JP2007180658A - 携帯無線機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくとも2つのアンテナ31,32を有するダイバーシティ型の携帯無線機100であって、2つのアンテナ31,32を筐体1内の一方端に配置すると共に、2つのアンテナ31,32のうち少なくとも一方のアンテナ32の近傍に基準電位部を配置する。
【選択図】図4
Description
また、携帯無線機では、デザイン上の要請等から、アンテナを筐体内に内蔵したものが主流になりつつある。例えば、折り畳み式の携帯電話機において、キー操作部を有する筐体内にアンテナを内蔵したものが提案されている(特許文献1参照)。
しかしながら、携帯無線機の小型化の要請から、2つのアンテナを近接した位置に配置せざるを得ない場合が少なくない。この場合、上述したように、2つのアンテナが干渉してアンテナ特性が低下してしまうという問題がある。
少なくとも2つのアンテナ(31,32)を有するダイバーシティ型の携帯無線機(100)であって、前記2つのアンテナを筐体(1)内の一方端に配置すると共に、前記2つのアンテナのうち少なくとも一方のアンテナ(32)の近傍に基準電位部(G)を配置した。
また、前記基準電位部(G)は、前記一方のアンテナ(32)が実装された第一面(5a)又は当該第一面とは反対側の第二面(5b)において、前記一方のアンテナを取り囲むように配置した。
また、前記基準電位部(G)は、前記一方のアンテナ(32)が実装された第一面(5a)とは反対側の第二面(5b)において、前記一方のアンテナに対向する領域の一部又は全部を覆うように配置した。
筐体内に配置されたダイバーシティ方式の2つのアンテナうち、一方のアンテナのアンテナ利得を、その近傍に配置する基準電位部により劣化させることで、他方のアンテナのアンテナ利得の劣化を低減させる。これにより、2つのアンテナが干渉して共にアンテナ利得が劣化してしまう事態を回避できる。
これにより、筐体内に2つのアンテナを近接配置したとしても、ダイバーシティ受信を良好に行うことが可能となる。また、アンテナ配置の自由度、延いては携帯無線機の設計の自由度が拡大されるので、携帯電話機の小型化、薄形化を図ることが可能となる。
図1は、本実施形態に係る携帯電話機100の全体を示す外観斜視図である。
この携帯電話機100は、CDMA2000 1x及びCDMA2000 1x EVDO(Evolution Data Only)方式の電話機であって、ユーザによる操作を受け付けるキー操作部9等を備えた第一筐体1と、メインディスプレイ12等を備えた第二筐体11を備えており、第一筐体1と第二筐体11とがそれぞれの一端に形成されたヒンジ部2を介して対向可能に折り畳めるように開閉自在に連結されている。
第一筐体1は、第一ケース部材3及び第二ケース部材4から構成されている。第一筐体1の内面1a(第二ケース部材4)には通話キーや終話キー等を有するキー操作部9が露出して設けられ、このキー操作部9の下方にマイクロフォン7が配置されている。第一筐体1の外面(第一ケース部材3)には、蓋部材3aが設けられ、その内部に二次電池8が備えられている。
第二筐体11には、その内面11aにメインディスプレイ12が露出して配置され、このメインディスプレイ12の上方にスピーカ13が配置されている。
また、スピーカ13の左右にはクッション材14がそれぞれ突出した状態で取付けられており、このクッション材14によって、第一筐体1と第二筐体11とを閉作動させた際における第一筐体1と第二筐体11との接触を緩和するようになっている。
携帯電話機100は、携帯電話機を統括的に制御するCPU等の制御部21、キー操作部9、メインディスプレイ12、マイクロフォン7及びスピーカ13に接続されて音声信号を処理する音声処理部22、無線通信部30等を備えている。
無線通信部30は、ダイバーシティ受信を行うものであって、送受信用アンテナ31と受信用アンテナ32を備える。送受信用アンテナ31は、アンテナ31,32の切り替えを行う高周波スイッチ33、アンテナ共用器34、第一受信回路35、送信回路36を介して通信処理部37に接続されている。受信用アンテナ32は、高周波スイッチ33及び第二受信回路39を介して通信処理部37に接続されている。
このような構成により、CDMA2000 1x EVDO方式にて、アンテナ31,32が不図示の基地局からの無線電波を受信すると、通信処理部37はアンテナ31,アンテナ32を介して第一受信回路35及び第二受信回路39に入力された無線信号を合成して、その無線信号を処理するようになっている。
また、通信処理部37は、送信回路36、アンテナ共用器34、高周波スイッチ33及び送受信用アンテナ31を介して基地局に無線信号を送信するようになっている。
第一筐体1の内部には、回路基板5及びシールド板6が設けられている。
回路基板5には、集積回路、抵抗器、コンデンサー等の電子部品が実装され、それら部品間を接続する接続配線パターンが形成されている。更に、回路基板5には、受信用アンテナ32が実装されている(図4,5参照)。
シールド板6は、電磁波等を遮断する板状の部材であって、回路基板5を挟んで二次電池8の反対側に配置されて回路基板5の表面5a(キー操作部9側の面)を覆っており、この表面5aに実装された電子部品が電磁波等によって外乱を受けるのを防止するものである。
シールド板6は、回路基板5に対して複数箇所でネジ止めされると共に、回路基板5の基準電位(グランド)に電気的に接続される。そして、回路基板5及びこの回路基板5に取付固定されたシールド板6とは、対向状態で接合される第一ケース部材3と第二ケース部材4との間に挟持される。
なお、シールド板6のうち受信用アンテナ32が設けられた部位は、非導電性としてあり、アンテナ特性に悪影響を与えないようになっている。
図4(a)に示すように、回路基板5は、第一筐体1の内部の先端部(一端部)の近傍まで配置されている。また、第一筐体1の内部の先端部には、送受信用アンテナ31が配置(内蔵)されている。
図4(b)に示すように、回路基板5における送受信用アンテナ31の近傍には、受信用アンテナ32が実装されている。そして、受信用アンテナ32が実装された回路基板5の表面5aには、受信用アンテナ32の近傍に基準電位パターンGが形成されている。
そこで、図5に示すように、受信用アンテナ32の近傍には、基準電位パターンGを配置する。これにより、受信用アンテナ32のアンテナ利得は劣化してしまうが、受信用アンテナ32のアンテナ利得が劣化することにより、送受信用アンテナ31のアンテナ利得の劣化が低減される。すなわち、受信用アンテナ32のアンテナ利得を予め劣化させておくことにより、受信用アンテナ32と送受信用アンテナ31との干渉が抑えられて、送受信用アンテナ31のアンテナ利得の劣化が低減される。
なお、受信用アンテナ32の近傍に基準電位パターンGを近づけると、放射が遮断されたり、又は基準電位パターンGとの結合によりアンテナとして機能しなくなったりするため、許容できる範囲で、適宜、基準電位パターンGを配置設定すればよい。
回路基板5の表面5aに実装された受信用アンテナ32の近傍に配置される基準電位パターンGの形状としては、以下のような例であってもよい。
例えば、図6(a)に示すように、回路基板5の表面5aに実装された受信用アンテナ32を取り囲むように基準電位パターンGを配置してもよい。また、図6(b)に示すように、回路基板5の裏面5bであって、受信用アンテナ32に対応する位置に近傍する位置に基準電位パターンGを配置してもよい。また、図6(c)に示すように、回路基板5の裏面5bであって、受信用アンテナ32に対応する位置に基準電位パターンGを配置してもよい。
いずれの場合であっても、基準電位パターンGの面積、受信用アンテナ32からの距離等の条件により、受信用アンテナ32のアンテナ利得の劣化の程度が規定される。また、受信用アンテナ32のアンテナ利得の劣化の程度は、送受信用アンテナ31と受信用アンテナ32との距離に応じて決定される。なお、基準電位パターンGが送受信用アンテナ31のアンテナ利得を劣化させないように、その配置を決定することが好ましい。
したがって、携帯電話機100は、2つのアンテナ31,32を用いたダイバーシティ受信を良好に行うことが可能となる。また、2つのアンテナ31,32を1つの筐体1内において近接配置させることができるので、携帯電話機100の小型化、薄形化を図ることが可能となる。
例えば、W−CDMA HSDPA(High Speed Data Packet Access)にも適用することができる。
また、筐体の先端部に限らず、測端部等であってもよい。いずれの場合であっても、2つのアンテナ31,32が近接しており、アンテナ間干渉が発生する場合であれば、本発明を適用することが可能である。
5…回路基板
5a…表面(第一面)
5b…裏面(第二面)
31…送受信用アンテナ
32…受信用アンテナ
G…基準電位パターン(基準電位部)
Claims (4)
- 少なくとも2つのアンテナを有するダイバーシティ型の携帯無線機であって、
前記2つのアンテナを筐体内の一方端に配置すると共に、前記2つのアンテナのうち少なくとも一方のアンテナの近傍に基準電位部を配置したことを特徴とする携帯無線機。 - 前記2つのアンテナのうち少なくとも一方のアンテナを前記筐体内に設けられた回路基板上に実装すると共に、前記一方のアンテナの近傍に前記回路基板上に形成された基準電位部を配置したことを特徴とする請求項1に記載の携帯無線機。
- 前記基準電位部は、前記一方のアンテナが実装された第一面又は当該第一面とは反対側の第二面において、前記一方のアンテナを取り囲むように配置されることを特徴とする請求項2に記載の携帯無線機。
- 前記基準電位部は、前記一方のアンテナが実装された第一面とは反対側の第二面において、前記一方のアンテナに対向する領域の一部又は全部を覆うように配置されることを特徴とする請求項2に記載の携帯無線機。
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JP2005374050A JP2007180658A (ja) | 2005-12-27 | 2005-12-27 | 携帯無線機 |
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Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=38305425
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001024579A (ja) * | 1999-05-28 | 2001-01-26 | Nokia Mobile Phones Ltd | マルチ・トランシーバー移動端末装置のためのアンテナ共有スイッチング回路及びそのための方法 |
JP2005073044A (ja) * | 2003-08-26 | 2005-03-17 | Nippon Soken Inc | アンテナ装置 |
WO2005041351A1 (ja) * | 2003-10-23 | 2005-05-06 | Murata Manufacturing.Co., Ltd. | 無線通信モジュール |
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2005
- 2005-12-27 JP JP2005374050A patent/JP2007180658A/ja active Pending
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