JP2007175763A - 廃ロストワックス、プレス - Google Patents

Abstract

【課題】使用済みの廃ロストワックス中に混入している異物の除去と、再生時に生じる気泡の混入防止ができないか。
【解決手段】耐熱フィルタープレスを二重構造の加熱室で囲み溶出するロストワックスと濾室に残る異物を除き、溶湯ロストワックスを注湯時、容器に微振動を加えて空気を追い出す。
【選択図】図１

Description

本発明は、廃ロストワックスの再生設備に関するものである。

ロストワックスの用途は、電気、精密機器、機械、オートバイ、自動車各種精密部品の試作及び、多品種小量生産の木型の分野の代替材として、加工修正の容易な理由で利用範囲が広がり、美術装飾品、仏像等の鋳型はほとんどロストワックスが活用されている。

ロストワックスを型材として再利用の条件は、再生材の外傷及び内部にピンホールの無きもので、不純物の混入等の含まれていない材料である。
廃ロストワックスを再生させ、上述条件を満たすのは困難なため、今まで廃棄処分とし地中に埋められてきた。原因は混入した異物の除去が不完全であり、回収容器に溶融液の注湯時に於いての空気混入が問題となった。

不純物の除去に金網でもって、溶融液を濾過していたが金網の目詰まりと濾過中の温度の低下で作業性が悪く、能率が上がらなかった。
回収用の容器に注湯時、金網の目詰まりによる作業の中断でもって回収ロストワックスの境が生じたりした。

再生させるために絶対必要な条件は微細な異物の除去、方法とし回収中の溶解温度を１８０℃程度より温度を上昇させず、又下限は１２０℃以下には温度を下げない。
金網目開は１２０メッシ程度以下の微細な異物が回収後のロストワックス中に残り、純度の向上、処理時間の短縮には液圧を加え、処理中の温度の低下を防ぐことであり、従来の方法では、上述のような問題があった。

解決しようとする問題点は、使用済みの廃ロストワックスを溶解させ、溶融液中に混入する異物の完全なる除去と、回収容器に注湯時に於いて空気の混入を防ぎ空気の混入を防ぎ、品質の良い再生ロストワックスは出来ないか。

濾過機の周囲を熱気で囲む二重構造に構成したジャケットに蒸気を挿入させ、溶融させた液体をギヤーポンプで圧送、濾過後の溶湯の液体温度を維持させ、耐熱濾布を通し、二重構造槽内に集湯させる。
濾室に捕集させた異物を除去する。

本発明の耐熱フィルタープレスは、従来埋立て処分されていた廃ロストワックス中の異物を、溶解温度を適温に保ち、作業中の温度を降下させることなく容易に再生型枠に流入させ再生させる。空気の混入を少なくする方法は容器又は容器を支えるテーブルに振動を加えることで、液中に混入する空気を抜き、空気の混入のないロストワックスを再生する。

廃ロストワックスを溶解時、間接過熱でもって温度を保ち、液化ロストワックスに圧力を加え、濾布でもって混合微細物を濾過作用により除き、型流し工程に於いて、空気の混在のない再生ロストワックスを可能にした。

廃ロストワックス溶解槽は、円形縦置きとし下部は円錐とし、溶融液を集合させる。上部に攪拌機駆動部を置き、槽の上部は開放可能でエキスパンドメタルの蓋をする。
槽の内部に小径のパイプを螺旋状に巻き、槽壁に沿って槽胴長に設け、槽外周は保温する。この螺旋パイプに挿蒸させ、内部に収容させた廃ロストワックスを間接加熱させる。

原料は上部より必要量パッチでもって供給する。螺旋パイプに蒸気を入れて加熱する。溶解させた廃ロストワックスは、ｙ型ストレーナーで蒸し、異物を除去させたのち、ギヤーポンプでもって、フィルタープレスに圧送給液する。
プレス給液口迄の配管は二重構造とし、蒸気を二重部に挿入させる。ジャケット部、外周に保温を施し、溶解温度は、１２０℃以上１８０℃以下に保つ。

横置きした二重構造の加熱層を上下二分割とし両側に濾板用レールを設け、濾板濾枠に耐熱性の濾布を装着させる。この濾板用レールは中棒でもってトップ濾板と油圧シリンダフレームを継ぎ、押しシリンダーの反力を支える。
濾布は、トップとエンドは一枚物とし中間濾布は中央を筒状に縫い筒状の両側にトップに使用した濾布を縫い付けたＷ型とする。
トップとエンド濾布を濾枠の周囲にもうけた鉄筋に紐でむすぶＷ濾布は、濾板の給液口より片方の濾布を丸め、引き抜き、濾板を挟んだ状態でむすぶ。

この加熱槽の両端に前後脱着可能とした二重構造のトップ濾板を設ける。トップ濾板は、中央に給液口、下部に溶湯濾過液の排出口をもうける。エンド濾板は盲板で反対側にもうけ、更に外側に二重構造の蓋で囲む。蓋の中央に中間ロットの穴を貫通させ、貫通部に中間ロットを挿入させる。

中間ロットは槽内のエンド濾板プレス押し板とつなぎ、槽外に於いては油圧シリンダーと接続させる。熱によりシリンダーロットの変形を防止させる。
耐熱用濾板を油圧によって締付けたのち、ギヤーポンプで溶湯を圧送させ、濾過させたロストワックス湯は、槽内の下部円に落ち排出取り出し口より回収する。

濾過させる耐熱濾布は、常用２００℃に耐え、通気度３５ｃｃ／ｃｍ^２程度のものを使用するため微細な粉体混入を除くことが可能である。要旨は、濾板間にパッキンが無いため周囲より濾過させる脱水機を熱気で包むことで濾過温度の降下の防止作用でもって連続濾過が可能である。

異物を取り除いた溶湯脱水機を収容させた槽下部に回収ロストワックスを流し込む回収容器を置き、落差を利用して容器に供給する。
回収容器を載せる架台にハッカー又は振動モートルの加振力を加え、回収容器に沈殿するロストワックスの内部に混入した気泡を、振動でもって追い出し、ピンホールの皆無なロストワックスを再生させる。

溶融液は、ギヤーポンプにより給液口より押し込み、濾室内に装着された濾布を通って濾室外に押し出される。
濾布の目開よりも大きな異物は濾室内に挿集させ充満し、濾液は濾室壁面のみぞを通り濾板下部に向かう。この時濾板間にパッキンを使用しないため濾板の周囲より溶湯濾過液が流出する。
濾板下部に濾液口があり、多数の濾液口を通って排出される。

温度の高い濾液は脱ロウ中も周囲を熱気に囲まれているため、温度の下降はない。横置きの二重室及び二重鏡板室内に蒸気を通す。すべての外周は保温されている。
温度の低下をみない排液は各濾室より適下する濾過湯は二重槽内で集合して、排出口より槽外の型容器に流し込む。

濾室内の濾布に異物が充満すると濾液の通過能力が低下し、効率が悪くなる。油圧シリンダーを後退させると押し棒も共に後退する。すると空間が発生し、鏡板を濾室より遠ざける。

横置き槽の上部両側に２本レールをもうけ、レールより吊り下げられた横置き二重槽の上部半分をレールに乗せて撤去させる。開枠工程の完了により濾室の異物は下に落下する。通常のプレスと違い、ケーキではなく異物の集合体のため槽内にバラけ集積したものを掻き出す。

槽内の異物を除去すると、撤去した上部半分を結合させ、二重槽を復元させる。油圧シリンダーの前進工程にて、締付完了で脱水工程にはいる。
濾布の交換が必要となるまで、何十回と脱湯が可能である。

二重横置き槽の槽内は溶湯ロウの効果により異物は結合しない。温度が高い間、ロウと異物の再結合はないため、濾室内の捕集異物にロウの附着はない。

廃ロストワックスの実施の全体断面図である。 廃ロストワックスの濾板と耐熱濾布の断面図である。 廃ロストワックスの濾板、濾枠とタイロット軸との関係図である。 二重横置き槽上部とレールとの関係図である。

符号の説明

１．給液口
２．親板濾板
３．濾布
４．二重円筒槽
５．押さえ板
６．中間棒
７．二重鏡板
８．油圧シリンダー
９．油圧ユニット
１０．濾液排出口
１１．濾布締付金具
１２．濾布おもり
１３．濾布環
１４．濾枠腕
１５．タイロット軸
１６．濾過みぞ
１７．レール
１８．車輪
１９．ロット
２０．走行軸
２１．二重横置き槽上半部

Claims (4)

1. 二重構造の円筒を横向きに置き、両側面を同じ二重構造のフタで塞ぎ、フタは左右共、開放が可能とする。
   片方のフタの中央に給液口、最下部に排液口をもうけ、反対側のフタの中央に棒を出し入れ可能な開口より棒を挿入させ棒の槽内側は、槽内に収容されたフィルタープレスの押板と接続させる。棒の片方は、油圧シリンダー先端と接続させる濾過機。
2. 濾板間には、濾布を挟むがパッキンは用いない請求項１の濾過機。
3. 二重構造に囲まれた給油口を持つ濾室濾板の請求項１の濾過機。
4. 注湯を受ける容器又は、容器を支えるテーブルに微振動を与える。

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