JP2007192570A - 光ファイバマットセンサ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コアおよびコアの外周に設けられたクラッドを備えた光ファイバ11であって、伝送する光の一部の外界との相互作用を可能にするセンサ部SPを有する光ファイバ11を有し、センサ部SPを挟み込み、光ファイバ11の両端を外部に引き出すように一対のマット14が設けられており、光ファイバ11の入射端に対してセンサ光を出射する光源12が接続され、センサ部SPを介して光ファイバ11の出射端から出射されるセンサ光を検出する受光部13が接続され、受光部13においてセンサ光の強度を検出し、これによりマット14の主面に印加される圧力を感知する構成となっている。
【選択図】図1
Description
マットセンサは、マット上に通行人が乗ることなどによる圧力を感知するマット状のセンサである。
例えば自動ドアのセンサとして用いられる場合、マットセンサの出力信号がドアの開閉制御部に伝達され、マット上に通行人が乗ったときに自動的にドアが開くように構成される。
さらに、電気的に感知して電気信号を授受することから、防爆施設などにおいては使用することができなかった。
例えば、特許文献1には、FBG(fiber bragg grating)と呼ばれる光ファイバセンサが開示されている。FBGは、光ファイバの伝送路上で、ブラッグの原理に従って特定の波長の光を透過あるいは反射するように構成した可変光学フィルタである。
また、特許文献2及び3には、いわゆるヘテロコア部をセンサとして用いる光ファイバセンサが記載されている。
さらに、光ファイバを用いたマットセンサとしては、例えば特許文献4に記載がある。
光ファイバの入射端に対してセンサ光を出射する光源が接続され、センサ部を介して光ファイバの出射端から出射されるセンサ光を検出する受光部が接続されている。
受光部においてセンサ光の強度を検出し、これによりマットの主面に印加される圧力を感知する構成となっている。
あるいは好適には、前記センサ部は、前記光ファイバのコアの屈折率あるいはクラッドの屈折率と同等の屈折率を持つ光透過部材が前記光ファイバの中途部に接合されてなる構成である。
あるいは好適には、前記センサ部は、前記光ファイバの前記クラッド部が除去されてなる構成である。
図1(a)は本実施形態に係る光ファイバマットセンサの模式構成図である。
例えば、センサヘッド10から光ファイバ11の両端が引き出されており、光ファイバ11の入射端に対してセンサ光を出射する光源12が光学的に接続されており、光ファイバ11の出射端に対して、出射端から出射されるセンサ光を検出する受光部が光学的に接続されている。
例えば、光ファイバ11は、コアおよびコアの外周に設けられたクラッドを備えた光ファイバであって、伝送する光の一部の外界との相互作用を可能にするセンサ部SPを有しており、このようなセンサ部SPを挟み込んで光ファイバ11の両端を外部に引き出すように一対のゴム製のマット14(14a,14b)が設けられている。
センサ部SPを含む光ファイバ11は、マット14(14a,14b)間でずれないように、接着剤などで所定の位置に固定されている。
上記のようにセンサヘッド10が構成されている。
上記のようにセンサ部をマットで挟み込むことで、受光部で検出されるセンサ光の強度によりマットの主面に印加される圧力を感知する構成となっている。
受光部は外部の上位機器に接続され、例えば自動ドアのセンサとして用いられる場合にはドア開閉制御部などに接続される。
図2(a)は、センサ部SPの構成の一例を示すための、光ファイバ(20a,20b)のセンサ部SP近傍での斜視図であり、図2(b)はセンサ部SP近傍での長手方向の断面図である。
例えば、光ファイバセンサラインを構成する各光ファイバは、光ファイバ通信ラインの光ファイバと同じ構成、即ち、例えばコア径9μmのシングルモードファイバであり、一方の光ファイバ20aと他方の光ファイバ20bの間にセンサ部SPが設けられているものとする。
光ファイバ(20a,20b)は、コア21と、その外周部に設けられたクラッド22とを有する。光源より伝送された光は、光入射端側からコア21に入射され、センサ部SPを介して光出射端側のコア21から受光部へと出射される。
ヘテロコア部3におけるコア31の径blは、光ファイバ(20a,20b)のコア21の径alより小さく、例えばal=9μm、bl=5μmである。また、ヘテロコア部3の長さclは数mm〜数cmであり、例えば1mm程度である。
光ファイバ(20a,20b)とセンサ部SPを構成するヘテロコア部3は、長手方向に直交する界面4でコア同士が接合するようにほぼ同軸に、例えば汎用化されている放電による融着などにより、接合されている。
即ち、本実施形態においては、センサ部SPをマットで挟み込む構成とすることでマットの主面に圧力が印加されるとセンサ部SPに歪が生じ、これによりリークWの大きさが変化する。従って、受光部で検出されるセンサ光の強度によりマットの主面に印加される圧力を感知することができる。
図3(a)〜図3(c)は、センサ部SPの構成の一例を示すための、光ファイバ(20a,20b)のセンサ部SP近傍での長手方向の断面図である。
図3(a)では、センサ部SPを構成するヘテロコア部3のコア31の径blが、光ファイバ(20a,20b)のコア21の径alよりも大きな構成となっている。
図3(b)に示すように、ヘテロコア部の代わりに、センサ部SPは、光ファイバ(20a,20b)のコア21の屈折率あるいはクラッド22の屈折率と同等の屈折率を持つ光透過部材30が光ファイバ(20a,20b)の中途部に接合されてなる構成とすることもできる。
図3(c)に示すように、コア21と、その外周部に設けられたクラッド22とを有する光ファイバのセンサ部SPにおいて、クラッド22が除去されている構成とすることもできる。
また、電磁波の影響を受けず、与えることもない。
さらに光ファイバを用いているので金属腐食による接点不良などの不具合が起こらない。
マットセンサとしては電気的センサを用いておらず、光源、センサヘッドから受光部まで光で信号の授受を行っており、漏電の心配がない。電気的スパークによる引火、火災、誘爆のなく、安全防爆性を有しており、防爆施設に適用することができる。
光ファイバを延伸することで、遠隔地でリアルタイムに検知することができ、例えば複数のセンサを集中管理センター一箇所で管理することができる。
また、介護施設などにおける起床センサあるいは徘徊センサとして適用できる。
図4は本発明の第2実施形態に係る光ファイバマットセンサの模式平面図である。
本実施形態においては、光ファイバ11に例えば5個のセンサ部(SPa,SPb,SPc,SPd,SPe)が複数直列に接続して設けられており、これらのセンサ部を挟み込んで光ファイバ11の両端を外部に引き出すように一対のゴム製のマット14が設けられている。
本実施形態に係る光ファイバマットセンサは、複数のセンサ部を設けることで、複数のセンサ部で構成されるマット面全体の領域で広く圧力をすることが可能となる。
センサ部の個数について限定はなく、レイアウトについても限定はないが、例えば5個の場合、中央部に1個配置し、その周囲に4個を配置するようにするとマット面全体を感知できるようになる。
図5(a)は本発明の第3実施形態に係る光ファイバマットセンサの模式平面図であり、図5(b)はマットを分解して示す構成図である。
本実施形態の光ファイバマットセンサは、第1及び第2実施形態の光ファイバマットセンサの構成をより詳細に示したものである。
例えば、第1ゴムマット14cと第2ゴムマット14dの間に、センサ部SPを有する光ファイバ11が挟み込まれている構成である。
上記のように、本実施形態においてはマットがゴムマットを含む構成となっている。
さらに、上記のようにセンサ部SPが保護チューブ15内に保持された状態で、マット(第2ゴムマット14d)との間に、ゴムなどの樹脂からなり、センサ部の感度を高める増感部材16が挟持されている。増感部材16は、例えば細長い板状であり、光ファイバの延伸方向に直行するようにして、センサ部SPを覆うように配置される。
センサ部SPを含む光ファイバ11は、保護チューブ15及び増感部材16とともに、マット14間でずれないように、接着剤などで所定の位置に固定されている。
本実施形態の光ファイバマットセンサは、センサ部として光ファイバセンサを用いており、安価かつ高感度であり、安全性の高いマットセンサである。
例えば、光ファイバを挟み込むマットについては特に限定はなく、一対のゴムマットでセンサ部を挟み込む単純な構成でもよい。但し、第3実施形態に示すように光ファイバ以外の部分の構造を適宜調整することで、マットセンサ自体の感度を大きく高めることが可能である。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
4…界面
10…センサヘッド
11…光ファイバ
12…光源
13…受光部
14,14a,14b…マット
14c…第1ゴムマット
14d…第2ゴムマット
15…保護チューブ
16…増感部材
20a,20b…光ファイバ
21,31…コア
22,32…クラッド
30…光透過部材
SP,SPa,SPb,SPc,SPd,SPe…センサ部
W…リーク光
Claims (8)
- コアおよびコアの外周に設けられたクラッドを備えた光ファイバであって、伝送する光の一部の外界との相互作用を可能にするセンサ部を有する光ファイバと、
前記センサ部を挟み込み、前記光ファイバの両端を外部に引き出すように設けられた一対のマットと、
前記光ファイバの入射端に対してセンサ光を出射する光源と、
前記センサ部を介して前記光ファイバの出射端から出射される前記センサ光を検出する受光部と
を有し、
前記受光部で検出される前記センサ光の強度により前記マットの主面に印加される圧力を感知する
光ファイバマットセンサ。 - 前記センサ部は、前記光ファイバのコア径と異なるコア径を有するヘテロコア部であり、前記光ファイバの中途部に接合されてなる構成である
請求項1に記載の光ファイバマットセンサ。 - 前記センサ部は、前記光ファイバのコアの屈折率あるいはクラッドの屈折率と同等の屈折率を持つ光透過部材が前記光ファイバの中途部に接合されてなる構成である
請求項1に記載の光ファイバマットセンサ。 - 前記センサ部は、前記光ファイバの前記クラッド部が除去されてなる構成である
請求項1に記載の光ファイバマットセンサ。 - 前記光ファイバに前記センサ部が複数直列に接続して設けられている
請求項1〜4のいずれかに記載の光ファイバマットセンサ。 - 前記マットがゴムマットを含む
請求項1〜5のいずれかに記載の光ファイバマットセンサ。 - 前記マットと前記センサ部の間に挟持された前記センサ部の感度を高める増感部材をさらに有する
請求項1〜6のいずれかに記載の光ファイバマットセンサ。 - 前記光ファイバを内部に通して内壁が前記センサ部にあたるように保持された保護チューブをさらに有する
請求項1〜7のいずれかに記載の光ファイバマットセンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006008763A JP2007192570A (ja) | 2006-01-17 | 2006-01-17 | 光ファイバマットセンサ |
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JP2007192570A true JP2007192570A (ja) | 2007-08-02 |
Family
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Family Applications (1)
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JP2006008763A Pending JP2007192570A (ja) | 2006-01-17 | 2006-01-17 | 光ファイバマットセンサ |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010261937A (ja) * | 2009-04-06 | 2010-11-18 | Soka Univ | 光ファイバセンサ及びこれを備えた検出装置 |
WO2022059791A1 (ja) * | 2020-09-17 | 2022-03-24 | 日本ゼオン株式会社 | 物体検出装置 |
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2006
- 2006-01-17 JP JP2006008763A patent/JP2007192570A/ja active Pending
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