JP2007188550A - 記録ディスク・ドライブの製造方法及びクラッシュ・ストップ形成用治具 - Google Patents

記録ディスク・ドライブの製造方法及びクラッシュ・ストップ形成用治具 Download PDF

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健太郎 須藤
Hiroki Mori
裕樹 森
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Abstract

【課題】HDDに含まれるアクチュエータの回動範囲を制限するクラッシュ・ストップの形成を迅速、正確に行い、HDDの歩留まり及び生産性の向上を達成することである。
【解決手段】本発明の一形態に係る記録ディスク・ドライブの製造方法は、アクチュエータの回動を規制するクラッシュ・ストップ118を有するハードディスク・ドライブの製造方法であって、ピン122を弾性体181の貫通孔183に圧入してその弾性体181をピックアップし、貫通孔183のピン122を圧入した側とは反対側を、凸部182の頭頂部に対向させて配置し、ピン122を固定した状態で、そのピン122の外側に設けられた押圧部121をそのピン122に対して相対的に移動して弾性体181を押動し、貫通孔183と凸部182が嵌合するようにその弾性体181を凸部182に嵌めこむ。
【選択図】 図5

Description

本発明は記録ディスク・ドライブの製造方法及びクラッシュ・ストップ形成用治具に関し、特にクラッシュ・ストップを形成する工程に関する。
データ記憶装置として、光ディスクや磁気テープなどの様々な態様のメディアを使用する装置が知られている。その中で、ハードディスク・ドライブ(HDD)は、コンピュータの記憶装置として広く普及し、現在のコンピュータ・システムにおいて欠かすことができない記憶装置の一つとなっている。さらに、コンピュータ・システムにとどまらず、動画像記録再生装置、カーナビゲーション・システム、携帯電話、あるいはデジタル・カメラなどで使用されるリムーバブルメモリなど、HDDの用途はその優れた特性により益々拡大している。
HDDは、データを記憶する磁気ディスクと、磁気ディスクへアクセスするヘッド・スライダとを備えている。ヘッド・スライダは、磁気ディスクとの間のデータ読み出し及び/もしくは書き込みを行うヘッド素子部と、ヘッド素子部がその上に形成されたスライダとを有している。HDDは、さらに、ヘッド・スライダを磁気ディスク上の所望の位置に移動するアクチュエータを備えている。アクチュエータはボイス・コイル・モータ(VCM)によって駆動され、回動軸を中心として回動することによって、回転する磁気ディスク上でヘッド・スライダを半径方向に移動する。これによって、ヘッド素子部が磁気ディスクに形成された所望のトラックにアクセスし、データの読み出し/書き込み処理を行うことができる。
アクチュエータの回動範囲を制限するため、HDDのベースにはクラッシュ・ストップが例えば凹部の形成された弾性体をHDDのベースに設けられた凸部に嵌め込むことによって形成される。このように形成されたクラッシュ・ストップは、磁気ディスクをスピンドル・モータに固定するトップクランクとアクチュエータとの接触を避ける機能や、磁気ヘッドを磁気ディスク上から退避させるランプを磁気ヘッドが通り過ぎないようにする機能等を有している。また、磁気ヘッドの退避状態を維持するため、クラッシュ・ストップの弾性体内部若しくはベースに形成された凸部の内部にマグネットを内蔵し、磁力によってアクチュエータを引き付ける機能も備える。HDDのベースに形成された凸部に弾性体を嵌め込むことにより形成されるクラッシュ・ストップについては、例えば特許文献1に記載されている。
特開平6−231549号公報
図11を用いて、HDDのベースに形成された凸部に弾性体を嵌めこんでクラッシュ・ストップを形成する際の従来の方法を説明する。図11(a)は、HDDのベースに形成された突起に嵌め込む弾性体1の断面図である。弾性体1は合成ゴムにより形成されている。弾性体1には貫通孔2が形成されている。貫通孔2内部の途中には段差2cが形成されており、段差2cを境界として貫通孔2の内部寸法が変化している。即ち、貫通孔2内部において内部寸法が広い範囲が広空洞部2aであり、内部寸法が狭い範囲が狭空洞部2bである。また、弾性体1内部にはアクチュエータを磁力によって引き付けるためのマグネット3が内蔵されている。
図11(b)から図11(d)を用いて弾性体1をHDDのベースに嵌め込む手順について説明する。まず図11(b)に示すように、弾性体1を保持するための治具4を広空洞部2aに挿入し、弾性体1を保持する。治具4は広空洞部2aの断面形状と略同一の断面形状を有する柱状体である。治具4によって弾性体1を保持した状態で、図11(c)に示すように、HDDのベースに形成された凸部5に狭空洞部2bを嵌め込むように弾性体1を被せる。凸部5は狭空洞部2bの内部寸法よりも若干広い断面形状を有する柱状体である。そして、治具4を広空洞部2aから抜くことによって弾性体1が凸部5に嵌め込まれたクラッシュ・ストップ6が形成される。
しかしながら、治具4を広空洞部2aから抜く際に、治具4と広空洞部2aとの摩擦によって弾性体1が上方に引っ張られる場合や、オペレータによる弾性体1の凸部5に対する挿入が浅い場合、図11(d)に示す幅Aのように弾性体1がHDDのベースから浮き上がってしまい、クラッシュ・ストップ6が正確に形成されない。また、治具4を広空洞部2aから抜く際の弾性体1の上昇を避けるために、治具4を捻ったり斜めに抜いたりするような操作を行うと、弾性体1にダメージが残ってしまい、クラッシュ・ストップ6が正確に機能しない場合がある。
クラッシュ・ストップ6が正確に機能しない場合、HDDの基本的性能である情報の読み書きが正確に行われない可能性がある。また、近年のHDDに対する需要の高まりから、HDDの生産工程において素早く効率的な生産を行うことが求められている。これに対して、従来の弾性体1のピックアップ及び組み付け方法では、治具4を弾性体1から抜く際、弾性体1の上昇を避けるために慎重な操作を必要とし、組みつけの迅速性が損なわれていた。更に、治具4を弾性体1から抜く際の弾性体1の上昇を避けるために、治具4と広空洞部2aとの摩擦が少ないように各部材を設計すると、治具4を用いて弾性体1をピックアップした際に、弾性体1が治具4から抜けてしまう場合があり、作業の迅速性が損なわれる。
本発明はこのような事情を背景としてなされたものであって、その目的の一つは、HDDに含まれるアクチュエータの回動範囲を制限するクラッシュ・ストップの形成を迅速、正確に行い、HDDの歩留まり及び生産性の向上を達成することである。
本発明の一例に係る記録ディスク・ドライブの製造方法は、凸部に嵌め込まれた弾性体を備え、アクチュエータの回動を規制するクラッシュ・ストップを有するハードディスク・ドライブの製造方法であって、ピンを前記弾性体の貫通孔に圧入してその弾性体をピックアップし、前記貫通孔の前記ピンを圧入した側とは反対側を、前記凸部の頭頂部に対向させて配置し、前記ピンを固定した状態で、そのピンの外側に設けられた押圧部をそのピンに対して相対的に移動して前記弾性体を押動し、前記貫通孔と前記凸部が嵌合するようにその弾性体を前記凸部に嵌めこむ。これにより、HDDに含まれるアクチュエータの回動範囲を制限するクラッシュ・ストップの形成を迅速、正確に行い、HDDの歩留まり及び生産性の向上を達成することができる。
ここで、前記ピンは筒状体の挿入孔に挿入され、その筒状体に対して相対的に移動可能であり、前記筒状体を前記押圧部として使用して前記弾性体を押動し、前記弾性体を前記凸部に嵌め込むことが好ましい。これにより、作業者による治具の保持が容易になる。
また、前記凸部の頭頂部に前記ピンの先端部を当接した状態で、そのピンの外側に設けられた押圧部をそのピンに対して相対的に移動して前記弾性体を押動することが好ましい。これにより、作業者は押圧部を保持するだけで作業を行うことができる。
更に、前記弾性体を前記凸部に嵌め込んだ状態において、前記ピンが前記弾性体に圧入された状態から外れていることが好ましい。これにより、凸部に嵌めこまれた弾性体が摩擦力によって引っ張られることがない。
更にまた、前記貫通孔は、前記ピンを圧入した側においてそのピンよりも広い内部寸法を備え、前記弾性体を前記凸部に嵌め込んだ状態において、前記ピンが前記貫通孔内に遊挿されていても良い。これにより、押圧部と凸部とが干渉することがなく、弾性体が上に引っ張られることがない。
また、前記弾性体を前記凸部に嵌め込んだ状態において、前記ピンが前記貫通孔から抜脱されていても良い。これにより、弾性体が上に引っ張られることがない。
また、前記筒状体は、一方の端部に前記弾性体を押動する押圧面を備え、前記挿入孔は、少なくとも前記一方の端部において前記凸部よりも広い内部寸法を備え、前記弾性体を前記凸部に嵌め込んだ状態において、前記凸部が前記挿入孔に挿入されていることが好ましい。これにより、押圧面と凸部とが干渉することがない。
本発明の一例に係る治具は、凸部に弾性体を嵌め込んで、アクチュエータの回動を規制するクラッシュ・ストップを形成する治具であって、前記弾性体の貫通孔に圧入されその弾性体をピックアップするピンと、前記ピンの外側に設けられ、前記ピンが固定された状態でそのピンに対して相対的に移動して前記弾性体を押動し、前記貫通孔と前記凸部が嵌合するようにその弾性体を前記凸部に嵌め込む押圧部と、を備える。これにより、HDDに含まれるアクチュエータの回動範囲を制限するクラッシュ・ストップの形成を迅速、正確に行い、HDDの歩留まり及び生産性の向上を達成することができる。
ここで、前記ピンは筒状体の挿入孔に挿入され、その筒状体に対して相対的に移動可能であり、前記筒状体が前記押圧部として前記弾性体を押動することが好ましい。これにより、作業者による治具の保持が容易になる。
本発明によれば、HDDに含まれるアクチュエータの回動範囲を制限するクラッシュ・ストップの形成を迅速、正確に行い、HDDの歩留まり及び生産性の向上を達成することができる。
実施の形態1.
以下に、本発明を適用可能な実施の形態を説明する。なお、各図面において、同一要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略されている。本形態は、ハードディスク・ドライブ(HDD)の製造工程に関し特に、ベースに設けられた凸部に弾性体を嵌めこみ、クラッシュ・ストップを形成する工程に関する。本形態のクラッシュ・ストップ形成工程は、専用の治具によって弾性体をピックアップし、HDDのベースに設けられた凸部に弾性体を嵌め込む。
最初に、HDDの全体構成を説明する。図1は、本実施の形態に係るHDD100の構成を模式的に示す平面図である。HDD100は、データを記録する記録ディスクとしての磁気ディスク101を備えている。磁気ディスク101は、磁性層が磁化されることによってデータを記録する不揮発性メモリである。HDD100の各構成要素は、ベース102内に収容されている。ベース102は、ベース102の上部開口を塞ぐカバー(不図示)とガスケット(不図示)を介して固定されることによってディスクエンクロージャを構成し、HDD100の各構成要素を収容することができる。
磁気ディスク101は、スピンドル・モータ(SPM)103に固定されている。ヘッド・スライダ105は、ホスト(不図示)との間で入出力されるデータについて、磁気ディスク101への書き込み及び/又は読み出しを行うヘッド素子部と、そのヘッド素子部がその面上に形成されているスライダとを備えている。ヘッド素子部は、磁気ディスク101への記憶データに応じて電気信号を磁界に変換する記録素子及び/又は磁気ディスク101からの磁界を電気信号に変換する再生素子とを有する
アクチュエータ106は、ヘッド・スライダ105を保持、移動する。アクチュエータ106は回動軸107に回動自在に保持されており、駆動機構としてのVCM(ボイス・コイル・モータ)109によって駆動される。アクチュエータ106は、ヘッド・スライダ105が配置された長手方向におけるその先端部から、サスペンション110、アーム111、コイル・サポート112及びフラットコイル113の順で結合された各構成部材を備えている。VCM109は、フラットコイル113、上側ステータ・マグネット保持板114に固定されたステータ・マグネット(不図示)、及び下側ステータ・マグネット(不図示)から構成されている。
磁気ディスク101は、ベース102に固定されたSPM103に一体的に保持され、SPM103により所定の角速度で回転される。VCM109は、コントローラ(不図示)からフラットコイル113に流される駆動信号に応じて、回動軸107を中心としてアクチュエータ106をその短手方向において回動する。磁気ディスク101からのデータの読み取り/書き込みのため、アクチュエータ106は回転している磁気ディスク101表面のデータ領域上空にヘッド・スライダ105を移動する。アクチュエータ106が回動することによって、ヘッド・スライダ105が磁気ディスク101の表面の半径方向に沿って移動する。
磁気ディスク101に対向するスライダのABS(Air Bearing Surface)面と回転している磁気ディスク101との間の空気の粘性による圧力が、サスペンション110によって磁気ディスク101方向に加えられる圧力とバランスすることによって、ヘッド・スライダ105は磁気ディスク101上を一定のギャップを置いて浮上する。磁気ディスク101の回転が停止する等のときには、アクチュエータ106はヘッド・スライダ105をデータ領域からランプ機構115に退避させる。アクチュエータ106がランプ機構115の方向に回動し、アクチュエータ106先端部のタブがランプ機構115上のパーキング面に載ることにより、ヘッド・スライダ105がアンロードされる。
アクチュエータ106の回動範囲(回動角度)を磁気ディスク101の内周側、外周側のそれぞれで規定するためのインナー・クラッシュ・ストップ117及びアウター・クラッシュ・ストップ118が、ベース102に形成されている。インナー・クラッシュ・ストップ117は、磁気ディスク101をスピンドル・モータ103に固定するトップクランプにアクチュエータ106を接触させない機能を有し、また、磁気ディスク101に対してサーボ・パターンを書き込む際にアクチュエータ106の位置決めに寄与する。一方、磁気ディスク101の外周側へのアクチュエータ106の回動を規制するアウター・クラッシュ・ストップ118は、アンロード時にヘッド・スライダ105を退避させるランプ機構115を、ヘッド・スライダ105が通り過ぎることを防止する。
尚、ヘッド・スライダ105がデータ書き込み/読み出し処理を行わない場合に、磁気ディスク101の内周に配置されているゾーンに退避するCSS(Contact Start and Stop)方式に、本発明を適用することも可能である。また、上記の説明では、簡単のために磁気ディスク101が一枚構成で、片面記憶のハードディスク・ドライブを説明しているが、HDD100は、1もしくは複数枚の両面記憶磁気ディスクを備えることができる。
図2を用いて、インナー・クラッシュ・ストップ117及びアウター・クラッシュ・ストップ118について更に説明する。図2(a)はアウター・クラッシュ・ストップ118の断面図である。図2(a)に示すように、アウター・クラッシュ・ストップ118は、HDD100のベース102に形成された凸部182に弾性体181を被せた構成となっている。弾性体181は、側面にマグネット内蔵部184の形成された四角柱状の部材である。弾性体181は例えばフッ素ゴム等の弾性を有する素材で成形されており、一方の底面から他方の底面を貫通する貫通孔183が形成されている。この貫通孔183に凸部182を貫装することによって、弾性体181が凸部182に嵌め込まれ、保持される。即ち、弾性体181を凸部182に嵌着することによりアウター・クラッシュ・ストップ118が形成される。
凸部182は断面形状が長方形乃至正方形の角柱である。凸部182はベース102と一体に形成されており、ベース102の底から略垂直に突出している。凸部182が嵌め込まれる貫通孔183は、凸部182の断面形状と略相似形状の断面形状を有する空洞が上下に2つ連結された構成となっている。即ち、凸部182の断面形状と略相似形状であり、凸部182の断面形状よりも広い内部寸法を有する広空洞部183aと凸部182の断面形状よりも狭い内部寸法を有する狭空洞部183bとが、上下に連結されている。従って、広空洞部183aと狭空洞部183bとの連結部分には段差183cが形成される。尚、内部寸法が広い/狭いとは、空洞の断面形状の寸法であって断面形状の中心を通る寸法のうち、最も狭い方向の寸法が、比較対象となる物体(ここでは凸部182若しくはピン122等)の断面形状の最も広い方向の寸法よりも広い/狭いということであり、以下の説明においても同様である。
凸部182は狭空洞部183bに挿入される。前述の通り、狭空洞部183bの内部寸法は凸部182の断面形状よりも若干狭くなっており、凸部182が弾性体181の狭空洞部183bを押し広げて狭空洞部183bに圧入される。これにより、弾性体181は凸部182に被された状態で保持され、アウター・クラッシュ・ストップ118が形成される。ここで、凸部182の高さは、狭空洞部183bの深さ以上である。従って、図2(a)に示すように、弾性体181がベース102に接触するまで凸部182に嵌めこまれると、凸部182の頂部が段差183cを越えて広空洞部183aまで達する。
弾性体181の側面には、マグネット内蔵部184が突設しており、マグネット内蔵部184内部にはマグネット185が備えられている。図2(a)に示すように、マグネット内蔵部184は、弾性体181が凸部182の根元まで嵌め込まれた状態において、凸部182の高さ若しくは、段差183cの高さ程度までに形成されている。尚、アクチュエータ106がアウター・クラッシュ・ストップ118に当接して回動範囲を制限される際、アクチュエータ106はマグネット内蔵部184に当接する。従って、弾性体181は、マグネット内蔵部184がアクチュエータ106と当接する向きとなるように凸部182に嵌め込まれる。凸部182及び貫通孔183が円柱形上でなく角柱形状であるため、弾性体181が凸部182に嵌め込まれる際の向きを容易に合わせることができる。
上記の構成により、アクチュエータ106がアウター・クラッシュ・ストップ118に衝突した際、即ち、マグネット内蔵部184に衝突した際、弾性体181を介して凸部182がアクチュエータ106を受け止めることになる。これにより、弾性体181によってアクチュエータ106に加わる衝撃を吸収すると共に、凸部182のような剛性の高い構成で、アクチュエータ106を確実に受け止めることができる。また、アクチュエータ106がアウター・クラッシュ・ストップ118に当接した際、マグネット内蔵部184に内蔵されたマグネット185がアクチュエータ106を引き付け、固定する。
図2(b)はインナー・クラッシュ・ストップ117の断面図である。インナー・クラッシュ・ストップ117は、マグネット内蔵部184及びマグネット185が備えられていない以外、アウター・クラッシュ・ストップ118と略同一の構成を有する。即ち、HDD100のベース102に形成された凸部172に弾性体171を被せた構成となっている。弾性体171は略円柱状若しくは角柱状の部材であり、一方の底面から他方の底面を貫通する貫通孔173が形成されている。この貫通孔173に凸部172を貫装することによって、弾性体171が凸部172に嵌めこまれ、固定される。
凸部172は凸部182と略同一の形状を有する角柱である。凸部172はベース102と一体に成形されており、ベース102の底から垂直に突出している。凸部172が貫装される貫通孔173は、凸部172の断面形状と略相似形状の断面形状を有する空洞が上下に2つ連結された構成となっている。即ち、凸部172の断面形状と略相似形状であり、凸部172の断面形状よりも広い内部寸法を有する広空洞部173aと凸部172の断面形状よりも狭い内部寸法を有する狭空洞部173bとが、上下に連結されている。従って、広空洞部173aと狭空洞部173bとの連結部分には段差173cが形成される。
凸部172は狭空洞部173bに圧入される。前述の通り、狭空洞部173bの内部寸法は凸部172の断面形状よりも若干狭くなっており、凸部172が弾性体171の狭空洞部173bを押し広げて狭空洞部173bに圧入される。これにより、弾性体171は凸部172に被された状態で保持され、インナー・クラッシュ・ストップ117が形成される。ここで、凸部172は、狭空洞部173bの深さよりも高い。従って、図2(a)に示すように、弾性体171がベース102の底に接触するまで凸部172に嵌めこまれると、凸部172の頂部が段差173cを越えて広空洞部173aまで達する。
本実施形態は、HDDの製造工程におけるクラッシュ・ストップの形成工程に特徴を有する。即ち、凸部172に弾性体171を嵌め込む工程及び、凸部182に弾性体181を嵌め込む工程に特徴を有する。本実施形態に係るアウター・クラッシュ・ストップ118は、図3(a)、(b)に示す治具120を用いて図5(a)に示すように弾性体をピックアップし、図5(b)、(c)に示すように治具120を用いて弾性体を押動し、凸部182に嵌め込むことによって形成される。インナー・クラッシュ・ストップ117についても同様である。以下に、本実施形態に係るクラッシュ・ストップの形成工程について詳細に説明する。以下の説明においては、弾性体181のピックアップ及び嵌着について説明するが、弾性体171においても同様である。図3(a)、(b)は、本実施形態において用いる弾性体取り付け治具を示す斜視図である。図3(a)に示されるように、本実施形態において用いる治具120は、筒体121及び筒体121の一方の底面から他方の底面に貫装された角柱状のピン122を有する。
図4(a)、(b)は図3(a)、(b)に示した治具120の断面図である。図4(a)に示すように、筒体121には一方の底面から他方の底面に四角形のピン挿通孔123が形成されている。そのピン挿通孔123にピン122が挿通されている。図3(b)、図4(b)に示すように、ピン122はピン挿通孔123に挿通された状態において筒体121の長手方向に筒体121に対して相対的に移動可能である。ピン122の筒体121に対する相対的移動は、ピン122が筒体121から抜けないように、所定の範囲で制限される。例えば、筒体121の夫々の底面において突出しているピン122の端部が、筒体121の底面よりも内部に入らないように筒体121の内部にロック機構が設けられている。
ピン122の一方の端部がピックアップ部124として、弾性体181をピックアップするために機能する。また、筒体121の底面であってピックアップ部124が突出している側の底面が、ピックアップ部124によってピックアップされた弾性体181を押圧してピックアップ部124からリリースし、凸部182に嵌め込むための押圧面125として機能する。ピン122の断面形状は、凸部182の断面形状と略同一である。即ち、狭空洞部183bの内部寸法はピックアップ部124及びピン122の断面形状よりも狭く、広空洞部183aの内部寸法はピン122の断面形状よりも広い。
治具120を用いて弾性体181をピックアップする際は、ピン122のピックアップ部124とは反対側の端部を押圧し、図4(b)に示すようにピン122のピックアップ部124側を筒体121から長く突出させる。この状態で図5(a)に示すようにピックアップ部124を弾性体181の貫通孔183に挿入する。この際、貫通孔183の広空洞部183a側からピックアップ部124を挿入する。すると、ピックアップ部124は弾性体181の狭空洞部183bを押し広げて狭空洞部183bに圧入される。これにより、狭空洞部183bとピックアップ部124との摩擦によって弾性体181はピン122に保持される。ここで、ピン122の断面形状と凸部182の断面形状とは相似形状であることが好ましいが、必ずしも同一である必要はない。広空洞部183aの内部寸法がピン122の断面形状よりも広く、ピックアップ部124を狭空洞部183bに挿入して弾性体181をピックアップ可能であれば良い。狭空洞部183b、広空洞部183a及びピン122の断面形状の寸法差は適宜選択される。
次に、治具120を用いて弾性体181を凸部182に嵌め込む工程を、図5を参照して詳細に説明する。まず、図5(a)に示すように、治具120を用いて弾性体181をピックアップする。そして、貫通孔183と凸部182とを位置合わせし、ピン挿通孔123の狭空洞部183b側に凸部182が挿入されるように、弾性体181をベース102に近づける。この時、治具120を操作するオペレータは、ピン122が筒体121に対して相対的に移動可能な状態となるように、筒体121のみを保持する。
すると、図5(b)に示すように、ピン122が凸部182に当接し、オペレータが治具120をベース102に近づけても、ピン122はそれ以上下方へ動かなくなる。ピン122と筒体121とは相対的に移動可能なので、オペレータが筒体121を保持して治具120を更にベース102に近づけると、筒体121のみがベース102に近付く。即ち、ピン122に対して筒体121が相対的に移動する。詳細には、ピックアップ部124が設けられた側のピン122の端部が、筒体121に収容される方向に移動する。
筒体121とピン122とが上記のように相対的に移動すると、押圧面125が弾性体181に当接する。詳細には、押圧面125が弾性体181の広空洞部183aが形成された側の面に当接する。この状態でオペレータが更に筒体121をベース102に近づけると、押圧面125によって弾性体181がベース102に近付く方向に押動される。従って、弾性体181はピン122から抜ける方向にピン122に対して相対的に移動する。弾性体181の狭空洞部183bは、凸部182と位置合わせされているので、弾性体181はピン122から抜けると同時に、凸部182に嵌め込まれる。
即ち、ピン122が狭空洞部183bから抜けると同時に、凸部182が狭空洞部183bに挿入される。ピン122は凸部182と位置合わせされて当接している。ピン122の断面形状と凸部182の断面形状とは略同一なので、ピン122の側面と凸部182の側面とは連続した状態となっている。従って、弾性体181はピン122と凸部182との境界を越えてピン122側から凸部182側へ移動する。オペレータは弾性体181がベース102の底に当接するまで筒体121をベース102に近づけるように移動させる。
図5(c)に示すように、貫通孔183が凸部182に嵌め込まれた状態で弾性体181がベース102の底に当接することにより、弾性体181が凸部182の根元まで完全に嵌め込まれて装着され、アウター・クラッシュ・ストップ118が形成される。上述した通り、凸部182の高さは狭空洞部183bの深さ以上である。従って、弾性体181が凸部182に完全に嵌め込まれると、凸部182は狭空洞部183b側から貫通孔183に貫装された状態で段差183cを越え、広空洞部183a側に突出する。即ち、ピックアップ部124は狭空洞部183bから完全に抜けた状態となる。換言すると、ピン122が貫通孔183に圧入された状態から外れた状態となり、図5(c)に示すように、ピン122と弾性体183とが離間した状態となる。
また、ピン122の断面形状は広空洞部183aの内部寸法よりも狭い。従って、ピン122は広空洞部183aに遊挿された状態となり、両者の間に摩擦力は発生しない。ピン122の位置が水平方向にずれて広空洞部183aの内壁に当接し、両者の間に摩擦力が発生する場合においても、凸部182と狭空洞部183bとの間に発生する摩擦力に比べて極弱い力である。従って、ピン122を貫通孔183から抜く際に、ピン122と弾性体181との摩擦力によって弾性体181が上方に引っ張られることがない。これにより、弾性体181とベース102の底との間に隙間が形成されることを防止し、アウター・クラッシュ・ストップ118を適正に形成することができる。ピン122が貫通孔182に圧入された状態から外れた上体は、上記の通りピン122が貫通孔183に遊挿された状態以外にも、ピン122が貫通孔183から完全に抜脱された状態でも良い。
この様に、本実施形態に係る治具120を用いて弾性体181をピックアップし、凸部182に嵌め込むことによってアウター・クラッシュ・ストップ118を形成することにより、凸部182への弾性体181の嵌め込みを容易にし、アウター・クラッシュ・ストップ118の形成を迅速且つ適正に行うことができる。尚、上記の説明においては、アウター・クラッシュ・ストップ118を形成する場合を例として説明したが、インナー・クラッシュ・ストップ117を形成する場合も上記と同様である。この様にクラッシュ・ストップを形成し、磁気ディスク101、スピンドル・モータ103、アクチュエータ106、VCM109をベース102に組み込むことによってHDDが完成する。
好適には、上述のように治具120は柱状の筒体121にピン122が挿通された構成である。これにより、作業者は筒体を保持すれば良く、作業者の治具の保持が容易となる。しかしながら、必ずしも筒体121に相当する部材が円柱形状である必要はない。ピン122が相通され、押圧面125を形成可能な部材であれば良く、角柱形状等でも良い。また、筒状体である必要もなく、ピン122に対して相対的に移動し、ピン122の先端に嵌め込まれてピックアップされた弾性体を押動可能な構成であれば良い。例えば、ピン122の外側若しくは周囲に配置され、ピン122に対して相対的に移動する柱状の部材があれば、蒸気と同様の効果を得ることができる。また、凸部172、凸部182はベース102に形成されている例を説明したが、VCM109やその周辺の部材に形成されていても良い。
上記の説明においては、凸部182と凸部172とは同一形状であるとして説明した。上述したとおり、凸部182には、マグネット内蔵部184の形成された弾性体181が嵌め込まれるため、凸部182に弾性体181を嵌め込む際の弾性体181の向きが重要となる。従って、上述した通り凸部182が角柱形状であることには意味がある。これに対し、凸部172に弾性体171を嵌め込む際には、特に向きに注意する必要がないため、凸部172は角柱形状である必要は無い。しかしながら、凸部182及び凸部172の断面形状を同一形状とすることにより、同一の治具120で弾性体171及び弾性体181をピックアップし夫々凸部172、凸部182に嵌め込むことが容易となる。従って、凸部172と凸部182とは略同一形状であることが好ましい。
実施の形態2.
実施の形態1においては、弾性体の貫通孔内部に段差が形成されており、内部が広空洞部と狭空洞部とに分かれている例を説明した。しかしながら、貫通孔の広空洞部の部分は弾性体がクラッシュ・ストップとして機能する際には不用となる部分である。本実施の形態においては、弾性体に形成された貫通孔の内部に段差を設ける必要がない例を説明する。尚、実施の形態1と同様の符号を付す構成については実施の形態1と同一又は相当部を示し、説明を省略する。
図6を用いて、本実施形態に係るインナー・クラッシュ・ストップ117及びアウター・クラッシュ・ストップ118について更に説明する。図6(a)は本実施形態に係るアウター・クラッシュ・ストップ118の断面図であり、図6(b)は本実施形態に係るインナー・クラッシュ・ストップ117の断面図である。以下の説明においては、アウター・クラッシュ・ストップ118についてのみ説明するが、インナー・クラッシュ・ストップ117についても同様である。図6(a)、(b)に夫々示すように、本実施形態に係るアウター・クラッシュ・ストップ118及びインナー・クラッシュ・ストップ117は、実施の形態1に係るクラッシュ・ストップの弾性体181から広空洞部の部分を取り除いた構成となっている。即ち、弾性体181に形成された貫通孔183に凸部182を挿入するように、弾性体181を凸部182に被せる構成となっている。弾性体181に形成された貫通孔183は凸部182の断面形状と略相似形状の断面形状を有する。
貫通孔183は凸部182よりも若干狭くなっており、凸部182が弾性体181の貫通孔183を押し広げて挿入される。本実施形態に係る貫通孔183は実施の形態1に係る狭空洞部に対応する。これにより、弾性体181は凸部182に被された状態で保持され、アウター・クラッシュ・ストップ118が形成される。ここで、凸部182は、貫通孔183の深さ、即ち弾性体181の貫通孔183が貫通している方向の高さよりも高い。従って、図6(a)に示すように、弾性体181がベース102の底に接触するまで凸部182に嵌めこまれると、凸部182の頂部が弾性体181から突出する。
次に、図7を参照して本実施形態に係る弾性体取り付け治具を説明する。図7は本実施形態に係る治具120を示す斜視図である。本実施形態に係る治具120は、実施の形態1に係る治具に加えて、押圧面125におけるピン挿通孔123の周囲に、凹部126が形成されている。図8は、図7に示す治具120の断面図である。図8に示すように、ピン挿通孔123の内部寸法が押圧面125近傍において広くなっており、凹部126を形成している。本実施形態に係るピン挿通孔123の断面形状は四角形であるので、凹部126の断面形状はピン挿通孔123の断面形状よりも大きな四角形となる。更に、凹部126内部寸法は凸部182の断面形状よりも大きい。
次に、治具120を用いて弾性体181を凸部182に嵌め込む工程を、図9を参照して説明する。まず、図9(a)に示すように、治具120を用いて弾性体181をピックアップする。そして、貫通孔183と凸部182とを位置合わせする。この時、凸部182と凹部126とが向かい合うようにする。そして、ピン挿通孔123に凸部182が挿入されるように、弾性体181をベース102の底に近づける。この時、治具120を操作するオペレータは、ピン122が筒体121に対して相対的に移動可能な状態となるように、筒体121のみを保持する。
すると、図9(b)に示すように、ピン122が凸部182に当接し、オペレータが治具120をベース102に近づけても、ピン122はそれ以上下方へ動かなくなる。ピン122と筒体121とは相対的に移動可能なので、オペレータが筒体121を保持して治具120を更にベース102に近づけると、筒体121のみがベース102に近付く。即ち、ピン122に対して筒体121が相対的に移動する。詳細には、ピックアップ部124が設けられた側のピン122の端部が、筒体121に収容される方向に移動する。
筒体121とピン122とが上記のように相対的に移動すると、押圧面125が弾性体181に当接する。この状態でオペレータが更に筒体121をベース102に近づけると、押圧面125によって弾性体181がベース102の底に近付く方向に押動される。従って、弾性体181はピン122から抜ける方向に移動する。弾性体181の貫通孔183は、凸部182と位置合わせされているので、弾性体181はピン122から抜けると同時に、凸部182に嵌め込まれる。
ピン122は凸部182と位置合わせされて当接している。ピン122の断面形状と凸部182の断面形状とは略同一なので、ピン122の側面と凸部182の側面とは連続した状態となっている。従って、弾性体181はピン122と凸部182との境界を越えてピン122側から凸部182側へ移動する。オペレータは弾性体181がベース102の底に当接するまで筒体121をベース102に近づけるように移動させる。
そして、貫通孔183が凸部182に嵌め込まれた状態で、弾性体181がベース102の底に当接するまで押し込むことにより、弾性体181が凸部182の根元まで完全に嵌め込まれて装着され、アウター・クラッシュ・ストップ118が形成される。上述したとおり、凸部182の高さは貫通孔183の深さ以上である。従って、弾性体181が凸部182に完全に嵌め込まれると、凸部182は貫通孔183を貫通し、弾性体181の反対側に突出する。この時、凹部126が形成されていることにより、凸部182の頭頂部が凹部126の内部に入り、凸部182と押圧面125とが干渉することなく、弾性体181がベース102の底に当接するまで押し込むことができる。
また、弾性体181がベース102の底に当接するまで凸部182に嵌め込まれると、ピックアップ部124は貫通孔183から抜脱された状態となる。従って、図9(c)に示されるように、治具120を弾性体181から離す際に、ピン122と弾性体181とが接触しないため、摩擦力によって弾性体181が上方に引っ張られることがない。
好適には、上述のように治具120に凹部126が設けられており、凹部126によって凸部182と押圧面125との干渉を回避するが、この他にも、例えば、ピン挿通孔123の内部寸法が、凸部182の断面形状よりも広ければ、凸部182と押圧面125とが干渉することなく、弾性体181を凸部182に嵌め込むことができる。この場合、ピックアップ部124が押圧面125よりも筒体121内部に移動可能である必要がある。また、ピン122が筒体121から抜けないようにする構成が必要である。
上記の説明においては、弾性体181を凸部182の根元まで嵌め込むように説明したが、HDDの内部構造の設計によっては、弾性体181がベース102の底まで嵌め込まれる必要はなく、アクチュエータが弾性体に当接するように配置されていれば良い。
凸部182の高さと弾性体181の貫通孔183によって貫通された方向の高さとが同一であれば、弾性体181がベース102の底に当接するまで嵌め込まれた時、凸部182の頭頂部は弾性体181から突出しない。従って、凸部182と押圧面125とは干渉しないが、弾性体181の撓みを考慮すると上述のように凸部182と押圧面125との干渉を考慮した構成とすることが好ましい。
凸部182の高さが弾性体181の貫通孔183が貫通した方向の高さよりも低い場合、凸部182は弾性体181から突出することはないため、凸部182と押圧面125との干渉を考慮する必要はない。しかしながら、
また、図5(b)、図9(b)の説明において、ピン122の先端が凸部182の頭頂部に当接した状態で弾性体181が凸部182に嵌め込まれる例を説明したが、ピン122が固定されており、筒体121がピン122に対して相対的に移動して弾性体181を押動し、弾性体181を凸部182に嵌め込むことができれば、上記と同様の効果を得ることができる。例えば、図10(a)に示すように、弾性体181をピックアップした状態のピン122と凸部182とを位置合わせして、ピン122を凸部182に近づけた状態で固定し、図10(b)に示すように、筒体121によって弾性体181を押動して凸部182に嵌め込むような態様が考えられる。
上記の様にピン122と凸部182とが当接しない場合、図10(c)に示すように、弾性体181が凸部182に完全に嵌め込まれた状態で、凸部182が弾性体181の反対側に突出していなくても、ピン122が弾性体181から外れた上体と成り得るため、凸部182の高さが貫通孔183の深さ(実施の形態1においては狭空洞部183bの深さ)以上でなくとも良い。この様な例は、例えば自動化されたHDD製造工程の一工程に治具120が用いられている場合等が考えられる。
好適には、上述の通りピン122が弾性体181かた外れた上体で治具120を取り外すが、ピン122が貫通孔183にわずかに圧入された状態でも、それから生じる摩擦力が弾性体181を上に引っ張ることのない程度であれば、ピン122が弾性体181から外れていなくても良い。
本発明の施形態における、ハードディスク・ドライブの構成を示す模式平面図である。 本発明の実施形態1における、クラッシ・ストップを模式的に示す断面図である。 本発明の実施形態1における、弾性体取り付け用治具を模式的に示す斜視図である。 本発明の実施形態1における、弾性体取り付け用治具を模式的に示す断面図である。 本発明の実施形態1における、クラッシュ・ストップ形成工程を示す模式断面図である。 本発明の実施形態2における、クラッシ・ストップを模式的に示す断面図である。 本発明の実施形態2における、弾性体取り付け用治具を模式的に示す斜視図である。 本発明の実施形態2における、弾性体取り付け用治具を模式的に示す断面図である。 本発明の実施形態2における、クラッシュ・ストップ形成工程を示す模式断面図である。 本発明の他の実施形態における、クラッシュ・ストップ形成工程を示す模式断面図である。 従来技術における、クラッシュ・ストップ形成工程を示す模式断面図である。
符号の説明
1 弾性体、2 貫通孔、2b 狭空洞部、2a 広空洞部、2c 段差、
3 マグネット、4 治具、5 凸部、6 クラッシュ・ストップ、
101 磁気ディスク、102 ベース、103 スピンドル・モータ、
105 ヘッド・スライダ、106 アクチュエータ、107 回動軸、
109 VCM、110 サスペンション、111 アーム、
112 コイル・サポート、113 フラットコイル、
114 上側ステータ・マグネット保持板、115 ランプ機構、
117 インナー・クラッシュ・ストップ、118 アウター・クラッシュ・ストップ、
120 治具、121 筒体、122 ピン、123 ピン挿通孔、
124 ピックアップ部、125 押圧面、126 凹部、171 弾性体、
172 凸部、173 貫通孔、173a 広空洞部、173b 狭空洞部、
173c 段差、181 弾性体、182 凸部、183 貫通孔、183a 広空洞部、
183b 狭空洞部、183c 段差、184 マグネット内蔵部、185 マグネット

Claims (9)

  1. 凸部に嵌め込まれた弾性体を備え、アクチュエータの回動を規制するクラッシュ・ストップを有するハードディスク・ドライブの製造方法であって、
    ピンを前記弾性体の貫通孔に圧入してその弾性体をピックアップし、
    前記貫通孔の前記ピンを圧入した側とは反対側を、前記凸部の頭頂部に対向させて配置し、
    前記ピンを固定した状態で、そのピンの外側に設けられた押圧部をそのピンに対して相対的に移動して前記弾性体を押動し、前記貫通孔と前記凸部が嵌合するようにその弾性体を前記凸部に嵌めこむ、記録ディスク・ドライブの製造方法。
  2. 前記ピンは筒状体の挿入孔に挿入され、その筒状体に対して相対的に移動可能であり、
    前記筒状体を前記押圧部として使用して前記弾性体を押動し、前記弾性体を前記凸部に嵌め込む、請求項1に記載の記録ディスク・ドライブの製造方法。
  3. 前記凸部の頭頂部に前記ピンの先端部を当接した状態で、そのピンの外側に設けられた押圧部をそのピンに対して相対的に移動して前記弾性体を押動する、請求項1に記載の記録ディスク・ドライブの製造方法。
  4. 前記弾性体を前記凸部に嵌め込んだ状態において、前記ピンが前記弾性体に圧入された状態から外れている、請求項1に記載の記録ディスク・ドライブの製造方法。
  5. 前記貫通孔は、前記ピンを圧入した側においてそのピンよりも広い内部寸法を備え、
    前記弾性体を前記凸部に嵌め込んだ状態において、前記ピンが前記貫通孔内に遊挿されている、
    請求項4に記載の記録ディスク・ドライブの製造方法。
  6. 前記弾性体を前記凸部に嵌め込んだ状態において、前記ピンが前記貫通孔から抜脱されている、請求項4に記載の記録ディスク・ドライブの製造方法。
  7. 前記筒状体は、一方の端部に前記弾性体を押動する押圧面を備え、
    前記挿入孔は、少なくとも前記一方の端部において前記凸部よりも広い内部寸法を備え
    前記弾性体を前記凸部に嵌め込んだ状態において、前記凸部が前記挿入孔に挿入されている、請求項2に記載の記録ディスク・ドライブの製造方法。
  8. 凸部に弾性体を嵌め込んで、アクチュエータの回動を規制するクラッシュ・ストップを形成する治具であって、
    前記弾性体の貫通孔に圧入されその弾性体をピックアップするピンと、
    前記ピンの外側に設けられ、前記ピンが固定された状態でそのピンに対して相対的に移動して前記弾性体を押動し、前記貫通孔と前記凸部が嵌合するようにその弾性体を前記凸部に嵌め込む押圧部と、を備える治具。
  9. 前記ピンは筒状体の挿入孔に挿入され、その筒状体に対して相対的に移動可能であり、
    前記筒状体が前記押圧部として前記弾性体を押動する、
    請求項8に記載の治具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8451564B2 (en) 2010-12-27 2013-05-28 HGST Netherlands B.V. Impact energy dispersing crash stop for a hard disk drive

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