JP2007180949A - 固体撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、光電変換時に積分動作を行うとともに光電変換素子以外の素子数を最低限に抑えた固体撮像装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 埋込型フォトダイオードPD1,PD2の間に、絶縁膜を介してポリシリコン層54aを配置することで、転送ゲートTG2を構成する。この転送ゲートTG2が、N型浮遊拡散層FD1と電気的に接続されることによって、N型浮遊拡散層FD1に転送される光電荷量に応じてポテンシャルが変化する。これにより、埋込型フォトダイオードPD1,PD2から出力される電気信号にニー特性が備えられる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、入射光に対する電気信号を出力する画素を備える固体撮像装置に関するもので、特に、ダイナミックレンジの広い被写体に対応した固体撮像装置に関する。
種々の用途に供されている固体撮像装置は光電変換素子で発生した光電荷を読み出す(取り出す)手段によってCCD型とCMOS型に大きく分けられる。CCD型は光電荷をポテンシャルの井戸に蓄積しつつ、転送するようになっており、ダイナミックレンジが狭いという欠点がある。一方、CMOS型はフォトダイオードのpn接合容量に蓄積した電荷を、MOSトランジスタを通して直接読み出すようになっていた。
又、従来のCMOS型の固体撮像素子として、入射光量に対して対数変換する対数変換動作を行うものがある(特許文献1参照)。この固体撮像素子においては、そのダイナミックレンジが5〜6桁と広いため、少々広い輝度範囲の輝度分布を構成する被写体を撮像しても、輝度分布内の全輝度情報を電気信号に変換して出力することができる。しかしながら、被写体の輝度分布に対してその撮像可能領域が広くなるので、撮像可能領域内の低輝度領域又は高輝度領域において、輝度データの無い領域ができてしまう。
これらに対して、本出願人は、上述の線形変換動作と対数変換動作とを切り換えることが可能なCMOS型の固体撮像装置を提案している(特許文献2参照)。又、本出願人は、このような線形変換動作と対数変換動作とを自動的に切り換えるために、光電変換動作を行うフォトダイオードに接続されたトランジスタのポテンシャル状態を適当な状態に設定するCMOS型の固体撮像装置を提案している(特許文献3参照)。この特許文献3による固体撮像装置は、トランジスタのポテンシャル状態を変更することにより、その光電変換動作が線形変換動作から対数変換動作に切りかわる変極点を切り換えることができる。
又、従来の固体撮像装置として、図11のような埋込型フォトダイオードPDが用いられた画素を備える固体撮像装置が提供されている。この固体撮像装置は、感光素子として働く埋込型フォトダイオードPDと、埋込型フォトダイオードPDのアノードにソースが接続されるMOSトランジスタT1と、MOSトランジスタT1のドレインにソースが接続されたMOSトランジスタT2と、MOSトランジスタT1のドレイン及びMOSトランジスタT2のソースの接続ノードにゲートが接続されるMOSトランジスタT3と、MOSトランジスタT3のソースにドレインが接続されたMOSトランジスタT4と、を備える。
そして、フォトダイオードPDのカソード及びMOSトランジスタT1〜T4のバックゲートに直流電圧VPSが印加され、MOSトランジスタT2,T3それぞれのドレインに直流電圧VRS、VPDが印加される。又、MOSトランジスタT1,T2,T4のゲートに信号φTX,φRS,φVが入力され、MOSトランジスタT4のソースに出力信号線14が接続される。そして、MOSトランジスタT1〜T4は、NチャネルのMOSトランジスタである。
このように構成される画素は、図12に示すように、P型ウェル層31に対してP型層20をその表面に形成してN型埋込層21を埋め込むことによって構成される埋込型フォトダイオードPDと、埋込型フォトダイオードPDが構成される領域に隣接する領域表面に絶縁膜22を介して構成されたゲート電極23を備える転送ゲートTGと、転送ゲートTGが構成される領域と隣接する領域に形成されるN型浮遊拡散層FDと、N型浮遊拡散層FDに隣接する領域表面に絶縁膜24を介して構成されたゲート電極25を備えるリセットゲートRGと、リセットゲートRGが構成される領域と隣接する領域に形成されるN型拡散層Dと、を備える。
このとき、埋込型フォトダイオードPDにおいて、N型埋込層21の表面に高濃度のP型層20が形成される。又、N型埋込層21とN型浮遊拡散層FDと転送ゲートTGとによってMOSトランジスタT1が構成されるとともに、N型浮遊拡散層FD及びN型拡散層Dと転送ゲートRGとによってMOSトランジスタT2が構成される。そして、このように埋込型フォトダイオードPDを画素内に構成することで、P型層20の表面における電位が、この埋込型フォトダイオードPD周囲のP型層より成るチャンネルストッパ層と同一の電位に固定される。そして、N型浮遊拡散層FDにMOSトランジスタT3のゲートが接続される。
このような構成部分を備える画素において、転送ゲートTGにおけるポテンシャル状態を決定するゲート電極23でのゲート電圧を中間電位とすることで、入射光量に対して線形的に電気信号を変化させる線形変換動作と、入射光量に対して対数的に電気信号を変化させる対数変換動作とを、切り換えて動作させることができる。このとき、画素における埋込型フォトダイオードPD及び転送ゲートTG及びN型浮遊拡散層FDのポテンシャル状態の関係を、図13(a)に示す。
埋込型フォトダイオードPDに光が入射されると、光電荷が発生するために、発生した光電荷に応じて埋込型フォトダイオードPDのポテンシャルが上がる。ここで、被写体の輝度が低いとき、埋込型フォトダイオードPDに現れるポテンシャルが、入射光量の積分値に対して線形的に比例した値となる。又、被写体の輝度が高いとき、埋込型フォトダイオードPDのポテンシャルが高くなって転送ゲートTGのポテンシャルとの差が閾値に近づくと、制御ゲートTGがサブスレッショルド領域で動作し、埋込型フォトダイオードPDより電流が流れる。そして、図13(a)のように、埋込型フォトダイオードPDに現れるポテンシャルが光電変換で発生する電流の対数値に比例するように変化する。
そして、このように埋込型フォトダイオードPDのポテンシャルが入射光量に応じて変化すると、ゲート電極23のゲート電圧を低くすることによって、図13(b)のように、転送ゲートTGのポテンシャルを高くする。このようにすることで、埋込型フォトダイオードPDのポテンシャルが、図13(b)のように保持されることとなる。その後、この保持された埋込型フォトダイオードPDのポテンシャルによる電圧が、転送ゲートTGを通じて、N型浮遊拡散層FDに転送されるとともに、この転送された電圧による電気信号が画像信号として出力される。
特開平11−313257号公報 特開2002−77733号公報 特開2002−300476号公報
このように、図11及び図12のように構成される固体撮像装置によると、撮像時における光電変換動作を線形変換動作から対数変換動作に切り換えることができるため、撮像する被写体のダイナミックレンジを広くとることができる。そして、線形変換動作による光電変換動作を行う場合においては、埋込型フォトダイオードPDにおいて蓄積された光電荷に基づく電気信号が出力されるため、出力される電気信号には積分成分を有する。
しかしながら、対数変換動作による光電変換動作を行う場合においては、サブスレッショルド状態における電流値に基づく電気信号が出力されるため、読み出される瞬間の入射光の情報のみとなる。そのため、積分成分がある線形変換動作時の信号に比べて、信号の変動率が大きく、ノイズの影響も受けやすくなる。これに対して、各画素の出力側に積分回路を設置するものもあるが、画素毎に設けると積分回路を構成する回路素子の占める面積が大きくなり、固体撮像装置の開口率が低くなる。
このような問題を鑑みて、本発明は、光電変換時に積分動作を行うとともに光電変換素子以外の素子数を最低限に抑えた固体撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の固体撮像装置は、入射光量に応じた光電荷を発生して内部に蓄積する光電変換素子と、該光電変換素子で蓄積された光電荷を転送する第1転送ゲートと、該第1転送ゲートにより転送された光電荷を蓄積する拡散層と、を有する画素を備える固体撮像装置において、前記光電変換素子が、前記第1転送ゲートと隣接して構成される第1光電変換素子と、該第1光電変換素子と並列に接続される第2光電変換素子と、前記拡散層と電気的に接続されるとともに、前記第1及び第2光電変換素子の間に接続される第2転送ゲートと、を備え、前記第1及び第2転送ゲートによって挟まれる領域に前記第1光電変換素子が形成され、前記第1及び第2光電変換素子によって挟まれる領域に前記第2転送ゲートが形成されることを特徴とする。
このように構成されるとき、前記第1及び第2光電変換素子から前記拡散層へ転送された光電荷が一定量を超えたときにOFFとなり、前記第2光電変換素子からの光電荷の転送が禁止される。これにより、固体撮像装置の画素出力がニー特性を備える。
又、前記拡散層と接続されて、前記拡散層をリセットするリセットスイッチを備え、該リセットスイッチをONとして前記拡散層をリセットする際、前記第1及び第2転送ゲートをONとして、前記第1及び第2光電変換素子をリセットする。このとき、前記画素において撮像動作が行われている間、前記リセットスイッチをONとして、前記拡散層のポテンシャルをリセットレベルで固定するものとして、前記光電変換素子からオーバーフローする光電荷により前記拡散層のレベルが変更するのを防ぐものとしても構わない。
又、前記画素が、前記拡散層に接続された増幅器と、前記増幅器で増幅された出力信号を読み出すための読み出し用スイッチと、を備えるものとしても構わない。
本発明によると、並列に接続された第1及び第2光電変換素子の間に、拡散層と電気的に接続された第2転送ゲートを設けることで、第2光電変換素子から転送される光電荷量を制御することができる。そして、第2転送ゲートが、第1及び第2光電変換素子から拡散層へ転送された光電荷が一定量を超えたときにOFFとなることで、第2光電変換素子からの光電荷の転送が禁止されるため、低輝度領域と高輝度領域との光電変換特性の傾きを異なるものとしたニー特性が得られる。これにより、高輝度領域における光電変換特性の傾きを小さくして、そのダイナミックレンジを広くすることができる。又、拡散層と接続される第2転送ゲートを設けるだけで、光電変換素子部分以外の素子構成を変更することなく、広いダイナミックレンジの固体撮像装置を構成することができるとともに、その素子レイアウトの変更も最小限に抑えることができる。
本発明の実施形態について、以下に、図面を参照して説明する。
<撮像装置の構成>
本実施形態の撮像装置は、図1に示すように、複数のレンズから構成される光学系1と、光学系1への露光時間を決定するメカシャッター1aと、光学系1を通じて入射される光の入射光量を電気信号に変換して画像信号として出力する固体撮像装置2と、固体撮像装置2から出力される画像信号をデジタル信号に変換するA/D変換部3と、A/D変換部3でデジタル信号に変換された画像信号に対して各種画像処理を施す画像処理部4と、固体撮像装置2における各信号の電圧値の制御を行う信号制御部5と、を備える。
このように構成される撮像装置において、メカシャッター1aが開くことによって、光学系1を通じて固体撮像装置2に被写体からの光が入射される。そして、固体撮像装置2が撮像動作を行うことで得られた画像信号がA/D変換部3に出力されて、デジタル信号に変換される。このように動作するとき、固体撮像装置2には、信号制御部5より各信号が与えられて、固体撮像装置2内の水平走査回路及び垂直走査回路が動作し、各画素の画像信号が順にA/D変換部3に出力される。このA/D変換部3でデジタル信号に変換された画像信号が画像処理部4に与えられて、エッジ強調処理やホワイトバランス処理などの画像処理が施される。
<固体撮像装置の構成>
まず、本実施形態の固体撮像装置について、図2を参照して説明する。図2は、本発明の実施形態である二次元のMOS型固体撮像装置の一部の構成を概略的に示している。
図2において、G11〜Gmnは行列配置(マトリクス配置)された画素を示している。11は垂直走査回路であり、各画素に信号φVを与える行(ライン)13−1、13−2、・・・、13−nを順次走査していく。12は水平走査回路であり、画素から出力信号線14−1、14−2、・・・、14−mに導出された光電変換信号を画素ごとに水平方向に順次読み出す。15は電源ラインである。各画素に対し、上記ライン13−1〜13−nや出力信号線14−1〜14−m、電源ライン15だけでなく、他のライン(例えば、クロックラインやバイアス供給ライン等)も接続されるが、図2ではこれらについて省略する。
又、出力信号線14−1〜14−mのそれぞれには、定電流源16−1〜16−mが接続されるとともに、出力信号線14−1〜14−mのそれぞれを介して与えられる画素G11〜Gmnから与えられる画像信号とノイズ信号をサンプルホールドする選択回路17−1〜17−mが設けられる。そして、補正回路18に選択回路17−1〜17−mから画像信号及びノイズ信号が順に送出されると、この補正回路18で補正処理が行われて、ノイズ除去された画像信号が外部に出力される。尚、定電流源16−1〜16−mの一端に直流電圧VPSが印加される。
このような固体撮像装置2において、画素Gab(a:1≦a≦mの自然数、b:1≦b≦nの自然数)からの出力となる画像信号及びノイズ信号が、それぞれ、出力信号線14−aを介して出力されるとともに、この出力信号線14−aに接続された定電流源16−aによって増幅される。そして、画素Gabから出力された画像信号及びノイズ信号が順番に選択回路17−aに送出されるとともに、この選択回路17−aにおいて、送出された画像信号及びノイズ信号がサンプルホールドされる。
その後、選択回路17−aより、サンプルホールドされた画像信号が補正回路18に送出された後、同じくサンプルホールドされたノイズ信号が補正回路18に送出される。補正回路18では、選択回路17−aより与えられた画像信号を、同じく選択回路17−aより与えられたノイズ信号に基づいて補正処理して、ノイズ除去した画像信号を外部に出力する。尚、選択回路17−1〜17−m及び補正回路18それぞれの構成の一例として、本出願人が特開平2001−223948号公報において提示した構成などが挙げられる。又、選択回路17−1〜17−mの構成位置に、補正回路を設けるようにしても構わない。
又、このような固体撮像装置2に対して、信号制御部5より垂直走査回路11に信号が与えられることにより、各行の画素の転送ゲートを閉じるタイミングが設定される信号、及び、画素G11〜Gmnが撮像動作を開始するタイミングと画像信号及びノイズ信号の出力タイミングとを設定するための信号が垂直走査回路11より出力される。更に、信号制御部5から水平走査回路12に信号が与えられることにより、選択回路17−1〜17−mから画像信号及びノイズ信号が補正回路18に出力されるタイミングを設定するための信号が水平走査回路12より出力される。
<画素の構成及び動作>
図2に示した構成の固体撮像装置内に設けられる各画素の構成について、図面を参照して以下に説明する。尚、図3が、画素の構成を示す回路図であり、図4が、各画素における素子レイアウトを示す上面図であり、図5が、画素における各素子の積層構造を示す断面図である。
まず、画素の回路構成について、図3を参照して説明する。図3に示す画素は、カソードに直流電圧VPSが印加された埋込型フォトダイオードPD1,PD2と、埋込型フォトダイオードPD1のカソードにソースが接続されたMOSトランジスタT1と、MOSトランジスタT1のソースにドレインが接続されるとともにドレインに直流電圧VRSが印加されたMOSトランジスタT2と、MOSトランジスタT1のソースにゲートが接続されるとともにドレインに直流電圧VPD(VPD>VPS)が印加されたMOSトランジスタT3と、MOSトランジスタT3のソースにドレインが接続されるとともにソースが出力信号線14(図1の出力信号線14−1〜14−mに相当する)に接続されたMOSトランジスタT4と、埋込型フォトダイオードPD1のカソードにソースが接続されるとともに埋込型フォトダイオードPD2のカソードにドレインが接続されたMOSトランジスタT5と、を備える。
このように各素子が接続されることで画素が構成されるとき、更に、MOSトランジスタT1,T2,T4のゲートそれぞれには、信号φTX,φRS,φVそれぞれが与えられ、又、MOSトランジスタT5のゲートが、MOSトランジスタT1のドレインとMOSトランジスタT3のゲートとの接続ノードに接続される。尚、MOSトランジスタT1〜T5は、バックゲートに直流電圧VPSが印加されたNチャネルのMOSトランジスタである。
このとき、埋込型フォトダイオードPD1,PD2及びMOSトランジスタT1,T5によって光電変換回路が構成され、光電変換回路からの電気信号を増幅するMOSトランジスタT3,T4によって増幅回路が構成される。即ち、MOSトランジスタT1のドレインに現れる電気信号をMOSトランジスタT3において増幅して出力する。又、MOSトランジスタT2が、光電変換回路のリセットスイッチとして機能する。
次に、このような回路構成となる画素における画素レイアウトについて、図4を参照して説明する。図4に示すように、P型基板のP型エピタキシャル層50において、矩形状の埋込型フォトダイオードPD1,PD2によって挟まれた領域に、トランジスタT5のゲートを構成するライン状のポリシリコン層54aが配置される。このとき、埋込型フォトダイオードPD1,PD2は、それぞれの空乏化時に略同じポテンシャルを備えるような構成とする。よって、例えば、埋込型フォトダイオードPD1,PD2を略同じ濃度プロファイル構造としても構わない。
又、埋込型フォトダイオードPD1に対してポリシリコン層54aの逆側に隣接するように、トランジスタT1のゲートを構成するポリシリコン層54bが配置される。即ち、埋込型フォトダイオードPD1が、ポリシリコン層54a,54bの間に配置されることとなる。尚、埋込型フォトダイオードPD1は、略矩形状とし、ポリシリコン層54bと隣接する部分の幅L2が受光部分の幅L1よりも狭くなるような形状とされる。
そして、ポリシリコン層54bに対して埋込型フォトダイオードPD1の逆側に隣接するように、トランジスタT1のドレイン及びトランジスタT2のソースとして機能するN型浮遊拡散層FD1が配置される。このN型浮遊拡散層FD1に対してポリシリコン層54bの逆側に隣接するように、トランジスタT2のゲートを構成するポリシリコン層54cが配置される。同様に、このポリシリコン層54cに対してN型浮遊拡散層FD1の逆側に隣接するように、トランジスタT2のドレインとして機能するN型拡散層D1が配置される。
即ち、埋込型フォトダイオードPD1とN型浮遊拡散層FD1との間にポリシリコン層54bが配置され、ポリシリコン層54b,54cの間にN型浮遊拡散層FD1が配置され、N型浮遊拡散層FD1とN型拡散層D1との間にポリシリコン層54cが配置される。又、N型浮遊拡散層FD1及びN型拡散層D1それぞれの幅が、埋込型フォトダイオードPD1のポリシリコン層54bと隣接する位置の幅と等しいL2とされる。そして、N型浮遊拡散層FD1のポリシリコン層54c側とポリシリコン層54cとN型拡散層D1とは、P型ウェル層51a(図5(a)参照)に形成される。
又、埋込型フォトダイオードPD1,PD2、N型浮遊拡散層FD1、及びN型拡散層D1の形成される領域と異なる領域に、P型ウェル層51b(図5(b)参照)が形成され、このP型ウェル層51bにおいて、N型拡散層D2,D3及びN型浮遊拡散層FD2が配置されて、MOSトランジスタT3,T4が形成される。即ち、MOSトランジスタT3のドレインとなるN型拡散層D2、MOSトランジスタT3のソース及びMOSトランジスタのT4のドレインとなるN型浮遊拡散層FD2、MOSトランジスタT4のソースとなるN型拡散層D3が順番に配置される。
そして、N型拡散層D2とN型浮遊拡散層FD2との間に、MOSトランジスタT3のゲートとなるポリシリコン層54dが配置され、N型拡散層D3とN型浮遊拡散層FD2との間に、MOSトランジスタT4のゲートとなるポリシリコン層54eが配置される。即ち、ポリシリコン層54d,54eの間に、N型浮遊拡散層FD2が配置されることとなる。更に、ポリシリコン層54dに接続するようにポリシリコン層54aが配置されるとともに、N型浮遊拡散層FD1とポリシリコン層54dとを電気的に接続する金属膜53が設置される。
又、埋込型フォトダイオードPD1,PD2、N型浮遊拡散層FD1、及びN型拡散層D1が連続して構成される領域の周囲を囲むように、SiO2膜などの酸化膜で構成されるSTI(Shallow Trench Isolation)層52aを設けて、埋込型フォトダイオードPD1,PD2、N型浮遊拡散層FD1、及びN型拡散層D1が構成される領域をP型基板における外部の領域と絶縁する。同様に、N型拡散層D2,D3及びN型浮遊拡散層FD2が連続して構成される領域を囲むようにSTI層52bを設けて、N型拡散層D2,D3及びN型浮遊拡散層FD2が構成される領域をP型基板における外部の領域と絶縁する。
次に、このような画素レイアウトとなる画素における各素子の断面構造について、図5を参照して説明する。尚、図5(a)が、図4における画素レイアウトのA−A断面の概略図であり、図5(b)が、図4における画素レイアウトのB−B断面の概略図である。
図5(a)に示すように、P型エピタキシャル層50において、P型層21aをその表面に形成してN型埋込層20aを埋め込むことでフォトダイオードPD1を形成し、P型層21bをその表面に形成してN型埋込層20bを埋め込むことでフォトダイオードPD2を形成する。このN型埋込層20a,20bの間のP型エピタキシャル層50表面には、絶縁膜24aを介してポリシリコン層54aが形成される。これにより、N型埋込層20a,20b、絶縁膜24a、及びポリシリコン層54aによって、MOSトランジスタT5が形成される。即ち、N型埋込層20a,20bそれぞれが、MOSトランジスタT5のソース及びドレインとして機能し、N型埋込層20a,20b間のP型エピタキシャル層50がMOSトランジスタT5のチャネル領域となる。
そして、N型埋込層20a及びN型浮遊拡散層FD1の間のP型エピタキシャル層50表面には、絶縁膜24bを介してポリシリコン層54bが形成される。これにより、N型埋込層20a、N型浮遊拡散層FD1、絶縁膜24b、及びポリシリコン層54bによって、MOSトランジスタT1が形成される。即ち、N型埋込層20aが、MOSトランジスタT1のソースとして機能し、N型埋込層20a及びN型浮遊拡散層FD1の間のP型エピタキシャル層50がMOSトランジスタT1のチャネル領域となる。又、N型浮遊拡散層FD1は、P型エピタキシャル層50に形成されたP型ウェル層51aとの境界をまたぐように形成される。
更に、N型浮遊拡散層FD1及びN型拡散層D1の間のP型ウェル層51a表面には、絶縁膜24cを介してポリシリコン層54cが形成される。これにより、N型浮遊拡散層FD1、N型拡散層D1、絶縁膜24c、及びポリシリコン層54cによって、MOSトランジスタT2が形成される。そして、P型エピタキシャル層50において、N型埋込層20a,20b及びN型浮遊拡散層FD1を囲むように、STI層52aが形成され、P型ウェル層51aにおいて、N型浮遊拡散層FD1及びN型拡散層D1を囲むように、STI層52aが形成される。このSTI層52aの層厚は、N型埋込層20a,20b、N型拡散層FD1、及びN型拡散層D1の層厚よりも厚く、P型ウェル層51aの層厚よりも薄い。
又、図5(b)に示すように、STI層52bで囲まれたP型ウェル層51bに、N型拡散層D2,D3とN型浮遊拡散層FD2とが形成される。そして、N型拡散層D2及びN型浮遊拡散層FD2の間のP型ウェル層51b表面に、絶縁膜24dを介してポリシリコン層54dが形成され、N型拡散層D3及びN型浮遊拡散層FD2の間のP型ウェル層51b表面に、絶縁膜24eを介してポリシリコン層54eが形成される。
これにより、N型浮遊拡散層FD2、N型拡散層D2、絶縁膜24d、及びポリシリコン層54dによって、MOSトランジスタT3が形成され、N型浮遊拡散層FD2、N型拡散層D3、絶縁膜24e、及びポリシリコン層54eによって、MOSトランジスタT4が形成される。即ち、N型拡散層D2が、MOSトランジスタT3のドレインとして機能し、N型浮遊拡散層FD2が、MOSトランジスタT3のソース及びMOSトランジスタT4のドレインとして機能し、N型浮遊拡散層D3がMOSトランジスタT4のソースとして機能する。
更に、図5(a)に示すように、フォトダイオードPD1,PD2の設置される領域以外を覆うように、アルミニウム膜などによる遮光膜55が形成されて、MOSトランジスタT1,T2への光の入射を禁止する。又、この遮光膜55は、図5(b)に示すように、P型ウェル層52bの形成される領域全体を覆うように形成されて、MOSトランジスタT3,T4への光の入射も禁止する。
このようにして構成されることで、MOSトランジスタT1,T2,T5それぞれのチャネル領域となる絶縁膜24b,24a,24c下のP型エピタキシャル層50及びP型ウェル層51aそれぞれが、光電荷の転送やリセットを行うゲートとして機能する。即ち、絶縁膜24b下のP型エピタキシャル層50がポリシリコン層54bによって駆動する転送ゲートTG1となり、絶縁膜24a下のP型エピタキシャル層50がポリシリコン層54aによって駆動する転送ゲートTG2となり、絶縁膜24c下のP型ウェル層51aがポリシリコン層54cによって駆動するリセットゲートRGとなる。
次に、この画素の動作について、図6のタイミングチャートを参照して説明する。尚、図6は、画素を構成する各素子に与える信号のタイミングを示すタイミングチャートである。又、図7及び図8は、図5のように構成される画素における各チャンネルのポテンシャル状態を示す図である。
まず、メカシャッター1aを閉じて固体撮像装置2への露光が禁止した状態で、信号φTX,φRS,φVそれぞれをローとして、MOSトランジスタT1,T2,T4,T5それぞれをOFFとする。この状態から、信号φTX,φRSそれぞれをハイとして、MOSトランジスタT1,T2,T5をONとする。即ち、図7(a)のように、転送ゲートTG1,TG2及びリセットゲートRGのポテンシャルを低くする。
このとき、転送ゲートTG1のポテンシャルが、光入射がないときの埋込型フォトダイオードPD1,PD2のポテンシャルよりも低く、埋込型フォトダイオードPD1,PD2から電荷が転送されなかったときのN型浮遊拡散層FD1のポテンシャルよりも高い値となる。又、転送ゲートTG2のポテンシャルが、光入射がないときの埋込型フォトダイオードPD1,PD2のポテンシャルと略同等のポテンシャルとなるとともに、リセットゲートRGのポテンシャルがN型拡散層D1におけるポテンシャルと同等のポテンシャルとなる。
このように、図7(a)のようなポテンシャル状態とすることによって、埋込型フォトダイオードPD1,PD2及びN型浮遊拡散層FD1に蓄積されていた電荷が再結合されて、それぞれのポテンシャルが低くなってリセットされる。よって、埋込型フォトダイオードPD1,PD2のポテンシャルが、転送ゲートTG2のポテンシャルと略同等のポテンシャルとなるとともに、N型拡散層FD1のポテンシャルがN型拡散層D1におけるポテンシャルと同等のポテンシャルとなる。
このようにリセットされると、信号φTXをローとしてMOSトランジスタT1をOFFとすることで、図7(b)のように、転送ゲートTG1のポテンシャルを高くし、埋込型フォトダイオードPD1,PD2で光電荷が蓄積可能なポテンシャル状態とする。そして、メカシャッター1aを開くことによって露光を開始することで、固体撮像装置2へ光が入射され、各画素における埋込型フォトダイオードPD1,PD2において光電変換動作が成される。これにより、埋込型フォトダイオードPD1,PD2それぞれにおいて発生した光電荷が、ポテンシャルの低い埋込型フォトダイオードPD1,PD2及び転送ゲートTG2で蓄積される。よって、図7(b)のように、埋込型フォトダイオードPD1,PD2及び転送ゲートTG2のポテンシャル状態が、入射光量の積分値に比例して高くなるように変化する。
このとき、信号φRSがハイとしてMOSトランジスタT2がONとされることで、転送ゲートTG1からN型浮遊拡散層FD1にオーバーフローした光電荷が再結合されるため、N型浮遊拡散層FD1はN型拡散層D1のポテンシャルに近い値に維持される。よって、N型拡散層D1には直流電圧VRSが印加された状態となることから、このN型浮遊拡散層FD1に与えられる直流電圧VRSがMOSトランジスタT5のゲートに与えられることとなる。これにより、MOSトランジスタT5がONの状態となるため、図7(b)のように、転送ゲートTG2のポテンシャルが、入射光量によって変化する埋込型フォトダイオードPD1,PD2のポテンシャルと略同等のポテンシャルとなる。
このように固体撮像装置2への露光動作を行い、埋込型フォトダイオードPD1,PD2で発生した光電荷の蓄積が行われて一定時間が経過すると、固体撮像装置2への露光動作を終了するため、メカシャッター1aを閉じる。メカシャッター1aを閉じて露光動作が終了されると、信号φRSをローとしてMOSトランジスタT2をOFFとし、図7(c)のように、リセットゲートRGのポテンシャルを転送ゲートTG1のポテンシャルと同様に高くする。このリセットゲートRGのポテンシャルを高くすることによって、N型浮遊拡散層FD1において電荷が蓄積可能な状態とする。
そして、図7(c)のように、転送ゲートTG1及びリセットゲートRGそれぞれのポテンシャルが高くなっている状態で、信号φVをハイとしてMOSトランジスタT4をONとする。これにより、N型浮遊拡散層FD1のポテンシャルが、電荷転送前の初期状態であることから、MOSトランジスタT3のゲート電圧として初期状態となる電圧が与えられる。そのため、MOSトランジスタT4がONとなることで、初期化されたN型浮遊拡散層FD1のポテンシャルに応じた電圧信号がノイズ信号として出力信号線14に出力される。
このようにして、ノイズ信号が出力されると、信号φVをローとしてMOSトランジスタT4をOFFとした後、信号φTXをハイとしてMOSトランジスタT1をONとすることで、図8(a)のように、転送ゲートTG1のポテンシャルを低くする。これにより、転送ゲートTG1のポテンシャルが、光入射がないときの埋込型フォトダイオードPD1,PD2のポテンシャルよりも低くなるため、図8(a)のように、埋込型フォトダイオードPD1,PD2に蓄積された光電荷が、転送ゲートTG1を介してN型浮遊拡散層FD1に転送される。
このとき、MOSトランジスタT2がOFFとされて、リセットゲートRGのポテンシャルが高いため、埋込型フォトダイオードPD1,PD2から転送された光電荷が、N型浮遊拡散層FD1に蓄積される。そのため、図8(a)に示すように、埋込型フォトダイオードPD1,PD2から転送された光電荷量に応じて、N型浮遊拡散層FD1のポテンシャルが高くなるように変化する。
そして、N型浮遊拡散層FD1に転送された光電荷が蓄積されることで、N型浮遊拡散層FD1のポテンシャルが高くなるように変化すると、このN型浮遊拡散層FD1における電圧が低くなる。よって、このN型浮遊拡散層FD1と金属膜53を介して電気的に接続されるポリシリコン層54aに与えられる電圧が低くなることから、MOSトランジスタT5のゲート電圧が低くなる。そのため、図8(a)のように、転送ゲートTG2のポテンシャルが、N型浮遊拡散層FD1のポテンシャルに応じて高くなる。即ち、N型浮遊拡散層FD1のポテンシャルが高くなればなるほど、転送ゲートTG2のポテンシャルも高くなる。
このように、N型浮遊拡散層FD1のポテンシャルが高くなることにより転送ゲートTG2のポテンシャルが高くなるとき、埋込型フォトダイオードPD1,PD2では、蓄積した光電荷をN型浮遊拡散層FD1に転送することで、そのポテンシャルが低くなる。そして、図8(b)に示すように、転送ゲートTG2のポテンシャルが埋込型フォトダイオードPD1,PD2のポテンシャルよりも高くなる。よって、埋込型フォトダイオードPD2に残留している光電荷が転送ゲートTG2によりせき止められ、N型浮遊拡散層FD1への転送が禁止されるため、図8(b)に示すように、埋込型フォトダイオードPD1に残留している光電荷のみがN型浮遊拡散層FD1に転送されることとなる。
そして、信号φTXをハイとして転送ゲートTG1によるN型浮遊拡散層FD1への光電荷の転送を開始してから所定時間が経過すると、信号φTXをローとしてMOSトランジスタT1をOFFとする。即ち、図8(c)のように、転送ゲートTG1のポテンシャルを高くすることにより、埋込型フォトダイオードPD1からN型浮遊拡散層FD1への光電荷の転送を禁止する。このように、N型浮遊拡散層FD1への転送が禁止されることで、N型浮遊拡散層FD1に、埋込型フォトダイオードPD1,PD2より転送された光電荷が保持される。
その後、信号φVをハイとしてMOSトランジスタT4がONとされる。このとき、N型浮遊拡散層FD1のポテンシャルに応じたゲート電圧がMOSトランジスタT3に与えられることから、このゲート電圧をMOSトランジスタT3で増幅した電圧信号が、画像信号として出力信号線14に出力される。即ち、MOSトランジスタT3によって増幅される電圧信号が、入射光量の積分値に応じた画像信号として出力される。
その後、信号φVをローとしてMOSトランジスタT4がOFFとされると、次フレームの撮像動作を行うために、信号φTX,φRSをハイとして、MOSトランジスタT1,T2,T5をONとし、図7(a)のようなポテンシャル状態によるリセット動作を行う。このとき、上述したように、埋込型フォトダイオードPD2には光電荷が残留しているが、図7(a)のようなポテンシャル状態とすることで、この残留している光電荷がN型拡散層D1にむかって転送されるため、この残留する光電荷を排出することができ、残像となることがない。
このようにして各画素が撮像動作を行うとき、信号φTX,φRSをハイとしてリセット動作を開始してから、メカシャッター1aを閉じて露光禁止して信号φRSをローとするまで、全画素G11〜Gmnを同時に動作させる。その後、この画素G11〜Gmnが、G11〜Gm1、G12〜Gm2、…、G1n〜Gmnの順に動作することで、1行ごとにノイズ信号及び画像信号が順に出力されて、選択回路17−1〜17−mにサンプルホールドされる。そして、選択回路17−1〜17−mにサンプルホールドされたノイズ信号及び画像信号が1画素毎に順番に補正回路18に与えられて、ノイズ除去された画像信号が出力される。即ち、画素G1k〜Gmk(kは、1≦k≦nの自然数)のノイズ信号及び画像信号が選択回路17−1〜17−mにサンプルホールドされているとき、補正回路18より画素G1k,G2k,…,Gmkの画像信号が順番に出力される。
このように動作することにより、入射光量となる輝度値に対して出力される画像信号の信号値(光電変換特性)が、図9のグラフで表されるように、折れ曲がり点Pを備えるニー特性となる。即ち、入射光量の少ない低輝度領域においては、埋込型フォトダイオードPD1,PD2及び転送ゲートTG2に蓄積された光電荷が少ないことから、転送ゲートTG2のポテンシャルが埋込型フォトダイオードPD1,PD2のポテンシャルよりも高くなるまでに、埋込型フォトダイオードPD1,PD2に蓄積された光電荷のほとんどがN型浮遊拡散層FD1に転送される。そのため、この低輝度領域においては、入射光量となる輝度値に対する信号値の傾きが大きい。
それに対して、入射光量の多い高輝度領域においては、埋込型フォトダイオードPD1,PD2及び転送ゲートTG2に蓄積された光電荷が多いことから、転送ゲートTG2のポテンシャルが埋込型フォトダイオードPD1,PD2のポテンシャルよりも高くなったとき、埋込型フォトダイオードPD1,PD2に光電荷が残留する。それにより、転送ゲートTG2のポテンシャルが埋込型フォトダイオードPD1,PD2のポテンシャルよりも高くなった後は、埋込型フォトダイオードPD1に残留する光電荷がN型浮遊拡散層FD1に転送されることとなる。よって、高輝度領域では、低輝度領域と比べて、入射光量となる輝度値に対する信号値の傾きが小さくなる。
又、この高輝度領域と低輝度領域との傾きの比は、埋込型フォトダイオードPD1,PD2の容量比によって決定される。即ち、埋込型フォトダイオードPD1,PD2の容量比がx:yとなる場合、折れ曲がり点Pより低輝度側の低輝度領域の傾きKxに対して、折れ曲がり点Pより高輝度側の高輝度領域の傾きKyが、略Kx×x/(x+y)となる。
このように、本実施形態の固体撮像装置2によると、低輝度領域では、埋込型フォトダイオードPD1,PD2及び転送ゲートTG2それぞれの入射光量の合計を積分した値に比例した値が画像信号として出力され、高輝度領域では、埋込型フォトダイオードPD1のみの入射光量を積分した値に比例した値が画像信号として出力されることとなる。そのため、高輝度領域での傾きが低輝度領域の傾きよりも小さくなるニー特性を備えることとなり、そのダイナミックレンジを拡大することができる。又、低輝度領域において、埋込型フォトダイオードPD1,PD2及び転送ゲートTG2を光電変換領域として用いられることから、その感度の低下を防ぐことができる。
尚、本実施形態において、リセット時のポテンシャル状態を、図7(a)のようなポテンシャル状態としたが、図10(a)のように、光入力のないときの埋込型フォトダイオードPD1,PD2と転送ゲートTG1,TG2それぞれのポテンシャルの関係が、埋込型フォトダイオードPD2、転送ゲートTG2、埋込型フォトダイオードPD1、転送ゲートTG1の順に低くなるものとしても構わない。
又、図10(b)のように、光入力のないときの埋込型フォトダイオードPD1,PD2と転送ゲートTG2それぞれのポテンシャルの関係が、埋込型フォトダイオードPD1,PD2が略等しく、転送ゲートTG2が、埋込型フォトダイオードPD1,PD2のポテンシャルよりも若干低いものとしても構わない。このとき、リセット動作を繰り返すことによって、転送ゲートTG2に残留する電荷を分散させて初期化させることができる。
は、本発明の実施形態における撮像装置の構成を示すブロック図である。 は、図1の撮像装置に備えられる固体撮像装置の構成を示すブロック図である。 は、図2の固体撮像装置に設けられる画素の構成を示す回路図である。 は、図3の画素の素子レイアウトを示す上面図である。 は、図3の画素における各素子の積層構造を示す断面図である。 は、図1の固体撮像装置における動作例を説明するための各信号の状態を示すタイミングチャートである。 は、図1の固体撮像装置内の画素における各チャンネルのポテンシャル状態を示す図である。 は、図1の固体撮像装置内の画素における各チャンネルのポテンシャル状態を示す図である。 は、図1の固体撮像装置内の画素の光電変換特性を示すグラフである。 は、リセット時の図1の固体撮像装置内の画素における各チャンネルのポテンシャル状態の別例を示す図である。 は、従来の固体撮像装置に設けられる画素の構成を示す回路図である。 は、図11の画素の構成を示す概略構成図である。 は、図11の画素における各チャンネルのポテンシャル状態を示す図である。
符号の説明
1 光学系
2 固体撮像装置
3 A/D変換部
4 画像処理部
5 信号制御部
1a メカシャッター
13−1〜13−n ライン
14−1〜14−m 出力信号線
15 電源ライン
16−1〜16−m 定電流源
17−1〜17−m 選択回路
18 補正回路
20a,20b N型埋込層
21a,21b P型層
24a〜24e 絶縁膜
50 P型エピタキシャル層
51a,51b P型ウェル層
52a,52b STI層
53 金属膜
54a〜54e ポリシリコン層
FD1,FD2 N型浮遊拡散層
D1〜D3 N型拡散層
PD1,PD2 埋込型フォトダイオード
T1〜T5 MOSトランジスタ
TG1,TG2 転送ゲート
RG リセットゲート

Claims (5)

  1. 入射光量に応じた光電荷を発生して内部に蓄積する光電変換素子と、該光電変換素子で蓄積された光電荷を転送する第1転送ゲートと、該第1転送ゲートにより転送された光電荷を蓄積する拡散層と、を有する画素を備える固体撮像装置において、
    前記光電変換素子が、
    前記第1転送ゲートと隣接して構成される第1光電変換素子と、
    該第1光電変換素子と並列に接続される第2光電変換素子と、
    前記拡散層と電気的に接続されるとともに、前記第1及び第2光電変換素子の間に接続される第2転送ゲートと、
    を備え、
    前記第1及び第2転送ゲートによって挟まれる領域に前記第1光電変換素子が形成され、前記第1及び第2光電変換素子によって挟まれる領域に前記第2転送ゲートが形成されることを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記第2転送ゲートが、前記第1及び第2光電変換素子から前記拡散層へ転送された光電荷が一定量を超えたときにOFFとなり、前記第2光電変換素子からの光電荷の転送が禁止されることを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記拡散層と接続されて、前記拡散層をリセットするリセットスイッチを備え、
    該リセットスイッチをONとして前記拡散層をリセットする際、前記第1及び第2転送ゲートをONとして、前記第1及び第2光電変換素子をリセットすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の固体撮像装置。
  4. 前記画素において撮像動作が行われている間、前記リセットスイッチをONとして、前記拡散層のポテンシャルをリセットレベルで固定することを特徴とする請求項3に記載の固体撮像装置。
  5. 前記画素が、前記拡散層に接続された増幅器と、前記増幅器で増幅された出力信号を読み出すための読み出し用スイッチと、を備えることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の固体撮像装置。
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