JP2007200509A - 電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 再生が制限されたコンテンツデータと再生が制限されていないコンテンツデータとを提供可能な電子機器であって、ユーザによる操作性を向上させることのできる電子機器を提供する。
【解決手段】 再生が制限された制限コンテンツデータと再生が制限されていない再生可コンテンツデータとを記憶した記憶再生装置をリモコンから操作する場合に、リモコンでの課金・認証を行わない場合には(S502のNo、S504のNo)、制限コンテンツデータを項目として持たないコンテンツリストを作成し(S505)、このコンテンツリストに従って再生処理を行う(S506以降)。これにより、再生処理対象から制限コンテンツデータを外すことができる。
【選択図】 図5
【解決手段】 再生が制限された制限コンテンツデータと再生が制限されていない再生可コンテンツデータとを記憶した記憶再生装置をリモコンから操作する場合に、リモコンでの課金・認証を行わない場合には(S502のNo、S504のNo)、制限コンテンツデータを項目として持たないコンテンツリストを作成し(S505)、このコンテンツリストに従って再生処理を行う(S506以降)。これにより、再生処理対象から制限コンテンツデータを外すことができる。
【選択図】 図5
Description
本発明は、コンテンツデータを再生する電子機器に関する。
近年、課金・認証を行った上でコンテンツを視聴するシステムが普及しつつある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、認証情報をリモートコントローラ(以下リモコン)に記憶し、認証を必要とするコンテンツの提示の際に、当該認証情報に基づいて認証処理を行うAV機器の制御方法について記載されている。
特開平11−339452号公報
しかしながら、AV機器が多くのコンテンツを提供している場合、その全てに対してユーザが課金・認証を行って視聴するとは限らない。この場合に、ユーザがいちいち課金・認証を行うか否かを判断しながら操作するのは、非常に煩雑である。
特に、当該AV機器が多くのコンテンツを提供可能であるが、実際にユーザが視聴可能なコンテンツはそのごく一部しかない場合、ユーザは視聴可能なコンテンツを探すために、例えば「次のコンテンツ」の操作ボタンを何度も繰り返し押さなくてはならず、操作が煩雑になる。このような問題は、当該リモコンでユーザが課金・認証操作を行えない場合に、さらに顕著な課題となる。
そこで本発明は、再生が制限されたコンテンツデータと再生が制限されていないコンテンツデータとを提供可能な電子機器であって、ユーザによる操作性を向上させることのできる電子機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の電子機器は、他の装置と通信し、前記他の装置から操作信号を受信する通信手段と、記憶媒体に記憶されたコンテンツデータを読込む読込手段と、
前記通信手段で受信した操作信号に基づいて、前記読込手段で読込んだコンテンツデータを再生する制御手段とを備え、前記記憶媒体は、前記制御手段での再生が制限された制限コンテンツデータと、前記制御手段での再生が可能な再生可コンテンツデータとを記憶し、前記制御手段は、制限コンテンツデータを前記他の装置からの操作信号に応じた再生対象としないことを特徴とする。
本発明によれば、再生が制限されたコンテンツデータと再生が制限されていないコンテンツデータとを提供可能な電子機器であって、ユーザによる操作性を向上させることのできる電子機器を提供することができる。
以下、本発明の電子機器について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の電子機器の実施例に係るコンテンツ再生装置が使用されるシステムの構成を示す図である。
コンテンツ再生装置1は、記憶媒体から音楽データや映像データ等のコンテンツデータを読出し、再生する装置である。このとき、コンテンツ再生装置1が記憶媒体から読込むコンテンツデータには、全体を再生可能なコンテンツデータ(以下、再生可コンテンツデータと呼ぶ)と、試聴のみが可能であり、全体を再生するためには課金・認証を行わなければならないコンテンツデータ(以下、制限コンテンツデータと呼ぶ)とがある。
コンテンツ再生装置1は、記憶媒体から音楽データや映像データ等のコンテンツデータを読出し、再生する装置である。このとき、コンテンツ再生装置1が記憶媒体から読込むコンテンツデータには、全体を再生可能なコンテンツデータ(以下、再生可コンテンツデータと呼ぶ)と、試聴のみが可能であり、全体を再生するためには課金・認証を行わなければならないコンテンツデータ(以下、制限コンテンツデータと呼ぶ)とがある。
さらに、コンテンツ再生装置は携帯電話2とAVRCP(Audio/Video Remote Control Profile)によるBluetooth(登録商標)通信を行う。このAVRCPの通信接続により、携帯電話2から操作信号を受信する。即ち、携帯電話2はコンテンツ再生装置1への再生指示等を行うリモコン(リモートコントローラ)の役割を果たす。
このとき、携帯電話2からコンテンツ再生装置1のコンテンツデータを再生する際には、コンテンツ再生装置1では、再生可コンテンツデータのみを再生対象とする制御を行う。この処理については、後に詳述する。
また、コンテンツ再生装置1は、例えばインターネット等の公衆回線網3を介して課金・認証サーバと接続する。先述の制限コンテンツデータの全体を再生、視聴可能とする際に、コンテンツ再生装置1は当該課金・認証サーバ4と接続し、ユーザからの入力情報に基づいて課金・認証のための処理を行う。この課金、認証手続が終了すれば、当該コンテンツデータは再生可コンテンツデータとなる。
図2は、コンテンツ再生装置1の構成を示す図である。コンテンツ再生装置1は、CPU(Central Processing Unit)10と、HDD(Hard Disk Drive)11と、HDDインタフェース12と、操作部13と、出力部14と、公衆回線網3と通信するネットワーク通信部15と、携帯電話2と通信するBluetooth通信部16とから構成される。
CPU10は、プログラム(図示せず)をHDD11から読み込み、コンテンツ再生装置1を構成する各構成要素を制御する。また、CPU10は、Bluetooth通信部16で携帯電話2から受信した操作信号や、操作部13でユーザから入力された操作に従い、HDD11からコンテンツデータを読込んで再生処理を行う。さらにCPU10は、HDD11内のコンテンツデータに関するコンテンツリストを作成し、Bluetooth通信部16から携帯電話2に送信する機能も有する。この他CPU10は、ネットワーク通信部15を介して認証・課金サーバ4と認証・課金処理を行うことにより、制限コンテンツデータを再生可コンテンツデータとする処理も行なう。
HDD11は、コンテンツデータを記憶する記憶媒体である。HDD11中は、先述の通り全体を再生可能なコンテンツデータ(再生可コンテンツデータ)と、試聴のみが可能であり、全体を再生するためには課金・認証を行う必要があるコンテンツデータ(制限コンテンツデータ)とを記憶する。
また、HDD11は、課金・認証に関する設定情報である課金・認証設定情報11aを記憶する。この設定情報は、例えばリモコンである携帯電話2での操作による課金・認証を行うことを許すか否かを設定するものである。ユーザが課金・認証設定情報11aで、リモコンでの課金・認証を許可しない設定をしていれば、リモコンである携帯電話2が課金・認証を行うための例えば入力インタフェースや表示インタフェース等の機能を有しているか否かに関わらず、課金・認証手続を行わない。
HDDインタフェース12は、HDD11からコンテンツデータや課金・認証設定情報11a等の各種情報を読込むためのインタフェースである。HDDインタフェース12の例としては、例えばATA(AT Attachment)インタフェース等が挙げられる。
操作部13は、ユーザがコンテンツデータの再生、停止、一時停止等の指示を入力するための入力インタフェースである。操作部13の例としては、例えば、操作ボタンやタッチパネル等が挙げられる。
出力部14は、コンテンツデータをCPU10で再生する際に、音声や映像を出力するための出力インタフェースである。例えば、音声を出力するスピーカや、映像を表示する表示部である液晶ディスプレイ、有機EL等が出力部14の例として挙げられる。
ネットワーク通信部15は、公衆回線網3(図2では図示せず)を介して課金・認証サーバ4に接続するための通信インタフェースである。CPU10が課金・認証サーバ4と課金・認証処理を行う際には、ネットワーク通信部15を介して、例えばユーザIDやパスワード等であるユーザ情報等のやり取りがなされる。
Bluetooth通信部16は、携帯電話2とAVRCPによるBluetooth通信を行い、携帯電話2から操作信号を受信するための通信インタフェースである。尚、AVRCPは、音声データや映像データに関する処理を行う際に、これを制御する機能及び手続を定義するプロファイルである。より具体的には、再生機器(本実施例ではコンテンツ再生装置1)とコントローラ(本実施例では携帯電話2)との間の接続方法と、1394 Trade Associationで定義するAV/C Digital Interface Command Setの適用範囲を規定している。
即ち、AVRCP接続を確立することにより、「電源ON/OFF」「再生/一時停止」「前コンテンツ」「次コンテンツ」「音量アップ/ダウン」等については、携帯電話2からコンテンツ再生装置1に対してAVRCPでサポートするAV/Cコマンドでやり取りされることになる。更に、コンテンツリスト等については、AVRCPで各ベンダが拡張、定義可能なVender uniqueコマンドや、Vender dependentコマンドを使用してコンテンツ再生装置1から携帯電話2に送信するようにすれば良い。
次に、図3を参照しながら、CPU10が作成するコンテンツリストについて説明する。尚、コンテンツリストは、CPU10でコンテンツデータを再生する際の再生順序等を定めるために作成するものであり、必ずしもコンテンツ再生装置1は当該コンテンツリストを出力部14に表示したり、携帯電話2に送信したりする必要は無い。しかしながら本実施例では、当該コンテンツリストは携帯電話2に送信可能なものとしている。
図3(a)は、HDD11が記憶するコンテンツデータのコンテンツリストの例を示す図である。
図3(a)の例では、各権利情報に示している通り、コンテンツ#1、コンテンツ#7は再生について制限がかかっておらず(無制限)、コンテンツ#5は1日間だけ再生可、コンテンツ#2は7日間再生可である。これらのコンテンツデータは、現時点では全体をCPU10が再生可能なコンテンツデータ(即ち、再生可コンテンツデータ)である。当然、コンテンツ#2及びコンテンツ#5については再生期間が有限なので、それぞれ7日、1日経過後には、課金・認証しない限り試聴のみしかできない制限コンテンツデータとなる。
図3(a)の例では、各権利情報に示している通り、コンテンツ#1、コンテンツ#7は再生について制限がかかっておらず(無制限)、コンテンツ#5は1日間だけ再生可、コンテンツ#2は7日間再生可である。これらのコンテンツデータは、現時点では全体をCPU10が再生可能なコンテンツデータ(即ち、再生可コンテンツデータ)である。当然、コンテンツ#2及びコンテンツ#5については再生期間が有限なので、それぞれ7日、1日経過後には、課金・認証しない限り試聴のみしかできない制限コンテンツデータとなる。
一方、コンテンツ#3、コンテンツ#4、コンテンツ#6、及びコンテンツ#8については、試聴のみが可能であり、全体を再生するためには、ユーザが料金を支払うための課金・認証を行う必要があるコンテンツデータである(制限コンテンツデータ)。即ち、ユーザは操作部13を操作して其々のコンテンツデータをCPU10で再生することは可能であるが、それは例えば当該コンテンツデータの一部のみを再生できるに過ぎない。
尚、図3(a)の例では、コンテンツ#1からコンテンツ#8まで、CPU10はこの順序で再生するようになっている。
携帯電話2で操作して、HDD11に記憶されたこれらのコンテンツデータを視聴する際には、後述するようにコンテンツ再生装置1のCPU10は、再生可コンテンツデータのみを項目に持つコンテンツリストを新たに作成する。この例を示した図が図3(b)である。図3(b)の例では、制限コンテンツデータであるコンテンツ#3、コンテンツ#4、コンテンツ#6、コンテンツ#8は項目をコンテンツリスト中に項目を有していない。
携帯電話2で操作して、HDD11に記憶されたこれらのコンテンツデータを視聴する際には、後述するようにコンテンツ再生装置1のCPU10は、再生可コンテンツデータのみを項目に持つコンテンツリストを新たに作成する。この例を示した図が図3(b)である。図3(b)の例では、制限コンテンツデータであるコンテンツ#3、コンテンツ#4、コンテンツ#6、コンテンツ#8は項目をコンテンツリスト中に項目を有していない。
つまり、CPU10は、作成した図3(b)のコンテンツリストに従い、再生可コンテンツデータであるコンテンツ#1、コンテンツ#2、コンテンツ#5、コンテンツ#7をこの順で再生する。携帯電話2から、「前曲」「次曲」等の操作信号をBluetooth通信部16で受信したとしても、当該リストの中での「前曲」や「次曲」を再生する。具体的には、例えばコンテンツ#5再生中に「前曲」の操作信号を受信したとしても、CPU10はコンテンツ#4を再生するのではなく、コンテンツ#2を再生する。
次に、図4を参照しながら携帯電話2の構成について説明する。図4は、携帯電話2の構成を示す図である。
携帯電話2は、CPU20と、メモリ21と、操作部22と、表示部23と、Bluetooth通信部24と、マイク25と、スピーカ26と、電話通信部27とから構成される。
携帯電話2は、CPU20と、メモリ21と、操作部22と、表示部23と、Bluetooth通信部24と、マイク25と、スピーカ26と、電話通信部27とから構成される。
CPU20は、プログラム(図示せず)をメモリ21から読み込み、携帯電話2を構成する各構成要素を制御する。例えば、CPU20は、Bluetooth通信部24でコンテンツ再生装置1から受信したコンテンツリストを表示部23に表示させたり、操作部22からの入力に応じた操作信号をBluetooth通信部24から送信させたりといった制御を行う。
メモリ21は、例えばフラッシュメモリ等であり、CPU20が一時記憶として使用したり、CPU20で動作するプログラムを記憶したりする。
操作部22は、ユーザが電話番号を入力したり、コンテンツ再生装置1での再生制御を行うための指示を入力したりするための入力インタフェースである。操作部22の例としては、電話番号を入力する操作ボタンや操作キー等が挙げられる。また、制限コンテンツデータに対する課金・認証のための入力を携帯電話2からも行う際には、ユーザは操作部22を操作してユーザ情報等の入力を行う。
操作部22は、ユーザが電話番号を入力したり、コンテンツ再生装置1での再生制御を行うための指示を入力したりするための入力インタフェースである。操作部22の例としては、電話番号を入力する操作ボタンや操作キー等が挙げられる。また、制限コンテンツデータに対する課金・認証のための入力を携帯電話2からも行う際には、ユーザは操作部22を操作してユーザ情報等の入力を行う。
表示部23は、例えば液晶ディスプレイ等であり、携帯電話2での着信、発信のための番号表示等を行うと共に、コンテンツ再生装置1から受信したコンテンツリストの表示も行う。
Bluetooth通信部24は、コンテンツ再生装置1との間でAVRCPによるBluetooth通信を行うための通信インタフェースである。コンテンツ再生装置1での再生、停止等の再生制御を指示する操作信号や、コンテンツデータの課金・認証を行うためのユーザ情報(本出願中では、携帯電話2で入力されたこの課金・認証のための情報も「操作信号」と表現する)等は、Bluetooth通信部24を介してコンテンツ再生装置1へ送信される。更に、携帯電話2がコンテンツ再生装置1からコンテンツリストを受信する際には、Bluetooth通信部24でこれを受信する。
マイク25は、ユーザが他の電話端末と通話する際に、ユーザの音声を入力するための音声入力装置である。スピーカ26は、ユーザが他の電話端末と通話する際に、他の電話端末から受信した音声を出力するための音声出力装置である。例えば、マイク25はユーザの口の近辺に、スピーカ26はユーザの耳の近辺に来るように配置される。
電話通信部27は、携帯電話2が電話回線網5を介して他の電話端末と通信するための通信インタフェースである。
続いて、図5を参照しながらコンテンツデータ再生に係るコンテンツ再生装置1の処理の流れについて説明する。図5は、携帯電話2からの操作信号に応じたコンテンツデータ再生にかかる、コンテンツ再生装置1の処理の流れを示すフローチャートである。
続いて、図5を参照しながらコンテンツデータ再生に係るコンテンツ再生装置1の処理の流れについて説明する。図5は、携帯電話2からの操作信号に応じたコンテンツデータ再生にかかる、コンテンツ再生装置1の処理の流れを示すフローチャートである。
まず、コンテンツ再生装置1はBluetooth通信部16で携帯電話2との間で通信を開始する(S501)。通信開始の流れとしては、例えば通信相手の機器(本実施例では携帯電話2)を探すインクワイアリを行い、このインクワイアリに対する携帯電話2からの応答を受信すれば、携帯電話2が対応するプロファイル情報を知るためのサービス探索を行う。
さらに、携帯電話2からAVRCPに対応している旨の応答を受信すれば、コンテンツ再生装置1はAVRCPによる接続確立を携帯電話2との間で行う(サービス初期化)。このとき、携帯電話2との間でやり取りするパケットのサイズや、対応するAV/Cコマンドの範囲等についての確認等も併せて行う。
次にCPU10は、課金・認証設定情報11aを参照し、リモコン(本実施例では携帯電話2)での課金・認証を許可する設定となっているか否かを判断する(S502)。
リモコンでの課金・認証を許可する設定となっている場合(S502のYes)、CPU10はリモコンである携帯電話2の機能情報の取得要求をBluetooth通信部16から送信し、この応答として携帯電話2の機能情報を取得する(S503)。課金・認証を行うためには、通常ユーザはユーザ情報等の入力を、表示画面を見ながら入力する必要がある。よってこのステップでは、例えば携帯電話2が表示手段と入力手段の両方を有しているか否か等の情報を、CPU10は機能情報として携帯電話2から取得する。
CPU10は、S503で取得したリモコンである携帯電話2の機能情報に基づき、携帯電話2での課金・認証が可能か否かについて判断する(S504)。これは、例えば携帯電話2が表示手段と入力手段の両方を有している場合には、課金・認証のための表示、入力ができるので、携帯電話2を利用した課金・認証が可能と判断することができる。
リモコンである携帯電話2を使用した課金・認証ができない場合(S504のNo)、若しくはそもそもリモコンでの課金・認証を許可しない設定となっている場合(S502のNo)には、CPU10はコンテンツリストの再構築を行う。この詳細は図3を参照しながら先述したが、HDD11に記憶したコンテンツデータに関するコンテンツリスト(これは、予めCPU10が作成してHDD11等に記憶しておくものとする)が図3(a)のように再生可コンテンツデータと制限コンテンツデータとの両方の項目を有している場合に、CPU10はS505で、図3(b)のように再生可コンテンツデータのみを項目に有するコンテンツリストを作成する。
S506以降のステップでCPU10は、このコンテンツリストに従って再生制御を行うので、図3(b)のように再生可コンテンツデータのみのコンテンツリストを作成することにより、制限コンテンツデータを再生することが無くなる。これによりユーザは、試聴しかできないコンテンツデータを再生してしまって認証を求められたり、全体を再生可能な再生可コンテンツデータを探して「次曲」を指示する操作を何度も押したりといった煩雑な作業を防ぐことができる。
リモコンを使用した課金・認証が可能な場合(S504のYes)、又はS505でコンテンツリストの再構築が終わった後、CPU10は、Bluetootsh通信部16で携帯電話2からの操作信号を受信したか否かを判断する(S506)。もし操作信号を受信していなければ(S506のNo)、そのまま待機し、操作信号の受信を待つ(S506)。
操作信号を携帯電話2から操作信号をBluetooth通信部16で受信した場合には(S506のYes)、CPU10は、当該操作信号が制限コンテンツデータの再生を指示するものか否かを判断する(S507)。
これは、例えば図3(a)に示したコンテンツリストに従ってコンテンツ#2を再生していたときに、携帯電話2から「次曲」の再生を指示する操作信号を受信した場合には、コンテンツ#3は試聴のみが可能な制限コンテンツデータであるので、S507の判断はYesとなる。
一方、携帯電話2から「前曲」の再生を指示する操作信号を受信した場合には、コンテンツ#1は無制限に再生可能な再生可コンテンツデータであるので、S507の判断はNoとなる。Noとなる例としてはこの他、電源Off、一時停止、早送り、巻戻し、コンテンツリスト送信を指示する操作信号を携帯電話2から受信した場合等が挙げられる。
尚、S505において図3(b)のような再生可コンテンツデータのみのコンテンツリストをCPU10が作成しており、CPU10がこのコンテンツリストに従って再生制御を行っている場合には、S507の判断結果は常にNoとなるので注意されたい。
携帯電話2から受信した操作信号が制限コンテンツデータの再生を指示するものではない場合には(S507のNo)、この再生信号に応じた処理を行う(S508)。例えば、電源Offを指示する信号であれば音楽再生装置1の電源を切る制御、早送りや巻戻し、一時停止を指示する操作信号であれば、CPU10はそれに応じた再生制御を行う。また、コンテンツリストの送信要求であれば、図3(a)(S505の処理を行っていない場合)又は図3(b)(S505の処理を行った場合)に例として挙げた、再生するコンテンツデータのコンテンツリストをBluetooth通信部16から携帯電話2に向けて送信する。
携帯電話2から受信した操作信号が制限コンテンツデータの再生を指示するものであった場合(S507のYes)、CPU10は、ネットワーク通信部15を介して課金・認証サーバ4と通信を行い、課金・認証処理を行う(S509)。このとき、ユーザは課金・認証を行うためのユーザ情報を携帯電話2で入力することになるので、CPU10はBluetooth通信部16から携帯電話2に対してユーザ情報の取得要求を送信し、携帯電話2ではこれを受けて課金・認証のためのユーザ情報の入力画面を表示部23に表示する。
ユーザが携帯電話2の操作部22を操作して入力したユーザ情報は、携帯電話2からBluetooth通信部24を介して送信されるので、コンテンツ再生装置1はこれをBluetooth通信部16で受信し、当該ユーザ情報をネットワーク通信部15から課金・認証サーバ4へ送信する。
S509の課金・認証処理により、課金・認証サーバ4からコンテンツデータの再生許可が得られた場合には(S510のYes)、CPU10は再生許可が得られたコンテンツデータの権利情報を、許可の種別に応じて無制限に再生可、1日間再生可、等に書換え(S511)、さらにCPU10は再生可コンテンツデータとなった当該コンテンツデータの再生処理を行う(S512)。
このように、S512又はS508で携帯電話2から受信した操作信号に応じた処理が終われば、又は認証・課金サーバ4からコンテンツデータの再生許可が得られなかった場合には(S510のNo)、CPU10は、AVRCPによる携帯電話2との間の通信を終了するか否かを判断し(S513)、AVRCPによる通信を終了しない場合には、S506の処理へ戻る。
続いて、図6を参照しながら、コンテンツデータ再生に係る携帯電話2の処理の流れについて説明する。図6は、携帯電話2からの操作信号によりコンテンツ再生装置1でコンテンツデータを再生する際の、携帯電話2の処理の流れを示すフローチャートである。
まず、携帯電話2はBluetooth通信部24でコンテンツ再生装置1との間でBluetooth通信を開始する(S601)。通信開始の流れとしては、例えばコンテンツ再生装置1からのインクワイアリに応答し、さらにサービス探索要求に応答して、携帯電話2がプロファイルとしてAVRCPに対応していることを通知する。この後、AVRCPによる通信接続を行って、コンテンツ再生装置1との間でやり取りするパケットのサイズや、対応するAV/Cコマンドの範囲等についての確認等も行う。
次に、CPU20はコンテンツ再生装置1からの機能情報の取得要求をBluetooth通信部24で受信したか否かを判断する(S602)。この機能情報とは、例えば入力手段である操作部22を有しているか、表示手段である表示部23を有しているか否か等であり、このような機能情報を通知することにより、コンテンツ再生装置1では、携帯電話2で課金・認証のための表示/入力を行うことが可能か否かを知ることができる。
もし、Bluetooth通信部24で機能情報の取得要求を受信した場合には(S602のYes)、Bluetooth通信部24からコンテンツ再生装置1へ機能情報を送信する(S603)。
機能情報に関する処理の終了後(S602のNo又はS603)、CPU20は、操作部22へのユーザからの操作入力があったか否かを判断する(S604)。ユーザからの操作入力が無かった場合には(S604のNo)、CPU20はそのまま待機して操作入力を待つ(S604)。
ユーザからの操作入力があった場合には(S604のYes)、CPU20は、この入力に応じた操作信号をBluetooth通信部24コンテンツ再生装置1へ送信する(S605)。この操作信号の例としては、コンテンツデータの再生停止状態から再生を指示するもの、「次曲」の再生を指示する信号や、「前曲」の再生を指示する信号、早送り、巻戻し、電源Off、コンテンツリストの取得要求を支持する信号等が挙げられる。
さらに、CPU10はBluetooth通信部24でコンテンツ再生装置1から課金・認証手続の要求を受信したか否かを判断する(S606)。課金・認証手続要求をBluetooth通信部24で受信した場合には、CPU10は表示部23に課金・認証用画面を表示し、ユーザに対してユーザ情報の入力を促す。このユーザ情報の例としては、例えば氏名や、パスワード、場合によってはクレジットカードの番号等が考えられる。
ユーザは、操作部22を操作してこの課金・認証用画面で所定のユーザ情報を入力する(S608)。ユーザからの入力が完了すれば、CPU10は当該ユーザ情報(課金・認証用データ)をコンテンツ再生装置1に送信する(S609)(尚、先述の通りこのユーザ情報もユーザが操作入力した情報であるので、本出願中では操作信号とする)。
課金・認証の処理終了後(S609)、又はBluetooth通信部24でコンテンツ再生装置1から課金・認証手続要求を受信しなかった場合には(S606のNo)、CPU10はAVRCPによる接続を切断するか否かを判断し(S610)、切断しない場合には(S610のNo)、S604の処理に戻る。
以上説明したように、本実施例によれば、コンテンツ再生装置1でのコンテンツデータの再生制御に係る操作を携帯電話2で行う際には、制限コンテンツデータを再生対象から外すことができる。これにより、試聴しかできないコンテンツデータと、最後まで再生可能なコンテンツデータとが混在している場合であっても、「次の曲」のボタンを何度も押したり、課金認証を何度も求められたりといった煩雑な操作なく、最後まで再生可能なコンテンツデータのみを視聴することができるようになり、操作性が向上する。
この効果は、特に視聴可能な再生可コンテンツデータが、HDD11に記憶されたコンテンツデータのごく一部しかない場合に顕著となる。また、操作を入力するリモコン側にボタンが少ない場合、表示画面が無い場合等にも、顕著な効果を得ることができる。
さらに、本実施例ではコンテンツ再生装置1から携帯電話2に対してコンテンツリストを送信することができるが、この場合に、再生可コンテンツのみを抽出したコンテンツリストを送信するので、携帯電話2では制限コンテンツデータで画面が一杯になるといったことを避けることができる。この効果は、先述のように再生可コンテンツデータが少数しか含まれていない場合や、リモコンである携帯電話2側の表示画面の大きさや処理能力が低い場合に顕著となる。
また本実施例では、コンテンツ再生装置1が携帯電話2で課金・認証が可能か否かを判断し、その判断に応じて制限コンテンツデータを再生対象とするか否かの制御を行う。これにより、課金・認証が可能な場合には、ユーザは必要に応じてお金を支払って制限コンテンツデータが視聴可能となると共に、課金・認証が不能な場合には煩雑な操作を避けることができるようになる。即ち、コンテンツ再生装置1は、リモコンに対して好適な再生制御が可能となる。
本実施例では、課金・認証をリモコン側での操作信号では行わないように課金・認証設定情報11aで設定することが可能である。これにより、煩雑な操作を避けたり、料金支払いによる制限コンテンツデータの視聴を可能としたりといった再生方法を、ユーザは必要に応じて選択、設定できるようになる。
尚、本実施例では、リモコン(携帯電話2)で課金・認証を行わない場合に、コンテンツ再生装置1がコンテンツリストの再構築を行い(図5のS504)、このコンテンツリストに従って再生するより、制限コンテンツデータを再生しないようにしているが、必ずしもこの限りではない。例えば、このようなコンテンツリストを作成せずに、再生可コンテンツデータだけを再生するようにCPU10が逐次制御するようにしても良い。
本実施例ではコンテンツ再生装置1上でコンテンツを再生し、これをコンテンツ再生装置1の出力部14で出力しているが、これに限られるものではない。例えば、再生信号を携帯電話2や、他の電子機器にBluetooth等により送信し、その機器で視聴できるようにしても良い。
また、本実施例では携帯電話2からコンテンツ再生装置1への操作信号の送信は、Bluetooth通信のAVRCPにより行っているが、これに限られるものではなく、例えば無線LAN等の他の無線通信方式を使用しても良い。
本実施例では、操作信号を送信する、リモコンの役割は携帯電話2が果たしているが、これに限られるものではなく、例えば操作ボタンのついたワイヤレスヘッドフォン等であっても良い。このとき、当該リモコン機器が、表示部を有しているか否か、課金・認証が可能か否か等は問わない。他にも、例えばPCやPDA等がリモコンの例として挙げられる。
本実施例では、記憶媒体であるHDD11は内蔵型であるがこれに限られるものではない。記憶媒体は、例えばDVD(Digital Versatile Disk)やCD−ROM等の、音楽再生装置1と一体となっていない記憶媒体であってもよい。
なお、コンテンツ再生装置1の形態としては、様々な形態が考えられるが、例えば、HDD等の記憶媒体を内蔵し、この記憶媒体に多数のコンテンツデータを記憶し、このコンテンツデータを再生する車載機等が考えられる。このとき、公衆回線網3からダウンロードしたり、CD−ROMやDVDを挿入したりすることにより、HDDに記憶されるコンテンツデータの数を増やすことも可能である。
本実施例では、課金・認証処理は、ユーザが携帯電話2又はコンテンツ再生装置1の操作部からユーザ情報を入力し、コンテンツ再生装置1から行うようにしているがこの限りではない。例えば、携帯電話2が電話回線網5を介して課金・認証サーバ4にアクセスして課金・認証処理を行うようにしても良い。この場合、コンテンツ再生装置1は、携帯電話2が自身で(即ち、コンテンツ再生装置1を介さずに)課金・認証処理による制限解除の処理を行う機能を有しているかを判断し、これに応じて制限コンテンツデータを再生対象から外すか否かを判断することになる。
1・・・コンテンツ再生装置
2・・・携帯電話
3・・・公衆回線網
4・・・課金・認証サーバ
5・・・電話回線網
10・・・CPU
11・・・コンテンツデータ
11a・・・課金・認証設定情報
12・・・HDDインタフェース
13・・・操作部
14・・・出力部
15・・・ネットワーク通信部
16・・・Bluetooth通信部
20・・・CPU
21・・・メモリ
22・・・操作部
23・・・表示部
24・・・Bluetooth通信部
25・・・マイク
26・・・スピーカ
27・・・電話通信部
2・・・携帯電話
3・・・公衆回線網
4・・・課金・認証サーバ
5・・・電話回線網
10・・・CPU
11・・・コンテンツデータ
11a・・・課金・認証設定情報
12・・・HDDインタフェース
13・・・操作部
14・・・出力部
15・・・ネットワーク通信部
16・・・Bluetooth通信部
20・・・CPU
21・・・メモリ
22・・・操作部
23・・・表示部
24・・・Bluetooth通信部
25・・・マイク
26・・・スピーカ
27・・・電話通信部
Claims (8)
- 他の装置と通信し、前記他の装置から操作信号を受信する通信手段と、
記憶媒体に記憶されたコンテンツデータを読込む読込手段と、
前記通信手段で受信した操作信号に基づいて、前記読込手段で読込んだコンテンツデータを再生する制御手段と
を備え、
前記記憶媒体は、前記制御手段での再生が制限された制限コンテンツデータと、前記制御手段での再生が可能な再生可コンテンツデータとを記憶し、
前記制御手段は、制限コンテンツデータを前記他の装置からの操作信号に応じた再生対象としないこと
を特徴とする電子機器。 - 前記制御手段は、コンテンツデータの再生中に、前記通信手段で他のコンテンツデータの再生を指示する操作信号を受信した際に、他の再生可コンテンツデータを再生すること
を特徴とする請求項1記載の電子機器。 - 前記制御手段は、再生可コンテンツデータのみのリストである再生可コンテンツリストを作成し、
前記制御手段は、前記再生可コンテンツリストに含まれるコンテンツデータを、前記他の装置からの操作信号に応じた再生対象とすること
を特徴とする請求項1記載の電子機器。 - 前記通信手段は、前記再生可コンテンツリストを前記他の装置に通信により送信すること
を特徴とする請求項3記載の電子機器。 - 前記制御手段は、前記他の装置からの操作信号により、制限コンテンツデータの制限解除が可能か否かを判断し、
前記制御手段は、前記他の装置からの操作信号による制限解除が不可の場合に、制限コンテンツデータを前記他の装置からの操作信号に応じた再生対象としないこと
を特徴とする請求項1記載の電子機器。 - 前記制御手段は、前記他の装置からの操作信号により、制限コンテンツデータの制限解除が可能か否かを判断し、
前記制御手段は、前記他の装置からの操作信号による制限解除が可能な場合に、制限コンテンツデータの制限を解除した後、当該コンテンツデータを再生対象とすること
を特徴とする請求項1又は請求項5記載の電子機器。 - 前記制御手段は、制限コンテンツデータの制限を認証・課金処理により解除すること
を特徴とする請求項6記載の電子機器。 - 前記制御手段は、前記他の装置が制限コンテンツデータの制限を解除できるか否かを判断し、
前記制御手段は、前記他の装置が制限を解除できる場合に、前記他の装置が制限コンテンツデータの制限を解除した後、当該コンテンツデータを再生対象とすること
を特徴とする請求項1記載の電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006020814A JP2007200509A (ja) | 2006-01-30 | 2006-01-30 | 電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006020814A JP2007200509A (ja) | 2006-01-30 | 2006-01-30 | 電子機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007200509A true JP2007200509A (ja) | 2007-08-09 |
Family
ID=38454949
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006020814A Pending JP2007200509A (ja) | 2006-01-30 | 2006-01-30 | 電子機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007200509A (ja) |
-
2006
- 2006-01-30 JP JP2006020814A patent/JP2007200509A/ja active Pending
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