JP2007197167A - 切断ウェブの製造方法およびウェブ用スリッター装置 - Google Patents
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Abstract
スリット切断されたウェブの表面を損傷させること等なく、品位を低下させることなく高速で切断されたウェブを製造する方法と、その製造方法に好適に用いられるウェブ用スリッター装置を提供する。
【解決手段】
切断されたウェブを製造する方法において、少なくともウェブを所要幅にスリット切断した後に通過するガイドロール上で、切断されたウェブと該ガイドロール間にクーロン力を作用させ該クーロン力により切断されたウェブを保持しながら巻き取りロールに巻き取ることを特徴とする切断ウェブの製造方法。
【選択図】 図1
Description
本発明で対象とするウェブは、布帛状物であり、所要幅にスリット切断し使用に供されるものである。ウェブとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン類や、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリフェニレンサルファイド、アラミド、ナイロンなどのプラスチックフィルム、織編物や不織布等の繊維布帛、金属化紙や金属箔等の金属シート等が挙げられる。
ここで、ウェブの対接地間電位をV1[V]とし、ガイドロールの対接地間電位をV2[V]とすると、上記式(1)の印加電圧をV[V]は、V=V1−V2[V]であり、ウェブとガイドロール間には、次式(2)で表される、単位面積当たりのクーロン力F’[N/m2]が働いている。
本発明では、V1≠V2であり、ウェブとガイドロール接触面内において均一にクーロン力が働いていることが好ましい。
図1において、繰り出しロール14から繰り出されたウェブ17は、ガイドロール2およびニップロール1間を通ってガイドロール3、4で支持されながら搬送され、さらにテンションピックアップロール5でウェブ17のテンションを検知しながら、ガイドロール6、7、8で支持されながら搬送され、ガイドロール9およびニップロール10の間を通って、受け刃ロール11上で、スリットユニット部材16でウェブ17を幅方向所要幅に切断し、切断されたウェブ17を搬送するガイドロール12とタッチロール13で切断されたウェブ17は保持され、巻き取りロール15とタッチロール13の間でウェブをニップしながら巻き取りロールで所要の大きさまでロール状に巻き取られる。ちなみに、上記のガイドロール12表面には、セラミックコートによる誘電層が形成され、また、ウェブとして金属蒸着プラスチックフィルムが好適に用いられる。
スリッター装置を用いて所要幅に切断され巻き取りロール状にされたウェブの幅方向のズレ幅については、万能投影機V−12B(Nikon社製)を用いて1枚シート状でウェブ幅を測定し、さらにデジタルノギスDigimatic Caliper(Mitutoyo社製)を用いてロール幅を測定し、その測定値の差をズレ幅とした。
(実施例1)
図1に示す西村製作所(株)社製 TH−21型スリッター装置において、ガイドロール12の表面にアルミナ溶射の後、溶射による気孔部を樹脂封口し、アルミナ層厚さ100μmに研磨仕上げされたものに交換し、620mm幅の東レ(株)社製ポリエチレンテレフタレートフィルム(#3Y−QC35)にアルミニウム蒸着したウェブを、アルミニウム蒸着面とガイドロール12間に直流電源を用いて100VDCの電圧を印加しながら、フィルム搬送速度300m/minで、ポリエチレンテレフタレートフィルムの中央に50mm幅で12ロールと両端に10mm幅で2ロールの組み合わせで切断し、ロール状に巻き取った。なお、切断前、ポリエチレンテレフタレートフィルムの対接地間電位は0Vで、ガイドロール12表面の対接地間電位は+100Vであり、ポリエチレンテレフタレートフィルムとガイドロール12間の電位差は−100Vであった。得られた50mm幅のロールについて、前述の方法でズレ幅を測定した。測定結果の最大値、最小値および平均値を表1に示す。表1に示すとおり、ズレ幅は一般的なフィルムコンデンサ用蒸着フィルムの要求仕様である0.1mmに比べ、小さく良好な結果であった。
(実施例2)
実施例1と同様に、西村製作所(株)社製 TH−21型スリッター装置にて、ガイドロール12の表面にアルミナ溶射の後、溶射による気孔部を樹脂封口し、アルミナ層厚さ100μmに研磨仕上げされたものに交換し、620mm幅の東レ(株)社製ポリプロピレンフィルム(#3−2179)にアルミニウム蒸着したウェブを、アルミニウム蒸着面とガイドロール12間に直流電源を用いて500VDCの電圧を印加しながら、ポリプロピレンフィルム搬送速度300m/minで、ポリプロピレンフィルムの中央に50mm幅で12ロールと両端に10mm幅で2ロールの組み合わせで切断しロール状に巻き取った。なお、切断前、ポリプロピレンフィルムの対接地間電位は0Vで、ガイドロール12表面の対接地間電位は+500Vであり、ポリプロピレンフィルムとガイドロール12間の電位差は−500Vであった。得られた50mm幅のロールについて、実施例1と同様の方法でフィルムのズレ幅を測定した。測定結果の最大値、最小値および平均値を表1に示す。表1に示すとおり、ズレ幅は一般的なフィルムコンデンサ用蒸着フィルムの要求仕様である0.1mmに比べ、小さく良好な結果であった。
実施例1において、直流電源によるAL蒸着面とガイドロール12間への電圧印加を実施しないこと以外は、実施例1と同様の方法でフィルムロールを作製し、実施例1と同様の方法でフィルムのズレ幅を測定した。なお、切断前、ポリエチレンテレフタレートフィルムの対接地間電位は0Vで、ガイドロール12表面の対接地間電位は0Vであり、ポリエチレンテレフタレートフィルムとガイドロール12間の電位差は0Vであった。測定結果の最大値、最小値および平均値を表1に示す。表1に示すとおり、ズレ幅は一般的なフィルムコンデンサ用蒸着フィルムの要求仕様である0.1mmを超え、巻きズレ幅不良であった。
実施例2において、直流電源によるアルミニウム蒸着面とガイドロール12間への電圧印加を実施しないこと以外は、実施例2と同様の方法でフィルムロールを作製し、実施例2と同様の方法でフィルムのズレ幅を測定した。なお、切断前、ポリプロピレンフィルムの対接地間電位は0Vで、ガイドロール12表面の対接地間電位は0Vであり、ポリプロピレンフィルムとガイドロール12間の電位差は0Vであった。測定結果の最大値、最小値および平均値を表1に示す。表1に示すとおり、ズレ幅は一般的なフィルムコンデンサ用蒸着フィルムの要求仕様である0.1mmを超え、巻きズレ幅不良であった。
図1に示す西村製作所(株)社製 TH−21型スリッター装置で、ガイドロール12の表面が一般的な導電性金属の機械構造用炭素鋼鋼管にニクロムメッキしたもので、620mm幅の東レ(株)社製ポリエチレンテレフタレートフィルム(#3Y−QC35)にアルミニウム蒸着したウェブを、フィルム搬送速度300m/minで、フィルムの中央に50mm幅で12ロールと両端に10mm幅で2ロールの組み合わせで切断しロール状に巻き取った。なお、切断前、ポリエチレンテレフタレートフィルムの対接地間電位は0Vで、ガイドロール12表面の対接地間電位は0Vであり、ポリエチレンテレフタレートフィルムとガイドロール12間の電位差は0Vであった。得られた50mm幅のロールについて、実施例1と同様の方法でフィルムのズレ幅を測定した。測定結果の最大値、最小値および平均値を表1に示す。表1に示すとおり、ズレ幅は一般的な要求仕様である0.1mmを超え、巻きズレ不良であった。
・ ガイドロール
5 テンションピックアップロール
6、7、8、9 ガイドロール
10 ニップロール
11 受刃ロール
12 ガイドロール
13 タッチロール
14 繰り出しロール
15 巻き取りロール
16 スリットユニット部材
17 ウェブ
18 直流電源装置
Claims (7)
- 切断されたウェブを製造する方法において、少なくともウェブを所要幅にスリット切断した後に通過するガイドロール上で、該ウェブと該ガイドロール間にクーロン力を作用させそのクーロン力により切断されたウェブを保持しながら巻き取りロールに巻き取ることを特徴とする切断ウェブの製造方法。
- ガイドロールの表面に誘電層が形成されていることを特徴とする請求項1記載の切断ウェブの製造方法。
- ウェブとガイドロール間に電圧印加することを特徴とする請求項2記載の切断ウェブの製造方法。
- ウェブがプラスチックフィルムであり、該ウェブの両面または片面に導電性金属層が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の切断ウェブの製造方法。
- 少なくとも切断前のウェブを搬送するためのガイドロールと、該ウェブをスリット切断するためのスリットユニット部材と、該ウェブを搬送するためのガイドロールと巻き取りロールを備え、該ウェブが搬送されるガイドロール上で、該ウェブと該ガイドロール間にクーロン力を作用させそのクーロン力で切断されたウェブを保持しながら巻き取りロールに巻き取るように構成されてなることを特徴とするウェブ用スリッター装置。
- ウェブの両面または片面に導電性金属層が形成されており、ガイドロールの表面に誘電層が形成されており、該ウェブまたは該ウェブ表面に形成された該導電性金属層と該ガイドロール間に電圧印加することを特徴とする請求項5記載のウェブ用スリッター装置。
- さらに、ウェブに予備帯電を付与するための帯電付与装置および巻き取りロールに巻き取る直前に該ウェブの予備帯電を除電するための除電装置が設けられていることを特徴とする請求項5または6に記載のウェブ用スリッター装置。
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