JP2007184879A - 無線lan装置、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の無線端末と、無線基地局または複数の無線端末間で構成される無線LAN環境下で、隠れ端末を含むフレーム受信時の信号強度が一定値以下の無線端末と無線基地局間または無線端末間でのフレームの衝突の抑制とデータフレームのスループットの向上を実現する。
【解決手段】フレーム送信時に低受信信号強度端末の有無を判定する(ステップ11)。低受信信号強度端末が有る場合はRTS、CTSの送信を行い(ステップ21、22)、その後にフレームの送信を行う(ステップ31)。一方、低受信信号強度端末が無い場合は直ぐにフレームの送信を行う(ステップ31)。
【選択図】図6

Description

本発明は、無線LAN装置に関し、特に受信時の信号強度が一定値以下の端末が存在する無線LANにおけるスループット向上技術に関する。
近年、パーソナルコンピュータ等の情報機器や周辺装置をネットワークに接続する手段の1つとして無線LANが広く使用されている。無線LANシステムは、ネットワークに接続する為の媒体(Medium)として空間を使用するので、媒体にツイストペアケーブル、同軸ケーブルあるいは光ケーブル等を使用する有線LANシステムに比べて設置や移設が手軽であり、電波の届く範囲では任意の場所で情報機器や周辺装置(以下無線端末という)を使用できるという利点がある。
しかし、無線LANでは無線端末間に障害物がある等の理由で、互いの電波が直接届かないため相手の存在がわからない場合がある。このような無線端末を互いに隠れ端末と呼ぶが、複数の無線LAN端末が送信時にチャンネルをキャリアセンスし、チャンネルの未使用を確認して送信することで、1つのチャンネルを同時に使用する規格(例えばIEEE802.11)では、隠れ端末に対してはキャリアセンスが有効に機能しないので、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance:衝突回避機能付きキャリア感知多重アクセス)と呼ばれる隠れ端末に対しての衝突回避機能のついたアクセス方法が用いられる。
CSMA/CAでの隠れ端末に対しての衝突回避手順は、データフレームの送信に先立って宛先の基地局もしくは無線端末との間でRTS(Request to Send:送信要求)、CTS(Clear to Send:受信準備完了)と呼ばれるコントロールフレームのやりとりを行い、他の無線端末がRTS、CTSのフレームのデュレーションフィールドに記載されている期間だけ送信を控えることで実現する。ここで、RTSを受信できる無線端末はRTSのデュレーションフィールドの値で、RTSを受信できない隠れ端末となる無線端末については宛先の基地局もしくは無線端末から送信されるCTSのデュレーションフィールドの値で送信を控えるものである。ただ、全てのデータフレームの送信に先立って衝突回避手順を適用するとデータフレームのスループットが低くなってしまう。このためデータフレームのスループットの低下を抑えるために、従来の規格(例えばIEEE802.11)では衝突回避手順を適用するデータフレームの長さの閾値を別に設定し、その閾値よりも長いデータフレームについてのみ衝突回避手順を適用するという方法がとられている。
また、特許文献1や特許文献2のように、隠れ端末を検出し、隠れ端末が有るときのみデータフレームの送信に先立って衝突回避手順を適用することでデータフレームのスループットの低下を抑える方法もある。
特許第3155492号 特開2002−217913公報
しかしながら、隠れ端末ではないが、フレーム受信時の信号強度が一定値以下の端末については、従来は注意が払われてこなかった。フレーム受信時の信号強度が一定値以下となる端末間の関係を図10および図11を参照して説明する。
図10および図11において、51、61は無線端末、52は無線端末51から送信されるフレームが受信可能な範囲、53は無線端末51から送信されるフレームが一定値以上の信号強度で受信可能な範囲である。同様に、62は無線端末61から送信されるフレームが受信可能な範囲、63は無線端末61から送信されるフレームが一定値以上の信号強度で受信可能な範囲である。そして、53の外側で且つ52の内側の範囲が無線端末51から送信されるフレーム受信時の信号強度が一定値以下の範囲となる。同様に、63の外側で且つ62の内側の範囲が無線端末61から送信されるフレーム受信時の信号強度が一定値以下の範囲となる。
図10では、無線端末51および61が共に相手から送信されるフレーム受信時の信号強度が一定値以下の範囲に入っているが、このような関係にある端末間でのフレームの送受信やお互いのキャリアセンスは外乱の影響を受けやすい。
また、図11では、無線端末51では無線端末61からのフレーム受信時の信号強度が一定値以下であるが、無線端末61では無線端末51からのフレームの受信範囲外となっている、この場合、無線端末61は無線端末51の隠れ端末であるが、無線端末51は無線端末61の隠れ端末とはならないので、従来の隠れ端末対策だけでは衝突回避手順が適切に実行されないためフレームの衝突が発生し、結果としてデータフレームのスループットが低くなってしまうことがある。
本発明は、上述した実情を考慮してなされたものであって、複数の無線端末と、無線基地局または複数の無線端末間で構成される無線LAN環境において、隠れ端末を含むフレーム受信時の信号強度が一定値以下の無線端末と無線基地局間または無線端末間でのフレームの衝突の抑制とデータフレームのスループットの向上を実現することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、他の無線端末あるいは無線基地局と所定の帯域を共有して無線で通信する無線LAN装置であって、フレーム受信時の信号強度が一定値以下の無線端末の有無を判定する低受信強度端末判定手段と、前記低受信強度端末判定手段の判定結果によりフレーム送信の際に端末間の衝突回避手順の実行を制御するフレーム送信制御手段とを備えたことを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1記載の無線LAN装置において、前記フレーム送信制御手段は、フレーム送信の際に端末間の衝突回避手順を適用する送信フレームの長さの閾値を前記信号強度が一定値以下の無線端末の有無あるいは数により変更することを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1または2記載の無線LAN装置において、前記低受信強度端末判定手段は、他の無線端末から送信されたフレームを正常に受信した際の信号強度の平均値を無線端末毎に算出し、算出した平均値によりフレーム受信時の信号強度が一定値以下の無線端末を判定することを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項3記載の無線LAN装置において、前記低受信強度端末判定手段は、前記信号強度が一定値以下の無線端末の判定を、受信が確認された無線端末ごとに所定回数フレームを受信する毎に行うことを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項3記載の無線LAN装置において、前記低受信強度端末判定手段は、前記信号強度が一定値以下の無線端末の判定を、一定時間毎に行うことを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項4または5記載の無線LAN装置において、前記低受信強度端末判定手段は、一定時間の受信回数が一定値以下の場合、該当する無線端末の信号強度の平均値の更新を行わないことを特徴とする。
また、請求項7の発明は、請求項4または5記載の無線LAN装置において、前記低受信強度端末判定手段は、一定時間の受信回数が0回もしくは一定値以下の状態が続いた場合、該当する無線端末を判定対象から削除することを特徴とする。
また、請求項8の発明は、請求項4、5、6または7記載の無線LAN装置において、前記低受信強度端末判定手段は、前記信号強度が一定値以下の無線端末の判定に使用する送信元アドレス及び該送信元アドレスからのフレームを受信した際の信号強度の平均値および平均値を計算する為に使用するデータを記憶する受信信号強度データ記憶手段を備えたことを特徴とする。
また、請求項9の発明は、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の無線LAN装置において、前記低受信強度端末判定手段は、前記信号強度の平均値の算出に送信要求フレームを使用することを特徴とする。
また、請求項10の発明は、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の無線LAN装置において、前記低受信強度端末判定手段は、前記信号強度の平均値の算出に受信準備完了フレームを使用することを特徴とする。
また、請求項11の発明は、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の無線LAN装置において、前記低受信強度端末判定手段は、前記信号強度の平均値の算出にプローブ応答フレームを使用することを特徴とする。
また、請求項12の発明は、コンピュータを、請求項1乃至11のいずれか1項に記載の無線LAN装置として機能させるためのプログラムである。
また、請求項13の発明は、請求項12に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
本発明によれば、隠れ端末を含むフレーム受信時の信号強度が一定値以下の無線端末と無線基地局間または無線端末間でのフレームの衝突の抑制とデータフレームのスループットの向上を実現することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明にかかる無線LAN装置の構成の例を示す図である。同図において、1は無線LAN装置、2は無線LAN装置1が他のSTA(Station)やAP(Access Point)等の無線LAN装置と無線通信するためのアンテナ、3は無線LAN装置1の接続される機器のメインCPU、4は無線LAN装置1の接続される機器のメモリ、5は無線LAN装置の接続される機器のメインCPU3と無線LAN装置1、メモリ4や他の通信等のインターフェース等を接続するバスである。本実施形態では、無線LAN装置1はパーソナルコンピュータ等の他の機器に接続して稼動するようになっているが、パーソナルコンピュータに限らず、STAやAPなどの無線端末や無線基地局の一部として稼働するように接続してもよい。
無線LAN装置1はさらにベースバンド部10とRF部9とを備えている。ベースバンド部10において、11はローカルCPU、12はMAC(Medium Access Control)、13はPLCP(Physical Layer Convergence Protocol)、14はAD/DA変換回路、16はローカルCPU11を動作させるためのファームウェアを搭載したメモリ、17はローカルCPU11のワークRAM、18は無線LAN装置1の接続される機器とのインターフェース回路である。また、RF部9で15はRF(Radio Frequency:高周波)回路である。
無線LAN装置1内の各モジュールの動作は次のとおりである。
先ず無線LAN装置1が接続されている機器(以下ユーザ回路と記す)のデータや無線LANのマネージメント(管理)の為のフレームを無線LAN装置1から送信する手順について説明する。ユーザ回路のデータはメインCPU3によってバス5上のメモリ4もしくは図示しない他のモジュールからインターフェース回路18を介してMAC12へ出力される。また、無線LANのマネージメントの為のフレームはローカルCPU11によってワークRAM17上に作成されてMAC12へ出力される。
MAC12では、入力したユーザ回路のデータ、無線LANのマネージメントの為のフレームに対して、PLCP13を制御するデータと無線LANの規格で決められた管理用のデータ(ヘッダ)を追加し、必要に応じてデータの暗号化処理、フラグメント処理(データの細分化)を行って、無線LANの規格に添った形のフレームに変換してPLCP13に出力する。
PLCP13は、MAC12から入力したフレームのヘッダ上のPLCP13を制御するためのデータに基づいて、フレームを無線LANの規格で伝送速度毎に決められた方式で変調し、AD/DA変換回路14に出力する。AD/DA変換回路14は、PLCP13から入力した変調されたディジタル信号のフレームをアナログ信号に変換し、RF回路15に出力する。そして、RF回路15は、AD/DA変換回路14でアナログ信号に変換されたフレームに対して増幅・周波数変換等の処理を行ってアンテナ2から送信する。
次に無線LAN装置が受信したデータフレームをユーザ回路に出力し、またマネージメントフレームをローカルCPU11のワークRAM17に出力する手順を説明する。
アンテナ2より入力した他のSTAやAP等の無線LAN装置から送信されたデータフレーム、マネージメントフレームのアナログ信号は、RF回路15で増幅・周波数変換等の処理を受けAD/DA変換回路14に出力される。
AD/DA変換回路14は、RF回路15から入力したアナログ信号をディジタル信号に変換してPLCP13に出力する。PLCP13はAD/DA変換回路14からの信号を無線LANの規格で伝送速度毎に決められた方式で復調してMAC12に出力する。
MAC12ではPLCP13から入力したデータフレーム、マネージメントフレームに対して、管理用のデータ(ヘッダ)を基にフレームが暗号化されている場合は復号化処理、フレームがフラグメントされている場合はデフラグメント処理(細分化されたデータの復元)を行い、最終的にデータフレームは、インターフェース回路18を介してバス5上のメモリ4もしくは図示しない他のモジュールへデータとして出力され、マネージメントフレームはローカルCPU11のワークRAM17に出力される。
MAC12は上記のデータフレーム、マネージメントフレームに関連する処理に加えて無線LANの制御を行う為のコントロールフレームの生成・送受信の処理、受信したコントロールフレームを基にしたデータ送信のタイミングに関する時間管理等の処理も行う。更には後述する低受信強度端末の検出処理とその結果に基づいたフレーム送信時の衝突回避策を行う。なお、コントロールフレームの送受信時の動作については、MAC12、PLCP13、AD/DA変換回路14、RF回路15は、データフレーム、マネージメントフレームの送受信動作と同様の動作を行う。
また、ローカルCPU11は、インターフェース回路18、バス5を介してユーザ回路のメインCPU3と接続され、更にMAC12、RF回路15、ファームウェアを搭載したメモリ16、ワークRAM17とも専用もしくは共通のバスで接続され、メインCPU3からの命令またはメモリ16に搭載したファームウェアに基づいてそれぞれのモジュールの動作を制御する。特にMAC12に対しては設定、割込処理、エラー処理、フラグメント処理、デフラグメント処理等数多くの処理を行う場合がある。本発明では、ローカルCPU11がメモリ16のプログラム(ファームウエア)に基づいてフレーム受信時の信号強度が一定値以下の無線端末を検出したり、フレーム送信時の衝突回避の制御等を行う。ワークRAM17はローカルCPU11がMAC12に対して処理を行う際にデータを一時的に保持する目的で使用される。
次に図1の無線LAN装置1のMAC12におけるフレーム受信時の信号強度が一定値以下の無線端末の検出方法を図2乃至4を参照して説明する。
図2は、受信信号強度テーブルの更新処理の例を示すフローチャートである。MAC12にPLCP13からフレームが入力すると、そのMACヘッダのフレーム制御フィールドからフレームタイプ、サブタイプを抽出して(ステップ101)、検出に使用する種類のフレームかどうかの判定を行う(ステップ102)。検出対象外のフレームの場合には通常の受信処理を行う(ステップ120)。検出対象のフレームには、前述のRTS、CTSやProbe Response(プローブ応答)のフレームがある。
ステップ102で該当する種類のフレームの場合には、MACヘッダから送信元アドレスを抽出し(ステップ111)、既に受信している端末の送信元アドレスかを受信信号強度テーブルを検索して(ステップ112)、送信元アドレスが既存か否かの判定を行う(ステップ113)。なお、ここで言う受信信号強度テーブルとは、送信元アドレス、送信元アドレスからフレームを受信した際の信号強度の平均値および平均値を計算する為に使用するデータを、送信元アドレス毎にメモリまたはレジスタ等の記憶回路に保持したものである(図3参照)。
ステップ113で送信元アドレスが受信信号強度テーブルに存在する場合は、そのアドレスに対する受信信号強度計算処理を行い(ステップ115)、通常の受信処理を行う(ステップ120)。
一方、ステップ113で送信元アドレスが受信信号強度テーブルに存在しない場合は、受信信号強度テーブルにその送信元アドレスを追加する(ステップ114)。次に、そのアドレスに対する受信信号強度計算処理を行い(ステップ115)、通常の受信処理を行う(ステップ120)。
なお、本発明での低受信強度端末の検出に使用するRTSフレーム、Probe Responseフレームの構造とMACヘッダでのフレーム制御フィールドとその中のフレームタイプ、サブタイプ、送信元アドレスは図9に示すとおりである。
また、この例では、点線で囲った送信元アドレス抽出(ステップ111)から受信信号強度計算処理(ステップ115)の一連の処理の後で通常の受信処理(ステップ120)を行っているが、これらは並行して行ってもよい。
図4は、図2の受信信号強度計算処理(ステップ115)の一例を示すフローチャートである。この手順は、呼び出し側から引数として初期化を行うか否かのフラグ(init)と送信元アドレス(SA)を渡されるので、先ず、新規に追加された送信元アドレスかをinitが1であるか否で判定する(ステップ151)。新規(ステップ151がY)の場合は、図2のステップ114で受信信号強度テーブルに新しい送信元アドレスと同時に受信信号強度の積算値pwr_int(SA)、平均受信信号強度pwr_avg(SA)、検出に使用する種類のフレームの受信回数count(SA)が追加されたので、それぞれ0を代入して初期化する(ステップ152)。新規でない場合(ステップ151がNの場合は)、この初期化のステップは行わない。
次に、pwr_int(SA)に図1のRF回路15からのフレームの受信信号強度pwr_nowを加えた値をpwr_int(SA)に代入し、count(SA)に1を加える(ステップ153)。そして、count(SA)が規定の回数n(>0)に達しているか否かを判定する(ステップ154)。count(SA)がnに達していなければ処理を終了して呼び出し元に戻る。
一方、ステップ154でcount(SA)が規定の回数n(>0)に達すると、pwr_avg(SA)にpwr_int(SA)をnで割った値を代入し(ステップ155)、pwr_int(SA)とcount(SA)にそれぞれ0を代入し(ステップ156)呼び出し元に戻る。回数nは同時に通信する無線端末の数、特に移動する無線端末の数に依るが、50〜100回程度でよい。あまり多くても少なくても判定時に誤差が増大する。
図5は、図2の受信信号強度計算処理(ステップ115)の他の例を示すフローチャートである。先ず、新規に追加された送信元アドレスかをinitが1であるか否で判定する(ステップ161)。新規(ステップ161がY)の場合は、図2のステップ114で受信信号強度テーブルに新しい送信元アドレスと同時に受信信号強度の積算値pwr_int(SA)、平均受信信号強度pwr_avg(SA)、検出に使用する種類のフレームの受信回数count(SA)、基準受信時刻time(SA)が追加されたので、time(SA)を除きそれぞれに0を代入して初期化する。time(SA)には現時刻tを図示しないカレンダー時計から読み出し代入して初期化する(ステップ162)。新規でない場合(ステップ161がNの場合は)、この初期化のステップは行わない。
次に、pwr_int(SA)に図1のRF回路15からのフレームの受信信号強度pwr_nowを加えた値をpwr_int(SA)に代入し、count(SA)に1を加える(ステップ163)。
そして、t(現時刻)−time(SA)が規定の時間t1(>0)に達しているか否かを判定する(ステップ164)。規定の時間t1(>0)に達していなければ処理を終了して呼び出し元に戻る。
一方、ステップ164でt−time(SA)が規定の時間t1(>0)に達していたら、pwr_avg(SA)にpwr_int(SA)を検出に使用する種類のフレームの受信回数count(SA)で割った値を代入し(ステップ165)、pwr_int(SA)とcount(SA)にそれぞれ0を代入し、time(SA)にはtを代入して(ステップ166)呼び出し元に戻る。なお、規定の時間t1は、前述のフレーム受信回数nと同様、同時に通信する無線端末の数、特に移動する無線端末の数に依るが、数10秒〜数分程度でよい。フレーム受信回数nの場合も同様であるが、頻繁に平均値の更新を行うと、フレーム受信回数nに達しない端末が増えて平均値の精度が落ちるばかりでなく、ローカルCPU11への負荷が増し効率を悪くする。
このように図4または図5で求めた送信元端末(=SA)ごとの平均受信信号強度pwr_avg(SA)が一定値以下の端末が有る場合には、低受信信号強度端末があると判定する。なお、図5では、time(SA)は送信元端末(SA)ごとに別々に基準受信時刻を記録しているが、全ての送信元端末で同一の値を使用しても良い。この場合のフローチャートでは示さないが、新たに受信信号強度テーブルに加えられた送信元端末は必ずしもt1経過後に受信信号強度計算処理が行われるわけではないので、最初の受信信号強度計算処理までの間のcount(SA)が小さくなり、pwr_avg(SA)の精度が悪くなる可能性があるから、pwr_int(SA)、count(SA)をpwr_avg(SA)に反映させないようにしてもよい。
同様の理由で一定時間の受信回数count(SA)が一定値以下の場合、該当する送信元アドレスの信号強度の平均値pwr_avg(SA)の更新を行わないようにする。さらに、一定時間の受信回数count(SA)が0回もしくは一定値以下の状態が複数回続いた場合、該当する送信元アドレスSAとその平均受信信号強度pwr_avg(SA)、受信信号強度の積算値pwr_int(SA)、検出に使用する種類のフレームの受信回数count(SA)等を受信信号強度テーブルから消去するようにする。
以上説明した処理では、規定の時間t1に達したかをカレンダー時計から読み出した時刻を基に求めたが、時刻は日常用いられる時分秒の単位である必要はない。所定の時間間隔(例えば1秒)でインクリメントするタイマを用いて、time(SA)に秒単位の時刻を保持しても、あるいは経過時間そのものを保持するようにしてもよい。経過時間の場合は、初期化時には0で初期化し、time(SA)には初期化からの経過時間が保持されるようにする。
図6乃至図8は、フレーム送信時の手順を示すフローチャートである。以下その手順を説明する。なお、説明を簡単にするため、RTS送信、フレーム送信が再送される場合の説明は省略する。
図6は、低受信信号強度端末の有無によりフレーム送信の前にRTS/CTSを行うかどうかを決めるもので、フレーム送信時に低受信信号強度端末の有無を判定する(ステップ11)。ここで、低受信信号強度端末が有る場合はRTS、CTSの送信を行い(ステップ21、22)、その後にフレームの送信を行う(ステップ31)。一方、低受信信号強度端末が無い場合は直ぐにフレームの送信を行う(ステップ31)。低受信信号強度端末の有無は前述の受信信号強度テーブルで、平均受信信号強度pwr_avg(SA)が所定の値以下の端末があるかで判定する。
次に、図7は低受信信号強度端末の有無でRTSを送信する場合のフレーム長(閾値)を変更するもので、フレーム送信時に低受信信号強度端末の有無を判定し(ステップ11)、低受信信号強度端末が無い場合はRTS送信時のフレーム長をmに設定し(ステップ12)、低受信信号強度端末が有る場合は、フレーム長をnに設定する(ステップ13)。ここでmとnの関係は0≦n<mである。
次に送信フレームの長さが先程設定したRTSフレーム長より大きいかどうかでRTS/CTSの送信を行うかどうかを決める(ステップ14)。
ここで、送信フレームの長さがRTSフレームより大きい場合はRTS、CTSの送信を行い(ステップ21、22)、その後にフレームの送信を行う(ステップ31)。
一方、送信フレームの長さがRTSフレーム長以下の場合は、直ぐにフレームの送信を行う(ステップ31)。
図8は、低受信信号強度端末の数でRTSフレーム長(閾値)を変更するもので、フレーム送信時に低受信信号強度端末の数を判定し(ステップ15)、端末数≦Xの場合はRTSフレーム長をaに設定し(ステップ16)、X<端末数<Yの場合はRTSフレーム長をbに設定し(ステップ17)、端末数≧Yの場合はRTSフレーム長をcに設定する(ステップ18)。ここでXとYの関係は0≦X<Y、aとbとcの関係は0≦c<b<aである。
次に送信フレームの長さがRTSフレーム長より大きいかどうかでRTS/CTSの送信を行うかどうかを決める(ステップ14)。ここで、送信フレームの長さがRTSフレーム長より大きい場合はRTS、CTSの送信を行い(ステップ21、22)、その後にフレームの送信を行う(ステップ31)。一方、送信フレームの長さがRTSフレーム兆以下の場合は直ぐにフレームの送信を行う(ステップ31)。
なお、図8でステップ15の分岐は必ずしも3つである必要はなく、この分岐は2つまたはそれ以上であればよい。また、図7のmとn、図8のaとbとc、そしてXとYの値は、図では固定にしてあるが、それぞれの大小関係を保ってあれば必要に応じて変更してもよい。さらに、以上の説明はIEEE802.11を例に行ったが、本発明はIEEE802.11に限るものではなく、同様の無線LANに適用できる。
本発明にかかる無線LAN装置の構成の例を示す図である。 受信信号強度テーブルの更新処理の例を示すフローチャートである。 受信信号強度テーブルの一例を示す図である。 受信信号強度計算処理の一例を示すフローチャートである。 受信信号強度計算処理の他の例を示すフローチャートである。 フレーム送信時の手順を示すフローチャートである。 フレーム送信時の手順を示すフローチャートである。 フレーム送信時の手順を示すフローチャートである。 RTSフレーム、Probe Responseフレームの構造を示す図である。 フレーム受信時の信号強度が一定値以下となる端末間の関係を説明する図である。 フレーム受信時に隠れ端末となる端末間の関係を説明する図である。
符号の説明
1…無線LAN装置、2…アンテナ、3…メインCPU、4…メモリ、5…バス、9…RF部、10…ベースバンド部、11…ローカルCPU、12…MAC、13…PLCP、14…AD/DA変換回路、15…RF回路、16…ファーム搭載メモリ、17…ワークRAM、18…インターフェース回路

Claims (13)

  1. 他の無線端末あるいは無線基地局と所定の帯域を共有して無線で通信する無線LAN装置であって、フレーム受信時の信号強度が一定値以下の無線端末の有無を判定する低受信強度端末判定手段と、前記低受信強度端末判定手段の判定結果によりフレーム送信の際に端末間の衝突回避手順の実行を制御するフレーム送信制御手段と、を備えたことを特徴とする無線LAN装置。
  2. 前記フレーム送信制御手段は、フレーム送信の際に端末間の衝突回避手順を適用する送信フレームの長さの閾値を前記信号強度が一定値以下の無線端末の有無あるいは数により変更することを特徴とする請求項1記載の無線LAN装置。
  3. 前記低受信強度端末判定手段は、他の無線端末から送信されたフレームを正常に受信した際の信号強度の平均値を無線端末毎に算出し、算出した平均値によりフレーム受信時の信号強度が一定値以下の無線端末を判定することを特徴とする請求項1または2記載の無線LAN装置。
  4. 前記低受信強度端末判定手段は、前記信号強度が一定値以下の無線端末の判定を、受信が確認された無線端末ごとに所定回数フレームを受信する毎に行うことを特徴とする請求項3記載の無線LAN装置。
  5. 前記低受信強度端末判定手段は、前記信号強度が一定値以下の無線端末の判定を、一定時間毎に行うことを特徴とする請求項3記載の無線LAN装置。
  6. 前記低受信強度端末判定手段は、一定時間の受信回数が一定値以下の場合、該当する無線端末の信号強度の平均値の更新を行わないことを特徴とする請求項4または5記載の無線LAN装置。
  7. 前記低受信強度端末判定手段は、一定時間の受信回数が0回もしくは一定値以下の状態が続いた場合、該当する無線端末を判定対象から削除することを特徴とする請求項4または5記載の無線LAN装置。
  8. 前記低受信強度端末判定手段は、前記信号強度が一定値以下の無線端末の判定に使用する送信元アドレス及び該送信元アドレスからのフレームを受信した際の信号強度の平均値および平均値を計算する為に使用するデータを記憶する受信信号強度データ記憶手段を備えたことを特徴とする請求項4、5、6または7記載の無線LAN装置。
  9. 前記低受信強度端末判定手段は、前記信号強度の平均値の算出に送信要求フレームを使用することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の無線LAN装置。
  10. 前記低受信強度端末判定手段は、前記信号強度の平均値の算出に受信準備完了フレームを使用することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の無線LAN装置。
  11. 前記低受信強度端末判定手段は、前記信号強度の平均値の算出にプローブ応答フレームを使用することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の無線LAN装置。
  12. コンピュータを、請求項1乃至11のいずれか1項に記載の無線LAN装置として機能させるためのプログラム。
  13. 請求項12に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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JP2009124393A (ja) * 2007-11-14 2009-06-04 Sumitomo Electric Ind Ltd 通信装置及び適応変調方法
WO2016098808A1 (ja) * 2014-12-19 2016-06-23 Kddi株式会社 無線通信システムに適用される送信装置、受信装置および通信方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009124393A (ja) * 2007-11-14 2009-06-04 Sumitomo Electric Ind Ltd 通信装置及び適応変調方法
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