JP2007198661A - サーモサイフォン - Google Patents

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光雄 広田
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Abstract

【課題】 安価な構造で且つ冷媒の圧力によって変形しにくい気化部を有するサーモサイフォンを提供すること。
【解決手段】 熱源としての冷却ユニット23に対して伝熱的に接続されて内部に封入された冷媒を蒸発させる気化部2と、この気化部2に接続されて冷媒の熱を排出することで気体状の冷媒を凝縮させて前記気化室2に戻す凝縮管3とを有して構成されるサーモサイフォン1であって、銅等の融点が比較的高く且つ熱伝導性に優れた金属からなる気化室体5を、アルミニウム等の融点が比較的低く且つ熱伝導性に優れた金属からなる伝熱補強部材6に鋳込んで前記気化部2を形成することで、前記気化室体5内部の圧力が高くなっても前記伝熱補強部材6によって変形が抑えられる強度の高い前記気化部2を容易に且つ安価に形成することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、サーモサイフォンに関するものであり、特に、熱源に対して伝熱的に接続されて排熱するためのサーモサイフォンに関するものである。
従来、この種のサーモサイフォンとしては、熱電冷却プレートの加熱面側等の熱源に接する蒸発器(本願発明の気化部に該当する)と放熱部材(本願発明の凝縮管に該当する)を有するものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。そして、このようなサーモサイフォンでは、前記蒸発器内の冷媒が熱源の熱を気化潜熱として奪って気化し、この冷媒が放熱部材において凝縮潜熱を放出して凝縮し、前記蒸発器に戻るようになっている。そして、このような相変化を伴う冷媒の循環がサーモサイフォン内で行われることで、熱源の熱が奪われて放熱部材から放出される。
実用新案登録第3085207号公報
しかしながら、このようなサーモサイフォンにおいては、前記蒸発器の肉厚が比較的薄く形成されているため、前記蒸発器の内圧によって変形する虞があった。これは、前記サーモサイフォン内部の冷媒の圧力が300kPa〜2MPa程度と高いことに起因する。そして、前記蒸発器が変形した場合、前記蒸発器と熱源との接触面積が小さくなってしまうことで、サーモサイフォンが良好に作動しない虞があった。これを防止するために、冷媒の圧力によって変形しない程度に前記蒸発器の肉厚を厚く形成することも考えられる。しかしながら、前述したように、冷媒の圧力が高いため、アルミニウム等では強度が不足することになるので、一般的には前記蒸発器及び放熱部材は銅によって形成されることになる。このため、前述したように前記蒸発器の肉厚を厚く形成してしまうと、コストアップに繋がってしまうばかりでなく、重量も重くなってしまうという問題があった。また、蒸発器のみをアルミニウムで形成すると、銅製の放熱部材との鑞付けによる接続が困難であるという問題があった。
本発明は以上の問題点を解決し、安価な構造で且つ冷媒の圧力によって変形しにくい気化部を有するサーモサイフォンを提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載のサーモサイフォンは、熱源に対して伝熱的に接続されて内部に封入された冷媒を蒸発させる気化部と、この気化部に接続されて冷媒の熱を排出することで気体状の冷媒を凝縮させて前記気化室に戻す凝縮管とを有して構成されるサーモサイフォンにおいて、前記気化部を、融点が比較的低く且つ熱伝導性に優れた金属からなる伝熱補強部材と、この伝熱補強部材に鋳込まれる融点が比較的高く且つ熱伝導性に優れた金属からなる気化室体とで形成したものである。
また、本発明の請求項2に記載のサーモサイフォンは、請求項1において、前記気化室部材を、両端が細く絞られた金属パイプによって一体に形成したものである。
更に、本発明の請求項3に記載のサーモサイフォンは、請求項1乃至2において、前記伝熱補強部材に、前記熱源への取付部を一体に形成したものである。
本発明の請求項1に記載のサーモサイフォンは、以上のように構成することにより、前記気化室体を前記伝熱補強部材に鋳込むことで、容易に且つ安価に気化部を形成することができるばかりでなく、伝熱補強部材によって補強されることで、前記気化室体内部の圧力が高くなっても、前記気化部の変形を抑えることができる。
更に、前記気化室部材を、両端が細く絞られた金属パイプによって一体に形成することで、前記気化室部材の製造を容易に行うことができるばかりでなく、前記気化室部材自体に継ぎ目を形成しないようにすることができ、これによって、内部に封入された冷媒を漏れにくくすることができる。
加えて、前記伝熱補強部材自体に取付部を一体に形成することで、前記気化部の熱源への取付を容易に行うことができる。
以下、本発明の実施例について、図1乃至図7に基づいて説明する。なお、以下の説明において、サーモサイフォン1は、このサーモサイフォン1が取り付けられる後述する電子式冷蔵庫21の前後及び上下左右を基準として、前後及び上下左右を規定する。このサーモサイフォン1は、気化部2と、凝縮管3と、この凝縮管3に熔接された放熱補助体4とで構成されている。前記気化部2は、比較的融点が高く熱伝導性及び耐圧性に優れた銅によって形成された気化室体5と、アルミニウム等の比較的融点が低く熱伝導性に優れた材質によって形成されると共に前記気化室体5の外部を覆った伝熱補強部材6とで構成されている。なお、前記気化室体5は、前記伝熱補強部材6に対して鋳込まれている。また、前記伝熱補強部材6は、前記気化室体5の内圧によって変形しない程度の厚さに形成されている。そして、前記気化室体5には、上下に上接続部7及び下接続部8が形成されており、前記上接続部7には前記凝縮管3の一端3Aが接続されていると共に、前記下接続部8には、前記気化室体5と同じ銅で形成された接続管9が接続されており、この接続管9に前記凝縮管3の他端3Bが接続されている。なお、この接続管9には、図示しない冷媒を注入するための注入管10が一体に形成されている。そして、前記伝熱補強部材6には、後述するビス48によって後述する冷却ユニット23に取り付けるためのビス孔11が形成された取付部12が一体に形成されている。また、前記凝縮管3は、一本の管を折り曲げて構成されており、この一本の凝縮管3の両端が前記気化室体5の上接続部7及び前記接続管9に接続されている。なお、前記凝縮管3は、安価で熱伝導性や曲げ加工性、耐圧性に優れた鋼等で構成されている。また、前記放熱補助体4は鋼製の細い棒状体であり、略直線状に形成されている。そして、前記凝縮管3には、前記サーモサイフォン1を後述する断熱容器22の後外殻体27Bに対して取り付けるための取付部13が設けられている。
21は前記サーモサイフォン1が取り付けられる電子式冷蔵庫である。この電子式冷蔵庫21は、断熱容器22と、この断熱容器22内を冷却するための冷却ユニット23と、この冷却ユニット23を作動させるための制御部24とで構成されている。
前記断熱容器22は、容器本体25と、扉体26とを有して構成されている。前記容器本体25は、外殻体27と、アルミニウム等によって構成された内容器28と、これら外殻体27と内容器28とで区画される空間に注入される発泡ウレタン等の断熱材29とで構成されている。また、前記外殻体27は前外殻体27Aと後外殻体27Bとで構成されており、この後外殻体27Bに裏蓋30が取り付けられている。そして、これら後外殻体27B及び裏蓋30によって、前記サーモサイフォン1及び制御部24を収容する機構部31が区画される。また、前記後外殻体27Bの上面及び側面には、通気孔32が複数形成されている。なお、図示しないが、前記裏蓋30にも、前記後外殻体27Bと同様に、複数の通気口が形成されている。また、前記後外殻体27Bの中央よりもやや下方に、貫通孔27Cが形成されている。また、前記内容器28には、前記貫通孔27Cに対応して貫通孔28Aが形成されている。また、前記容器本体25の正面側には開口部25Aが形成されていると共に、この開口部25Aを開閉するように、断熱性を有する前記扉体26が枢支されている。また、前記容器本体25と扉体26との間は、マグネットパッキン33で塞がれている。そして、前記内容器28と、前記扉体26と、前記マグネットパッキン33によって、前記断熱容器22内に冷却空間34が区画されている。また、前記容器本体25の底面には、前記電子式冷蔵庫21を支える足35が取り付けられている。
前記貫通孔27C及び貫通孔28Aによって構成される取付孔36には、前記冷却ユニット23が取り付けられている。この冷却ユニット23は、前記内容器28内に露出する吸熱板37と、この吸熱板37に対して一面が伝熱的に接する庫内側伝熱ブロック38と、この庫内側伝熱ブロック38の他面に一面が伝熱的に接する第一のサーモモジュール39と、この第一のサーモモジュール39の他面に一面が伝熱的に接する中間伝熱ブロック40と、この中間伝熱ブロック40の他面に一面が伝熱的に接する第二のサーモモジュール41と、この第二のサーモモジュール41の他面に一面が伝熱的に接する庫外側伝熱ブロック42とを有して構成されている。なお、前記庫内側伝熱ブロック38の一面及び前記庫外側伝熱ブロック42の他面は平坦に形成されている。また、前記第一及び第二のサーモモジュール39,41と前記中間伝熱ブロック40の外寸は、前記庫内側伝熱ブロック38及び庫外側伝熱ブロック42の外寸よりも小さく形成されている。また、前記庫内側伝熱ブロック38の外寸と前記庫外側伝熱ブロック42の外寸はほぼ等しく形成されていると共に、前記取付孔36の内寸よりもやや小さく形成されている。そして、前記庫内側伝熱ブロック38と庫外側伝熱ブロック42とをビス43で螺子止めすることで、前記第一のサーモモジュール39と前記中間伝熱ブロック40と第二のサーモモジュール41は、前記庫内側伝熱ブロック38と庫外側伝熱ブロック42とで挟持される。また、前記両サーモモジュール39,41と前記中間伝熱ブロック40の外周で且つ前記庫内側伝熱ブロック38と庫外側伝熱ブロック42の間には、この庫外側伝熱ブロック42から前記庫内側伝熱ブロック38への熱の移動を抑制するための断熱部材44が設けられている。また、前記庫外側伝熱ブロック42にはビス孔45が形成された取付部46が形成されており、ビス47によって前記庫外側伝熱ブロック42を含む前記冷却ユニット23が前記後外殻体27Bに取り付けられている。なお、前記吸熱板37は、前記庫内側伝熱ブロック38に対して図示しないビス等によって固定されている。また、前記冷却ユニット23の庫外側伝熱ブロック42の他面には、前記サーモサイフォン1の気化部2が伝熱的に接続されていると共に、この気化部2はビス48によって前記庫外側伝熱ブロック42に対して固定されている。更に、前記サーモサイフォン1の凝縮管3及び放熱補助体4は、前記取付部13をビス49でビス止めすることによって、前記後外殻体27Bに取り付けられていると共に、前記凝縮管3及び放熱補助体4に対して軸流ファン50がビス51によって取り付けられている。
前記サーモサイフォン1の製造工程について、図7に基づいて説明する。まず、予め前記気化室部材5を製造しておく。この気化室部材5は、銅製の比較的太いパイプ(図7(a))の両端を絞り(図7(b))、パイプの軸方向に対して直交する方向に潰した後(図7(c))、絞られた部分を適宜位置で切断する(図7(d))ことで製造される。このように、前記気化室部材5は、比較的太い単一の銅製パイプを絞ったり潰したりすることで形成されるので、製造が容易であるばかりでなく、前記気化室部材5自体に継ぎ目が存在しないので、前記気化室部材5自体から冷媒が漏れる虞が少ない。そして、このようにして製造された前記気化室部材5をダイキャスト金型に装着し、溶融したアルミニウムを前記気化室部材5とダイキャスト金型の間に注ぐことで、前記気化室部材5の外側に前記伝熱補強部材6が形成される(図7(e))。なお、前記気化室部材5を構成する銅の融点が前記伝熱補強部材6を構成するアルミニウムの融点よりも高いため、前記気化室部材5を前記伝熱補強部材6に鋳込む際に前記気化室部材5が溶融しない。そして、前記ダイキャスト金型から前記気化室部材5と伝熱補強部材6の複合体を取り出し、前記伝熱補強部材6の一面を平坦に削り、前記ビス孔11を形成することで、前記気化部2が製造される(図7(f))。そして、前記気化部2の下接続部8に前記接続管9を鑞付等で接続し、この接続管9に予め蛇行させるように折り曲げて形成された前記凝縮管3の他端3Bを鑞付等で接続すると共に、前記上接続部7に前記凝縮管3の一端3Aを鑞付等で接続する。更に、前記注入管10から冷媒を注入し、封止する。このようにして、前記サーモサイフォン1は製造される。
次に、前記冷却ユニット23及びサーモサイフォン1の前記断熱容器22に対する取付工程について詳述する。なお、前記断熱容器22自体の製造工程については説明を省略する。まず、前記庫外側伝熱ブロック42の一面に他面が伝熱的に接するように前記第二のサーモモジュール41を載せ、この第二のサーモモジュール41を挟むように、この第二のサーモモジュール41の一面に他面が伝熱的に接するように前記中間伝熱ブロック40を載せ、この中間伝熱ブロック40を挟むように、この中間伝熱ブロック40の一面に他面が伝熱的に接するように前記第一のサーモモジュール39を載せ、前記第一のサーモモジュール39、中間伝熱ブロック40及び第二のサーモモジュール41の外周を覆うように、前記断熱部材44を被せ、前記第一のサーモモジュール39を挟むように、この第一のサーモモジュール39の一面に他面が伝熱的に接するように前記庫内側伝熱ブロック38を載せ、更に、前記ビス43を前記庫内側伝熱ブロック38側から挿入して前記庫外側伝熱ブロック42に螺合させ、締め付けることで、前記各伝熱ブロック38,40,42、各サーモモジュール39,41及び断熱部材44が前記ビス43によって一体化される。そして、このように前記各伝熱ブロック38,40,42、各サーモモジュール39,41及び断熱部材44を予め一体化しておくことで、前記冷却ユニット23の製造が行いやすいばかりでなく、前記電子式冷蔵庫21の組立工程中、前記各サーモモジュール39,41と各伝熱ブロック38,40,42との伝熱的な接触状態が良好に保たれる。そして、このように一体化された前記各伝熱ブロック38,40,42、各サーモモジュール39,41及び断熱部材44を、外側から前記取付孔36に挿入し、前記庫外側伝熱ブロック42の取付部46に形成された前記ビス孔45に前記ビス47を通して前記後外殻体27Bに螺合させて締め付けることで、一体化された前記各伝熱ブロック38,40,42、各サーモモジュール39,41及び断熱部材44が前記断熱容器22に取り付けられる。更に、このように前記断熱容器22に取り付けられた一体化された前記各伝熱ブロック38,40,42、各サーモモジュール39,41及び断熱部材44の庫内側から、前記庫内側伝熱ブロック38の一面に前記吸熱板37を図示しないビスによってビス止めし、これら吸熱板37及び庫内側伝熱ブロック38を伝熱的に接続する。このようにして、前記冷却ユニット23が前記断熱容器22に対して取り付けられる。なお、このように前記冷却ユニット23が前記断熱容器22に対して取り付けられた状態では、前記サーモサイフォン1の取り付けの有無に依らず、前記各サーモモジュール39,41と各伝熱ブロック38,40,42との伝熱的な接触状態が良好に保たれる。そして、前記冷却ユニット23の庫外側伝熱ブロック42の平坦な他面に、前記気化部2の伝熱補強部材6の平坦な一面を伝熱的に接触させ、前記伝熱補強部材6の取付部12に形成された前記ビス孔11に前記ビス48を通し、このビス48を前記庫外側伝熱ブロック42に螺合させて締め付けることで、前記サーモサイフォン1の気化部2は前記冷却ユニット23に対して伝熱的に取り付けられる。また、前記取付部13を前記後外殻体27Bに対して前記ビス49でビス止めすることによって、前記凝縮管3及び放熱補助体4が前記後外殻体27Bに対して取り付けられる。
なお、前記サーモサイフォン1は、接合個所が多いので、鑞付等の不良により内部の冷媒が徐々に漏れてしまう虞があり、このような場合、前記サーモサイフォン1全体を交換しなければならなくなる。しかしながら、前述したように、前記冷却ユニット23が前記断熱容器22に対して取り付けられた状態では、前記サーモサイフォン1の取り付けの有無に依らず、前記各サーモモジュール39,41と各伝熱ブロック38,40,42との伝熱的な接触状態が良好に保たれるので、従来技術のように、前記サーモサイフォン1を取り外すことで前記各サーモモジュール39,41が前記断熱容器22から外れてしまうようなことがなく、前記サーモサイフォン1の交換工程において、前記各サーモモジュール39,41と各伝熱ブロック38,40,42との伝熱的な接触状態を調整する必要がない。
次に、本発明の作用について説明する。まず、使用者によって図示しない電源プラグが図示しない電源に接続されると、前記制御部24によって、前記各サーモモジュール39,41及び前記軸流ファン50が通電される。そして、前記各サーモモジュール39,41が通電されると、これらのサーモモジュール39,41の一面側から他面側に熱が移動する。そして、これらのサーモモジュール39,41を有する前記冷却ユニット23が前述したように構成されていることで、前記冷却空間34内の空気、ひいては前記冷却空間34内に収容された被収容物の熱が、前記吸熱板37から前記庫内側伝熱ブロック38を経て前記第一のサーモモジュール39に至り、この第一のサーモモジュール39が一面側(庫内側)から他面側(庫外側)に熱を移動させ、この熱が前記中間伝熱ブロック40を経て前記第二のサーモモジュール41に至り、この第二のサーモモジュール41が一面側(庫内側)から他面側(庫外側)に熱を移動させ、この熱が前記庫外側伝熱ブロック42を経て前記サーモサイフォン1の気化部2に移動する。なお、前述したように、前記各サーモモジュール39,41と前記中間伝熱ブロック40の外周で且つ前記庫内側伝熱ブロック38と庫外側伝熱ブロック42の間に前記断熱部材44が設けられていることで、前記庫外側伝熱ブロック42から前記庫内側伝熱ブロック38を経て前記冷却空間34へ熱が逆流入することが抑制される。そして、前記庫外側伝熱ブロック42から前記気化部2へ移動した熱は、この気化部2を構成する前記伝熱補強部材6を経て、同じく前記気化部2を構成する前記気化室体5に移動し、この気化室体5内に封入されている液体状の冷媒を気化させる。なお、前記気化室体5が前記伝熱補強部材6に鋳込まれていることで、これら気化室体5と伝熱補強部材6とが隙間なく密着しているので、前記伝熱補強部材6から前記気化室体5へ熱が良好に移動する。そして、この気化した冷媒は、前記上接続部7及び前記一端3Aから前記凝縮管3に入り、この凝縮管3内を通る。そして、気体状の前記冷媒は、前記凝縮管3を通過する際に凝縮潜熱を放出することで、前記凝縮管3内で再び液化する。なお、前記冷媒から放出された熱は、前記凝縮管3に前記放熱補助体4が取り付けられていることで放熱面積が拡大されているので、効率よく外気に排出されることになる。更に、前記凝縮管3内で液化した冷媒は、前記凝縮管3内を下降して前記他端3B、接続管9及び下接続部7から前記気化部2に戻る。
なお、前記凝縮管3及び放熱補助体4から熱が放出されることで、前記機構部31内の温度、即ち前記サーモサイフォン1の周囲の温度が上昇すると、前記サーモサイフォン1内の冷媒の圧力が上昇する。しかしながら、前述したように、前記気化室体5が前記伝熱補強部材6に鋳込まれることで前記気化室体5が補強されていると共に、前記伝熱補強部材6の厚さが前記冷媒の圧力によって変形しないのに充分な厚さを有しているので、前記サーモサイフォン1内の冷媒の圧力が上昇したとしても、前記気化部2全体の変形が抑えられ、前記伝熱補強部材6の平坦な一面が平面であることが保たれる。これによって、前記気化部2の伝熱補強部材6と前記庫外側伝熱ブロック42とが面接触し続けるので、前記冷却ユニット23から前記気化部2へ熱を良好に移動させ続けることができる。
以上のように、本発明は、熱源としての冷却ユニット23に対して伝熱的に接続されて内部に封入された冷媒を蒸発させる気化部2と、この気化部2に接続されて冷媒の熱を排出することで気体状の冷媒を凝縮させて前記気化室2に戻す凝縮管3とを有して構成されるサーモサイフォン1であって、銅等の融点が比較的高く且つ熱伝導性に優れた金属からなる気化室体5を、アルミニウム等の融点が比較的低く且つ熱伝導性に優れた金属からなる伝熱補強部材6に鋳込んで前記気化部2を形成することで、前記気化室体5内部の圧力が高くなっても前記伝熱補強部材6によって変形が抑えられる強度の高い前記気化部2を容易に且つ安価に形成することができるものである。
また、前記気化室部材5を、両端が細く絞られた銅パイプによって一体に形成したことで、前記気化室部材5自体の製造を容易に行うことができるばかりでなく、前記気化室部材5自体に継ぎ目を形成しないようにすることができ、これによって、サーモサイフォン1の内部に封入された冷媒を漏れにくくすることができる。更に、前記伝熱補強部材6に、前記冷却ユニット23への取付部12を一体に形成したことで、前記気化部2の前記冷却ユニット23への取付を容易に行うことができる。
なお、本発明は以上の実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、上記実施形態では、前記伝熱補強部材に取付部を一体に形成したが、前記伝熱補強部材に取付部を形成せず、他の部材を用いて前記気化部を前記熱源に接続するようにしてもよい。また、上記実施形態では、前記気化部が熱源としての前記冷却ユニットに固定されているが、前記気化部を前記冷却ユニットが用いられる装置に固定することで前記気化部と前記冷却ユニットが接続されるようにしてもよい。
本発明の一実施形態を示すサーモサイフォンの背面図である。 同上、電子式冷蔵庫に取り付けられた状態を示す断面図である。 同上、電子式冷蔵庫に取り付けられた状態を示す裏蓋を外した状態の背面図である。 同上、気化部の拡大図であり、(a)は背面図、(b)は側面図、(c)はA−A断面図、(d)はB−B断面図である。 同上、冷却機構に取り付けられた状態の気化部の拡大図であり、(a)は背面図、(b)は側面図である。 同上、冷却機構に取り付けられた状態の気化部の拡大断面図であり、(a)はC−C断面図、(b)はD−D断面図である。 同上、サーモサイフォンの気化部の製造工程を示す説明図であり、〈1〉は背面図、〈2〉は断面図である。
符号の説明
1 サーモサイフォン
2 気化部
3 凝縮管
5 気化室体
6 伝熱補強部材
12 取付部
23 冷却ユニット(熱源)

Claims (3)

  1. 熱源に対して伝熱的に接続されて内部に封入された冷媒を蒸発させる気化部と、この気化部に接続されて冷媒の熱を排出することで気体状の冷媒を凝縮させて前記気化室に戻す凝縮管とを有して構成されるサーモサイフォンにおいて、前記気化部を、融点が比較的低く且つ熱伝導性に優れた金属からなる伝熱補強部材と、この伝熱補強部材に鋳込まれる融点が比較的高く且つ熱伝導性に優れた金属からなる気化室体とで形成したことを特徴とするサーモサイフォン。
  2. 前記気化室部材を、両端が細く絞られた金属パイプによって一体に形成したことを特徴とする請求項1記載のサーモサイフォン。
  3. 前記伝熱補強部材に、前記熱源への取付部を一体に形成したことを特徴とする請求項1乃至2記載のサーモサイフォン。
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