JP2007184113A - 外部電極蛍光灯用のインバータ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】低温雰囲気においてもスムーズに起動点灯させること。
【解決手段】図は、EEFLランプの管温度と管電圧との関係における点灯領域と不点灯領域を示すものであり、右下がりに下降する曲線が点灯領域と不点灯領域を分けるしきい値である。VO は点灯初期電圧を、VS は安定時電圧をそれぞれ示し、また、TA は点灯初期温度を、TF は安定時温度をそれぞれ示している。EEFLランプの管温度(表面温度)は、点灯後に徐々に上昇して10数分後には安定状態となる。そして、管温度の上昇により、点灯を維持する最低限の管電圧値もそれに伴って下がってくる。つまり、EEFLランプの管温度が低い間は安定時電圧VS よりも高い管電圧VO をEEFLランプに印加させる必要があり、また、点灯後に管電圧の上昇に伴い、印加する電圧を下げるようにする。
【選択図】図1
【解決手段】図は、EEFLランプの管温度と管電圧との関係における点灯領域と不点灯領域を示すものであり、右下がりに下降する曲線が点灯領域と不点灯領域を分けるしきい値である。VO は点灯初期電圧を、VS は安定時電圧をそれぞれ示し、また、TA は点灯初期温度を、TF は安定時温度をそれぞれ示している。EEFLランプの管温度(表面温度)は、点灯後に徐々に上昇して10数分後には安定状態となる。そして、管温度の上昇により、点灯を維持する最低限の管電圧値もそれに伴って下がってくる。つまり、EEFLランプの管温度が低い間は安定時電圧VS よりも高い管電圧VO をEEFLランプに印加させる必要があり、また、点灯後に管電圧の上昇に伴い、印加する電圧を下げるようにする。
【選択図】図1
Description
本発明は、ガラス管の外部に電極を設けた外部電極蛍光灯を起動・点灯させる外部電極蛍光灯用のインバータ装置に関するものである。
図7は、従来の一般的な蛍光灯である熱陰極管(以下、HCFLランプという。Hot Cathode Flourescent Lamp )の発光原理を示す図である。このHCFLランプ1は周知のように、ガラス管2と、このガラス管2の内周面の全体にわたって塗布されている蛍光体3と、ガラス管2の両端の内部に設けられている一対のフィラメント4とで構成されている。また、ガラス管2内には不活性ガス原子や微量の水銀原子が封じ込まれている。
このHCFLランプ1においては、ガラス管2内のフィラメント4を通電加熱して発生する熱電子放射により、ガラス管2内に封入されている不活性ガス原子や熱電子が、同様に封入されている微量の水銀原子と衝突して励起させて紫外線を発生する。この紫外線が管壁の蛍光体3を発光させる。
これに対して冷陰極管(以下、CCFLランプという。Cold Cathode Flourescent Lamp ) では、フィラメントが無く、電極に高電圧を印加することにより放電させる方式である。
図8は、このCCFLランプ6の発光原理を示す図であり、ガラス管2の両端の内部に一対の電極7が設けられている。両端の電極7に電圧を印加することで電極7の先端で放電が行なわれ、ガラス管2内に電流が流れる。また、ガラス管2内の電極7近傍の部分(灰色で描いた部分)で陰極降下電圧が大きい。
図8は、このCCFLランプ6の発光原理を示す図であり、ガラス管2の両端の内部に一対の電極7が設けられている。両端の電極7に電圧を印加することで電極7の先端で放電が行なわれ、ガラス管2内に電流が流れる。また、ガラス管2内の電極7近傍の部分(灰色で描いた部分)で陰極降下電圧が大きい。
このCCFLランプ6は、上記HCFLランプ1よりも電極構造を小さくできて、細型でランプ寿命も長く、用途が広がっている。しかしながら、CCFLランプ6でも上述したように電極7の近傍での陰極降下電圧が大きくて発光効率という点ではHCFLランプ1より劣っている。
図9は最近注目を浴びてきている外部電極蛍光灯(以下、EEFLランプという。External Electrode Flourescent Lamp ) の発光原理を示す図である。このEEFLランプ10は、ガラス管2内には電極を設けずに、ガラス管2の両側の外部に電極11を設けたものである。
このEEFLランプ10は、上記CCFLランプ6と同じ冷陰極管であり、発光の原理的な部分は同じである。両者の違いはCCFLランプ6の電極7がガラス管2内にあり、電子もガラス管2内を走るのに対して、EEFLランプ10では、ガラス管2の外部に電極11を設置し、ガラス管2の外側を電子が走ることである。これにより、EEFLランプ10では、陰極降下電圧が小さくなり、低消費電力で発光し、ランプの発熱も非常に小さくなるという特徴がある。
このEEFLランプ10は、上記CCFLランプ6と同じ冷陰極管であり、発光の原理的な部分は同じである。両者の違いはCCFLランプ6の電極7がガラス管2内にあり、電子もガラス管2内を走るのに対して、EEFLランプ10では、ガラス管2の外部に電極11を設置し、ガラス管2の外側を電子が走ることである。これにより、EEFLランプ10では、陰極降下電圧が小さくなり、低消費電力で発光し、ランプの発熱も非常に小さくなるという特徴がある。
上記CCFLランプ6は放電管の一般的な性質として、図10に示すように、電流が増えると抵抗値が小さくなるという負性抵抗特性を持っているため、複数のCCFLランプ6を並列接続して点灯させようとしても、その内の1本しか点灯しないという問題を有している。
これに対してEEFLランプ10は、図11に示すように、正の抵抗特性を持っているため複数のEEFLランプ10を並列に接続しても点灯させることができる。しかし、EEFLランプ10は特性上、駆動に60KHz前後の高周波で、且つ1.6KV前後の高電圧の電源を要する。
また、HCFLランプ1のようなガラス管2内にフィラメント4や、CCFLランプ6のように電極7の周辺のエネルギー集中部を持っていないために、プラズマ発生を維持できない程度の低温雰囲気になった場合には、すぐさま駆動停止に至るという問題を有しており、普及が遅れているのが現状である。
また、HCFLランプ1のようなガラス管2内にフィラメント4や、CCFLランプ6のように電極7の周辺のエネルギー集中部を持っていないために、プラズマ発生を維持できない程度の低温雰囲気になった場合には、すぐさま駆動停止に至るという問題を有しており、普及が遅れているのが現状である。
EEFLランプを駆動点灯させているものとしては、例えば、下記に示す特許文献1がある。
この特許文献1では、EEFLランプの駆動回路を4つのFETでフルブリッジ回路にて構成しているが、この場合においても、低温の場合には点灯しないという問題を有している。
また、CCFLランプを駆動点灯するものとしては、例えば、下記に示す特許文献2がある。
特開平11−299248号公報(特許第3369468号)
この特許文献2では、周波数変調器の流出電流を制御する制御端子に、主に第1の動作モードにおける点灯初頭部の時間を設定する時定数回路と、主に第2の動作モードにおける点灯初頭部の時間を設定する時定数回路を並列に接続したものである。
これにより、第1のモードでは点灯初頭部の時間を長くして点灯ミスを無くし、第2のモードでは、点灯初頭部の時間を短くすることにより安定な点灯状態の時間を点灯状態のほぼ全部まで長くでき、調光の可変範囲を広くでき、同時に調光の精度を向上できるとしている。
これにより、第1のモードでは点灯初頭部の時間を長くして点灯ミスを無くし、第2のモードでは、点灯初頭部の時間を短くすることにより安定な点灯状態の時間を点灯状態のほぼ全部まで長くでき、調光の可変範囲を広くでき、同時に調光の精度を向上できるとしている。
この特許文献2にあるように、従来のCCFLランプも含めてEEFLランプにおいても、点灯初期のミリ秒オーダーでの点灯安定性を狙った工夫が行なわれてきたが、EEFLランプ特有の低温雰囲気での駆動停止対策については、何ら考慮されていない。
本発明は上述の問題点に鑑みて提供したものであって、低温雰囲気においてもスムーズに起動点灯させることを目的とした外部電極蛍光灯用のインバータ装置を提供するものである。
そこで、本発明の請求項1に記載の外部電極蛍光灯用のインバータ装置では、ガラス管2の外部の両側に電極11を設けた外部電極蛍光灯10の前記電極11にインバータ部23からの電圧を印加して、該外部電極蛍光灯10を起動・点灯させる外部電極蛍光灯用のインバータ装置において、
前記外部電極蛍光灯10を点灯維持させる安定時電圧VS よりも高い初期駆動電圧Vo を外部電極蛍光灯10に印加すると共に、該外部電極蛍光灯10の点灯開始時期から該点灯により管温度が上昇して点灯維持可能の限界温度に達するまでの間、印加電圧を徐々に降下させる制御手段を備えていることを特徴としている。
前記外部電極蛍光灯10を点灯維持させる安定時電圧VS よりも高い初期駆動電圧Vo を外部電極蛍光灯10に印加すると共に、該外部電極蛍光灯10の点灯開始時期から該点灯により管温度が上昇して点灯維持可能の限界温度に達するまでの間、印加電圧を徐々に降下させる制御手段を備えていることを特徴としている。
請求項2に記載の外部電極蛍光灯用のインバータ装置では、外部電極蛍光灯10に印加した前記初期駆動電圧Vo から徐々に電圧降下して安定時電圧VS に達するまでの時間を少なくとも管温度の安定時間より短く設定していることを特徴としている。
請求項3に記載の外部電極蛍光灯用のインバータ装置では、前記初期駆動電圧Vo を安定時電圧VS の約1.1倍から1.3倍の間の電圧値としていることを特徴としている。
請求項4に記載の外部電極蛍光灯用のインバータ装置では、前記初期駆動電圧Vo から徐々に電圧降下して安定時電圧VS に達するまでの時間を約10秒〜約200秒の間としていることを特徴としている。
請求項5に記載の外部電極蛍光灯用のインバータ装置では、前記制御手段に、コンデンサCt を用いたタイマー部24を利用していることを特徴としている。
請求項6に記載の外部電極蛍光灯用のインバータ装置では、前記制御手段に、温度特性を持つ温度センサーにて管温度または雰囲気温度を検出し、前記温度センサーからの信号により初期駆動電圧Vo の値を設定するようにしていることを特徴としている。
本発明の請求項1に記載の外部電極蛍光灯用のインバータ装置によれば、外部電極蛍光灯10を点灯維持させる安定時電圧VS よりも高い初期駆動電圧Vo を外部電極蛍光灯10に印加すると共に、該外部電極蛍光灯10の点灯開始時期から該点灯により管温度が上昇して点灯維持可能の限界温度に達するまでの間、印加電圧を徐々に降下させる制御手段を備えているので、外部電極蛍光灯10の管温度や雰囲気温度が低温であっても、外部電極蛍光灯10をスムーズに起動点灯させることができる。
請求項2に記載の外部電極蛍光灯用のインバータ装置によれば、外部電極蛍光灯10に印加した前記初期駆動電圧Vo から徐々に電圧降下して安定時電圧VS に達するまでの時間を少なくとも管温度の安定時間より短く設定しているので、外部電極蛍光灯10に過負荷をあまり与えないことができる。
請求項3に記載の外部電極蛍光灯用のインバータ装置によれば、前記初期駆動電圧Vo を安定時電圧VS の約1.1倍から1.3倍の間の電圧値としているので、外部電極蛍光灯10をスムーズに起動・点灯させることがで、また、外部電極蛍光灯10にあまり過負荷を与えることもない。
請求項4に記載の外部電極蛍光灯用のインバータ装置によれば、前記初期駆動電圧Vo から徐々に電圧降下して安定時電圧VS に達するまでの時間を約10秒〜約200秒の間としており、外部電極蛍光灯10が本来、安定時電圧VS に達するまでの時間は10数分程度必要とするが、安定時電圧VS に達するまでの時間を約200秒以下としているので、外部電極蛍光灯10に過負荷を与えることもない。
請求項5に記載の外部電極蛍光灯用のインバータ装置によれば、前記制御手段に、コンデンサCt を用いたタイマー部24を利用しているので、簡単且つ安価な構成で外部電極蛍光灯10を低温の場合でもスムーズに起動・点灯させることができる。
請求項6に記載の外部電極蛍光灯用のインバータ装置によれば、前記制御手段に、温度特性を持つ温度センサーにて管温度または雰囲気温度を検出し、前記温度センサーからの信号により初期駆動電圧Vo の値を設定するようにしているので、温度センサーからの信号により管温度等に応じて電圧値及び印加時間を任意に設定することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。上述したようにEEFLランプは、低温雰囲気で点灯することができなかったり、またはスタート時に投入電流で瞬時点灯した後に、直ぐに不点灯になるということが避けられなかった。
そこで、本発明者は、種々検討、実験を行なった結果、EEFLランプは図1に示すような特性を有していることを知見した。
そこで、本発明者は、種々検討、実験を行なった結果、EEFLランプは図1に示すような特性を有していることを知見した。
図1は、EEFLランプの管温度と管電圧との関係における点灯領域と不点灯領域を示すものであり、右下がりに下降する曲線が点灯領域と不点灯領域を分けるしきい値である。図1において、VO は点灯初期電圧を、VS は安定時電圧をそれぞれ示し、また、TA は点灯初期温度を、TF は安定時温度をそれぞれ示している。
EEFLランプが低温雰囲気で点灯できない場合や、スタート時に投入電流で瞬時点灯した後にすぐに不点灯となるのは、EEFLランプのプラズマ状態を維持する、つまり点灯するための条件として図1に示す管電圧と管温度との関係で点灯領域があるためである。
EEFLランプが低温雰囲気で点灯できない場合や、スタート時に投入電流で瞬時点灯した後にすぐに不点灯となるのは、EEFLランプのプラズマ状態を維持する、つまり点灯するための条件として図1に示す管電圧と管温度との関係で点灯領域があるためである。
EEFLランプの管温度(表面温度)は、点灯後に徐々に上昇して10数分後には安定状態となる。そして、管温度の上昇により、点灯を維持する最低限の管電圧値もそれに伴って下がってくる。
つまり、図1に示すように、EEFLランプの管温度が低い間は安定時電圧VS よりも高い管電圧VO をEEFLランプに印加させる必要があり、また、点灯後に管電圧の上昇に伴い、印加する電圧を下げるようにすれば良いことになる。
つまり、図1に示すように、EEFLランプの管温度が低い間は安定時電圧VS よりも高い管電圧VO をEEFLランプに印加させる必要があり、また、点灯後に管電圧の上昇に伴い、印加する電圧を下げるようにすれば良いことになる。
従来の不点灯現象としては、図2に示すように、EEFLランプに印加する電圧が一定電圧電源Vsの場合、スタート時(起動時)に雰囲気温度が点灯初期温度TA 以下の場合にはしきい値の曲線よりも下側となってEEFLランプを点灯させることはできない。
また、図3に示すように、スタート時は、瞬間の投入電流による高い投入電圧(しきい値の曲線よりも高い電圧)にて、EEFLランプは点灯するものの、すぐに電圧がしきい値の曲線よりも下側で安定して不点灯になってしまう。
また、図3に示すように、スタート時は、瞬間の投入電流による高い投入電圧(しきい値の曲線よりも高い電圧)にて、EEFLランプは点灯するものの、すぐに電圧がしきい値の曲線よりも下側で安定して不点灯になってしまう。
そこで、本発明では、図1に示すように、EEFLランプの点灯初期においては低い管電圧での点灯限界電圧以上の電圧をEEFLランプに印加することで、EEFLランプを点灯させ、その後のEEFLランプの管温度の上昇に伴って、点灯限界電圧を維持しながら徐々に管電圧を降下させ、点灯数十秒後に安定時設定電圧に安定させるようにしたものである。
つまり、EEFLランプの管温度に応じて図1に示すしきい値の少し上側に位置する管電圧をEEFLランプに印加するようにしている。
つまり、EEFLランプの管温度に応じて図1に示すしきい値の少し上側に位置する管電圧をEEFLランプに印加するようにしている。
図4に具体例を示す。図4(a)は点灯時からの時間経過と管温度との関係を示し、図4(b)は点灯時からの時間経過と管電圧との関係を示している。図中のTR は雰囲気温度を、TF は安定時の管温度を、Tmin は雰囲気温度TR の時に安定時電圧VS でプラズマ状態(EEFLランプの点灯が維持できる管温度の限界値)をそれぞれ示している。
管温度は通電開始後に徐々に昇温し、雰囲気温度が0℃では、約60秒後に約15℃になり、10数分後には約35℃となって安定する。
管温度は通電開始後に徐々に昇温し、雰囲気温度が0℃では、約60秒後に約15℃になり、10数分後には約35℃となって安定する。
また、EEFLランプの管電圧において、この例では管電圧の設定値(安定時電圧VS )を約1.5kVとしているが、1.5kVで点灯維持できる限界管温度は約15℃で、起動時より約60秒を過ぎると設定管電圧で十分に点灯維持することができる。
そこで、このEEFLランプ用のインバータ装置では、スタート時に0℃の雰囲気温度でも十分に点灯可能な高電圧約1.9kVを発生させ(EEFLランプに印加し)、徐々に電圧を降下させて少なくとも60秒を経過するまでは、安定時設定電圧VS 以上の電圧をEEFLランプの電極11に印加するように設定している。これにより低温雰囲気でも安定したEEFLランプの点灯が可能となる。
すなわち、EEFLランプの起動時には、1.5kVの安定時電圧VS より高い約1.9kVの電圧を印加し、管温度の上昇に伴い管電圧を徐々に降下させていく。印加する管電圧を1.5kVの安定時電圧VS になる時間tb をta ≦tb ≦tc の条件下で、起動時のt0 から安定時電圧VS となるtb の間でEEFLランプに印加する管電圧を降下させるものである。
また、EEFLランプ10の管温度や雰囲気温度に応じて点灯初期電圧Vo から徐々に電圧降下して安定時電圧VS に達するまでの時間を約10秒〜約200秒の間の任意の時間としても良い。EEFLランプ10が本来、安定時電圧VS に達するまでの時間は10数分程度必要とするが、安定時電圧VS に達するまでの時間を約200秒以下としているので、外部電極蛍光灯10に過負荷を与えることもない。
また、EEFLランプ10の管温度や雰囲気温度に応じて点灯初期電圧Vo から徐々に電圧降下して安定時電圧VS に達するまでの時間を約10秒〜約200秒の間の任意の時間としても良い。EEFLランプ10が本来、安定時電圧VS に達するまでの時間は10数分程度必要とするが、安定時電圧VS に達するまでの時間を約200秒以下としているので、外部電極蛍光灯10に過負荷を与えることもない。
図5はEEFLランプ10を起動・点灯させる本発明のインバータ装置20のブロック回路図を示し、このインバータ装置20は、AC100Vの商用電源を整流する整流回路21と、この整流回路21の出力を平滑する平滑用のコンデンサC1と、このコンデンサC1を経て入力される電圧を所定の定電圧に降下させる電源部22と、この電源部22からの出力を整流、平滑するダイオードD1及びコンデンサC2と、電源部22の出力電圧を検出する直列に接続された2つの抵抗R1及びR2と、ダイオードD1を介した電源部22の電圧が印加されて複数のEEFLランプ10を同時に起動・点灯起動させるインバータ部23とで構成されている。
また、上記抵抗R1と抵抗R2の接続点から電源部22のフィードバック端子FBに接続されて、このフィードバック端子FBに入力されるフィードバック信号によりインバータ部23に供給される電源電圧を一定に制御されるようになっている。
上記の回路構成において、抵抗Rt とコンデンサCt の直列回路からなるタイマー部24を上記抵抗R2に並列に接続している。
上記の回路構成において、抵抗Rt とコンデンサCt の直列回路からなるタイマー部24を上記抵抗R2に並列に接続している。
図5において、タイマー部24が無い場合には、図中のa点では約140Vの電圧が生じ、この140Vの入力電圧が電源部22に印加されると、b点の出力電圧が上昇し、c点のフィードバック信号が2.5Vとなるように制御され、これによりb点の電圧が約94Vに定電圧制御される。
この94Vの電圧がインバータ部23に電源電圧として供給され、インバータ部23からは1.5kVの安定時電圧VS が複数のEEFLランプ10に印加されて、EEFLランプ10は起動・点灯しようとする。
この94Vの電圧がインバータ部23に電源電圧として供給され、インバータ部23からは1.5kVの安定時電圧VS が複数のEEFLランプ10に印加されて、EEFLランプ10は起動・点灯しようとする。
なお、電源部22やインバータ部23自体は周知な回路構成なので、詳細は説明は省略するが、インバータ部23に供給される電源電圧(b点の電圧)が94Vより高くなるに応じてインバータ部23の出力電圧も高くなる。
また、タイマー部24が無い場合には、雰囲気温度が低温の場合にEEFLランプ10を起動・点灯させることができず、また、起動時のみ一瞬点灯して、直ぐに不点灯となる。タイマー部24を設けることで、これらの不点灯を防止することができるものである。
また、タイマー部24が無い場合には、雰囲気温度が低温の場合にEEFLランプ10を起動・点灯させることができず、また、起動時のみ一瞬点灯して、直ぐに不点灯となる。タイマー部24を設けることで、これらの不点灯を防止することができるものである。
次に、タイマー部24を設けている場合の動作について説明する。図6の(a)〜(c)は、図5のa点〜c点の各電圧波形を示している。先ず、インバータ装置20にAC100Vの商用電源が投入されると、a点の入力電圧は約140Vとなり、このa点の入力電圧が電源部22に印加されるとb点の出力電圧は上昇する。
この時、c点のフィードバック信号が2.5Vとなるように電源部22にて制御されるが、このフィードバック信号を生成する抵抗R2にはタイマー部24が並列に接続されており、コンデンサCt が充電されるまでは抵抗R2に抵抗Rt が並列接続される。これによりc点の電圧は電源投入時は図6(c)に示すように2.5Vより低い電圧となっている。
この時、c点のフィードバック信号が2.5Vとなるように電源部22にて制御されるが、このフィードバック信号を生成する抵抗R2にはタイマー部24が並列に接続されており、コンデンサCt が充電されるまでは抵抗R2に抵抗Rt が並列接続される。これによりc点の電圧は電源投入時は図6(c)に示すように2.5Vより低い電圧となっている。
このc点の電圧が2.5Vより低い場合にはb点の電圧は図6(b)に示すように、安定時電圧VS の94Vより高い電圧V1 となっており、そして、c点の電圧は抵抗Rt とコンデンサCt との時定数で決まる曲線にて上昇していく。c点の電圧が上昇するに伴い、そのフィードバック信号が電源部22にフィードバックされて、b点の電圧は安定時電圧VS である94Vになるように徐々に下降してく。
ここで、電源投入時において、EEFLランプ10に印加する点灯初期電圧Vo の1.9kV(図4(b)参照)がインバータ部23より出力されるようにb点の電圧V1 を設定している。この設定は、タイマー部24の抵抗Rt を所望の抵抗値にて設定されることになる。
また、タイマー部24の時定数は、約10秒から10数分の範囲の中で任意に設定可能としてある。なお、図6において、EEFLランプ10に印加する安定時電圧VS である約94V(c点では約2.5V)になる時間tb と、図4のtb とは対応している。
また、タイマー部24の時定数は、約10秒から10数分の範囲の中で任意に設定可能としてある。なお、図6において、EEFLランプ10に印加する安定時電圧VS である約94V(c点では約2.5V)になる時間tb と、図4のtb とは対応している。
なお、EEFLランプ10の起動時に、印加する点灯初期電圧Vo を約1.9kVとしているが、これより低い電圧でも良いが、図1に示すしきい値より上側に位置する点灯初期電圧Vo であることはもちろんである。
点灯初期電圧Vo は、約1.5kVの安定時電圧VS の約1.1倍(約1.65kV)から約1.3倍(約1.9kV)の範囲内としている。これにより、EEFLランプ10をスムーズに起動・点灯させることができ、また、EEFLランプ10にあまり過負荷を与えることもない。
点灯初期電圧Vo は、約1.5kVの安定時電圧VS の約1.1倍(約1.65kV)から約1.3倍(約1.9kV)の範囲内としている。これにより、EEFLランプ10をスムーズに起動・点灯させることができ、また、EEFLランプ10にあまり過負荷を与えることもない。
また、EEFLランプ10に印加した前記初期駆動電圧Vo から徐々に電圧降下して安定時電圧VS に達するまでの時間を少なくとも管温度の安定時間より短く設定しているので、EEFLランプ10に過負荷をあまり与えないことができる。
さらに、点灯初期電圧Vo から徐々に電圧降下して安定時電圧VS に達するまでの時間を約10秒〜約200秒の間としており、EEFLランプ10が本来、安定時電圧VS に達するまでの時間は10数分程度必要とするが、安定時電圧VS に達するまでの時間を約200秒以下としているので、EEFLランプ10に過負荷を与えることもない。
さらに、点灯初期電圧Vo から徐々に電圧降下して安定時電圧VS に達するまでの時間を約10秒〜約200秒の間としており、EEFLランプ10が本来、安定時電圧VS に達するまでの時間は10数分程度必要とするが、安定時電圧VS に達するまでの時間を約200秒以下としているので、EEFLランプ10に過負荷を与えることもない。
また、制御手段に、抵抗Rt とコンデンサCt を用いたタイマー部24を利用しているので、簡単且つ安価な構成でEEFLランプ10を低温の場合でもスムーズに起動・点灯させることができる。
また、上記の起動方法では、雰囲気温度が低温ではない場合でも、EEFLランプ10に必ず高電圧を印加しているので、EEFLランプ10に過負荷を与えることになる(もちろん実使用上は問題はない)。
そこで、雰囲気温度を常時検出しておき、EEFLランプ10の管温度が高い場合には、高電圧(上記の1.9kV)を印加せず、安定時電圧VS の1.5kVを印加するようにし、雰囲気温度が低温の場合にだけ、高温度を印加するようにしても良い。
そこで、雰囲気温度を常時検出しておき、EEFLランプ10の管温度が高い場合には、高電圧(上記の1.9kV)を印加せず、安定時電圧VS の1.5kVを印加するようにし、雰囲気温度が低温の場合にだけ、高温度を印加するようにしても良い。
この場合、EEFLランプ10の管温度または雰囲気温度を検出する位置にダイオードなどの温度特性を持つ素子を温度センサーとして設置し、この温度センサーの温度特性で管温度または雰囲気温度(あるいは両方)を検出して、EEFLランプ10に印加する高電圧維持時間を調整するようにしても良い。
かかる場合、温度センサーからの信号が電源部22のフィードバック端子FBにフィードバックされ、管温度等に応じて電圧値及び印加時間を任意に設定することができる。
かかる場合、温度センサーからの信号が電源部22のフィードバック端子FBにフィードバックされ、管温度等に応じて電圧値及び印加時間を任意に設定することができる。
2 ガラス管
10 外部電極蛍光灯(EEFLランプ)
11 電極
24 タイマー部(制御手段)
VS 安定時電圧
Vo 点灯初期電圧(初期駆動電圧)
Ct コンデンサ
10 外部電極蛍光灯(EEFLランプ)
11 電極
24 タイマー部(制御手段)
VS 安定時電圧
Vo 点灯初期電圧(初期駆動電圧)
Ct コンデンサ
Claims (6)
- ガラス管(2)の外部の両側に電極(11)を設けた外部電極蛍光灯(10)の前記電極(11)にインバータ部(23)からの電圧を印加して、該外部電極蛍光灯(10)を起動・点灯させる外部電極蛍光灯用のインバータ装置において、
前記外部電極蛍光灯(10)を点灯維持させる安定時電圧(VS )よりも高い初期駆動電圧(Vo )を外部電極蛍光灯(10)に印加すると共に、該外部電極蛍光灯(10)の点灯開始時期から該点灯により管温度が上昇して点灯維持可能の限界温度に達するまでの間、印加電圧を徐々に降下させる制御手段を備えていることを特徴とする外部電極蛍光灯用のインバータ装置。 - 外部電極蛍光灯(10)に印加した前記初期駆動電圧(Vo )から徐々に電圧降下して安定時電圧(VS )に達するまでの時間を少なくとも管温度の安定時間より短く設定していることを特徴とする請求項1に記載の外部電極蛍光灯用のインバータ装置。
- 前記初期駆動電圧(Vo )を安定時電圧(VS )の約1.1倍から1.3倍の間の電圧値としていることを特徴とする請求項1に記載の外部電極蛍光灯用のインバータ装置。
- 前記初期駆動電圧(Vo )から徐々に電圧降下して安定時電圧(VS )に達するまでの時間を約10秒〜約200秒の間としていることを特徴とする請求項2に記載の外部電極蛍光灯用のインバータ装置。
- 前記制御手段に、コンデンサ(Ct )を用いたタイマー部(24)を利用していることを特徴とする請求項1に記載の外部電極蛍光灯用のインバータ装置。
- 前記制御手段に、温度特性を持つ温度センサーにて管温度または雰囲気温度を検出し、前記温度センサーからの信号により初期駆動電圧(Vo )の値を設定するようにしていることを特徴とする請求項1に記載の外部電極蛍光灯用のインバータ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005380632A JP2007184113A (ja) | 2005-12-29 | 2005-12-29 | 外部電極蛍光灯用のインバータ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005380632A JP2007184113A (ja) | 2005-12-29 | 2005-12-29 | 外部電極蛍光灯用のインバータ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007184113A true JP2007184113A (ja) | 2007-07-19 |
Family
ID=38340024
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005380632A Withdrawn JP2007184113A (ja) | 2005-12-29 | 2005-12-29 | 外部電極蛍光灯用のインバータ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007184113A (ja) |
-
2005
- 2005-12-29 JP JP2005380632A patent/JP2007184113A/ja not_active Withdrawn
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