JP2007186370A - 水素発生設備及び燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 低体積でワーク3に生成物が滞留することがなく、最小限の反応溶液6で水素を発生させることができる水素発生設備1を備えた燃料電池設備10とする。
【解決手段】 圧縮コイルばね32の付勢力により加重板11を介してワーク3を供給口4に押し付けて接触させ、供給口4に接触しているワーク3に反応溶液6を送ることで水素を発生させ、生成物を水素と共に移動させて滞留をなくし、低体積でワーク3に生成物が滞留することがなく、最小限の反応溶液6で水素を発生させることができる水素発生設備1とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、金属水素化物を分解して水素を発生させる水素発生設備及び水素発生設備で発生した水素を燃料とする燃料電池システムに関する。
近年のエネルギー問題の高まりから、より高いエネルギー密度で、排出物がクリーンな電源が要求されている。燃料電池は、既存電池の数倍のエネルギー密度を有する発電機であり、エネルギー効率が高く、また、排出ガスに含まれる窒素酸化物や硫黄酸化物がない、もしくは、少ないといった特徴がある。従って、次世代の電源デバイスとしての要求に合った極めて有効なデバイスであるといえる。
水素と酸素の電気化学反応により起電力を得る燃料電池では、燃料として水素が必要となる。水素ガスを生成する設備の例としては、金属水素化物(水素化ホウ素塩)を収容した反応容器と、水タンクとを有し、ポンプによって水タンク内の水を反応容器の金属水素化物に噴出する構造の水素発生設備が知られている(例えば、特許文献1参照)。
従来の水素発生設備は、金属水素化物に水を供給して水素を発生させた場合、金属水素化物上に生成物が滞留して金属水素化物を被覆し、反応速度の低下が生じることが考えられるため、金属水素化物を容器の上部に配置して水を下から吹き付けたり、反応した金属水素化物を定期的に削り落とすことが行われていた。
このため、送液のポンプが大型化し、また、削り落とすための構造が必要になり、反応容器の体積が大きくなっていた。この結果、体積あたりの水素密度が減少し燃料電池にとって体積エネルギー密度が低下してしまい、携帯電話やデジタルカメラ等の電源デバイスとして用いるのは非現実的であった。
特開2002−137903号公報
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、低体積で水素発生反応物に生成物が滞留することがなく、最小限の反応流体で水素を発生させることができる水素発生設備を提供することを目的とする。
また、本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、低体積で水素発生反応物に生成物が滞留することがなく、最小限の反応流体で水素を発生させることができる水素発生設を備えた燃料電池システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の第1の態様は、反応流体が収容される反応流体容器と、反応流体容器からの反応流体が送られる供給口を備えると共に反応流体と反応して水素の発生が促進される水素発生反応物が収容され発生した水素を排出する排出口を備えた反応物容器とを備え、水素発生反応物は供給口側に接触して配設され、水素発生反応物を供給口側に押し付ける押し付け手段を備えたことを特徴とする水素発生設備にある。
第1の態様では、供給口に接触している水素発生反応物に反応流体が送られて水素が発生し、隙間を水素が通過して排出口から排出される。生成物は水素と共に移動し、水素の生成速度が速いため生成物が水素発生反応物に滞留せず、水素発生と共に減少する体積に対しては押し付け手段により水素発生反応物を供給口側に接触させ続ける。この結果、低体積で水素発生反応物に生成物が滞留することがなく、最小限の反応流体で水素を発生させることができる水素発生設備となる。
本発明の第2の態様は、第1の態様に記載の水素発生設備において、押し付け手段は、加重板を介して水素発生反応物を押圧する圧縮コイルばねであることを特徴とする水素発生設備にある。
第2の態様では、圧縮コイルばねにより水素発生反応物を壁面に押し付けることができる。
本発明の第3の態様は、第1もしくは第2の態様のいずれかに記載の水素発生設備において、反応流体容器からの反応流体を反応物容器に圧送するポンプを備えたことを特徴とする水素発生設備にある。
第3の態様では、ポンプにより反応流体を確実に圧送することができる。
本発明の第4の態様は、第1もしくは第2の態様のいずれかに記載の水素発生設備において、反応物容器側の内圧が反応流体容器の内圧に対して低くなった時の圧力差により反応流体容器から反応流体を反応物容器に供給する差圧供給手段を備えたことを特徴とする水素発生設備にある。
第4の態様では、差圧供給手段により水素の発生状況に応じて必要時に反応流体を確実に供給することができる。
本発明の第5の態様は、第1〜第4の態様のいずれかに記載の水素発生設備において、反応物容器の供給口側に接触する水素発生反応物の面に、渦巻き状の溝が形成されていることを特徴とする水素発生設備にある。
第5の態様では、発生した水素が渦巻状の溝に案内されて反応物容器に拡散される。
本発明の第6の態様は、第1〜第4の態様のいずれかに記載の水素発生設備において、反応物容器の供給口側に接触する水素発生反応物の面には凹凸が形成されていることを特徴とする水素発生設備にある。
第6の態様では、反応流体が表面張力により水素発生反応物の面に均一に拡散される。
本発明の第7の態様は、第1〜第6の態様のいずれかに記載の水素発生設備において、供給口と水素発生反応物との間に連通部を有するスペーサが設けられていることを特徴とする水素発生設備にある。
第7の態様では、供給口と水素発生反応物との間に水素が移動する隙間を最適に確保することができる。
本発明の第8の態様は、第7の態様に記載の水素発生設備において、スペーサの連通部には、液溜部が形成され、水素発生反応物との接触面に液溜部に連通する供給穴が複数設けられていることを特徴とする水素発生設備にある。
第8の態様では、スペーサの液溜部に反応流体が一端溜められ、複数の供給穴から水素発生反応物に対して均一に供給される。
本発明の第9の態様は、第7の態様に記載の水素発生設備において、スペーサは、弾性部材で形成され、水素発生反応物の周縁側が反応物容器の壁面に固着されていることを特徴とする水素発生設備にある。
第9の態様では、供給口の周囲のスペーサは反応流体の移動により弾性変形して壁面に対して固着せず、水素発生反応物の周縁側のスペーサは壁面に固着されているため水素発生反応物に固着することがなく、生成物の固化によりスペーサと水素発生反応物が固着することがない。
本発明の第10の態様は、第7〜第9の態様のいずれかの態様に記載の水素発生設備において、スペーサには親水処理が施されていることを特徴とする水素発生設備にある。
第10の態様では、スペーサに反応流体が濡れ広がり、水素発生反応物の接触面の全面に反応流体が均等に接触して水素発生反応物の片減りを防止することができる。
本発明の第11の態様は、第7〜第9の態様のいずれかの態様に記載の水素発生設備において、スペーサには撥水処理が施されていることを特徴とする水素発生設備にある。
第11の態様では、反応流体が供給口の連通部に集中し、水素発生反応物が供給口を中心に同心円状に反応し、水素発生反応物の片減りを防止することができる。
上記目的を達成するための本発明の第12の態様は、水素が供給されるアノード室を有する燃料電池のアノード室に、第1〜第11の態様のいずれかに記載の水素発生設備の排出口を接続したことを特徴とする燃料電池システムにある。
第12の態様では、低体積で水素発生反応物に生成物が滞留することがなく、最小限の反応流体で水素を発生させることができる水素発生設備を備えた燃料電池システムとすることができる。
本発明の第13の態様は、第12の態様に記載の燃料電池システムにおいて、アノード室と反応物容器とが閉空間を形成していることを特徴とする燃料電池システムにある。
第13の態様では、生成された水素が外部に流出しないため、生成された水素を全量用いることができる。
本発明の水素発生設備は、低体積で水素発生反応物に生成物が滞留することがなく、最小限の反応流体で水素を発生させることができる水素発生設備とすることができる。
また本発明の燃料電池システムは、低体積で水素発生反応物に生成物が滞留することがなく、最小限の反応流体で水素を発生させることができる水素発生設備を備えた燃料電池システムとすることができる。
図1には本発明の第1実施形態例に係る水素発生設備を備えた燃料電池システムの概略構成、図2にはワークの支持状況を表す斜視を示してある。
図1に示すように、燃料電池設備10に備えられる水素発生設備1は、反応物容器としての反応チャンバー2を有し、反応チャンバー2内には水素発生反応物としての円柱状のワーク3(例えば、水素化ホウ素ナトリウムのペレット:直径15mm、長さ20mmの円柱)が保持されている。反応チャンバー2の側壁には供給口4が設けられ、円柱状のワーク3は、一方の端面3aが供給口4に押し付けられた状態で壁面に接触して保持されている。ワーク3の他方の端面3bは加重板11に押圧されている。加重板11は後述する加圧手段によってワーク3を供給口4側に押圧している。反応チャンバー2には発生した水素を排出する排出口8が設けられている。
また、反応チャンバー2に隣接して反応流体容器としての溶液容器5が備えられ、溶液容器5には反応流体である反応溶液6(例えば、塩化ニッケル水溶液:塩化ニッケル濃度12%)が貯蔵されている。溶液容器5と反応チャンバー2の供給口4は送液管12により接続され、送液管12にはポンプ7が備えられている。ポンプ7の駆動により反応溶液6が送液管12から反応チャンバー2の供給口4に送られる。
反応チャンバー2の排出口8側に隣接して燃料電池21が備えられ、燃料電池21にはアノードチャンバー22が備えられ、アノードチャンバー22は燃料電池セル23のアノード室に接する空間を構成している。アノード室は、アノードで消費する水素を一時的に保持する空間である。反応チャンバー2の排出口8とアノードチャンバー22とは水素導管24により接続され、反応チャンバー2で発生した水素が水素導管24からアノードチャンバー22のアノード室に供給される。アノード室に供給された水素は、アノードでの燃料電池反応で消費される。アノードでの水素の消費量は、燃料電池の出力電流に応じて決定される。
図1、図2に基づいてワーク3を供給口4側に押圧するための加圧手段を説明する。
図に示すように、供給口4が設けられた壁面には2本の支持軸31が設けられ、支持軸31には加重板11が摺動自在に保持されている。加重板11を貫通した部位の支持軸31、即ち、ワーク3の押圧面と反対側の面側に突出する支持軸31の部位には、圧縮コイルばね32が保持され、圧縮コイルばね32は支持軸31の端部の大径部33とワーク3の押圧面と反対側の加重板11の面にわたり配されている。つまり、圧縮コイルばね32により加重板11が反応チャンバー2の供給口4側に押圧され、ワーク3は加重板11により供給口4に押し付けられた状態で保持されている。
尚、押し付け手段としては、ワーク3の押圧面と反対側の加重板11と反応チャンバー2の供給口4とは反対側の壁面との間に圧縮コイルばねを設けることも可能である。また、磁石や引張りばねを用いて加重板11を反応チャンバー2の供給口4側に付勢することも可能である。
ここで、反応チャンバー2の供給口4の径は、5μmから10mmの範囲(例えば、2mm)に設定され、加重板11により供給口4に押し付けられた状態のワーク3の端面3aと壁面との間の隙間が、例えば、供給口4の径の3分の2以下に設定されている。また、反応溶液6としては、塩化ニッケル水溶液の他に、塩化コバルト、塩化パラジウムなどの水溶液、もしくは、リンゴ酸水溶液(リンゴ酸濃度:25%)、コハク酸、クエン酸等の水溶液を用いることができる。また、一つの反応チャンバー2に複数のワーク3を備えることも可能である。更に、ワーク3を押し付ける向き(供給口4を設ける部位)は、反応チャンバー2の側壁に限定されず、天井面や底面に供給口4を設けてワーク3を供給口4に押し付けるようにすることも可能である。
上述した水素発生設備1を備えた燃料電池設備10の作用を説明する。
ワーク3の端面3aの中心が供給口4に重なる状態で加重板11と反応チャンバー2の供給口4の壁面との間にワーク3を保持する。圧縮コイルばね32により反応チャンバー2の供給口4側に押圧されている加重板11により、ワーク3の端面3aが供給口4に押し付けられて接触している。ポンプ7の駆動により、溶液容器5から送液管12を通して反応チャンバー2の供給口4に反応溶液6が送液される。供給口4で反応溶液6がワーク3の端面3aに接触して反応して水素が発生する。ワーク3の端面3aは供給口4の壁面に押し付けられているため、発生した水素は壁面とワーク3の端面3aとの隙間を移動し、水素と共に生成物も移動する。発生した水素は水素導管24を通って燃料電池21のアノードチャンバー22に送られ、アノードでの燃料電池反応で消費される。
水素の発生に応じてワーク3は体積が減少するが、圧縮コイルばね32により反応チャンバー2の供給口4側に押圧されている加重板11により、ワーク3の端面3aが供給口4に押し付けられ続けるため、ワーク3の端面3aは供給口4の壁面への接触が維持される。
反応溶液6はワーク3の端面3aの隙間に供給されるので使用量が少なく大きなポンプが不要で、また、水素の生成速度が遅いため、水素と共に移動する生成物がワーク3に滞留することがなく、生成物の滞留を抑制する機構を必要としない。このため、低体積でワーク3に生成物が滞留することがなく、最小限の反応溶液6で水素を発生させることができる水素発生設備1を備えた燃料電池設備10となる。
図3に基づいて本発明の第2実施形態例を説明する。図3には本発明の第2実施形態例に係る水素発生設備を備えた燃料電池システムの概略構成を示してある。図1に示した部材と同一部材には同一符号を付して重複する説明は省略してある。
第2実施形態例の水素発生設備15は、図1に示した水素発生設備1のポンプ7に代えて、差圧供給手段16を備えた構成となっている。差圧供給手段16は、反応チャンバー2側の内圧が溶液容器5の内圧に対して低くなった時の圧力差により溶液容器5から反応溶液6を反応チャンバー2に供給する手段である。即ち、送液管12には溶液容器5から反応チャンバー2側へのみ反応溶液6を流通可能にする逆止弁17が設けられ、溶液容器5には大気圧手段18が接続されている。
反応チャンバー2で発生した水素が燃料電池21のアノードチャンバー22に送られ、アノードでの燃料電池反応で消費されると、反応チャンバー2の内圧が低下し、大気圧よりも低くなると、溶液容器5との圧力差により逆止弁17が開いて送液管12から反応溶液6が反応チャンバー2に供給される。反応チャンバー2で水素が発生して燃料電池反応での消費を上回ると、反応チャンバー2の内圧が高くなって逆止弁17が閉じ、反応溶液6の供給が停止する。
このため、燃料電池21の負荷に応じて動力を用いることなく必要量の反応溶液6を確実に反応チャンバー2に供給することができる。
図4、図5に基づいてワーク3の形状の例を説明する。図4、図5にはワーク3の端面形状を示してある。
図4に示したワーク3の端面3aには、渦巻状の溝26が形成されている。溝26の深さは、例えば、2mmとされている。このため、発生した水素が螺旋状に移動し、渦巻状の溝26に案内されて反応チャンバー2にワーク3の端面3aの周方向に拡散して反応チャンバー2に供給される。尚、渦巻状の凹凸を反応チャンバー2(図1、図3参照)の壁面側に形成することも可能である。
図5に示したワーク3の端面3aには、ダイシングにより溝加工が施されて複数の凸部27が形成されている。溝の深さは、例えば、2mmとされている。反応チャンバー2(図1、図3参照)の壁面に押し付ける場合、中心の凹部28を供給口4(図1、図3参照)に合致させて押し付ける。このため、供給された反応溶液6(図1、図3参照)が表面張力でワーク3の端面3aに拡散し、均一な反応が可能になる。尚、ダイシングによる溝加工を反応チャンバー2(図1、図3参照)の壁面側に形成することも可能である。
図6乃至図11に基づいてスペーサを介してワーク3を接触させた例を説明する。
図6にはリング状スペーサを介在させた状態の側面、図7には図6中のVII−VII線矢視、図8には親水性シートのスペーサを介在させた状態の側面、図9には液溜部を有するスペーサの断面、図10には図9中のX−X線矢視、図11には弾性部材のスペーサを介在させた状態の側面を示してある。
図6、図7に示すように、反応チャンバー2の供給口4の部位にリング状のスペーサ35を配置し、スペーサ35を介在させてワーク3の端面3aを反応チャンバー2の壁面に接触させる。スペーサ35は、例えば、SUS製で、外径5mm、内径1mmで供給口4と同心状態に配置される(図に示した供給口4は、例えば、0.5mm程度の径を想定している)。
スペーサ35を介在させたことにより、水素が移動する隙間を最適に確保して流通をスムーズに行い、生成物のワーク3への固着を防止することができる。
図8に示すように、反応チャンバー2の供給口4の部位に親水性シート29(スペーサ)が配置され、親水性シート29の中央部には反応チャンバー2の供給口4に連通する開口部29aが形成されている。親水性シート29を介在させてワーク3の端面3aを反応チャンバー2の壁面に接触させる。
親水性シート29を介在させたことで、親水性シート29に反応溶液6(図1、図3参照)が濡れ広がり、ワーク3の端面3a(接触面)の全面に反応溶液6(図1、図3参照)が均等に接触してワーク3の片減りを防止することができる。
尚、親水性シート29に代えて撥水性シートを適用することも可能である。親水性シート29を用いることで、反応溶液6(図1、図3参照)が供給口4(図8参照)以外の部位に濡れ広がらなくなり、ワーク3の端面3aが供給口4(図8参照)を中心に同心円状に反応し、ワーク3の片減りを防止することができる。
図9、図10に示したスペーサ37は、反応チャンバー2の供給口4に連通する液溜室38が形成され、液溜室38の反応チャンバー2の内側の壁面には複数(図10には4個示してある)の供給穴39が設けられている。ワーク3(図1、図3参照)の端面3a(図1、図3参照)は4個の供給穴39の部位に押し付けられる。供給口4から供給された反応溶液6(図1、図3参照)は液溜室38に一端溜められ、4個の供給穴39からワーク3(図1、図3参照)の端面3a(図1、図3参照)に対して均一に供給される。このため、ワーク3(図1、図3参照)が接触面の全体で反応しワーク3(図1、図3参照)の片減りを防止することができる。
図11に示すように、反応チャンバー2の供給口4の部位にリング状の弾性部材としてのシリコーンシート(スペーサ)42を配置し、シリコーンシート42を介在させてワーク3の端面3aを反応チャンバー2の壁面に接触させる。シリコーンシート42の中央部には供給口4につながる開口が設けられている。ワーク3の端面3aに対応するシリコーンシート42の周縁41aは反応チャンバー2の壁面に固着されている。尚、弾性部材の材質としては、シリコーンゴム、エチレンプロピレンゴム、ニトリルゴム等のゴム類を用いるのが好ましい。
図11(a)の状態で反応チャンバー2の供給口4から反応溶液6(図1、図3参照)が供給されて移動すると、図11(b)に示すように、供給口4の壁面に囲まれる部位が膨らむようにシリコーンシート42が撓む(シリコーンシート42の内周縁41bが壁面から離れる状態に膨らむ)。更に反応溶液6(図1、図3参照)が移動すると、図11(c)に示すように、シリコーンシート42の内周縁41bがワーク3の端面3aから剥がれ、隙間が生じて反応溶液6(図1、図3参照)がワーク3の端面3aに送られる。
このため、供給口4の周囲のシリコーンシート42(内周縁41b)は反応溶液6(図1、図3参照)の移動により弾性変形して反応チャンバー2の壁面に対して固着せず、ワーク3の周縁側のシリコーンシート42は反応チャンバー2の壁面に固着されているためワーク3に固着することがなく、生成物の固化によりシリコーンシート42とワーク3が固着することがない。
尚、図示例では、シリコーンシート42をワーク3の端面3aと略同径にしたが、ワーク3の端面3aの外周側まで延びる大きさ(端面3aの径よりも大径)にすることも可能である。
本発明は、例えば、金属水素化物を分解して水素を発生させる水素発生設備及び水素発生設備で発生した水素を燃料とする燃料電池システムの産業分野で利用することができる。
本発明の第1実施形態例に係る水素発生設備を備えた燃料電池システムの概略構成図である。 ワークの支持状況を表す斜視図である。 本発明の第2実施形態例に係る水素発生設備を備えた燃料電池システムの概略構成図である。 ワーク3の端面形状の説明図である。 ワーク3の端面形状の説明図である。 リング状スペーサを介在させた状態の側面図である。 図6中のVII−VII線矢視図である。 親水性シートのスペーサを介在させた状態の側面図である。 液溜部を有するスペーサの断面図である。 図9中のX−X線矢視図である。 弾性部材のスペーサを介在させた状態の側面図である。
符号の説明
1、15 水素発生設備
2 反応チャンバー
3 ワーク
4 供給口
5 溶液容器
6 反応溶液
7 ポンプ
8 排出口
10 燃料電池設備
11 加重板
12 送液管
16 差圧供給手段
17 逆止弁
18 大気圧手段
21 燃料電池
22 アノードチャンバー
23 燃料電池セル
24 水素導管
26 溝
27 凸部
28 凹部
29 親水性シート
31 支持軸
32 圧縮コイルばね
33 大径部
35、37 スペーサ
38 液溜室
39 供給穴

Claims (13)

  1. 反応流体が収容される反応流体容器と、
    反応流体容器からの反応流体が送られる供給口を備えると共に反応流体と反応して水素の発生が促進される水素発生反応物が収容され発生した水素を排出する排出口を備えた反応物容器とを備え、
    水素発生反応物は供給口側に接触して配設され、水素発生反応物を供給口側に押し付ける押し付け手段を備えた
    ことを特徴とする水素発生設備。
  2. 請求項1に記載の水素発生設備において、
    押し付け手段は、加重板を介して水素発生反応物を押圧する圧縮コイルばねである
    ことを特徴とする水素発生設備。
  3. 請求項1もしくは請求項2のいずれかに記載の水素発生設備において、
    反応流体容器からの反応流体を反応物容器に圧送するポンプを備えた
    ことを特徴とする水素発生設備。
  4. 請求項1もしくは請求項2のいずれかに記載の水素発生設備において、
    反応物容器側の内圧が反応流体容器の内圧に対して低くなった時の圧力差により反応流体容器から反応流体を反応物容器に供給する差圧供給手段を備えた
    ことを特徴とする水素発生設備。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の水素発生設備において、
    反応物容器の供給口側に接触する水素発生反応物の面に、渦巻き状の溝が形成されている
    ことを特徴とする水素発生設備。
  6. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の水素発生設備において、
    反応物容器の供給口側に接触する水素発生反応物の面には凹凸が形成されている
    ことを特徴とする水素発生設備。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の水素発生設備において、
    供給口と水素発生反応物との間に連通部を有するスペーサが設けられている
    ことを特徴とする水素発生設備。
  8. 請求項7に記載の水素発生設備において、
    スペーサの連通部には、液溜部が形成され、水素発生反応物との接触面に液溜部に連通する供給穴が複数設けられている
    ことを特徴とする水素発生設備。
  9. 請求項7に記載の水素発生設備において、
    スペーサは、弾性部材で形成され、水素発生反応物の周縁側が反応物容器の壁面に固着されている
    ことを特徴とする水素発生設備。
  10. 請求項7〜請求項9のいずれか一項に記載の水素発生設備において、
    スペーサには親水処理が施されている
    ことを特徴とする水素発生設備。
  11. 請求項7〜請求項9のいずれか一項に記載の水素発生設備において、
    スペーサには撥水処理が施されている
    ことを特徴とする水素発生設備。
  12. 水素が供給されるアノード室を有する燃料電池のアノード室に、請求項1〜請求項11のいずれかに記載の水素発生設備の排出口を接続したことを特徴とする燃料電池システム。
  13. 請求項12に記載の燃料電池システムにおいて、
    アノード室と反応物容器とが閉空間を形成している
    ことを特徴とする燃料電池システム。
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