JP2007173017A - 電子部品接続用の電気コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】コンタクトを曲げての品質向上と低背化を両立し且つ部品点数を削減できる電気コネクタを提供する。
【解決手段】単一部材のハウジング110の表面に電子部品200の導電部がある面を受ける受け面111が設けられ、受け面から厚さ方向に貫通する連通孔112が設けられ、連通孔の内壁112aに幅方向へ凹む収容部113が設けられ、コンタクト120は、奥行き方向からみて両端がほぼ幅方向に向くほぼU字形に形成されてハウジングの収容部に収容された反転部121と、反転部の受け面に近い側の端部からほぼ幅方向に延び且つ第1接点122aが設けられた第1片122と、反転部の受け面から遠い側の端部から、連通孔を通って当該端部よりも幅方向に離れ且つハウジングの裏面よりも厚さ方向の外側にある先端位置まで連続して設けられると共に先端付近に第2接点123aが設けられた第2片123とを有している電子部品接続用の電気コネクタ100。
【選択図】図1

Description

本発明の電気コネクタは、電子部品をプリント配線板その他の部材に接続するための電気コネクタの技術分野に属する。
特許文献4は、絶縁材料製のコンタクト基体と、基板上の端子と電子部品の端子とに接触する一対の弾性接触脚を有し、この一対の弾性接触脚の中間部が上記コンタクト基体のコンタクト装着部に支持される導電材料製のコンタクトとを備えたコネクタを開示する。特許文献2、特許文献5も、これに類似するコネクタを開示する。特許文献3はコネクタ本体と、このコネクタ本体の収容空間に中間部分が収容され、コネクタ本体の上下の面の溝から接点を露出させた接点板とを備えたコネクタを開示する。特許文献1は、基板同士を相互に接続するための電気コネクタを開示し、このコネクタは、カバーインシュレータと、ベースインシュレータと、これらのインシュレータの間に収容されるコンタクトとを備えている。
特開平8−96905号公報 特開2000−244148号公報 特開2000−268925号公報 特許第3125220号公報 特開2003−163045号公報
発明者は、この種のコネクタの基板側の弾性接触脚を、接点を除く部分がコネクタの実装時に基板の導電部から離れるように曲げることで、弾性接触脚の他の導電部との短絡を起こりにくくして品質を上げることを考えた。しかし、特許文献4に開示されたコネクタでは一対の弾性接触脚がコンタクト基体の表裏に跨っているので、基板側の弾性接触脚を曲げると、コンタクト基体の厚さに、この曲がりにより厚みを増した弾性接触脚の厚みが加わるため、コネクタを出来るだけ薄くしようという低背化が妨げられる。このような問題は特許文献2に開示されたコネクタでも同様に生じる。さらに、特許文献5に開示されたコネクタも、コンタクトの二つの接触ばね片の間に固定支持部があり、この固定支持部が部品ホルダーに係止保持されるので、上記同様の理由で低背化が妨げられる。
特許文献3、特許文献1は、いずれも構造上、ハウジングが2部材で構成されるツーピース構造になるので、部品点数が多くなると共にコネクタの低背化に限界がある。
本発明は、このような点に着目してなされたもので、その目的とするところは、コンタクトをハウジングの表裏に跨がせることなく遊動状態でハウジングに支持し、ハウジングを単一部材で構成されるワンピース構造とすることにより、コンタクトを曲げることによる品質の向上と低背化とを両立させ且つ部品点数削減を実現する電気コネクタを提供することにある。
本発明は、単一部材よりなるハウジングと、このハウジングに設けられたコンタクトとを備えた電子部品接続用の電気コネクタである。この電子部品接続用の電気コネクタにおいては、ハウジングの厚さ方向両側にある表面及び裏面のうち表面には、導電部を有する電子部品の当該導電部が設けられた面を受ける受け面が設けられ、この受け面から厚さ方向に貫通する連通孔が設けられ、この連通孔を構成する内壁には厚さ方向と直交する幅方向へ凹む収容部が設けられており、コンタクトは、厚さ方向及び幅方向と直交する奥行き方向からみて両端がほぼ幅方向に向いたほぼU字形に形成されてハウジングの収容部に収容された反転部と、この反転部における受け面に近い側の端部からほぼ幅方向に延び且つ第1接点が設けられた第1片と、反転部における受け面から遠い側の端部から、連通孔を通って当該端部よりも幅方向に離れ且つハウジングの裏面よりも厚さ方向の外側にある先端位置まで連続して設けられると共に先端付近に第2接点が設けられた第2片とを有している。
受け面に電子部品を載せ、この電子部品を係止手段でハウジングに係止すると電子部品接続組立体ができ、第1接点が電子部品の導電部に接触する。そして、この電子部品接続組立体を、接続先の相手部材と、これに対向する対向部材とで挟んで保持する。この場合、電気コネクタが相手部材側になり、電子部品が対向部材側になり、第2接点が相手部材の導電部に接触するようにする。そうすると、電子部品の導電部がコンタクトを介して相手部材の導電部に電気的に接続する。
その場合、コンタクトは反転部がハウジングに固定されておらず、収容部に収容されているに過ぎないので、第1片と第2片とが個別に弾性変形するのではなく、コンタクト全体として揺動などの動きが可能であり、荷重もコンタクト全体に均等にかかる。そのため、別個の2つのバネによりそれぞれコンタクトを構成することに較べるとコンタクトが低背化される。
また、コンタクトは、第2接点が第1接点に接近するように弾性変形する。第2片は、変形前は反転部の端部から幅方向に真っ直ぐに延びておらず、曲がって先端位置へと向かっている。そのため、弾性変形すると第1片に向かって凸の形状になるので、相手部材から離れる。このとき、コンタクトの反転部は収容部に収容されているので、反転部は収容部を構成する壁により相手部材の他の導電部から絶縁される。そのため、第2片が相手部材の他の導電部に接触しにくくなり、短絡が起こりにくくなって品質が向上する。また、コンタクトの第1片と第2片との間は空間となっているので、第1片に向かって凸の形状になった第2片がこの空間に収容される。そのため、コンタクトの第1片と第2片に相当する部材の間にハウジングに相当する部材がある従来のコネクタに較べて電気コネクタを低背化することができる。
また、コンタクトの反転部が収容部に収容されているので、この引っ掛かりにより、電気コネクタ単体の状態であってもコンタクトの脱落が防止される。さらに、電子部品接続組立体においては、電子部品によりコンタクトがハウジングの表面側に脱落することが確実に阻止される。
さらに、簡単な形状のコンタクトをハウジングの連通孔に入れ、反転部を収容部に収容するという構成であることから、ハウジングが単一部材で構成されるワンピース構造にできるので、ハウジングが2部材で構成されるツーピース構造である従来のコネクタに較べて電気コネクタを低背化することができる。しかも、部品点数が少なくなり、コスト低減に寄与する。
上記電子部品接続用の電気コネクタのコンタクトの第2片は、反転部の端部に接続し、第1片から離れる方向へ曲がる基端部と、この基端部から先端位置までほぼ直線状に延びる本体とを備えていてもよい。
このようにすれば、第2片は、弾性変形すると基端部付近を最も第1片に接近させてほぼ倒立したV字形になるので、相手部材から離れる。
上記電子部品接続用の電気コネクタのハウジングには、連通孔の内壁における収容部と幅方向に対向する部位で且つ裏面寄りに、厚さ方向にみてコンタクトの第1片の先端に重なり且つ変形時の第2片に干渉しないように幅方向に突出する突出部を設けてもよい。
このようにすれば、コンタクトが連通孔からハウジングの裏面側に移動しようとしても第1片が突出部に当たって移動が阻止されるので、コンタクトの脱落が確実に防止され、しかも突出部は第2片の変形の妨げになることがない。
上記電子部品接続用の電気コネクタのハウジングには、収容部を構成する面のうち奥行き方向の手前及び奥に向いた面から対向する方向にそれぞれ突出し、コンタクトの揺動を許容するようにコンタクトの反転部に入る支持部を設けてもよい。
このようにすれば、コンタクトは反転部がハウジングに固定されておらず、支持部の周りに揺動可能であるので、第1片と第2片とが個別に弾性変形するのではなく、コンタクト全体として揺動が可能であり、荷重もコンタクト全体に均等にかかる。そのため、別個の2つのバネによりコンタクトを構成することに較べるとコンタクトが低背化される。また、コンタクトの反転部が支持部に引っ掛かっているから、コンタクトの脱落が確実に防止される。
本発明は、コンタクトをハウジングの表裏に跨がせることなく遊動状態でハウジングに支持し、ハウジングを単一部材で構成されるワンピース構造としたので、コンタクトを曲げることによる品質の向上と低背化とを両立させ且つ部品点数削減を実現する電子部品接続用の電気コネクタを提供することができた。
コンタクトの第2片の実施形態として、反転部の端部に接続し、第1片から離れる方向へ曲がる基端部と、この基端部から先端位置までほぼ直線状に延びる本体とを備えた第2片を例示することができた。
ハウジングの、連通孔の内壁における収容部と幅方向に対向する部位で且つ裏面寄りに、厚さ方向にみてコンタクトの第1片の先端に重なり且つ変形時の第2片に干渉しないように幅方向に突出する突出部を設けたときには、コンタクトの脱落が確実に防止される。
ハウジングに、収容部を構成する面のうち奥行き方向の手前及び奥に向いた面から対向する方向にそれぞれ突出し、コンタクトの揺動を許容するようにコンタクトの反転部に入る支持部を設けたときには、コンタクトの脱落が確実に防止される。
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1ないし図5は、第1実施形態の電子部品接続用の電気コネクタ100を示す。この電気コネクタ100は、電子部品200を接続先の相手部材500に接続する。電子部品200は導電部を有しており、この導電部において外部と電気的な接続が行われる。図7ないし図9に示すように、この実施形態の電子部品200は公知のマイクであり、裏面の基板に導電部が露出している。ここでは中心付近にほぼ円形の導電部210があり、そしてこの導電部210を囲むようにほぼ円環状の導電部220がある。これらの導電部210、220は、それぞれホット側、アース側と通称されている。ただし、これによって本発明の電気コネクタの対象となる電子部品、その導電部の数、配置などが限定されるものではない。また、相手部材500はプリント配線板であり、表面に導電部が露出している。ここでは上記電子部品200の導電部210、220に対応して中心付近にほぼ円形の導電部510があり、そしてこの導電部510を囲むようにほぼ円環状の導電部520がある。ただし、これによって本発明の電気コネクタの対象となる相手部材、その導電部の数、配置などが限定されるものではない。また、ここでは相手部材500と対向する対向部材600は携帯電話の筐体であるが、これによって対向部材の種類、構成などが限定されるものではない。
以下、互いに直交する幅方向、厚さ方向及び奥行き方向を定義し、これに基づいて説明する。図1で説明すると、図の左右方向が幅方向、上下方向が厚さ方向、紙面に垂直な方向が奥行き方向である。図1ないし図6に示すように、電気コネクタ100は、絶縁性のハウジング110と、このハウジング110に設けられた導電性のコンタクト120とを備えている。コンタクト120は、電子部品200の導電部の数に応じて2つ設けられ、図2に示すように、厚さ方向にみて向きが逆になるように配置されているが、これによって本発明の電気コネクタのコンタクトの数、配置などが限定されるものではない。
ハウジング110は、複数の部材を組み合わせて構成されたものではなく、単一部材よりなっている。ハウジング110の厚さ方向の両側の面のうち、一方の面を表面といい、他方の面を裏面ということにする。ハウジング110の表面には、導電部210、220を有する電子部品200の当該導電部210、220が設けられた面を受ける受け面111が設けられている。そして、この受け面111から厚さ方向に貫通する連通孔112が設けられ、この連通孔112を構成する内壁112aには幅方向へ凹む収容部113が設けられている。
コンタクト120は、奥行き方向からみて両端がほぼ幅方向に向いたほぼU字形に形成された反転部121と、この反転部121の一方の端部に設けられた第1片122と、反転部121の他方の端部に設けられた第2片123とを有している。反転部121はハウジング110の収容部113に収容されている。第1片122は、反転部121における受け面111に近い側の端部から、この端部が向く方向に沿ってほぼ幅方向に延びており、第1接点122aが設けられている。第2片123は、反転部121における受け面111から遠い側の端部から、連通孔112を通ってハウジング110の外側にある先端位置まで連続して設けられている。この先端位置は、反転部121における受け面111から遠い側の端部よりもこの端部が向く方向に沿って幅方向に離れ且つハウジング110の裏面よりも厚さ方向の外側に位置している。ハウジングの裏面よりも厚さ方向の外側とは、この裏面よりも厚さ方向に沿ってハウジングから離れる側ということである。第2片123の先端付近には第2接点123aが設けられている。第2片123は、反転部121の端部に接続し、第1片122から離れる方向へ曲がる基端部123bと、この基端部123bから先端位置までほぼ直線状に延びる本体とを備えている。第2片は、反転部121の端部から上記先端位置まで連続して設けられておればよく、この間の形状がこの実施形態によって限定されるものではない。この間の形状としては、例えば全体的に倒立したV字形、倒立したU字形、円弧形などが含まれる。第2接点123aは、第2片123の他の部位よりも厚みが大きい。ここでは、第2片123の先端を第1片122の方に曲げることで先端付近を奥行き方向にみてほぼU字形に形成し、これによって先端付近に第2接点123aが設けられている。このようにすれば接触時に、かじりが発生せず、スムーズに接触することができる。第2接点の形状は、これに限定されるものではなく、例えば第2片の先端付近をほぼ真っ直ぐに延ばし、その先端により第2接点を形成してもよい。
ハウジングには、連通孔112の内壁112aにおける収容部113と幅方向に対向する部位で且つハウジング110の裏面寄りに、幅方向に突出する突出部114が設けられている。この突出部114は、厚さ方向にみてコンタクト120の第1片122の先端に重なり且つ変形時の第2片123に干渉しないように幅方向に突出している。
電気コネクタ100のハウジング110にコンタクト120を装着する場合、図10に示すように、ハウジング110の収容部113にコンタクト120の反転部121を挿入する。その場合、この実施形態は突出部114があるので、コンタクト120を受け面111の側から挿入し、そのときに第2片123の先端がその装着時の位置よりも受け面111に近づき又は受け面111から出るようにコンタクト120が奥行き方向からみて斜めになるようにして挿入する。そして、収容部113に反転部121が入ると、第1片122を突出部114に近づけて装着を完了する。
そして、この電気コネクタ100と、電子部品200と、この電子部品200をハウジング110に係止する係止手段300とにより、電子部品接続組立体400が構成される。この実施形態の場合、図7及び図8に示すように、係止手段300は、電子部品200に被せられて開口部310がハウジング110の外壁に嵌る袋状の可撓性あるカバーにより構成されている。
従って、上記実施形態の電気コネクタ100を用いる場合、受け面111に電子部品200を載せ、この電子部品200を係止手段300でハウジング110に係止すると電子部品接続組立体400ができ、図7ないし図9に示すように、二つのコンタクト120の第1接点122aが電子部品200の導電部210、220にそれぞれ接触する。そして、この電子部品接続組立体400を、接続先の相手部材500と、これに対向する対向部材600とで挟んで保持する。この場合、電気コネクタ100が相手部材側になり、電子部品200が対向部材側になり、第2接点123aが相手部材500の導電部510、520にそれぞれ接触するようにする。そうすると、電子部品200の導電部210、220が二つのコンタクト120を介して相手部材500の導電部510、520に電気的に接続する。
その場合、コンタクト120は反転部121がハウジング110に固定されておらず、収容部113に収容されているに過ぎないので、第1片122と第2片123とが個別に弾性変形するのではなく、コンタクト全体として揺動などの動きが可能であり、荷重もコンタクト全体に均等にかかる。そのため、別個の2つのバネによりそれぞれコンタクトを構成することに較べるとコンタクト120が低背化される。
また、図7及び図8に示すように、コンタクト120は、第2接点123aが第1接点122aに接近するように弾性変形する。第2片123は、変形前は反転部121の端部から幅方向に真っ直ぐに延びておらず、曲がって先端位置へと向かっている。そのため、弾性変形すると第1片122に向かって凸の形状になるので、相手部材500から離れる。このとき、コンタクト120の反転部121は収容部113に収容されているので、反転部121は収容部113を構成する壁により相手部材500の他の導電部520から絶縁される。そのため、第2片123が相手部材500の他の導電部520に接触しにくくなり、短絡が起こりにくくなって品質が向上する。また、コンタクト120の第1片122と第2片123との間は空間となっているので、第1片122に向かって凸の形状になった第2片123がこの空間に収容される。そのため、コンタクトの第1片と第2片に相当する部材の間にハウジングに相当する部材がある従来のコネクタに較べて電気コネクタ100を低背化することができる。ここで相手部材の他の導電部というのは、相手部材の導電部のうち、当該コンタクトが接続する導電部以外の導電部である。第2片は、弾性変形したときに第1片に接触するように構成してもよいし接触しないように構成してもよい。
また、コンタクト120の反転部121が収容部113に収容されているので、この引っ掛かりにより、電気コネクタ単体の状態であってもコンタクト120の脱落が防止される。さらに、電子部品接続組立体400においては、電子部品200によりコンタクト120がハウジング110の表面側に脱落することが確実に阻止される。
さらに、図10に示すように、簡単な形状のコンタクト120をハウジング110の連通孔112に入れ、反転部121を収容部113に収容するという構成であることから、ハウジング110が単一部材で構成されるワンピース構造にできるので、ハウジングが2部材で構成されるツーピース構造である従来のコネクタに較べて電気コネクタ100を低背化することができる。しかも、部品点数が少なくなり、コスト低減に寄与する。
本発明の電気コネクタのコンタクトの第2片は、反転部における受け面から遠い側の端部から、連通孔を通って当該端部よりも幅方向に離れ且つハウジングの裏面よりも厚さ方向の外側にある先端位置まで連続して設けられると共に先端付近に第2接点が設けられておればよい。しかし、上記実施形態の第2片123は、反転部121の端部に接続し、第1片122から離れる方向へ曲がる基端部123bと、この基端部123bから先端位置までほぼ直線状に延びる本体とを備えている。このようにすれば、第2片123は、弾性変形すると基端部123b付近を最も第1片122に接近させてほぼ倒立したV字形になるので、相手部材500から離れる。これによって第2片の好適な実施形態の一つを示すことができた。
本発明の電気コネクタのハウジングには、コンタクトの第1片と干渉するおそれのある部材を設けなくてもよい。しかし、上記実施形態のハウジング110には、連通孔112の内壁112aにおける収容部113と幅方向に対向する部位で且つ裏面寄りに、厚さ方向にみてコンタクト120の第1片122の先端に重なり且つ変形時の第2片123に干渉しないように幅方向に突出する突出部114を設けた。このようにすれば、コンタクト120が連通孔112からハウジング110の裏面側に移動しようとしても第1片122が突出部114に当たって移動が阻止されるので、コンタクト120の脱落が確実に防止され、しかも突出部114は第2片123の変形の妨げになることがない。
図11ないし図15は、第2実施形態の電気コネクタ100を示す。この電気コネクタ100は第1実施形態の電気コネクタ100と同様の構成を有しているので、第1実施形態の電気コネクタ100と同一の部材については同一の符号を付してその説明を省略し、相違している構成のみを説明する。第1実施形態の電気コネクタ100は突出部114を設けたが、第2実施形態の電気コネクタ100は、この突出部114を設けていない。しかし、第1実施形態と同様に突出部を設けてもよい。第2実施形態の電気コネクタ100のハウジング110には、収容部113を構成する面のうち奥行き方向の手前及び奥に向いた面113a、113bから対向する方向にそれぞれ支持部115が突出している。そして、この支持部115がコンタクト120の反転部121の内側に奥行き方向の両側から緩く挿入されており、コンタクト120が支持部115のまわりに揺動することを許容している。図2及び図3に示すように、第1実施形態の電気コネクタ100では、収容部113を構成する壁のうち厚さ方向に対向する二つの壁が、コンタクト120の反転部121の奥行き方向の全長にわたって設けられた。これに対し、この第2実施形態の電気コネクタ100では、図12及び図13に示すように、同様の二つの壁がコンタクト120の反転部121の奥行き方向のほぼ中央付近にのみ設けられている。しかし、第1実施形態と同様にコンタクト120の反転部121の奥行き方向の全長にわたって設けてもよい。
第2実施形態の電気コネクタ100の場合、コンタクト120の第2片123には奥行き方向の一方側にストッパ124が突出している。そして、ハウジング110には、連通孔112を構成する面における受け面111に近い側から奥行き方向に突片116が突き出ており、コンタクト120が、第1片122が受け面111から飛び出すように揺動したときに、ストッパ124が突片116に当たって、それ以上は揺動しないようになっている(図14及び図15を参照)。このことにより、コンタクト120が連通孔112から過剰に飛び出さないようにしている。ハウジング110には、連通孔112のストッパ124に対応する部位から受け面111に至るまで連続する案内溝117が、連通孔112を奥行き方向に凹ませることで設けられており、コンタクト120をハウジング110に装着し又はハウジング110から取り外すときにストッパ124が案内溝117を通ることでハウジング110と干渉しないようにしている。ストッパを第2片の奥行き方向の両側に設け、突片もこれに応じて二箇所に設けてもよい。ストッパはコンタクトの第1片に設けてもよい。また、本発明は、このようなストッパ及び突片を設けない実施形態を含んでいる。
第2実施形態の電気コネクタ100のハウジング110にコンタクト120を装着する場合、ストッパ124が案内溝117を通るようにコンタクト120をハウジング110に入れてゆき、ハウジング110の収容部113にコンタクト120の反転部121を収容し、コンタクト120を揺動して第1片122がほぼ幅方向に沿うまで寝かせることで装着を完了する。収容部113に反転部121を収容する場合、ハウジング110の可撓性を利用して二つの支持部115が離間するように支持部115の周辺部分を変形させ、これによって反転部121を二つの支持部115の間に入れ、この周辺部分を復原させることにより支持部115を反転部121に挿入させる。その場合、この実施形態では収容部113を構成する厚さ方向両側にある二つの壁のうち、受け面111の側の壁の方が幅方向に突き出した寸法が短いので、コンタクト120を受け面111の側から挿入し、そのときに第2片123の先端がその装着時の位置よりも受け面111に近づき又は受け面111から出るようにコンタクト120が奥行き方向からみて斜めになるようにして挿入する。
第2実施形態の電気コネクタ100の作用及び効果は第1実施形態の電気コネクタ100と同様である。コンタクト120は反転部121がハウジング110に固定されておらず、支持部115の周りに揺動可能であるので、第1片122と第2片123とが個別に弾性変形するのではなく、コンタクト全体として揺動が可能であり、荷重もコンタクト全体に均等にかかる。そのため、別個の2つのバネによりコンタクトを構成することに較べるとコンタクト120が低背化される。また、コンタクト120の反転部121が支持部115に引っ掛かっているから、コンタクト120の脱落が確実に防止される。
以上の二つの実施形態は本発明の電子部品接続用の電気コネクタの一部の例を示したに過ぎない。したがって、この実施形態の記載によって本発明の電子部品接続用の電気コネクタが限定解釈されるものではない。
第1実施形態の電子部品接続用の電気コネクタの図2におけるI−I線断面図である。ただし、コンタクトは断面していない。 第1実施形態の電子部品接続用の電気コネクタの平面図である。 第1実施形態の電子部品接続用の電気コネクタの底面図である。 第1実施形態の電子部品接続用の電気コネクタの正面図である。 第1実施形態の電子部品接続用の電気コネクタの図2におけるV−V線断面図である。ただし、コンタクトは断面していない。 第1実施形態の電子部品接続用の電気コネクタのコンタクトの平面図である。 第1実施形態の電子部品接続用の電気コネクタを実装したときの断面図である。図9におけるVII−VII線で断面している。ただし、電子部品及びコンタクトは断面していない。 第1実施形態の電子部品接続用の電気コネクタを実装したときの断面図である。図9におけるVIII−VIII線で断面している。ただし、電子部品及びコンタクトは断面していない。この図9に示した断面線は、途中二箇所で向きを変えているので折れ線状になっている。この向きが変わる二箇所に細線の折れ線により断面線の一部を入れておいた。 第1実施形態の電子部品接続用の電気コネクタの平面図であり、仮想線で電子部品の導電部を示している。 第1実施形態の電子部品接続用の電気コネクタのハウジングへのコンタクトの組み付け手順を説明する図1相当図である。 第2実施形態の電子部品接続用の電気コネクタの図12におけるXI−XI線断面図である。ただし、コンタクトは断面していない。 第2実施形態の電子部品接続用の電気コネクタの平面図である。 第2実施形態の電子部品接続用の電気コネクタの底面図である。 第2実施形態の電子部品接続用の電気コネクタの図12におけるXI−XI線断面図である。ただし、コンタクトは断面していない。コンタクトは図11の状態から傾斜しており、ストッパが突片に当たっている。 図14の要部拡大図である。
符号の説明
100 電気コネクタ
110 ハウジング
111 受け面
112 連通孔
112a 内壁
113 収容部
113a 面
113b 面
114 突出部
115 支持部
120 コンタクト
121 反転部
122 第1片
122a 第1接点
123 第2片
123a 第2接点
123b 基端部
200 電子部品
210 導電部
220 導電部
300 係止手段
310 開口部
400 電子部品接続組立体
500 相手部材
510 導電部
520 導電部
600 対向部材

Claims (4)

  1. 単一部材よりなるハウジングと、このハウジングに設けられたコンタクトとを備えた電子部品接続用の電気コネクタであって、
    ハウジングの厚さ方向両側にある表面及び裏面のうち表面には、導電部を有する電子部品の当該導電部が設けられた面を受ける受け面が設けられ、この受け面から厚さ方向に貫通する連通孔が設けられ、この連通孔を構成する内壁には厚さ方向と直交する幅方向へ凹む収容部が設けられており、
    コンタクトは、厚さ方向及び幅方向と直交する奥行き方向からみて両端がほぼ幅方向に向いたほぼU字形に形成されてハウジングの収容部に収容された反転部と、この反転部における受け面に近い側の端部からほぼ幅方向に延び且つ第1接点が設けられた第1片と、反転部における受け面から遠い側の端部から、連通孔を通って当該端部よりも幅方向に離れ且つハウジングの裏面よりも厚さ方向の外側にある先端位置まで連続して設けられると共に先端付近に第2接点が設けられた第2片とを有する電子部品接続用の電気コネクタ。
  2. 第2片が、反転部の端部に接続し、第1片から離れる方向へ曲がる基端部と、この基端部から先端位置までほぼ直線状に延びる本体とを備えている請求項1の電子部品接続用の電気コネクタ。
  3. ハウジングには、連通孔の内壁における収容部と幅方向に対向する部位で且つ裏面寄りに、厚さ方向にみてコンタクトの第1片の先端に重なり且つ変形時の第2片に干渉しないように幅方向に突出する突出部が設けられている請求項1又は請求項2の電子部品接続用の電気コネクタ。
  4. ハウジングには、収容部を構成する面のうち奥行き方向の手前及び奥に向いた面から対向する方向にそれぞれ突出し、コンタクトの揺動を許容するようにコンタクトの反転部に入る支持部が設けられている請求項1ないし請求項3のうちいずれか1項の電子部品接続用の電気コネクタ。
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