JP2007199016A - 光学部材検査装置における判定基準設定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】客観的かつ正確であって、しかも被検物が実装される光学製品に対応した良否判定を実現する判定基準を設定可能な光学部材検査装置における判定基準設定方法を提供すること。
【解決手段】判定基準設定方法は、光学部材を撮像した画像に基づき、該光学部材の良否判定を自動的に行う光学部材検査装置における判定基準設定方法であって、光学部材を含む光学製品において、点像を形成する光束の光学部材における光束径を算出する光束径算出工程と、光学製品を介して生成される画像に関する輝度情報と、光束径算出工程により算出された光束径を用いて、光学製品を構成する光学部材として許容される欠陥径を算出する欠陥径算出工程と、欠陥径算出工程により算出された欠陥径に対応する、光学部材検査装置における欠陥に関する計測値を判定基準として設定する判定基準設定工程を含む。
【選択図】図1
【解決手段】判定基準設定方法は、光学部材を撮像した画像に基づき、該光学部材の良否判定を自動的に行う光学部材検査装置における判定基準設定方法であって、光学部材を含む光学製品において、点像を形成する光束の光学部材における光束径を算出する光束径算出工程と、光学製品を介して生成される画像に関する輝度情報と、光束径算出工程により算出された光束径を用いて、光学製品を構成する光学部材として許容される欠陥径を算出する欠陥径算出工程と、欠陥径算出工程により算出された欠陥径に対応する、光学部材検査装置における欠陥に関する計測値を判定基準として設定する判定基準設定工程を含む。
【選択図】図1
Description
本発明は、種々の光学部材の外観を撮像し、製品としての良否判定を行うための光学部材検査装置における判定基準の設定方法に関する。
従来、光学部材の製品としての良否判定を行う検査装置としては、例えば、以下の特許文献1に開示されるものが知られている。
上記特許文献1に開示される装置は、光源部からの光を入射させることにより照明されたレンズ等の被検物を撮像部によって撮像する。これにより得られた画像に基づいて被検物の外観検査が自動的に行われる。
より詳しくは、上記特許文献1に開示される装置では、所定の判定基準に基づき撮像画像を二値化処理することにより、良否判定を行う。従来、上記判定基準は、ユーザ自身が被検物である光学部材を目視観察し、長年培った経験と勘に基づき判定した結果と一致するような値に設定されていた。
また、本来、被検物である光学部材の良品としての判定基準は、製造、出荷された該光学部材が実際に搭載される装置等(以下、光学製品という)における他の部材(例えば撮像素子)との関係においてどのような位置に配設されるかによって変動するものである。従来は、ユーザが、光学部材を構成要素とする光学製品ごとに予め定められた欠陥サンプルを参照しつつ目視観察を行うことにより、該変動に対応した判定基準を設定しようとしていた。
しかし、目視観察による判定結果は、該観察を行うユーザの主観に大きく依存する。そのため、上記のような判定基準の設定方法では、ユーザによって、あるいは同一ユーザであっても設定時の体調等によって、設定される判定基準にバラツキが発生したり、判定基準の算出や設定に時間がかかるといったおそれがある。このような判定基準のバラツキは、客観的かつ正確な良否判定の妨げとなる。また該バラツキは、本来、光学製品によっては、被検物である光学部材が十分良品として機能するにも拘わらず、不良品として扱われるといった不都合を招きかねない。
以上の諸事情に鑑み、本発明は、ユーザの主観に依存しない、客観的かつ正確であって、かつ被検物が実装される光学製品に対応した良否判定を実現する判定基準を設定することができる、光学部材検査装置における判定基準設定方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本願発明に係る光学部材検査装置における判定基準設定方法は、光学部材を撮像した画像に基づき、該光学部材の良否判定を自動的に行う光学部材検査装置における判定基準設定方法であって、光学部材を構成要素とする光学製品において、点像を形成する光束の光学部材における光束径を算出する光束径算出工程と、光学製品を介して生成される画像に関する輝度情報と、光束径算出工程により算出された光束径を用いて、光学製品を構成する光学部材として許容される欠陥径を算出する欠陥径算出工程と、欠陥径算出工程により算出された欠陥径に対応する、光学部材検査装置における欠陥に関する計測値を判定基準として設定する判定基準設定工程を含むことを特徴とする。
以上の判定基準設定方法により、判定基準のバラツキを有効に回避し、客観的かつ正確な良否判定を実現することができるような判定基準を設定することができる。同時に、本発明により設定された判定基準は、被検物である光学部材が実装される光学製品の仕様に基づき算出されるため、良品を不良品として判定するおそれが低減され、歩留まりの無用な低下が防止される。
請求項2に記載の光学部材検査装置における判定基準設定方法によれば、輝度情報は、光学製品を介して生成される画像において、光学部材が持つ欠陥に起因する輝度低下に関する情報である。
具体的には、輝度情報は、光学製品を介して生成された画像において、光学部材における欠陥を有しない部位を透過した光により生成される画像領域での輝度と、光学部材における欠陥を有する部位を透過した光により生成される画像領域での輝度の低下量との比である(請求項3)。
また上記輝度情報は、光学製品を介して生成された画像において、光学部材における欠陥を有しない部位を透過した光により生成される画像領域での輝度と、光学部材における欠陥を有する部位を透過した光により生成される画像領域での平均輝度の低下量との比であってもよい(請求項4)。
請求項5に記載の光学部材検査装置における判定基準設定方法によれば、光束径算出工程は、光学製品において、光学部材表面と結像面間の距離をT、FナンバをFとすると、光束径Dを以下の式(1)、
D=T/F・・・(1)
により算出することができる。
D=T/F・・・(1)
により算出することができる。
また請求項6に記載の光学部材検査装置における判定基準設定方法によれば、欠陥径算出工程は、輝度情報をEとすると、欠陥径dを以下の式(2)、
d=D√E・・・(2)
により算出することができる。
d=D√E・・・(2)
により算出することができる。
また、請求項7に記載の光学部材検査装置における判定基準設定方法によれば、判定基準設定工程は、光学部材検査装置に固有の欠陥径−計測値特性に基づき、欠陥径に対応する光学部材検査装置における欠陥に関する計測値を求めることができる。
別の観点から本発明に係る判定基準設定プログラムは、上述した光学部材検査装置における判定基準設定方法をコンピュータに読み取らせて実行させることを特徴とする。
さらに別の観点から、本発明に係る光学部材検査装置は、被検物である光学部材を撮像する撮像手段と、撮像手段により撮像された光学部材の画像に少なくとも二値化処理を含む画像処理を施し、光学部材が有する欠陥に関する計測値を計測する画像処理手段と、計測値および制御手段により設定された判定基準に基づいて、光学部材の良否判定を行う判定手段と、を有することを特徴とする。
また、別の観点から、本発明に係る判定基準設定用記録媒体は、請求項8に記載の判定基準設定プログラムが記録され、該プログラムをコンピュータによって読み取り自在に構成されていることを特徴とする。
このように本発明にかかる光学部材検査装置における判定基準設定方法によれば、ユーザの主観に依存することなく、客観的に得られた各種情報に基づいて判定基準を算出する。これにより、光学部材検査装置ごとの個体差も考慮した、客観的かつ正確な良否判定を実現する判定基準が設定される。しかも、上記情報の中に、被検物である光学部材を構成要素とする光学製品の仕様に関する情報も含めることにより、光学製品ごとに変動する良品としての許容度にも精確に対応した判定基準が設定される。
以下、本発明に係る判定基準設定方法を使用する光学部材検査装置について説明する。図1は、実施形態の光学部材検査装置100の全体図を模式的に示す図である。光学部材検査装置100は、装置本体10、撮像部30、モニタ50、キーボードやマウス等の入力部70を有する。
装置本体10は、制御部1、画像処理部2、判定部3、読み取り部4を有する。制御部1は、CPU等を有し、装置本体10のみならず光学部材検査装置100全体を制御する。制御部1は装置の制御に必要な情報やプログラムが格納されるメモリ1aを有する。画像処理部2は、後述の撮像部30から送信される画像信号に所定の画像処理(例えば二値化処理等)を施す。判定部3は、画像処理部2により画像処理を施された画像を用いて、後述の判定基準設定方法により設定された判定基準に基づき被検物である光学部材90の製品としての良否判定を行う。より詳しくは、判定部3は、被検物である光学部材90が製品化された状態、例えば所定の装置に部品として実装され、実際にユーザに使用される状態に基づいた良否判定を行う。判定結果や上記画像はモニタ50に表示される。
撮像部30は、リング照明31、撮像光学系32、撮像素子33、光学部材90が載置されるテーブル34を有する。本実施形態の撮像部30は、リング照明31から照射された発散光で光学部材90を照明する。従って、光学部材90において、ゴミやキズと言った欠陥が存在しない部位に入射した光は、撮像素子33に入射しない。これに対し、光学部材90において、上記欠陥が存在する部位に入射した光は、該欠陥によって散乱し、撮像光学系32を介して撮像素子33に入射する。従って、撮像素子33により撮像された光学部材90の画像は、欠陥が存在する部位のみが明るく表れる。つまり、本実施形態の撮像部30は、いわゆる暗視野照明方式を採用している。但し、本発明に係る判定基準設定方法は、暗視野照明方式を採用する光学部材検査装置100に限定されるものではなく、欠陥が存在する部位のみが暗く表れるいわゆる明視野照明方式や、両方式の併合方式であっても使用することができる。
本実施形態の光学部材検査装置100では、良否判定の判定基準を設定する判定基準設定方法を制御部1に実行させるための判定基準設定プログラムが、予め、例えば初期調整時等に、セットアップされる。
セットアップは、上記判定基準設定プログラムが記録された記録媒体Mを読み取り部4に挿入することにより実行される。記録媒体Mを用いた判定基準設定プログラムのセットアップについては、コンピュータ等にソフトウェアをセットアップする周知の処理と同様であるためここでの詳説は省略する。読み取り部4により読み取られた判定基準設定プログラムは、メモリ1aに格納され、判定基準設定方法を行う際に適宜読み出される。そして制御部1は、該プログラムに従って判定基準を設定する。
次に、実施形態の判定基準設定方法について詳述する。図2は、実施形態の判定基準設定方法を示すフローチャートである。本判定基準設定方法による判定基準の設定処理は、光学部材検査装置100の被検物である光学部材90そのものが変わった場合に実行される。さらに、被検物が同一の光学部材であっても該部材を構成要素とする光学製品における使用用途や配設位置が異なる場合や、該部材を構成要素とする光学製品自体が替わった場合にも実行される。
例えば、ユーザが入力部70を操作して、判定基準設定処理を指示すると、制御部1は、メモリ1aから判定基準設定プログラムを読み出す。そして、被検物である光学部材90が搭載されることになる光学製品において、点像を形成する光束の、光学部材90配設位置、換言すれば欠陥が存在する位置での光束径Dを算出する(S1)。
図3は、光学部材90が搭載されることになる光学製品300の模式図である。ステップ1(以下、S1と略記する。後述の各ステップにおいても同様とする)において、光束径Dは、光学製品300の仕様に基づき以下のようにして算出される。ここでの光学製品300は、撮影レンズ群310、絞り320、撮像素子330を有する撮像光学ユニットを想定する。また、光学部材90は、撮像素子330の前段に配設される光学フィルタであると想定する。光学製品300において、撮像素子330と光学部材90間の距離(空気換算長)をT、撮影レンズ群の後側主点H’から像面つまり撮像素子330間の距離(空気換算長)をA、絞り320の径をCとすると、光束径Dは、以下の式(α)によって求まる。
D=TC/A・・・(α)
D=TC/A・・・(α)
ここで、光学製品300のFナンバをFとすると、該FはA/Cである。よって、式(α)は、以下の式(1)に変換される。
D=T/F・・・(1)
D=T/F・・・(1)
つまり、S1では、制御部1は、ユーザが入力部70を介して入力した光学製品300の仕様、具体的には距離TおよびFナンバFを用いて光束径Dを算出する。
次いで、制御部1は、光学製品300において得られる画像における所定の輝度情報Eがユーザによって入力されるまで待機する(S3:NO)。一般に、ゴミやキズといった欠陥がある部位を介した光により生成される画像領域は、該欠陥によって光が散乱したり、遮られたりしてしまう。よって、該画像領域は、欠陥を介さない光により生成される画像領域よりも低輝度になる。そこで本実施形態では、所定の輝度情報Eとして、該画像において、光学部材90における欠陥が存在しない部位を透過した光により生成された画像領域での輝度に対する、該欠陥が存在する部位を透過した光によって生成された画像領域での輝度の低下量の比(つまり欠陥に起因するコントラスト)を用いる。
ユーザによって所定の輝度情報Eが入力されると(S3:YES)、次いで制御部1は、光学製品300において許容される光学部材90の欠陥径dを算出する。なお、ユーザにより入力される所定の輝度情報(ここでは輝度比)が小さければ小さいほど、光学製品300を使用するに際して、光学部材90に要求される良品としての判定基準は高くなる。つまり、S5により算出される欠陥径dはより小さな値になる。
S5において、欠陥径dは、S1により算出された光束径DおよびS3により入力された輝度情報Eを用いて以下の式(2)により算出される。
d=D√E・・・(2)
d=D√E・・・(2)
式(2)について詳説する。図4は、式(2)の導出に関する説明図である。図4(A)は、径dの欠陥qを持つ光学部材90が実装された光学製品300において、該光学部材90表面90aにおけるスポット径がDとなるように光束を入射させた状態を示す。図4において、330aは、撮像素子330の撮像面つまりピント面である。撮像面330aに入射した光束により生成された画像は、図4(B)に示される。具体的には、欠陥qは、図4(B)に示すような暗転領域Q(像Q)として表れる。なお、説明の便宜上、欠陥qは略円形状であると仮定する。仮に、撮像面330aの直前に表面90aが位置している場合、暗転領域Qの径は欠陥qの径dに略等しくなる。
図4(B)に示す画像における、暗転領域Qの略中心を通る仮想線P−P’(なお、P、P’はそれぞれ画像の端部を表す)での輝度断面を表したのが図4(C)である。図4(C)に示すように、欠陥を有しない部位を透過した光により生成される画像領域での輝度Bよりも、暗転領域Qでの輝度はΔBだけ低下している。ここで、輝度Bに対する輝度低下量ΔBの比は、表面90aにおける入射光束のスポットと欠陥qの面積比に等しいという特徴がある。つまり、以下の式(β)が成立する。
ΔB/B=(πd2)/(πD2)・・・(β)
ΔB/B=(πd2)/(πD2)・・・(β)
ΔB/Bが上述した輝度情報Eであることを踏まえつつ式(β)を変換することにより、式(2)が導出される。
欠陥径dが算出されると、次いで制御部1は、メモリ1aから欠陥径−計測値特性に関する情報を読み出す(S7)。本実施形態では、計測値とは、光学部材検査装置100で撮像された画像における画素ごとの輝度の総和を意味する。光学部材検査装置100には、光学的あるいは機械的な個体差があるため、同一の欠陥を持つ光学部材を複数の装置100で検査した場合であっても、該欠陥に対する計測値は常に同一とは限らない。そこで、光学部材検査装置100は、出荷当初の初期調整時において、欠陥径−計測値特性に関する情報を生成し、メモリ1aに記録しておく。
欠陥径−計測値特性に関する情報は例えば以下のようにして生成する。まず、それぞれ径が異なる欠陥を持つ複数の光学部材をサンプルとして用意しておく。各サンプルが持つ欠陥径は、実測することにより得られる。また、各欠陥の計測値は、各サンプルを初期調整対象の光学部材検査装置100で順次検査し、各画素からの出力を全て合算することにより得られる。そして座標系上に欠陥径及び計測値により定義される各欠陥情報をプロットする。そして、各プロット間を周知の手法(例えば最小二乗法)等によって補間することにより、欠陥径−計測値特性に関する情報を生成する。図5に、生成された欠陥径−計測値特性に関するグラフを示す。図5において、縦軸が欠陥径、横軸が検査装置100で計測された計測値である。また、塗りつぶしのひし形が実測された欠陥情報に基づくプロットであり、曲線Lが補間の結果得られた欠陥径−計測値特性曲線である。
メモリ1aに格納される欠陥径−計測値特性に関する情報は、図5に示すグラフそのものであってもよいがこれに限定されるものではない。例えば、図5に示す特性曲線に対応する関数であってもよいし、図5に示すグラフを変換したテーブルであってもよい。
S7において、欠陥径−計測値特性に関する情報を読み出すと、次いで制御部1は、S5で求めた欠陥径dと該特性に関する情報とに基づいて判定基準を設定する。例えば、図5に示すように、欠陥径がd1であった場合、光学部材検査装置100における判定基準はR1となる。制御部1は、該判定基準(ここではR1)を判定部3に設定する。
以上が、実施形態の判定基準設定方法の説明である。以上のように実施形態の判定基準設定方法により設定された判定基準は、被検物である光学部材90が実装される光学製品300の仕様及び光学部材検査装置100の特性に基づいて生成される。従って、実施形態の判定基準設定方法によれば、極めて客観的かつ被検物が製品として使用される状況にも対応しており、さらには光学部材検査装置100の個体差による検査結果のバラツキも補償した良否判定が行われるような判定基準が設定される。なお、判定部3は、上述した設定方法により設定された判定基準に従って光学部材90の良否判定を行う。
以上が本発明の実施形態の説明である。なお、上述した実施形態の光学部材検査装置100および判定基準設定方法は、本発明の一例に過ぎず、以下のような変形を行っても上記と同等の効果を奏する。
例えば、上記実施形態の光学部材検査装置100では、読み取り部4に記録媒体Mを挿入することにより、判断基準設定プログラムがセットアップ可能な構成であるが、予め該プログラムがプリインストールされたメモリ1aを使用する構成であれば、読み取り部4は不要である。
また、図2を参照しつつ説明した判断基準設定方法の処理の流れはあくまで一例である。少なくともS5の処理に先だってS1、S3の処理が行われていれば良く、またS9の処理に先だって、S5、S7の処理が行われていれば良い。
さらに、図3に示した光学製品300はあくまで一例である。つまり、本発明に係る光学部材検査装置100で検査される光学部材90は必ずしも図3に示すような光学製品300、つまり撮像光学ユニットに備えられるものである必要はない。また、光学部材90は、上記実施形態で想定している光学フィルタに限らず、レンズ等であってもよい。
また、上記実施形態では図2のS3で入力される輝度情報は、欠陥が存在しない部位を透過した光により生成された画像領域での輝度に対する、該欠陥が存在する部位を透過した光によって生成された画像領域での輝度の低下量の比であると説明したが、光学部材90が持つ欠陥に起因する輝度低下に関する情報であればこれに限定されるものではない。例えば、輝度低下量の代替として、光学製品300を介して生成された画像において、光学部材90における欠陥を有する部位を透過した光により生成される画像領域での平均輝度の低下量(図4(C)中、ΔBA参照)を用いてもよい。また、欠陥が存在しない部位を透過した光により生成された画像領域での輝度に対する、該欠陥が存在する部位を透過した光によって生成された画像領域での輝度の比であってもよい。
1 制御部
1a メモリ
2 判定部
3 画像処理部
10 装置本体
30 撮像部
90 光学部材(被検物)
100 光学部材検査装置
300 光学製品
M 記録媒体
1a メモリ
2 判定部
3 画像処理部
10 装置本体
30 撮像部
90 光学部材(被検物)
100 光学部材検査装置
300 光学製品
M 記録媒体
Claims (10)
- 光学部材を撮像した画像に基づき、該光学部材の良否判定を自動的に行う光学部材検査装置における判定基準設定方法であって、
前記光学部材を構成要素とする光学製品において、点像を形成する光束の前記光学部材における光束径を算出する光束径算出工程と、
前記光学製品を介して生成される画像に関する輝度情報と、前記光束径算出工程により算出された前記光束径を用いて、前記光学製品を構成する光学部材として許容される欠陥径を算出する欠陥径算出工程と、
前記欠陥径算出工程により算出された前記欠陥径に対応する、前記光学部材検査装置における欠陥に関する計測値を前記判定基準として設定する判定基準設定工程
を含むことを特徴とする光学部材検査装置における判定基準設定方法。 - 請求項1に記載の光学部材検査装置における判定基準設定方法において、
前記輝度情報は、前記光学製品を介して生成される画像において、前記光学部材が持つ欠陥に起因する輝度低下に関する情報であることを特徴とする光学部材検査装置における判定基準設定方法。 - 請求項1または請求項2に記載の光学部材検査装置における判定基準設定方法において、
前記輝度情報は、前記光学製品を介して生成された画像において、前記光学部材における欠陥を有しない部位を透過した光により生成される画像領域での輝度と、前記光学部材における欠陥を有する部位を透過した光により生成される画像領域での輝度の低下量との比であることを特徴とする光学部材検査装置における判定基準設定方法。 - 請求項1または請求項2に記載の光学部材検査装置における判定基準設定方法において、
前記輝度情報は、前記光学製品を介して生成された画像において、前記光学部材における欠陥を有しない部位を透過した光により生成される画像領域での輝度と、前記光学部材における欠陥を有する部位を透過した光により生成される画像領域での平均輝度の低下量との比であることを特徴とする光学部材検査装置における判定基準設定方法。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載の光学部材検査装置における判定基準設定方法において、
前記光束径算出工程は、前記光学製品において、前記光学部材表面と結像面間の距離をT、FナンバをFとすると、前記光束径Dを以下の式(1)、
D=T/F・・・(1)
により算出することを特徴とする光学部材検査装置における判定基準設定方法。 - 請求項5に記載の光学部材検査装置における判定基準設定方法において、
前記欠陥径算出工程は、前記輝度情報をEとすると、前記欠陥径dを以下の式(2)、
d=D√E・・・(2)
により算出することを特徴とする光学部材検査装置における判定基準設定方法。 - 請求項1から請求項6のいずれかに記載の光学部材検査装置における判定基準設定方法において、
前記判定基準設定工程は、光学部材検査装置に固有の欠陥径−計測値特性に基づき、前記欠陥径に対応する、前記光学部材検査装置における欠陥に関する計測値を求めることを特徴とする光学部材検査装置における判定基準設定方法。 - 請求項1から請求項7のいずれかに記載の光学部材検査装置における判定基準設定方法をコンピュータに読み取らせて実行させる判定基準設定プログラム。
- 請求項8に記載の判定基準設定プログラムを実行する制御手段と、
被検物である光学部材を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段により撮像された前記光学部材の画像に少なくとも二値化処理を含む画像処理を施し、前記光学部材が有する欠陥に関する計測値を計測する画像処理手段と、
前記計測値および前記制御手段により設定された判定基準に基づいて、前記光学部材の良否判定を行う判定手段と、を有することを特徴とする光学部材検査装置。 - 請求項8に記載の判定基準設定プログラムが記録され、該プログラムをコンピュータによって読み取り自在な判定基準設定用記録媒体。
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JP2018154436A (ja) * | 2017-03-16 | 2018-10-04 | 株式会社日立ビルシステム | エレベーター点検システム及びエレベーター点検方法 |
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2006
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