JP2007201875A - 無線動画像通信システム - Google Patents

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利浩 西村
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Abstract

【課題】TDMAの多重数上限以上の複数の配信先端末に一斉同報にて動画像情報を配信し、受信端末においてビットストリームの途中から動画像情報を受信しても正しく動画像の再生ができる無線動画像通信システムを提供することを目的とする。
【解決手段】無線親機100は、MPEG方式にて圧縮符号化した動画像情報をコネクションレスの同報通信にて一斉同報送信する機能を備え、無線子機200は、予めMPEG方式にて符号化された映像情報の復号表示のために必要な情報を含むヘッダ情報を保持しておき、受信した動画像情報内のヘッダ情報が正しく受信できていなければ、予め保持しておいたヘッダ情報を参照し、MPEG方式にて符号化された映像情報の復号、表示処理を起動するようにしたものであり、ビットストリームの途中から動画像情報を受信しても動画像の再生を正しく行うことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、リアルタイムに高能率符号化された動画像データを無線にて不定期に一斉同報配信する無線動画像通信システムに関する。
動画の画像信号を高能率圧縮して伝送、記録再生するための符号化方式としてはMPEG(MPEG−1、MPEG−2、MPEG−4)方式が知られており、デジタルカメラ等で撮影された動画像データのデジタルデータ記録媒体(例えば、メモリカードなど)への記録、あるいは携帯電話等への動画像配信の際に利用されている。
図8は、MPEG方式で符号化されたデータの配置を説明するための図であり、MPEG方式では、予測符号化の手法を採用しているが、予測方式としてフレーム内予測法を適用して画像データの圧縮が行われている画像フレーム(以下、Iフレームと称する)及び、過去のフレームの画像データに基づいてフレーム間予測を行うようにしたフレーム間予測法を適用して画像データの圧縮が行われている画像フレーム(以下、Pフレームと称する)、ならびに過去のフレームの画像データと未来のフレームの画像データとの双方の画像データに基づいてフレーム間予測を行うようにしたフレーム間予測法を適用して画像データの圧縮が行われている画像フレーム(以下、Bフレームと称する)の3種類の画像モードによるそれぞれのフレームが時間軸上に所定の配列態様で配列された状態のデジタルデータに、所定のヘッダを付加して画像符号化データとしている。
図中のヘッダ部はMPEG動画像データの始まりを示すスタートコードとMPEG画像データの属性、画像の水平サイズや垂直サイズ、アスペクト比、その他の情報によって構成されており、GOPヘッダはGOP(Group of Pictures)の先頭部分に先行して配置されスタートコード、タイムコード、その他の情報によって構成されている。
前記のGOPはIフレームの画像データ、Pフレームの画像データ、Bフレームの画像データによって構成されるものであるが、前記したGOPヘッダの直後には必ずIフレームの画像データが位置するようにされており、前記したMPEG方式によって符号化され、デジタルデータ記録媒体に記録された動画像情報は、複数のGOPから構成されたビットストリームとなっている。
携帯電話等への動画像情報配信においては、受信側端末からの要求に応じ、配信側装置と携帯電話の間に1対1の双方向伝送路を確立し、前記MPEG方式で符号化された動画像情報が送信され、前記受信側端末内のデジタルデータ記録媒体へ一旦記録された後、受信端末側で再生される。
デジタルデータ記録媒体に蓄積された動画像情報から画像を再生する場合の動作について、図9を用いて説明する。図9は記録されたMPEG方式で符号化された動画像情報を再生する場合の動作を説明するための図である。
図9において901はMPEG方式で符号化された動画像情報が記録されている記録媒体、902は前記記録媒体から映像情報を読み出す映像インタフェース部、903は前記映像インタフェース部902から読み出された映像情報を格納する画像データバッファ、904は前記画像データバッファからデータを読出し復号処理を行うMPEGビデオデコーダ部、905は画像再生動作全体を制御する制御部である。
再生動作が開始されると、制御部905は映像インタフェース部902に対して記録媒体901から再生対象の動画像情報を先頭から読み出すよう指示する。それを受けて映像インタフェース部902は記録媒体901から指定された動画像情報を先頭から順次読み出し、画像データバッファ903に格納する。制御部905は画像データバッファ903に格納された動画像情報のビットストリームからヘッダ部を検出し、ヘッダ部内に含まれている画像の水平サイズや垂直サイズ、アスペクト比等の情報を調べ、MPEGビデオデコーダ部904に対して、復号のためのパラメータ設定を行う。次に制御部905はヘッダ部以降のビットストリームにGOPヘッダが含まれていないかを調べる。GOPヘッダが含まれていた場合は、タイムコード等の情報を読み出し、再生時間表示、再生スピードの設定を行う。それからGOPヘッダ以降のビットストリームから1フレーム分のデータを切り出し、MPEGビデオデコーダ部904に対して復号指示を行う。MPEGビデオデコーダ部904は指示された1フレーム分の動画像情報のMPEG復号を行い、再生画像データを出力する。
画像情報の先頭からビットストリームを読み出し再生した場合は、GOPヘッダの後にIフレームの画像データ、Pフレームの画像データ、Bフレームの画像データと続くため、再生画像の乱れは発生しないが、早送り等の操作後、途中から画像の再生が行われた場合にはBフレームの画像データから復号処理を行わなければならない場合もあり、その場合には画像に乱れが生じることがあるが、これを解決するためにバッファメモリ内のGOPヘッダの情報を参照し、情報の内容に従い復号制御を行うことにより、乱れのない再生画像が得られるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
このように蓄積された動画像情報から画像を再生する場合は、必ず動画像情報のビットストリームにはヘッダ部が含まれているため、MPEG方式で符号化された動画像情報の再生を正しく行うことが可能である。
放送でのMPEG符号化されたコンテンツ配信の場合は、復号に必要な情報を格納したTSヘッダが所定の間隔でストリームデータ中に挿入されたMPEG2−TS方式で符号化されたストリームデータを配信することにより、受信側端末ではストリームデータの途中からデータを受信しても復号、再生できるように配慮されている。更にMPEG2符号化方式ではMPEG2―TS方式の他にMPEG2−PS方式が存在するが、こちらで符号化したストリームデータは復号、再生に必要な情報を格納したヘッダデータはストリームの先頭部分にしか付加されないため、受信側がストリームの途中からデータを受信した場合には正しく再生できないことになるが、受信側端末を常時受信可能にしておく、あるいはEPG情報に基づき、復号、再生に必要な情報が送信されてくる時刻に受信するなどして途中再生可能なようにしている(例えば、特許文献2参照)。
また、携帯電話でのTV電話のようなリアルタイムでの動画情報の伝送、再生動作を行う場合は、通信状況によっては動画像情報のビットストリームが途中で欠落する場合があり、ヘッダ部の情報が相手側端末に正しく届かない場合もあり得るが、画像伝送に先駆けて1対1の双方向伝送路を確立し、ヘッダ部等の再生側で必要な情報はエラー検出及び、再送制御を行うことにより確実に相手側端末に届くような仕組みが組み込まれている。
特開平6−268995号公報 特開2002−330433号公報
センサ入力信号等を配信開始条件として不定期にカメラからの映像を一斉に無線同報配信するようなTDMA(Time Division Multiple Access
)無線システムあるいは、玄関の来客映像を無線子機に表示するテレビドアホンシステムなどの場合、一般的に受信側の無線子機は電池駆動となっており駆動時間を延ばすために間欠受信を行っている。また、妨害も受けやすく受信状況悪化により通信中に受信データエラーが発生することもあり得る。このような無線動画像通信システムにおいてMPEG−4ビデオ符号化したビットストリームを一斉同報配信する場合、受信側端末ではビットストリームの先頭にあるヘッダ部の情報を取りこぼすことがあり、その後受信した動画像情報を正しく再生できないため、送信先端末との間に1対1の双方向無線通信路を確立してエラー検出及び、再送制御を行う必要があった。更にこのため1フレームに収容するスロット数で決まる多重数の上限があり、同時に送信できる端末数に制限があった。
本発明は、上記課題を省みて、配信側装置において1対1の双方向無線通信路を確立せずにTDMAの多重数上限以上の複数の配信先端末に一斉同報にてMPEG−4符号化された動画像情報を送信することができ、受信側端末においてビットストリームの途中から動画像情報を受信しても動画像の再生ができる無線動画像通信システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、映像撮影装置から取り込まれた映像データをMPEG方式にて圧縮符号化する機能、複数の無線子機との間でTDMA無線通信する機能、及びMPEG方式にて圧縮符号化した動画像情報をコネクションレスの同報通信にて一斉同報送信する機能を備えた無線親機と、一斉同報で受信したMPEG方式にて圧縮符号化された動画像情報を復号する機能、及び復号した映像データを表示する機能を備えた複数の無線子機とで構成される無線動画像通信システムにおいて、無線子機は予め画像サイズ、アスペクト比等のMPEG方式にて符号化された映像情報の復号表示のために必要な情報を含むヘッダ情報を保持しておき、同報にて受信した動画像情報のうち最初のフレームデータを復号する前にフレームデータに先駆けて受信しているヘッダ情報が正しく受信できているかどうか判定し、もし正しく受信できていなければ、予め保持しておいたヘッダ情報を参照し、MPEG方式にて符号化された映像情報の復号、表示処理を起動することを主要な特徴とする。
本発明の無線動画像通信システムにおいては、無線親機は、映像撮影装置から取り込まれた映像データをMPEG方式にて圧縮符号化する機能と、複数の無線子機との間でTDMA無線通信する機能と、MPEG方式にて圧縮符号化した動画像情報をコネクションレスの同報通信にて一斉同報送信する機能とを備え、無線子機は、一斉同報で受信したMPEG方式にて圧縮符号化された動画像情報を復号する機能と、復号した映像データを表示する機能とを備え、無線子機は予め画像サイズ、アスペクト比等のMPEG方式にて符号化された映像情報の復号表示のために必要な情報を含むヘッダ情報を保持しておき、同報にて受信した動画像情報のうち最初のフレームデータを復号する前にフレームデータに先駆けて受信しているヘッダ情報が正しく受信できているかどうか判定し、もし正しく受信できていなければ、予め保持しておいたヘッダ情報を参照し、MPEG方式にて符号化された映像情報の復号、表示処理を起動するようにしたため、1対1の双方向無線通信路を確立せずにTDMAの多重数上限以上の複数の無線子機に一斉同報にて動画像情報を配信することができ、かつ無線子機においてビットストリームの途中から動画像情報を受信しても動画像の再生を行うことができるという効果が得られる。
本発明は、1対1の双方向無線通信路を確立せずにTDMAの多重数上限以上の複数の無線子機に一斉同報にて動画像情報を配信することができ、かつ無線子機においてビットストリームの途中から動画像情報を受信しても動画像の再生を行うことができる無線動画
像通信システム提供するという目的を、無線子機にMPEG方式にて符号化された映像情報の復号表示のために必要な情報を含むヘッダ情報を保持しておき、同報にて受信した動画像情報のうち最初のフレームデータを復号する前にフレームデータに先駆けて受信しているヘッダ情報が正しく受信できているかどうか判定し、正しく受信できていなければ、予め保持しておいたヘッダ情報を参照し、MPEG方式にて符号化された映像情報の復号、表示処理を起動することにより実現した。
上記課題を解決するためになされた第1の発明は、画像を撮影し映像データを出力する映像撮影装置と、映像撮影装置から取り込まれた映像データをMPEG方式にて圧縮符号化する機能と、複数の無線子機との間でTDMA無線通信する機能と、及びMPEG方式にて圧縮符号化した動画像情報をコネクションレスの同報通信にて一斉同報送信する機能とを備えた無線親機と、一斉同報で受信したMPEG方式にて圧縮符号化された動画像情報を復号する機能、及び復号した映像データを表示する機能を備えた複数の無線子機とで構成され、無線子機は予め画像サイズ、アスペクト比等のMPEG方式にて符号化された映像情報の復号表示のために必要な情報を含むヘッダ情報を保持し、同報にて受信した動画像情報のうち最初のフレームデータを復号する前にフレームデータに先駆けて受信しているヘッダ情報が正しく受信できているかどうか判定し、正しく受信できてい場合には、予め保持しておいたヘッダ情報を参照し、MPEG方式にて符号化された映像情報の復号、表示処理を起動する制御手段とを備えていることを特徴としたものであり、1対1の双方向無線通信路を確立せずに一斉同報にて動画像情報を配信することができ、無線子機においてビットストリームの途中から動画像情報を受信しても動画像の再生ができるという効果が得られる。
上記課題を解決するためになされた第2の発明は、無線親機は、設定にて画像サイズ等のMPEG方式での映像データの圧縮符号化パラメータを変更する機能と、同報での動画像情報伝送に先駆けて送信する制御メッセージにて映像データの圧縮符号化時のパラメータに対応したヘッダ情報の識別情報を無線子機に通知する機能とを備え、無線子機は画像サイズ等のMPEG方式での映像データ圧縮符号化パラメータの異なる複数のヘッダ情報を予め保持し、無線親機からの同報での動画像情報受信に先駆けて受信した制御メッセージ内に含まれるヘッダ情報の識別情報に基づき、保持してある複数のヘッダ情報から1つのヘッダ情報を選択する制御手段とを備えていることを特徴としたものであり、1対1の無線通信路を確立せずに一斉同報にて動画像情報を配信することができ、無線子機においてビットストリームの途中から動画像情報を受信しても動画像の再生ができるという効果が得られる。
上記課題を解決するためになされた第3の発明は、無線親機は、設定にて画像サイズ等のMPEG方式での映像データ圧縮符号化パラメータを変更する機能と、ヘッダ情報のうち圧縮符号化時のパラメータ設定により値が変わる情報のみを同報での動画像情報送信に先駆けて送信する制御メッセージにて無線子機に通知する機能とを備え、前記無線子機は前記無線親機から同報での動画像情報伝送に先駆けて受信した制御メッセージ内にて通知された情報に基づき、復号表示のために必要なヘッダ情報を構築する制御手段を備えていることを特徴としたものであり、1対1の双方向無線通信路を確立せずに一斉同報にて動画像情報を配信することができ、無線子機においてビットストリームの途中から動画像情報を受信しても動画像の再生ができるという効果が得られる。
上記課題を解決するためになされた第4の発明は、無線子機は、予め画像サイズ、アスペクト比等のMPEG方式にて符号化された映像情報の復号、表示のために必要な情報を含むヘッダ情報とともにヘッダ情報に対応したパラメータにてフレーム内予測法を適用して画像データのMPEG方式での圧縮符号化が行われた画像フレームデータを保持し、同報にて受信した動画像情報の復号、表示処理に先駆けて保持していた動画像情報の復号、
表示処理を行う制御手段を備えていることを特徴としたものであり、1対1の双方向無線通信路を確立せずに一斉同報にて動画像情報を配信することができ、無線子機においてビットストリームの途中から動画像情報を受信しても動画像の再生ができるという効果が得られる。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1における無線動画像通信システムについて、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の実施の形態1における無線動画像通信システムの構成図である。図2は本発明の実施の形態1における一斉同報通信開始時のシーケンスを説明するための図である。
図1に示すように、本発明の実施の形態1における無線通信システムは、無線親機100と無線子機200とから構成されており、両者間はTDMAで通信を行う。
無線親機100と無線子機200との間でやり取りされる無線フレームは複数のタイムスロットから構成され、各スロット内は図2(A)のようなフォーマットになっており、同期確立のための同期パターン(SYNC)、プロトコル制御データの伝送に使用される制御データ領域及び、アプリケーションデータの伝送に使用されるユーザデータ領域に分割されている。
また、無線親機100には、無線子機200を複数台登録し、通信することができるものとする。
無線親機100は、画像を撮影し映像信号を出力するカメラ101、カメラ101からの映像信号を符号化フレームレートに従い1フレーム単位で取り込む映像インタフェース部102、映像インタフェース部102で取り込まれた映像フレームデータを一時的に記憶しておく画像データバッファ103、画像データバッファ103内に記憶されている映像フレームデータをMPEG−4ビデオ符号化し動画像情報のビットストリームとして出力するMPEG−4ビデオエンコーダ部104、MPEG−4ビデオエンコーダ部104にて出力された動画像情報を無線送信するために一時的に記憶しておく通信データバッファ105、TDMAのフレーム処理を行うフレーム処理部106、TDMAの無線の送受信を行う無線部107、アンテナ108、無線子機200の登録、同期維持、一斉同報よる動画像情報の配信等無線親機100の全体の制御を行う制御部109、映像配信開始のきっかけを検知するセンサ110から構成されている。
また、無線子機200は、アンテナ201、TDMAの無線の送受信を行う無線部202、TDMAのフレーム処理を行うフレーム処理部203、一斉同報により受信した動画像情報のビットストリームを一時的に記憶しておく通信データバッファ204、動画像情報のビットストリームをMPEG−4ビデオ復号し映像フレームデータとして出力するMPEG−4ビデオデコーダ部205、MPEG−4ビデオデコーダ部205から出力された映像フレームデータを一時的に記憶しておく画像データバッファ206、画像データバッファ206内に記憶されている映像フレームデータを表示フレームレートに従い表示制御する表示インタフェース部207、表示インタフェース部207からの指示に従い再生映像を表示するモニタ208、無線子機200全体の制御を行う制御部209、あらかじめMPEG−4動画像情報のヘッダ部のビットストリームデータを保存しておくヘッダ情報保存部210から構成されている。
以上のように構成された無線動画像通信システムについて、まず、無線親機100での
同報送信動作について説明する。
センサ110が動画像の同報配信開始のきっかけを検出すると制御部109に通知される。これを受けて、制御部109は画像を撮影し映像信号を出力するようにカメラ101を起動するとともに、フレーム処理部106に対して一斉同報でのデータ送信を開始するための制御メッセージを送信するように指示する。これを受けて、フレーム処理部106は図2(A)に示したフォーマットの制御データ部分に同報データ送信開始のための制御メッセージ情報を格納した送信データ列を生成し、無線部107に出力することにより、無線部107によりTDMA無線送信される。無線子機200は間欠受信を行っているため、間欠受信を停止し通常受信処理に入れるように、この同報データ送信開始制御メッセージ情報は特定の間隔で複数回送信される。
この送信が終わると、フレーム処理部106よりメッセージ送信完了の通知がなされ、制御部109は映像インタフェース部102に対して、指定したフレームレートでカメラ101から出力される映像信号をフレーム単位で取り込み画像データバッファ103へ蓄積するように指示する。映像インタフェース部102により画像データバッファ103に1フレーム分の映像データが蓄積されると通知がなされ、それを受けて制御部109はMPEG−4ビデオエンコーダ部104を起動し、1フレーム分の映像データのMPEG−4ビデオ符号化を要求する。MPEG−4ビデオエンコーダ部104は起動後最初の映像フレームの符号化処理の際、1フレーム分の画像データのビットストリームの出力に先駆けてスタートコードとMPEG画像データの属性、画像の水平サイズや垂直サイズ、アスペクト比、その他の情報を含むヘッダデータのビットストリームを出力する。ヘッダ情報の元になるMPEG−4映像符号化の動作パラメータはあらかじめ決定されており、システム内では固定となっている。
1フレーム分の映像データのMPEG−4ビデオ符号化が終了するとMPEG−4ビデオエンコーダ部104から通知がなされるので、制御部109はヘッダデータと最初の1フレーム分の画像データのビットストリームを同報にて送信するようにフレーム処理部106に対して要求する。これを受けてフレーム処理部106は制御情報を送信しているタイムスロットの図2(A)に示したフォーマットのユーザデータ部分に画像データのビットストリームを格納した送信データ列を生成し、無線部107に出力することにより、無線部107によりTDMA無線送信される。
以降、制御部109は映像インタフェース部102により1フレーム分の映像データの画像データバッファ103への蓄積完了通知を受ける度に、MPEG−4ビデオエンコーダ部104に対し1フレーム分の映像データのMPEG−4ビデオ符号化を要求し、MPEG−4ビデオエンコーダ部104から符号化完了の通知を受けると、フレーム処理部106に対して1フレーム分の画像データのビットストリームを同報にて送信するように要求するという動作を繰り返すことにより動画像情報の一斉同報送信が実現される。
無線子機200が無線状況の良くない位置にあり、動画像情報の一斉同報送信開始に先駆けて送信された同報データ送信開始のための制御メッセージをうまく受信できず、間欠受信を停止し通常の受信処理に入れない場合もあり得るため、図2(B)に示したように一斉同報での動画像情報の送信が開始されてからも制御部109は同報データ送信開始のための制御メッセージを一定の間隔で送信するように制御を行う。
次に無線子機200での同報受信動作について説明する。
間欠受信中に無線部202、フレーム処理部203経由で無線親機100から送信された同報データ送信開始のための制御メッセージを受信すると制御部209は間欠動作を停
止し、制御情報を受信しているタイムスロットの図2(A)に示したフォーマットのユーザデータ部分に格納されているデータを受信するようにフレーム処理部203に指示する。これを受けてフレーム処理部203では制御情報を受信しているタイムスロットのユーザデータ部分に格納されているデータを受信し、順次通信データバッファ204に蓄積する。そして、制御部209は通信データバッファ204内に一定量以上のデータが蓄積されるとバッファ内の画像データのビットストリームの先頭にヘッダ部が正しく受信されているか調べる。ヘッダ部が正しく受信されていたならば、その次に続く1フレーム分の画像データのビットストリームを取り出し、ヘッダ部も含めてMPEG−4ビデオデコーダ部205に渡し、MPEG−4ビデオ復号処理を要求する。MPEG−4ビデオデコーダ部205はMPEG−4ビデオ復号処理を行い、1フレーム分の映像データを画像データバッファ206に出力するとともに制御部209に対して処理完了の通知を行う。これを受けて制御部209は表示インタフェース部207に対して、画像データバッファ内の1フレーム分の映像データをモニタ208に表示するように要求する。そして表示インタフェース部207は表示フレームレートに従いモニタ208に映像を表示するように制御を行う。
以降、制御部209は通信データバッファ204内の画像データのビットストリームから1フレーム分の画像データのビットストリームを取り出し、MPEG−4ビデオデコーダ部205に渡し、MPEG−4ビデオ復号処理を要求し、MPEG−4ビデオデコーダ部205から復号処理完了の通知を受けたら、表示インタフェース部207に対して、画像データバッファ内の1フレーム分の映像データをモニタ208に表示するように要求するという処理を繰り返すことにより動画像の同報受信再生が実現される。
もしヘッダ部が正しく受信できていなかった場合は、ヘッダ情報保存部210にあらかじめ格納されていたヘッダ情報を取り出し、通信データバッファ204から取り出した1フレーム分の画像データのビットストリームとともにMPEG−4ビデオデコーダ部205に渡し、MPEG−4ビデオ復号処理を要求することにより、MPEG−4ビデオデコーダ部205ではMPEG−4ビデオ復号処理を正しく開始することができ、モニタ208に再生動画像が表示される。
無線親機100による一斉同報での動画像情報データの送信が開始されてから同報データ送信開始のための制御メッセージを受信して同報データ受信処理を開始した場合、無線子機200では受信した画像データのビットストリームにはヘッダ情報が含まれていないが、この場合もヘッダ情報保存部210にあらかじめ格納されていたヘッダ情報を取り出し、通信データバッファ204から最初に取り出した1フレーム分の画像データのビットストリームとともにMPEG−4ビデオデコーダ部205に渡し、MPEG−4ビデオ復号処理を要求することにより、MPEG−4ビデオデコーダ部205ではMPEG−4ビデオ復号処理を正しく開始することができ、モニタ208に再生動画像が表示される。
以上のように本実施の形態では、一斉同報された動画像情報のビットストリームの途中からの再生を行うことが可能となる。
なお、ヘッダ情報保存部210にヘッダ情報とともにヘッダ情報に対応したパラメータにてフレーム内予測法を適用して画像データのMPEG−4ビデオ符号化を行った画像フレームデータを保持しておき、同報にて受信した動画像情報の復号、表示処理に先駆けて保持していた動画像情報の復号、表示を行うようにすることによっても一斉同報された動画像情報のビットストリームの途中からの再生を行うことが可能となる。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2における無線動画像通信システムについて、図面を参照し
ながら説明する。
図3は本発明の実施の形態2における無線動画像通信システムの構成図である。
図3において無線親機100、カメラ101、映像インタフェース部102、画像データバッファ103、MPEG−4ビデオエンコーダ部104、通信データバッファ105、フレーム処理部106、無線部107、アンテナ108、センサ110、無線子機200、アンテナ201、無線部202、フレーム処理部203、通信データバッファ204、MPEG−4ビデオデコーダ部205、画像データバッファ206、表示インタフェース部207、モニタ208は図1と同様のものなので、同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
実施の形態2と実施の形態1との相違点は、無線親機100の構成に配信する動画像の水平サイズや垂直サイズ等、MPEG−4ビデオ符号化時のパラメータ設定を変更するための操作部111を新たに備え、制御部109は操作部111にて設定されたMPEG−4ビデオ符号化パラメータに応じてMPEG−4ビデオエンコーダ部104の起動制御を行うとともに、動画像情報の一斉同報送信開始に先駆けて送信する同報データ送信開始のための制御メッセージの中に、あらかじめ無線子機200との間で取り決められたMPEG−4ビデオ符号化パラメータに応じたヘッダ情報の識別番号情報を入れて通知するようにしたことである。
また、もう一つの相違点は、無線子機200内のヘッダ情報保存部210に、あらかじめ無線親機100との間で取り決められたMPEG−4ビデオ符号化パラメータに応じた複数のヘッダ情報のビットストリームデータを保存しておくようにし、無線親機100から送信された同報データ送信開始のための制御メッセージにて通知されたヘッダ情報の識別番号情報に基づいて、ヘッダ情報保存部210に保存されている複数のヘッダ情報データから1つを選択するためのヘッダ情報選択部211を新たに備えたことである。
図4(A)および同図(B)は、本発明の実施の形態2における無線親機と無線子機がTDMAで通信を行うときのパケットデータのフォーマットを説明するための図である。
図4(A)に示すように、パケットデータは、制御情報のみを送信するときに使用されるパケット(1)と、音声データや映像データを送信するときに使用されるパケット(2)とがある。いずれのパケットデータも、同期信号と制御データフィールドと、制御データフィールドのチェックコードが格納されるCRC(Cyclic Redundancy Check)1のフィールドとを有している。
同期信号は、プリアンブルおよびシンクワードで構成され、通信元と同期を図るためのものである。制御データフィールドは、メッセージが格納されている。
また、音声データや画像データは、情報データフィールドに格納され、この情報データフィールドのチェックコードがCRC2に格納される。
図4(B)に示すように、制御データフィールドは、ヘッダ部とテール部とで構成され、ヘッダ部にはメッセージが格納される。また、テール部は、ヘッダ部に格納されるメッセージの内容に応じて格納される内容が異なる。
NTメッセージは、同期に必要な親機情報が格納されており、NTメッセージを受信した無線子機200は、そのスロットを無線親機100が使用することを認識することができる。
PTメッセージは、無線子機200を呼び出す際に使用される。
QTメッセージは、通信先相手に送信スロットを通知する際に使用される。無線親機100が送信したQTメッセージを受信した無線子機200は、その制御信号がフレーム内のどのスロットで送信されたかを認識することができ、無線親機100とのフレーム、スロットの同期を取ることができる。
図5は本発明の実施の形態2における無線親機と2台の無線子機間で同報データ通信を行う場合の送信スロットと受信スロットの状態を説明するための図である。図5に示すように、本例では、無線親機の送信スロットがスロット1からスロット4までの4つのスロット、同じく、無線子機の送信スロットがスロット5からスロット8までの4つのスロットで1つのフレームが構成された時分割多重のスロット配置を示し、送信スロットが4スロットと、その送信スロットに対応する受信スロットが4スロットとで構成され、スロット1が同期スロットとなっており、無線親機から無線子機への制御情報が送信される。
以上のように構成された無線動画像通信システムについて、まず、無線親機100での同報送信動作について説明する。
センサ110が動画像の同報配信開始のきっかけを検出すると制御部109に通知される。これを受けて制御部109は画像を撮影し映像信号を出力するようにカメラ101を起動するとともに、フレーム処理部106に対して操作部111にて設定されたMPEG−4ビデオ符号化パラメータに応じたヘッダ情報の識別番号情報を付加情報として一斉同報でのデータ送信を開始するための制御メッセージを送信するように指示する。これを受けて、フレーム処理部106は図4(A)(1)に示したフォーマットの制御データフィールドにPTメッセージとしてヘッダ情報の識別番号情報を付加した同報データ送信開始のための制御メッセージ情報を格納した送信データ列を生成し、無線部107に出力することにより、無線部107によりTDMA無線送信される(S1)。無線子機200は間欠受信を行っているため、間欠受信を停止し通常受信処理に入れるように、この同報データ送信開始制御メッセージ情報は特定の間隔で複数回送信される。この送信が終わると、フレーム処理部106よりメッセージ送信完了の通知がなされ、制御部109は映像インタフェース部102に対して、指定したフレームレートでカメラ101から出力される映像信号をフレーム単位で取り込み画像データバッファ103へ蓄積するように指示する。映像インタフェース部102により画像データバッファ103に1フレーム分の映像データが蓄積されると通知がなされ、それを受けて制御部109は操作部111にて設定されたMPEG−4ビデオ符号化パラメータに基づきMPEG−4ビデオエンコーダ部104を起動し、1フレーム分の映像データのMPEG−4ビデオ符号化を要求する。MPEG−4ビデオエンコーダ部104は起動後最初の映像フレームの符号化処理の際、1フレーム分の画像データのビットストリームの出力に先駆けてスタートコードとMPEG画像データの属性、画像の水平サイズや垂直サイズ、アスペクト比、その他の情報を含むヘッダデータのビットストリームを出力する。1フレーム分の映像データのMPEG−4ビデオ符号化が終了するとMPEG−4ビデオエンコーダ部104から通知がなされるので、制御部109はヘッダデータと最初の1フレーム分の画像データのビットストリームを同報にて送信するようにフレーム処理部106に対して要求する。これを受けてフレーム処理部106は制御情報を送信している同期スロット内の図4(A)(2)に示したフォーマットの情報データフィールド部分に画像データのビットストリームを格納した送信データ列を生成し、無線部107に出力することにより、無線部107によりTDMA無線送信される(S2)。
以降、制御部109は映像インタフェース部102により1フレーム分の映像データの
画像データバッファ103への蓄積完了通知を受ける度に、MPEG−4ビデオエンコーダ部104に対し1フレーム分の映像データのMPEG−4ビデオ符号化を要求し、MPEG−4ビデオエンコーダ部104から符号化完了の通知を受けると、フレーム処理部106に対して1フレーム分の画像データのビットストリームを同報にて送信するように要求するという動作を繰り返すことにより動画像情報の一斉同報送信が実現される。
無線子機200が無線状況の良くない位置にあり、動画像情報の一斉同報送信開始に先駆けて送信されたPTメッセージ内の同報データ送信開始のための制御メッセージ情報をうまく受信できず、間欠受信を停止し通常の受信処理に入れない場合もあり得るため、一斉同報での動画像情報の送信が開始されてからも制御部109は同報データ送信開始のための制御メッセージ情報を画像データとともに図4(A)(2)に示したフォーマットのパケットデータとして一定の間隔で送信するように制御を行う(S3)。
次に無線子機200での同報受信動作について説明する。
間欠受信中に無線部202、フレーム処理部203経由で無線親機100から同期スロットにて送信されたPTメッセージにより同報データ送信開始のための制御情報を受信すると制御部209は間欠動作を停止し、制御情報を受信している同期スロットの図4(A)(2)に示したフォーマットの情報データフィールド部分に格納されているデータを受信するようにフレーム処理部203に指示する(S4)。これを受けてフレーム処理部203では制御情報を受信している同期スロットの情報データフィールド部分に格納されているデータを受信し、順次通信データバッファ204に蓄積する(S5)。そして、制御部209は通信データバッファ204内に一定量以上のデータが蓄積されるとバッファ内の画像データのビットストリームの先頭にヘッダ部が正しく受信されているか調べる。ヘッダ部が正しく受信されていた時の動作は実施の形態1と同様のためその説明は省略する。
もしヘッダ部が正しく受信できていなかった場合は、制御部209は親機100より受信した同報データ送信開始のための制御メッセージ情報にて通知されたヘッダ情報の識別番号情報をヘッダ情報選択部211に渡し、ヘッダ情報保存部210に保存されている複数のヘッダ情報のビットストリームデータから1つを選択するように要求する。ヘッダ情報選択部211での選択に基づき、制御部209はヘッダ情報保存部210からヘッダ情報を取り出し、通信データバッファ204から取り出した1フレーム分の画像データのビットストリームとともにMPEG−4ビデオデコーダ部205に渡し、MPEG−4ビデオ復号処理を要求することにより、MPEG−4ビデオデコーダ部205ではMPEG−4ビデオ復号処理を正しく開始することができ、モニタ208に再生動画像が表示される。
無線親機100による一斉同報での動画像情報データの送信が開始された時に圏外あるいは、電源切状態にて無線親機100との同期が取れていなかった場合は、同期スロットにて送信されたPTメッセージによる同報データ送信開始のための制御情報を受信することができず(S6)、そのため同期スロットの情報データフィールド部分に格納されているデータを受信することもできない(S7)。また、その後無線親機との同期が取れても同期スロットにて送信されたPTメッセージによる同報データ送信開始のための制御情報を受信するまでは同期スロットの情報データフィールド部分に格納されているデータを受信することはできない。
一斉同報での動画像情報の送信が開始されてから一定時間経過後、無線親機100が送信した同報データ送信開始のための制御メッセージ情報と画像データが含まれたPTメッセージを無線子機200が受信するとメッセージ中に含まれているヘッダ情報の識別番号
情報を保持し、同報データ受信処理を開始する(S8)。
その後、無線親機100から送られてきた同報データを受信し(S9)、デコード処理を始めるが、途中から受信したビットストリームデータであるためヘッダ情報が含まれていないので、先に保持しておいたヘッダ情報の識別番号情報に基づきヘッダ情報選択部211によって選択されたヘッダ情報をヘッダ情報保存部210から取り出し、通信データバッファ204から最初に取り出した1フレーム分の画像データのビットストリームとともにMPEG−4ビデオデコーダ部205に渡し、MPEG−4ビデオ復号処理を要求することにより、MPEG−4ビデオデコーダ部205ではMPEG−4ビデオ復号処理を正しく開始することができ、モニタ208に再生動画像が表示される。
以上のように本実施の形態では、動画像の水平サイズや垂直サイズ等、MPEG−4ビデオ符号化時のパラメータの異なる複数の種類の一斉同報された動画像情報のビットストリームの途中からの再生を行うことが可能となる。
(実施の形態3)
以下、本発明の実施の形態3における無線動画像通信システムについて、図面を参照しながら説明する。
図6は本発明の実施の形態3における無線動画像通信システムの構成図である。
図6において無線親機100、カメラ101、映像インタフェース部102、画像データバッファ103、MPEG−4ビデオエンコーダ部104、通信データバッファ105、フレーム処理部106、無線部107、アンテナ108、センサ110、無線子機200、アンテナ201、無線部202、フレーム処理部203、通信データバッファ204、MPEG−4ビデオデコーダ部205、画像データバッファ206、表示インタフェース部207、モニタ208は図1と同様のものなので、同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
実施の形態3と実施の形態1との相違点は、無線親機100の構成に配信する動画像の水平サイズや垂直サイズ等、MPEG−4ビデオ符号化時のパラメータ設定を変更するための操作部111を新たに備え、制御部109は操作部111にて設定されたMPEG−4ビデオ符号化パラメータに応じてMPEG−4ビデオエンコーダ部104の起動制御を行うとともに、動画像情報の一斉同報送信開始に先駆けて送信する同報データ送信開始のための制御メッセージの中に、あらかじめ無線子機200との間で取り決められた設定変更可能な符号化パラメータの情報を入れて通知するようにしたことである。
また、もう一つの相違点は、無線子機200の構成に無線親機100から送信された同報データ送信開始のための制御メッセージにて通知されたMPEG−4符号化パラメータ情報に基づき、復号表示のために必要なヘッダ情報を構築するヘッダ情報構築部212を新たに備えたことである。
図4(A)および同図(B)は、本発明の実施の形態3における無線親機と無線子機がTDMAで通信を行うときのパケットデータのフォーマットを説明するための図である。詳細については実施の形態2にて説明しているためここでは省略する。
図7は本発明の実施の形態3における無線親機と2台の無線子機間で同報データ通信を行う場合の送信スロットと受信スロットの状態を説明するための図である。図7に示すように、本例では、無線親機の送信スロットがスロット1からスロット4までの4つのスロット、同じく、無線子機の送信スロットがスロット5からスロット8までの4つのスロッ
トで1つのフレームが構成された時分割多重のスロット配置を示し、送信スロットが4スロットと、その送信スロットに対応する受信スロットが4スロットとで構成され、スロット1が同期スロットとなっており、無線親機から無線子機への制御情報が送信される。
以上のように構成された無線動画像通信システムについて、まず、無線親機100での同報送信動作について説明する。
センサ110が動画像の同報配信開始のきっかけを検出すると制御部109に通知される。これを受けて制御部109は画像を撮影し映像信号を出力するようにカメラ101を起動するとともにフレーム処理部106に対して操作部111にて設定されたMPEG−4ビデオ符号化パラメータのうち無線子機200へ通知する必要があるものを付加情報として一斉同報でのデータ送信を開始するための制御メッセージを送信するように指示する。これを受けて、フレーム処理部106は図4(A)(1)に示したフォーマットの制御データフィールドにPTメッセージとして符号化パラメータ情報を付加した同報データ送信開始のための制御メッセージ情報を格納した送信データ列を生成し、無線部107に出力することにより、無線部107によりTDMA無線送信される(S1)。無線子機200は間欠受信を行っているため、間欠受信を停止し通常受信処理に入れるように、この同報データ送信開始制御メッセージ情報は特定の間隔で複数回送信される。この送信が終わると、フレーム処理部106よりメッセージ送信完了の通知がなされ、制御部109は映像インタフェース部102に対して、指定したフレームレートでカメラ101から出力される映像信号をフレーム単位で取り込み画像データバッファ103へ蓄積するように指示する。映像インタフェース部102により画像データバッファ103に1フレーム分の映像データが蓄積されると通知がなされ、それを受けて制御部109は操作部111にて設定されたMPEG−4ビデオ符号化パラメータに基づきMPEG−4ビデオエンコーダ部104を起動し、1フレーム分の映像データのMPEG−4ビデオ符号化を要求する。MPEG−4ビデオエンコーダ部104は起動後最初の映像フレームの符号化処理の際、1フレーム分の画像データのビットストリームの出力に先駆けてスタートコードとMPEG画像データの属性、画像の水平サイズや垂直サイズ、アスペクト比、その他の情報を含むヘッダデータのビットストリームを出力する。1フレーム分の映像データのMPEG−4ビデオ符号化が終了するとMPEG−4ビデオエンコーダ部104から通知がなされるので、制御部109はヘッダデータと最初の1フレーム分の画像データのビットストリームを同報にて送信するようにフレーム処理部106に対して要求する。これを受けてフレーム処理部106は制御情報を送信している同期スロット内の図4(A)(2)に示したフォーマットの情報データフィールド部分に画像データのビットストリームを格納した送信データ列を生成し、無線部107に出力することにより、無線部107によりTDMA無線送信される(S2)。
以降、制御部109は映像インタフェース部102により1フレーム分の映像データの画像データバッファ103への蓄積完了通知を受ける度に、MPEG−4ビデオエンコーダ部104に対し1フレーム分の映像データのMPEG−4ビデオ符号化を要求し、MPEG−4ビデオエンコーダ部104から符号化完了の通知を受けると、フレーム処理部106に対して1フレーム分の画像データのビットストリームを同報にて送信するように要求するという動作を繰り返すことにより動画像情報の一斉同報送信が実現される。
無線子機200が無線状況の良くない位置にあり、動画像情報の一斉同報送信開始に先駆けて送信されたPTメッセージ内の同報データ送信開始のための制御メッセージ情報をうまく受信できず、間欠受信を停止し通常の受信処理に入れない場合もあり得るため、一斉同報での動画像情報の送信が開始されてからも制御部109は同報データ送信開始のための制御メッセージを画像データとともに図4(A)(2)に示したフォーマットのパケットデータとして一定の間隔で送信するように制御を行う(S3)。
次に無線子機200での同報受信動作について説明する。
間欠受信中に無線部202、フレーム処理部203経由で無線親機100から同期スロットにて送信されたPTメッセージにより同報データ送信開始のための制御メッセージ情報を受信すると制御部209は間欠動作を停止し、制御情報を受信している同期スロットの図4(A)(2)に示したフォーマットの情報データフィールド部分に格納されているデータを受信するようにフレーム処理部203に指示する(S4)。これを受けてフレーム処理部203では制御情報を受信している同期スロットの情報データフィールド部分に格納されているデータを受信し、順次通信データバッファ204に蓄積する(S5)。そして、制御部209は通信データバッファ204内に一定量以上のデータが蓄積されるとバッファ内の画像データのビットストリームの先頭にヘッダ部が正しく受信されているか調べる。ヘッダ部が正しく受信されていた時の動作は実施の形態1と同様のためその説明は省略する。
もしヘッダ部が正しく受信できていなかった場合は、制御部209は無線親機100より受信した同報データ送信開始のための制御メッセージ情報にて通知された符号化パラメータ情報をヘッダ情報構築部212に渡し、復号に必要なヘッダ情報のビットストリームデータを生成するように要求する。制御部209はヘッダ情報構築部212で作成されたヘッダ情報のビットストリームデータを通信データバッファ204から取り出した1フレーム分の画像データのビットストリームとともにMPEG−4ビデオデコーダ部205に渡し、MPEG−4ビデオ復号処理を要求することにより、MPEG−4ビデオデコーダ部205ではMPEG−4ビデオ復号処理を正しく開始することができ、モニタ208に再生動画像が表示される。
無線親機100による一斉同報での動画像情報データの送信が開始された時に圏外あるいは、電源切状態にて無線親機100との同期が取れていなかった場合は、同期スロットにて送信されたPTメッセージによる同報データ送信開始のための制御情報を受信することができず(S6)、そのため同期スロットの情報データフィールド部分に格納されているデータを受信することもできない(S7)。また、その後無線親機との同期が取れても同期スロットにて送信されたPTメッセージによる同報データ送信開始のための制御情報を受信するまでは、同期スロットの情報データフィールド部分に格納されているデータを受信することはできない。
一斉同報での動画像情報の送信が開始されてから一定時間経過後、無線親機100が送信した同報データ送信開始のための制御メッセージと画像データが含まれたPTメッセージを無線子機200が受信するとメッセージ中に含まれている符号化パラメータ情報を保持し、同報データ受信処理を開始する(S8)。
その後、無線親機100から送られてきた同報データを受信し(S9)、デコード処理を始めるが、途中から受信したビットストリームデータであるためヘッダ情報が含まれていないので、先に保持しておいた符号化パラメータ情報に基づきヘッダ情報構築部212によって生成されたヘッダ情報のビットストリームを通信データバッファ204から最初に取り出した1フレーム分の画像データのビットストリームとともにMPEG−4ビデオデコーダ部205に渡し、MPEG−4ビデオ復号処理を要求することにより、MPEG−4ビデオデコーダ部205ではMPEG−4ビデオ復号処理を正しく開始することができ、モニタ208に再生動画像が表示される。
以上のように本実施の形態では、動画像の水平サイズや垂直サイズ等、MPEG−4ビデオ符号化時のパラメータの異なる複数の種類の一斉同報された動画像情報のビットスト
リームの途中からの再生を行うことが可能となる。
なお、センサからの入力により映像の一斉同報配信を始めるようにしているが、カメラとセンサをカメラ付きの玄関子機として、来訪者が玄関子機のボタンを押下することにより映像の一斉同報配信を行うようにしてもよい。
本発明の無線動画像通信システムは、1対1の双方向無線通信路を確立せずに複数の無線子機に一斉同報にて動画像情報を配信することができ、かつ無線子機においてビットストリームの途中から動画像情報を受信しても動画像の再生を行うことができるので、高能率符号化された動画像データを無線にて不定期に一斉同報配信する無線動画像通信システムに用いることができる。
本発明の実施の形態1における無線動画像通信システムの構成図 本発明の実施の形態1における一斉同報通信開始時のシーケンスを説明するための図 本発明の実施の形態2における無線動画像通信システムの構成図 本発明の実施の形態2、3における無線親機と無線子機がTDMAで通信を行うときのパケットデータのフォーマットを説明するための図 本発明の実施の形態2における無線親機と2台の無線子機間で同報データ通信を行う場合の送信スロットと受信スロットの状態を説明するための図 本発明の実施の形態3における無線動画像通信システムの構成図 本発明の実施の形態3における無線親機と2台の無線子機間で同報データ通信を行う場合の送信スロットと受信スロットの状態を説明するための図 MPEG方式で符号化されたデータの配置を説明するための図 記録されたMPEG方式で符号化された動画像情報を再生する場合の動作を説明するための図
符号の説明
100 無線親機
101 カメラ
102 映像インタフェース部
103 画像データバッファ
104 MPEG−4ビデオエンコーダ部
105 通信データバッファ
106 フレーム処理部
107 無線部
108 アンテナ
109 制御部
110 センサ
111 操作部
200 無線子機
201 アンテナ
202 無線部
203 フレーム処理部
204 通信データバッファ
205 MPEG−4ビデオデコーダ部
206 画像データバッファ
207 表示インタフェース部
208 モニタ
209 制御部
210 ヘッダ情報保存部
211 ヘッダ情報選択部
212 ヘッダ情報構築部
901 記録媒体
902 映像インタフェース部
903 画像データバッファ
904 MPEGビデオデコーダ部
905 制御部

Claims (4)

  1. 画像を撮影し映像データを出力する映像撮影装置と、
    前記映像撮影装置から取り込まれた映像データをMPEG方式にて圧縮符号化する機能と、複数の無線子機との間でTDMA無線通信する機能と、及びMPEG方式にて圧縮符号化した動画像情報をコネクションレスの同報通信にて一斉同報送信する機能とを備えた無線親機と、
    一斉同報で受信したMPEG方式にて圧縮符号化された動画像情報を復号する機能、及び復号した映像データを表示する機能とを備えた複数の無線子機と、で構成され、
    前記無線子機は予め画像サイズ、アスペクト比等のMPEG方式にて符号化された映像情報の復号表示のために必要な情報を含むヘッダ情報を保持し、同報にて受信した動画像情報のうち最初のフレームデータを復号する前にフレームデータに先駆けて受信しているヘッダ情報が正しく受信できているかどうか判定し、正しく受信できていない場合には、予め保持しておいたヘッダ情報を参照し、MPEG方式にて符号化された映像情報の復号、表示処理を起動する制御手段とを備えていることを特徴とする無線動画像通信システム。
  2. 前記無線親機は、設定にて画像サイズ等のMPEG方式での映像データの圧縮符号化パラメータを変更する機能と、同報での動画像情報送信に先駆けて送信する制御メッセージにて映像データの圧縮符号化時のパラメータに対応したヘッダ情報の識別情報を無線子機に通知する機能とを備え、
    前記無線子機は画像サイズ等のMPEG方式での映像データ圧縮符号化パラメータの異なる複数のヘッダ情報を予め保持し、前記無線親機からの同報での動画像情報受信に先駆けて受信した制御メッセージ内に含まれるヘッダ情報の識別情報に基づき、保持してある複数のヘッダ情報から1つのヘッダ情報を選択する制御手段とを備えていることを特徴とする請求項1記載の無線動画像通信システム。
  3. 前記無線親機は、設定にて画像サイズ等のMPEG方式での映像データ圧縮符号化パラメータを変更する機能と、ヘッダ情報のうち圧縮符号化時のパラメータ設定により値が変わる情報のみを同報での動画像情報送信に先駆けて送信する制御メッセージにて無線子機に通知する機能とを備え、
    前記無線子機は前記無線親機から同報での動画像情報伝送に先駆けて受信した制御メッセージ内にて通知された情報に基づき、復号表示のために必要なヘッダ情報を構築する制御手段を備えていることを特徴とする請求項1記載の無線動画像通信システム。
  4. 前記無線子機は、予め画像サイズ、アスペクト比等のMPEG方式にて符号化された映像情報の復号、表示のために必要な情報を含むヘッダ情報とともにヘッダ情報に対応したパラメータにてフレーム内予測法を適用して画像データのMPEG方式での圧縮符号化が行われた画像フレームデータを保持し、同報にて受信した動画像情報の復号、表示処理に先駆けて前記保持していた動画像情報の復号、表示処理を行う制御手段を備えていることを特徴とする請求項1記載の無線動画像通信システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012516106A (ja) * 2009-01-26 2012-07-12 トムソン ライセンシング 受信器における同調を改善する方法、装置、及びシステム
JP2014026308A (ja) * 2012-07-24 2014-02-06 Takenaka Engineering Co Ltd WiFi接続対応のセキュリティ端末機器

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