JP2007185669A - 金属部材の接合装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】金属部材21の接合に際して、その表面に付着している表面調整剤が接合の支障にならないようにして、生産性の向上、品質の向上を図る。
【解決手段】金属部材21の接合ツール8が当接される部分に洗浄液を供給し、該当接部分に付着している表面調整剤の付着量を低減させる洗浄液供給手段26と、洗浄液及び洗浄廃液が周囲に飛散しないように接合ツール8を囲うガード部材11と、ガード部材11の先端を金属部材21の接合ツール当接部まわりに加圧当接させる当接手段24とを備え、金属部材21の洗浄後に接合ツール8による金属部材21の接合を実行する。
【選択図】図2

Description

本発明は、金属部材の接合装置に関する。
金属部材同士の接合には、電気抵抗による発熱を利用するスポット溶接(抵抗溶接)、回転ツールによるによる摩擦熱を利用する摩擦攪拌接合、リベットを金属部材に打ち込むSPR(セルフピアッシングリベット)接合等が採用されている。近年は、自動車、その他各種の機器では、その軽量化のためにアルミニウム合金部材が広く利用されるようになり、アルミニウム合金部材同士の接合や、アルミニウム合金部材と鉄製部材との接合も広く行なわれている。
ところで、接合すべき金属部材の表面には、防錆等のために各種の表面調整剤が付着しているのが通常である。例えば、アルミニウム合金板の場合、鋼板に比べてプレス成形性が劣ることから、プレス成形時に潤滑用のプレス油が塗布される。しかし、プレス油等の表面調整剤が付着したままであると、スポット溶接では生産性の低下を招き、上記摩擦攪拌接合等では接合強度の低下を招く、という問題がある。すなわち、スポット溶接では、表面調整剤が溶接用電極と反応してその生成物が該電極に付着し、ドレッシングを頻繁に行なわなければならなくなる。摩擦攪拌接合では、回転ツールによる摩擦熱の一部が表面調整剤に奪われて、金属部材の軟化、塑性流動が不十分になり、接合強度が低くなる。或いは、SPR接合では、リベットと金属部材との間に摩擦調整剤が介在した状態になって接合強度が低くなる。
上記スポット溶接の問題に関しては、アルミニウム合金板に塗布する防錆・潤滑剤に少量のエステル類及び合成脂肪酸を添加することにより、潤滑性の向上を図るとともに、当該表面調整剤が塗布されたままでのスポット溶接性を高める、という提案がなされている(特許文献1参照)。
特開平8−291297号公報
しかし、表面調整剤の成分を工夫することは、スポット溶接性の向上に役立つものの、その効果にも自ずと限界があり、また、上記摩擦攪拌接合やSPR接合における接合強度低下の問題の解決にはなり難い。また、金属部材同士の接合を行なう前に、その金属部材を洗浄して表面調整剤を除去することも考えられるが、そのためには大掛かり洗浄設備が必要になるとともに、大量に発生する洗浄廃液の処理が必要になり、設備面及び環境面から難しい。
そこで、本発明は、金属部材の接合に際して、上記表面調整剤ができるだけその接合の支障にならないようにして、生産性の向上、品質の向上を図ることを課題とする。
本発明は、このような課題の解決のために、表面調整剤が付着している金属部材の接合を行なうにあたり、その金属部材を局部的に、すなわち、接合ツールが当接する部分のみを事前に且つ効率良く洗浄するようにした。以下、具体的に説明する。
請求項1に係る発明は、複数の金属部材を重ね合わせた状態で接合する金属部材の接合装置であって、
少なくとも1つの接合ツールを備え、重ね合わされた上記複数の金属部材のうちの片側に配置された金属部材の表面に該接合ツールを当接させて当該金属部材同士を接合する接合手段と、
上記金属部材の接合ツールが当接される部分に洗浄液を供給し、該当接部分に付着している該金属部材の表面調整剤の付着量が低減するように、該当接部分を洗浄する洗浄液供給手段と、
上記洗浄液供給手段による洗浄液及び洗浄廃液が周囲に飛散しないように上記接合ツールを囲うガード部材と、
上記ガード部材の先端を上記金属部材の上記接合ツール当接部まわりに加圧当接させる当接手段と、
上記洗浄液供給手段による上記金属部材の洗浄後に上記接合ツールが該金属部材に当接するように、上記接合手段を作動させる作動手段とを備えていることを特徴とする。
ここに、上記表面調整剤には、固形の調整剤であっても、液状ないしは半液状の調整剤であってもよく、また、金属部材の腐食を防止する防錆剤の他、プレス成形時に金型と当該金属部材との間に働く摩擦力を低減させる潤滑剤を含む。また、表面調整剤の付着量の低減には、金属部材表面の上記当接部からの表面調整剤の部分除去及び完全除去を含む。また、洗浄液としては、水を採用することができ、或いは炭酸ナトリウム水溶液やケイ酸塩水溶液等のアルカリ性脱脂剤、硝酸水溶液や水酸化アンモニウム水溶液等の酸性脱脂剤、塩素化炭化水素類、アルコール類、ケトン類等の溶剤などを採用することができる。
従って、洗浄液供給手段により、金属部材の接合ツールが当接する部分を該接合ツールが当接する前に洗浄液によって洗浄し、この当接部の表面調整剤付着量を低減することができる。このため、表面調整剤が金属部材の接合の支障になることが避けられ、また、接合ツールが表面調整剤によって汚損したり、傷んだりすることが避けられる。しかも、局部的な洗浄で済むから大掛かりな洗浄設備は不要であり、短時間で洗浄を完了することができる。よって、生産性の向上及び品質の向上に有利になる。さらに、洗浄液及び洗浄廃液が周囲に飛散することがガード部材によって防止され、接合設備の汚損、周辺環境の悪化、電気回路部の漏電が避けられる。
請求項2に係る発明は、請求項1において、
上記洗浄廃液を上記ガード部材内から排出する洗浄廃液排出手段を備えていることを特徴とする。
従って、洗浄液排出手段によって、ガード部材内の洗浄廃液を周囲に飛散させることなく速やかに排出し、洗浄廃液が接合ツールによる接合の支障になることを避けることができる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2において、
上記ガード部材は、先端に行くに従って外径が小さくなる先細に形成されていることを特徴とする。
従って、ガード部材の先端を金属部材の接合ツール当接部まわりに高い圧力で密着させる上で有利になり、洗浄液供給手段による洗浄液供給圧力に抗して、該洗浄液が周囲に飛散することを防止することができる。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一において、
上記接合手段は、上記接合ツールとして上記金属部材に当接させる溶接用電極を備えたスポット抵抗溶接手段であることを特徴とする。
従って、表面調整剤と溶接用電極とが反応して生成物が該電極に付着することが抑制される。よって、電極のドレッシング回数を減らすことができ、生産性向上に有利になる。
請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一において、
上記接合手段は、上記接合ツールとして上記金属部材に当接させて回転する回転ツールを備えた摩擦攪拌点接合手段であることを特徴とする。
従って、回転ツールによる摩擦熱の一部が表面調整剤に奪われることが少なくなるため、金属部材の軟化、塑性流動が効率良く行なわれ、接合強度の確保に有利になる。
請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一において、
上記接合手段は、上記接合ツールとして上記金属部材に当接させてリベットを該金属部材に打ち込むリベット発射管を備えたセルフピアッシングリベット接合手段であることを特徴とする。
従って、リベットと金属部材との間に摩擦調整剤が介在した状態になることが避けられ、リベットと金属部材との間に作用する摩擦力が高くなり、接合強度の確保に有利になる。
以上のように、本発明によれば、金属部材の接合ツールが当接する部分に洗浄液を供給する洗浄液供給手段と、上記接合ツールの囲うガード部材と、該ガード部材の先端を上記金属部材の上記接合ツール当接部まわりに加圧当接させる当接手段とを備え、上記洗浄液供給手段による金属部材の洗浄後に上記接合ツールを該金属部材に当接させて接合を行なうようにしたから、表面調整剤が金属部材の接合の支障になることが避けられるとともに、接合ツールの汚損が避けられ、しかも大掛かりな洗浄設備は不要であり、生産性の向上及び品質の向上に有利になるとともに、洗浄液や洗浄廃液による接合設備の汚損、周辺環境の悪化、電気回路部の漏電が避けられる。
また、上記ガード部材内から洗浄廃液を排出する洗浄廃液排出手段を備えたものによれば、ガード部材内の洗浄廃液を周囲に飛散させることなく速やかに排出し、洗浄廃液が接合ツールによる接合の支障になることを避けることができ、生産性の向上及び品質の向上に有利になる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<実施形態1>
−全体構成−
図1は本発明に係るスポット溶接装置1を示す。このスポット溶接装置1は、ベース2に対してZ軸まわりに回転する回転台3と、この回転台3に対してY軸まわりに揺動する第1アーム4と、第1アーム4に対してY軸まわりに揺動すると共に、自軸まわりに回転する第2アーム5と、第2アーム5に対してY軸まわりに揺動すると共に、自軸まわりに回転する第3アーム6とを備え、この第3アーム6の先端部に接合手段としてのC型スポット溶接ガン(抵抗溶接装置)7が取り付けられている多関節ロボットである。
溶接ガン7は、接合ツールとして、上部の昇降する可動電極8と下部の固定電極9とを備え、重ね合わされた金属部材を両電極8,9によって挟み、通電することにより、金属部材同士を溶接する。そのために、溶接ガン7には、上部電極8を下部電極に向かって進退させる駆動手段(シリンダ装置)10が設けられている。両電極8,9各々は後に詳述する金属部材洗浄用のガード部材11,12で包囲されている。上部のガード部材11には洗浄液供給ホース13及び洗浄廃液排出ホース14が接続され、下部のガード部材12にも洗浄液供給ホース15及び洗浄廃液排出ホース16が設けられている。
上記スポット溶接装置1の各アーム、モータ、アクチュエータなどの動作は、予めティーチングされて動力/制御ケーブル17を介して制御手段18によりコントロールされる。
−上部可動電極側の洗浄関連構成−
図2は上記溶接ガン7の上部可動電極8側の金属部材洗浄に関連する構成を示す。同図において、21は金属部材としてのアルミニウム合金板(以下、アルミ板と略称する。)であり、その上部電極8が当接する面には全面にわたって表面調整剤(主成分がワックス、或いはポリアルキレンオキサイド等の水溶性樹脂である固形潤滑剤、鉱物オイル等の液体潤滑剤、その他のプレス成形用潤滑剤)が付着している。上部電極8は台座22に固定されたシャンク23に着脱自在に嵌められている。
ガード部材11は、上部電極8及びシャンク23を包囲する円筒形状をなし、台座22に対して、先端(下端)が電極8の先端よりも突出した状態になるようにスプリング24によって吊り下げられて電極軸方向に揺動できるようになっている。また、ガード部材11とシャンク23との間にはガード部材11を円滑に昇降させるためのベアリング25が介装されている。ガード部材11の下部は先端(下端)にいくに従って外径が漸次小さくなる先細に形成され、駆動手段10によって上部電極8を下降させたとき、その先端が、上記スプリング24の付勢により、アルミ板21に加圧当接されるようになっている。すなわち、駆動手段10及びスプリング24は、ガード部材11の先端をアルミ板21に加圧当接させる当接手段(付勢手段)を構成している。
本例はガード部材11の材質がアルミ板21より硬いケース(例えばガード部材11をセラミックス製とするケース)であり、そのために、ガード部材11の先端を尖らせ、アルミ板21の表面に若干食い込ませることによって、ガード部材11とアルミ板21とを隙間なく密接させるようにしている。
ガード部材11には、洗浄液供給通路26と洗浄廃液排出通路27とが形成されている。洗浄液供給通路26は、その一端がガード部材11の外周面に開口し、他端はガード部材11の先端部内周面に洗浄液噴射口として開口している。この噴射口は洗浄液が上部電極8の先の方へ向かって、つまり、アルミ板21の上部電極8が当接される部分に向かって噴射されるように形成されている。そうして、洗浄液供給通路26の上記一端に洗浄液供給用の噴射ポンプ30が洗浄液供給ホース13によって接続されている。この洗浄液供給ホース13、洗浄液供給通路26及び噴射ポンプ30が、ガード部材11内に洗浄液を供給し、アルミ板21の上部電極8が当接される部分の表面調整剤付着量が低減するように該当接部分を洗浄する洗浄液供給手段を構成している。
洗浄廃液排出通路27は、その一端がガード部材11の外周面に開口し、他端はガード部材11の先端部内周面に洗浄液吸引口として開口している。この洗浄廃液排出通路27の上記一端に洗浄廃液排出用の吸引ポンプ28が洗浄廃液排出ホース14によって接続されている。この洗浄廃液排出ホース14、洗浄廃液排出通路27及び吸引ポンプ28が、洗浄廃液をガード部材11内から排出する洗浄廃液排出手段を構成している。
また、ガード部材11とシャンク23の先端部との隙間は、洗浄液や洗浄廃液が当該隙間から漏出することを防止する中空状のOリング(シール部材)29によってシールされるようになっている。すなわち、Oリング29にはエアコンプレッサ(図示省略)が接続され、噴射ポンプ30によって洗浄液の供給が行なわれている間、Oリング29の中空内にエアを加圧供給して、該Oリング29を膨らませて、上記シールを行なうものである。当該洗浄後はOリング29内のエアを抜いて上部電極8の下降を許容する。Oリング29専用にエアコンプレッサを接続してもよいが、吸引ポンプ28をエアコンプレッサ兼用タイプとして、該吸引ポンプ28から加圧エアを供給する、後述の排気ポンプをエアコンプレッサ兼用タイプとして加圧エアを供給する、という方法を採用することができる。また、シャンク23の外周面にはOリング29を密接させるべく、該Oリング29が嵌まる周回溝が形成されている。
また、ガード部材11の基端部と台座22との間には、洗浄液や洗浄廃液がガード部材11の外に漏出することを防止すべく、シャンク23の基部を包囲する蛇腹状シール部材31が設けられている。
また、上記スポット溶接装置1の制御手段18は、上記洗浄液供給手段及び洗浄廃液排出手段によるアルミ板21の洗浄後に上部電極8が該アルミ板21に当接するように上記溶接ガン7を作動させる作動手段を構成している。すなわち、制御手段18は、アルミ板21の溶接にあたり、台座22を、ガード部材11がアルミ板21にスプリング24の付勢によって所定圧力で当接し且つ上部電極8はアルミ板21に当接しない位置になるように下降させ、アルミ板21の洗浄・上部電極8及びアルミ板21の乾燥後に、台座22をさらに下降させて上部電極8をアルミ板21に当接させてスポット溶接を行なうように、駆動手段10の作動を制御する。
−下部固定電極側の洗浄関連構成−
図3乃至図5は上記溶接ガン7の下部固定電極9側の金属部材洗浄に関連する構成を示す。同図において、41は下部電極9が当接する金属部材としてのアルミ板であり、その下部電極9が当接する面には全面にわたって表面調整剤(プレス油)が付着している。下部電極9は溶接ガン7のC型アーム42の先端部に固定されたシャンク43に着脱自在に嵌められている。
ガード部材12は、下部電極9及びシャンク43を包囲する筒形状をなし、C型アーム42に対して、先端(上端)が電極9の先端よりも突出した状態になるようにスプリング44によって付勢されて電極軸方向に揺動自在に支持されている。すなわち、C型アーム42にはシャンク43と平行に複数本のガイドロッド45が立設され、このガイドロッド45がガード部材12の下面に開口したガイド穴46に摺動自在に挿入されている。そして、コイルスプリング44がガード部材12とC型アーム42との間に設けられ、ガイドロッド45はコイルスプリング44に通されている。
ガード部材12の上部は先端(上端)にいくに従って外径が漸次小さくなる先細に形成され、駆動手段10によって上部電極8と共にアルミ板41を下降させたとき、その先端が、上記スプリング44の付勢により、アルミ板41に加圧当接されるようになっている。すなわち、駆動手段10及びスプリング44は、ガード部材12の先端をアルミ板41に加圧当接させる当接手段(付勢手段)を構成している。
ガード部材12の内部には、洗浄液及び洗浄廃液を受けるカップ48が下部電極9の上方に位置するように配置されている。カップ48は、その開口部が下部電極9よりも大径に形成されていて、図4に示すように、その両側部に突起49を有する。この突起49がガード部材12に形成されたガイド溝51に摺動自在に嵌められて、カップ48は、下部電極9に対応する使用位置と該下部電極9の側方に退避した位置とに移動自在になるように、ガード部材12に支持されている。さらに、ガード部材12とカップ48と間には、カップ48を使用位置に位置付けるように付勢するスプリング52が設けられている。
カップ48の下面は、上記使用位置側から上記退避位置側へ向かって下降傾斜したカム面53に形成されている。これにより、カップ48がガード部材12と共にスプリング44の付勢に抗して下降したときに、カム面53が下部電極9の頂面を摺動して、該カップ48がスプリング52の付勢に抗して上記使用位置から退避位置に移動するようになされている。
そうして、図3及び図5に示すように、ガード部材12及びカップ48の上記使用位置側の上部には、切欠き54,55が形成されていて、この切欠き54,55より洗浄液供給ホース15の噴射口がカップ48の上方を臨むように、すなわち、アルミ板41下面の下部電極9が当接する部分に向けて洗浄液が噴射されるように、洗浄液供給ホース15が配置されている。この洗滌液供給ホース15には図2に示す洗浄液供給用の噴射ポンプ30が接続されている。この洗浄液供給ホース15及び噴射ポンプ30が、ガード部材12内に洗浄液を供給し、アルミ板41の下部電極9が当接される部分の表面調整剤付着量が低減するように該当接部分を洗浄する洗浄液供給手段を構成している。また、カップ48の下部にはドレン孔56が形成され、このドレン孔56に洗浄廃液排出ホース16が接続されている。ドレン孔56及び洗浄廃液排出ホース16が、洗浄廃液をガード部材12内から排出する洗浄廃液排出手段を構成している。
−作動−
従って、本実施形態によれば、上下のガード部材11,12間にアルミ板21,41を重ねて配置した状態で、駆動手段10により、上側ガード部材11が上部電極8と共に下降される。そして、上側ガード部材11の先端がアルミ板21に加圧当接し、下側ガード部材12の先端がアルミ板41に加圧当接し、且つ上部電極8及び下部電極9はアルミ板21,41に当接しない状態になるように、上下のガード部材11,12が位置付けられる。
その状態で、噴射ポンプ30が作動されて洗浄液が、上側の洗浄液供給ホース13からガード部材11の洗浄液供給通路26に供給され、その先端の噴射口からアルミ板21の上部電極8が当接される部分に向かって噴射される一方、下側の洗浄液供給ホース15先端の噴射口からアルミ板41の下部電極9が当接される部分に向かって噴射される。これにより、アルミ板21,41各々の電極当接部から表面調整剤が落とされる。
続いて、吸引ポンプ28が駆動されて、上側のアルミ板21から落とされた表面調整剤が洗浄液と共に洗浄廃液となって、ガード部材11内から洗浄廃液排出通路27及び洗浄廃液排出ホース14を介して排出される。なお、噴射ポンプ30と吸引ポンプ28とは同時に作動を開始させるようにしてもよい。一方、下側のアルミ板41から落とされた表面調整剤は洗浄液と共に洗浄廃液となってカップ48で受けられ、ドレン孔56より洗浄廃液排出ホース16を介して排出される。
上側ガード部材11はその先端がアルミ板21に隙間なく加圧当接されているため、洗浄液ないしは洗浄廃液がガード部材11とアルミ板21との間から漏出することが避けられる。また、洗浄液噴射中は中空Oリング29は加圧エアの供給によってシャンク23に隙間なく密接しており、洗浄液ないしは洗浄廃液がガード部材11とシャンク23との間から漏出することが避けられる。仮にOリング29から洗浄液等が漏れても、蛇腹状シール部材31によってガード部材11の外に漏出することが防止される。なお、Oリング29と蛇腹状シール部材31とはそのいずれか一方のみを設けるようにしてもよい。
一方、下側ガード部材12もその先端がアルミ板41に加圧当接されているため、カップ48からその外側へ洗浄液や洗浄廃液が飛び散ることがあっても、ガード部材12とアルミ板41との間から漏出することが避けられる。また、洗浄液及び洗浄廃液はカップ48で受けられるため、その下方に位置する下部電極9が濡れることは殆どない。
そうして、噴射ポンプ30を停止させた後も、更に吸引ポンプ28を所定時間駆動することにより、ガード部材11内の洗浄廃液を外部に完全に排出し、上部電極8及びアルミ板21の表面ができるだけ乾くようにする。なお、必ずしも完全に乾かせることは要しない。この間に、下部電極9及び下側のアルミ板41も乾くことになる。しかる後に、駆動手段10により上部電極8を下降させて上側のアルミ板21に当接させ、さらに、アルミ板21,41を押し下げて下側のアルミ板41を下部電極9に当接させてスポット溶接を行なう。このとき、カップ48はそのカム面53が下部電極9の頂面を摺動して退避位置に移動する。
よって、表面調整剤と電極8,9とが反応して生成物が該電極8,9に付着することが抑制され、電極のドレッシング回数を減らすことができ、生産性向上に有利になる。また、洗浄液や洗浄廃液が周囲に飛散すること、或いはガード部材11,12内より外部に漏れ出ることがなく、スポット溶接装置1の汚損、その電気回路部の漏電、周辺環境の悪化が避けられる。
<実施形態2>
この実施形態は接合手段が摩擦攪拌接合手段であるケースであり、図6及び図7にその要部構成を示す。図6において、61は摩擦攪拌接合装置のC型スポット接合ガンであり、そのC型アーム62は実施形態1と同様の多関節ロボットに取付けられる。C型アーム62の上部に接合ツールとしての回転ツール63が設けられ、アーム下部に受け具64が設けられている。アーム上部に固定された駆動部ケース65内に回転ツール63を回転させる回転アクチュエータと回転ツール63を軸方向に進退させる進退用アクチュエータとが設けられている。駆動部ケース65の下には、回転ツール63を洗浄液及び洗浄廃液から保護するガード部材11がスプリング67によって軸方向に進退自在に支持されている。
すなわち、図7に示すように、ガード部材11は、回転ツール63を包囲する円筒形状をなし、回転ツール63と共に昇降する昇降盤70に対して、先端(下端)が回転ツール63の先端よりも突出した状態になるようにスプリング67によって吊り下げられてツール軸方向に揺動できるようになっている。具体的には、昇降盤70の下面には回転ツール63と平行に複数本のガイドロッド68が突設され、このガイドロッド68がガード部材11の上面に開口したガイド穴69に摺動自在に挿入されている。そして、コイルスプリング67がガード部材11と昇降盤70との間に設けられ、ガイドロッド68はコイルスプリング67に通されている。
ガード部材11の下部は先端(下端)にいくに従って外径が漸次小さくなる先細に形成され、進退用アクチュエータによってガード部材11を下降させたとき、その先端が、上記スプリング67の付勢により、アルミ板21に加圧当接されるようになっている。すなわち、進退用アクチュエータ及びスプリング67は、ガード部材11の先端をアルミ板21に加圧当接させる当接手段(付勢手段)を構成している。本例はガード部材11の材質がアルミ板21より硬いケース(例えばセラミックス製とするケース)であり、そのために、ガード部材11の先端を尖らせ、アルミ板21の表面に若干食い込ませることによって、ガード部材11とアルミ板21とを隙間なく密接させるようにしている。
ガード部材11には、実施形態1のガード部材11と同様に、洗浄液供給通路26と洗浄廃液排出通路27とが形成され、洗浄液供給通路26に洗浄液供給用の噴射ポンプ(図示省略)が洗浄液供給ホース13によって接続され、洗浄廃液排出通路27に洗浄廃液排出用の吸引ポンプ(図示省略)が洗浄廃液排出ホース14によって接続されている。洗浄液供給ホース13、洗浄液供給通路26及び噴射ポンプが、ガード部材11内に洗浄液を供給し、アルミ板21の回転ツール63が当接される部分の表面調整剤付着量が低減するように該当接部分を洗浄する洗浄液供給手段を構成し、洗浄廃液排出ホース14、洗浄廃液排出通路27及び吸引ポンプが、洗浄廃液をガード部材11内から排出する洗浄廃液排出手段を構成している。
また、上記摩擦攪拌接合装置の制御手段は、上記洗浄液供給手段及び洗浄廃液排出手段によるアルミ板21の洗浄後に回転ツール63が該アルミ板21に当接するように上記接合ガン61を作動させる作動手段を構成している。すなわち、制御手段は、アルミ板21の摩擦攪拌接合にあたり、昇降盤70を、ガード部材11がアルミ板21にスプリング67の付勢によって所定圧力で当接し且つ回転ツール63はアルミ板21に当接しない位置になるように下降させ、アルミ板21の洗浄・回転ツール63及びアルミ板21の乾燥後に、昇降盤70をさらに下降させて回転ツール63をアルミ板21に当接させて摩擦攪拌接合を行なうように、回転アクチュエータ及び進退用アクチュエータの作動を制御する。
従って、ガード部材11がアルミ板21に所定圧力で当接し且つ回転ツール63はアルミ板21に当接しない状態で、噴射ポンプが作動されて洗浄液が洗浄液供給ホース13を介してガード部材11の洗浄液供給通路26に供給され、その先端の噴射口からアルミ板21の回転ツール63が当接される部分に向かって噴射される。これにより、アルミ板21のツール当接部から表面調整剤が落とされる。
続いて、吸引ポンプが駆動されて、アルミ板21から落とされた表面調整剤が洗浄液と共に洗浄廃液となって、ガード部材11内から洗浄廃液排出通路27及び洗浄廃液排出ホース14を介して排出される。なお、噴射ポンプと吸引ポンプとは同時に作動を開始させるようにしてもよい。ガード部材11はその先端がアルミ板21に隙間なく加圧当接されているため、洗浄液ないしは洗浄廃液がガード部材11とアルミ板21との間から漏出することが避けられる。
そうして、噴射ポンプを停止させた後も、更に吸引ポンプを所定時間駆動することにより、ガード部材11内の洗浄廃液を外部に完全に排出し、回転ツール63及びアルミ板21の表面ができるだけ乾くようにする。なお、必ずしも完全に乾かせることは要しない。しかる後に、回転ツール63を回転させながら下降させてアルミ板21に当接させ、摩擦攪拌接合を行なう。
よって、回転ツール63による摩擦熱の一部が表面調整剤に奪われることがなくなるため、金属部材の軟化、塑性流動が効率良く行なわれ、接合強度の確保に有利になる。また、洗浄液や洗浄廃液が周囲に飛散すること、或いはガード部材11内より外部に漏れ出ることがなく、摩擦攪拌接合装置の汚損、その電気回路部の漏電、周辺環境の悪化が避けられる。
また、本実施形態の場合、ガード部材11と回転ツール63との間、並びにガイドロッド68とガイド穴69との間にガード部材11の横ずれを許容する隙間が形成されており、このため、アルミ板21が回転ツール63に対して完全に垂直になっていなくても、ガード部材11をアルミ板21に対して隙間なく加圧当接することができる。この点は次の実施形態3も同様である。
<実施形態3>
この実施形態は接合手段がSPR接合手段であるケースであり、図8にその要部構成を示す。図8において、81はSPR接合装置のリベット発射管(接合ツール)であり、該リベット発射管81を洗浄液及び洗浄廃液から保護するガード部材11が設けられている。リベット発射管81は、実施形態1と同様の多関節ロボットに取付けられたC型アームの上部に設けられた昇降盤70に取付けられている。リベット発射管81は昇降盤70と共に進退用アクチュエータ(図示省略)によって昇降する。
また、ガード部材11はスプリング83によって軸方向に進退自在に設けられている。すなわち、ガード部材11は、リベット発射管81を包囲する円筒形状をなし、リベット発射管81と共に昇降する昇降盤70に対して、先端(下端)がリベット発射管81の先端よりも突出した状態になるようにスプリング83によって吊り下げられてリベット発射管81の軸方向に揺動できるようになっている。具体的には、実施形態2と同じく、昇降盤70の下面にはリベット発射管81と平行に複数本のガイドロッド85が突設され、このガイドロッド85がガード部材11の上面に開口したガイド穴86に摺動自在に挿入されている。そして、コイルスプリング83がガード部材11と昇降盤70との間に設けられ、ガイドロッド85はコイルスプリング83に通されている。
ガード部材11の下部は先端(下端)にいくに従って外径が漸次小さくなる先細に形成され、進退用アクチュエータによってガード部材11を下降させたとき、その先端が、上記スプリング83の付勢により、アルミ板21に加圧当接されるようになっている。すなわち、進退用アクチュエータ及びスプリング83は、ガード部材11の先端をアルミ板21に加圧当接させる当接手段(付勢手段)を構成している。本例はガード部材11の材質がアルミ板21より硬いケース(例えばセラミックス製とするケース)であり、そのために、ガード部材11の先端を尖らせ、アルミ板21の表面に若干食い込ませることによって、ガード部材11とアルミ板21とを隙間なく密接させるようにしている。
ガード部材11には、実施形態1のガード部材11と同様に、洗浄液供給通路26と洗浄廃液排出通路27とが形成され、洗浄液供給通路26に洗浄液供給用の噴射ポンプ(図示省略)が洗浄液供給ホース(図示省略)によって接続され、洗浄廃液排出通路27に洗浄廃液排出用の吸引ポンプ(図示省略)が洗浄廃液排出ホース(図示省略)によって接続されている。洗浄液供給ホース、洗浄液供給通路26及び噴射ポンプが、ガード部材11内に洗浄液を供給し、アルミ板21のリベット発射管81が当接される部分の表面調整剤付着量が低減するように該当接部分を洗浄する洗浄液供給手段を構成し、洗浄廃液排出ホース、洗浄廃液排出通路27及び吸引ポンプが、洗浄廃液をガード部材11内から排出する洗浄廃液排出手段を構成している。
また、上記SPR接合装置の制御手段は、上記洗浄液供給手段及び洗浄廃液排出手段によるアルミ板21の洗浄後にリベット発射管81が該アルミ板21に当接するように上記接合ガンを作動させる作動手段を構成している。すなわち、制御手段は、アルミ板21のリベット接合にあたり、昇降盤70を、ガード部材11がアルミ板21にスプリング83の付勢によって所定圧力で当接し且つリベット発射管81はアルミ板21に当接しない位置になるように下降させ、アルミ板21の洗浄・アルミ板21の乾燥後に、昇降盤70をさらに下降させてリベット発射管81をアルミ板21に当接させてピアッシングリベット接合を行なうように、当該SPR接合装置の駆動部の作動を制御する。
従って、ガード部材11がアルミ板21に所定圧力で当接し且つリベット発射管81はアルミ板21に当接しない状態で、噴射ポンプが作動されて洗浄液がガード部材11の洗浄液供給通路26に供給され、その先端の噴射口からアルミ板21のリベット発射管81が当接される部分に向かって噴射される。これにより、アルミ板21のリベット打込部から表面調整剤が落とされる。
続いて、吸引ポンプが駆動されて、アルミ板21から落とされた表面調整剤が洗浄液と共に洗浄廃液となって、ガード部材11内から洗浄廃液排出通路27を介して排出される。なお、噴射ポンプと吸引ポンプとは同時に作動を開始させるようにしてもよい。ガード部材11はその先端がアルミ板21に隙間なく加圧当接されているため、洗浄液ないしは洗浄廃液がガード部材11とアルミ板21との間から漏出することが避けられる。
そうして、噴射ポンプを停止させた後も、更に吸引ポンプを所定時間駆動することにより、ガード部材11内の洗浄廃液を外部に完全に排出し、アルミ板21の表面ができるだけ乾くようにする。なお、必ずしも完全に乾かせることは要しない。しかる後に、リベット発射管を下降させてアルミ板21に当接させ、リベットを打ち込んで接合を行なう。図9は当該接合状態を示す。同図において、88はリベットであり、上側のアルミ板21と下側のアルミ板41とにリベット88が食い込んで量アルミ板21,41が接合されている。
よって、リベット88とアルミ板21,41との間に摩擦調整剤が介在した状態になることが避けられ、リベット88とアルミ板21,41との間に作用する摩擦力が高くなり、接合強度の確保に有利になる。また、洗浄液や洗浄廃液が周囲に飛散すること、或いはガード部材11内より外部に漏れ出ることがなく、SPR接合装置の汚損、その電気回路部の漏電、周辺環境の悪化が避けられる。
<他の実施形態>
−ガード部材と金属部材との密着について−
上記各実施形態ではガード部材の先端を尖らせてアルミ板に加圧当接させるようにしたが、図10及び図11に示すように、金属部材90よりも低硬度のガード部材11の場合(例えば電気絶縁性を有するゴム製ガード部材とした場合)、ガード部材11の先端に平坦部92を形成し、該平坦部92を金属部材90に加圧当接する方が、金属部材90とガード部材11との間のシール性を高める上で好ましい。但し、平坦部92での面圧を高めて洗浄液の供給圧力に抗するべく、ガード部材11は先細に形成することが好ましい。
また、上述の電気絶縁性を有するゴム製のガード部材11を採用する場合、図12及び図13に示すように、その先端平坦部92に筒孔を巡る周回溝93を形成し、該周回溝93による吸盤効果を得て上記シール性を高めることができる。このような周回溝93に代えて、多数の凹部を筒孔周りに配設してもよい。周回溝93を設ける場合は、図12に示すように、ガード部材11にその外周面から周回溝93に至るエア抜き通路94を形成し、該エア抜き通路94に排気ポンプ95を接続し、その接続ホース96途中に三方弁97を設け、排気・大気開放の切り替えを行なうようにしてもよい。すなわち、ガード部材11を金属部材90に加圧当接するときは周回溝93内を排気することにより吸盤効果によってガード部材11を金属部材90に吸着せしめ、ガード部材11を金属部材90から離脱させるときは、周回溝93を大気開放してその離脱を容易にする、というものである。
−洗浄液の噴射について−
図14に示すように、洗浄液供給通路26の噴射口を、洗浄液がガード部材11の内周面に沿って周方向に流入するように、ガード部材内周面にその接線方向に向けて開口し、洗浄廃液排出通路26もガード部材11内を周方向に流れる洗浄液ないしは洗浄廃液が抵抗少なく流出するように、その流出口をガード部材内周面にその接線方向に向けて開口するようにしてもよい。これにより、ガード部材11内において洗浄液が渦巻き流になり、洗浄効果が高くなる。
また、その際、洗浄廃液排出通路27からガード部材11内に加圧エアを断続的に供給し、渦巻き流を乱すことによって洗浄効果を高めることができる。また、加圧エアの圧力を高圧状態と低圧状態とに交互に変化させるようにしてもよい。その場合、洗浄液が洗浄廃液排出通路27から流出しようとする力に抗することができる圧力を最低圧として設定すればよい。
そうして、洗浄終了後に加圧エアの供給を停止し、逆に吸引ポンプによって吸引力をガード部材11内に及ぼして、洗浄廃液の排出を促進する。その際、洗浄液供給通路26から加圧エアをガード部材11内に供給すれば、ガード部材11内の乾燥を促進することができる。
図15は洗浄液供給通路26の噴射口26a及び洗浄廃液排出通路27の流出口27aの他の例を示す。すなわち、噴射口26a及び流出口27aは、ガード部材11の軸心に対して直交するように互いに対向してその筒孔に開口しているが、いずれも筒孔に向かって扇形に広がるように横幅が拡大している。従って、洗浄液は、同図に矢符で示すように、噴射口26aからガード部材11内で層状に広がった後に収束して流出口27aに流出する。これにより、洗浄効果が高くなる。図15の例においても、或いは先の実施形態1〜3においても、洗浄廃液の排出中に洗浄液供給通路26から加圧エアを供給してガード部材11内の乾燥を促進するようにしてもよい。
なお、上記実施形態では、ガード部材をスプリングによって接合手段本体側に支持したが、ガード部材専用の駆動手段を設けて該ガード部材の金属部材に対する加圧当接及び離脱を行なうようにしてもよい。
また、上記実施形態ではロボットにC型接合ガンを設けたが、接合ガンを定位置に設けて金属部材の接合を行なう定置式接合装置にも本発明は採用することができる。
実施形態1に係るスポット溶接装置の側面図である。 同形態の上側の洗浄手段を示す断面図である。 同形態の下側の洗浄手段を示す断面図である。 同形態の下側の洗浄手段を示す他の断面図である。 同形態の下側の洗浄手段を示す正面図である。 実施形態2に係る摩擦攪拌接合装置の一部を示す斜視図である。 同形態の洗浄手段を示す断面図である。 実施形態3に係るSPR接合装置の洗浄手段を示す断面図である。 同形態による金属部材の接合構造を示す断面図である。 ガード部材の金属部材に対する当接部の他の例を示す断面図である。 同例のガード部材の底面図である。 ガード部材の金属部材に対する当接部のさらに他の例を示す断面図である。 同例のガード部材の底面図である。 ガード部材の洗浄液供給通路及び洗浄廃液排出通路の他の例を示す平面図である。 ガード部材の洗浄液供給通路及び洗浄廃液排出通路のさらに他の例を示す平面図である。
符号の説明
1 スポット溶接装置
7 溶接ガン(接合手段)
8 上部電極(接合ツール)
9 下部電極(接合ツール)
10 駆動手段(加圧当接手段)
11 ガード部材
12 ガード部材
13 洗浄液供給ホース
14 洗浄廃液排出ホース
15 洗浄液供給ホース
16 洗浄廃液排出ホース
18 制御手段(作動手段)
21 アルミ板(金属部材)
24 スプリング(加圧当接手段)
26 洗浄液供給通路(洗浄液供給手段)
27 洗浄廃液排出通路(洗浄廃液排出手段)
41 アルミ板(金属部材)
44 スプリング(加圧当接手段)
61 摩擦攪拌接合ガン(接合手段)
63 回転ツール(接合ツール)
67 スプリング(加圧当接手段)
81 リベット発射管(接合ツール)
83 スプリング(加圧当接手段)

Claims (6)

  1. 複数の金属部材を重ね合わせた状態で接合する金属部材の接合装置であって、
    少なくとも1つの接合ツールを備え、重ね合わされた上記複数の金属部材のうちの片側に配置された金属部材の表面に該接合ツールを当接させて当該金属部材同士を接合する接合手段と、
    上記金属部材の接合ツールが当接される部分に洗浄液を供給し、該当接部分に付着している該金属部材の表面調整剤の付着量が低減するように、該当接部分を洗浄する洗浄液供給手段と、
    上記洗浄液供給手段による洗浄液及び洗浄廃液が周囲に飛散しないように上記接合ツールを囲うガード部材と、
    上記ガード部材の先端を上記金属部材の上記接合ツール当接部まわりに加圧当接させる当接手段と、
    上記洗浄液供給手段による上記金属部材の洗浄後に上記接合ツールが該金属部材に当接するように、上記接合手段を作動させる作動手段とを備えていることを特徴とする金属部材の接合装置。
  2. 請求項1において、
    上記洗浄廃液を上記ガード部材内から排出する洗浄廃液排出手段を備えていることを特徴とする金属部材の接合装置。
  3. 請求項1又は請求項2において、
    上記ガード部材は、先端に行くに従って外径が小さくなる先細に形成されていることを特徴とする金属部材の接合装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一において、
    上記接合手段は、上記接合ツールとして上記金属部材に当接させる溶接用電極を備えたスポット抵抗溶接手段であることを特徴とする金属部材の接合装置。
  5. 請求項1乃至請求項3のいずれか一において、
    上記接合手段は、上記接合ツールとして上記金属部材に当接させて回転する回転ツールを備えた摩擦攪拌点接合手段であることを特徴とする金属部材の接合装置。
  6. 請求項1乃至請求項3のいずれか一において、
    上記接合手段は、上記接合ツールとして上記金属部材に当接させてリベットを該金属部材に打ち込むリベット発射管を備えたセルフピアッシングリベット接合手段であることを特徴とする金属部材の接合装置。
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