JP2007184002A - マルチプロセス管理装置及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

マルチプロセス管理装置及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、ネットワークに接続される複数の計算機で動作する複数のプロセスを高効率に管理する新たなマルチプロセス管理技術の提供を目的とする。
【解決手段】ディスプレイの一方の表示領域に、表示対象のプロセスの動作情報を表示するとともに、そのプロセスの管理に必要となる機能を呼び出すためのボタン手段を有するプロセス管理画面を表示し、他方の表示領域に、プロセスとしてどのようなものがあるのかを図式的に表示するとともに、それらの各プロセスの動作状態を明示表示し、さらに、それらの中から選択されたプロセスをプロセス管理画面の表示対象として設定する機能を呼び出すためのボタン手段を有し、かつ、プロセスに送信するメッセージの入力域と、入力域に入力されたメッセージの送信の指示に用いられる指示手段と、プロセスの動作モードの変更の指示に用いられる指示手段とを有するプロセスレイアウト画面を表示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ネットワークに接続される複数の計算機上で動作する複数のプロセスの管理を実行するマルチプロセス管理装置と、その実現に用いられるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体とに関し、特に、高効率のプロセス管理を実現するマルチプロセス管理装置と、その実現に用いられるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体とに関する。
近年、ネットワークやパーソナルコンピュータなどの普及により、処理の分散化が進みつつある。このような環境において、ネットワークに接続される各計算機上で動作するプロセスが要求どおりに動作しているのかを監視し、動作していなければ、そのプロセスを修正し再実行する必要がある。このようなプロセスの管理は、ユーザインタフェースの向上を図って、効率的に実行できるようにしていく必要がある。
従来、ネットワークに接続される計算機上で動作するプロセスの管理を実行する場合、プロセスの内部状態に応じたプログラムモジュールの選択が矛盾なく正しく行われているのか否かを監視して、矛盾を起こしたプロセスがある場合には、そのプロセスを管理するものに対して、その旨を通知するという構成を採っていた。
図17に従って、この従来技術について詳細に説明するならば、ネットワークに接続される計算機上で動作する複数のエージェントと、その管理を行うシミュレータとがある場合に、各エージェントは、プログラムデータベースからプログラムデータを読み出し、それが持つ内部状態欄が内部状態データベースに格納される内部状態データと一致するのか否かを調べて、その検査に合格したプログラムデータの動作欄を実行すべき動作として、シミュレータの入力バッファに出力する。
この出力を受けて、シミュレータは、入力バッファから動作データを取り出し、動作定義データベースに格納される動作定義データに基づいて、それらの各動作データの状態を決定し、それらの状態データの集合が無矛盾となる動作データの極大集合を求めて、それらの各動作データの状態データを対応するエージェントの内部状態データベースに格納することで、エージェントの管理を行うという構成を採っていた。
しかしながら、このような従来技術では、プロセスの内部状態などの矛盾を見つけ出すことはできても、それに至るまでの原因となる過程を見つけ出し、それに従って修正し実行するという環境が提供されていなかった。
しかも、ネットワークに接続される計算機上で動作するプロセスは、数百数千に達するにもかかわらず、それらのプロセスに対する制御情報の効率的な管理について考慮されていないという問題点があった。
更に、従来技術では、ネットワークに接続される計算機をグループ化して、そのグループの中で動作するプロセスとしてどのようなものがあるのか表示するものはあるものの、他のグループで動作するプロセスを同時に表示するものはなく、これから、プロセス全体を同時に管理することができないという問題点があった。
更に、従来技術では、プロセスの実行モードをエディタウィンドウに相当するものを使って指定するようにしているが、これでは、その都度、実行モードの変更対象となるプロセスのエディタウィンドウを開設しなければならず、作業効率が低下するという問題点があった。
更に、従来技術では、プロセス名をキー入力することで、所望のプロセスのエディタウィンドウを表示するようにしているが、これでは、プロセスの数が多くなるに従ってエディタウィンドウの数も多くなることで、必要とするエディタウィンドウを見失いやすくなるとともに、表示中のプロセスとは別のプロセスに問題がある場合に、そのプロセスのエディタウィンドウを動的に表示できないことで、効率的にプロセスの管理を実行できないという問題点があった。
更に、従来技術では、ある現象を確認し損なう場合には、再度、プロセスを起動しなければならず、また、再度起動しても、その現象が再現されない場合があり、プロセスの開発効率が低いという問題点があった。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、ネットワークに接続される複数の計算機で動作する複数のプロセスの管理を実行する構成を採るときにあって、高効率のプロセス管理を実現する新たなマルチプロセス管理技術の提供を目的とする。
この目的を達成するために、本発明のマルチプロセス管理装置は、ネットワークに接続される複数の計算機上で動作する複数のプロセスの管理を実行するために、(1)プロセスの発行するメッセージを取得する取得手段と、(2)管理対象のプロセスに設定される制御情報を記憶する記憶手段と、(3)記憶手段に対してデータを登録する登録手段と、(4)取得手段の取得したメッセージに従ってプロセスの動作状態を特定する特定手段と、(5)特定手段の特定したプロセスの動作状態と、記憶手段の記憶するプロセスに設定される制御情報とに基づいて、そのプロセスの制御処理を実行する制御手段と、(6)ディスプレイ上の表示画面が2つに分割されることで構成される一方の表示領域に、表示対象となるプロセスの詳細な動作情報を表示するとともに、そのプロセスの管理に必要となる機能を呼び出すためのボタン手段を有するプロセス管理画面を表示する第1の表示手段と、(7)ディスプレイ上の表示画面が2つに分割されることで構成されるもう一方の表示領域に、各計算機で動作するプロセスとしてどのようなものがあるのかを図式的に表示するとともに、それらの各プロセスの動作状態を明示表示し、さらに、それらのプロセスの中から選択されたプロセスをプロセス管理画面の表示対象として設定する機能を呼び出すためのボタン手段を有し、かつ、プロセスに送信するメッセージの入力域と、その入力域に入力されたメッセージの送信の指示に用いられる送信指示手段と、プロセスの動作モードの変更の指示に用いられるモード変更指示手段とを有するプロセスレイアウト画面を表示する第2の表示手段と、(8)送信指示手段が入力域に入力されたメッセージの送信を指示するときに、そのメッセージをプロセスレイアウト画面上で選択されたプロセスに送信する送信手段と、(9)モード変更指示手段がプロセスの動作モードの変更を指示するときに、プロセスレイアウト画面上で選択されたプロセスの動作モードを変更する変更手段とを備えるように構成する。
この構成を採るときに、記憶手段は、制御情報としてプロセスの停止条件となるブレークポイントを記憶し、制御手段は、特定手段の特定したプロセスの動作状態が記憶手段の記憶するブレークポイントの条件を充足するときに、そのプロセスの動作を停止させるように制御することがある。
また、第2の表示手段は、プロセスの間でやり取りされるメッセージの表示域を有するプロセスレイアウト画面を表示することがある。
また、第2の表示手段は、図式情報の拡大縮小の指示に用いられる拡大縮小指示手段を有するプロセスレイアウト画面を表示することがあり、この場合には、拡大縮小指示手段が図式情報の拡大縮小を指示するときに、図式情報を拡大縮小する実行手段を備えることになる。
また、第2の表示手段は、新たなプロセスの生成の指示に用いられる生成指示手段を有するプロセスレイアウト画面を表示することがあり、この場合には、生成指示手段が新たなプロセスの生成を指示するときに、プロセス管理画面の表示対象となるソースコードの記述されない新たなプロセスを生成する生成手段を備えることになる。
次に、図1に従って、本発明の原理構成について説明する。
図中、1は本発明を具備するマルチプロセス管理装置であって、ネットワークに接続される複数の計算機上で動作する複数のプロセスの管理を実行するものである。
マルチプロセス管理装置1は、ディスプレイ10と、取得手段11と、データベース手段12と、記憶手段13と、登録手段14と、特定手段15と、制御手段16と、表示手段17と、第2の表示手段18と、指示手段19と、選択手段20と、入力手段21と、送信手段22と、変更手段23と、作成手段24と、生成手段25とを備える。
このディスプレイ10は、ユーザに情報を表示する。取得手段11は、プロセスの発行するメッセージを取得する。データベース手段12は、取得手段11の取得するメッセージをプロセス毎に時系列の順番に従って記憶する。
記憶手段13は、管理対象のプロセスに設定される制御情報を同一ファイルに従うものについては共通な形態に従いつつ記憶する。登録手段14は、ユーザと対話することで、プロセスの動作を記述するファイルに設定される制御情報(プロセスの停止条件となるブレークポイントなど)を設定するとともに、その設定した制御情報と、取得手段11の取得するメッセージとに従って、記憶手段13に対してデータを登録する。
特定手段15は、取得手段11の取得するメッセージに従ってプロセスの動作状態を特定する。制御手段16は、特定手段15の特定するプロセスの動作状態と、記憶手段13の記憶するプロセスに設定される制御情報とから、プロセスを停止させるなどの制御処理を実行する。
表示手段17は、指定されるプロセスの動作状態情報を、ディスプレイ10に表示する。第2の表示手段18は、各計算機で動作するプロセスとしてどのようなものがあるのかを、ディスプレイ画面に図式的に表示するとともに、それらの各プロセスの動作状態を明示表示する。
指示手段19は、第2の表示手段18に対して、図式情報の拡大縮小を指示する。選択手段20は、第2の表示手段18の表示するプロセスの中から処理対象となるプロセスを選択する。入力手段21は、第2の表示手段18の表示する表示画面に対して、プロセスに送信するメッセージを入力する。送信手段22は、入力手段21の入力するメッセージを選択手段20の選択するプロセスに送信する。
変更手段23は、第2の表示手段18の表示する表示画面を介して、プロセスの動作モードの変更要求が発行されるときに、選択手段20の選択するプロセスの動作モードを変更する。作成手段24は、第2の表示手段18の表示する表示画面を介して、表示手段17の表示する表示画面の作成要求が発行されるときに、空データを持つその表示画面を作成する。生成手段25は、作成手段24の作成する表示画面を介して、その表示画面の表示対象となるプロセスを生成する。
ここで、本発明のマルチプロセス管理装置1の持つプロセス管理機能は具体的にはプログラムで実現されるものであり、このプログラムは、マルチプロセス管理装置1にインストールされてメモリ上で動作することで、本発明を実現することになる。
このように構成される本発明のマルチプロセス管理装置1では、登録手段14は、取得手段11がプロセス識別子とファイル名とを指定するメッセージを取得すると、そのプロセスの管理域を生成するとともに、そのファイルの管理域が未だ生成されていないときにはそれを生成し、そして、対話処理に従ってプロセスに対する制御情報を設定して、そのファイル管理域に格納するとともに、そのプロセス管理域がそのファイル管理域をポイントするようにセットする。
この登録手段14の処理に従って、記憶手段13は、管理対象のプロセスに設定される制御情報を同一ファイルに従うものについては共通な形態に従いつつ記憶することになる。
このようにして、記憶手段13が管理対象のプロセスの制御情報を共通的な形態で管理する構成を採るときにあって、制御手段16は、特定手段15の特定するプロセスの動作状態と、記憶手段13の記憶する制御情報とから、プロセスの制御処理を実行する。例えば、記憶手段13が制御情報としてプロセスの停止条件となるブレークポイントを管理するときには、制御手段16は、特定手段15の特定するプロセスの動作状態が記憶手段13の記憶するブレークポイントの条件を充足するときに、そのプロセスの動作を停止させるように制御する。
この構成を採るときにあって、表示手段17は、指定されるプロセスの動作状態情報をディスプレイ10に表示するので、ユーザは、そのプロセスの動作状態を正確に把握できるようになる。
また、第2の表示手段18は、各計算機で動作するプロセスとしてどのようなものがあるのかを、ディスプレイ10に図式的に表示するとともに、それらの各プロセスの動作状態を明示表示するので、ユーザは、各計算機で動作するプロセスとしてどのようなものがあるのかということと、それらの各プロセスの動作状態を一目で分かるようになる。このとき、指示手段19は、第2の表示手段18に対して、図式情報の拡大縮小を指示するので、ユーザは、この指示手段19を操作することで、見やすい形でそれらを確認できるようになる。
また、表示手段17は、選択手段20の選択するプロセスの動作状態情報をディスプレイ10に表示するので、ユーザは、簡単な操作により、必要とするプロセスの動作状態情報を見ることができるようになる。
また、送信手段22は、入力手段21が第2の表示手段18の表示する表示画面に対してプロセスへの送信メッセージを入力すると、その入力メッセージを選択手段20の選択するプロセスに送信するので、ユーザは、簡単な操作により、プロセスに対してメッセージを送信することができるようになる。
また、変更手段23は、第2の表示手段18の表示する表示画面を介して、プロセスの動作モードの変更要求が発行されると、選択手段20の選択するプロセスの動作モードを変更するので、ユーザは、簡単な操作により、プロセスの動作モードを変更できるようになる。
また、作成手段24は、第2の表示手段18の表示する表示画面を介して、表示手段17の表示する表示画面の作成要求が発行されると、空データを持つその表示画面を作成し、これを受けて、生成手段25は、ユーザと対話することで、作成手段24の作成する表示画面を介して、その表示画面の表示対象となるプロセスを生成するので、ユーザは、簡単な操作により、新たなプロセスを生成できるようになる。
また、データベース12は、取得手段11の取得するメッセージをプロセス別に時系列順に記憶するので、ユーザは、このヒストリデータに従って、再現性のないプロセスの現象についても正確に解析できるようになる。
本発明によれば、プロセスに対する制御情報を効率的に管理しつつ、プロセスの内部状態などに矛盾が発生するときに、その制御情報を使って、それに至るまでの原因となる過程を見つけ出すことができる。そして、同一の環境下でプロセスを修正することができるようになるとともに、再現性のないプロセスの現象についても正確に解析できるようになるので、プロセスの開発効率を上げることができる。
更に、指定されるプロセスの動作状態情報を表示する画面の他に、各計算機で動作するプロセスとしてどのようなものがあるのかを図式的に表示するとともに、それらの各プロセスの動作状態を明示表示する構成を採り、更に、このシステム構成全体を表示する表示画面を使って、動作状態情報の表示対象となるプロセスを選択したり、プロセスへメッセージを送信したり、プロセスの動作モードを変更したり、新たなプロセスの生成を実現する構成を採るので、ユーザは、簡単な操作により、プロセスの管理を実行できるようになる。
以下、実施の形態に従って本発明を詳細に説明する。
図2に、本発明の一実施形態例を図示する。
図中、1は本発明を具備するマルチプロセス管理装置であって、ネットワークに接続される計算機上で動作するプロセスのデバッグ処理を実行するもの、40aはネットワークに接続されるホスト計算機(HOSTA)であって、testAというプロセス名を持つような複数のプロセスを実行するもの、40bはネットワークに接続されるホスト計算機(HOSTB)であって、testBというプロセス名を持つような複数のプロセスを実行するもの、40cはネットワークに接続されるホスト計算機(HOSTC)であって、testCというプロセス名を持つような複数のプロセスを実行するもの、40dはネットワークに接続されるホスト計算機(HOSTD)であって、testDというプロセス名を持つような複数のプロセスを実行するもの、50はソースコードデータベースであって、ホスト計算機40a〜dで実行されるプロセスのソースコードを格納するものである。
ここで、ソースコードデータベース50の格納するソースコードは、実際には、各ホスト計算機40a〜dに分散して存在しており、マルチプロセス管理装置1や各ホスト計算機40a〜dは、これらのソースコードをネットワークを介して自由に入手できるので、あたかも、このソースコードデータベース50があるかのように図示してある。
本発明のマルチプロセス管理装置1は、ホスト計算機40a〜dで実行されるプロセスの発行するデバッグ処理に必要となる管理メッセージを入手し、それらを使って、プロセスのデバッグ処理を実行するものである。
プロセスの発行する管理メッセージには、次に示すものがある。
(1)実行中のプログラムソースの行番号を通知する
The line message ・・・(line,プロセス識別子,ファイル名,実行行)
というフォーマット形式を持つ「lineメッセージ」。
(2)手続きや関数などが呼ばれたことを通知する
The entry message・・・(entry, プロセス識別子,手続き名)
というフォーマット形式を持つ「entry メッセージ」。
(3)手続きや関数などが終了したことを通知する
The exit message ・・・(exit,プロセス識別子,関数名,手続き名)
というフォーマット形式を持つ「exitメッセージ」。
(4)関数が終了し値を返したことを通知する
The return message ・・・(return,プロセス識別子,関数名,戻り値)
というフォーマット形式を持つ「returnメッセージ」。
(5)変数に値が割り当てられたことを通知する
The assign message ・・・(assign,プロセス識別子,変数名,割当値)
というフォーマット形式を持つ「assignメッセージ」。
(6)プロセスが生成されたことを通知する
The fork message ・・・(fork,プロセス識別子,親プロセス識別子)
というフォーマット形式を持つ「forkメッセージ」。
(7)プロセスが消滅したことを通知する
The die message・・・(die, プロセス識別子)
というフォーマット形式を持つ「die メッセージ」。
(8)あるプロセスが他のプロセスにメッセージを送信したことを通知する
The send message ・・・(send,送信元プロセス識別子,
送信先プロセス識別子,メッセージ)
というフォーマット形式を持つ「sendメッセージ」。
(9)メッセージキューに溜まったメッセージが受け付けられたことを通知する
The accept message ・・・(accept,送信元プロセス識別子,
送信先プロセス識別子,メッセージ)
というフォーマット形式を持つ「acceptメッセージ」。
(10)実行時にエラーが発生したことを通知する
The error message・・・(error, プロセス識別子,エラー種別,
エラー詳細)
というフォーマット形式を持つ「error メッセージ」。
ここで、「lineメッセージ」で指定するファイルは、プロセスの動作を記述するものである。更に具体的に説明するならば、プロセスは命令列から構成されており、その命令列がファイルとなる。このファイルは、各ホスト計算機上に展開されることになる。
上述したように、本発明のマルチプロセス管理装置1は、プロセスの発行するこれらの管理メッセージを入手し、それを使って、プロセスのデバッグ処理を実行するものである。
このプロセスのデバッグ処理を実行するために、本発明のマルチプロセス管理装置1は、図2に示すように、VADマネージャ30と、デバッグ・メッセージ・レコーダ31と、デバッグ・メッセージ・データベース32と、制御情報データベース33と、プロセス・レイアウト・コントローラ34と、プロセス・レイアウト・ウィンドウ35と、エディタ・コントローラ36と、エディタ・ウィンドウ37とを備えるとともに、表示メッセージを受信し表示システムに合わせた表示制御を行うダイアロックス38とを備える。
このVADマネージャ30は、装置全体の制御を実行する。デバッグ・メッセージ・レコーダ31は、プロセスから送られてくる管理メッセージを受信して、VADマネージャ30に通知するとともに、デバッグ・メッセージ・データベース32に格納する。デバッグ・メッセージ・データベース32は、図3に示すように、プロセスから送られてくる管理メッセージをプロセス毎に時系列の順番に従って格納する。
制御情報データベース33は、プロセスのデバッグ処理に必要となるブレークポイントを管理する。具体的には、図4に示すように、プロセス対応に設けられるプロセス別制御情報管理域330と、ファイル対応に設けられるファイル別制御情報管理域331というデータ構造に従って、このブレークポイントを効率的に管理する構成を採っている。
このファイル別制御情報管理域331は、管理するファイルの管理番号(ファイル別制御情報管理域331での管理番号)と、管理するファイルの存在場所とそのファイル名とを記述するファイル識別子と、管理するファイルに割り付けられたブレークポイント(プロセスの停止条件を示し、変数の値やプロセスの実行行で指定される)とを管理する。
一方、プロセス別制御情報管理域330は、プロセスの識別子と、プロセスに対応付けて設けられるエディタ・ウィンドウ37の識別子と、プロセスが現在実行中のファイルの管理番号と、プロセスの実行モード(ステップモードとシーケンシャルモードとがある)と、プロセスが現在実行中の実行行とそのときのファイルの管理番号との対応関係とを管理する。
この管理構成に従って、制御情報データベース33は、図5に示すように、異なるプロセス別制御情報管理域330に登録される異なるプロセスが、同一のファイル別制御情報管理域331を使って、ブレークポイントを共通管理する構成を採るので、ブレークポイントの効率的な管理が実現されることになる。
プロセス・レイアウト・コントローラ34は、プロセス管理の制御処理を実行するものであって、具体的には、プロセス・レイアウト・ウィンドウ35を表示したり、エディタ・ウィンドウ37を起動するなどの処理を行う。プロセス・レイアウト・ウィンドウ35は、ネットワークに存在するプロセスとしてどのようなものがあるのかを示すプロセス・レイアウトを表示する。
このプロセス・レイアウト・ウィンドウ35の表示処理を実現するために、プロセス・レイアウト・コントローラ34は、VADマネージャ30から通知される管理メッセージを保持するバッファを備えている。
図6に、プロセス・レイアウト・コントローラ34により表示されるプロセス・レイアウト・ウィンドウ35の一例を図示する。
この図に示すように、プロセス・レイアウト・ウィンドウ35は、例えば、「HostA.fujisan.co.jp」というホスト計算機で動作するプロセスとしては、「TestA」と「TestC」というプロセスがあるというように、各ホスト計算機を1つのグループとして、その上で動作するプロセスとしてどのようなものがあるのかを同一画面上に視覚的に表示する構成を採っている。そして、この表示にあたって、例えば、正常動作しているプロセスについては青色で表示し、エラーの発生しているプロセスについては赤色で表示するというように、プロセスの動作状態を明示表示する構成を採っている。
更に、このプロセス・レイアウト・ウィンドウ35は、プロセスに送信する管理メッセージの入力域(図中のInput send Message)と、プロセスの間でやり取りされる管理メッセージの表示域(図中のContents Specified Mesaage Que)と、エディタ・ウィンドウ37の表示対象となるプロセスの選択を指示するポインティングボタン350と、プロセス・レイアウトの拡大縮小を指示するレイアウト拡大縮小ボタン351と、新しいエディタ・ウィンドウ37の生成を指示するウィンドウ生成ボタン352と、メッセージ入力域に入力される管理メッセージの送信を指示するメッセージ送信ボタン353と、プロセスの動作モードの変更を指示するモード変更ボタン354とを有している。
ユーザは、このプロセス・レイアウト・ウィンドウ35を参照することで、管理対象となるプロセスとしてどのようなものがあり、現在、それらのプロセスがどのような動作状態にあるのかを一目で把握できるようになるとともに、これらのボタンを操作することで、プロセスのデバッグ処理を効率的に実行できるようになる。
エディタ・コントローラ36は、プロセス対応に設けられて、対となるプロセスのエディタ・ウィンドウ37を表示する。エディタ・ウィンドウ37は、割り付けられるプロセスの動作状態情報を表示する。
このエディタ・ウィンドウ37の表示処理を実現するために、エディタ・コントローラ36は、VADマネージャ30から通知される管理メッセージを保持するバッファを備えている。
図7に、エディタ・コントローラ36により表示されるエディタ・ウィンドウ37の一例を図示する。
エディタ・ウィンドウ37は、プロセス対応に設けられるものであり、この図に示すように、表示対象のプロセスの識別子を表示する表示域(図中のEditor Window 欄) と、ネットワークに存在するプロセスの識別子の一覧を表示する表示域(図中のProcess List欄) と、表示対象のプロセスが送信し、また、表示対象のプロセスに送信されてきた管理メッセージの内容や状態の一覧を表示する表示域(図中のMessage List欄)と、変数に割り当てられた値の一覧を表示する表示域(図中のValiable List 欄) と、表示対象のプロセスの実行中に発生したエラーメッセージの一覧を表示する表示域(図中のErorr List欄)と、表示対象のプロセスが呼び出した関数や手続きとそれからの戻り値の一覧を表示する表示域(図中のProcedure/Function List 欄) と、表示対象のプロセスが新たに生成したプロセスの識別子の一覧を表示する表示域(図中のFork List 欄)と、表示対象のプロセスのソースコード(ファイル)を現在の実行行を明示しつつ表示する表示域(図中のSource Code 欄)と、コンパイル指示や、実行指示や、ステップモードの設定指示や、セーブ指示や、ロード指示や、ブレークポイントの設定指示や、消滅指示を実行するためのメニューバーとを有している。ここで、ソースコードの表示域は、新たに生成するソースコードの入力域としても使用されることになる。
ユーザは、このエディタ・ウィンドウ37を参照することで、プロセスの動作状態を正確に把握できるとともに、メニューバーを操作することで、プロセスのソースコードの修正や作成や、プロセスのデバッグに必要となるブレークポイントの設定などを自在に実行できるようになる。
図7に示したように、エディタ・ウィンドウ37は、表示対象となるプロセスの詳細な動作状態情報を表示する。これから、このエディタ・ウィンドウ37があれば、ネットワークに接続されるプロセスの動作状態を正確に把握できることになる。しかしながら、このエディタ・ウィンドウ37だけ表示する構成を採っていると、プロセスの数が数百数千にもなると、ユーザは、管理すべきプロセスのエディタ・ウィンドウ37を呼び出すことすら簡単にできなくなる。
そこで、本発明のマルチプロセス管理装置1では、図8に示すように、このエディタ・ウィンドウ37とともに、図6に示したプロセス・レイアウト・ウィンドウ35を表示する構成を採って、これらの2つのウィンドウを使って、プロセスを効率的にデバッグする構成を採るものである。
図9に、デバッグ・メッセージ・レコーダ31の実行する処理フローの一例、図10及び図11に、VADマネージャ30の実行する処理フローの一例、図12ないし図15に、プロセス・レイアウト・コントローラ34の実行する処理フローの一例、図16に、エディタ・コントローラ36の実行する処理フローの一例を図示する。ここで、これらの処理フローを実行するプログラムは、フロッピィディスクや回線などを介してインストールされることになる。
次に、これらの処理フローに従って、本発明について詳細に説明する。
先ず最初に、デバッグ・メッセージ・レコーダ31の実行する処理について説明する。
デバッグ・メッセージ・レコーダ31は、ネットワークを介して、プロセスから上述したデバッグ処理の管理メッセージが送られてくると、図9の処理フローに示すように、先ず最初に、ステップ1で、デバッグ・メッセージ・データベース32の中に、プロセス毎にファイルを作成して、そのファイル(既に作成している場合には、その作成済みのファイル)に、受信した管理メッセージのログを記録し、続いて、ステップ2で、その受信した管理メッセージをVADマネージャ30に通知して、処理を終了する。
このようにして、デバッグ・メッセージ・レコーダ31は、プロセスから送信されてくる管理メッセージをデバッグ・メッセージ・データベース32にロギングしていくとともに、VADマネージャ30に通知していくように処理するのである。
次に、VADマネージャ30の実行する処理について説明する。
VADマネージャ30は、デバッグ・メッセージ・レコーダ31を介してプロセスからの管理メッセージを受信すると、図10の処理フローに示すように、先ず最初に、ステップ1で、制御情報データベース33の作成更新処理を実行する。
すなわち、受信した管理メッセージが上述の「lineメッセージ」で、その第4要素の実行行の値が“1”を示しているときには、そのプロセスに対するプロセス別制御情報管理域330を作成していないので、それを作成する処理を行う。また、その第3要素のファイル名に対応するファイル別制御情報管理域331が存在しないときには、それを作成して、ファイル名をファイル識別子として設定するとともに、シーケンシャルなファイル管理番号を設定する。
そして、受信した管理メッセージに従って、プロセス別制御情報管理域330を新たに作成するときには、それが持つ各要素に値を設定し、作成済みのときには、それが持つ各要素の値を更新する。例えば、プロセス別制御情報管理域330を新たに作成するときには、エディタ・ウィンドウ37が生成されていないので、エディタウィンドウ識別子には“NULL”を設定し、実行中のファイル管理番号には、管理メッセージで通知されるファイル名の指すファイル別制御情報管理域331に登録されるファイル管理番号を設定し、実行モードには、デフォルトのステップモードを設定し、実行行番号には、管理メッセージで通知される実行行の“1”を設定する。
続いて、ステップ2で、制御情報データベース33から、管理メッセージを送信してきたプロセスに対して設定されるブレークポイントを読み出す。ここで、このブレークポイントは、図7に示したエディタ・ウィンドウ37のメニューバーの操作に従って、ユーザにより設定されることになる。
続いて、ステップ3で、受信した管理メッセージに従って、管理メッセージを送信してきたプロセスで、ブレークポイントの条件が成立したのか否かをチェックし、続くステップ4で、ブレークポイントの条件成立を判断するときには、ステップ5に進んで、管理メッセージの発行元のプロセスに対して、動作停止を指示するメッセージを出力する。
一方、ステップ4で、ブレークポイントの条件不成立を判断するときには、ステップ6に進んで、管理メッセージの発行元のプロセスに対して、動作続行を指示するメッセージを出力する。
ステップ5/ステップ6でのメッセージ送信処理を終了すると、ステップ7に進んで、受信した管理メッセージを、その発行元のプロセスに対応付けられるエディタ・コントローラ36に通知するとともに、そのプロセスのソースコードがエディタ・コントローラ36で表示しているソースコードを超えるものとなるときには、ソースコードデータベース50からソースコードを入手してエディタ・コントローラ36に通知する。
そして、続くステップ8で、受信した管理メッセージからプロセス・レイアウトに必要となる情報を抽出して、プロセス・レイアウト・コントローラ34に通知して処理を終了する。
このようにして、VADマネージャ30は、プロセスから管理メッセージを受信すると、そのプロセスに対して設定されているブレークポイントの条件が成立したのか否かを判断して、ブレークポイントの条件が成立するときには、そのプロセスの動作を停止させていくのである。
この処理に従って、ユーザは、プロセスのデバッグを効率的に実行できるようになる。
また、VADマネージャ30は、エディタ・ウィンドウ37のメニューバーの操作に従って、デバッグ・メッセージ・データベース32に格納される管理メッセージのログデータの参照要求が発行されると、図11の処理フローに示すように、先ず最初に、ステップ1で、参照要求発行元のエディタ・ウィンドウ37に従って、参照要求のあるプロセスを特定する。
続いて、ステップ2で、デバッグ・メッセージ・データベース32から、その特定したプロセスの管理メッセージを時系列順に1つ読み出し、続くステップ3で、全ての管理メッセージの読み出しを完了するときは、処理を終了し、管理メッセージを読み出せたときには、ステップ4に進んで、その読み出した管理メッセージを参照要求発行元のエディタ・コントローラ36に通知してから、ステップ2に戻っていく。
このようにして、VADマネージャ30は、デバッグ・メッセージ・データベース32に格納される管理メッセージのログデータの参照要求が発行されると、それをエディタ・コントローラ36に通知することで、エディタ・ウィンドウ37に表示するように処理するのである。
この管理メッセージのログデータに従って、ユーザは、再現性のないプロセスのバグを効率的にデバッグできるようになる。
次に、プロセス・レイアウト・コントローラ34の実行する処理について説明する。
プロセス・レイアウト・コントローラ34は、VADマネージャ30を介してプロセスからの管理メッセージを受信すると、図12の処理フローに示すように、先ず最初に、ステップ1で、その管理メッセージからプロセスの動作状態情報を抽出する。続いて、ステップ2で、その抽出した動作状態情報に従ってプロセス・レイアウト・ウィンドウ35を更新する。
すなわち、プロセスの生成に合わせて、プロセス・レイアウト・ウィンドウ35に新たなプロセスを追加したり、プロセスの消滅に合わせて、プロセス・レイアウト・ウィンドウ35からプロセスを消去したり、プロセスの動作状態を示す色情報を変更する処理を行うのである。なお、プロセス・レイアウト・コントローラ34は、VADマネージャ30から通知される管理メッセージを格納するバッファを有しており、これを使って、プロセス・レイアウト・ウィンドウ35中に表示されるヒストリデータを表示していくように処理することになる。
このようにして、プロセス・レイアウト・コントローラ34は、プロセス・レイアウト・ウィンドウ35を更新しながら表示していくように処理するのである。
このプロセス・レイアウト・ウィンドウ35の表示処理に従って、ユーザは、管理対象となるプロセスとしてどのようなものがあり、現在、それらのプロセスがどのような動作状態にあるのかを一目で把握できるようになる。
また、プロセス・レイアウト・コントローラ34は、ポインティングボタン350が操作されると、図13(a)の処理フローに示すように、先ず最初に、ステップ1で、プロセス・レイアウト・ウィンドウ35上でマウスクリックされるプロセスを特定する。
続いて、ステップ2で、現在表示中のエディタ・ウィンドウ37を特定し、続くステップ3で、その特定したエディタ・ウィンドウ37がステップ1で特定したプロセスのものであるのか否かを判断して、ステップ1で特定したプロセスのものであることを判断するときには、現在、そのプロセスのエディタ・ウィンドウ37がディスプレイ画面に表示中であるので、そのまま処理を終了する。
一方、ステップ3で、ステップ2で特定したエディタ・ウィンドウ37がステップ1で特定したプロセスのものでないことを判断するときには、ステップ4に進んで、ステップ1で特定したプロセスに対応付けられるエディタ・コントローラ36に対して、エディタ・ウィンドウ37をディスプレイ画面に表示するように指示する。
このようにして、プロセス・レイアウト・コントローラ34は、ポインティングボタン350が操作されると、ユーザの指定するプロセスの動作状態情報を表示するエディタ・ウィンドウ37を表示していくように処理するのである。
このプロセス・レイアウト・コントローラ34の処理に従って、ユーザは、ワンタッチの操作により、自分の希望するエディタ・ウィンドウ37を表示できるようになって、自分の希望するプロセスの動作状態情報を簡単に表示できるようになる。
また、プロセス・レイアウト・コントローラ34は、レイアウト拡大縮小ボタン351が操作されると、図13(b)の処理フローに示すように、先ず最初に、ステップ1で、マウスの左ボタンがクリックされるのか、右ボタンがクリックされるのかをチェックすることで、プロセス・レイアウトの拡大指示なのか、プロセス・レイアウトの縮小指示なのかを決定し、続いて、ステップ2で、マウスの左ボタン/右ボタンのクリック操作が続く間、プロセス・レイアウトを拡大/縮小していくことで、プロセス・レイアウト・ウィンドウ35の表示範囲を変更する。
このようにして、プロセス・レイアウト・コントローラ34は、レイアウト拡大縮小ボタン351が操作されると、プロセス・レイアウト・ウィンドウ35の表示範囲を変更していくように処理するのである。
このプロセス・レイアウト・コントローラ34の処理に従って、ユーザは、見やすい形で、プロセス・レイアウト・ウィンドウ35を見ることができるようになる。
また、プロセス・レイアウト・コントローラ34は、メッセージ送信ボタン353が操作されると、図14(a)の処理フローに示すように、先ず最初に、ステップ1で、ユーザから入力されてくる送信対象の管理メッセージを入力する。続いて、ステップ2で、プロセス・レイアウト・ウィンドウ35上でマウスクリックされるプロセスを特定することで、送信先となるプロセスを決定する。
続いて、ステップ3で、ステップ2で決定した送信先プロセスの識別子を取得し、続くステップ4で、その取得したプロセス識別子を指定して、VADマネージャ30に対して、ステップ1で入力した管理メッセージの送信を指示することで、その管理メッセージをステップ2で決定した送信先プロセスに送信する。
このようにして、プロセス・レイアウト・コントローラ34は、メッセージ送信ボタン353が操作されると、ユーザの入力してきた管理メッセージを、ユーザの指定するプロセスに送信していくように処理するのである。
このプロセス・レイアウト・コントローラ34の処理に従って、ユーザは、デバッグに必要となる管理メッセージを簡単にプロセスに送信できるようになることで、効率的なデバッグ処理を実行できるようになる。
また、プロセス・レイアウト・コントローラ34は、ウィンドウ生成ボタン352が操作されると、図14(b)の処理フローに示すように、空のエディタ・ウィンドウ37を生成するとともに、それに対応付けられるエディタ・コントローラ36を生成する。
このようにして、プロセス・レイアウト・コントローラ34は、ウィンドウ生成ボタン352が操作されると、ネットワークに存在するプロセスとは関係のない空のエディタ・ウィンドウ37を生成するのである。
このプロセス・レイアウト・コントローラ34の処理に従って、ユーザは、空のエディタ・ウィンドウ37に対してソースコードを入力することで、新たなプロセスを生成して、それをネットワーク上のホスト計算機にロードしていくことができるようになるので、効率的なデバッグ処理を実行できるようになる。
また、プロセス・レイアウト・コントローラ34は、モード変更ボタン354が操作されると、図15の処理フローに示すように、先ず最初に、ステップ1で、プロセス・レイアウト・ウィンドウ35上でマウスクリックされるプロセスを特定することで、動作モードの変更対象となるプロセスを決定する。
続いて、ステップ2で、その決定したプロセスの識別子を取得し、続くステップ3で、処理対象のプロセスの現在の動作モードを取得する。なお、この動作モードは、処理対象のプロセスに対応付けられるエディタ・コントローラ36が管理しており、それを参照することで取得できる。
続いて、ステップ4で、ステップ3で取得した動作モードがステップモードを表示しているのか否かを判断して、ステップモードを表示していることを判断するときには、ステップ5に進んで、ステップ2で取得したプロセス識別子を指定して、VADマネージャ30に対して、シーケンシャルモードで動作することを指示するメッセージの送信依頼を発行することで、ステップ1で特定したプロセスの動作モードをシーケンシャルモードに変更する。
一方、ステップ4で、ステップ3で取得した動作モードがステップモードを表示していないことを判断するとき、すなわち、シーケンシャルモードを表示していることを判断するときには、ステップ6に進んで、ステップ2で取得したプロセス識別子を指定して、VADマネージャ30に対して、ステップモードで動作することを指示するメッセージの送信依頼を発行することで、ステップ1で特定したプロセスの動作モードをステップモードに変更する。
このようにして、プロセス・レイアウト・コントローラ34は、モード変更ボタン354が操作されると、ユーザの選択するプロセスの動作モードを変更していくように処理するのである。
このプロセス・レイアウト・コントローラ34の処理に従って、ユーザは、エディタ・ウィンドウ37を用いずに、ワンタッチの操作により、自分の希望するプロセスの動作モードを変更できるようになる。
次に、エディタ・コントローラ36の実行する処理について説明する。
エディタ・コントローラ36は、VADマネージャ30を介してプロセスからの管理メッセージを受信すると、図16の処理フローに示すように、先ず最初に、ステップ1で、その管理メッセージからプロセスの動作状態情報を抽出する。続いて、ステップ2で、その抽出した動作状態情報に従ってエディタ・ウィンドウ37を更新(表示中のときには、更新して表示し、表示中でないときには、表示要求に備えて更新する)する。
すなわち、プロセスから送られてきた管理メッセージに従って、ネットワークに存在するプロセスの識別子の一覧を更新し、プロセス間でやり取りされた管理メッセージの内容や状態の一覧を更新し、変数に割り当てられた値の一覧を更新し、エラーメッセージの一覧を更新し、プロセスが呼び出した関数や手続きとそれからの戻り値の一覧を更新し、プロセスが新たに生成したプロセスの識別子の一覧を更新するとともに、実行行に合わせて、ソースコードをスクロールするのである。
ここで、このエディタ・ウィンドウ37の表示処理を実現するために、プロセス・レイアウト・コントローラ34は、VADマネージャ30から通知される管理メッセージを保持するバッファを備えている。また、エディタ・コントローラ36と、それが表示するエディタ・ウィンドウ37は、プロセスに対応付けて生成されるものであり、プロセスが新たに生成されるときには、それに合わせて、新たに生成されることになる。
このようにして、エディタ・コントローラ36は、プロセスから送られてくる管理メッセージに従って、エディタ・ウィンドウ37を更新しながら表示していくように処理するのである。
このエディタ・ウィンドウ37の表示処理に従って、ユーザは、プロセスの動作状態情報を正確に確認できるので、正確なデバック処理を実行できるようになる。
また、エディタ・ウィンドウ37には、図7に示したように、デバック処理の動作に必要となる各種処理を起動するためのメニューバーを備えている。これから、ユーザによりこのメニューバーが操作されると、その操作の指示する処理を実行する。
例えば、プロセスのソースコードを修正したり、新たなソースコードを生成したり、プロセスに対して1ステップずつの実行を指示したり、ブレークポイントを設定するといった処理を行うことになる。
図示実施形態例に従って本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、実施形態例では、プロセスのデバック処理を具体例にして本発明を説明したが、本発明はデバッグ処理以外のプロセス管理にもそのまま適用できるのである。
以上説明したように、本発明によれば、(1)プロセスから送られてくるメッセージに基づき、プロセスが数百数千になっても効率的な制御情報の管理が行え、(2)プロセスの動作矛盾やその処理に至るまでの過程を視覚的に表示することで、プロセス動作の誤りを簡単に特定できるようになり、(3)ネットワーク上のプロセスを一元的に把握できるようになり、(4)処理中のプロセスに対する詳細な動作状態情報を管理できるようになり、(5)プロセスの動作モードの変更を任意の時間で行えるようになり、(6)動作記述の修正、翻訳が簡単にできるようになるとともに、プロセスを制御するメッセージを自在に作成し、それを使ってプロセスを動作させることで、プロセス動作の誤りの過程が簡単に特定できるようになり、(7)ログデータを使って、問題の現象をプロセスを再実行することなく再現できるようになることから、プロセスの開発などの管理作業の効率を著しく高めることができるようになる。
本発明の原理構成図である。 本発明の一実施形態例である。 デバッグ・メッセージ・データベースの一例である。 制御情報データベースの一例である。 制御情報データベースの一例である。 プロセス・レイアウト・ウィンドウの一例である。 エディタ・ウィンドウの一例である。 ディスプレイ画面の説明図である。 デバッグ・メッセージ・レコーダの実行する処理フローである。 VADマネージャの実行する処理フローである。 VADマネージャの実行する処理フローである。 プロセス・レイアウト・コントローラの実行する処理フローである。 プロセス・レイアウト・コントローラの実行する処理フローである。 プロセス・レイアウト・コントローラの実行する処理フローである。 プロセス・レイアウト・コントローラの実行する処理フローである。 エディタ・コントローラの実行する処理フローである。 従来技術の説明図である。
符号の説明
1 マルチプロセス管理装置
10 ディスプレイ
11 取得手段
12 データベース手段
13 記憶手段
14 登録手段
15 特定手段
16 制御手段
17 表示手段
18 第2の表示手段
19 指示手段
20 選択手段
21 入力手段
22 送信手段
23 変更手段
24 作成手段
25 生成手段

Claims (6)

  1. ネットワークに接続される複数の計算機上で動作する複数のプロセスの管理を実行するマルチプロセス管理装置において、
    プロセスの発行するメッセージを取得する取得手段と、
    管理対象のプロセスに設定される制御情報を記憶する記憶手段と、
    上記取得手段の取得したメッセージに従ってプロセスの動作状態を特定する特定手段と、
    上記特定手段の特定したプロセスの動作状態と、上記記憶手段の記憶するプロセスに設定される制御情報とに基づいて、そのプロセスの制御処理を実行する制御手段と、
    ディスプレイ上の表示画面が2つに分割されることで構成される一方の表示領域に、表示対象となるプロセスの詳細な動作情報を表示するとともに、そのプロセスの管理に必要となる機能を呼び出すためのボタン手段を有するプロセス管理画面を表示する第1の表示手段と、
    ディスプレイ上の表示画面が2つに分割されることで構成される上記一方の表示領域とは別のもう一方の表示領域に、各計算機で動作するプロセスとしてどのようなものがあるのかを図式的に表示するとともに、それらの各プロセスの動作状態を明示表示し、さらに、それらのプロセスの中から選択されたプロセスを上記プロセス管理画面の表示対象として設定する機能を呼び出すためのボタン手段を有し、かつ、プロセスに送信するメッセージの入力域と、その入力域に入力されたメッセージの送信の指示に用いられる送信指示手段と、プロセスの動作モードの変更の指示に用いられるモード変更指示手段とを有するプロセスレイアウト画面を表示する第2の表示手段と、
    上記送信指示手段が上記入力域に入力されたメッセージの送信を指示するときに、そのメッセージを上記プロセスレイアウト画面上で選択されたプロセスに送信する送信手段と、
    上記モード変更指示手段がプロセスの動作モードの変更を指示するときに、上記プロセスレイアウト画面上で選択されたプロセスの動作モードを変更する変更手段とを備えることを、
    特徴とするマルチプロセス管理装置。
  2. 請求項1に記載のマルチプロセス管理装置において、
    上記記憶手段は、上記制御情報としてプロセスの停止条件となるブレークポイントを記憶し、
    上記制御手段は、上記特定手段の特定したプロセスの動作状態が上記記憶手段の記憶するブレークポイントの条件を充足するときに、そのプロセスの動作を停止させるように制御することを、
    特徴とするマルチプロセス管理装置。
  3. 請求項1又は2に記載のマルチプロセス管理装置において、
    上記第2の表示手段は、プロセスの間でやり取りされるメッセージの表示域を有するプロセスレイアウト画面を表示することを、
    特徴とするマルチプロセス管理装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載のマルチプロセス管理装置において、
    上記第2の表示手段は、上記図式情報の拡大縮小の指示に用いられる拡大縮小指示手段を有するプロセスレイアウト画面を表示し、
    さらに、上記拡大縮小指示手段が上記図式情報の拡大縮小を指示するときに、上記図式情報を拡大縮小する実行手段を備えることを、
    特徴とするマルチプロセス管理装置。
  5. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載のマルチプロセス管理装置において、
    上記第2の表示手段は、新たなプロセスの生成の指示に用いられる生成指示手段を有するプロセスレイアウト画面を表示し、
    さらに、上記生成指示手段が新たなプロセスの生成を指示するときに、上記プロセス管理画面の表示対象となるソースコードの記述されない新たなプロセスを生成する生成手段を備えることを、
    特徴とするマルチプロセス管理装置。
  6. ネットワークに接続される複数の計算機上で動作する複数のプロセスの管理を実行するマルチプロセス管理装置の実現に用いられるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
    コンピュータを、
    プロセスの発行するメッセージを取得する取得手段と、
    管理対象のプロセスに設定される制御情報を記憶する記憶手段に対して、データを登録する登録手段と、
    上記取得手段の取得したメッセージに従ってプロセスの動作状態を特定する特定手段と、
    上記特定手段の特定したプロセスの動作状態と、上記記憶手段の記憶するプロセスに設定される制御情報とに基づいて、そのプロセスの制御処理を実行する制御手段と、
    ディスプレイ上の表示画面が2つに分割されることで構成される一方の表示領域に、表示対象となるプロセスの詳細な動作情報を表示するとともに、そのプロセスの管理に必要となる機能を呼び出すためのボタン手段を有するプロセス管理画面を表示する第1の表示手段と、
    ディスプレイ上の表示画面が2つに分割されることで構成される上記一方の表示領域とは別のもう一方の表示領域に、各計算機で動作するプロセスとしてどのようなものがあるのかを図式的に表示するとともに、それらの各プロセスの動作状態を明示表示し、さらに、それらのプロセスの中から選択されたプロセスを上記プロセス管理画面の表示対象として設定する機能を呼び出すためのボタン手段を有し、かつ、プロセスに送信するメッセージの入力域と、その入力域に入力されたメッセージの送信の指示に用いられる送信指示手段と、プロセスの動作モードの変更の指示に用いられるモード変更指示手段とを有するプロセスレイアウト画面を表示する第2の表示手段と、
    上記送信指示手段が上記入力域に入力されたメッセージの送信を指示するときに、そのメッセージを上記プロセスレイアウト画面上で選択されたプロセスに送信する送信手段と、
    上記モード変更指示手段がプロセスの動作モードの変更を指示するときに、上記プロセスレイアウト画面上で選択されたプロセスの動作モードを変更する変更手段として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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