JP2007180660A - アンテナ装置とその製造方法及び無線通信装置 - Google Patents

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Wataru Noguchi
渡 野口
Hiroyuki Yurugi
弘之 万木
Yuji Oue
裕司 大植
Masahiro Mizuta
雅博 水田
Takeshi Uehigashi
剛 上東
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Abstract

【課題】低損失で給電でき、製造方法が簡単である給電伝送線路を備えたアンテナ装置を提供する。
【解決手段】1枚の板金を所定の金型を用いて、ループアンテナ素子10と、インピーダンス変換部18と、給電伝送線路のための1対の線路導体部11,12とが連結されてなるフレーム型ループアンテナ装置の板金をくり抜き加工して形成し、くり抜き加工後の板金を、ループアンテナ素子10とインピーダンス変換部18と1対の線路導体部11,12とを形成するように折り曲げ加工して形成する。1対の接地導体部11,12は、ストリップ導体11Aと、それに対向して設けられかつストリップ導体11Aよりも大きな幅を有する接地導体12Aとを含むマイクロストリップ線路である。ストリップ導体11Aと接地導体12Aとの間に誘電体13を挿入して保持する。
【選択図】図1

Description

本発明は、給電伝送線路を備えたアンテナ装置とその製造方法、並びに当該アンテナ装置を備えた無線通信装置に関する。
無線LAN(Local Area Network)やブルートゥース(Bluetooth)の普及に伴い、一般のAV民生機器にもこれら技術を応用した無線通信装置への需要が増えているが、無線通信装置に内蔵するアンテナの配置に関しては、技術的な面での課題が多く残されている。例えば、携帯電話機やポータブルオーディオ機器を操作するためのリモートコントローラのような小型機器に、無線LANモジュールやブルートゥースモジュールを組み込み、無線機器として動作させる場合に以下のような課題生じる。携帯電話機やポータブルオーディオ機器用リモートコントローラのような小型機器は、一般的にデザインや大きさが優先される上、筐体内部には、十分な空き容量がないため、無線通信回路モジュールを内蔵する際の場所に対する制約が厳しい。しかしながら、アンテナ素子は無線機器としての放射指向特性、受信感度など性能向上のため、配置を十分に考慮した上で、筐体に組み込む必要があるため、結果として、無線通信回路モジュールとアンテナ素子は離れている場合が多い。
図26は従来技術に係る無線通信装置の構成を示す平面図である。図26に示すように、無線通信回路モジュール101とアンテナ素子103とが離れている場合、無線通信回路モジュール101の同軸コネクタ104aと、アンテナ装置103の同軸コネクタ104bとを同軸ケーブル102を用いて連結して給電する。
また、特許文献1においては、交差偏波成分を抑圧するためのクランクラインアンテナが開示されている。このアンテナでは、クランクラインの終端であるT点に垂直導線を設け、当該垂直導線に流れる電流成分により、T点から給電点Fに戻る電流成分を打ち消すようにする。上記クランクラインはグランドプレーンに対向して配置されており、クランクラインとグランドプレーンとの距離は、略λ/4(λは、使用帯域の中心周波数の波長である。)とされ、垂直導線は、例えば0.25λの長さとされ、この長さを調節することにより交差偏波成分を良好に抑圧することができるという特有の作用効果を有している。
特開平11−088040号公報。
図26に図示された従来技術に係る無線通信装置において、無線通信回路モジュール101の出力インピーダンスとアンテナ素子103の入力インピーダンスとが異なる場合は、例えば、無線通信回路モジュール101の出力側にインピーダンス整合回路を挿入し、インピーダンス整合回路(図示せず。)により無線通信回路モジュール101の出力インピーダンスを同軸ケーブル102の特性インピーダンス(アンテナ素子102の入力インピーダンスと同じである。)に変換し、もしくは、アンテナ素子103の入力側にインピーダンス整合回路を挿入し、インピーダンス整合回路(図示せず。)により無線通信回路モジュール101の出力インピーダンス及び同軸ケーブル102の特性インピーダンスをアンテナ素子102の入力インピーダンスに変換する。この場合において、インピーダンス整合回路において損失が発生し、高周波信号に対する著しい劣化が発生するという問題点があった。
また、上述の特許文献1において開示されたクランクラインアンテナは、その構造が複雑であって、製造方法が複雑となるという問題点があった。
本発明の目的は以上の問題点を解決し、従来技術に比較して、低損失で給電でき、しかも製造方法がきわめて簡単である、給電伝送線路を備えたアンテナ装置とその製造方法、並びに当該アンテナ装置を備えた無線通信装置を提供することにある。
第1の発明に係るアンテナ装置は、1枚の板金を所定の金型を用いて、ループアンテナ素子と、インピーダンス変換部と、給電伝送線路のための1対の線路導体部とが連結されてなるフレーム型ループアンテナ装置の板金をくり抜き加工して形成し、上記くり抜き加工後の板金を、ループアンテナ素子とインピーダンス変換部と1対の線路導体部とを形成するように折り曲げ加工して形成したことを特徴とする。
上記アンテナ装置において、上記1対の線路導体部は、ストリップ導体と、それに対向して設けられかつ上記ストリップ導体よりも大きな幅を有する接地導体とを含むマイクロストリップ線路であることを特徴とする。ここで、上記ストリップ導体と上記接地導体との間に挿入された誘電体をさらに備えたことを特徴とする。
また、上記アンテナ装置において、上記1対の線路導体部は、第1のストリップ導体と、それに対向して設けられかつ上記第1のストリップ導体と実質的に同一の幅を有する第2のストリップ導体とを含む平行2線式線路であることを特徴とする。
さらに、上記アンテナ装置において、上記ループアンテナ素子は、1本のストリップ導体をループ形状に形成しかつ互いに対向する1対のストリップ導体部を含み、
上記インピーダンス変換部は、上記ループアンテナ素子の対向する1対のストリップ導体部の幅を上記1対の線路導体部の幅に変化させることによりインピーダンス変換を行うことを特徴とする。
第2の発明に係るアンテナ装置は、上記アンテナ装置と、
上記ループアンテナ素子に、上記インピーダンス変換部及び上記1対の線路導体部にてなる給電伝送線路を介して接続された無線通信回路とを備えたことを特徴とする。
第3の発明に係るアンテナ装置の製造方法は、
1枚の板金を所定の金型を用いて、ループアンテナ素子と、インピーダンス変換部と、給電伝送線路のための1対の線路導体部とが連結されてなるフレーム型ループアンテナ装置の板金をくり抜き加工して形成するステップと、
上記くり抜く加工後の板金をループアンテナ素子とインピーダンス変換部と1対の線路導体部とを形成するように折り曲げ加工して形成するステップとを含むことを特徴とする。
上記アンテナ装置の製造方法において、
上記1対の線路導体部は、ストリップ導体と、それに対向して設けられかつ上記ストリップ導体よりも大きな幅を有する接地導体とを含むマイクロストリップ線路であり、
上記ストリップ導体と上記接地導体との間に誘電体を挿入するステップをさらに含むことを特徴とする。
従って、本発明によれば、1枚の板金を所定の金型を用いて、ループアンテナ素子と、インピーダンス変換部と、給電伝送線路のための1対の線路導体部とが連結されてなるフレーム型ループアンテナ装置の板金をくり抜き加工して形成し、上記くり抜き加工後の板金を、ループアンテナ素子とインピーダンス変換部と1対の線路導体部とを形成するように折り曲げ加工して形成する。それ故、給電伝送線路での信号劣化を最小限にとどめ、その上、コネクタを使用する必要がなくなるために、従来技術に比較して低コストでかつきわめて簡単に製造できる。また、上記インピーダンス変換部を備えているので、インピーダンス変換回路を設ける必要がない。さらに、1対の線路導体部の間に例えば樹脂などの誘電体を挿入して保持することにより、安定的な伝送線路の電気的特性を実現でき、かつその誘電体の厚さを変化することにより、信号幅や間隔の違いによるインピーダンスのずれを補正できる。
以下、本発明に係る実施形態の各実施例について図面を参照して説明する。なお、以下の各実施例において、同様の構成要素については同一の符号を付している。
図1は本発明の実施例1に係る給電伝送線路付きフレーム型ループアンテナ装置の外観を示す斜視図であり、図2は図1のフレーム型ループアンテナ装置を別の角度から見たときの外観を示す斜視図である。また、図3(a)は図1のフレーム型ループアンテナ装置の右側面図であり、図3(b)は図1のフレーム型ループアンテナ装置の平面図であり、図3(c)は図1のフレーム型ループアンテナ装置の背面図である。図1の給電伝送線路付きフレーム型ループアンテナ装置は、例えば銅板にてなる1枚の板金を所定の金型でくり抜き加工した後、ループアンテナ素子10と、インピーダンス変換部18と、線路導体部11及び接地導体部12にてなるマイクロストリップ線路15と、ストリップ導体11C及び12Bにてなる平行2線式線路16とを形成するように折り曲げ加工することにより、上記板金により一体的に形成されたアンテナ装置を製造したことを特徴としている。ここで、フレーム型ループアンテナ装置は、例えば、ポータブル音楽プレイヤと、リモートコントローラとを無線通信回線を介して接続するために、リモートコントローラ側に設けられるアンテナ装置である。
図1乃至図3において、ループアンテナ素子10は、ストリップ導体10Aと、ストリップ導体10Bと、ストリップ導体10Cとを備えて、略矩形形状のループアンテナを構成する。また、線路導体部11は、ストリップ導体11Aと、ストリップ導体11Bと、ストリップ導体11Cと、テーパー導体11Dと、端子導体11Eとを備えて、マイクロストリップ線路の線路導体を構成する。さらに、接地導体部12は、矩形形状の矩形導体12Aと、ストリップ導体12Bと、テーパー導体12Cと、端子導体12Dとを備えて、マイクロストリップ線路の接地導体を構成する。
ループアンテナ素子10のストリップ導体10Aの一端10aは矩形導体12Aの直角の一頂点12aに連結され、ここで、矩形導体12Aとストリップ導体10Aとは互いに実質的に直交するように折り曲げられている。ストリップ導体10Aの他端10bはストリップ導体10Bを介してストリップ導体10Cの一端10cに連結され、ここで、ストリップ導体10Aとストリップ導体10Bとは互いに実質的に直交するように折り曲げられ、ストリップ導体10Bとストリップ導体10Cとは互いに実質的に直交するように折り曲げられている。ストリップ導体10Cの他端10dは線路導体部11のストリップ導体11Aの一端11aに連結され、ここで、ストリップ導体10Cとストリップ導体11Aとは互いに実質的に直交するように折り曲げられている。なお、ストリップ導体10Aの一端10a近傍と、ストリップ導体10Cの他端10d近傍との間の幅wは、それ以外の場所であって比較的長い距離で延在しかつ互いに対向するように形成されたストリップ導体10A,10C間の幅wと比較して短くなるように設定されており、これにより、ループアンテナ素子10の入力インピーダンスを、線路導体部11と接地導体部12とからなるマイクロストリップ線路15の特性インピーダンスとに変換するためにインピーダンス整合のためのインピーダンス変換部18を構成している。
線路導体部11のストリップ導体11Aの他端11bはストリップ導体11B、ストリップ導体11C及びテーパー導体11Dを介して端子導体11Eに連結され、ここで、ストリップ導体11Aとストリップ導体11Bとは互いに実質的に直交するように折り曲げられ、ストリップ導体11Bとストリップ導体11Cとは互いに実質的に直交するように折り曲げられている。また、テーパー導体11Dはストリップ導体11B,11Cの幅を端子導体11Eの幅に変換する。
接地導体部12のストリップ導体12Aの直角の他の一頂点12bはストリップ導体12B及びテーパー導体12Cを介して端子導体12Dに連結され、ここで、ストリップ導体12Bとテーパー導体12Cとは互いに実質的に直交するように折り曲げられ、ストリップ導体12Cとストリップ導体12Dとは互いに実質的に直交するように折り曲げられている。また、テーパー導体12Cはストリップ導体12Bの幅を端子導体12Dの幅に変換する。
矩形導体12Aとストリップ導体11Aとは、例えば0.5mm乃至1.5mmなどの所定の間隔の空隙を介して対向するように形成され、マイクロストリップ線路15を構成している。当該マイクロストリップ線路15は、ストリップ導体11Cとストリップ導体12Bとからなる平行2線式線路16に連結され、その後、後述するプリント配線基板20(例えば、図5など参照。)の所定の線路導体(例えば、コプレナ線路の線路導体である。)に電気的に接続される端子導体11E,12Dに連結されている。
以上のように構成された給電伝送線路付きフレーム型ループアンテナ装置では、平行2線式線路16はマイクロストリップ線路15に連結された後、インピーダンス変換部18を介してループアンテナ素子10に連結されている。ここで、これらの線路や素子等は、例えば銅板にてなる1枚の板金を所定の金型でくり抜き加工した後、折り曲げ加工することにより製造されており、従来技術に比較してきわめて簡単に、インピーダンス変換部18や給電伝送線路15,16を備えたループアンテナ素子を製造することができる。特に、ストリップ導体10Bを設け上述のように折り曲げ加工したことにより、矩形導体12Aとストリップ導体11Aとを互いに対向しかつ所定の距離で保持して動作するマイクロストリップ線路を形成できる。1枚の板金で、ループアンテナ素子10と、インピーダンス変換部18と、マイクロストリップ線路15と、平行2線式線路16とを同時に形成できることはきわめて画期的な技術であるといえる。なお、後述する実施例2乃至6は、実施例1の変形例である。
以上の実施例においては、ループアンテナ素子10を形成しているが、例えば、逆F型アンテナなどの他の種類のアンテナ素子であってもよい。
図4は図1のフレーム型ループアンテナ装置を備えた無線通信装置の構成を示すブロック図である。図4において、ループアンテナ素子10は伝送線路15,16を介してサーキュレータ53の一端子に接続される。マイクロホン51に入力される音声は電気信号に変換された後、無線送信回路52は入力される電気信号に対して、A/D変換、変調、周波数変換、電力増幅などの信号処理を実行して、電力増幅された無線信号を発生して、サーキュレータ53及び伝送線路15,16を介してループアンテナ素子10に出力して放射する。一方、ループアンテナ素子10により受信された無線信号は、伝送線路15,16及びサーキュレータ53を介して無線受信回路54に入力され、無線受信回路54は、高周波増幅、周波数変換、中間周波増幅、復調、D/A変換などの信号処理を実行して、復調された音声信号をスピーカ55に出力する。さらに、コントローラ50は、例えばキーボードなどの入力装置56を用いて入力されるユーザからの指示に基づいて無線送信回路52及び無線受信回路54の動作を制御する。ここで、無線送信回路52と無線受信回路54とにより無線通信回路を構成する。なお、図4の無線通信装置は、後述する各実施例2−6にも適用することができる。
以上詳述したように、本発明によれば、1枚の板金を所定の金型を用いて、ループアンテナ素子10と、インピーダンス変換部18と、給電伝送線路のための1対の導体部11,12とが連結されてなるフレーム型ループアンテナ装置の板金をくり抜き加工して形成し、上記くり抜き加工後の板金を、ループアンテナ素子10とインピーダンス変換部18と1対の導体部11,12とを形成するように折り曲げ加工して形成する。それ故、給電伝送線路での信号劣化を最小限にとどめ、その上、コネクタを使用する必要がなくなるために、従来技術に比較して低コストでかつきわめて簡単に製造できる。また、インピーダンス変換部18を備えているので、インピーダンス変換回路を設ける必要がない。
図5は本発明の実施例2に係る給電伝送線路付きフレーム型ループアンテナ装置の外観を示す斜視図であり、図6は図5のフレーム型ループアンテナ装置を別の角度から見たときの外観を示す斜視図である。また、図7は実施例1のマイクロストリップ線路15の構成を示す斜視図であり、図8は実施例2のマイクロストリップ線路15Aの構成を示す斜視図である。
図5及び図6の実施例2に係る給電伝送線路付きフレーム型ループアンテナ装置は、実施例1に比較して、図7及び図8に示すように、線路導体部11のストリップ導体11Aと、接地導体部12の矩形導体12Aとの間に、例えば、PET(ポリエチレン・テレフタレート)又はポリカーボネートなどの樹脂材料にてなる矩形板形状の誘電体13を挿入したことを特徴としている。ここで、誘電体13を挟設する線路導体部11と接地導体部12とによりマイクロストリップ線路15Aを構成している。以下、実施例1との相違点について詳述する。
実施例2において、誘電体13は例えば0.5mm乃至1.5mmなど厚さを有し、誘電体13の挿入により、線路導体部11と接地導体部12との間隔を固定して保持することができる。これにより、当該マイクロストリップ線路15Aの伝送線路において、安定した特性インピーダンスや安定した電気的特性を得ることができる。その他の作用効果は、実施例1と同様である。なお、実施例2の実験においては、ストリップ導体11Aの幅を1.8mmとし、矩形導体12Aの幅を4.5mmとし、PETにてなる誘電体13の厚さを0.5mmとして実験を行った。
以上のように構成された実施例2に係るフレーム型ループアンテナ装置によれば、線路導体部11と接地導体部12との間に例えば樹脂などの誘電体13を挿入して保持することにより、安定的な伝送線路の電気的特性を実現でき、かつその誘電体の厚さを変化することにより、信号幅や間隔の違いによるインピーダンスのずれを補正できる。
図9は本発明の実施例3に係るフレーム型ループアンテナ装置の原理を示す回路図であり、図10は本発明の実施例3に係る給電伝送線路付きフレーム型ループアンテナ装置の外観を示す斜視図であり、図11は図10のフレーム型ループアンテナ装置を別の角度から見たときの外観を示す斜視図である。実施例3に係るフレーム型ループアンテナ装置は、図9に示すように、実施例1に係るループアンテナ素子10に近接して電磁的に結合するようにかつ互いに実質的に直交するように設けられた無給電ループ素子30Aをさらに備えたことを特徴とする。以下、実施例1との相違点について詳述する。
図10及び図11において、無給電ループ素子30Aは、誘電体基板20上に装着された実施例1に係るフレーム型ループアンテナ装置において、誘電体基板20上に装着された液晶ディスプレイモジュール40の上部を覆いかつ液晶表示孔30hを有して略矩形形状の取付金具となる取付フレーム導体30の上面部のフレーム部分で構成される。当該取付フレーム導体30はさらに、(a)無給電ループ素子30Aの導体からその側面に延在する装着支持導体30Bと、(b)当該装着支持導体30Bの各長辺から下方向に延在し誘電体基板20の下側を係合することにより取付フレーム導体30を固定的に装着するための複数の係合導体30Cと、(c)上記装着支持導体30Bの各短辺から下方向に延在し誘電体基板20の上面と平行となるように折り曲げられてネジ止めするための孔30HDhを有する複数の取付導体30Dとを備えて構成される。ここで、装着支持導体30Bは、無給電ループ素子30Aに流れる誘導電流が誘電体基板20の接地導体に流れ込むことを防止するために、図10に示すように、誘電体基板20から所定の間隔t(実験では、t=2.0mm)だけの高さ(最上部からの高さをいう。)のみを有する。
以上のように構成されたフレーム型ループアンテナ装置において、ループアンテナ素子10のループの軸と、無給電ループ素子30Aのループの軸とは互いに実質的に直交するように設けられているので、ループアンテナ素子10の放射指向特性は概ね軸方向に放射ビームの指向性を有する一方、無給電ループ素子30Aはループアンテナ素子10からの電磁界を受けて電磁誘導により誘導電流が流れ、これによる電磁界が放射され、この電磁界の放射指向特性は無給電ループ素子30Aの概ね軸方向に放射ビームの指向性を有する。従って、ループアンテナ素子10の放射指向特性と、無給電ループ素子30Aの放射指向特性とにより、それらの組み合わせの合成電磁界として概ね無指向性の放射指向特性を得ることができる。その実験結果については、誘電体13を含む実施例4に係るフレーム型ループアンテナ装置を用いて詳細後述する。
図12は本発明の実施例4に係る給電伝送線路付きフレーム型ループアンテナ装置の外観を示す斜視図であり、図13は図12のフレーム型ループアンテナ装置を別の角度から見たときの外観を示す斜視図である。また、図14(a)は図12及び図13のフレーム型ループアンテナ装置の平面図であり、図14(b)は図12及び図13のフレーム型ループアンテナ装置の側面図であり、図14(c)は図12及び図13のフレーム型ループアンテナ装置の背面図である。
図12乃至図14に図示された実施例4に係るフレーム型ループアンテナ装置は、実施例3に比較して、実施例2と同様に、線路導体部11のストリップ導体11Aと、接地導体部12の矩形導体12Aとの間に、矩形板形状の誘電体13を挿入したことを特徴としている。ここで、誘電体13を挟設する線路導体部11と接地導体部12とによりマイクロストリップ線路15Aを構成している。なお、図12乃至図14において、液晶ディスプレイモジュール40の図示を省略している。また、誘電体基板20の下側に別の誘電体基板21を装着している。
以上のように構成された実施例4によれば、誘電体13の挿入により、線路導体部11と接地導体部12との間隔を固定して保持することができ、これにより、当該マイクロストリップ線路15Aの伝送線路において、安定した特性インピーダンスや安定した電気的特性を得ることができる。その他の作用効果は実施例1−3と同様である。
図15は本発明の実施例5に係る給電伝送線路付きフレーム型ループアンテナ装置の外観を示す斜視図であり、図16(a)は図15のフレーム型ループアンテナ装置の平面図であり、図16(b)は図15のフレーム型ループアンテナ装置の側面図であり、図16(c)は図15のフレーム型ループアンテナ装置の背面図である。図15及び図16に図示された実施例5(比較例として用いる)に係るフレーム型ループアンテナ装置は、実施例4に比較して、装着支持導体30Bを誘電体基板20まで延在する装着支持導体30BAとして形成し、実施例3の図10の間隔tを0としたことを特徴とする。なお、図15及び図16において、液晶ディスプレイモジュール40の図示を省略している。
以上のように構成された実施例5によれば、無給電ループ素子30Aに流れる誘導電流の一部が誘電体基板20の接地導体に誘起することが推定される。その他の作用構成は実施例1−4と同様である。
図17は本発明の実施例6に係る給電伝送線路付きフレーム型ループアンテナ装置の外観を示す斜視図であり、図18(a)は図17のフレーム型ループアンテナ装置の正面図であり、図18(b)は図17のフレーム型ループアンテナ装置の平面図であり、図18(c)は図17のフレーム型ループアンテナ装置の側面図である。図17及び図18に図示された実施例6(比較例として用いる。)に係る給電伝送線路付きフレーム型ループアンテナ装置は、図11の実施例3に比較して、接地導体部12に代えて、線路導体部11と平行となるように設けられかつ線路導体部11のストリップ導体11Aと実質的に同一の幅を有するストリップ形状の線路導体部111として形成したことを特徴とする。
以上のように構成されたフレーム型ループアンテナ装置においては、線路導体部11と、線路導体部111とにより、平行2線式線路17を構成する。すなわち、実施例1−5においては、マイクロストリップ線路16を形成しているが、実施例6では平行2線式線路17を形成する。詳細後述する実験結果によれば、マイクロストリップ線路16の損失値は、平行2線式線路17の損失値より小さい。
各実施例の実験結果.
次いで、本発明者による各実施例の実験結果について以下に説明する。
まず、実施例2、実施例4及び実施例5に係る各フレーム型ループアンテナ装置の放射指向特性の実験結果について以下に説明する。図19(a)は図6に図示された実施例2に係るフレーム型ループアンテナ装置のXY平面の放射指向特性を示す図であり、図19(b)は図6に図示された実施例2に係るフレーム型ループアンテナ装置のYZ平面の放射指向特性を示す図であり、図19(c)は図6に図示された実施例2に係るフレーム型ループアンテナ装置のZX平面の放射指向特性を示す図である。また、図20(a)は図12に図示された実施例4に係るフレーム型ループアンテナ装置のXY平面の放射指向特性を示す図であり、図20(b)は図12に図示された実施例4に係るフレーム型ループアンテナ装置のYZ平面の放射指向特性を示す図であり、図20(c)は図12に図示された実施例4に係るフレーム型ループアンテナ装置のZX平面の放射指向特性を示す図である。さらに、図21(a)は図15に図示された実施例5に係るフレーム型ループアンテナ装置のXY平面の放射指向特性を示す図であり、図21(b)は図15に図示された実施例5に係るフレーム型ループアンテナ装置のYZ平面の放射指向特性を示す図であり、図21(c)は図15に図示された実施例5に係るフレーム型ループアンテナ装置のZX平面の放射指向特性を示す図である。図19乃至図21において、Hは各面に対して垂直な水平偏波の放射指向特性であり、Vは各面に対して垂直な垂直偏波の放射指向特性であり、Pはこれらの合成電磁界の放射指向特性である。
実施例2に係るフレーム型ループアンテナ装置は、無給電ループ素子30Aを備えていないために、その放射指向特性は、ループアンテナ素子10から放射された電界である。ループアンテナ素子10は、ループを描く面(以下、ループ面という。)を貫くように、当該ループ面に対して垂直な磁界を発生させ、その磁界を回転するように電界が生じる。
一方、実施例4に係る無給電ループ素子30Aを備えたフレーム型ループアンテナ装置においては、縦長な長方形形状のループを描くため、ループアンテナ素子10に対して長手方向に平行な偏波の成分が多くなる。さらに、ループアンテナ素子10から放射される電界の偏波成分は、誘電体基板20がアンテナ素子の一部として作用しやすい方向へ放射を行なうため、放射電界の放射指向特性は、誘電体基板20の基板形状に影響された指向性をもつ形状となる。
さらに、実施例4のように、無給電ループ素子30Aが作用するように実装した場合、無給電ループ素子30Aから放射される電界は、誘電体基板20の基板面に対して、水平な方向に電界は放射されるため、図20(c)のZX面の放射指向特性図に示すように、垂直偏波の成分が大きく含まれる。また、ループアンテナ素子10から発生する磁界と、無給電ループ素子30Aから発生する磁界の方向は、互いに垂直な関係にあり、その2つの磁界によって誘発される電界が示す放射形状は、比較的指向性に偏りがない無指向性な形状となる。
さらに、実施例5のように、2mmだけ幅が広い装着支持導体30BAを実装した場合においては、ループアンテナ素子10に流れる電流によって装着支持導体30BAにおいて誘導電流が発生するが、無給電ループ素子30A及び装着支持導体30BAからなる取付フレーム導体30と、誘電体基板20の接地導体とは電気的な結合が強いため、ループアンテナ素子10からの誘導電流は発生し難くなる。このことは、取付フレーム導体30は無給電アンテナ素子として作用しないことを示し、図21(a)のXY面の放射指向特性が示すように、XY面に対して水平な方向の偏波成分は実施例4の場合と比較して、平均電力は5dB以上低くなるうえ、アンテナ実装位置に影響を受けるため、ヌルポイントが存在する放射指向特性となる。
以上説明したように、無給電ループ素子30Aを、ループアンテナ素子10に対して垂直に配置することで、無給電素子として作用し、3次元空間に対して、指向性の制御や調整を行うことが可能であることがわかる。
次いで、実施例2及び6における給電伝送線路の損失値の実験結果について以下に説明する。なお、以下の損失値の実験において、損失値は、測定用ケーブル及び変換コネクタの損失値を含む。
図22(a)は図6に図示された実施例2に係るフレーム型ループアンテナ装置における給電伝送線路の損失値の周波数特性を示すスペクトル図であり、図22(b)は図17に図示された実施例6に係るフレーム型ループアンテナ装置における給電伝送線路の損失値の周波数特性を示すスペクトル図である。また、図23は図6に図示された実施例2に係るフレーム型ループアンテナ装置、及び図17に図示された実施例6に係るフレーム型ループアンテナ装置における給電伝送線路の各周波数の損失値を示す表である。なお、図22及び図23においてマイナスの値は損失を示す。
図22及び図23から明らかなように、マイクロストリップ線路15Aを用いてループアンテナ素子10に給電する実施例2は、平行2線式線路17を用いてループアンテナ素子10に給電する実施例6に比較して、概ね全帯域にわたって損失値が小さいことがわかる。
さらに、実施例2及び6における給電伝送線路の損失による放射指向特性への影響についての実験結果について以下に説明する。
図24(a)は図6に図示された実施例2に係るフレーム型ループアンテナ装置のXY平面の放射指向特性を示す図であり、図24(b)は図6に図示された実施例2に係るフレーム型ループアンテナ装置のYZ平面の放射指向特性を示す図であり、図24(c)は図6に図示された実施例2に係るフレーム型ループアンテナ装置のZX平面の放射指向特性を示す図である。また、図25(a)は図17に図示された実施例6に係るフレーム型ループアンテナ装置のXY平面の放射指向特性を示す図であり、図25(b)は図17に図示された実施例6に係るフレーム型ループアンテナ装置のYZ平面の放射指向特性を示す図であり、図25(c)は図17に図示された実施例6に係るフレーム型ループアンテナ装置のZX平面の放射指向特性を示す図である。
図24及び図25から明らかなように、マイクロストリップ線路15Aを用いてループアンテナ素子10に給電する実施例2は、平行2線式線路17を用いてループアンテナ素子10に給電する実施例6に比較して、概ね全帯域にわたって損失値が小さいことがわかる。
以上詳述したように、本発明によれば、1枚の板金を所定の金型を用いて、ループアンテナ素子と、インピーダンス変換部と、給電伝送線路のための1対の線路導体部とが連結されてなるフレーム型ループアンテナ装置の板金をくり抜き加工して形成し、上記くり抜き加工後の板金を、ループアンテナ素子とインピーダンス変換部と1対の線路導体部とを形成するように折り曲げ加工して形成する。それ故、給電伝送線路での信号劣化を最小限にとどめ、その上、コネクタを使用する必要がなくなるために、従来技術に比較して低コストでかつきわめて簡単に製造できる。また、上記インピーダンス変換部を備えているので、インピーダンス変換回路を設ける必要がない。さらに、1対の線路導体部の間に例えば樹脂などの誘電体を挿入して保持することにより、安定的な伝送線路の電気的特性を実現でき、かつその誘電体の厚さを変化することにより、信号幅や間隔の違いによるインピーダンスのずれを補正できる。
本発明に係るアンテナ装置は、例えば、無線LANやブルートゥースを応用した音楽プレイヤなどの家電製品、並びにその他の無線通信を利用した電子機器に利用できる。
本発明の実施例1に係る給電伝送線路付きフレーム型ループアンテナ装置の外観を示す斜視図である。 図1のフレーム型ループアンテナ装置を別の角度から見たときの外観を示す斜視図である。 (a)は図1のフレーム型ループアンテナ装置の右側面図であり、(b)は図1のフレーム型ループアンテナ装置の平面図であり、(c)は図1のフレーム型ループアンテナ装置の背面図である。 図1のフレーム型ループアンテナ装置を備えた無線通信装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例2に係る給電伝送線路付きフレーム型ループアンテナ装置の外観を示す斜視図である。 図5のフレーム型ループアンテナ装置を別の角度から見たときの外観を示す斜視図である。 実施例1のマイクロストリップ線路15の構成を示す斜視図である。 実施例2のマイクロストリップ線路15Aの構成を示す斜視図である。 本発明の実施例3に係るフレーム型ループアンテナ装置の原理を示す回路図である。 本発明の実施例3に係る給電伝送線路付きフレーム型ループアンテナ装置の外観を示す斜視図である。 図10のフレーム型ループアンテナ装置を別の角度から見たときの外観を示す斜視図である。 本発明の実施例4に係る給電伝送線路付きフレーム型ループアンテナ装置の外観を示す斜視図である。 図12のフレーム型ループアンテナ装置を別の角度から見たときの外観を示す斜視図である。 (a)は図12及び図13のフレーム型ループアンテナ装置の平面図であり、(b)は図12及び図13のフレーム型ループアンテナ装置の側面図であり、(c)は図12及び図13のフレーム型ループアンテナ装置の背面図である。 本発明の実施例5に係る給電伝送線路付きフレーム型ループアンテナ装置の外観を示す斜視図である。 (a)は図15のフレーム型ループアンテナ装置の平面図であり、(b)は図15のフレーム型ループアンテナ装置の側面図であり、(c)は図15のフレーム型ループアンテナ装置の背面図である。 本発明の実施例6に係る給電伝送線路付きフレーム型ループアンテナ装置の外観を示す斜視図である。 (a)は図17のフレーム型ループアンテナ装置の正面図であり、(b)は図17のフレーム型ループアンテナ装置の平面図であり、(c)は図17のフレーム型ループアンテナ装置の側面図である。 (a)は図6に図示された実施例2に係るフレーム型ループアンテナ装置のXY平面の放射指向特性を示す図であり、(b)は図6に図示された実施例2に係るフレーム型ループアンテナ装置のYZ平面の放射指向特性を示す図であり、(c)は図6に図示された実施例2に係るフレーム型ループアンテナ装置のZX平面の放射指向特性を示す図である。 (a)は図12に図示された実施例4に係るフレーム型ループアンテナ装置のXY平面の放射指向特性を示す図であり、(b)は図12に図示された実施例4に係るフレーム型ループアンテナ装置のYZ平面の放射指向特性を示す図であり、(c)は図12に図示された実施例4に係るフレーム型ループアンテナ装置のZX平面の放射指向特性を示す図である。 (a)は図15に図示された実施例5に係るフレーム型ループアンテナ装置のXY平面の放射指向特性を示す図であり、(b)は図15に図示された実施例5に係るフレーム型ループアンテナ装置のYZ平面の放射指向特性を示す図であり、(c)は図15に図示された実施例5に係るフレーム型ループアンテナ装置のZX平面の放射指向特性を示す図である。 (a)は図6に図示された実施例2に係るフレーム型ループアンテナ装置における給電伝送線路の損失値の周波数特性を示すスペクトル図であり、(b)は図17に図示された実施例6に係るフレーム型ループアンテナ装置における給電伝送線路の損失値の周波数特性を示すスペクトル図である。 図6に図示された実施例2に係るフレーム型ループアンテナ装置、及び図17に図示された実施例6に係るフレーム型ループアンテナ装置における給電伝送線路の各周波数の損失値を示す表である。 (a)は図6に図示された実施例2に係るフレーム型ループアンテナ装置のXY平面の放射指向特性を示す図であり、(b)は図6に図示された実施例2に係るフレーム型ループアンテナ装置のYZ平面の放射指向特性を示す図であり、(c)は図6に図示された実施例2に係るフレーム型ループアンテナ装置のZX平面の放射指向特性を示す図である。 (a)は図17に図示された実施例6に係るフレーム型ループアンテナ装置のXY平面の放射指向特性を示す図であり、(b)は図17に図示された実施例6に係るフレーム型ループアンテナ装置のYZ平面の放射指向特性を示す図であり、(c)は図17に図示された実施例6に係るフレーム型ループアンテナ装置のZX平面の放射指向特性を示す図である。 従来技術に係る無線通信装置の構成を示す平面図である。
符号の説明
10…ループアンテナ素子、
10A,10B,10C,11A,11B,11C,12B…ストリップ導体、
10E…係合導体、
11,111…線路導体部、
11D,12C…テーパー導体、
11E,12D…端子導体、
12…接地導体部、
12A…矩形導体、
13…誘電体、
15,15A…マイクロストリップ線路、
16,17…平行2線式線路、
18…インピーダンス変換部、
20,21…プリント配線基板、
30…取付フレーム導体、
30A…無給電ループ素子、
30B…装着支持導体、
30C…係合導体、
30D…取付導体、
30h,30Dh…孔、
40…液晶ディスプレイモジュール、
40A…液晶表示部、
50…コントローラ、
51…マイクロホン、
52…無線送信回路、
53…サーキュレータ、
54…無線受信回路、
55…スピーカ、
56…入力装置。

Claims (8)

  1. 1枚の板金を所定の金型を用いて、ループアンテナ素子と、インピーダンス変換部と、給電伝送線路のための1対の線路導体部とが連結されてなるフレーム型ループアンテナ装置の板金をくり抜き加工して形成し、上記くり抜き加工後の板金を、ループアンテナ素子とインピーダンス変換部と1対の線路導体部とを形成するように折り曲げ加工して形成したことを特徴とするアンテナ装置。
  2. 上記1対の線路導体部は、ストリップ導体と、それに対向して設けられかつ上記ストリップ導体よりも大きな幅を有する接地導体とを含むマイクロストリップ線路であることを特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。
  3. 上記ストリップ導体と上記接地導体との間に挿入された誘電体をさらに備えたことを特徴とする請求項2記載のアンテナ装置。
  4. 上記1対の線路導体部は、第1のストリップ導体と、それに対向して設けられかつ上記第1のストリップ導体と実質的に同一の幅を有する第2のストリップ導体とを含む平行2線式線路であることを特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。
  5. 上記ループアンテナ素子は、1本のストリップ導体をループ形状に形成しかつ互いに対向する1対のストリップ導体部を含み、
    上記インピーダンス変換部は、上記ループアンテナ素子の対向する1対のストリップ導体部の幅を上記1対の線路導体部の幅に変化させることによりインピーダンス変換を行うことを特徴とする請求項1乃至4のうちのいずれか1つに記載のアンテナ装置。
  6. 請求項1乃至5のうちのいずれか1つに記載のアンテナ装置と、
    上記ループアンテナ素子に、上記インピーダンス変換部及び上記1対の線路導体部にてなる給電伝送線路を介して接続された無線通信回路とを備えたことを特徴とする無線通信装置。
  7. 1枚の板金を所定の金型を用いて、ループアンテナ素子と、インピーダンス変換部と、給電伝送線路のための1対の線路導体部とが連結されてなるフレーム型ループアンテナ装置の板金をくり抜き加工して形成するステップと、
    上記くり抜く加工後の板金をループアンテナ素子とインピーダンス変換部と1対の線路導体部とを形成するように折り曲げ加工して形成するステップとを含むことを特徴とするアンテナ装置の製造方法。
  8. 上記1対の線路導体部は、ストリップ導体と、それに対向して設けられかつ上記ストリップ導体よりも大きな幅を有する接地導体とを含むマイクロストリップ線路であり、
    上記ストリップ導体と上記接地導体との間に誘電体を挿入するステップをさらに含むことを特徴とする請求項7記載のアンテナ装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN101909093A (zh) * 2009-06-04 2010-12-08 宏达国际电子股份有限公司 移动通讯装置
US8902107B2 (en) 2009-05-26 2014-12-02 Htc Corporation Mobile communication device
CN104701619A (zh) * 2014-12-31 2015-06-10 东莞劲胜精密组件股份有限公司 一种环形回路闭合金属环天线及移动设备

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