1へ送信する。基地局1は、このフレームデータD2を受信した状態に基づいて、伝送路の通信品質を特定する。この通信品質が高品質であることが確認されると、基地局1は、情報ビット(送信するべき情報を符号化したデータ)の特定位置のビットを反転させた(誤りを加えた)フレームデータD3を通信端末2へ送信する。
通信端末2は、受信したフレームデータD3中に特定位置のビット誤りが検出されたため、特定ビットの誤りが検出されたことを内部に保持する。そして、基地局1から特定ビットの誤りが加えられたフレームデータD5、D7が送信されると、通信端末2は、連続する3フレーム中に特定ビットの誤りが検出されたため、送信電力を省電力に切り換える制御データが送信されたものと見なし、送信電力を省電力に切り換える。
次に、基地局1は、通信端末2が省電力状態で送信したフレームデータD10を受信した状態に基づいて、伝送路の通信品質を特定し、通信品質が高品質でないことが確認されると、意図的にビット誤りを加えないフレームデータD11を通信端末2へ送信する。通信端末2は、受信したフレームデータD11中に特定位置のビット誤りが検出されないため、最大送信電力によりフレームデータD12を基地局1へ送信する。
このように、基地局1が送信するべきフレームデータ内の特定ビットを常に誤らせて送信することにより通信端末2に対して送信電力を落とす制御を行うための制御情報を伝達することができる。通信端末2では受信したフレームデータを復元して受信データを処理するとともに、フレーム内の特定ビットが常に誤っていることを認識することによって送信電力を落とす制御を行うことができる。
前述した説明において、通信に用いるデータのフレーム内の情報ビットと冗長ビットの和を160bitとし、送信周期を5msとし、伝送路における通信品質を1フレーム当たり1bitの誤りが発生するものとすると、伝送路の影響により3フレーム連続してある特定のビットに誤りが発生する確率は、1/1603=1/4096000となり、これは意図的に送信側で誤ったデータを送信しているとみなしても問題ないレベルである。したがって、通信端末は、5ms×3フレーム=15msとなり、15ms後に制御情報が伝達されることになる。
次に、図5、図6を参照して、基地局1が通信端末2に対して送信する制御情報(第2の情報)の表現方法の変形例を説明する。
図5は、情報ビット部分の特定位置のビットに誤りが検出され、かつ同位置における誤りビット検出が連続して3フレーム受信した場合に、制御情報が送信されたものと見なす例であり、ビット位置を制御の種類毎に異なるようにした例である。例えば、情報ビット部分の第1ビットの誤りが3回連続した場合は、前述したように、送信電力の制御を行い、情報ビット部分の第nビット(例えば、第10ビット)の誤りが3回連続した場合は、送信電力の制御とは異なる制御を行うという制御情報として利用することができる。
図5は、情報ビット部分の特定位置のビットに誤りが検出され、かつ同位置における誤りビット検出が連続して3フレーム受信した場合に、制御情報が送信されたものと見なす例であり、ビット位置を制御の種類毎に異なるようにした例である。例えば、情報ビット部分の第1ビットの誤りが3回連続した場合は、前述したように、送信電力の制御を行い、情報ビット部分の第nビット(例えば、第10ビット)の誤りが3回連続した場合は、送信電力の制御とは異なる制御を行うという制御情報として利用することができる。
また、図6は、情報ビット部分の誤りビット位置の組み合わせによって、情報が持つ意味を変えるようにした例である。例えば、第1フレームの第1ビット、第2フレームの第2ビット、第3フレームの第3ビットというように、連続する3フレーム中の誤りビット位置の組み合わせを制御の種類毎に異なるようにした例である。
また、図5、6においては、連続する3フレームによって、情報を認識する例を示したが、連続する2フレーム、または連続する4フレーム以上のフレームによって情報を認識するようにしてもよい。
このように、通信に誤り訂正符号を用いており、伝送路の通信品質が高品質であると判定された場合、送信側で意図的に誤ったデータを送信し、受信側では受信したデータを復元するとともに誤りビットの位置から別の情報を得るようにしたため、無線通信の資源を有効活用することができる。特に、送信するべき情報を送信しつつ、制御情報を同時に送信することができるため、制御情報等の送信を行うために特別な制御チャネル使用することなく制御情報を送信することが可能になる。また、誤り訂正符号を用いた通信回路を改良することなく使用できるため、容易に送信できる情報量を増やすことが可能となる。
なお、前述した説明においては、基地局と通信端末による通信システムとして説明したが、本発明による情報送信は、誤り訂正符号を用いて誤り訂正を行うことができる機能を有している無線通装置であれば基地局と通信端末との通信に限らず適用可能である。
また、本発明の通信端末は、移動通信を使用した携帯電話機や移動通信機能を有した携帯情報端末(PDA)、モバイル端末、カーナビ装置などを含むものである。
なお、図1における処理部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより情報送信処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
1・・・基地局、11・・・制御部、12・・・無線通信部、13・・・通信品質特定部、14・・・情報記憶部、15・・・情報送信部、16・・・符号化部、2・・・通信端末、21・・・制御部、22・・・無線通信部、23・・・復号部、24・・・誤り検出部、25・・・誤り訂正部、26・・・情報記憶部、3・・・ネットワーク
Claims (9)
- 通信回線の通信品質を特定する品質特定手段と、
送信するべき第1の情報を符号化して符号化情報を生成する符号化手段と、
前記通信品質に応じて、前記第1の情報を符号化した前記符号化情報に対して情報の誤りを加えることにより前記第1の情報に対して送信するべき第2の情報を合成した送信情報を生成する情報合成手段と、
前記送信情報を送信する送信手段と、
前記送信手段により送信された前記送信情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信した前記送信情報を復号することにより、前記送信情報の誤りを検出する誤り検出手段と、
前記誤り検出の結果に基づいて、前記第2の情報を復元する情報復元手段と、
前記誤り検出の結果に基づいて、誤りを訂正することにより前記第1の情報を復元する誤り訂正手段と
を備えたことを特徴とする無線通信装置。 - 前記情報復元手段は、誤りが検出されたビット位置に基づいて、所定の情報を復元することを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
- 前記情報復元手段は、連続する所定数のフレームにおいて検出された誤りビット位置に基づいて、所定の情報を復元することを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
- 前記第2の情報は、制御情報であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の無線通信装置。
- 通信回線の通信品質を特定する品質特定手段と、
送信するべき第1の情報を符号化して符号化情報を生成する符号化手段と、
前記通信品質に応じて、前記第1の情報を符号化した前記符号化情報に対して情報の誤りを加えることにより前記第1の情報に対して送信するべき第2の情報を合成した送信情報を生成する情報合成手段と、
前記送信情報を送信する送信手段と
を備えたことを特徴とする無線送信装置。 - 無線送信装置から送信された送信情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信した前記送信情報を復号することにより、前記送信情報の誤りを検出する誤り検出手段と、
前記誤り検出の結果に基づいて、前記送信情報中に合成されている第2の情報を復元する情報復元手段と、
前記誤り検出の結果に基づいて、誤りを訂正することにより前記送信情報中に合成されている第1の情報を復元する誤り訂正手段と
を備えたことを特徴とする無線受信装置。 - 通信端末装置と、該通信端末装置との間で無線通信回線を確立する基地局装置とからなる無線通信システムにおける基地局装置であって、
前記無線通信回線の通信品質を特定する品質特定手段と、
送信するべき第1の情報を符号化して符号化情報を生成する符号化手段と、
前記通信品質に応じて、前記第1の情報を符号化した前記符号化情報に対して情報の誤りを加えることにより前記第1の情報に対して送信するべき第2の情報を合成した送信情報を生成する情報合成手段と、
前記送信情報を送信する送信手段と
を備えたことを特徴とする基地局装置。 - 通信端末装置と、該通信端末装置との間で無線通信回線を確立する基地局装置とからなる無線通信システムにおける通信端末装置であって、
前記基地局装置から送信された送信情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信した送信情報を復号することにより、前記送信情報の誤りを検出する誤り検出手段と、
前記誤り検出の結果に基づいて、前記送信情報中に合成されている第2の情報を復元する情報復元手段と、
前記誤り検出の結果に基づいて、誤りを訂正することにより前記送信情報中に合成されている第1の情報を復元する誤り訂正手段と
を備えたことを特徴とする通信端末装置。 - 通信回線の通信品質を特定する品質特定ステップと、
送信するべき第1の情報を符号化して符号化情報を生成する符号化ステップと、
前記通信品質に応じて、前記第1の情報を符号化した符号化情報に対して情報の誤りを加えることにより前記第1の情報に対して送信するべき第2の情報を合成した送信情報を生成する情報合成ステップと、
前記送信情報を送信する送信ステップと、
前記送信ステップにより送信された前記送信情報を受信する受信ステップと、
前記受信ステップにより受信した前記送信情報を復号することにより、前記送信情報の誤りを検出する誤り検出ステップと、
前記誤り検出の結果に基づいて、前記第2の情報を復元する情報復元ステップと、
前記誤り検出の結果に基づいて、誤りを訂正することにより前記第1の情報を復元する誤り訂正ステップと
を有することを特徴とする無線通信方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006021085A JP2007202070A (ja) | 2006-01-30 | 2006-01-30 | 無線通信装置及び無線通信方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006021085A JP2007202070A (ja) | 2006-01-30 | 2006-01-30 | 無線通信装置及び無線通信方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007202070A true JP2007202070A (ja) | 2007-08-09 |
Family
ID=38456157
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006021085A Withdrawn JP2007202070A (ja) | 2006-01-30 | 2006-01-30 | 無線通信装置及び無線通信方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007202070A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011040866A (ja) * | 2009-08-07 | 2011-02-24 | Mitsubishi Electric Corp | 通信方式、親局、および子局 |
-
2006
- 2006-01-30 JP JP2006021085A patent/JP2007202070A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011040866A (ja) * | 2009-08-07 | 2011-02-24 | Mitsubishi Electric Corp | 通信方式、親局、および子局 |
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