JP2007178698A - 現像装置、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ - Google Patents

現像装置、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ Download PDF

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Abstract

【課題】 制御弁のひずみ量の検出により、トナー消費に伴う現像ホッパのトナー残量の減少の状況が正確に推定でき、トナー残量が低下した時に、それ以上使い進むことがなく、画質の劣化や、現像ユニットの破損を防止する現像装置、この現像装置を用いる画像形成装置及びプロセスカートリッジを提供する。
【解決手段】 像担持体の潜像をトナーで現像する現像ユニット31と、この現像ユニット31にトナーを補給するトナーカートリッジ32とを横方向に配列し、前記トナーカートリッジ32を自在に脱着でき、かつ前記トナーカートリッジ32と前記現像ユニット31との間でトナーを通過させる連通口33と、この連通口33を通過させるトナー量を制御する制御弁34を備える現像装置において、前記制御弁34を、櫛歯状のフィルムと矩形状のフィルムとを同時に備えるトナー搬送パドル38が駆動し、前記制御弁34のひずみ量を検出することを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の静電複写プロセスによる画像形成に用いられる現像装置に関するものであり、また、この現像装置を用いた画像形成装置及びプロセスカートリッジに関するものである。
近年、オフィスにおけるOA化、各種データ、書類のカラー化が一段と進み、従来の文字のみからなる原稿の複写だけではなく、パーソナルコンピュータで作成したグラフ等を含む原稿をプリンタにて出力し、プレゼンテーション用の資料等として多数枚複写する機会が増している。プリンタ出力画像は、ベタ画像、ライン画像、ハーフトーン画像が多く、それにともない画像品質に求められる市場の要求が変化しつつあり、また、高信頼性等の要求も更に高まっている。
電子写真、静電記録、静電印刷等の電子写真方式に使用される現像剤は、その現像工程において、例えば、静電潜像が形成されている像担持体(代表的には、感光体)に一旦付着し、次に転写工程において感光体から転写紙等の転写媒体に転写された後、定着工程において紙面に定着される。
像担持体上に形成される静電潜像を現像するための現像剤として、キャリアとトナーからなる2成分系現像剤、及びキャリアを必要としないでトナーのみからなる1成分系現像剤(磁性トナー、非磁性トナー)が知られている。
2成分系現像剤はトナー粒子がキャリア表面に付着することにより現像剤が劣化し、また、トナーのみが消費されるため現像剤中のトナー濃度が低下するので、キャリアとトナーとの混合比を一定割合に保持しなければならず、そのため現像装置が大型化するといった欠点がある。
一方、1成分系現像剤は、装置の小型化が可能である等の利点を有しており、あらゆる環境下(低温低湿、高温高湿)での使用が容易であるなどの理由から現像方式の主流になりつつある。
ところで、1成分系現像剤は、磁性トナーを用いる磁性1成分現像剤と、非磁性トナーを用いる非磁性1成分現像剤とに分類される。磁性1成分現像剤を用いる磁性1成分現像方式は、内部にマグネットなどの磁界発生手段を設けた現像スリーブを用いて、マグネタイトなどの磁性体を含有する磁性トナーを保持し、層厚規制部材により薄層化し現像するもので、近年、小型プリンタなどで多数実用化されている。
これに対して、非磁性1成分剤を用いる非磁性1成分現像方式は、トナーが磁気力を持たないため、現像スリーブにトナー補給ローラなどを圧接して現像スリーブ上にトナーを供給して静電気的に保持させ、層厚規制部材により薄層化して現像するものであり、有色の磁性体を含有しないためカラー化に対応できるという利点がある。また、現像スリーブにマグネットを用いないため、装置のより軽量化、低コスト化が可能となり、近年、小型フルカラープリンタ等で実用化されている。
しかしながら、1成分現像方式では、未だ改善すべき課題が多いのが現状である。
即ち、2成分現像方式では、トナーの帯電、搬送手段としてキャリアを用い、トナーとキャリアは現像装置内部において十分撹拌、混合された後、現像スリーブに搬送され現像に供されるため比較的長時間の使用においても安定した帯電、搬送を持続することが可能であり、また、高速の現像装置にも対応しやすい。
これに比べ、1成分現像方式ではキャリアのような安定した帯電、搬送手段がないため、長時間の使用や高速化による帯電、搬送不良が起こりやすい。とくに、1成分現像方式は現像スリーブ上へトナーを搬送した後、層厚規制部材にてトナーを薄層化させて現像するが、トナーと現像スリーブ又は層厚規制部材などの摩擦帯電部材との接触・摩擦帯電時間が非常に短いため、キャリアを用いた2成分現像方式より低帯電、逆帯電トナーが多くなり易い。
また、少なくとも1つのトナー搬送部材によってトナーを搬送し、かつ、搬送されたトナーによって像担持体に形成された静電潜像を現像する手段が採られているが、その際、トナー搬送部材表面のトナーの層厚は極力薄くしなければならない。
このため、層厚規制部材を用いているものの層厚規制部材による押圧力を受けるために、トナー表面に外添された外添剤のトナー内部への埋没が激しく、トナーの帯電性、流動性が大きく低下するという不具合があることが特許文献1及び2に示すように知られている。
この不具合を解消するために、例えば、特許文献1では、トナー補給タンクとトナーホッパとの補給口近傍位置に補給ローラとしてのマグネットローラと、穂切り手段としてのスクレーパとを有したものにおいて、上記補給ローラを正転及び逆転させることができる補給ローラ駆動手段を有し、この補給ローラ駆動手段は、所定時間内の補給ローラの正転方向の回転角Aと、逆転方向の回転角Bとの関係が、A<Bとなるように補給ローラを駆動する画像形成装置が開示されている。
これによって、ホッパ内のトナーの流動性の悪化を防止することができ、現像ローラに対するトナー供給量を常に一定することができ、小型で、かつ画像かすれの無い画像形成装置にすることができる。
また、特許文献2では、現像スリーブが表面に現像剤の帯電極性と同極性の帯電極性を有する導電性樹脂層を備え、この導電性樹脂層は少なくとも結着樹脂、導電性微粉末、及び荷電制御剤を含有し、撹拌部材の回転中心Xが現像スリーブの回転中心を横切る水平面Hに対して下側に位置する現像装置が開示されている。
しかし、特許文献2に開示された技術では、現像装置内にあるトナーの帯電性、流動性を長期にわたって安定化させることは困難であるという問題点がある。
そこで、本出願人は、像担持体の潜像をトナーで現像する現像ユニットと、現像ユニットにトナーを補給するトナーカートリッジとを横方向に配列し、トナーカートリッジを自在に着脱でき、かつトナーカートリッジと現像ユニットとの間でトナーを通過させる連通口と、その通過させるトナー量を制御する制御弁とを設ける構成の現像装置を提案しており、これによれば、現像装置内のトナーの帯電性、流動性の低下を抑えることができる。
特開平09−251233公報 特開2005−062215公報
しかしながら、現像ユニットのホッパ部とトナー担持体(現像ローラ)のスペースを、最小限に抑えられるという1成分現像装置の長所を生かすために、1室からなる現像ホッパで現像ユニットを構成するのがごく自然な姿であり、その点において、上記制御弁の構造を採用すると、制御弁やパドルのような可動部材で、現像ホッパのほとんどのスペースを占有してしまうことになる。
従来の制御弁無しの構成は、制御弁の位置に光透過式のトナー残量検知センサを設けていたが、従来と同様に、センサを入れると、制御弁やパドルと干渉して、制御弁やパドルの動きを阻害し、上記の現像装置の安定性を達成することが困難になる。
しかし、一方、トナー残量を検知する手段を除去してしまうと、現像ホッパ内で、最小限必要なトナー量を下回った場合でも、画像形成装置本体がそれを認識しないので、ユーザーに対しては使用可能というメッセージを表示し続けることとなってしまう。
その状態で、画像形成装置を更に使用すると、現像ユニットのトナーが底をつき、急激な画像劣化、現像ユニットの破損、トナー飛散、感光体の破損、といった大きなダメージに繋がることもあり得る。
そこで、本発明の目的は、制御弁のひずみ量の検出により、トナー消費に伴う現像ホッパのトナー残量の減少の状況が正確に推定でき、トナー残量が低下した時に、それ以上使い進むことがなく、画質の劣化や、現像ユニットの破損を防止する現像装置、この現像装置を用いる画像形成装置及びプロセスカートリッジを提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、像担持体の潜像をトナーで現像する現像ユニットと、現像ユニットにトナーを補給するトナーカートリッジとを横方向に配列し、前記トナーカートリッジを自在に脱着でき、かつ前記トナーカートリッジと前記現像ユニットとの間でトナーを通過させる連通口と、この連通口を通過させるトナー量を制御する制御弁を備える現像装置において、前記制御弁を、櫛歯状のフィルムと矩形状のフィルムとを同時に備えるトナー搬送パドルが駆動し、前記制御弁のひずみ量を検出する現像装置を特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記制御弁のひずみ量の変化を検出して、前記トナーカートリッジの交換を行なう請求項1記載の現像装置を特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、前記制御弁のひずみ量の変化を検出して、前記トナーカートリッジからトナーの補給動作を行なわせる請求項1記載の現像装置を特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、複数の連通口に対応して同数の制御弁を備え、そのうち少なくとも2つ以上の制御弁のひずみ量を検出する請求項1記載の現像装置を特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、更に、現像ホッパに横送りスクリュを備え、2つ以上の制御弁のひずみ量の差を検出して、前記横送りスクリュを駆動させる請求項4記載の現像装置を特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、かさ密度が0.4〜0.6g/cmの範囲のトナーを用いる請求項1乃至5のいずれか一項記載の現像装置を特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、潜像を担持する像担持体と、像担持体表面に均一に帯電を施す帯電装置と、帯電した像担持体の表面に静電潜像を書き込む露光装置と、前記像担持体表面に形成された静電潜像を可視像化する現像装置と、前記像担持体表面の可視像を直接又は中間転写体を介して記録部材に転写する転写装置と、前記像担持体上のトナーをクリーニングするクリーニング装置と、前記記録部材上の可視像を熱及び又は圧力で定着させる定着装置とを含んでいる画像形成装置において、前記現像装置として、請求項1乃至6のいずれか一項記載の現像装置を用いる画像形成装置を特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、前記像担持体と前記現像装置とを一体に支持し、着脱可能なプロセスカートリッジとして形成する請求項7に記載画像形成装置を特徴とする。
また、請求項9に記載の発明は、少なくとも、像担持体と現像装置とを一体に支持し、画像形成装置本体に着脱自在であるプロセスカートリッジにおいて、前記現像装置として、請求項1乃至6のいずれか一項記載の現像装置を用いるプロセスカートリッジを特徴とする。
本発明によれば、制御弁のひずみ量の検出により、トナー消費に伴う現像ホッパのトナー残量の減少の状況が正確に推定でき、トナー残量が低下した時に、それ以上使い進むことがなく、画質の劣化や、現像ユニットの破損を防止することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は本発明による現像装置を適用する画像形成装置の構成を示す概略図である。図1において、この画像形成装置1は、感光体ユニット2、現像装置3、書き込み光学ユニット4、中間転写ユニット7、2次転写ユニット5、定着ユニット6、両面印刷用紙反転ユニット11等で構成されている。
そして、黒(以下、Bkという)、シアン(以下、Cという)、マゼンタ(以下、Mという)、イエロー(以下、Yという)のカラー画像を感光体ユニット2の感光体ベルト8上に順次顕像化し、これらを重ね合わせて最終的な4色フルカラー画像を形成する。
感光体ベルト8の周りには、感光体クリーニング装置9、帯電ローラ10、各色毎の複数の現像装置3、中間転写ユニット7の中間転写ベルト14などが配置されている。感光体ベルト8は、駆動ローラ15、1次転写対向ローラ16、張架ローラ17間に張架され、駆動モータ(図示せず)によって回転する。
また、書き込み光学ユニット4は、カラー画像データを光信号に変換して、各色画像に対応した光書き込みを行い、感光体ベルト8に静電潜像を形成する。この書き込み光学ユニット4は、光源としての半導体レーザ18、ポリゴンミラー19、3つの反射ミラー20a、20b、20cなどで構成されている。
また、現像装置3は、画像形成装置1本体の下側から順に、黒トナーを収容したBk現像装置3K、シアントナーを収容したC現像装置3C、マゼンタトナーを収容したM現像装置3M、イエロートナーを収容したY現像装置3Yとなっている。ここでは、更に、各現像装置を図中左右方向に移動させ、感光体ベルト8に対し、接離動作を行う接離機構(図示せず)を備える。
現像装置3内のトナーは所定の極性に帯電され、後述する現像スリーブには、現像バイアス電源によって現像バイアスが印加され、現像スリーブが感光体ベルト8に対して所定電位にバイアスされている。また、接離機構は、モータから各現像装置3に駆動を伝達するための図示しない電磁クラッチがオンになるとその駆動力で各現像装置を個別に感光体ベルト8側に移動させるようになっている。
現像時には、現像装置3のうち選択されたいずれか1つが移動し、感光体ベルト8に当接する。一方、電磁クラッチをオフにして駆動伝達を解除すると感光体ベルト8に当接していた現像装置3が感光体ベルト8から離間する方向に移動する。
画像形成装置1本体の待機状態では、現像装置3K、3C、3M、3Yも感光体ベルト8と離間した位置にセットされており、画像形成動作が開始されると、カラー画像データに基づきレーザ光による光書き込み、静電潜像の形成が開始される(以下、Bk画像データによる静電潜像をBk静電潜像という。C、M、Yについても同様)。
このBk静電潜像の先端部から現像可能とすべくBk現像位置に静電潜像先端部が到達する前に、Bk現像スリーブを回転開始して、Bk静電潜像をBkトナーで現像する。
そして、以後、Bk静電潜像領域の現像動作が続行されるが、Bk静電潜像後端部がBk現像位置を通過した時点で、K現像装置3Kが感光体ベルト8から離間し、次の色の現像に備えて該当する色の現像装置が感光体ベルト8に当接する。これは少なくとも、次の画像データによる静電潜像先端部が現像位置に到達する前に完了される。
また、中間転写ユニット7は、中間転写ベルト14、ベルトクリーニング装置21、位置検出用センサ22などで構成されている。中間転写ベルト14は駆動ローラ23、1次転写ローラ24、2次転写対向ローラ25、クリーニング対向ローラ26及びテンションローラ27に張架されており、図示しない駆動モータによりに駆動制御される。
中間転写ベルト14端部の非画像形成領域には複数の位置検出用マーク(図示せず)が設けられており、これらの位置検出用マークのうちのいずれか1つを位置出用センサ22で検出し、この検出タイミングで画像形成を開始する。
また、ベルトクリーニング装置21は、クリーニングブラシ、接離機構等で構成されており、1色目のBk画像を中間転写ベルト14に転写している間、及び、2、3、4色目の画像を中間転写ベルト14に転写している間は接離機構によって中間転写ベルト14面からクリーニングブラシを離間させておく。
更に、2次転写ユニット5は、2次転写ローラ28、この2次転写ローラ28を中間転写ベルト14に対して接離するためのクラッチ等を備えた接離機構等で構成されている。転写紙が転写位置に到達するタイミングに合致させて2次転写ローラ28が接離機構の回転軸を中心に揺動する。
この2次転写ローラ28と2次転写対向ローラ25とにより転写紙と中間転写ベルト14とを一定の圧力で接触させる。2次転写ローラ28は中間転写ユニット7に設けられた図示しない位置決め部材により2次転写対向ローラ25との平行度の位置精度が保たれている。
また、2次転写ローラ28に設けた図示しない位置決めコロにより中間転写ベルト14に対する2次転写ローラ28の接触圧を一定にしている。2次転写ローラ28を中間転写ベルト14に接触させると同時に、2次転写ローラ28はトナーと逆極性の転写バイアスが印加され、中間転写ベルト14上の重ねトナー像を転写紙に一括転写する。
一方、画像形成動作が開始される時期に、転写紙は転写紙カセット29又は手差しトレイ50のいずれかから給送され、レジストローラ51対のニップで待機している。そして、2次転写ローラ28に中間転写ベルト14上の4色重ねのトナー像先端がさしかかるときに、ちょうど転写紙の先端がこのトナー像の先端に一致するようにレジストローラ対51が駆動され、転写紙とトナー像との位置合わせが行われる。
そして、転写紙が中間転写ベルト14上のトナー像と重ねられて2次転写位置を通過する。このとき2次転写ローラ28による転写バイアスで転写紙が荷電され、トナー画像のほとんどが転写紙上に転写される。
そして、中間転写ベルト14から4色重ねトナー像を一括転写された転写紙は、定着ユニット6に搬送され、所定温度に制御された定着ベルト52と加圧ローラ53のニップ部でトナー像が溶融定着され、装置本体外に送り出され、排紙トレイ54に裏向きにスタックされ、フルカラーコピーを得る。
更に、両面印刷を行う場合には、定着ユニット6を通過した転写紙は両面切り換え爪55により両面印刷用紙反転ユニット11に送られる。両面印刷の説明は本発明の要旨と直接関わりないので詳細な説明は省略する。
一方、1次転写後の感光体ベルト8の表面は、感光体クリーニング装置9でクリーニングされ、除電ランプ等で均一に除電して、クリーニングし易くすることもできる。
また、転写紙にトナー像を転写した後の中間転写ベルト14の表面は、ベルトクリーニング装置21のクリーニングブラシを接離機構で押圧することによってクリーニングされる。中間転写ベルト14からクリーングされたトナーは廃トナータンク56に蓄えられる。
図2は図1の画像形成装置に適用される本発明による現像装置の構成を説明する概略断面図である。現像装置3は、像担持体である感光体(図1の符号8)の潜像を現像剤であるトナーで現像する現像ユニット31とこの現像ユニット31にトナーを補給するトナーカートリッジ32とを備えている。
現像ユニット31は、感光体8に対向していて、この感光体との間に形成される現像領域にトナーを搬送する現像剤担持体である現像スリーブ30と、この現像スリーブ30上にトナーを供給する供給ローラ36と、現像スリーブ30上のトナー量を規制する層厚規制部材である規制ローラ37と、トナーを搬送する第1搬送パドル38、これを収容している現像ホッパ31Aとを備えている。
トナーカートリッジ32は、トナーを収納している第1及び第2収納室39、40と、現像ユニット31へトナーを搬送する第2及び第3搬送パドル41、42と、また、第2搬送パドル42が回転している部分のトナーカートリッジ32の底部には突き出たリブ35を備えている。
なお、詳細は後述するが、第1搬送パドル38には羽根(フィルム)45、46、第2搬送パドル41には羽根(フィルム)47、第3搬送パドル42には羽根(フィルム)48が取り付けられている。
ここで、現像剤としては、1成分現像剤を用いる。後述するように現像剤を入れ換えることに関して、2成分現像剤ではいったん混合した後にキャリアからトナーを分離するのは非常に困難である。1成分現像剤であればトナーカートリッジ32と現像ユニット31内にある現像剤は基本的には同じで、入れ換えすることが可能であり、本発明の現像装置3に適用させることができる。
1成分現像剤でも、とくに、非磁性1成分現像剤を用いることが好ましい。非磁性1成分現像剤では、トナー表面の外添剤が、トナーの帯電性、流動性に与える影響が大きい。
磁性1成分現像剤では、磁性材料の量による磁化の強さで現像性を制御することができる。非磁性1成分現像剤では、外添剤による帯電量、流動性によって現像性が大きく影響されることから、本発明の現像装置3に用いることで、安定したトナー表面状態を得ることができる。
また、この現像装置3は、現像ユニット31とトナーカートリッジ32とを水平方向の横方向に並列させて配置している。更に、トナーカートリッジ32と現像ユニット31には、トナーカートリッジ32と現像ユニット31との間をトナーが通過する連通口33が設けられている。更に、現像ユニット31側の連通口33に制御弁34が設けられている。
本発明の現像装置3では、この連通口33を介してトナーを通過させる。これによって、現像ユニット31で消費されたトナーをトナーカートリッジ32から現像ユニット31へ補給し、また、この連通口33を介して、現像ユニット31で劣化したトナーを現像ユニット31からトナーカートリッジ32へ排出する。また、このトナーカートリッジ32は、現像ユニット31とは別に単独で独立して交換することが可能である。
トナーは現像ユニット31におけるトナー供給ローラ36及び規制ローラ37によって押圧力を受ける。この押圧力を受けることで、トナー表面の凸凹が欠けて表面が滑らかになり、感光体との付着力が大きくなりクリーニングされにくくなる。そのために、環境が低湿になるとクリーニング不良が発生することがある。
また、転写性は向上するが、従来転写されても目視上表れなかった白地背景部にカブリが表れるようになる。また、トナーが押圧を受けることで、トナー表面に存在する外添剤がトナー内部に埋没する。この埋没は、後で詳説するが、外添剤に関しては外添剤の硬度がトナーの硬度より高いために発生する。
トナー表面に存在する外添剤が少なくなることによって、トナーの帯電性が変わる。とくに、外添剤として用いるシリカは、比表面積が大きいので帯電量が高く、埋没によるトナー表面の外添剤量によってトナーの帯電量は大きく変化する。
また、もう1つの影響として、外添剤埋没によってトナーの流動性が低下する。この流動性はトナーの付着力を示すもので、流動性が高ければ、トナーと、例えば、感光体等との間の付着力を小さくする。
同様に、現像スリーブ30とトナーとの間の付着力を小さくして現像性を高める。逆に、埋没でトナー表面に存在する外添剤量が少なくなると、トナーの流動性が低下し、現像性が低下する。
そこで、本発明の現像装置3では、現像ユニット31で消費されたトナーをトナーカートリッジ32から現像ユニット31へトナーを補給する連通口33を介して、現像ユニット31にあるトナーをいったんトナーカートリッジ32に排出して戻す。トナーカートリッジ32にある劣化していないトナーと混合して、劣化したトナー量の存在比率を低下させた上で再度現像ユニット31に連通口33を介して供給して補給する。
図3は本発明の現像装置における現像ユニットに配置される制御弁の構造を示す概略図である。制御弁34は現像ユニット31の連通口33に対応して設けられ、この制御弁34は支持部43に貼着された樹脂フィルム44からなり、現像ユニット31の筐体に配置されている。
制御弁34の形態は、図3に示すように、各連通口33に対応して矩形状に構成し、連通口33がない部分には制御弁34を設けず、結果として、制御弁34と連通口33を交互にする。支持部43は剛性を有する金属製で、例えば、SUS、Cu、Alなどを用いる。制御弁34は弾性のある樹脂フィルム44で、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル樹脂、フッ素樹脂などを用いる。
現像ユニット31の第1搬送パドル38はパドル用フィルムを備えている。このフィルムは1枚であっても、複数枚設けてもよい。第1搬送パドル38は回転してトナーカートリッジ32側から供給されたトナーを現像スリーブ30に供給する。また、このフィルムは、板状であってもよい。
また、連通口33に対応して設けられた櫛歯状の矩形状の制御弁34に対して、同様に制御弁34に当たる部分をのみを矩形形状にしたものであってもよい。また、複数枚設ける時はこれらを組み合わせて用いてもよい。
図4はトナーカートリッジ側から現像ユニットにトナーが供給される状態を模式的に示す図である。トナーカートリッジ32側から現像ユニット31にトナーが供給される状態を模式的に説明する。先ず、図4の(a)ではトナーカートリッジ32、現像ユニット31の連通口33に対して、制御弁34及び第1搬送パドル38が初期位置にある。
図4の(a)の位置から第1搬送パドル38が反時計回り方向へ回転すると第1搬送パドル38は制御弁34に当たり、制御弁34が下方へ押圧されて変形開始する(図4の(b))。その後、第1搬送パドル38が制御弁34に摺擦しつつ離脱すると、弾性を有する制御弁34が素早く弾かれて戻り(図4の(c))、その時に同時に、トナーカートリッジ32側から押し込まれていたトナーが連通口33を介して現像ユニット31側に引きつけられて、トナーが供給される(図4の(d))。
図5はトナーカートリッジ側のトナーが供給される状態を模式的に示す図である。図5には図1のトナーカートリッジ32側の第1収納室39のトナーが供給される状態を模式的に説明している。
このトナーカートリッジ32には、図2に示すように、第2収納室40の第3搬送パドル42で第1収納室39に搬送して、更に、第2搬送パドル41で現像ユニット31側に搬送する。第2搬送パドル41は、単数の第2搬送パドル用羽根(フィルム)47を備えていて、このフィルム47を回転させることでトナーを現像ユニット31側に搬送する。
更に、第1収納室39の内壁にリブ35を設けておくことで、図5に示すように、先の第2搬送パドル用フィルム47がリブ35に当たると、リブ35の部分でトナーが堰き止められ、リブ35と第2搬送パドル用フィルム47との間にトナーの無い空間が形成される。
この空間は流動性のよいトナーの侵入によって少しずつ埋められていくが、或る一定時間は第1収納室39内部に空間が形成される。更に、第2搬送パドル用フィルム47が回転すると上部からもトナーが空間に侵入するために、トナー内部に空間のない状態になる。
この状態で回転してゆくと第2搬送パドル用フィルム47は、トナーを現像ユニット31側に押し込む状態になっている時と、現像ユニット31の制御弁34が第1搬送パドル38のパドル用フィルムに押さえられておらずに制御弁34が開放されている時(図4の最下部の図の状態)と重なることでトナーは、連通口33を通してトナーカートリッジ32側から現像ユニット31側に移動して供給される。
次に、開放された制御弁34には現像ユニット31にあるトナーが入り込んでくる。その後、第1搬送パドル38のパドル用羽根(フィルム)45、46が回転して制御弁34を押し込む「トナーを現像ユニット31側からトナーカートリッジ32側に押し込んでいる時」と、「第1収納室39で第2搬送パドル41のパドル用フィルム47によってトナー内部に空間ができ、その空間がちょうど連通口33に掛かった時」とが重なることで、トナーは連通口33を通して現像ユニット31側からトナーカートリッジ32側に移動して排出される。
この時の現像装置3における現像ユニット31とトナーカートリッジ32との第1、第2及び第3搬送パドル38、41、42の動きとトナーの移動について更に詳細に説明する。
図6は現像ユニットとトナーカートリッジとの間におけるトナーの移動について模式的に示す図である。図7は現像ユニットとトナーカートリッジとの間におけるトナーの移動について模式的に示す図である。図8は現像ユニットとトナーカートリッジとの間におけるトナーの移動について模式的に示す図である。
図6乃至図8は、現像ユニット31とトナーカートリッジ32との間におけるトナーの移動について模式的に示している。なお、ここでは、現像ユニット31内の現像スリーブ30等は省略してある。
現像装置3では、図6(a)に示すように、現像ユニット31内にある制御弁34は、支持体に一端を貼着されていて斜め下向きに一定の角度を有している。第1搬送パドル38は複数のパドル用フィルム45、46を回転させている。また、トナーカートリッジ32内の第2及び第3搬送パドル41、42は、それぞれ単数のパドル用フィルム47、48を回転させている。
図6の(b)に示すように、現像ユニット31内で、第1搬送パドル38が支持した複数のパドル用フィルム45、46が制御弁34を押し込み、この時に、制御弁34と連通口33との間にあるトナーは、トナーカートリッジ32側もトナーで満たされていることで、連通口33を移動することができず、現像ユニット31内の制御弁34から横方向に、現像ユニット31内に戻る。
次に、図6の(c)に示すように、第1搬送パドル38の複数のパドル用フィルム45、46が制御弁34を更に下方へ押し込み、制御弁34と連通口33との間にはほとんど隙間がない状態になる。
次に、図6の(d)及び図6の(e)に示すように、第1搬送パドル38の複数のパドル用フィルム45、46が制御弁34から外れることで、制御弁34が元の角度まで上方へ戻りながらトナーを押し上げる。この時に、制御弁34の下方に大きな隙間ができ、空間を形成することでトナーカートリッジ32側から連通口33を通してトナーが移動して供給される。
更に、図7の(a)に示すように、第1搬送パドル38の他のパドル用フィルムが、再度制御弁34を押し込んでいく。この時に、トナーカートリッジ32内の第1収納室39で第2搬送パドル41のパドル用フィルム47がリブ35に当たっている。
更に回転すると、図7の(b)に示すように、第1搬送パドル38のパドル用フィルム45が制御弁34を更に押し込み、制御弁34と連通口33で隙間のない状態を形成してゆく。この時に、第2搬送パドル41のパドル用フィルム47がリブ35から先に回転したときにリブ35が障害になってトナーが搬送されないために、トナー内部に空間を形成する。
更に、図7の(c)及び図7の(d)に示すように、第1搬送パドル38は複数のパドル用フィルム45、46が制御弁34から外れることで、制御弁34が元の角度まで戻る。
この時に、制御弁34の下方に大きな隙間ができ空間を形成することで、更に、第2搬送パドル41のパドル用フィルム47によって持ち上げられたトナーが、トナーカートリッジ32側から連通口33を通してトナーが移動して供給される。次に、図7の(e)に示すように、複数枚有しているパドル用フィルム45、46によって第1搬送パドル38は、再度制御弁34を押し込んでいく。
これまでの工程では、トナーカートリッジ32側の連通口33付近にはトナーがあったが、トナー内部に形成された空間が存在する場合は、現像ユニット31内の制御弁34から横方向へ移動して現像ユニット31内に戻るのではなく、連通口33を通して現像ユニット31側からトナーカートリッジ32側に移動して排出される(図8の(a)及び(b))。
図8の(c)及び図の(d)に示すように、第1搬送パドル38のパドル用フィルム45、46が、再度制御弁34を押し込んでいくことで、更に、現像ユニット31側からトナーカートリッジ32側に移動して排出される。
更に、第1搬送パドル38の回転スピードを第2搬送パドル41より早くすることで、図8の(e)から図8の(f)に示すように、現像ユニット31側からトナーカートリッジ32側に移動して排出させることができる。これを繰り返すことで、現像ユニット31とトナーカートリッジ32との間で連通口33を通してトナーを移動させることができる。
ここでは、現像ユニット31内の第1搬送パドル38とトナーカートリッジ32内の第2搬送パドル41の回転数を制御することでトナーの移動による供給・排出の量を調整することができる。
とくに、現像ユニット31内の第1搬送パドル38の回転数をトナーカートリッジ32内の第2搬送パドル41よりも早くすることで、トナー内部に形成される空間が連通口33に接する回数を少なくして、第1搬送パドル38が制御弁34を押し込む回数を多くすることで、連通口33を通してトナーを供給させる回数を多くすることができる。
また、トナーの移動による供給・排出の量は、連通口33の数によって調整することができ、したがって、連通口33は、1箇所以上設けることができる。この連通口33は、画像形成装置本体の画像形成する速度によって適宜数を決定する。
また、連通口33に対応して設けられる制御弁34は、櫛の歯状に設け、隣り合う制御弁34を交互に動作させることができる。
これは、第1搬送パドル38のパドル用フィルム45、46を櫛の歯状の制御弁34に対応させて櫛の歯状に1つおきに設け、それを2枚のパドル用フィルムですべての制御弁34に対応させて制御弁34を交互に動作させることができる。交互に動作させることで、現像ユニット31内のトナーのデッドスペースを形成することなく、均等に排出させることができる。
図9は本発明に係る第1搬送パドルを示す概略斜視図である。図10は連通口を示す概略図である。この第1搬送パドル38には、断面4角形の軸にフィルム45、46、58が取り付けられており、そのうち2枚は対向する面に、それぞれ逆方向に伸びている。この対向するフィルム45、46は凹凸形状(櫛歯状)であり、2枚の凸部をずらすような形状である。
このようにすることで軸方向に沿って隣り合って配置された各制御弁34を交互に駆動させることが可能になる。この凹凸部は連通口33(図10)の位置に対応しており、連通口33に設けた制御弁34をフィルムの凸部が押し込める長さとし、また凹部においては制御弁34に接触しないような形状とする。
更に、フィルム45、46の凸部の根元部分は、先端部分よりも広くなるよう「ハの字型」にしてあり、第1搬送パドル38が回転することによって、フィルム45、46の凸部でトナーを横方向にも移動させる力を発生させ、現像ユニット31内の横方向の攪拌を生じさせている。
また、第1搬送パドル38の回転で、フィルム45、46の凸部が制御弁34を押して、制御弁34下のトナーをトナーカートリッジ32側に戻す作用をする。この動きは後述する。
第1搬送パドル38は、第2搬送パドル41より速く回転するように設定しているので、カートリッジに空間ができている時間内に第1搬送パドル38で何度か制御弁34を動作させることができ、効率良くトナーをトナーカートリッジ32に戻すができる。
フィルムの凸部が制御弁34を通過すると、制御弁34は押圧力から解放され、弾性によって元に戻り、制御弁34上のトナーを現像ユニット31側に送るとともに、制御弁34の下側にトナーカートリッジ32のトナーを引き込む空間を形成する。
第1搬送パドル38の2枚のフィルム45、46の凸部をずらすことで、制御弁34の押し込み・解放動作を交互に行う、すなわち、隣り合う制御弁34を交互に駆動させることで現像ユニット31内のトナーの動きが良くなり、トナーカートリッジ32内のトナーとの循環性を向上させることができる。
ここで、上記のような櫛歯状のフィルム2枚構成のパドルを採用することにより、トナーの循環、横攪拌性が向上したが、この2枚のみの構成では、連通口33にトナーが多くなる傾向があり、現像ユニット31内のトナー面が上下方向に波打ち、山と谷ができる。
連通口33にトナー面の山部が形成されるとトナーカートリッジ32からのトナーの供給が阻害されるので、現像ユニット31全体へのトナーの供給量が低下する。更に、トナーの山部の裾付近にトナーカートリッジ32からのトナーの流れができるため、若干ではあるが、トナー攪拌の均一性が確保されないという現象が見られることがある。
この点を改善するために、検討した結果、櫛歯状の2枚のフィルム45、46の間に、これらの櫛歯状フィルム45、46と90度の角度で、櫛歯状フィルムの凸部より短い長さで凹凸の無いフィルム、すなわち、矩形状のフィルム58を第1搬送パドル38に追加することにより、連通口33のトナーの山を崩し、現像ユニット31内のトナー面をほぼ水平にすることができる。
このように、第1搬送パドル38において、櫛歯状の2枚のフィルム45、46の間に、矩形状のフィルム58を配置することにより、トナーカートリッジ32からのトナーの補給量及びトナーカートリッジ32へのトナーの戻し量ともに安定し、十分な循環作用を達成することができる。また、局所的なトナーの流れを形成しないので、現像ユニット31内で均一な攪拌性を維持することができる。
制御弁34の幅は、連通口33の幅より0mm〜20mm程度大きくする。制御弁34が連通口33より小さいと、トナーが供給される連通口33を現像ユニット31側のトナーで塞ぐためにトナーが供給されにくくなる。
また、トナーの排出においても、制御弁34と連通口33との間にトナーが入り込み、その入り込んだトナーを排出することで、連通口33を通して大量のトナーが現像ユニット31側からトナーカートリッジ32側に排出されるのを防止しているが、制御弁34の幅が小さくなることで大量のトナーが排出され、現像ユニット31内のトナーが少なくなる。
一方、トナーの排出は、制御弁34の脇から制御弁34と連通口33との間に入ったトナーが第1搬送パドル38の押し込みで連通口33を通して排出される。このために、制御弁34の幅が連通口33よりも過剰に大きくなると、連通口33付近に回り込むトナー量が少なくなり排出されるトナー量が少なくなり、トナーの入れ換えが少なくなる。
また、連通口33から供給されたトナーは、連通口33から下の方に移動して、制御弁34の下にあるトナーと混合される。従って、制御弁34の幅が過剰に大きくなると供給されるトナーの箇所が少なくなり、トナーの混合による均質性が低下する。
これらのために、制御弁34の幅は、少なくとも連通口33の幅以上であって、20mm未満にする。この幅にすることで、トナーの供給・排出の制御を容易にし、更に、供給後のトナーの混合による均質性を高めることができる。
また、制御弁34の間隔を2mm〜20mmとする。制御弁34の間隔が、2mm未満では制御弁34と連通口33との間に入り込む量が少なくなるために、排出できるトナー量が少なくなる。また、20mmを越えると、設けることができる連通口33が少なくなり、トナーの供給・排出する量が少なくなる。
また、制御弁34の突出長さを10mm〜25mmとする。制御弁34の突出長さによって、制御弁34と連通口33との間にできる空間の大きさが決定される。従って、制御弁34の突出長が10mm未満では、排出されるトナー量が少なくなるために、トナーの入れ換えが不十分になる。25mmを越えると排出する量が多くなり、現像ホッパ内のトナー量が少なくなる。
また、制御弁34の傾斜角度θを10°〜45°とする。制御弁34の傾斜角度θによって、制御弁34と連通口33との間にできる空間の大きさが決定される。従って、制御弁34の角度が10°未満では、排出されるトナー量が少なくなるために、トナーの入れ換えが不十分になる。45°を越えると排出する量が多くなり、現像ホッパ内のトナー量が少なくなる。
ここで、現像装置3について更に詳述する。現像装置3は、感光体ベルト8表面の静電潜像を現像するためにトナーを表面に担持して回転する現像スリーブ30と、トナーを汲み上げて撹拌するために回転するトナー第1搬送パドル38とを含む現像ユニット31と、トナーを収容するトナーカートリッジ32で構成されている。
このように2つのユニットに分割されている理由は、現像ユニット31は、トナーカートリッジ32を数回交換して使用しても耐え得る耐久性を有しているからである。
図11は本発明の現像装置における連通口の構成を示す概略図である。図11には本発明の現像装置における連通口の構成を示し、(A)は現像ユニット31側の構成を示し、(B)はトナーカートリッジ側の構成を示している。
現像ユニット31の筐体の外側にはスライドシャッタ31Bを備え、そのスライドシャッタ31Bの片面には弾性部材31Cを貼付している。このスライドシャッタ31Bを横方向へ移動することで現像ユニット31の連通口31Dの開閉を行う。
また、トナーカートリッジ32側は、筐体に設けられた連通口32Dに対応して開けた部分のある弾性部材32C、連通口32Dからトナーがこぼれるのを防止し、又は、トナーを補給できるように開放するスライドシャッタ32B、これらを筐体に固定する固定シール32Eが設けられている。
トナーカートリッジ32を現像装置3に配置して、現像ユニット31側のスライドシャッタ31Bを開け、また、トナーカートリッジ32側のスライドシャッタ32Bを開けて、トナーを通過させることができる連通口32Dができる。
現像ユニット31側の連通口31Dは複数あり、現像ユニット31とトナーカートリッジ32との間には弾性部材32Cを貼着したスライドシャッタ32Bを設けている。このスライドシャッタ32Bを移動させることで、現像ユニット31の筐体に設けた連通口(図示せず)の開閉を行う。
トナーカートリッジ32がない場合、又は画像形成装置本体に装着していない場合は、スライドシャッタ31Bで連通口(図示せず)を閉じておくことで現像ユニット31からのトナーのこぼれを防止する。
また、トナーカートリッジ32も、現像ユニット31がない場合又は画像形成装置本体に装着していない場合は、トナーカートリッジ32からのトナーのこぼれを防止するように連通口を閉じておくためにスライドシャッタ32Bを設ける。トナーカートリッジ32に対して、弾性部材32C、スライドシャッタ32B、固定シール32Eを設ける。弾性部材32Cは、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂等の発泡材が好ましい。
図11に示すように、現像ユニット31とトナーカートリッジ32に設けられた連通口に対応してスライドシャッタ31B、32Bに夫々開放した窓部を設ける。連通口を閉じる時はスライドシャッタの窓部のないところで連通口を塞ぎ、連通口を開放する時はスライドシャッタを移動させて、窓部と連通口を合わせて、連通口全体を連通させる。
再び、図1及び図2を参照して、画像形成装置1において現像装置3は、現像ユニット31内にある第1搬送パドル38で、トナーを攪拌しつつ現像剤供給ローラ36に搬送し、供給ローラ36が現像スリーブ30に摺擦しながら、同時にトナーを摺擦させて摩擦帯電させて、トナーを帯電させる。
帯電したトナーは、現像スリーブ30に静電的に吸着されて搬送される。その後、規制ローラ37で現像領域に搬送されるトナー量を規制する。現像スリーブ30上に形成されるトナー薄層が現像領域における現像バイアスで感光体ベルト8に現像される。
このときに、供給ローラ36で現像スリーブ30に摺擦されたトナーは大きな押圧力を受けて、トナー表面の凸凹が削られて球形化しトナーの付着力が大きくなる。
また、この押圧力でトナー表面の外添剤が埋没して流動性が低下し、更に、外添剤による帯電量調整ができなくなるために帯電量が変わってくる。これらの影響でトナーの現像性が低下し、更に、転写性、クリーニング性が低下する。
このように、現像ホッパ(図示せず)内に劣化したトナーが多くなり、また、トナーが現像によって消費されるために現像ユニット31内のトナーが少なくなる。そこで、連通口33を通過してトナーカートリッジ32から、現像ユニット31へとトナーが補給される。
トナーカートリッジ32内には、トナーカートリッジ本体32の内壁に先端が摺接する第2搬送パドル41、第3搬送パドル42がそれぞれ第1収納室39と第2収納室40に設けられている。第2又は第3搬送パドル41、42が回転することによりトナーを現像ユニット31側に押し込んで、連通口33から現像ユニット31にトナーが補給される。
更に、この連通口33を通して現像ユニット31内のトナーがトナーカートリッジ32側に排出されて、このトナーがトナーカートリッジ32内のトナーと混合される。トナーカートリッジ32内には、未使用のトナーが多く収納されており、現像ユニット31内で劣化したトナーと混合される。
この混合によって、未使用トナーの表面に多く存在する外添剤が劣化したトナーに再分配されることで、劣化したトナーの帯電量、流動性が元の未使用トナーの状態に近くなる。現像ユニット31から第1収納室39に排出されたトナーは、更に、第2搬送パドル41で第2収納室40に搬送されて、次に、第3搬送パドル42で第1収納室39に戻される。この間に、外添剤の再分配を受けることになる。
この元の未使用の状態に近づいたトナーを、トナーカートリッジ32の第1収納室39から現像ユニット31に再度供給する。この元の状態に近づいたトナーと未使用のトナーで、現像スリーブ30に薄層を形成してトナーを現像することで、長期にわたって高品位の画像を得ることができる。
以上が、制御弁34によって、トナーカートリッジ32から現像ホッパへのトナーの供給と、現像ホッパからトナーカートリッジへのトナーの排出作用によるトナー劣化防止、画質の維持安定化の説明である。
ここで、技術課題で述べたように、制御弁34を導入することで、従来型の光透過式トナー残量検知手段が入れづらくなった。もし、入れるとすると、カートリッジと接する制御弁34を有する現像ホッパと、光透過式トナー残量検知手段を配置したホッパの2室にホッパを分割して、広い空間が必要となってしまう。また、トナー残量検知手段を除去してしまうと、技術課題で述べたような問題が発生しかねないので、ここでは、制御弁を利用した検知手段を提案する。
図12は本現像ユニットの現像ホッパ内のトナー量に応じて、現像ホッパのどのレベルまでトナーが占めるかを説明する現像装置の概略断面図である。次に、現像ホッパトナー量を推定するための機構について説明する。本現像ユニット31の現像ホッパ31A内のトナー量に応じて、現像ホッパのどのレベルまでトナーが占めるかを説明する。
図ではトナーが160g入った時のレベルと、100g入っている時のレベルを示している。100gのレベルが、ほぼトナーエンドのレベルに対応し、これより下がると供給ローラ36にトナーが供給され難くなり、現像ローラ30上に適正なトナー層を形成できなくなる。
また、170gのレベル付近は、ほぼ通常の使用状態にあるレベルで、トナーの供給性、および攪拌性が適正な状態にある(140g〜200gの範囲が、適正なレベル)。
なお、現像ホッパ31Aの容積によって、同じレベルに相当するトナー量は異なるので、170g等の数値は、本例に限った、トナーのレベルの違いを説明するための指標である。トナーのレベルが、現像ホッパ31Aの上部まで達してしまうと(この例では、220g以上)、現像ホッパ31Aに隙間がなくなることで、トナーの攪拌が低下し、トナーの劣化が進んでしまう。
図13は左側の縦軸にトナーカートリッジのトナー量を示し、右側の縦軸に現像ホッパのトナー量を、また、横軸に印刷枚数(もしくは、現像回数)をグラフで表している図である。
次に、図13には、新しいトナーカートリッジに交換してから、そのトナーをほぼ使いきり(望ましくは、カートリッジに一定量残した状態まで使いきり)、トナーエンドを迎える期間までの、現像ホッパのトナー量と、トナーカートリッジのトナー量の推移を示している。
本データは、画像面積が2%〜20%程度まで、ランダムに振って、平均画像面積が5%程度になるように現像ユニットを使用した時の、各々のトナー量である。
トナーカートリッジのトナー量は、ほぼ単調に減少して行き、一方、現像ホッパのトナー量は初期100gより若干多い状態(前のトナーカートリッジでトナーエンドの状態)から、始めのうちは徐々に増加し、180g程度を最大として、ほぼ160g〜180gの範囲で安定する領域がカートリッジ寿命の約90%程度ある。
最後に、カートリッジ寿命に近づいてきたところで、現像ホッパのトナー量は徐々に減少して、カートリッジ寿命(トナーエンド)の時には、現像ホッパは約120g程度になる動きをしている。この時、カートリッジには、完全にトナーを使いきらず多少残るようにトナー充填量が調整されている。
この理由は、完全に使いきると、カートリッジから現像ホッパにトナーの供給がなくなり、現像ホッパのトナーが新しいトナーと混ざらない状態で、攪拌(衝突や圧縮などの機械力を受ける)されるので、著しくトナーの劣化が進行する。それを防ぐために、トナーカートリッジがトナー切れを起こさないようにする。
すなわち、このグラフから、現像ホッパのトナー量はカートリッジ寿命のほとんどの状態で、160gから180gで安定していて、トナーエンドに近づいた時に減少していく特性を持している。
従って、この動きに応じて、差を検出できる手段により、現像ホッパのトナーが減少して行く過程を捉えれば、現像ホッパのトナー量が急に減少した時や、トナーエンド状態を検出することが可能となる。
図14は制御弁の背面に設けた歪みセンサを示す概略斜視図である。上記のトナー量検出方法として、制御弁に極細線のひずみセンサ57を貼り付け、制御弁34の湾曲によるひずみを測定する。図14ではひずみセンサ57を制御弁34の背面に貼り付けている。
図15はひずみセンサを貼り付けた制御弁の動きについて説明する概略断面図である。図15は、現像ホッパ31Aのトナー量が100gの場合で、現像ホッパ31Aの第1搬送パドル38のフィルム45が制御弁34に当り始める時の様子を示している。
図15では制御弁34の根元付近(この背面にひずみセンサ57(図示せず)が取り付けられている)に第1搬送パドル38の羽根(フィルム)45の先端が当り、制御弁34を押し込もうとしている。
すでに説明したように、制御弁34が押し込まれて、制御弁34の背面にある現像ホッパ31Aのトナーをトナーカートリッジ32側に戻している(この時、戻し効率を上げるために、トナーカートリッジ32側に空間を作る)。
制御弁34は第1搬送パドル38の羽根45の接触から変形を開始するので、その時点から、ひずみセンサ57の電気抵抗が変化し、ひずみ量に比例してアナログ信号出力を発生させる。
フィルム45が制御弁34を徐々に押し込むと、ひずみ量が増えるので、上記信号出力は大きくなっていく。あるところで、信号出力は最大となり、第1搬送パドル38のフィルム45が制御弁34から抜けると、制御弁34のひずみが開放され、ひずみ信号は低下する。
図15の現像装置3には、更に、現像ストッパ部材30、現像ユニット31、連通口33、リブ35、供給ローラ36、規制ローラ37、第1収納室39、第2収納室40、第2搬送パドル41、第3搬送パドル42、第2搬送パドル41のフィルム47、第3搬送パドル48が示してある。
しかし、これらは図2に説明したのと同じであるので、ここでの説明に必要な部分以外は符号を付すだけでそれらの詳細な説明は省略する。これは後述の図16乃至図18においても同じである。
図16はひずみセンサを貼り付けた制御弁の動きについて説明する概略断面図である。図16には、現像ホッパ31Aのトナー量が100gの場合で、羽根45が制御弁34から離れた時の、制御弁34の状態を示している。
現像ホッパ31Aのトナー量が元々少ない状態であり、第1搬送パドル38は制御弁34付近のトナーを下方に搬送しているので、更に制御弁34に掛かるトナーは少ない。
従って、制御弁34は羽根45による押し込む力から開放されると、制御弁34自体の弾性により、速やかに、元の状態に戻る。すなわち、ひずみの減少が速やかに起こり、更に、トナーから作用する力がないので、ほぼひずみゼロの状態になる。
図17はひずみセンサを貼り付けた制御弁の動きについて説明する概略断面図である。図17の現像ホッパ31Aのトナー量が170gの場合、まず、第1搬送パドル38が制御弁34に触る前から、トナーを介して、またトナーの流れで、制御弁34には力が作用し始め、僅かに制御弁34はひずみを生じる。
但し、制御弁34にはそのひずみに反して、制御弁34裏面のトナーからの反力も作用しているため、第1搬送パドル38の接触前から接触後にかけて、制御弁34を押しこむ力を若干弱めて、ひずみ量は低下している。
図18はひずみセンサを貼り付けた制御弁の動きについて説明する概略断面図である。図18では、制御弁34のひずみがゼロになることはなく、ひずみが残留した状態がしばらく続くことを示している。
第1搬送パドル38の羽根46が制御弁34を押し込むことで、制御弁34のひずみが最大となるポイントを経て、第1搬送パドル38が制御弁34から離れたところから、制御弁34はそれ自体の弾性で元の位置に戻ろうとし、ひずみは減少する方向になる。
しかし、制御弁34の前方からの現像ホッパ31A内のトナーの流れによって、制御弁34のひずみがゼロになることはなく、ひずみが残留した状態がしばらく続く。
図19は制御弁のひずみの変化をグラフで示す図である。図19は上述した制御弁34のひずみの変化をグラフで示している。ここでは、現像ホッパのトナー量が違う時に、ひずみセンサの信号出力の波形が、異なっている様子が見られる。
この異なる様子には、ひずみの発生に時間差ができる点、また、最大のひずみ量に差が生じる点、ひずみが開放される時の解放速度、そして最後に、残留ひずみ量がある。これらを比較して、現像ホッパ内にトナーがどれだけ残っているか推定することが可能である。
ここでは、ひずみの解放速度について、横軸に現像ホッパトナー量で、グラフ化すると、100gから170gの間で、(アナログ的に)ほぼリニアに変化しているので、その中間のトナー量の推定が可能となり、上記他の因子について、比較すれば、更に高精度でのトナー量予測が可能となる。
更に、このひずみ量測定を複数回行って、その結果から、トナー量を判断することにより、トナーの流れによるひずみ量のバラツキを平均化して、正確なトナー残量を推定することができる。
この現像ホッパのトナー残量検知方法を利用すれば、制御弁を現像ホッパに備える本現像ユニットの構成でも、現像ホッパの残量が低下した時に、それ以上使い進むことなく、技術課題で述べたような画質の劣化や、現像ユニットの破損を未然に防止することができる。
また、制御弁のひずみ量の変化を検出して、トナーカートリッジの交換を行なうことによって、現像ホッパのトナー量の減少の様子が連続的に検出できるので、トナーカートリッジの交換タイミングが適正なトナー量の時に行うことができ、トナー劣化を防ぐことで画質の長期維持が可能となる。
更に、制御弁のひずみ量の変化を検出して、トナーカートリッジからトナーの補給動作を行なわせる。従って、現像ホッパのトナーが一時的に減少に進む場合(高面積画像を多数枚印刷する時など)、トナーカートリッジには、まだ交換するには早すぎる程度にトナーが残っている場合、現像ホッパのトナー量の減少により、トナーカートリッジからの補給動作(トナーカートリッジの搬送パドルの回転や現像ホッパの搬送パドルの回転、現像ホッパの制御弁の駆動など)を行ない、トナーカートリッジから現像ホッパにトナーを供給させる。
この時、制御弁のひずみをモニタしつつ行なうことで、トナーが現像ホッパに確実に供給されてきているかを判断する。ここで、トナーカートリッジからのトナー供給により現像ホッパのトナーの劣化の進行を抑えることができる。
もし、一定時間内で、ひずみセンサの信号出力によりトナーの供給が少ないと判断した場合には、トナーカートリッジのトナー量が少なくなっていると判定し、改めて、トナーカートリッジの交換を要求するメッセージをユーザーに知らせる。
また、現像ホッパのトナーは、印刷されるパターンにより、主走査方向でトナー消費に偏りが生じる場合があり、その時には、現像ホッパ内でトナーのレベルの偏りになって現れてくる。このような状況では、トナーが多く使われた場所でトナーの劣化が進んだり、逆にあまり使用されない場所でトナーの劣化が進んだりする。
ここで、複数の連通口に対応する制御弁にひずみセンサを2箇所以上取り付けて(例えば、画像の右と左の2箇所、画像の右・中・左の3箇所等)、その各々の位置で、制御弁のひずみ量をモニタすることで、どの位置でトナーのレベルが下がってきているかを判定することができる。
現像ホッパ内のトナーの偏りを検出して、トナーのレベルが位置によって偏りができたと判断されたら、現像動作時間外に現像ホッパの搬送パドルを回転させて現像ホッパ内のトナーレベルを揃える制御を行ない、部分的な偏った位置でのトナー劣化を防ぐようにする。
更に、図示していないが、現像ホッパ内のトナーを横方向に移動できる横送りスクリュを備え、それを正回転、逆回転することにより、2つ以上の制御弁のひずみ量の差を検出して、迅速に現像ホッパのトナーの偏りを解消して、トナーの部分的な劣化を防止することができる。なお、横送りスクリュの配置位置は、図2の第1搬送パドル38とドクタローラ(規制ローラ)37の間等が考えられる。
本発明の構成における制御弁でのトナーの供給、戻し作用や、制御弁のひずみ状態の検出を、精度良く、確実に行うために、トナー間に空気を内包し、搬送パドルの動きに対してトナーの流れが適正であることが必要である。そのため、トナーのかさ密度(空気を含んだ状態の重量/体積)を振って調べたところ、例えば、0.4から0.6g/cmのときに、上記動作が適正に行なえることが分かった。
それ以下では、空気の内在量が多いなど過度の流動性を有するために、本構成には望ましくない。また、0.6以上では、トナー単体の重量が重く(一定以上の磁性対を含むトナー)、空気の内在量が少なく、かつ流れ難いトナーであるため、やはり、本構成に動作上、不適格である。
本発明の現像装置を、図1に示した画像形成装置に用いることで、もしくは本現像装置を像担持体と一体に支持したプロセスカートリッジを画像形成装置に用いることで、長期にわたってトナーの帯電が安定し、また安定したトナー量を供給できる。
また、トナーエンド検知の高精度検出によって、トナーの劣化を進ませることがないので、長期にわたって出力画像の濃度が安定し、地汚れの発生もなく、更に、内部のトナー飛散も少ない、画質の安定した画像形成装置とすることができる。
本発明による現像装置を適用する画像形成装置の構成を示す概略図。 図1の画像形成装置に適用される本発明による現像装置の構成を説明する概略断面図。 本発明の現像装置における現像ユニットに配置される制御弁の構造を示す概略図。 トナーカートリッジ側から現像ユニットにトナーが供給される状態を模式的に示す図。 トナーカートリッジ側のトナーが供給される状態を模式的に示す図。 現像ユニットとトナーカートリッジとの間におけるトナーの移動について模式的に示す図。 現像ユニットとトナーカートリッジとの間におけるトナーの移動について模式的に示す図。 現像ユニットとトナーカートリッジとの間におけるトナーの移動について模式的に示す図。 本発明に係る第1搬送パドルを示す概略斜視図。 連通口を示す概略図。 本発明の現像装置における連通口の構成を示す概略図。 本現像ユニットの現像ホッパ内のトナー量に応じて、現像ホッパのどのレベルまでトナーが占めるかを説明する現像装置の概略断面図。 左側の縦軸にトナーカートリッジのトナー量を示し、右側の縦軸に現像ホッパのトナー量を、また、横軸に印刷枚数をグラフで表している図。 制御弁の背面に設けた歪みセンサを示す概略斜視図。 ひずみセンサを貼り付けた制御弁の動きについて説明する概略断面図。 ひずみセンサを貼り付けた制御弁の動きについて説明する概略断面図。 ひずみセンサを貼り付けた制御弁の動きについて説明する概略断面図。 ひずみセンサを貼り付けた制御弁の動きについて説明する概略断面図。 制御弁のひずみの変化をグラフで示す図。
符号の説明
1 画像形成装置、2 感光体ユニット、3 現像装置、4 露光装置(書き込み光学ユニット)、5 転写装置(2次転写ユニット)、6 定着装置(定着ユニット)、7 中間転写ユニット、8 像担持体(感光体ベルト)、9 感光体クリーニング装置、10 帯電装置(帯電ローラ)、14 中間転写体(中間転写ベルト)、25 2次転写対向ローラ、28 2次転写ローラ、30 現像スリーブ、31 現像ユニット、31A 現像ホッパ、32 トナーカートリッジ、33 連通口、34 制御弁、35 リブ、38 第1搬送パドル、44 制御弁(樹脂フィルム)、45 羽根(櫛歯状のフィルム)、46 羽根(櫛歯状のフィルム)、57 ひずみセンサ、58 羽根(矩形状のフィルム)

Claims (9)

  1. 像担持体上の静電潜像をトナーで現像する現像ユニットと、現像ユニットにトナーを補給する着脱自在なトナーカートリッジとを横方向に配列し、前記トナーカートリッジと前記現像ユニットとの間でトナーを通過させる連通口と、この連通口を通過させるトナー量を制御する制御弁と、を備える現像装置において、前記制御弁を、櫛歯状のフィルムと矩形状のフィルムとを同時に備えるトナー搬送パドルが駆動し、前記制御弁のひずみ量を検出することを特徴とする現像装置。
  2. 前記制御弁のひずみ量の変化を検出して、前記トナーカートリッジの交換を行なうことを特徴とする請求項1記載の現像装置。
  3. 前記制御弁のひずみ量の変化を検出して、前記トナーカートリッジからトナーの補給動作を行なわせることを特徴とする請求項1記載の現像装置。
  4. 複数の連通口に対応して同数の制御弁を備え、そのうち少なくとも2つ以上の制御弁のひずみ量を検出することを特徴とする請求項1記載の現像装置。
  5. 現像ホッパに横送りスクリュを備え、2つ以上の制御弁のひずみ量の差を検出して、前記横送りスクリュを駆動させることを特徴とする請求項4記載の現像装置。
  6. かさ密度が0.4〜0.6g/cmの範囲のトナーを用いることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項記載の現像装置。
  7. 静電潜像を担持する像担持体と、像担持体表面に均一に帯電を施す帯電装置と、帯電した像担持体の表面に静電潜像を書き込む露光装置と、前記像担持体表面に形成された静電潜像を可視像化する現像装置と、前記像担持体表面の可視像を直接又は中間転写体を介して記録部材に転写する転写装置と、前記像担持体上のトナーをクリーニングするクリーニング装置と、前記記録部材上の可視像を熱及び又は圧力で定着させる定着装置と、を含んでいる画像形成装置において、前記現像装置として、請求項1乃至6のいずれか一項記載の現像装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
  8. 前記像担持体と前記現像装置とを一体に支持し、着脱可能なプロセスカートリッジとして形成することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 少なくとも像担持体と現像装置とを一体に支持し、画像形成装置本体に着脱自在であるプロセスカートリッジにおいて、前記現像装置として、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の現像装置を用いることを特徴とするプロセスカートリッジ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009008490A1 (en) 2007-07-06 2009-01-15 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus, and apparatus and method for applying foamed liquid
JP2010169977A (ja) * 2009-01-23 2010-08-05 Kyocera Mita Corp トナーカートリッジ、および画像形成装置
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