JP2007192349A - アクチュエータ - Google Patents

アクチュエータ Download PDF

Info

Publication number
JP2007192349A
JP2007192349A JP2006012368A JP2006012368A JP2007192349A JP 2007192349 A JP2007192349 A JP 2007192349A JP 2006012368 A JP2006012368 A JP 2006012368A JP 2006012368 A JP2006012368 A JP 2006012368A JP 2007192349 A JP2007192349 A JP 2007192349A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
lubricating oil
final
gears
actuator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2006012368A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideyuki Takahashi
英之 高橋
Tomohiro Kawabata
知宏 川端
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Kansei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Calsonic Kansei Corp filed Critical Calsonic Kansei Corp
Priority to JP2006012368A priority Critical patent/JP2007192349A/ja
Publication of JP2007192349A publication Critical patent/JP2007192349A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/042Guidance of lubricant
    • F16H57/0421Guidance of lubricant on or within the casing, e.g. shields or baffles for collecting lubricant, tubes, pipes, grooves, channels or the like

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

【課題】歯車列の各歯車の相互の噛合の円滑性及び各歯車間の消音効果を損なうことなく歯車の歯部に潤滑油を一定の量で塗布することができるアクチュエータを提供する。
【解決手段】出力軸26に固定された最終段ギア23の上面23bに、第三段ギア22との噛合を円滑にするための潤滑油が注入される凹部36を最終段ギア23の回転方向に沿って形成し、上方ハウジング部11に、凹部36内に向けて伸び、該凹部内に注入された潤滑油を凹部36内から最終段ギア23の回転に伴ってかき出すためのかき出し部37と、該かき出し部によりかき出された潤滑油を最終段ギア23の歯部23aに案内する案内部38とを形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、駆動源及び駆動源の駆動力を出力部に伝える歯車列を備えるアクチュエータに関する。
従来、例えば車両の室内温度を調節する空調機には、冷風及び温風の混合風量を調節するためのエアミックスドアが組み込まれており、このエアミックスドアを設定温度に応じて作動させるためにアクチュエータが用いられている(例えば、特許文献1参照。)。
アクチュエータは、上方ハウジング部及び下方ハウジング部を有するハウジングを備える。ハウジング内には、両ハウジング部間に支持されエアミックスドアが固定される出力軸と、駆動源であるモータと、該モータの回転力を出力軸に伝えるための歯車列とが収容されている。歯車列は、出力軸に固定された歯車を含む少なくとも二つの歯車を有する。
アクチュエータを組み立てる際、電動モータを下方ハウジング部内に配置する前に又は配置した後に、下方ハウジング部内に歯車列を配置するとき、両歯車の相互の円滑な噛合や消音のために、例えば出力軸に固定された一方の歯車の外周に形成された歯部にグリースを予め塗布する。このとき、グリースを歯車の歯部全体に均一に塗布するために、グリースの塊を前記一方の歯車の歯部に該歯車の周方向に等間隔をおいて塗布する。続いて、各歯車を下方ハウジング部内に順次配置する。このとき、下方ハウジング部内に配置する歯車の歯を下方ハウジング部内に既に配置された歯車の歯間にその上方から挿入することにより、各歯車を互いに噛み合わせる。その後、上方ハウジング部を下方ハウジング部に装着することによりアクチュエータの組み立てが完了する。
アクチュエータの組み立て後、各歯車を回転させることにより、前記第一の歯車の歯部に塗布されたグリースの塊が各歯車の歯部全体に均一に引き伸ばされるので、各歯車の相互の噛合を円滑にすることができ且つ各歯車の歯が互いに当接することによる騒音の発生を防止することができる。
特開2005−94919号(第5−7頁、図3)
しかしながら、アクチュエータの組み立て時に前記一方の歯車の歯部にグリースのような潤滑油を予め塗布することから、歯車列の各歯車を下方ハウジング部内に配置する際に各歯車を互いに噛み合わせるべく、配置する歯車の歯を既に配置された歯車の歯間にその上方から挿入したとき、前記一方の歯車の歯部に塗布された潤滑油の塊が他方の歯車の歯によってこそぎ取られてしまう虞がある。前記一方の歯車の歯部に塗布された潤滑油がこそぎ取られると、前記一方の歯車の歯部に潤滑油の塗布不足が生じるため、各歯車の回転時に各歯車間に部分的に大きな摩擦が生じる。このため、各歯車の相互の噛合の円滑性が損なわれ、また、潤滑油による各歯車間の消音効果を得ることができない。
そこで、本発明の目的は、歯車列の各歯車の相互の噛合の円滑性及び各歯車間の消音効果を損なうことなく歯車の歯部に潤滑油を一定の量で塗布することができるアクチュエータを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、駆動源と、該駆動源の駆動力を出力部に伝えるための少なくとも二つの歯車を有する歯車列とを備えるアクチュエータであって、一方の前記歯車の端面には、他方の前記歯車との噛合を円滑にするための潤滑油が注入される凹部が前記一方の歯車の回転方向に沿って形成されており、前記凹部内に注入された前記潤滑油を前記凹部内から前記一方の歯車の回転に伴ってかき出すためのかき出し部と、該かき出し部によりかき出された前記潤滑油を前記一方の歯車の歯部に案内する案内部とが、前記各歯車を支持する支持部材に設けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の構成によれば、前記一方の歯車の端面に、前記他方の歯車との噛合を円滑にするための潤滑油が注入される凹部が前記一方の歯車の回転方向に沿って形成されており、凹部内に注入された潤滑油を前記一方の歯車の回転に伴って凹部内からかき出すためのかき出し部と、該かき出し部によりかき出された潤滑油を前記一方の歯車の歯部に案内する案内部とが、各歯車を支持する支持部材に設けられていることから、前記一方の歯車の凹部内に注入された潤滑油は、前記一方の歯車の回転時にかき出し部によりかき出され、案内部の案内作用により前記一方の歯車の歯部に案内される。
また、アクチュエータの組み立て時に各歯車を例えば従来のような下方ハウジング部内に配置する前に又は配置した後に、潤滑油を前記一方の歯車の端面に形成された凹部内に注入することにより潤滑油を前記一方の歯車の歯部に供給することができることから、各歯車を前記下方ハウジング部内に配置する前に潤滑油を前記一方の歯車の歯部に予め塗布する必要はないので、アクチュエータの組み立て時に歯車列の各歯車を前記下方ハウジング部内に配置する際に各歯車を互いに噛み合わせるべく歯車の歯を既に配置された歯車の歯間にその上方から挿入したとき、前記一方の歯車の歯部から潤滑油がこそぎ取られることが防止される。
従って、前記一方の歯車の歯部から潤滑油がこそぎ取られることなく潤滑油を前記一方の歯車の歯部全体に均一に塗布することができるので、両歯車間に従来のような摩擦が生じることなく、従って、両歯車の相互の噛合を確実に円滑にすることができ且つ各歯車の歯が互いに当接することによる騒音の発生を確実に防止することができる。
本発明を図示の実施例に沿って説明する。
図1は、車両の室内温度を調節する図示しない空調機に組み込まれるアクチュエータ10に本発明を適用した例について説明する。
本発明に係るアクチュエータ10は、図示しないが従来よく知られているように、前記空調機に設けられた熱交換器によって冷却された外気と、例えばエンジン冷却水を熱源とするヒータコアからの温風との混合割合を調節するために、空調機内の空気流路に設けられる被駆動部材であるエアミックスドアを作動させるための作動装置として用いられている。
アクチュエータ10は、図1に示すように、上方ハウジング部11と該上方ハウジング部に装着される下方ハウジング部12とを有するハウジング13を備える。
上方ハウジング部11は、頂壁14と、該頂壁の周縁から下方へ延びる周壁15とを有する。下方ハウジング部12は、底壁16と、該底壁の周縁から立ち上がる周壁17とを有する。両ハウジング部11,12は、上方ハウジング部11の周壁15に設けられた図示しない係止部を下方ハウジング部12の周壁17に設けられた図示しない突起部に係合させることにより、一体的に接合されてハウジング13を構成する。
下方ハウジング部12内には、図1及び図2に示すように、アクチュエータ10の駆動源であるモータ18と、該モータの回転軸18bに固定されたウォームギア19を経てモータ18の回転が伝えられ、その回転を減速させるための四つのギア20,21,22,23で構成される減速歯車列24とが配置されている。更に、下方ハウジング部12内には、減速歯車列24の最終段ギア23の回転軸である出力軸26と、ポテンショバランスレジスター27(図2参照。以下、PBRと称す。)と、モータ18からの電気配線18aが接続されるモータ用コネクタ28と、車両本体からの電気配線29(図1参照。)が下方ハウジング部12の周壁17に形成された開口17aから接続される入力用コネクタ30とが配置されている。
PBR27、モータ用コネクタ28及び入力用コネクタ30は、それぞれ下方ハウジング部12内に配置された回路基板Bに接続されている。
出力軸26は、ハウジング13内に上下方向に沿って配置されている。出力軸26の上端部26aは、上方ハウジング部11の頂壁14に設けられた軸受部31(図3参照。)に回転可能に支持されており、上方ハウジング部11の上方へ突出している。出力軸14の図示しない下端部は、下方ハウジング部12の底壁16に設けられた図示しない軸受部に回転可能に支持されており、下方ハウジング部12の下方へ突出している。図示の例では、出力軸26の前記下端部に、前記エアミックスドアを回動させるための棒状のドアレバー25が固定されている。出力軸26の前記下端部に代えて、出力軸26の上端部26aにドアレバー25を固定することができる。ドアレバー25には、一端部が前記エアミックスドアに取り付けられた棒状のロッドRの他端部が接続されている。
モータ用コネクタ28は、モータ18からの電気配線18aが接続される突出した一対の端子28aを備え、該各端子が下方ハウジング部12の上方へ伸びるように該下方ハウジング部内に配置されている。
入力用コネクタ30は、複数の端子30aを備え、該各端子が下方ハウジング部12の上方へ伸びるように下方ハウジング部12内に配置されている。入力用コネクタ30は、電気配線29からの電気信号を入力用コネクタ30の各端子30aに出力する。
前記エアミックスドアの回動位置すなわち回動角度は、PBR27により検出される。PBR27は、最終段ギア23と下方ハウジング部12の底壁16との間に挟まれるように配置されており、下方ハウジング部12の外方上方へ突出した三つの端子27a,27b,27cを備える。3つの端子のうち、例えば両側の端子27a,27cには電圧が印加され、中央の端子27bには前記エアミックスドアの回動角度に応じた電圧が電気信号として出力される。
従来よく知られているように、車室内に設けられた図示しない温度調節レバーを操作すると、温度調節レバーの操作位置に対応する前記エアミックドアの回動角度である目標値を示す電気信号が、車両本体からの電気配線29を介して入力用コネクタ30に入力される。回路基板Bは、入力用コネクタ30の各端子30aから受ける目標値を示す電気信号及びPBR27の端子27bから受ける電気信号から、目標値とPBR27が検出した前記エアミックスドアの回動角度との差分を求め、検出された値が目標値と一致するようにモータ用コネクタ28を介してモータ18の作動を図示しない制御回路で帰還制御する。
減速歯車列24の各ギア20,21,22,23は、図示の例では、それぞれ従来よく知られた平歯車で構成されている。
第一段ギア20は、図2に示すように、ウォームギア19に噛合する大径ギア部20a及び小径ギア部20bを備え、第二段ギア21は、小径ギア部21a及び第一段ギア20の小径ギア20bに噛合する大径ギア部21bを備える。
第三段ギア22は、回転軸32に互いに同軸的に固定された大径ギア部33及び小径ギア部34を備える。大径ギア部33及び小径ギア部34は、図示の例では、互いに一体的に結合されており、互いに一体的に回転する。大径ギア部33の外周に形成された歯部33aは、第二段ギア21の小径ギア部21aの外周に形成された図示しない歯部に噛合する。小径ギア部34は、大径ギア部33の径よりも小さい径を有し、その外周に形成された歯部34aは、最終段ギア23の外周に形成された歯部23aに噛合する。
回路基板Bの制御下でモータ18が駆動すると、モータ18の回転が該モータの回転軸18bに固定されたウォームギア19及び減速歯車列24を経て減速され、その減速された回転が出力軸26に伝わる。出力軸26の回転により、出力軸26の前記下端部に固定されたドアレバー25を介してロッドRがその長手方向に沿って直線運動し、これにより、該ロッドに取り付けられた前記エアミックスドアが設定された室内温度に応じた回動位置まで回動する。
アクチュエータ10を組み立てる際、先ず、下方ハウジング部12内に、モータ18、PBR17、モータ用コネクタ28及び入力用コネクタ30をそれぞれ配置する。更に、下方ハウジング部12内に、最終段ギア23が固定された出力軸26を配置する。このとき、出力軸26の前記下端部は、下方ハウジング部12の底壁16の前記軸受部に挿通される。
次に、回転軸32が固定された第三段ギア22を下方ハウジング部12内に配置する。このとき、第三段ギア22の小径ギア部34の歯部34aの歯は、最終段ギア23の歯部23aの歯間に最終段ギア23の上方から挿入される。これにより、第三段ギア22が、最終段ギア23に噛合する。続いて、第三段ギア22及び最終段ギア23の噛合と同様に、第一段ギア20をウォームギア19に噛合し、更に、第二段ギア21を第一段ギア20及び第三段ギア22にそれぞれ噛合する。
その後、上方ハウジング部11を下方ハウジング部12に被せ、上方ハウジング部材11を下方ハウジング部材12へ向けて押し下げることにより、下方ハウジング部12の周壁17に設けられた前記突起部に上方ハウジング部11の周壁15に設けられた前記係合部を係合させる。この係合により、上方ハウジング部11と下方ハウジング部12との嵌合が完了し、アクチュエータ10の組立が終了する。
本発明に係るアクチュエータ10では、最終段ギア23の上方ハウジング部11の頂壁14に対向する端面すなわち上面23bに、最終段ギア23及び中間ギア31の小径ギア部34間の噛合を円滑にするための潤滑油が注入される凹部36が形成されている。凹部36は、図示の例では、最終段ギア23の上面23bを最終段ギア23の周方向に廻る環状をなしている。潤滑油は、図示の例では、粘度の高いグリースで構成されており、例えばアクチュエータ10の組み立て時に凹部36内に注入される。
また、上方ハウジング部11の頂壁14には、図1及び図3に示すように、最終段ギア23の凹部36内に向けて伸び、該凹部内に注入された潤滑油を凹部36内から最終段ギア23の回転に伴ってかき出すためのかき出し部37と、該かき出し部によりかき出された潤滑油を最終段ギア23の歯部23aに案内するための案内部38とが形成されている
かき出し部37は、図1及び図4に示す例では、横断面が最終段ギア23の径方向外方へ向けて先細るほぼ三角形をなす棒状体からなり、上方ハウジング部11の軸受部31の近傍に第三段ギア22の回転を妨げない位置で形成されている。かき出し部37の伸長量は、図3に示すように、かき出し部37の先端37aが凹部36の底面36aに当接しない長さに設定されている。これにより、かき出し部37の先端37aと凹部36の底面36aとの間に大きな摩擦が生じることはないので、最終段ギア23の回転がかき出し部37により妨げられることはない。
案内部38は、図2及び図3に示すように、頂壁14からかき出し部37に最終段ギア23の径方向内方へ間隔をおいて伸びる内方壁39と、頂壁14からかき出し部37に最終段ギア23の径方向外方へ間隔をおいて伸びる外方壁40とを有する。更に、案内部38は、かき出し部37を挟むように最終段ギア23の周方向に互いに間隔をおいて配置され、内方壁39及び外方壁40を互いに連結する一対の側方壁41を有する。
内方壁39は、図示の例では、その板厚方向を最終段ギア23の径方向に一致させて配置されている。
外方壁40は、図示の例では、その板厚方向を最終段ギア23の径方向に一致させ且つ歯部23aに間隔をおいて内方壁39に対向するように配置されている。外方壁40の先端部40aは、最終段ギア23の歯部23aをその側方から部分的に覆っている。
各側方壁41の上下方向の長さ寸法は、それぞれの下端40aと最終段ギア23の上面23bとの間に隙間が形成されるように設定されている。各側方壁41の下端40a及び最終段ギア23の上面23b間の隙間の大きさは、潤滑油の通過を阻止する大きさに設定されている。
案内部38は、図4に示すように、内方壁39、外方壁40及び各側方壁41で、上方ハウジング部11の頂壁14により上端が閉鎖され下端が開放する箱状をなしている。
最終段ギア23が回転したとき、凹部36内に貯留した潤滑油は、かき出し部37から最終段ギア23の回転方向と反対方向へ向けて押圧力を受ける。このとき、かき出し部37の横断面が、前記したように、最終段ギア23の径方向外方へ向けて先細るほぼ三角形をなしていることから、かき出し部37から潤滑油に作用する押圧力の大部分が潤滑油を凹部36内から最終段ギア23の径方向外方へ押し出す押し出し力として作用する。この押し出し力により、潤滑油は凹部36内から最終段ギア23の径方向外方へかき出される。
最終段ギア23の回転に伴ってかき出し部37により凹部36内からかき出された潤滑油は、案内部38内に流入する。
凹部36内から案内部38内に流入した潤滑油は、最終段ギア23の回転に伴ってその回転方向に応じたいずれか一方の側方壁41により、最終段ギア23の上面23a上を案内部38内で連行される。このとき、各側方壁41の下端41a及び最終段ギア23の上面23b間に隙間が形成されていることから、各側方壁41及び最終段ギア23間に摩擦が発生することが防止される。これにより、各側方壁41による最終段ギア23の回転の妨げを防止することができる。また、各側方壁41の下端41a及び最終段ギア23の上面23b間の隙間の大きさが、前記したように、潤滑油の通過を阻止する大きさに設定されていることから、潤滑油が各側方壁41の下端41a及び最終段ギア23の上面23b間を経て案内部38内からその外方へ漏れることが抑制される。これにより、凹部36内から案内部38内に流入した潤滑油は、該案内部内に一時的に貯留される。
案内部38内に貯留した潤滑油は、最終段ギア23の回転によりかき出し部37で順次かき出されて案内部38内に流入する潤滑油によって案内部38内を外方壁40に向けて押し流される。このとき、外方壁40が、前記したように、最終段ギア23の歯部23aに間隔をおき且つその先端部40aが歯部23aをその側方から部分的に覆うように配置されていることから、前記したように押し流された潤滑油は、外方壁40の案内作用により最終段ギア23の歯部23aの外方壁40で覆われた部分に案内され、最終段ギア23の回転による歯部23aと案内部38との相対位置の変化により、歯部23aにその全周に亘って塗布される。
これにより、最終段ギア23の歯部23aと第三段ギア22の小径ギア部34の歯部34aとの噛合が円滑になり、また、最終段ギア23の歯部23aと小径ギア部34の歯部34aとが互いに直接当接することによる騒音の発生が防止される。
本実施例によれば、前記したように、最終段ギア23の凹部36内に注入された潤滑油を最終段ギア23の回転時にかき出し部37によりかき出し、案内部38の案内作用により最終段ギア23の歯部23aに案内することができる。
また、アクチュエータ10の組み立て時に、最終段ギア23及び第三段ギア22をそれぞれ下方ハウジング部12内に配置する前に又は配置した後に、潤滑油を最終段ギア23の凹部36内に注入することにより潤滑油を最終段ギア23の歯部23aに供給することができることから、最終段ギア23及び第三段ギア22をそれぞれ下方ハウジング部12内に配置する前に潤滑油を最終段ギア23又は第三段ギア22の小径ギア部34の歯部34aに予め塗布する必要はないので、アクチュエータ10の組み立て時に最終段ギア23及び第三段ギア22を下方ハウジング部12内に配置する際に最終段ギア23及び第三段ギア22の小径ギア部34を互いに噛み合わせるべく、小径ギア部34の歯部34aの歯を既に配置された最終段ギア23の歯部23aの歯間にその上方から挿入したとき、最終段ギア23の歯部23aから潤滑油がこそぎ取られることが防止される。
従って、最終段ギア23の歯部23aから潤滑油がこそぎ取られることなく潤滑油を最終段ギア23の歯部23a全体に均一に塗布することができるので、最終段ギア23及び第三段ギア22間に従来のような摩擦が生じることなく、従って、両歯車22,23の相互の噛合を確実に円滑にすることができ且つ各歯車22,23の歯が互いに当接することによる騒音の発生を確実に防止することができる。
また、前記したように、アクチュエータ10の組み立て時に最終段ギア23の歯部23aに潤滑油を塗布するために行う作業は、最終段ギア23の上面23bに形成された凹部36内に潤滑油を注入することだけであることから、従来のように潤滑油の塊を歯車の歯部に該歯車の周方向に等間隔をおいて塗布する場合に比べて歯車への潤滑油の塗布作業を簡易化することができる。これにより、アクチュエータ10の組み立て時間の短縮化を図ることができる。
更に、前記したように、潤滑油が粘度の高いグリースで構成されていることから、最終段ギア23の上面23bが水平方向に関して傾斜した状態でアクチュエータ10が前記空調機に組み込まれた場合でも、最終段ギア23の凹部36内に注入された潤滑油が凹部36の外方へ流れ出ることが抑制される。
本実施例では、潤滑油を注入するための凹部36が最終段ギア23の上面23bの周方向に沿って伸びる環状をなした例を示したが、これに代えて、凹部36を最終段ギア23の上面23bに、図5に示すように、最終段ギア23の所定の回転角度領域に形成することができる。
例えば、外気と温風との混合割合を調節すべく前記エアミックスドアに必要な出力軸26の周りの回動角度が105°である場合、図5に示す状態で前記エアミックスドアがその最大回動位置又は最小回動位置にあるとすると、凹部36を最終段ギア23の上面23bに第三段ギア22の近傍の位置から最終段ギア23の回転方向と反対方向へ最終段ギア23が105°回転したときの位置まで伸びるように形成する。この場合、最終段ギア23と第三段ギア22の小径ギア部34の減速比を、例えば1:4に設定することができる。
最終段ギア23が105°回転したとき、かき出し部37によるかき出し作用及び案内部38による案内作用により、最終段ギア23の凹部36が形成された角度領域における歯部23aに潤滑油が塗布される。このとき、前記したように、最終段ギア23と第三段ギア22の小径ギア部34の減速比が1:4に設定されていることから、最終段ギア23が105°回転したとき、第三段ギア22の小径ギア部34は420°回転する。これにより、第三段ギア22の小径ギア部34は、最終段ギア23が105°回転する間に凹部36が形成された角度領域における歯部23aに噛合するので、該歯部に塗布された潤滑油が小径ギア部34の歯部34aに塗布される。従って、最終段ギア23及び第三段ギア22の小径ギア部34間の噛合を潤滑油により円滑にすることができる。
図5に示す例では、凹部36を最終段ギア23の105°の回転領域で形成した例を示したが、これに代えて、凹部36を形成する最終段ギア23の回転角度領域を前記エアミックスドアの最大回動角度に応じて適宜変更することができる。この場合、凹部36を形成する領域の角度に応じて、最終段ギア23と第三段ギア22の小径ギア部34の減速比を設定することができる。
図1乃至図5に示す例では、かき出し部37が、横断面が最終段ギア31の径方向外方へ向けて先細るほぼ三角形をなす棒状体からなる例を示したが、これに代えて、かき出し部37を、図6に示すように、先端42aから上方ハウジング部11の頂壁14に向けて末広がるように形成されたかき出し部42を本発明に適用することができる。
図6に示す例によれば、かき出し部42が、先端37aから上方ハウジング部11の頂壁14に向けて末広がるように形成されていることから、最終段ギア23の凹部36内からかき出し部42によりかき出された潤滑油は、かき出し部42の周面に沿って案内部38内に案内される。これにより、案内部38の案内作用に加えてかき出し部42の案内作用により、最終段ギア23の凹部36内の潤滑油をより確実に且つ容易に最終段ギア23の歯部23aに供給することができる。
また、図1乃至図6に示す例では、最終段ギア23の上面23bに潤滑油を注入するための凹部36を形成した例を示したが、これに加えて、又は、これに代えて、第一段ギア20の小径ギア部20bの上面、第二段ギア21の大径ギア部21bの上面、又は、第三段ギア22の大径ギア部33の上面にそれぞれ前記凹部を形成することができる。この場合、かき出し部37及び案内部38を、それぞれ各ギア20,21,22に形成された凹部のそれぞれに対応する位置で上方ハウジング部11に形成することができる。これにより、最終段ギア23及び第二段ギア22間の円滑な噛合及び消音が可能になることに加え又は代えて、ウォームギア19及び第一段ギア20間、該第一段ギア及び第二段ギア21間、及び、該第二段ギア及び第三段ギア22間のそれぞれの円滑な噛合及び消音が可能となる。
更に、図1乃至図6に示す例では、減速歯車列24の各ギア20,21,22,23がそれぞれ平歯車で構成された例を示したが、これに代えて、各ギア20,21,22,23を例えばかさ歯車のように平歯車以外の歯車で構成することができる。
また、図1乃至図6に示す例では、減速歯車列16が四つのギア20,21,22,23で構成された例を示したが、これに代えて、これら以外の歯車を有する歯車列、又は、これらのうちのいくつかで構成された歯車列を本発明に用いることができる。
更に、図1乃至図6に示す例では、モータ18及び減速歯車列24がそれぞれハウジング13内に収容された例を示したが、これに代えて、モータ18及び減速歯車列24がそれぞれハウジング13以外の収容部材内に収容されたアクチュエータに本発明を適用することができる。
更に、図1乃至図6に示す例では、車両に設けられた空調機に組み込まれるアクチュエータ10に本発明を適用した例を示したが、これに代えて、車両に設けられた指針式計器に組み込まれるアクチュエータ又は車両以外に用いられるアクチュエータに本発明を適用することができる。
本発明に係るアクチュエータを概略的に示す分解斜視図である。 本発明に係るアクチュエータの上方ハウジング部を取り外した状態を示す平面図である。 図2のI−I線に沿った縦断面図である。 本発明に係るかき出し部及び案内部を概略的に示す斜視図である。 本発明に係る凹部の変形例を概略的に示す平面図である。 本発明に係るかき出し部及び案内部の変形例を概略的に示す斜視図である。
符号の説明
10 アクチュエータ
11,12 支持部材(上方ハウジング部、下方ハウジング部)
20,21,22,23 歯車(ギア)
23a 歯部
23b 端面(最終段ギアの上面)
24 歯車列(減速歯車列)
26 出力部(出力軸)
36 凹部
37 かき出し部
38 案内部

Claims (1)

  1. 駆動源と、該駆動源の駆動力を出力部に伝えるための少なくとも二つの歯車を有する歯車列とを備えるアクチュエータであって、一方の前記歯車の端面には、他方の前記歯車との噛合を円滑にするための潤滑油が注入される凹部が前記一方の歯車の回転方向に沿って形成されており、前記凹部内に注入された前記潤滑油を前記凹部内から前記一方の歯車の回転に伴ってかき出すためのかき出し部と、該かき出し部によりかき出された前記潤滑油を前記一方の歯車の歯部に案内する案内部とが、前記各歯車を支持する支持部材に設けられていることを特徴とするアクチュエータ。
JP2006012368A 2006-01-20 2006-01-20 アクチュエータ Withdrawn JP2007192349A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006012368A JP2007192349A (ja) 2006-01-20 2006-01-20 アクチュエータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006012368A JP2007192349A (ja) 2006-01-20 2006-01-20 アクチュエータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007192349A true JP2007192349A (ja) 2007-08-02

Family

ID=38448210

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006012368A Withdrawn JP2007192349A (ja) 2006-01-20 2006-01-20 アクチュエータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007192349A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110234032A1 (en) * 2008-12-12 2011-09-29 Calsonic Kansei Corporation Substrate support structure
JP2015023761A (ja) * 2013-07-23 2015-02-02 日本電産サンキョー株式会社 ギヤードモータ
JP2019041573A (ja) * 2018-09-07 2019-03-14 ミネベアミツミ株式会社 回転装置
JP2019198222A (ja) * 2019-07-17 2019-11-14 ミネベアミツミ株式会社 回転装置
JP2020092602A (ja) * 2020-03-11 2020-06-11 ミネベアミツミ株式会社 回転装置
US10836237B2 (en) 2016-06-17 2020-11-17 Minebea Mitsumi Inc. Rotary apparatus
JP2021036769A (ja) * 2020-12-07 2021-03-04 ミネベアミツミ株式会社 回転装置

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110234032A1 (en) * 2008-12-12 2011-09-29 Calsonic Kansei Corporation Substrate support structure
US8896172B2 (en) * 2008-12-12 2014-11-25 Calsonic Kansei Corporation Substrate support structure
JP2015023761A (ja) * 2013-07-23 2015-02-02 日本電産サンキョー株式会社 ギヤードモータ
US10836237B2 (en) 2016-06-17 2020-11-17 Minebea Mitsumi Inc. Rotary apparatus
US11472267B2 (en) 2016-06-17 2022-10-18 Minebea Mitsumi Inc. Rotary apparatus
US11820204B2 (en) 2016-06-17 2023-11-21 Minebea Mitsumi Inc. Rotary apparatus
JP2019041573A (ja) * 2018-09-07 2019-03-14 ミネベアミツミ株式会社 回転装置
JP2019198222A (ja) * 2019-07-17 2019-11-14 ミネベアミツミ株式会社 回転装置
JP2020092602A (ja) * 2020-03-11 2020-06-11 ミネベアミツミ株式会社 回転装置
JP2021036769A (ja) * 2020-12-07 2021-03-04 ミネベアミツミ株式会社 回転装置
JP7105528B2 (ja) 2020-12-07 2022-07-25 ミネベアミツミ株式会社 回転装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007192349A (ja) アクチュエータ
US7909722B2 (en) Structure of swing part of industrial robot
JPS6143582B2 (ja)
JP5154364B2 (ja) ギヤ室のシール構造
CN106766059B (zh) 空调器的门体驱动机构及空调器
ITAN980012U1 (it) Motoriduttore tubolare per la movimentazione di tapperelle e tende avvolgibili
JP2013145050A (ja) 歯車モータ組立体
CN107869559A (zh) 主轴驱动装置
JP2006220178A (ja) 直動・回転複合アクチュエータ
JP2007154998A (ja) 歯車減速機付電動機のグリース漏れ防止構造
JP5492590B2 (ja) スライドドア装置
US9618082B2 (en) Worm gear
JP6077096B2 (ja) 歯車減速機のグリース漏れ防止構造
WO2006020148A3 (en) Improved flexible shaft drive transmission
WO2005095824A3 (de) Stirnradgetriebe
TWI665395B (zh) 減速機、及具備其之正交型齒輪馬達
CN106393629A (zh) 用于双蜗杆挤压机的驱动器的传动组件
WO2014062116A1 (en) Oil control device for gears, gearbox that contains such an oil control device and vehicle that contains such a gearbox
JP2010101343A (ja) 油量調整機構
JP2005061617A (ja) 手動変速機の潤滑構造
US6318202B1 (en) Transmission for driving the screws of a twin-screw extruder
JP2006329269A (ja) 遊星歯車減速機における潤滑剤の充填構造
KR900001871B1 (ko) 두 구조물의 동시구동을 위한 모우터 감속기
JP6479735B2 (ja) 歯車装置
JP2008000803A (ja) プレス機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081127

A761 Written withdrawal of application

Effective date: 20100805

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761