JP2007189453A - パワーレベル調整装置及びパワーレベル調整方法 - Google Patents

パワーレベル調整装置及びパワーレベル調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】送受信モジュールの出力パワーレベルの調整をミリ秒オーダー以下の調整速度で実現でき、しかも装置を大型化することなく多数のDUTを同時に調整すること。
【解決手段】このパワーレベル調整装置は、基準送受信モジュール11から信号ケーブル14経由でDUT10に対して所定データを送信し、当該DUT10から返信されたAckからRSSI値を検出する。基準送受信モジュール11で検出されたRSSI値をLANケーブル13経由でパーソナルコンピュータ12へ伝送し、パーソナルコンピュータ12からDUT10へ利得指令値を与える。RSSI値が所定値になるまで、基準送受信モジュール11からDUT10に所定データを送信し、そのAckからRSSI値を検出してパーソナルコンピュータ12へ伝送し、RSSI値に応じた利得指令値をDUT10に与える処理を繰り返す。
【選択図】図1

Description

本発明は、送受信モジュールに内蔵されたパワーアンプの出力レベルを調整するためのパワーレベル調整装置及びパワーレベル調整方法に関する。
例えば、無線LAN等に使用される送受信モジュールはパワーアンプを内蔵しており、パワーアンプの出力パワーレベルを所要範囲に調整することは送信信号及び受信信号の精度向上に大きく寄与する。そのため、製品の出荷前に、送受信モジュール内のパワーアンプを所望の出力パワーレベルに調整するパワーレベル調整作業が行われている。送受信モジュールの出力パワーレベルを調整する装置としてパワーメータを用いたものがある(例えば、特許文献1参照)。
図8に示すように、出力パワーレベルの調整対象となる送受信モジュール(以下、「DUT(デバイス・アンダーテスト)という」)100にパワーメータ101を接続すると共にDUT100とパーソナルコンピュータ102とを接続する。パーソナルコンピュータ102からDUT100にパワー出力を要請するコマンドを書き込み、DUT100が書き込まれたコマンドを認識して初期値としてパワーアンプに設定されている利得にてパワー出力を行う。パワーメータ101で計測される出力パワーレベルをGPIB経由でパーソナルコンピュータ102へ送る。パーソナルコンピュータ102は出力パワーレベルがターゲットレベルに近づくようにDUT100にパワーアンプの利得指令値を与えて出力パワーレベルを調整する。
特開平9−27771号公報
しかしながら、従来のパワーレベル調整装置は、パーソナルコンピュータ102からDUT100へパワー出力を要請するコマンドを書き込み、DUT10がそのコマンドを解釈してからパワー出力を開始し、さらにパワーメータ101で計測された出力パワーレベルをGPIB経由でパーソナルコンピュータ102へ伝送しているため、秒オーダーの調整速度までしか実現できず、調整速度が遅いという問題があった。
また、従来のパワーレベル調整装置は、1つのDUT100のパワーレベルを調整するのに専用のパワーメータ101が1台必要となるので、複数のDUTを同時に調整しようとすると、DUTと同数のパワーメータが必要となり、装置が大型化してコストアップになるといった問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、送受信モジュールの出力パワーレベルの調整をミリ秒オーダー以下の調整速度で実現でき、しかも装置を大型化することなく多数のDUTを同時に調整可能なパワーレベル調整装置及びパワーレベル調整方法を提供することを目的とする。
本発明のパワーレベル調整装置は、送受信モジュールに内蔵されたパワーアンプの出力レベルを調整するためのパワーレベル調整装置であって、前記送受信モジュールに対して所定データを送信し、当該送受信モジュールから返信されたアクノレッジデータから受信入力電界強度を検出する基準送受信モジュールと、前記基準送受信モジュールで検出された受信入力電界強度に基づいて指令値を求め、その指令値を前記パワーアンプに与えて出力レベルを制御するパワーレベル制御手段と、を具備したことを特徴とする。
この構成によれば、調整対象となる送受信モジュールと基準送受信モジュールとの間で所定データとアクノレッジデータを交換し、その時のアクノレッジデータから検出された受信入力電界強度に基づいてパワーアンプの出力レベルを調整するので、パワーメータで測定した出力レベル情報をGPIB経由でパーソナルコンピュータに伝送する場合に比べて、大幅な高速化が可能になる。
また本発明は、上記パワーレベル調整装置において、前記パワーレベル制御手段をパーソナルコンピュータで構成すると共に当該パワーレベル制御手段と前記基準送受信モジュールとの間をLANケーブルで接続し、前記基準送受信モジュールで検出した受信入力電界強度を前記LANケーブル経由で前記パワーレベル制御手段へ伝送することとし、前記受信入力電界強度が所定値になるまで、前記基準送受信モジュールから前記送受信モジュールに所定データを送信し、そのアクノレッジデータから受信入力電界強度を検出して前記パワーレベル制御手段へ伝送し、検出された受信入力電界強度に応じた指令値を前記パワーアンプに与える一連の処理を繰り返すことを特徴とする。
この構成により、調整対象となる送受信モジュールと基準送受信モジュールとの間で所定データとアクノレッジデータを交換し、その時のアクノレッジデータから受信入力電界強度を検出するので、極めて高速に受信入力電界強度を検出してパーソナルコンピュータに伝送でき、送受信モジュールのパワーアンプの出力レベルの調整作業を高速化することができる。
また本発明は、上記パワーレベル調整装置において、前記パワーレベル制御手段を演算器で構成し、前記基準送受信モジュールで検出した受信入力電界強度を前記送受信モジュールへ返送し、前記演算器が、当該送受信モジュールへ返送された受信入力電界強度に応じて、前記パワーアンプの出力レベルの増減値を計算し、その計算結果によって前記パワーアンプの出力レベルを制御することを特徴とする。
この構成により、演算器が送受信モジュールへ返送された受信入力電界強度に応じて、パワーアンプの出力レベルの増減値を計算し、その計算結果によってパワーアンプの出力レベルを制御するので、パーソナルコンピュータが基準送受信モジュールから受信入力電界強度を受信する場合に比べて、送受信モジュールのパワーアンプの出力レベルの調整作業を短縮化することができる。
また本発明のパワーレベル調整装置は、送受信モジュールに内蔵されたパワーアンプの出力レベルを調整するためのパワーレベル調整装置であって、調整対象となる複数の送受信モジュールに対して接続され、前記各送受信モジュールに対して所定データを送信し、前記各送受信モジュールから返信された各アクノレッジデータから受信入力電界強度をそれぞれ検出する基準送受信モジュールと、前記各送受信モジュールに対してそれぞれ設けられ、前記基準送受信モジュールで検出された対応する送受信モジュールの受信入力電界強度に基づいて指令値を求め、その指令値を対応する送受信モジュールのパワーアンプに与えて出力レベルを制御する複数のパワーレベル制御部と、を具備したことを特徴とする。
この構成により、1台の基準送受信モジュールが複数の各送受信モジュールに対して所定データを送信し、前記各送受信モジュールから返信された各アクノレッジデータから受信入力電界強度をそれぞれ検出するものとしたので、送受信モジュール毎にパワーメータを設ける構成に比べて、装置全体の構成を大幅に簡素化できる。
また本発明のパワーレベル調整方法は、送受信モジュールに内蔵されたパワーアンプの出力レベルを調整するためのパワーレベル調整方法であって、前記送受信モジュールに対して基準送受信モジュールから所定データを送信し、当該送受信モジュールから基準送受信モジュールへ返信されたアクノレッジデータから受信入力電界強度を検出し、前記送受信モジュールに対して設けられたパワーレベル制御手段において前記基準送受信モジュールで検出された受信入力電界強度に基づいて指令値を求め、その指令値を前記パワーアンプに与えて出力レベルを制御することを特徴とする。
また本発明のパワーレベル調整方法において、前記パワーレベル制御手段を構成するパーソナルコンピュータに対して、前記基準送受信モジュールで検出された前記受信入力電界強度をLANケーブル経由で伝送し、前記受信入力電界強度が所定値になるまで、前記基準送受信モジュールから前記送受信モジュールに所定データを送信し、そのアクノレッジデータから受信入力電界強度を検出して前記パワーレベル制御手段へ伝送し、検出された受信入力電界強度に応じた指令値を前記パワーアンプに与える処理を繰り返すことを特徴とする。
また本発明のパワーレベル調整方法において、前記基準送受信モジュールで検出した受信入力電界強度を前記送受信モジュールへ返送し、前記パワーレベル制御手段を構成する前記演算器が、当該送受信モジュールへ返送された受信入力電界強度に応じて、前記パワーアンプの出力レベルの増減値を計算し、その計算結果によって前記パワーアンプの出力レベルを制御することを特徴とする。
また本発明のパワーレベル調整方法は、送受信モジュールに内蔵されたパワーアンプの出力レベルを調整するためのパワーレベル調整方法であって、調整対象となる複数の送受信モジュールに対して1台の基準送受信モジュールから所定データを送信し、前記各送受信モジュールから基準送受信モジュールに返信された各アクノレッジデータから受信入力電界強度をそれぞれ検出し、前記各送受信モジュールに対してそれぞれ設けられた複数のパワーレベル制御部が、前記基準送受信モジュールで検出された対応する送受信モジュールの受信入力電界強度に基づいて指令値を求め、その指令値を対応する送受信モジュールのパワーアンプに与えて出力レベルを制御することを特徴とする。
なお、前記送受信モジュールは、無線LAN用の送受信モジュールであることを特徴とする。
本発明によれば、送受信モジュールの出力パワーレベルの調整をミリ秒オーダー以下の調整速度で実現でき、しかも装置を大型化することなく多数のDUTを同時に調整することができる。
以下、本発明の一実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
本実施の形態は、無線LANに用いられる送受信モジュールの出力パワーレベルを調整するパワーレベル調整装置に関するものであるが、本発明は無線LANの送受信モジュールのパワーレベル調整に限定されるものではない。
図1は本実施の形態に係るパワーレベル調整装置の構成図である。DUT10に対して信号ケーブル14を介して基準送受信モジュール11が接続されると共にパーソナルコンピュータ12がインターフェース15を介して接続されている。また基準送受信モジュール11とパーソナルコンピュータ12との間はLANケーブル13で接続されている。
DUT10はパワーアンプを内蔵した調整対象となる送受信モジュールであり、外部からパワーアンプの利得を調整可能に構成されている。この送受信モジュールは、モジュール本来の機能として他の送受信モジュールとパケット通信する通信機能を有しており、他の送受信モジュールからパケットを受信すると応答(Ack:アクノレッジデータ)を高速で返信するハードロジックが組み込まれている。
基準送受信モジュール11は、性能(パワー、感度等)が既知の通信機器であり、基本的にはDUT10と同様の通信機能を有している。後述するように、基準送受信モジュール11は、DUT10に所定データ(例えば、空パケット)を送信し、DUT10から返信されるAckからRSSI値(受信入力電界強度)を検出し、RSSI値をLANケーブル13経由でパーソナルコンピュータ12へ伝送する機能を有する。すなわち、通常の通信機器としてパケット通信機能を有していれば良く、パワーメータの機能を備える必要はない。
パーソナルコンピュータ12は、基準送受信モジュール11から取り込むRSSI値に基づいて、DUT10の出力パワーレベルをターゲットレベルに近づける利得指令値を求めて出力する。
図2はパーソナルコンピュータ12からDUT10に与える利得指令値とDUT10の出力パワーレベルとの関係を示す概念図である。DUT10の性能に応じて多少の差はあるもののほぼ利得指令値と出力パワーレベルとは比例関係にある。パーソナルコンピュータ12は、図2に示す利得指令値と出力パワーレベルとの対応テーブルを持つ。そして、現在の出力パワーレベル(RSSI値)がターゲットレベルの許容範囲(下限値から上限値の間)に入っていなければターゲットレベルに近づける利得指令値を求める。
次に、以上のように構成されたパワーレベル調整装置の動作について説明する。
図3はパワーレベル調整装置のシーケンス図である。基準送受信モジュール11は、パワーレベル調整が開始されるとパワーレベル未調整のDUT10を宛先としたパケットデータ(1)を信号ケーブル14経由でDUT10へ送信する。
DUT10は、信号ケーブル14から自分宛のパケットデータ(1)を受信する。上記したように、DUT10の集積回路には自分宛のパケットを受信したら、即座に元の送信元を宛先とした応答パケット(Ack)を送信するハードロジックが組まれている。集積回路に組み込まれるハードロジックであれば数百マイクロ秒オーダーでAckを返すことができる。
基準送受信モジュール11は、DUT10から返信されたAck(1)を受信すると、当該Ack(1)の信号レベルからRSSI値を読み取る。Ack(1)はDUT10を構成する送受信モジュールの出力信号であるので、Ack(1)のRSSI値はDUT10の現在の出力パワーレベルを現すパラメータとなる。Ack(1)から得られたRSSI値(1)は即座にLANケーブル13経由でパーソナルコンピュータ12へ送信する。
ここで、パーソナルコンピュータ12がRSSI値(1)を基準送受信モジュール11から受信するまでに要する時間は、LANケーブル13による送信時間が多くの部分を占める。LANケーブル13による送信時間は、従来のパワーレベル調整装置で採用していたGPIBによる送信時間に比べて大幅に高速であることが知られている。
パーソナルコンピュータ12は、基準送受信モジュール11からRSSI値(1)を受信すると、当該RSSI値(1)からDUT10をターゲットレベルに近づける利得指令値を計算する。例えば、図2に示すようにRSSI値(1)が30dBmであった場合、利得指令値を「4」にすれば良いことになる。そこで、パーソナルコンピュータ12は、利得指令値(1)として「4」をDUT10に与える。
DUT10は、パーソナルコンピュータ12から指示された利得指令値(1)にしたがってパワーアンプの利得を調整する。この結果、DUT10は利得指令値(1)にて利得調整されたパワーアンプ出力が信号出力として現れる。
なお、製品によって性能に誤差があるのでターゲットレベルに相当する利得指令値を与えたとしても、必ずしもDUT10の出力パワーレベルがターゲットレベルに調整されるとは限らない。このため、DUT10の出力パワーレベルがターゲットレベルの許容範囲内に調整されるまで上記同様の処理を繰り返す。但し、2回目以降の利得指令値は二分木などのアルゴリズムに基づいて細かに決定していくことになる。
基準送受信モジュール11は、パーソナルコンピュータ12から調整終了コマンドが出されるまで、所定の周期でDUT10を宛先にしたパケットデータ(2)…を信号ケーブル14上に送出する。そして、パケットデータ(2)…に対するAck(2)…を受信してRSSI値(2)…を計算し、パーソナルコンピュータ12へ送信する。
ここで、本実施の形態では、パーソナルコンピュータ12は、2回目以降は二分木法にしたがって利得指令値を求めるものとする。具体的には、今回のRSSI値とターゲットRSSI値との差分の中間点を目標とした利得指令値を計算する。なお、二分木法以外のアルゴリズムでRSSI値をターゲットRSSI値に近づけるようにしても良い。
パーソナルコンピュータ12は、最終的に基準送受信モジュール11から通知されるRSSI値で表された出力パワーレベルがターゲットレベルの許容範囲内に入ったことを検出すると、基準送受信モジュール11に対して調整終了コマンドを送信して、調整作業を終了させる。
このように本実施の形態によれば、基準送受信モジュール11からDUT10に対してパケットを送信し、DUT10から返信されるAckからRSSI値を読み取り、そのRSSI値をパーソナルコンピュータ12へLAN経由で送信して利得指令値を求め、DUT10に与えるようにしたので、パケットの送信とAckの返信といった通信手順でDUT10の出力パワーレベルに関する情報(RSSI値)を取得でき、従来方式のようにパーソナルコンピュータからDUTにパワー出力を要請するコマンドを書き込む場合に比べて大幅に時間を短縮できる。また、基準送受信モジュール11からパーソナルコンピュータ12へのRSSI値の伝送はLANケーブル13を用いるので、GPIB経由でのデータ伝送に比べて時間を短縮できる。この結果、パワーレベルの調整作業をミリ秒オーダーで行うことができる。
(実施の形態2)
本実施の形態は、上記実施の形態1よりも高速化を図るためにパーソナルコンピュータ12に代えてDSP(Digital Signal Processor)を設けた例である。DSPはLAN経由ではなくDUT10から直接RSSI値を読み取れるようにインターフェース経由で両者を接続する。
図4は本実施の形態に係るパワーレベル調整装置の構成図である。DUT10に対して信号ケーブル14を介して基準送受信モジュール11が接続されると共にDSP20がインターフェース15を介して接続されている。
DUT10は、自分宛のパケットに対して即座にAckを返すハードロジックが組み込まれていることは実施の形態1と同じである。さらに本実施の形態は、基準送受信モジュール11から受信したパケットからRSSI値を取り出し、DSP20から読み込み可能なメモリに格納するように構成している。
基準送受信モジュール11は、DUT10にデータ(例えば、空パケット)を送信し、DUT10から返信されるAckからRSSI値を検出することは実施の形態1と同じである。さらに本実施の形態は、Ackから検出したRSSI値をDUT10に返信する。
DSP20は、RSSI値の入力に対して利得指令値を出力するハードロジックが組み込まれている。RSSI値はインターフェース15経由でDUT10のメモリから読み込むことにより取得する。RSSI値から利得指令値を求めるためのアルゴリズムは後述する。
次に、以上のように構成された本実施の形態の動作について説明する。
図5はパワーレベル調整装置のシーケンス図である。基準送受信モジュール11は、パワーレベル調整が開始されるとパワーレベル未調整のDUT10を宛先としたパケットデータ(1)を信号ケーブル14経由でDUT10へ送信する。
DUT10は、信号ケーブル14から自分宛のパケットデータ(1)を受信する。上記したように、DUT10は自分宛のパケットを受信したら、送信元の基準送受信モジュール11に数百マイクロ秒オーダーでAckを返す。
基準送受信モジュール11は、DUT10から返信されたAck(1)を受信すると、当該Ack(1)の信号レベルからRSSI値を読み取る。そして、Ack(1)から得られたRSSI値(1)を再びDUT10へ返信する。
DUT10は、基準送受信モジュール11から受信したパケットからRSSI値を切り出して所定のメモリに格納する。かかるRSSI値の切り出し及び格納もハードロジックで実現するものとする。
DSP20は、インターフェース15を介してDUT10からRSSI値(1)が入力され、ハードロジックにしたがって当該RSSI値(1)からDUT10をターゲットレベルに近づける利得指令値を出力する。
図6はDSP20がRSSI値から利得指令値を求めるためのアルゴリズムであり、かかるアルゴリズムを実現するハードロジックがDSP20の内部に構築されている。DUT10からのRSSI値の入力(T1)に対して、RSSI値がターゲットRSSIの上限値(42dBm)から下限値(40dBm)の範囲内にあるか否か判定する(T2,T3)。ターゲットRSSIとは、図2に示すターゲットレベル(41dBm)をRSSI換算した値のことである。RSSI値が上限値(42dBm)から下限値(40dBm)の範囲内に入っていれば調整作業を終了する(T4)。
一方、RSSI値が上記許容範囲内に入っていなかった場合、現在のRSSI値とターゲットRSSIとの差分を計算し(T5)、その計算結果である差分値から利得指令値を決定する(T6)。例えば、RSSI値がターゲットRSSIよりもどの程度小さければ、利得指令値をどの程度アップし、逆にRSSI値がターゲットRSSIよりもどの程度大きければ、利得指令値をどの程度ダウンするかといったデータをテーブル化したルックアップテーブルを構成する。ルックアップテーブルの入力を現在のRSSI値とし、出力を利得指令値とすることで高速に利得指令値を出力することができる。なお、実施の形態1と同様に初回のレベル調整ではターゲットレベルに対応した利得指令値が出力されるように設定しておくものとする。
DUT10は、DSP20から出力された利得指令値にしたがってパワーアンプの利得を調整する。この結果、DUT10は利得指令値にて利得調整されたパワーアンプ出力が信号出力として現れる。
このように本実施の形態によれば、基準送受信モジュール11でAckから検出したRSSI値を、利得指令値を出力するDSP20に対して、LANケーブル経由よりも高速化が可能なモジュール10,11間通信及びハードロジック処理でDSP20へ渡すようにしたので、パワーレベルの調整作業をより高速化することができる。
しかも、本実施の形態ではDSP20を用いてRSSI値から利得指令値を出力するハードロジックを組み込んでいるので、パーソナルコンピュータによる処理に比べて高速化が可能である。
なお、DSP20に代えてFPGA(Field Programmable Gate Array)を用いることもできる。FPGAを用いた場合もDSPと同様の高速化が可能になると共に柔軟性も向上する。また、DSP20に代えてパーソナルコンピュータを用いても良く、モジュール10,11間通信による高速化は可能である。
図7は、上記実施の形態2をベースにして、1つの基準送受信モジュール11で複数のDUTの調整を可能にシステム構築した構成例を示す図である。複数のDUT10−1〜10−nに対してDSP20−1〜20−nをそれぞれインターフェース15−1〜15−nを介して接続し、1台の基準送受信モジュール11を信号ケーブル14−1〜14−nを介してDUT10−1〜10−nに接続している。なお、DUT10−1〜10−n、基準送受信モジュール11、DSP20−1〜20−nは上記実施の形態2の各対応する部分と同じ機能を有する。
基準送受信モジュール11は、各DUT10−1〜10−nに対して一斉通信またはシリーズに時分割通信を行う。各DUT10−1〜10−nから返信されるAckのヘッダに含まれた識別情報(例えばMACアドレス)から送信元DUTを識別し、それぞれのRSSI値を検出する。そして、検出したRSSI値を対応するDUT10−1〜10−nに対して返信する。
各DUT10−1〜10−nと各DSP20−1〜20−nとの間のやり取りは上記実施の形態2と同様である。したがって、基準送受信モジュール11は複数のDUT10−1〜10−nとパラレルに通信してDUTからのAckから検出されるRSSI値を返信する処理を何度か繰り返すだけで、複数のDUT10−1〜10−nが自動的に調整されるものとなる。
このように、1台の基準送受信モジュール11と複数のDUT10−1〜10−nとの間でパケットの送信とそのAckの受信並びにRSSI値の返信を行うだけで、複数のDUT10−1〜10−nのパワー出力レベルを自動的に調整でき、システムの簡素化を図ることができる。
なお、DSP20−1〜20−nに代えてFPGA又はパーソナルコンピュータを用いるようにしても良い。
本発明は、送受信モジュールに内蔵されたパワーアンプの出力レベルを調整するためのパワーレベル調整装置及びパワーレベル調整方法に適用可能である。
本発明の実施の形態1に係るパワーレベル調整装置の構成図 利得指令値とDUTの出力パワーレベルとの関係を示す概念図 上記実施の形態1におけるパワーレベル調整のためのシーケンス図 本発明の実施の形態2に係るパワーレベル調整装置の構成図 上記実施の形態2におけるパワーレベル調整のためのシーケンス図 DSPにおける利得指令値を得るためのアルゴリズムを示す概念図 上記実施の形態2の変形例の構成図 従来のパワーレベル調整装置の構成図
符号の説明
10 DUT
11 基準送受信モジュール
12 パーソナルコンピュータ
13 LANケーブル
14 信号ケーブル
15 インターフェース
20 DSP




Claims (10)

  1. 送受信モジュールに内蔵されたパワーアンプの出力レベルを調整するためのパワーレベル調整装置であって、
    前記送受信モジュールに対して所定データを送信し、当該送受信モジュールから返信されたアクノレッジデータから受信入力電界強度を検出する基準送受信モジュールと、
    前記基準送受信モジュールで検出された受信入力電界強度に基づいて指令値を求め、その指令値を前記パワーアンプに与えて出力レベルを制御するパワーレベル制御手段と、
    を具備したパワーレベル調整装置。
  2. 前記パワーレベル制御手段をパーソナルコンピュータで構成すると共に当該パワーレベル制御手段と前記基準送受信モジュールとの間をLANケーブルで接続し、
    前記基準送受信モジュールで検出した受信入力電界強度を前記LANケーブル経由で前記パワーレベル制御手段へ伝送し、
    前記受信入力電界強度が所定値になるまで、前記基準送受信モジュールから前記送受信モジュールに所定データを送信し、そのアクノレッジデータから受信入力電界強度を検出して前記パワーレベル制御手段へ伝送し、検出された受信入力電界強度に応じた指令値を前記パワーアンプに与えるといった一連の処理を繰り返すことを特徴とする請求項1記載のパワーレベル調整装置。
  3. 前記パワーレベル制御手段を演算器で構成し、
    前記基準送受信モジュールで検出した受信入力電界強度を前記送受信モジュールへ返送し、前記演算器が、当該送受信モジュールへ返送された受信入力電界強度に応じて、前記パワーアンプの出力レベルの増減値を計算し、その計算結果によって前記パワーアンプの出力レベルを制御することを特徴とする請求項1記載のパワーレベル調整装置。
  4. 前記送受信モジュールは、無線LAN用の送受信モジュールであることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載のパワーレベル調整装置。
  5. 送受信モジュールに内蔵されたパワーアンプの出力レベルを調整するためのパワーレベル調整装置であって、
    調整対象となる複数の送受信モジュールに対して接続され、前記各送受信モジュールに対して所定データを送信し、前記各送受信モジュールから返信された各アクノレッジデータから受信入力電界強度をそれぞれ検出する基準送受信モジュールと、
    前記各送受信モジュールに対してそれぞれ設けられ、前記基準送受信モジュールで検出された対応する送受信モジュールの受信入力電界強度に基づいて指令値を求め、その指令値を対応する送受信モジュールのパワーアンプに与えて出力レベルを制御する複数のパワーレベル制御部と、
    を具備したパワーレベル調整装置。
  6. 送受信モジュールに内蔵されたパワーアンプの出力レベルを調整するためのパワーレベル調整方法であって、
    前記送受信モジュールに対して基準送受信モジュールから所定データを送信し、当該送受信モジュールから基準送受信モジュールへ返信されたアクノレッジデータから受信入力電界強度を検出し、
    前記送受信モジュールに対して設けられたパワーレベル制御手段において前記基準送受信モジュールで検出された受信入力電界強度に基づいて指令値を求め、その指令値を前記パワーアンプに与えて出力レベルを制御する、
    ことを特徴とするパワーレベル調整方法。
  7. 前記パワーレベル制御手段を構成するパーソナルコンピュータに対して、前記基準送受信モジュールで検出された前記受信入力電界強度をLANケーブル経由で伝送し、
    前記受信入力電界強度が所定値になるまで、前記基準送受信モジュールから前記送受信モジュールに所定データを送信し、そのアクノレッジデータから受信入力電界強度を検出して前記パワーレベル制御手段へ伝送し、検出された受信入力電界強度に応じた指令値を前記パワーアンプに与えるといった一連の処理を繰り返すことを特徴とする請求項6記載のパワーレベル調整方法。
  8. 前記基準送受信モジュールで検出した受信入力電界強度を前記送受信モジュールへ返送し、前記パワーレベル制御手段を構成する前記演算器が、当該送受信モジュールへ返送された受信入力電界強度に応じて、前記パワーアンプの出力レベルの増減値を計算し、その計算結果によって前記パワーアンプの出力レベルを制御することを特徴とする請求項6記載のパワーレベル調整方法。
  9. 送受信モジュールに内蔵されたパワーアンプの出力レベルを調整するためのパワーレベル調整方法であって、
    調整対象となる複数の送受信モジュールに対して1台の基準送受信モジュールから所定データを送信し、前記各送受信モジュールから基準送受信モジュールに返信された各アクノレッジデータから受信入力電界強度をそれぞれ検出し、
    前記各送受信モジュールに対してそれぞれ設けられた複数のパワーレベル制御部が、前記基準送受信モジュールで検出された対応する送受信モジュールの受信入力電界強度に基づいて指令値を求め、その指令値を対応する送受信モジュールのパワーアンプに与えて出力レベルを制御する、
    ことを特徴とするパワーレベル調整方法。
  10. 前記送受信モジュールは、無線LAN用の送受信モジュールであることを特徴とする請求項6から請求項9の何れかに記載のパワーレベル調整方法。
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