JP2007172773A - 光ピックアップアクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】性能の安定した光ピックアップアクチュエータを提供する。
【解決手段】アクチュエータは、支軸3、及びこの支軸3を左右から挟んで互いに対向する一対の永久磁石4A、4Bが立設された基台1と、対物レンズ5を保持し永久磁石4A、4B同士の間で支軸3に軸方向及び周方向で摺動可能に支持されたレンズホルダ2と、を備える。レンズホルダ2には、下面上に配置され支軸3を取り巻くフォーカス用コイル6と、このフォーカス用コイル6の下端に配置され支軸3を貫通させる貫通穴8aを有する磁性板8と、各永久磁石4A、4Bに対向する左右両側にそれぞれ配置されたトラッキング用コイル7A、7Bと、が固定されている。レンズホルダ2は、各々がフォーカス用コイル6を貫通するように下面から下方に突出して磁性板8の貫通穴8aにおける左右の各縁に引っ掛かる一対の突片部2fを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、情報記録媒体であるCDやDVD等の光ディスクに対して情報の再生や記録を行うための光ディスク装置に搭載される光ピックアップアクチュエータに関する。
光ディスク装置では、レーザダイオード等の光源から出射された光を対物レンズを通じて光ディスクの記録面上に高精度に集光させることが要求されるため、これを実現する構成として光ピックアップアクチュエータ(以下、単に「アクチュエータ」と記すことがある)が不可欠である。
アクチュエータとしては、対物レンズを保持したレンズホルダが基台に固定の支軸に対して軸方向及び周方向で摺動可能に支持された、いわゆる軸摺動方式のものがある。この種のアクチュエータでは、一般に、電磁気的な作用でレンズホルダを駆動させて対物レンズに対するフォーカス調整及びトラッキング調整が行えるように、レンズホルダに固定のフォーカス用コイル及びトラッキング用コイルと、レンズホルダの左右両側方で基台に固定の一対の永久磁石と、を備えている。そのフォーカス用コイルに電流を印加することで、支軸に沿ってレンズホルダが摺動しながら移動してフォーカス調整がなされ、他方トラッキング用コイルに電流を印加することで、支軸を中心にレンズホルダが摺動しながら回動してトラッキング調整がなされるわけである。
このようなアクチュエータの具体的な構成について、図6〜図8を参照しながら説明する。これらの図に示すように、アクチュエータは、大きくは、基台1と、レンズホルダ2とより構成される。
基台1は、光ディスク装置における光源や光学系や光検出器等が装着された可動部材(不図示)に固定されるものであって、ステンレス等の金属板から板金成形されて成る。その基台1上には、ほぼ中央に円柱状の支軸3が立設され、この支軸3と平行でこれを左右から挟むように所定間隔をあけて相互に対向する一対の永久磁石4A、4Bが立設されている。これらの各永久磁石4A、4Bは、各々の外面が、基台1から折曲形成された突片1a、1bに磁着されることで、基台1と一体化されている。ここでの各永久磁石4A、4Bの位置決めは、基台1の各突片1a、1bからの突起1c、1dとの当接によってなされる。なお、1eは、光源からの光及び光ディスクからの戻り光を通過させる貫通穴である。
続いて、レンズホルダ2は、液晶ポリマー(LCP)等の硬質樹脂から成形されて成るものであり、その一端部(図6、図7及び図8では左側の部分)に対物レンズ5が保持されている。また、レンズホルダ2の下面の中央には、対物レンズ5の光軸方向(図6及び図8では紙面に垂直な方向で、図7では上下方向)と平行で基台1上の支軸3とほぼ同径の内径を有する円筒部2aが形成されており、この円筒部2aの内穴はレンズホルダ2そのものを貫通している。この円筒部2aの内穴には、基台1の支軸3が挿入される。
また、レンズホルダ2には、円筒部2aの外周から左前方、右前方、左後方及び右後方の四方それぞれに向けて4つの突起部2bが対称的に突出している(図8参照)。4つの突起部2bには、これらを四隅として矩形状で取り巻くようにフォーカス用コイル6が外挿される。そのフォーカス用コイル6の下端には、中央に矩形状の貫通穴8aを有する磁性板8が、その貫通穴8aの四隅を各突起部2bで前後左右を位置決めされた状態で外挿される。フォーカス用コイル6の外方であるレンズホルダ2の左右両側(図6及び図8では左右方向に延在する上下の縁部分)には、それぞれ矩形状に巻かれたトラッキング用コイル7A、7Bが取り付けられる。また、レンズホルダ2には、フォーカス用コイル6を前後から挟み込むように壁部2c、2dが形成されており、各壁部2c、2dは、それぞれフォーカス用コイル6における前後の各辺の外周と隙間をあけて対向する。
そして、フォーカス用コイル6、磁性板8及びトラッキング用コイル7A、7Bは、レンズホルダ2に対し、エポキシ樹脂等の熱硬化性の接着剤によって接着固定される。ここでの接着剤は、一般には、フォーカス用コイル6及び磁性板8と壁部2c、2dとの隙間、フォーカス用コイル6及び磁性板8と円筒部2a及び各突起部2bとの隙間、トラッキング用コイル7A、7Bの内周全域等を含む、フォーカス用コイル6、磁性板8、トラッキング用コイル7A、7B、レンズホルダ2同士のあらゆる隙間を埋めるように、広範に十分塗布され、加熱により硬化される。但しその場合は、接着剤の使用量や塗布個所が多くなり、その結果として、製作コストが悪化することから、これを解消するために、例えば特許文献1に開示されているように、フォーカス用コイル6、磁性板8及びトラッキング用コイル7A、7Bの接着固定の際、限定した領域に接着剤を塗布し、この接着剤の硬化によってレンズホルダ2にフォーカス用コイル6、磁性板8及びトラッキング用コイル7A、7Bを部分的に接着固定することもある。
このような構成のもと、レンズホルダ2は、その円筒部2aの内穴が基台1の支軸3に挿入されて、各永久磁石4A、4B同士の間で、支軸3に対し軸方向及び周方向で摺動可能に支持されるようになる。併せて、磁性板8と各永久磁石4A、4Bとの磁気引力の作用により、レンズホルダ2そのものが浮上した状態に維持される。しかも磁性板8は、各永久磁石4A、4Bからの磁束を有効に引き込んで、両者の間に配されたフォーカス用コイル6及びトラッキング用コイル7A、7Bに高密度の磁束を与え、これにより、レンズホルダ2の駆動効率を高める役割を果たす。
ここで、このようなアクチュエータでは、フォーカス調整時やトラッキング調整時に、基台1に対するレンズホルダ2の移動の案内が、レンズホルダ2における円筒部2aの内穴の周面と基台1上の支軸3の外周面とでなされるため、レンズホルダ2の移動の際に微小ながらもガタツキが生じてしまう。そこで実際には、基台1に対して、各永久磁石4A、4Bの各磁気中心点をつなぐ磁気中心線の中心から磁気中心線と直交する前後方向に所定量ずれた位置に支軸3が配置されるように、各永久磁石4A、4Bを立設させている。例えば図6、図7では、支軸3が各永久磁石4A、4Bよりもやや後方にずれた位置に配置されている。
このようにすると、レンズホルダ2における磁性板8には、各永久磁石4A、4Bとの間でそれぞれ磁気引力が生じ、これらの磁気引力の合力がレンズホルダ2そのものに前後方向(図6、図7では前方となる左方に向けて)の側圧として与えられる。これにより、レンズホルダ2は、支軸3と直交する方向にその側圧で押圧されながら、支軸3に対して軸方向及び周方向に摺動するようになるため、レンズホルダ2のガタツキは抑制される。従って、磁性板8は、フォーカス調整時やトラッキング調整時のレンズホルダ2のガタツキを抑制する役割も果たす。
なお、アクチュエータとしては、例えば特許文献2、3に開示されているように、対物レンズを保持したレンズホルダが複数本のワイヤ(金属線)によってベース部材に対して揺動可能に支持された、いわゆるワイヤ支持方式のものがある。特許文献2では、ベース側基準面と固定ブロックの小突起とを圧接させてフォーカス方向の初期位置を設定するようにしている。特許文献3では、レンズホルダの成形時にコイルのコアをあらかじめ成形しておき、コイル取付け用接着剤の使用量を低減するようにしている。
実用新案登録第3111407号公報 特開2002−42373号公報 特開2000−11409号公報
しかし、上記した軸摺動方式のアクチュエータにおいては、接着剤によって磁性板8をレンズホルダ2に接着固定させる際に、塗布した接着剤が前後左右で不均一になって磁性板8が正規の姿勢から傾くことがある。そして、そのままの状態で接着剤が硬化してしまうと、レンズホルダ2に対して磁性板8が傾いた姿勢で接着固定されることになる。この場合、磁性板8が果たす役割、特にフォーカス調整時やトラッキング調整時のレンズホルダ2のガタツキ抑制が不十分となり、アクチュエータの性能に悪影響がもたらされる。
そこで本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、性能の安定した光ピックアップアクチュエータを提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するため、本発明による光ピックアップアクチュエータは、支軸、及びこの支軸を左右から挟んで互いに対向する一対の永久磁石が立設された基台と、対物レンズを保持し前記永久磁石同士の間で前記支軸に軸方向及び周方向で摺動可能に支持されたレンズホルダと、を備え、前記レンズホルダには、下面上に配置され前記支軸を取り巻くフォーカス用コイルと、このフォーカス用コイルの下端に配置され前記支軸を貫通させる貫通穴を有する磁性板と、前記各永久磁石に対向する左右両側にそれぞれ配置されたトラッキング用コイルと、が固定されている光ピックアップアクチュエータにおいて、次の点を特徴とする。前記磁性板は、前記フォーカス用コイルにおける後の辺の外周を越えて後方に延び出す延出部を有している。前記レンズホルダは、各々が前記フォーカス用コイルを貫通するように下面から下方に突出して前記磁性板の前記貫通穴における左右の各縁に引っ掛かる一対の突片部と、内穴に前記支軸が摺動可能に挿入される円筒部と、この円筒部の外周から左前方、右前方、左後方及び右後方の四方それぞれに向けて突出し、各々を四隅として前記フォーカス用コイルが外挿される4つの第1突起部と、これらの各第1突起部の下方に隣接して前記円筒部の外周から前記第1突起部よりも短く突出し、各々を四隅として前記磁性板が外挿される4つの第2突起部と、前記フォーカス用コイルにおける後の辺の外周と隙間をあけて対向する壁部と、この壁部の下端部に形成され前記磁性板の前記延出部を収容する凹部と、を有している。そして、前記磁性板は、前記レンズホルダの前記第2突起部に外挿されて、前記レンズホルダの前記第1突起部のうちの左前及び右前の第1突起部の下端面に当接するとともに、前記延出部が前記レンズホルダの前記凹部の底面に当接した状態で、前記貫通穴における左右の各縁が前記レンズホルダの前記各突片部に引掛けられ、前記フォーカス用コイル及び前記トラッキング用コイルが前記レンズホルダに熱硬化性の接着剤によって接着固定される。
このような構成にすると、磁性板は、レンズホルダに対し、第1突起部の下端面及び凹部の底面との当接によって上方への移動が規制されつつ、各突片部による引掛けよってその姿勢が傾きのない正規の姿勢に拘束されるようになる。従って、接着剤を塗布するまでもなく、磁性板を傾きのない正規の姿勢でレンズホルダに固定することが可能になる。その結果、磁性板が果たす役割、特にフォーカス調整時やトラッキング調整時のレンズホルダのガタツキ抑制が十分となる。
また、上記目的を達成するための本発明による光ピックアップアクチュエータは、支軸、及びこの支軸を左右から挟んで互いに対向する一対の永久磁石が立設された基台と、対物レンズを保持し前記永久磁石同士の間で前記支軸に軸方向及び周方向で摺動可能に支持されたレンズホルダと、を備え、前記レンズホルダには、下面上に配置され前記支軸を取り巻くフォーカス用コイルと、このフォーカス用コイルの下端に配置され前記支軸を貫通させる貫通穴を有する磁性板と、前記各永久磁石に対向する左右両側にそれぞれ配置されたトラッキング用コイルと、が固定されている光ピックアップアクチュエータにおいて、前記レンズホルダは、各々が前記フォーカス用コイルを貫通するように下面から下方に突出して前記磁性板の前記貫通穴における左右の各縁に引っ掛かる一対の突片部を有する。
このような構成にすると、磁性板は、レンズホルダに対し、各突片部による引掛けよってその姿勢が傾きのない正規の姿勢に拘束されるようになる。従って、接着剤を塗布するまでもなく、又は接着剤を塗布したとしても、磁性板を傾きのない正規の姿勢でレンズホルダに固定することが可能になる。その結果、磁性板が果たす役割、特にフォーカス調整時やトラッキング調整時のレンズホルダのガタツキ抑制が十分となる。
ここで、実用的には、前記レンズホルダは、内穴に前記支軸が摺動可能に挿入される円筒部と、この円筒部の外周から左前方、右前方、左後方及び右後方の四方それぞれに向けて突出し、各々を四隅として前記フォーカス用コイルが外挿される4つの第1突起部と、これらの各第1突起部の下方に隣接して前記円筒部の外周から前記第1突起部よりも短く突出し、各々を四隅として前記磁性板が外挿される4つの第2突起部と、を有することが好ましい。
この場合、前記磁性板は、前記フォーカス用コイルにおける後の辺の外周を越えて後方に延び出す延出部を有し、前記レンズホルダは、前記フォーカス用コイルにおける後の辺の外周と隙間をあけて対向する壁部と、この壁部の下端部に形成され前記磁性板の前記延出部を収容する凹部と、を有しており、前記磁性板は、前記レンズホルダの前記第2突起部に外挿されて、前記レンズホルダの前記第1突起部のうちの左前及び右前の第1突起部の下端面に当接するとともに、前記延出部が前記レンズホルダの前記凹部の底面に当接した状態で、前記貫通穴における左右の各縁が前記レンズホルダの前記各突片部に引掛けられているとよい。
また、前記フォーカス用コイル及び前記トラッキング用コイルが前記レンズホルダに接着剤によって接着固定されることが好ましい。
この場合、経済性の観点から、前記接着剤が熱硬化性の接着剤であるとよい。
本発明の光ピックアップアクチュエータによれば、安定した性能が得られる。
以下に、本発明の一実施形態である光ピックアップアクチュエータについて図面を参照しながら詳述する。図1は本発明の一実施形態であるアクチュエータにおけるレンズホルダの下面図、図2はそのレンズホルダの左側面図であって、これらの各図では、トラッキング用コイルの図示を省略している。図3はそのレンズホルダ単体の下面図、図4はそのレンズホルダ単体の右側面図、図5は図3のA−A断面図である。なお、これらの図中、図6〜図8と同じ名称で同じ機能を果たす部分には同一の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
本実施形態のアクチュエータは、軸摺動方式のものであって、大きくは、基台1と、レンズホルダ2とより構成されており、基台1に支軸3及び永久磁石4A、4Bが立設され、他方レンズホルダ2に対物レンズ5、フォーカス用コイル6、トラッキング用コイル7A、7B及び磁性板8が取り付けられる点は、従来のアクチュエータと同様である。但し、磁性板8の取付けにまつわる態様が、従来のアクチュエータと大きく異なる。
本実施形態でのレンズホルダ2には、内穴に支軸3が挿入される円筒部2aの外周から左前方、右前方、左後方及び右後方の四方それぞれに向けて4つの第1突起部2b1が対称的に突出している(図3、図4参照)。各第1突起部2b1は、レンズホルダ2の下面からその下端面までの高さがいずれも同じになっている。4つの第1突起部2b1には、これらを四隅として矩形状で取り巻くようにフォーカス用コイル6が外挿される(図1、図2参照)。
更に、各第1突起部2b1の下方に隣接して、円筒部2aの外周から左前方、右前方、左後方及び右後方の四方それぞれに向けて4つの第2突起部2b2が対称的に突出している(図3、図4参照)。4つの第2突起部2b2は、各第1突起部2b1よりも短く突出している。
また、レンズホルダ2における後側の壁部2dの下端部には、左右方向でのほぼ中央に凹部2eが形成されている(図3、図4参照)。この凹部2eは、壁部2dの前後に開放されていて、レンズホルダ2の下面から凹部2eの底面までの高さが、レンズホルダ2の下面から第1突起部2b1の下端面までの高さと同じになっている。
更にまた、前後の第1突起部2b1同士の間には、円筒部2aを間に挟んで左右に一対の突片部2fがレンズホルダ2の下面から下方に突出している(図3〜図5参照)。各突片部2fは、第1突起部2b1の下端面を越える程度まで突出しており、各々がフォーカス用コイル6を貫通している。ここでの各突片部2fは、その先端部が互いに左右外方へ向けて鉤状に折れ曲がっている。
一方、本実施形態での磁性板8は、中央に概ね矩形状の貫通穴8aを有しており、その貫通穴8aは、左右の各縁の前後方向でのほぼ中央が凹んでいる(図1の符号8aa参照)。更に、ここでの磁性板8は、フォーカス用コイル6における後の辺の外周を越えて後方に延び出す延出部8bを有している。
そして、磁性板8は、貫通穴8aの四隅を各第2突起部2b2で前後左右を位置決めされた状態で外挿される(図1、図2参照)。これにより、磁性板8は、レンズホルダ2の各第1突起部2b1の下端面に当接、特に、左前及び右前の第1突起部2b1の下端面に当接するとともに、延出部8bがレンズホルダ2における壁部2dの凹部2eに収容されてその底面に当接した状態となる。これと同時に、貫通穴8aにおける左右の各縁、厳密には、符号8aaで示される凹んだ各縁が、レンズホルダ2の各突片部2fにおける折れ曲がった先端部に引掛けられる。
こうして、磁性板8は、レンズホルダ2に対し、第1突起部2b1の下端面及び凹部2eの底面との当接によって上方への移動が規制されつつ、各突片部2fによる引掛けよってその姿勢が正規の姿勢に拘束されるようになる。従って、接着剤を塗布するまでもなく、磁性板8を傾きのない正規の姿勢でレンズホルダ2に固定することが可能になる。その結果、磁性板8が果たす役割、特にフォーカス調整時やトラッキング調整時のレンズホルダ2のガタツキ抑制が十分となり、安定した性能のアクチュエータが得られる。
もっとも、レンズホルダ2への磁性板8の固定に接着剤が不要となることから、その分接着剤の使用量や塗布個所が少なくて済み、製作コストを低減することも可能である。但し、レンズホルダ2への磁性板8の固定に、接着剤を併用しても構わない。磁性板8は、各突片部2fによる引掛けよって傾きのない正規の姿勢に拘束されているからである。
なお、フォーカス用コイル6及びトラッキング用コイル7A、7Bは、レンズホルダ2に接着剤によって接着固定される。ここで用いられる接着剤としては、安価なエポキシ樹脂等の熱硬化性の接着剤が好適である。この場合、レンズホルダ2にフォーカス用コイル6、磁性板8及びトラッキング用コイル7A、7Bをすべて取り付けた後で、所定時間加熱して、一度に接着剤を硬化させるとよい。加熱工程が少なくて済み、経済的であるからである。但し、接着剤としては、紫外線硬化性の接着剤であっても構わない。この場合、レンズホルダ2にフォーカス用コイル6やトラッキング用コイル7A、7Bを取り付けるごとに、所定時間紫外線を照射して、都度接着剤を硬化させるとよい。
その他本発明は上記の各実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
本発明は、光ディスク装置に搭載される光ピックアップアクチュエータに有用である。
本発明の一実施形態であるアクチュエータにおけるレンズホルダの下面図である。 レンズホルダの左側面図である。 レンズホルダ単体の下面図である。 レンズホルダ単体の右側面図である。 図3のA−A断面図である。 本発明にも共通する従来のアクチュエータの外観を示す上面図である。 図6のアクチュエータの縦断面図である。 図6のアクチュエータにおける従来のレンズホルダの下面図である。
符号の説明
1 基台
2 レンズホルダ
2a 円筒部
2b1 第1突起部
2b2 第2突起部
2c、2d 壁部
2e 凹部
2f 突片部
3 支軸
4A、4B 永久磁石
5 対物レンズ
6 フォーカス用コイル
7A、7B トラッキング用コイル
8 磁性板
8a 貫通穴
8aa 貫通穴の左右各縁の凹み
8b 延出部

Claims (6)

  1. 支軸、及びこの支軸を左右から挟んで互いに対向する一対の永久磁石が立設された基台と、対物レンズを保持し前記永久磁石同士の間で前記支軸に軸方向及び周方向で摺動可能に支持されたレンズホルダと、を備え、
    前記レンズホルダには、下面上に配置され前記支軸を取り巻くフォーカス用コイルと、このフォーカス用コイルの下端に配置され前記支軸を貫通させる貫通穴を有する磁性板と、前記各永久磁石に対向する左右両側にそれぞれ配置されたトラッキング用コイルと、が固定されている光ピックアップアクチュエータにおいて、
    前記磁性板は、前記フォーカス用コイルにおける後の辺の外周を越えて後方に延び出す延出部を有し、
    前記レンズホルダは、各々が前記フォーカス用コイルを貫通するように下面から下方に突出して前記磁性板の前記貫通穴における左右の各縁に引っ掛かる一対の突片部と、内穴に前記支軸が摺動可能に挿入される円筒部と、この円筒部の外周から左前方、右前方、左後方及び右後方の四方それぞれに向けて突出し、各々を四隅として前記フォーカス用コイルが外挿される4つの第1突起部と、これらの各第1突起部の下方に隣接して前記円筒部の外周から前記第1突起部よりも短く突出し、各々を四隅として前記磁性板が外挿される4つの第2突起部と、前記フォーカス用コイルにおける後の辺の外周と隙間をあけて対向する壁部と、この壁部の下端部に形成され前記磁性板の前記延出部を収容する凹部と、を有しており、
    前記磁性板は、前記レンズホルダの前記第2突起部に外挿されて、前記レンズホルダの前記第1突起部のうちの左前及び右前の第1突起部の下端面に当接するとともに、前記延出部が前記レンズホルダの前記凹部の底面に当接した状態で、前記貫通穴における左右の各縁が前記レンズホルダの前記各突片部に引掛けられ、
    前記フォーカス用コイル及び前記トラッキング用コイルが前記レンズホルダに熱硬化性の接着剤によって接着固定されることを特徴とする光ピックアップアクチュエータ。
  2. 支軸、及びこの支軸を左右から挟んで互いに対向する一対の永久磁石が立設された基台と、対物レンズを保持し前記永久磁石同士の間で前記支軸に軸方向及び周方向で摺動可能に支持されたレンズホルダと、を備え、
    前記レンズホルダには、下面上に配置され前記支軸を取り巻くフォーカス用コイルと、このフォーカス用コイルの下端に配置され前記支軸を貫通させる貫通穴を有する磁性板と、前記各永久磁石に対向する左右両側にそれぞれ配置されたトラッキング用コイルと、が固定されている光ピックアップアクチュエータにおいて、
    前記レンズホルダは、各々が前記フォーカス用コイルを貫通するように下面から下方に突出して前記磁性板の前記貫通穴における左右の各縁に引っ掛かる一対の突片部を有することを特徴とする光ピックアップアクチュエータ。
  3. 前記レンズホルダは、内穴に前記支軸が摺動可能に挿入される円筒部と、この円筒部の外周から左前方、右前方、左後方及び右後方の四方それぞれに向けて突出し、各々を四隅として前記フォーカス用コイルが外挿される4つの第1突起部と、これらの各第1突起部の下方に隣接して前記円筒部の外周から前記第1突起部よりも短く突出し、各々を四隅として前記磁性板が外挿される4つの第2突起部と、を有することを特徴とする請求項2に記載の光ピックアップアクチュエータ。
  4. 前記磁性板は、前記フォーカス用コイルにおける後の辺の外周を越えて後方に延び出す延出部を有し、
    前記レンズホルダは、前記フォーカス用コイルにおける後の辺の外周と隙間をあけて対向する壁部と、この壁部の下端部に形成され前記磁性板の前記延出部を収容する凹部と、を有しており、
    前記磁性板は、前記レンズホルダの前記第2突起部に外挿されて、前記レンズホルダの前記第1突起部のうちの左前及び右前の第1突起部の下端面に当接するとともに、前記延出部が前記レンズホルダの前記凹部の底面に当接した状態で、前記貫通穴における左右の各縁が前記レンズホルダの前記各突片部に引掛けられていることを特徴とする請求項3に記載の光ピックアップアクチュエータ。
  5. 前記フォーカス用コイル及び前記トラッキング用コイルが前記レンズホルダに接着剤によって接着固定されることを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の光ピックアップアクチュエータ。
  6. 前記接着剤が熱硬化性の接着剤であることを特徴とする請求項5に記載の光ピックアップアクチュエータ。
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