JP2007174188A - 通話録音装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】通話録音装置にて音声ファイルを作成する場合に、保存したパケットのタイムスタンプにより時系列に構築しているため、コンピュータネットワークの遅延により再生されなかったパケットも含めて構築される。
【解決手段】通話録音装置にて受話者と音声処理装置との通話データを受信した時に、リアルタイムに再生用の音声ファイルを作成する。これにより、コンピュータネットワークの遅延により再生されなかったパケットを破棄出来るようになり、音声処理装置が受信/発信した通話内容と同じ音声ファイルを作成する。
【選択図】図12
【解決手段】通話録音装置にて受話者と音声処理装置との通話データを受信した時に、リアルタイムに再生用の音声ファイルを作成する。これにより、コンピュータネットワークの遅延により再生されなかったパケットを破棄出来るようになり、音声処理装置が受信/発信した通話内容と同じ音声ファイルを作成する。
【選択図】図12
Description
本発明は、コンピュータネットワークに接続した通話録音装置に係り、特に装置が実際に受信した音声ファイルを作成する通話録音装置に関する。
特許文献1または特許文献2に記載された発明は、コンピュータネットワーク上に流れる音声データをパケットのまま保存している。特許文献1または特許文献2に記載された発明は、通話データを再生する時に、保存していたパケットに含まれるタイムスタンプにより、パケットを時系列に構築して音声ファイルを作成する。
特許文献1または特許文献2に記載された発明を、音声処理装置の記録用に適用することを考える。特許文献1または特許文献2に記載された発明は、通話データを再生する時に、保存していたパケットに含まれるタイムスタンプにより、パケットを時系列に構築して音声ファイルを作成する。この結果、ネットワークの遅延により音声処理装置が受信出来なかったパケットを含めて、音声ファイルが構築される。
このため、音声処理装置が実際に受信した音声がわからないため、音声処理装置のユーザからの苦情に対し、顧客窓口での対応が出来ない場合がある。
本発明の目的は、受信側が実際に受信した音声と同じ音声を再生する事ができる通話録音装置を提供することある。
本発明の目的は、受信側が実際に受信した音声と同じ音声を再生する事ができる通話録音装置を提供することある。
上述した課題は、n個のRTPパケットをシーケンス順に並べるRTPパケット格納テーブルと、RTPパケット格納テーブルの先頭シーケンス番号を指し示すシーケンス番号テーブルとからなるジッタバッファを有する通話録音装置により解決できる。
また、n個の上りRTPパケットをシーケンス順に並べるRTPパケット格納テーブルと、RTPパケット格納テーブルの先頭シーケンス番号を指し示すシーケンス番号テーブルとからなるジッタバッファと、ジッタバッファからの上り音声データと、下り音声データとから、音声ファイルを出力するミキシングバッファとを含む通話録音装置により解決できる。
本発明によれば、コンピュータネットワークを使用した音声応答サービスのシステムにおいて、実際の通話内容を正確に録音する通話録音装置を提供できる。
以下、本発明の実施の形態に付いて、実施例を用いて図面を参照しながら説明する。なお、同一部位には同じ参照番号を振り、説明は繰り返さない。
図1は、音声処理システムの構成を説明するブロック図である。音声処理システム100では、発呼者がボタン式IP電話機1を操作してPB信号を入力する。入力されたPB信号は、RTP(Realtime Transport Protocol)パケット(上り)2としてIP網3とSIP(Session Initiation Protocol)サーバー4を通じて、音声処理装置5に送信される。音声処理装置5はRTPパケット2(上り)の解析を行い、出力する音声を設定して発呼者1に対し音声を出力する。出力された音声は、RTPパケット(下り)6として発呼者1のボタン式IP電話1に送信される。
通話録音装置7は、音声処理装置5とSIPサーバー4との間にあり、RTPパケット(上り)2とRTPパケット(下り)6を受信して、音声ファイルを作成する。
図2は、通話録音装置がRTPパケットを受信してから音声ファイルを作成する機能構成を説明する図である。通話録音装置7が受信したRTPパケット(上り)2とRTPパケット(下り)6は、それぞれジッタバッファ(上り)11とジッタバッファ(下り)12に一時的に格納する。ジッタバッファ(上り)11とジッタバッファ(下り)12では、RTPパケット2/6をRTPパケットに付与されているシーケンス番号順に並べる。そして一定時間(バッファ時間)が経つと、ジッタバッファ11、12に格納されているRTPパケット13を、ミキシングバッファ14にそれぞれ送信する。ミキシングバッファ14では、2つのRTPパケット13から音声ファイル15を作成する。
図3は通話録音装置のハードウェアブロック図である。通話録音装置7は、バス71で相互接続されたCPU(中央演算装置)72とメモリ73とNIC(Network Interface Card)74とハードディスク装置75とで構成される。NIC74は、LAN/WANとのインターフェースである。図2を用いて説明した機能は、メモリ73が保持するプログラムをCPU72が実行することによって、達成されている。
図4は、RTPパケットのヘッダの構成を説明する図である。V(Version)16は、RTPのバージョンを示す。P(Padding)17は、このビットが「1」の時は、パケットの最後にサイズ調整用のデータ(パディング)が挿入されていることを示す。X(eXtension header)18は、このビットが「1」の時は、拡張ヘッダが付加されていることを示す。CC(Contributing source Count)19は、CSRC(Contributing Source)識別子の数を示す。M(Marker)20は、ペイロードタイプ毎に定義される。PT(Payload Type)21はペイロードタイプを示す。シーケンス番号22は、RTPパケットの順序の保証と、パケットロスを検出するために使用される。タイムスタンプ23は、RTPパケットの第1オクテットのクロック値を示す。同期送信元識別子24は、送信元を識別するために使用する。寄与送信元(CSRC)識別子25は、ストリームに関係する送信元のリストを示す。拡張ヘッダ26は、RTPパケットにより有無がある。
図5は、ジッタバッファの構成を説明する図である。ジッタバッファ11/12は、RTPパケットを1〜n個まで格納するRTPパケット格納テーブル28と、ミキシングバッファに渡したRTPパケットの最後のシーケンス番号を格納するシーケンス番号テーブル29で構成される。
図6は、ジッタバッファからミキシングバッファへRTPパケットを送信する処理を説明する図である。ジッタバッファ11/12のシーケンス番号テーブル29に「0」、RTPパケット格納テーブル28にシーケンス番号「1」〜「n」のRTPパケット2/6が格納されている状態で、ジッタバッファは一定時間(バッファ時間)が経つと、RTPパケット格納テーブル28に格納しているRTPパケット2/6の内、シーケンス番号テーブルのシーケンス番号1からm個分のRTPパケット2/6をミキシングバッファ14へに送信する。その時、最後に送信したRTPパケットのシーケンス番号の「m」を、シーケンス番号テーブル29に上書きする。
図7は、ジッタバッファのRTPパケット格納テーブルが空の状態でRTPパケットを受信した場合の処理を説明する図である。ジッタバッファ11/12のシーケンス番号テーブル29の値が「0」で、RTPパケット格納テーブル28にRTPパケットが何も格納されていない状態で、シーケンス番号が「1」のRTPパケット2/6を受信した場合は、このRTPパケット2/6をRTPパケット格納テーブル28の1番目に格納する。
図8は、ジッタバッファのRTPパケット格納テーブルにRTPパケットが1つ以上格納されている状態で、格納済みのRTPパケットのシーケンス番号と、受信したRTPパケットのシーケンス番号が連続している場合の処理を説明する図である。ジッタバッファ11/12のシーケンス番号テーブル29の値が「0」で、RTPパケット格納テーブル29にシーケンス番号が「1」のRTPパケットが格納されている状態で、シーケンス番号が「2」のRTPパケット2/6を受信した場合は、このRTPパケット2/6をRTPパケット格納テーブル28の2番目に格納する。
図9は、ジッタバッファのRTPパケット格納テーブルにRTPパケットが1つ以上格納されている状態で、格納済みのRTPパケットのシーケンス番号と、受信したRTPパケットのシーケンス番号が不連続の場合の処理を説明する図である。ジッタバッファ11/12のシーケンス番号テーブル29の値が「0」で、RTPパケット格納テーブル28にシーケンス番号が「1」のRTPパケットが格納されている状態で、シーケンス番号が「3」のRTPパケット2/6を受信した場合は、このRTPパケット2/6をRTPパケット格納テーブル28の2番目ではなく3番目に格納する。
図10は、ジッタバッファのRTPパケット格納テーブルの未格納領域に格納すべきRTPパケットを受信した場合の処理を説明する図である。ジッタバッファ11/12のシーケンス番号テーブル29が「0」で、RTPパケット格納テーブル28にシーケンス番号「1」のRTPパケットと、シーケンス番号「3」のRTPパケットが格納されている状態で、シーケンス番号「2」のRTPパケット2/6を受信した場合は、このRTPパケット2/6をRTPパケット格納テーブル28の2番目に格納する。
図11は、ジッタバッファのRTPパケットテーブルにRTPパケットが全て格納されている場合に、RTPパケットを受信した場合の処理を説明する図である。ジッタバッファ11/12のシーケンス番号テーブル29が「0」で、RTPパケット格納テーブル28にシーケンス番号「1」から「n」までのRTPパケットが格納されている状態で、シーケンス番号「n+1」のRTPパケット2/6を受信した場合、このRTPパケット2/6は破棄する。
図12は、ジッタバッファが受信したRTPパケットのシーケンス番号が、シーケンス番号テーブルの値以下の場合の処理を説明する図である。ジッタバッファ11/12のシーケンス番号テーブル29の値が「10」で、シーケンス番号が「9」のRTPパケット2/6を受信した場合は、このRTPパケット2/6はRTPパケット格納テーブル28には格納せずに破棄する。この破棄は、ネットワークの遅延によりRTPパケットが遅れて受信した場合に発生する。IP網3で遅延した上りRTPパケットの音声は、実際には音声処理装置5が受信していない。
本実施例では、遅延したRTPパケットを破棄することで、音声処理装置5が受信した発呼者の音声と、それに対する音声処理装置5の応答音声との音声ファイル15を作成する。
図13と図14を用いて、ジッタバッファの動作フローを説明する。ここで、図13はジッタバッファのRTPパケット取得を説明するフロー図である。図14はジッタバッファのミキシングバッファへのRTPパケット転送を説明するフロー図である。
図13において、ジッタバッファ11/12がRTPパケット2/6を受信すると、RTPパケット2/6のシーケンス番号と、ジッタバッファ2/6のシーケンステーブル29のシーケンス番号を比較する。RTPパケット2/6のシーケンス番号が、シーケンステーブル29のシーケンス番号以下であったとき(S101でNo)、当該RTPパケット2/6を破棄する。RTPパケット2/6のシーケンス番号が、シーケンステーブル29のシーケンス番号を超えていたとき(S101でYes)、RTPパケット2/6のシーケンス番号と、ジッタバッファ2/6のシーケンステーブル29のシーケンス番号+nを比較する。ここで、nはRTPパケット格納テーブル28の最大バッファパケット数である。
RTPパケット2/6のシーケンス番号が、シーケンステーブル29のシーケンス番号+n以下のとき(S102でYes)、RTPパケット2/6をRTPパケット格納テーブル28の該当するシーケンス位置に格納する。一方、RTPパケット2/6のシーケンス番号が、シーケンステーブル29のシーケンス番号+nを超えていたとき(S102でNo)、当該RTPパケット2/6を破棄する。
図14において、ジッタバッファ11/12は、バッファ時間経過ごとに、RTPパケット格納テーブル28の1〜m番目のRTPパケットを、RTPパケット13として、ミキシングバッファ14へ送信する(S111)。次に、ジッタバッファ11/12は、RTPパケット格納テーブル28の(m+1)〜n番目のRTPパケットを、RTPパケット格納テーブル28の1〜(n−m)番目に移動する(S112)。さらに、ジッタバッファ11/12は、シーケンス番号テーブル29のシーケンス番号にmを加算する(S113)。
なお、上述した実施例でジッタバッファは上りパケット用と下りパケット用とに設けたが、下りパケットの遅延はほとんど無いので、下りパケット用のジッタバッファの構造は、単純でよい。また、下りパケット用のジッタバッファを省いても良い。
1…ボタン式IP電話機、2…RTPパケット(上り)、3…IP網、4…SIPサーバー、5…音声処理装置、6…RTPパケット(下り)、7…通話録音装置、11…ジッタバッファ(上り)、12…ジッタバッファ(下り)、13…RTPパケット、14…ミキシングバッファ、15…音声ファイル、16…VERSION、17…PADDING、18…EXTENSION、19…CSRCCOUNT、20…MARKER、21…PAYLOADTYPE、22…シーケンス番号、23…タイムスタンプ、24…同期送信元識別子、25…寄与送信元識別子、26…拡張ヘッダ、28…RTPパケット格納テーブル、29…シーケンス番号テーブル、71…バス、72…CPU、73…メモリ、74…NIC、74…ハードディスク装置、100…音声処理システム。
Claims (5)
- ネットワークに接続して、このネットワークに流れるRTPパケットを記録する通話録音装置において、
n個のRTPパケットをシーケンス順に並べるRTPパケット格納テーブルと、該RTPパケット格納テーブルの先頭シーケンス番号を指し示すシーケンス番号テーブルとからなるジッタバッファを有することを特徴とする通話録音装置。 - 請求項1に記載の通話録音装置であって、
受信したRTPパケットの第1のシーケンス番号が、前記シーケンス番号テーブルに記載された第2のシーケンス番号以下であるとき、前記受信したRTPパケットを廃棄することを特徴とする通話録音装置。 - 請求項1または請求項2に記載の通話録音装置であって、
受信したRTPパケットの第1のシーケンス番号が、前記シーケンス番号テーブルに記載された第2のシーケンス番号にnを加えた値を超えているとき、前記受信したRTPパケットを廃棄することを特徴とする通話録音装置。 - ネットワークに接続して、このネットワークに流れるRTPパケットを記録する通話録音装置において、
n個の上りRTPパケットをシーケンス順に並べるRTPパケット格納テーブルと、該RTPパケット格納テーブルの先頭シーケンス番号を指し示すシーケンス番号テーブルとからなるジッタバッファと、
前記ジッタバッファからの上り音声データと、下り音声データとから、音声ファイルを出力するミキシングバッファとを含むことを特徴とする通話録音装置。 - 請求項4に記載の通話録音装置であって、
受信した上りRTPパケットの第1のシーケンス番号が、前記シーケンス番号テーブルに記載された第2のシーケンス番号にnを加えた値を超えているとき、前記受信した上りRTPパケットを廃棄することを特徴とする通話録音装置。
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