JP2007197393A - 歯磨 - Google Patents
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Abstract
【課題】 歯周組織自体を健康で丈夫にして、歯茎を健康なピンク色に復元し、痩せて弾力、張り、つやを失っていた歯茎に弾力、はり、つやを付与し、歯茎からの出血をなくすことができ、更に歯周病に罹っていない歯周組織ではその健康な状態を維持できる歯磨の提供。
【解決手段】 加水分解卵殻膜を含有する歯磨によって、上記の課題が解決される。
【選択図】 なし
【解決手段】 加水分解卵殻膜を含有する歯磨によって、上記の課題が解決される。
【選択図】 なし
Description
本発明は歯磨に関する。より詳細には、本発明は、歯茎などの歯周組織自体を丈夫に且つ健康な状態にして、歯槽膿漏症などの歯周病に罹りにくくし、更には歯周病に罹った歯周組織を健康な状態に回復することのできる歯磨に関する。
健康な歯茎は、一般にピンク色を呈していて、弾力、張り、つやがあり、歯の根元部分を良好に保護し、支持・固定している。歯茎の健康が損なわれると、痩せて、弾力、張り、つやが失われ、ピンク色から紫赤色や白っぽい色に変わり、歯周病の代表である歯槽膿漏症に罹った歯茎では出血したり、膿が出やすくなり、病気が進行すると歯が抜けることもある。
歯や歯周組織を健康な状態に保つために、口腔内に存在する虫歯や歯周病の原因菌を殺す作用を有する殺菌剤(例えば、塩化セチルピリニジウム、塩化ベンゼトニウムなど)を添加した歯磨が従来から製造、販売されている。
しかしながら、殺菌剤を添加した従来の歯磨は、あくまでも、口腔内に存在する歯周病や虫歯の原因菌を殺して、病原菌が歯周組織や歯を侵すのを防止するものであって、歯や歯周組織自体を丈夫に且つ健康な状態にして病原菌に対する抵抗力を付与および増加させるものではない。そのため、その効果は十分であるとは言えず、自ずと限度がある。
しかしながら、殺菌剤を添加した従来の歯磨は、あくまでも、口腔内に存在する歯周病や虫歯の原因菌を殺して、病原菌が歯周組織や歯を侵すのを防止するものであって、歯や歯周組織自体を丈夫に且つ健康な状態にして病原菌に対する抵抗力を付与および増加させるものではない。そのため、その効果は十分であるとは言えず、自ずと限度がある。
本発明の目的は、歯磨に歯周病や虫歯を引き起こす原因菌を殺すための殺菌剤を配合して口腔内に存在する歯周病や虫歯の原因菌を殺すことによって歯周病を直したり歯周病や虫歯になりにくくするという上記した従来の技術とは異なった観点に立脚し、歯周組織自体を丈夫に且つ健康な状態に回復させると共に維持し、それによって歯周病や虫歯に罹りにくくすることができ、更には歯周病を直すことのできる歯磨を提供することである。
上記の目的を達成すべく、本発明者は鋭意検討を重ねてきた。その結果、加水分解卵殻膜が歯茎などの歯周組織や口腔内粘膜の健康状態の維持および健康状態への回復に極めて有効であることを見出した。そこで、加水分解卵殻膜を配合した歯磨を製造し、それを歯周病に罹った人に継続して使用してもらったところ、歯周組織自体が丈夫で健康な状態に回復されて、それまで歯周病に罹っていて赤紫色をしていた歯茎がピンク色になること、痩せて弾力、張り、つやを失っていた歯茎に弾力、はり、つやが復元されること、更には歯茎からの出血などがなくなるという良好な結果を得ることができたので、それらの知見に基づいて本発明を完成した。
すなわち、本発明は、
(1) 加水分解卵殻膜を含有することを特徴とする歯磨きである。
そして、本発明は、
(2) 歯磨の全質量に基づいて、加水分解卵殻膜を0.01〜1質量%の割合で含有する前記(1)の歯磨;
(3) 基材、湿潤剤、発泡剤、粘結剤、甘味剤、防腐剤および着香剤を含有する前記(1)または(2)の歯磨;および、
(4) 基材が、研磨剤としての機能を有する前記(4)の歯磨;
である。
(1) 加水分解卵殻膜を含有することを特徴とする歯磨きである。
そして、本発明は、
(2) 歯磨の全質量に基づいて、加水分解卵殻膜を0.01〜1質量%の割合で含有する前記(1)の歯磨;
(3) 基材、湿潤剤、発泡剤、粘結剤、甘味剤、防腐剤および着香剤を含有する前記(1)または(2)の歯磨;および、
(4) 基材が、研磨剤としての機能を有する前記(4)の歯磨;
である。
加水分解卵殻膜を含有する本発明の歯磨は、歯周組織、更には口腔内粘膜の健康状態の維持および健康状態への回復に極めて有効であり、継続使用して歯を磨くことによって、歯周組織自体を丈夫で健康な状態に回復し、それまで歯周病に罹っていて赤紫色をしていた歯茎を健康なピンク色にし、痩せて弾力、張り、つやを失っていた歯茎に弾力、はり、つやを復元し、更には歯茎からの出血などをなくすことができる。
また、歯周病に罹っていない場合にも、加水分解卵殻膜を含有する本発明の歯磨を継続使用して歯を磨くことによって、歯周組織を歯周病に罹りにくくし、歯周組織の健康な状態を維持することができる。
また、歯周病に罹っていない場合にも、加水分解卵殻膜を含有する本発明の歯磨を継続使用して歯を磨くことによって、歯周組織を歯周病に罹りにくくし、歯周組織の健康な状態を維持することができる。
以下に本発明について詳細に説明する。
卵殻膜は、鶏卵などの鳥類の卵の卵殻の内側にある膜であり、内外2枚からなり、外卵殻膜は卵殻内面に密着し、内卵殻膜は卵白を包んでいる。
本発明の歯磨で用いる加水分解卵殻膜は、鳥類の卵の内側にあるそのような卵殻膜(外卵殻膜および/または内卵殻膜)を、蛋白質分解酵素、酸、アルカリなどを用いて加水分解したものであり、加水分解処理によって水などの液体への溶解性または乳化性が向上している。本発明では、加水分解卵殻膜として、水に可溶であるかまたは水に易分散性の加水分解卵殻膜であればいずれも好適に用いることができ、具体例としては、キューピー株式会社製の「EMプロテイン」(商品名)などを挙げることができる。
卵殻膜は、鶏卵などの鳥類の卵の卵殻の内側にある膜であり、内外2枚からなり、外卵殻膜は卵殻内面に密着し、内卵殻膜は卵白を包んでいる。
本発明の歯磨で用いる加水分解卵殻膜は、鳥類の卵の内側にあるそのような卵殻膜(外卵殻膜および/または内卵殻膜)を、蛋白質分解酵素、酸、アルカリなどを用いて加水分解したものであり、加水分解処理によって水などの液体への溶解性または乳化性が向上している。本発明では、加水分解卵殻膜として、水に可溶であるかまたは水に易分散性の加水分解卵殻膜であればいずれも好適に用いることができ、具体例としては、キューピー株式会社製の「EMプロテイン」(商品名)などを挙げることができる。
本発明の歯磨では、歯磨の全質量に基づいて、加水分解卵殻膜の含有量が0.01〜1質量%であることが好ましく、0.05〜0.75質量%であることがより好ましく、0.1〜0.75質量%であることが更に好ましい。
歯磨の全質量に基づいて、加水分解卵殻膜の含有量が0.01質量%未満であると、歯周組織の健康状態への回復効果および健康状態の維持効果が低くなる。一方、加水分解ケラチンの含有量が1質量%を超えると、コストの上昇、過剰反応などを招き易くなる。
歯磨の全質量に基づいて、加水分解卵殻膜の含有量が0.01質量%未満であると、歯周組織の健康状態への回復効果および健康状態の維持効果が低くなる。一方、加水分解ケラチンの含有量が1質量%を超えると、コストの上昇、過剰反応などを招き易くなる。
本発明の歯磨の形態(種類)は特に制限されず、粉状歯磨(歯磨粉)、ペースト状歯磨、ジェル状歯磨、液状歯磨(うがいタイプまたはマウスウオッシュタイプの歯磨液)などのいずれであってもよい。
本発明の歯磨は、加水分解卵殻膜と共に、歯磨において従来から用いられている各種の歯磨用成分を含有することができる。
本発明の歯磨で加水分解卵殻膜と共に使用することのできる他の成分としては、例えば、基材、湿潤剤(保湿剤)、粘結剤(増粘剤)、香味剤(着香剤、清涼剤)、甘味剤、矯味剤、研磨剤(清掃剤、溝掃剤)、着色剤、発泡剤、発泡助剤、洗浄剤、洗浄補助剤、乳化剤、可溶化剤、溶解剤(歯汚れの溶解)、pH調整剤、各種ビタミン類、防腐剤、保存剤、消臭剤、抗炎症剤や口腔内の有害菌を殺すための殺菌剤などの薬用成分、フッ素などを挙げることができ、歯磨の形態や種類などに応じて、これらの成分のうちの複数を配合して本発明の歯磨を調製することができる。
本発明の歯磨で加水分解卵殻膜と共に使用することのできる他の成分としては、例えば、基材、湿潤剤(保湿剤)、粘結剤(増粘剤)、香味剤(着香剤、清涼剤)、甘味剤、矯味剤、研磨剤(清掃剤、溝掃剤)、着色剤、発泡剤、発泡助剤、洗浄剤、洗浄補助剤、乳化剤、可溶化剤、溶解剤(歯汚れの溶解)、pH調整剤、各種ビタミン類、防腐剤、保存剤、消臭剤、抗炎症剤や口腔内の有害菌を殺すための殺菌剤などの薬用成分、フッ素などを挙げることができ、歯磨の形態や種類などに応じて、これらの成分のうちの複数を配合して本発明の歯磨を調製することができる。
限定されるものではないが、本発明の歯磨で使用し得る前記した他の成分の具体例としては、以下のものを挙げることができる。
○基材:
無水珪酸(シリカ)、リン酸水素カルシウム、炭酸カルシウム、銅クロロフィリンナトリウム(葉緑素)、精製水などの水(特に液状の歯磨における基材として)、アルコールなど。
○湿潤剤(保湿剤):
ソルビット液、グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、イラクサエキス、ウイキョウエキス、カミツレエキス、シラカバエキス、セージエキス、ホップエキス、メリッサエキス、ローズマリーエキスなどの植物エキス類など。
○粘結剤(増粘剤):
カルボキシメチルセルロースナトリウム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、キサンタンガム、ポリアクリル酸ナトリウムなど。
○香味剤(着香剤、矯味剤、清涼剤):
ペパーミントタイプ香料、ハーブタイプ香料、スペアミント油、ハッカ油、ユーカリ油、メントール、ベルガモットタイプ香料、シトラスミントタイプ香料、フルーツタイプ香料など。
○甘味剤および矯味剤:
サッカリンナトリウム、カンゾウエキス、キシリット(キシリトール)、グリチルリチン酸、グリチルリチン酸ジカリウム、ステビアエキス、ハマメリス抽出液、塩化ナトリウムなど。
○基材:
無水珪酸(シリカ)、リン酸水素カルシウム、炭酸カルシウム、銅クロロフィリンナトリウム(葉緑素)、精製水などの水(特に液状の歯磨における基材として)、アルコールなど。
○湿潤剤(保湿剤):
ソルビット液、グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、イラクサエキス、ウイキョウエキス、カミツレエキス、シラカバエキス、セージエキス、ホップエキス、メリッサエキス、ローズマリーエキスなどの植物エキス類など。
○粘結剤(増粘剤):
カルボキシメチルセルロースナトリウム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、キサンタンガム、ポリアクリル酸ナトリウムなど。
○香味剤(着香剤、矯味剤、清涼剤):
ペパーミントタイプ香料、ハーブタイプ香料、スペアミント油、ハッカ油、ユーカリ油、メントール、ベルガモットタイプ香料、シトラスミントタイプ香料、フルーツタイプ香料など。
○甘味剤および矯味剤:
サッカリンナトリウム、カンゾウエキス、キシリット(キシリトール)、グリチルリチン酸、グリチルリチン酸ジカリウム、ステビアエキス、ハマメリス抽出液、塩化ナトリウムなど。
○研磨剤(清掃剤、溝掃剤):
リン酸水素カルシウム、炭酸カルシウム、重炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、含水珪酸、無水珪酸(シリカ)、酸化チタン、ヒドロキシアパタイト、ピロリン酸カルシウム、ミクロクリスタリンワックス、リン酸水素カルシウムなど。
○着色剤:
青色1号、黄色4号、赤色3号、赤色102号、赤色106号、緑色3号、緑色201号など。
○発泡剤および発泡助剤:
ラウリル硫酸ナトリウム、ミリスチン酸ジエタノールアミン、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、モノラウリン酸ポリグリセリル、ラウロイルサルコシンナトリウムなど。
○洗浄剤、洗浄補助剤、乳化剤、溶解剤および可溶化剤:
モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(6E.O)、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O)ポリリン酸ナトリウム、石ケン素地、ポリオキシエチレンアルキル(12〜16)エーアルリン酸、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラウリル硫酸ナトリウム、モノラウリン酸ポリグリセリル、ラウロイルサルコシンナトリウムなど。
○pH調整剤:
無水珪酸、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸一水素ナトリウムなど。
○ビタミン:
ビタミンE、ビタミンC、ビタミンB12、ビタミンB2、ビタミンDなど。
○防腐剤および保存剤:
安息香酸ナトリウム、p−オキシ安息香酸メチル、p−オキシ安息香酸エチル、p−オキシ安息香酸プロピル、p−オキシ安息香酸エチルブチルなどのp−オキシ安息香酸エステル類(パラベン)、メチル、p−オキシ安息香酸エチルエチル、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン液、塩化セチルピリジニウムなど。
○抗炎症剤、口腔内の有害菌を殺すための殺菌剤などの薬用成分:
塩酸アルキルジアミノエチルグリシン液、塩化セチルピリジニウム、イソプロピルメチルフェノール、トリクロサン、グルコン酸クロルヘキシジンなど。
リン酸水素カルシウム、炭酸カルシウム、重炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、含水珪酸、無水珪酸(シリカ)、酸化チタン、ヒドロキシアパタイト、ピロリン酸カルシウム、ミクロクリスタリンワックス、リン酸水素カルシウムなど。
○着色剤:
青色1号、黄色4号、赤色3号、赤色102号、赤色106号、緑色3号、緑色201号など。
○発泡剤および発泡助剤:
ラウリル硫酸ナトリウム、ミリスチン酸ジエタノールアミン、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、モノラウリン酸ポリグリセリル、ラウロイルサルコシンナトリウムなど。
○洗浄剤、洗浄補助剤、乳化剤、溶解剤および可溶化剤:
モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(6E.O)、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O)ポリリン酸ナトリウム、石ケン素地、ポリオキシエチレンアルキル(12〜16)エーアルリン酸、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラウリル硫酸ナトリウム、モノラウリン酸ポリグリセリル、ラウロイルサルコシンナトリウムなど。
○pH調整剤:
無水珪酸、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸一水素ナトリウムなど。
○ビタミン:
ビタミンE、ビタミンC、ビタミンB12、ビタミンB2、ビタミンDなど。
○防腐剤および保存剤:
安息香酸ナトリウム、p−オキシ安息香酸メチル、p−オキシ安息香酸エチル、p−オキシ安息香酸プロピル、p−オキシ安息香酸エチルブチルなどのp−オキシ安息香酸エステル類(パラベン)、メチル、p−オキシ安息香酸エチルエチル、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン液、塩化セチルピリジニウムなど。
○抗炎症剤、口腔内の有害菌を殺すための殺菌剤などの薬用成分:
塩酸アルキルジアミノエチルグリシン液、塩化セチルピリジニウム、イソプロピルメチルフェノール、トリクロサン、グルコン酸クロルヘキシジンなど。
限定されるものではないが、本発明の歯磨がペースト状歯磨またはジェル状歯磨である場合は、加水分解卵殻膜と共に、基材(研磨剤)、湿潤剤、発泡剤、粘結剤、甘味剤、防腐剤、着香剤および必要に応じて他の成分を配合することによって本発明の歯磨を調製することができる。歯磨における前記各成分の配合量は、一般に、歯磨の全質量に基づいて、基材(研磨剤)を10〜40質量%、湿潤剤を5〜60質量%、発泡剤を0.1〜5質量%、粘結剤を0.5〜5質量%、甘味剤を0.01〜10質量%、防腐剤を0.01〜1質量%、着香剤を0.1〜3質量%程度にするのがよい。
本発明の歯磨のpHは、人体への安全性、腐敗防止、睫毛および眉毛との親和性などの点から、通常、5〜8.5の範囲であることが好ましく、6.5〜8であることが好ましい。
加水分解卵殻膜を含有する本発明の歯磨を継続して用いることによって、歯茎の色が健康なピンク色になり、痩せていた歯茎が弾力、張りおよびつやのある状態に回復し、歯茎からの出血がなくなるという効果が得られる理由は明確ではないが、加水分解卵殻膜が歯周組織や口腔内粘膜などに吸収されて、歯周組織や口腔内粘膜を構成している細胞や蛋白質の損傷を回復して正常な状態に復元させたり、さらには歯周組織や口腔内粘膜を構成している細胞の新陳代謝などを盛にして細胞などが損傷されにくくする働きを有するものと推測される。
本発明の歯磨の製造方法は特に制限されず、加水分解卵殻膜および上記した歯磨用の各種成分が変質などを生ずることなく均一に混合された歯磨を製造し得る方法であれば、いずれの方法で製造してもよい。一般的には、加水分解卵殻膜および上記した歯磨用の各種成分を同時にまたは任意の順序で配合し、均一になるまで20〜25℃程度の温度(室温)で十分に混合することによって製造することができる。
以下に本発明を実施例などにより具体的に説明するが、本発明は以下の例により何ら限定されない。
《実施例1》[歯磨の製造]
以下の表1に示す成分を表1に示す量で混合し、混合装置を用いて25℃で均一に混合して、加水分解卵殻膜(キューピー株式会社製「EMプロテイン」)を含有するジェル状の歯磨(pH6.8)を製造した。
(2) 上記(1)で得られた歯磨をチューブ状容器に充填して(充填量50g/1チューブ)、チューブ入り歯磨を製造した。
《実施例1》[歯磨の製造]
以下の表1に示す成分を表1に示す量で混合し、混合装置を用いて25℃で均一に混合して、加水分解卵殻膜(キューピー株式会社製「EMプロテイン」)を含有するジェル状の歯磨(pH6.8)を製造した。
(2) 上記(1)で得られた歯磨をチューブ状容器に充填して(充填量50g/1チューブ)、チューブ入り歯磨を製造した。
《実施例2》[歯磨の製造]
以下の表2に示す成分を表2に示す量で混合し、混合装置を用いて25℃で均一に混合して、加水分解卵殻膜(キューピー株式会社製「EMプロテイン」)を含有するペースト状の歯磨(pH6.8)を製造した。
(2) 上記(1)で得られた歯磨をチューブ状容器に充填して(充填量50g/1チューブ)、チューブ入り歯磨を製造した。
以下の表2に示す成分を表2に示す量で混合し、混合装置を用いて25℃で均一に混合して、加水分解卵殻膜(キューピー株式会社製「EMプロテイン」)を含有するペースト状の歯磨(pH6.8)を製造した。
(2) 上記(1)で得られた歯磨をチューブ状容器に充填して(充填量50g/1チューブ)、チューブ入り歯磨を製造した。
《試験例1》
(1) 歯茎が痩せて弾力および張りが失われていて、しかも歯茎の色がやや赤紫色になっていた3名のモニター[モニターA(52歳、女性)、モニターB(56歳、男性)、モニターC(62歳、女性)]に、上記の実施例1で得られた歯磨を使用して、1日2回(朝食後と就寝前、1回の使用量約0.5〜1.5gで歯を磨いてもらったところ、10日後には3名のモニターのいずれにおいても歯茎に弾力および張りが出て歯茎の痩せが改善された。さらに、モニターAとBでは歯茎がきれいなピンク色になり、またモニターCでは歯茎の赤紫色が低減してややピンクがかった色になった。
(1) 歯茎が痩せて弾力および張りが失われていて、しかも歯茎の色がやや赤紫色になっていた3名のモニター[モニターA(52歳、女性)、モニターB(56歳、男性)、モニターC(62歳、女性)]に、上記の実施例1で得られた歯磨を使用して、1日2回(朝食後と就寝前、1回の使用量約0.5〜1.5gで歯を磨いてもらったところ、10日後には3名のモニターのいずれにおいても歯茎に弾力および張りが出て歯茎の痩せが改善された。さらに、モニターAとBでは歯茎がきれいなピンク色になり、またモニターCでは歯茎の赤紫色が低減してややピンクがかった色になった。
《試験例2》
(1) 歯を磨いたときに歯茎から出血し、また歯茎が痩せて弾力、張りおよびつやがなくなっていたモニターD(58歳、男性)に、上記の実施例1で得られた歯磨を使用して、1日2回(朝食後と就寝前)、1回の使用量約0.5〜1.5gで歯を磨いてもらったところ、歯磨き時に歯茎からの出血が徐々に少なくなり、10日後には歯磨き時の歯茎からの出血が全くなくなった。さらに歯茎に弾力および張りが出て歯茎の痩せが改善された。
(1) 歯を磨いたときに歯茎から出血し、また歯茎が痩せて弾力、張りおよびつやがなくなっていたモニターD(58歳、男性)に、上記の実施例1で得られた歯磨を使用して、1日2回(朝食後と就寝前)、1回の使用量約0.5〜1.5gで歯を磨いてもらったところ、歯磨き時に歯茎からの出血が徐々に少なくなり、10日後には歯磨き時の歯茎からの出血が全くなくなった。さらに歯茎に弾力および張りが出て歯茎の痩せが改善された。
加水分解卵殻膜を含有する本発明の歯磨は、歯周病に罹った人の歯周組織を健康な状態に回復させて、歯茎を健康なピンク色に復元し、更に痩せて弾力、張り、つやを失っていた歯茎に弾力、はり、つやを付与し、歯茎からの出血をなくすことができ、また歯周病に罹っていない歯周組織を健康な状態に維持できるので、利用価値が高い。
Claims (4)
- 加水分解卵殻膜を含有することを特徴とする歯磨き。
- 歯磨の全質量に基づいて、加水分解卵殻膜を0.01〜1質量%の割合で含有する請求項1に記載の歯磨。
- 基材、湿潤剤、発泡剤、粘結剤、甘味剤、防腐剤および着香剤を含有する請求項1または2に記載の歯磨。
- 基材が、研磨剤としての機能を有する請求項4に記載の歯磨。
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