JP2007187503A - 接続スリーブの温度検知装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】低いコストで、遠くからでも的確に温度の検知を行うことができる接続スリーブの温度検知装置を提供する。
【解決手段】接続スリーブの温度検知装置において、接続スリーブ5の下部に固定されるろう6,7と、このろう6,7に一端が固定され、もう一端が固定部に固定される表示ワイヤ8,9とを具備する。
【選択図】図1
【解決手段】接続スリーブの温度検知装置において、接続スリーブ5の下部に固定されるろう6,7と、このろう6,7に一端が固定され、もう一端が固定部に固定される表示ワイヤ8,9とを具備する。
【選択図】図1
Description
本発明は、電気鉄道の給電線などの接続スリーブの温度検知装置に関するものである。
従来、一般的には、赤外線温度計によって電気鉄道の給電線などの接続スリーブのその温度検知を行うようしている。
また、発熱検知部に所定温度で溶融するワックス(ろう)を配設し、発熱検知部の温度が所定温度になったときワックスが溶融し、発熱検知部からその周辺付近へ流出し、発熱検知部またはワックス流出周辺付近の地の色と溶融流出したワックスの色との違いを識別することにより発熱検知を可能にするようにしたものが提案されている(下記特許文献1参照)。
特開平8−62057号公報
しかしながら、かかる赤外線温度計による温度検知では、容易に温度検知を行うことができない。特に、遠方からの的確な温度検知は困難である。また、上記したワックス(ろう)による発熱検知は低廉であるものの、ワックス流出周辺付近の地の色と溶融流出したワックスの色との違いを識別するだけでは、精確な発熱検知は困難である。さらに、高所に接続部がある場合が多いため、離れたところでも的確な発熱検知が望まれていた。
本発明は、上記状況に鑑みて、低いコストで、遠くからでも的確に温度の検知を行うことができる接続スリーブの温度検知装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、
〔1〕接続スリーブの温度検知装置において、接続スリーブの下部に固定されるろうと、このろうに一端が固定され、もう一端が固定部に固定される表示ワイヤとを具備することを特徴とする。
〔1〕接続スリーブの温度検知装置において、接続スリーブの下部に固定されるろうと、このろうに一端が固定され、もう一端が固定部に固定される表示ワイヤとを具備することを特徴とする。
〔2〕上記〔1〕記載の接続スリーブの温度検知装置において、前記ろうとして、それぞれ溶融温度の異なる複数個のろうを配置することを特徴とする。
〔3〕上記〔1〕又は〔2〕記載の接続スリーブの温度検知装置において、ろうが溶融するとこのろうに一端が固定された前記表示ワイヤが前記ろうとともに前記接続スリーブから離脱することを特徴とする。
〔4〕上記〔1〕、〔2〕又は〔3〕記載の接続スリーブの温度検知装置において、前記ろうが着色されていることを特徴とする。
本発明によれば、次のような効果を奏することができる。
(1)低いコストで、遠くからでも的確に温度の検知を行うことができる。
(2)ろうの設定温度を異ならせて複数個配置することにより、より的確に加熱温度を検知することができる。
(3)設定された温度においてろうが溶融した際に、ろうが付着したまま表示ワイヤが接続スリーブより離脱するため、明確に接続スリーブの加熱温度を検知することができる。
(4)それぞれのろうに異なる着色を施すことにより接続スリーブの加熱状態の表示をより正確に行うことができる。
本発明の接続スリーブの温度検知装置は、接続スリーブの下部に固定されるろうと、このろうに一端が固定され、もう一端が固定部に固定される表示ワイヤとを具備する。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は本発明の実施例を示す接続スリーブの温度検知装置を示す模式図である。
この図において、1は第1の給電線、2はその第1の給電線1の端部に固着された接続部材、3はその接続部材2に接続された第2の給電線、4は第3の給電線、5は第2の給電線3と第3の給電線4とが接続される接続スリーブ、6,7はその接続スリーブ5の下部に固定されるろう、8,9はろう6,7のそれぞれに一端が接続され、もう一端は固定部10,11に固定される表示ワイヤである。
そこで、電気接続部が加熱すると、接続スリーブ5の温度が上昇する。すると、ろう6,7は所定温度(ここでは、80℃と90℃に設定)で融けるように設定されているため、例えば、温度が80℃になるとろう6が融けて、表示ワイヤ8の一端がろう6とともに接続スリーブ5から離脱してぶら下がることになる。
これを巡視をする者は、表示ワイヤ8の一端が80℃設定用ろう6とともに垂下しているので、これを容易に発見して、電気接続部が加熱していることを検知することができる。
このとき、80℃で溶融するろう6と90℃で溶融するろう7にそれぞれ異なる色彩を付与しておけば、表示ワイヤ8の一端には80℃に対応した色彩のろう6が付着していることにより、より明解に電気接続部の加熱及びその加熱温度を検知することができる。
図2は本発明の接続スリーブの温度検知装置の試験状況を示す図、図3はその試験において80℃で表示ワイヤが接続スリーブから離脱した状態を示す図、図4は90℃検知用ろうを設けた場合の温度分布を示す図(赤外線による温度測定)、図5は80℃検出用ろうと90℃検知用のろうを設けた場合の電流と各所の温度分布を示す図(熱電対による温度測定)である。
図2に示すように、接続スリーブ21の下部には80℃検知用ろう22と90℃検知用ろう23とが固定されている。さらに、80℃検知用ろう22には第1の表示ワイヤ24が固定されており、その他端は固定部(図示なし)に固定されている。
また、90℃検知用ろう23には第2の表示ワイヤ26が固定されており、その他端は固定部(図示なし)に固定されている。
そこで、図3に示すように、接続スリーブ21の下部の80℃検知用ろう22は、80℃検知用ろう23の温度が80℃になると溶けるので、第1の表示ワイヤ24の一端は80℃検知用ろう22とともに、接続スリーブ21から離脱する。
すると、第1の表示ワイヤ24の一端には溶けた80℃検知用ろう22が付着したままとなり、それが表示として機能する。この80℃検知用ろう22を例えば黄色とするとより識別しやすくなる。
また、90℃検知用ろう23はその温度が90℃になると溶けるので、第2の表示ワイヤ26の一端は90℃検知用ろう23とともに、接続スリーブ21から離脱する。
すると、第2の表示ワイヤ26の一端には溶けた90℃検知用ろう23が付着したままとなり、それが表示として機能する。この90℃検知用ろう23を例えば赤色とするとより識別しやすくなる。
ワックス(ろう)はパラフィンが主成分で石油中に存在する常温で固体の炭化水素であり、蒸留時各温度で生成させることができる。製造は原料油に溶剤を加えて結晶化させ、ろ過することにより得られる。融点は分子量によって決まる。つまり、融点はその結晶性によって異なる。なお、ここで用いるワックス(ろう)は、粘度が高いため、表示ワイヤから離れることはない。
90℃検知用ろうのみの試験を行ったところ、図4に示すように、80℃を越えると溶ける前兆が見られ90℃手前で90℃検知用ろうが溶けた。
また、図5に80℃検知用と90℃検知用の二つのろうを用いた場合の電流と各所の温度分布を示す図(熱電対による温度測定)を示した。aは80℃検知用ろうの温度、bは90℃検知用ろうの温度、cは接続スリーブの中間部分の温度、dは外気温度、eは通電電流を示している。
この図から明らかなように、接続スリーブの加熱状態に応じて作動できることが分かる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の接続スリーブの温度検知装置は、安価で的確な電気接続部の温度検知を行う電気鉄道の給電線の接続部の温度検知装置として利用可能である。
1 第1の給電線
2 第1の給電線の端部に固着された接続部材
3 接続部材に接続された第2の給電線
4 第3の給電線
5,21 接続スリーブ
6,7 接続スリーブの下部に固定されるろう
8,9 表示ワイヤ
10,11 固定部
22 80℃検知用ろう
23 90℃検知用ろう
24 第1の表示ワイヤ
26 第2の表示ワイヤ
2 第1の給電線の端部に固着された接続部材
3 接続部材に接続された第2の給電線
4 第3の給電線
5,21 接続スリーブ
6,7 接続スリーブの下部に固定されるろう
8,9 表示ワイヤ
10,11 固定部
22 80℃検知用ろう
23 90℃検知用ろう
24 第1の表示ワイヤ
26 第2の表示ワイヤ
Claims (4)
- (a)接続スリーブの下部に固定されるろうと、
(b)該ろうに一端が固定され、もう一端が固定部に固定される表示ワイヤとを具備することを特徴とする接続スリーブの温度検知装置。 - 請求項1記載の接続スリーブの温度検知装置において、前記ろうとして、それぞれ溶融温度の異なる複数個のろうを配置することを特徴とする接続スリーブの温度検知装置。
- 請求項1又は2記載の接続スリーブの温度検知装置において、ろうが溶融すると該ろうに一端が固定された前記表示ワイヤが前記ろうとともに前記接続スリーブから離脱することを特徴とする接続スリーブの温度検知装置。
- 請求項1、2又は3記載の接続スリーブの温度検知装置において、前記ろうが着色されていることを特徴とする接続スリーブの温度検知装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006004609A JP2007187503A (ja) | 2006-01-12 | 2006-01-12 | 接続スリーブの温度検知装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006004609A JP2007187503A (ja) | 2006-01-12 | 2006-01-12 | 接続スリーブの温度検知装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007187503A true JP2007187503A (ja) | 2007-07-26 |
Family
ID=38342777
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006004609A Pending JP2007187503A (ja) | 2006-01-12 | 2006-01-12 | 接続スリーブの温度検知装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007187503A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH037992Y2 (ja) * | 1983-08-26 | 1991-02-27 | ||
JP2005212562A (ja) * | 2004-01-28 | 2005-08-11 | Bridgestone Corp | 内部温度検知機能付きタイヤ及びタイヤ内部温度検知方法 |
-
2006
- 2006-01-12 JP JP2006004609A patent/JP2007187503A/ja active Pending
Patent Citations (2)
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JPH037992Y2 (ja) * | 1983-08-26 | 1991-02-27 | ||
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